JPH0315048Y2

JPH0315048Y2 -

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Publication number: JPH0315048Y2
Application number: JP1985013314U
Authority: JP
Priority date: 1985-02-01
Filing date: 1985-02-01
Publication date: 1991-04-03
Also published as: JPS61130201U

Description

【考案の詳細な説明】〔考案の技術分野〕本考案は送気チユ−ブ、保護チユ−ブなどの可
撓性チユ−ブの取付け構造を改良した内視鏡に関
する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

内視鏡の挿入部は体腔内に挿入するため、極力
細く構成される。この挿入部内にはイメ−ジガイ
ド、ライトガイドなどの内蔵物が挿通されるとと
もに、この内蔵物の外周には可撓性の保護チユ−
ブが被嵌されている。さらに、挿入部内には送
気，送水，鉗子挿通用などの各種チヤンネルを形
成する可撓性チユ−ブが挿通されている。

そして、これらの可撓性チユ−ブは挿入部の先
端構成部に固定されている。

しかしながら、内視鏡の先端構成部は強度のあ
る硬質部材によつて形成され、比較的多くの部材
が所狭しと設けられている。そして、強度を確保
するため、ある程度の肉厚も必要であつた。この
ような先端構成部には上記各可撓性チユ−ブの先
端を接続する接続パイプが取付け固定されてい
た。この接続パイプと可撓性チユ−ブとの接続は
たとえば実開昭56−150306号公報で示されるよう
に全長にわたり等径の可撓性チユ−ブの先端を接
続パイプの外周に被嵌して固定していた。また、
この接続固定作業には糸締めや接着などを行なう
が、その作業上のスペ−スが各接続パイプ間に必
要である。一方、接続パイプを除く挿入部内は逆
にスペ−ス的に余裕のある状態で上記各可撓性チ
ユ−ブが挿入されている。

ところで、近年、固体撮影素子を先端部に内蔵
した内視鏡が開発されるに至り、この内視鏡では
挿入部に設ける固体撮影素子の外径に比べて信号
線束の径をかなり細くできる。つまり、この場合
にも接続パイプを除く挿入部内ではスペ−ス的に
余裕のある状態にある。

そこで、内視鏡の先端部の細径化を考えた場
合、その強度上および作業上、先端構成部の肉厚
（外径、貫通孔間の距離）はそれ程削れないので、
結局、貫通孔やパイプ等を細径化せざるを得な
い。

しかし、上述したようにそのパイプを細くする
と、これに伴つて可撓性チユ−ブも全長にわたり
細いものを使用することになり、種々不都合が生
じる。たとえば送気、送水チユ−ブであるときに
はその送気（水）量が減少し、観察窓の洗浄力が
落ちる。また、吸引チヤンネル用チユ−ブにおい
てはその吸引量が落ちる。さらに、保護チユ−ブ
にあつては内径が小さくなるので、イメ−ジガイ
ドやライトガイドの動きがそこなわれるという不
都合が生じる。

また、一般に、可撓性チユ−ブは接続パイプと
の接続固定性とそのときの密閉性をよくする必要
があるが、仮に、可撓性チユ−ブの内径が接続パ
イプの外径より大きいと、糸締めしたときに可撓
性チユ−ブの締め付け周縁がだぶつき、しわが生
じる。このため、糸締めしても可撓性チユ−ブの
内面が接続パイプの外周面に密着せず、気（水）
密性が確実に保てない。したがつて、可撓性チユ
−ブの内径は接続パイプの外径と同じか小さいも
のが使われる。

しかし、この場合には可撓性チユ−ブがそれだ
け細くなるものであり、この点からも上述した
種々の不都合が生じる。

〔考案の目的〕

本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは挿入部内における可撓性
チユ−ブのほぼ全長を大径化でき、挿入部内のス
ペ−スを有効に利用し得るとともに、その可撓性
チユ−ブを確実に接続できる内視鏡を提供するこ
とにある。

〔考扱の概要〕

本考案は接続パイプの主たる被嵌部外径をA₁、
上記接続パイプの開口端部外径をA₂、可撓性チ
ユ−ブの嵌合先端部の内径をＢ、上記嵌合先端部
の外径をＣ、上記嵌合先端部近傍を除く可撓性チ
ユ−ブの外内径をＤ，Ｅとするとき、 A₁≧Ｂ、A₁＜A₂、Ｃ＜Ｄ、Ｂ≦Ｅとした内視鏡である。

〔考案の実施例〕

以下、本考案の一実施例を第１図ないし第６図
にもとづいて説明する。

第１図は内視鏡１の全体を示す。内視鏡１は操
作部２、挿入部３およびライトガイドケ−ブル４
とから構成されている。上記挿入部３は可撓管
５、湾曲管６および先端構成部７からなつてい
る。先端構成部７の本体８は金属などの硬質な部
材からなり、これには送気送水ノズル９、対物レ
ンズ１０、照明レンズ１１などをそれぞれ設置す
る貫通孔１２，１３，１４が穿設されている。そ
して、送気送水ノズル９を設けた貫通孔１２には
ろう付け等により上記先端構成部７の本体８に固
定した接続パイプ１５が連通接続されている。こ
の接続パイプ１５には可撓性チユ−ブとしての送
気送水チユ−ブ１６の先端が嵌合して接続固定さ
れている。送気送水チユ−ブ１６の後端は分岐用
接続パイプ１７の合流管部１８に嵌合して接続固
定されている。分岐用接続パイプ１７の一方の流
入管部１９には可撓性チユ−ブとしての送気チユ
−ブ２１の先端が嵌合して接続固定されており、
他方の流入管部２２には可撓性チユ−ブとしての
送水チユ−ブ２３の先端が嵌合して接続固定され
ている。

対物レンズ１０を設置した貫通孔１３にはイメ
−ジガイド２４の先端に設けた接続パイプとして
の第１の固定パイプ２５が嵌入して先端構成部７
の本体８に固定されている。そして、この第１の
固定パイプ２５には可撓性チユ−ブとしてのイメ
−ジガイド用保護チユ−ブ２６の先端が嵌合して
接続固定されている。なお、この保護チユ−ブ２
６は湾曲管６の範囲において設けられており、保
護チユ−ブ２６の後端は開放されている。

照明レンズ１１を設置する貫通孔１４にはライ
トガイド２７の先端に設けた接続パイプとしての
第２の固定パイプ２８が嵌入して先端構成部７の
本体８に固定されている。そして、この第２の固
定パイプ２８には可撓性チユ−ブとしてのライト
ガイド用保護チユ−ブ２９の先端が嵌合して接続
固定されている。なお、この保護チユ−ブ２９も
湾曲管６の範囲内に設けられ、後端は開放されて
いる。

次に、可撓性チユ−ブとしての送気送水チユ−
ブ１６の先端を接続パイプ１５に嵌合して接続固
定する構造を第５図にもとづいて説明する。すな
わち、送気送水チユ−ブ１６の嵌合先端部３１は
内外径とも他の部分よりも小さく形成され、充分
に絞り込まれている。また、嵌合先端部３１の肉
厚は他の部分よりわずかに薄く形成されている。
このような形状はその送気送水チユ−ブ１６がた
とえば４ふつ化エチレン、ポリエチレンなどの熱
可塑性のものであればその先端に芯金を入れ熱を
加えて押し潰せば容易に成形できる。

そして、接続パイプ１５の外径Ｂよりも嵌合先
端部３１以外の送気送水チユ−ブ１６の部分の外
内径Ｄ，Ｅは共に大きく形成されている。

また、嵌合先端部３１の内径Ｂは接続パイプ１
５の主たる被嵌合部１５ａの外径A₁と同じかわ
ずかに小さく形成されている。さらに、送気送水
チユ−ブ１６における嵌合先端部３１の内外径
Ｂ，Ｃは、共にその嵌合先端部３１以外の後方部
の外内径Ｄ，Ｅよりも小さい。さらに、送気送水
チユ−ブ１６の嵌合先端部３１の外周は、先端側
を小径としたテ−パ状に形成し、接続先端側の肉
厚を薄くしたものである。また、接続パイプ１５
の接続開口端部１５ａをラツパ状に拡開してつば
部４０を一体に形成したものである。しかして、
接続開口端部１５ａの最大外径A₂は上記主たる
被嵌合部１５ａの外径A₁より大きい。このよう
にすれば、嵌合先端部３１からの送気送水チユ−
ブ１６の抜けを確実に防止できる。

そして、このような送気送水チユ−ブ１６の嵌
合先端部３１を押し広げながら、上記接続パイプ
１５に被嵌し、この嵌合接合面に接着剤を塗布し
ておくことにより固着する。また、必要ならその
嵌合先端部３１に糸を巻き付けて締め付けるとと
もに接着剤を塗布して固めてもよい。このように
すれば、嵌合先端部３１の抜けをより確実に防止
できる。また、〓間４２などに接着剤を塗布すれ
ば、なおよい。

なお、４ふつ化エチレンなどのように接着性の
悪い素材に関しては化学的処理により接着性を向
上させてから接着する。

しかして、上記接続構造を採用すれば、嵌合先
端部３１以外の送気送水チユ−ブ１６の内径Ｅを
接続パイプ１５の外径Ａよりも容易に大きくでき
る。したがつて、送気送水チユ−ブ１６の流路断
面積がそのほぼ全長にわたり大きくなり、送気
量、送水量を多くできる。一方、接続パイプ１５
自体の径は小さく、これにより接続パイプ１５内
の圧力が高くなり、高速流体流を発生させ、送気
送水ノズル９から対物レンズ１０の外表面に付着
した泥物、水滴などを確実に引き飛ばすことがで
きる。さらに、設置スペ−スのある嵌合先端部３
１以外の送気送水チユ−ブ１６の肉厚は強度上充
分な厚さにすることができるため、そのチユ−ブ
１６のキンク等を防止できる。また、嵌合先端部
３１は特に肉厚を薄くしたので、嵌合接続時にお
けるその嵌合先端部３１を接続パイプ１５に嵌合
しやすく、かつその嵌合先端部３１を接続パイプ
１５の外周に密に締め付け、密着性を高めること
ができる。

なお、上記接続構造は、第１の固定パイプ２５
に接続するイメ−ジガイド用保護チユ−ブ２６、
第２の固定パイプ２８に接続するライトガイド用
保護チユ−ブ２９、分岐用接続パイプ１７、各流
入管部１９，２２にそれぞれ接続する送気チユ−
ブ２１および送水チユ−ブ２３についても適用で
きる。また、第７図で示すように、例えば送気送
水チユ−ブ１６と処置具挿通用チヤンネルチユ−
ブ３９との互いに近接したチユ−ブ同士でも接続
部のスペ−スを確保して接続できる。

第８図は本考案のさらに他の実施例を示すもの
である。これは接続パイプに接続する可撓性チユ
−ブ４３の嵌合先端部４４を含む全長にわたりそ
の肉厚を等しくしたものである。

なお、本考案は可撓性チユ−ブの各内径Ｂ，Ｄ
を等しく、嵌合先端部の外径Ｃよりその嵌合先端
部を除く可撓性チユ−ブの外径Ｅを大きくするこ
とにより、肉厚を特に厚くしたものでもよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案は接続パイプの主た
る被嵌部外径をA₁、上記接続パイプの開口端部
外径をA₂、可撓性チユ−ブの嵌合先端部の内径
をＢ、上記嵌合先端部の外径をＣ、上記嵌合先端
部近傍を除く可撓性チユ−ブの外内径をＤ，Ｅと
するとき、 A₁≧Ｂ、A₁＜A₂、Ｃ＜Ｄ、Ｂ≦Ｅとしたから、送気量、送水量を減少させることな
く先端部の細径化が図れ、また、先端側で高速流
体が得られる。また、接続パイプと可撓性チユ−
ブとを気（水）密で確実に接続固定できるなど内
視鏡としてすぐれた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す内視鏡の側面
図、第２図は同じくその挿入部の側断面図、第３
図は第２図中−線に沿う断面図、第４図は第
２図中−線に沿う断面図、第５図は同じくそ
の接続パイプと可撓性チユ−ブの接続部の断面
図、第６図は同じく送気送水チユ−ブの接続部の
断面図、第７図ないし第８図はそれぞれ異なる変
形例を示す断面図である。１５……接続チユ−ブ、１６……送気送水チユ
−ブ、１７……接続パイプ、２１……送気チユ−
ブ、２３……送水チユ−ブ、２５，２８……固定
パイプ、２６，２９……保護チユ−ブ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】挿入部内に挿通される可撓性チユ−ブの先端
を、上記挿入部内にある接続パイプに被嵌して接
続固定した内視鏡において、上記接続パイプの主
たる被嵌部外径をA₁、上記接続パイプの開口端
部外径をA₂、可撓性チユ−ブの嵌合先端部の内
径をＢ、上記嵌合先端部の外径をＣ、上記嵌合先
端部近傍を除く可撓性チユ−ブの外内径をＤ，Ｅ
とするとき、 A₁≧Ｂ、A₁＜A₂、Ｃ＜Ｄ、Ｂ≦Ｅであることを特徴とする内視鏡。