JPH0315042B2 - - Google Patents

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JPH0315042B2
JPH0315042B2 JP57217772A JP21777282A JPH0315042B2 JP H0315042 B2 JPH0315042 B2 JP H0315042B2 JP 57217772 A JP57217772 A JP 57217772A JP 21777282 A JP21777282 A JP 21777282A JP H0315042 B2 JPH0315042 B2 JP H0315042B2
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Yasuo Tanaka
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は油圧シヨベル等の建設機械などに具備
される油圧回路の流量制御装置に関する。
〔従来の技術〕
第1図は従来の油圧回路の流量制御装置を例示
する説明図である。この図において、1は操作量
に比例した例えば電気信号からなる操作信号Xを
出力する操作器、2は操作器1に接続され、操作
信号Xに相応する流量指令信号Q0に応じた流量
Qの圧油を吐出する流量制御機構である。
このような流量制御機構2は、定容量ポンプと
可変オリフイスをもつた方向切換弁、あるいは可
変オリフイスをもたない方向切換弁とサーボ弁、
あるいは方向切換弁と可変容量ポンプとによつて
構成される。特に、サーボ弁を用いる場合には、
サーボアンプと電気・油圧サーボ弁によつて容易
に流量制御が可能である。また可変オリフイスを
もつた方向切換弁で流量制御をおこなうには、可
変オリフイスを設けたスプール位置を、電気・油
圧サーボ弁によつて制御してもよく、あるいは可
変オリフイスをもつた方向切換弁を油圧パイロツ
ト型として、電気・油圧パイロツト弁によつてパ
イロツト油圧を制御することによつて可変オリフ
イスを制御してもよい。なおこの場合には、流量
指令信号Q0はオリフイス開度の指令信号となる。
また流量制御機構2として可変容量ポンプを用い
る場合には、斜板ポンプであれ、斜軸ポンプであ
れ、傾転角制御機構を電気・油圧サーボ系で容易
に構成できるのは上述と同様である。なおこの場
合には、流量指令信号Q0は可変容量ポンプの斜
板あるいは斜軸の傾転角制御指令信号となる。
また、第1図において、3は油圧アクチユエー
タ、例えば油圧シリンダ、4は油圧シリンダ3に
かかる負荷を模式的に示したものである。
このような流量制御装置にあつては、流量制御
機構2から吐出される流量Qは、流量指令信号
Q0すなわち操作信号Xに対応し、この操作信号
Xに応じて油圧シリンダ3等の油圧アクチユエー
タの作動速度Vを制御することができる。
ところで、油圧シヨベル等の建設機械などにあ
つては、重掘削作業時や荒仕上げ作業時には、油
圧シリンダ3等の油圧アクチユエータの作動速度
は大きく、流量も最大流量(Qnax)付近を必要
とすることが多い。一方、斜面の仕上げなどの軽
掘削作業時には、油圧アクチユエータの速度を小
さくて、精度良く制御する必要がある。このた
め、一般に第1図に示す流量制御装置における流
量特性は、第2図に示すように、操作信号Xがあ
る値X1までの範囲Aでは流量勾配が小さく、そ
れ以上の範囲Bでは流量勾配が大きくなるように
設定される。そして、微操作時には範囲Aを用
い、荒い操作をおこなう時には範囲Bを用いるよ
うにして流量制御すなわち油圧アクチユエータの
作動速度の制御をおこなつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしこのように構成される従来の流量制御装
置にあつては、第2図に示す流量特性のうち、範
囲Aを大きく設定すると、微操作性に優れる反面
油圧アクチユエータの中・高速制御性が劣化する
不具合を生じ、また範囲Bを大きく設定すると、
微操作性が劣化する不具合を生じる。このため各
種機械の作業形態に応じて、最適な範囲A、Bの
設定が必要となるが、例えば油圧シヨベルでは、
中・重掘削作業を重視することから範囲Bを大き
く設定する傾向にあり、その結果、満足な微操作
性が得られないことが多い。
本発明はこのような従来技術における実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、油圧アクチユ
エータの良好な中・高速制御性と、良好な微操作
性をともに確保することのできる油圧回路の流量
制御装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本発明は、操作信号
を出力する操作器と、操作信号に相応する流量指
令信号に応じた流量の圧油を吐出する流量制御機
構とを備えた油圧回路の流量制御装置において、
操作器と流量制御機構との間に、操作信号に対応
する少なくとも2つの特性の異なる流量特性を設
定する設定手段と、操作信号の時間的変化を検出
する検出手段と、この検出手段の検出結果に応じ
て上述の設定手段で設定された流量特性のうちの
いずれか1つを選択する選択手段とを含み、この
選択手段で選択された流量特性を流量指令信号と
して流量制御機構に出力する出力手段を設けた構
成にしてある。
〔作用〕
本発明は以上のように構成してあり、出力手段
の設定手段には、油圧アクチユエータの作動速度
を大きくする必要のある作業に好適な流量特性
と、油圧アクチユエータの作動速度を小さくする
必要のある作業に好適な流量特性との少なくとも
2つの特性の異なる流量特性があらかじめ設定さ
れる。したがつて、油圧アクチユエータの作動速
度を大きくする必要のある作業を意図して操作器
が操作されたときは、出力手段の検出手段で検出
される操作信号の時間的変化が大きく、この検出
結果に応じて出力手段の選択手段は油圧アクチユ
エータの作動速度を大きくする必要のある作業に
好適な流量特性を選択し、この選択された流量特
性が流量指令信号として流量制御機構に与えら
れ、油圧アクチユエータの作動速度が大きくな
り、この油圧アクチユエータの良好な中・高速制
御性を確保することができる。また、油圧アクチ
ユエータの作動速度を小さくする必要のある作業
を意図して操作器が操作されたときは、検出手段
で検出される操作信号の時間的変化が小さく、こ
の検出結果に応じて選択手段は油圧アクチユエー
タの作動速度を小さくする必要のある作業に好適
な流量特性を選択し、この選択された流量特性が
流量指令信号として流量制御機構に与えられ、油
圧アクチユエータの作動速度が小さくなり、この
油圧アクチユエータの良好な微操作性を確保する
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の油圧回路の流量制御装置を図に
基づいて説明する。第3図は本発明の第1の実施
例を示す説明図、第4図はこの第1の実施例にお
ける流量特性を示す説明図である、 第3図に示す第1の実施例において、1は操作
器、2は流量制御機構で、これらのものは前述の
ものと同等である。そして、5は操作器1と流量
制御機構2との間に設けた出力手段で、少なくと
も2つの特性の異なる流量特性が設定されるとと
もに、操作器1から出力される操作信号Xの時間
的変化の大小に応じて所定の流量特性を流量指令
信号Q0として流量制御機構2に出力する。
この出力手段5は、異なる流量特性を設定する
設定手段例えば第4図のQHで示すように流量勾
配の大きい流量特性が設定され、操作信号Xに応
じてこの流量特性QHを信号として出力する関数
発生器6と、第4図のQLで示すように流量勾配
の小さい流量特性が設定され、操作信号Xに応じ
てこの流量特性QLを信号として出力する関数発
生器7とを備えるとともに、操作信号Xの時間的
変化を検出する検出手段、例えば、操作信号Xの
時間的変化に対応して2値の信号Sを出力する検
出器8と、信号Sの値に応じて、上述した設定手
段で設定された流量特性QH,QLのうちのいずれ
か1つを選択して、流量指令信号Q0として流量
制御機構2に出力する選択手段、すなわち選択器
9とを含んでいる。
上記した関数発生器6,7は、例えば演算増幅
器、抵抗、コンデンサなどの受動素子によつて構
成してある。また検出器8は、例えば演算増幅
器,抵抗,コンデンサからなり、操作信号Xの微
分値dX/dtを求める微分器と、この微分器で求
められた微分値dX/dtがある値以上にあるか否
かを判断して信号Sを出力する比較器とによつて
構成してある。なお比較器は、例えばdX/dtが
ある値以下のとき、すなわち操作器1が緩やかに
操作されるときは、S=0を出力するように、ま
たdX/dtがある値より大きいとき、すなわち操
作器1が急操作されるときはS=1を出力するよ
うに設定してある。また選択器9は、例えば電界
効果トランジスタやアナログスイツチによつて構
成してある。
このように構成した第1の実施例における作用
は次のとおりである。
操作器1が操作されると、操作信号Xは出力手
段5の入力となり、関数発生器6,7によつて流
量特性QH,QLに相応する信号が得られる。ここ
で、QH,QLは第4図に示す特性を有している。
なお、第4図の破線で示すQAは第2図に示した
従来の流量特性であり、0≦X≦X1の範囲で流
量勾配の小さい特性である。一方、QLはX1より
大きい値X2まで流量勾配が小さくなつており、
微操作性を重視した流量特性であり、QHはX1
り小さい値から流量勾配が大きくなる特性を持つ
ている。なおQH,QLは必ずしも従来の流量特性
QAを基本として変化させた特性である必要はな
く、それぞれ、流量勾配の大きい範囲、小さい範
囲を有する流量特性として設定すればよい。
このような状態において、操作器1が緩やかに
操作される場合には、検出器8の出力信号Sの値
は0となり、この出力信号Sに応じて選択器9は
関数発生器7の特性QLに相応する信号を選択し、
この特性QLを流量指令信号Q0として流量制御機
構2に出力する。したがつてこの場合には、流量
制御機構2から吐出される圧油の流量Qは、QL
の特性となり、流量勾配の小さい範囲が大きいの
で、良好な微操作性を確保できる。
また、操作器1が急操作される場合には、検出
器8の出力信号Sは1となる。したがつて、この
出力信号Sに応じて選択器9は関数発生器6の特
性QHに相応する信号を選択し、流量制御機構2
に出力する。この場合には流量制御機構から吐出
される圧油の流量Qは、QHの特性となり、流量
勾配の小さい範囲が小さいので、油圧アクチユエ
ータの良好な中・高速制御性を確保できる。
このような流量制御がおこなわれることによ
り、油圧アクチユエータの低速から高速までの全
領域において操作性の良い制御が可能となる。そ
して例えば、この第1の実施例が油圧シヨベルの
油圧回路に適用される場合には、重掘削作業時に
も、軽掘削作業時にも良好な操作性が得られる。
第5図は第2の実施例を説明するフローチヤー
トであるが、この第2の実施例にあつては上記し
た第1の実施例の出力手段5としてマイクロコン
ピユータを設けた構成にしてある。このマイクロ
コンピユータは特には図示しないが、A/D変換
器などの入力装置と、関数やプログラムを記憶す
る記憶装置と、D/A変換器などの出力装置と、
演算や論理判断をおこなう中央処理装置(CPU)
とを備えており、記憶装置が操作信号に対応する
少なくとも2つの特性の異なる流量特性を設定す
る設定手段を構成し、CPUが操作信号の時間的
変化を検出する検出手段と、この検出手段の検出
結果に応じて上述の設定手段で設定された流量特
性のうちのいずれか1つを選択する選択手段を構
成している。
なお、このマイクロコンピユータの記憶装置に
は、QH(X),QL(X)の関数関係を設定してあ
る。またこのマイクロコンピユータでは、プログ
ラムを所定周期ごとにくり返すことにより、操作
信号Xの取り込み値の変化量すなわち差分ΔXを
検出できる。この差分ΔXは、第1の実施例にお
ける微分値dX/dtとほぼ等価である。そして、
このマイクロコンピユータにあつては、差分ΔX
がある値以下(操作器1の緩操作状態)のときに
はS=0、また差分ΔXがある値より大きい(操
作器1の急操作状態)ときにはS=1が出力され
るようになつている。またこのマイクロコンピユ
ータの中央処理装置では、Sが0か1に応じて流
量指令信号Q0を特性QL、あるいはQHとする判断
をおこなう。すなわち、第1の実施例と同様に、
S=0ならば特性QLを流量指令信号Q0として選
択し、S=1ならば特性QHを流量指令信号Q0
して選択する。
次にこのように出力手段5をマイクロコンピユ
ータによつて構成した第2の実施例における作用
を、第5図のフローチヤートによつて説明する。
マイクロコンピユータの記憶装置に入つている
プログラムは、所定周期ごとに以下の演算をくり
返すものとして一般性を失なわない。まず、手順
bにおいて、前回の入力信号と今回の入力信号
(操作信号)Xとの差分ΔXが求められ、この差
分ΔXがある値より大きいか否か判断される。所
定の値より大きい場合には、S=1として手順c
に移り、ある値以下の場合には、S=0として手
順dに移る。
手順cでは、記憶装置にあらかじめ設定される
関数QH(X)によつて、操作信号Xに対応する特
性QHが読出され、この特性QHを流量指令信号Q0
とすることがおこなわれる。また手順dでは、記
憶装置にあらかじめ設定される関数QL(X)によ
つて、操作信号Xに対応する信号QLが読出され、
この特性QLを流量指令信号Q0とすることがおこ
なわれる。
手順c,dの後には手順eに移り、流量指令信
号Q0をマイクロコンピユータの出力装置から流
量制御機構2に出力することがおこなわれる。次
いで手順fに移り、始めに戻る。そしてこのよう
な演算がくり返しおこなわれる。
したがつて、操作器1が緩やかに操作される場
合には、第5図の手順a,b,d,e,fがくり
返され、第4図に示すQLの流量特性によつて油
圧アクチユエータが制御され、第1の実施例と同
様に良好な微操作性を確保できる。また操作器1
が急操作される場合には、第5図の手順a,b,
c,e,fがくり返され、第4図に示すQHの流
量特性によつて油圧アクチユエータが制御され、
第1の実施例と同様に、油圧アクチユエータの良
好な中,高速制御性を確保できる。
また第6図は、第3の実施例を説明するフロー
チヤートである。この第3の実施例も操作器1と
流量制御機構2との間に設けられる出力手段5
を、例えばマイクロコンピユータで構成してあ
る。このマイクロコンピユータは特に図示しない
がA/D変換器などの入力装置と、関数やプログ
ラムを記憶する記憶装置と、D/A変換器などの
出力装置と、演算や論理判断をおこなう中央処理
装置(CPU)とを備えている。そして、このマ
イクロコンピユータの記憶装置の第1の記憶部に
は、あらかじめ前述した第4図に示すQH(X),
QL(X)の関数関係を設定してある。
この第3の実施例において、同第6図に示す手
順g−手順oが所定の周期でくり返されるのは前
述の第2の実施例と同様である。
今、操作器1が緩やかに操作された場合には、
第2の実施例と同様にして、手順hにおいて
CPUでS=0と判断され手順kに移る。この手
順kでは、記憶装置の第2の記憶部に記憶された
前回の流量指令信号Q0と記憶装置の第1の記憶
部に記憶された第4図の流量特性QLがCPUに読
出され、このCPUで前回の流量指令信号Q0が第
4図の流量特性QLと同じかどうか判断される。
仮に同じであるとすると、手順m,nに至り、第
2の実施例と同様にしてQL(X)によつて得られ
るQLが流量指令信号Q0として出力され、始めに
戻る、なお、上記の手順mの処理に伴つて今回の
流量指令信号Q0(=QL)が記憶装置の第2の記憶
部に記憶される。
ここで、操作器1が急操作されるとS=1とな
り、手順hから手順iに至る。この手順iでは記
憶装置の第2の記憶部に記憶されている前回の流
量指令信号Q0と記憶装置の第1の記憶部に記憶
された第4図の流量特性QHがCPUに読出され、
このCPUで前回の流量指令信号Q0が第4図の流
量特性QHと同じかどうか判断される。この場合、
前回までは手順g,h,k,m,n,oで演算さ
れ前回の流量指令信号Q0がQLであつたから、No
と判断され手順jに移る。この手順jでは、前回
の流量指令信号Q0の指令値(QL)に所定の増分
ΔQが加算され、新たな流量指令信号Q0(=Q0
ΔQ)を求める演算がおこなわれ、この新たな流
量指令信号Q0(=Q0+ΔQ)が制御装置の第2の
記憶部に今回の流量指令信号Q0として記憶され
るとともに、このQ0(=Q0+ΔQ)が流量制御機
構2に出力され、始めに戻る。なお手順iは、所
定の周期ごとに通過するので、積分要素として働
き、徐々にQ0は増加するとともに、増加するご
との新たな流量指令信号Q0が記憶装置の第2の
記憶部にその都度置きかえられて記憶され、その
流量指令信号Q0はしだいに第4図の流量特性QH
に近づく。Q0=QHになつたときは記憶装置の第
2記憶部にQ0=QHが記憶されるとともに、手順
iの判断が満足されて手順pに移り、流量特性を
QHを有する流量指令信号Q0が流量制御機構2に
出力される。以後、操作器1が急操作されている
間、S=1であるので手順g,h,i,p,n,
oがくり返される。
そして、このような状態から操作器1が緩やか
に操作されるとS=0となり、手順hから手順k
に至る。この手順kでは記憶装置の第2の記憶部
に記憶されている前回の流量指令信号Q0と記憶
装置の第1の記載部に記憶されている第4図の流
量特性QLがCPUに読出され、このCPUで前回の
流量指令信号Q0が第4図の流量特性QLと同じか
どうか判断される。この場合、前回までは手順p
を経て演算がおこなわれていたので、記憶装置の
第2の記憶部に記憶されている前回の流量指令信
号Q0はQHであり、Noと判断され、手順lに移
る。この手順lでは前回の流量指令信号Q0から
所定の増分ΔQが差し引かれ、新たな流量指令信
号Q0を求める演算がおこなわれ、この新たな流
量指令信号Q0(=Q0−ΔQ)が記憶装置の第2の
記憶部に今回の流量指令信号Q0として置きかえ
られて記憶されるとともに、このQ0が流量制御
機構2に出力され、始めに戻る。なお、手順lは
所定の周期ごとに通過するので、前述した手順j
におけるのと同様に積分要素として働き、徐々に
Q0は減少するとともに、その減少するごとの新
たな流量指令信号Q0が記憶装置の第2の記憶部
にその都度置きかえられて記憶され、この流量指
令信号Q0はしだいに第4図の流量特性QLに近づ
く。Q0=QLとなつたときは、記憶装置の第2の
記憶部にQ0=QLが記憶されるとともに、手順k
の判断が満足されて手順mに移り、流量特性QL
を有する流量指令信号Q0が流量制御機構2に出
力される。
このように構成してある第3の実施例にあつて
は、マイクロコンピユータに第6図の手順j,l
の加算、減算手段を設けたことから、操作器1の
急操作、緩操作間の流量特性の選択が、第2の実
施例のように2者択一的に、すなわちON−OFF
的におこなわれるのではなく、時間変化とともに
いずれかの流量特性に近づくように逐次的におこ
なわれるので、一層良好な操作性を確保できる。
なお、上記実施例にあつては、説明を簡単にす
るために、流量特性は正の部分だけを挙げたが、
負の部分にも特性をもつことはもちろんである。
また、上記第1の実施例では、操作信号Xの時
間的変化dX/dt(ΔX)の大小に大じて2つの異
なる流量特性QH,QLのうちの1つを選択するよ
うに述べたが、本発明はこれには限定されず、複
数の時間的変化dX/dt(ΔX)に対して3つ以上
の異なる流量特性を設定し、時間的変化dX/dt
(ΔX)の大きさの程度に応じて、3つ以上の流
量特性のうちのいずれか1つの流量特性を選択す
るように構成してもよい。
〔発明の効果〕
本発明の油圧回路の流量制御装置は以上のよう
に構成してあることから、油圧アクチユエータの
良好な中・高速制御性と、良好に微操作性をとも
に確保することができ、油圧アクチユエータによ
つて駆動される作業機等における作業に対して最
適な操作を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の油圧回路の流量制御装置を例示
する説明図、第2図は第1図に示す流量制御装置
における流量特性を示す説明図、第3図は本発明
の油圧回路の流量制御装置の第1の実施例を示す
説明図、第4図は第3図に示す第1の実施例にお
ける流量特性を示す説明図、第5図は本発明の第
2の実施例を説明するフローチヤート、第6図は
本発明の第3の実施例を説明するフローチヤート
である。 1……操作器、2……流量制御機構、3……油
圧シリンダ(油圧アクチユエータ)、5……出力
手段、6,7……関数発生器、8……検出器、9
……選択器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 操作信号を出力する操作器と、操作信号に相
    応する流量指令信号に応じた流量の圧油を吐出す
    る流量制御機構とを備えた油圧回路の流量制御装
    置において、上記操作器と上記流量制御機構との
    間に、上記操作信号に相応する少なくとも2つの
    特性の異なる流量特性を設定する設定手段と、上
    記操作信号の時間的変化を検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に応じて上記設定手段で
    設定された流量特性のうちのいずれか1つを選択
    する選択手段とを含み、この選択手段で選択され
    た流量特性を上記流量指令信号として流量制御機
    構に出力する出力手段を設けたことを特徴とする
    油圧回路の流量制御装置。
JP21777282A 1982-12-14 1982-12-14 油圧回路の流量制御装置 Granted JPS59110901A (ja)

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