JPH03149567A - トナーの連続製造方法 - Google Patents

トナーの連続製造方法

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JPH03149567A
JPH03149567A JP1289162A JP28916289A JPH03149567A JP H03149567 A JPH03149567 A JP H03149567A JP 1289162 A JP1289162 A JP 1289162A JP 28916289 A JP28916289 A JP 28916289A JP H03149567 A JPH03149567 A JP H03149567A
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稲留 弘師
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中山 睦夫
Tokuhiro Hayashi
林 徳広
Masayoshi Nawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明はトナーの連続製造方法、該製造方法により得ら
れるトナー及びトナーの連続製造装置に関する。詳しく
は、トナー製造工程中での原料樹脂と、着色剤等の添加
剤との溶融混線工程において、樹脂中への添加剤の分散
性を向上させると同時に、樹脂の分子切断を抑制するこ
とにより、優れたトナ一品質を付与し、しかも生産効率
を向上させたトナーの連続製造方法、該製造方法により
得られるトナー及び該製造方法に用いられるトナーの連
続製造装置に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕混線装
置による、樹脂中への添加剤の分散あるいは複数の樹脂
どうしの分散はトナーを一例とする機能性材料あるいは
複合樹脂等の開発、生産に見られるように従来から広く
行われており、その製造法については文献等に多数報告
されている。これらの方法はいずれも、分散能力を向上
させるために、混練原料に分散剤を加える、混線機の操
作条件で対応する、混練機中のスクリューを変更する、
あるいは最初に原料樹脂の一部と添加剤の一部又は全部
とを混練した後、この混練物を冷却、固化、粉砕し、こ
の粉砕品と残りの樹脂及び添加剤を混合した後、再度混
練するいわゆるマスターバッチ法を採用する等の工夫を
している。
しかしこれらの従来法では、分散剤を加えることにより
分散能力を向上させる方法では、分散剤が製品物性上好
ましくない場合には、目的とする製品物性を得ることが
できないという問題点があり、また混線機の操作条件や
スクリューを変更することにより分散能力を向上させる
方法では、高い剪断力あるいは高温度による樹脂の劣化
等の現象により製品物性を損なうという問題がある。ま
たマスターバッチ法では、混線工程を2回に分割するこ
とにより、1回目の混線ではある程度の樹脂の分子切断
が起こるものの、供給原料中の添加剤濃度が高いため充
分な分散が可能となり、2回目の混練では1回目の混線
によって得られた添加剤が充分に分散した高濃度樹脂を
1回目の混線より小さな剪断力で希釈混練すればよいこ
とから、樹脂の分子切断による物性の低下を抑制するこ
とができ、分子切断の比較的少ない、分散性の良好な混
練物を得ることができるが、この方法では1種類の製品
を得るにも混線工程が2回必要であり、またこの方法は
1回目の混練終了後、冷却、固化、粉砕工程が必要であ
り、さらにはこの粉砕物と残りの混線原料との混合工程
が必要であるといった理由から生産効率が低いという問
題がある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上述のような従来技術の状況に鑑み、分散
能力に優れ生産効率の高いトナーの連続製造方法を見出
すべく鋭意研究の結果、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、樹脂及び添加剤からなる組成物を溶融
混練し、冷却、固化、粉砕し、分級してトナーを製造す
る方法において、押し出し流れ性を有するバレル長さし
の混練押し出し機の入口側から0.3L以内の位置に設
けられた少なくとも1個所の原料供給口から樹脂中の添
加剤濃度が10〜50重量%の混合原料を連続的に供給
し、入口側から0.3L〜0.9Lの位置に設けられた
1〜5個所の原料供給口から樹脂単独もしくは樹脂中の
添加剤濃度が20重量%以下の原料を連続的に供給し、
かつ0.3L以内の位置の原料供給口に供給する原料と
0.3L −0,9Lの位置の原料供給口に供給する原
料との供給流量の比を10=1〜1:5(重量比)にす
ると共に、混練押し出し機出口から混練物を連続的に取
り出すことを特徴とするトナーの連続製造方法、及び該
製造方法により得られたトナーを提供するものである。
また、本発明は、上記トナーの連続製造方法に用いられ
る装置であって、流れ方向に対しては実質的に混合能力
がなく、半径方向に対して混合能力を有し、流れ方向に
平行なスクリューを備えた混練押し出し機を有し、該混
練押し出し機がそのバレル長さしに対して入口側から0
.3L以内の位置に少なくとも1個所の原料供給口を供
え、入口側から0.3L〜0.9Lの位置に1〜5個所
の原料供給口を備えることを特徴とするトナーの連続製
造装置をも提供するものである。
本発明のトナーの連続製造方法を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本発明のトナーの連続製造方法の一例を示すフ
ローシートであり、1は原料計量器、2は予備混合機、
3は原料供給装置、4はバレル長さしに対して入口側か
ら0.3L以内の位置に設けられた原料供給口、4”は
入口側から0.3L〜0.9Lの位置に設けられた原料
供給口、5は混練押し出し機、6は混練押し出し機外筒
部冷却装置、7は混練物冷却機、8は粉砕・分級機であ
る。
本発明に用いられる混練押し出し機5は、流れ方向に対
しては実質的に混合能力がなく、半径方向に対して混合
能力を有し、流れ方向に平行なスクリューを備えた混練
押し出し機であればどの様な形式でもよいが、連続二輪
押し出し機が好ましい、また混練時の発熱による樹脂の
熱劣化を抑制するため、バレル(混練押し出し機外筒部
)及び/又はスクリューには、適当な方法による冷却装
置6を設けることが好ましい。
また本発明に用いられる混練押し出し機5には、バレル
長さしに対して入口側から0.3L以内の位置に少なく
とも1個所の原料供給口4、入口側から0.3L〜0.
9Lの位置に1〜5個所の原料供給口4が設けられ、−
混練押し出し機内のスクリューは、各原料供給部分にお
いて原料あるいは混練物の移送に優れ、次の原料の供給
口に至るまでに、分散能力に優れるように構成されるの
が好ましい、このために原料供給口はバレル内径りの少
なくとも2〜3倍以上の距離をおいて配設される。また
混練押し出し機のバレル長さLとバレル内径りの比L/
Dは20〜70、バレル長さLは0.5〜7m、バレル
内径りは20〜150■■のものが通常用いられる。
本発明に用いられる混練押し出し機の好ましい実施態様
を第2図に示す。
第2図に示す混練押し出し機5は二輪押し出し機であり
、バレル長さしに対して入口側から0.3L以内の位置
に1個所の原料供給口4を、また入口側から0.3 L
 −0,9Lの位置に2個所の原料供給口4が設けられ
ている。また原料供給04”の周りにはジャケット9、
原料供給口4゜の手前には脱気孔10が設けられている
。更にバレルには冷却装置6が設けられている。第2図
の二輪押し出し機のA−A線断面図を第3図に示す、第
3図において、11はバレル、12はスクリュー、13
はスクリエー谷部、14はスクリュ一山部である。また
Dはバレル内径である。
本発明において、混練押し出し機に供給される原料樹脂
はトナーのバインダー樹脂であれば特に限定されず、例
えばポリエチレン及びポリプロピレンの如きポリオレフ
ィン類を含む熱可塑性樹脂類、ポリブタジエン、ポリイ
ソブチレン及びポリクロロプレンの如きジエン類から誘
導した重合体類、ポリスチレン、ポリエチルアクリレー
ト、スチレン−ブチルメタクリレート共重合体類、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体類、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン三元共重合体類、ポリメチルメ
タクリレート、ポリアクリレート類、ポリビニルアルコ
ール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリ
ビニルエーテル類及びポリビニルケトン類の如きビニル
及びビニリデン重合体類並びにその共重合体類:ポリテ
トラフルオロエチレン及びポリ弗化ビニリデンの如きフ
ルオロカーボン重合体類:ボリアミド類、ポリエステル
類、ポリウレタン類、ポリペプチド類、カゼイン、ボリ
グリコール類、ポリスルファイド類及びポリカーボネー
ト類の如きヘテロ・チェイン(heter。
chain)系熱可塑性樹脂類、並びに再生セルロース
、酢酸セルロース及び硝酸セルロースの如きセルロース
系共重合体類等が挙げられる。また混線、冷却後の粉砕
・分級工程で得られるトナー粒径規定外の回収微粉も原
料樹脂として混練押し出し機に供給してもよい、本発明
でいう原料樹脂は上記各種原料樹脂のみでなく、該回収
微粉も意味する。
また本発明で用いられる添加剤はトナーの製造に用いら
れる従来公知の添加剤であり、例えば驚顔料、荷電制御
剤、カーボンブラック、磁性粉、ワックス等が挙げられ
る。
上記の如き原料樹脂及び添加剤は、各々一種単独で使用
しても、二種以上併用してもよい。
また原料の供給は、樹脂と添加剤を予備混合機2で予備
混合した後、混練押し出し機5に設置された入口側から
0.3 L以内の位置に設けられた少なくとも1個所の
供給口4から定量的に供給し、残りの樹脂及び添加剤の
混合物又は樹脂のみを0.3L〜0.9Lの位置に設け
られた1〜5個の供給口4”から定量的に供給する。0
.3L以内の位置に設けられた原料供給口4から供給さ
れる原料は樹脂中の添加剤濃度が10〜50重量%のも
のであり、0.3L〜0.9Lの位置に設けられた原料
供給口4”から供給される原料は樹脂単独もしくは樹脂
中の添加剤濃度が20重量%以下、好ましくは10重量
%以下のものである。原料供給口4に供給される原料の
組成が上記範囲を外れて、添加剤が多すぎても少なすぎ
ても添加剤の樹脂中への分散が不十分となる。また原料
供給口4に供給される原料の組成が上記範囲を外れると
分散不良が生ずる。更に0.3L以内の位置の原料供給
口に供給する原料と0.3 L −0,9Lの位置の原
料供給口に供給する原料との供給流量の比は10:1〜
1:5(重量比)、好ましくは3:1〜1:3であり、
供給流量比が10:1より大きくなると希釈効果が減少
し、1:5より小さくなると装置効率が悪くなる。
原料供給口4は入口側から0.3L以内であれば樹脂中
への添加剤の分散が十分に達成されるが、0.3L以降
では滞留時間が少なくなり分散が不十分となるため好ま
しくない、該原料供給口4は少なくとも1個所設けられ
るが、1もしくは2個所が好ましい、また0、3L〜0
.9−Lの位置に配設される原料供給口4”の数は1〜
5個所であり、6個所以上設けても設備が複雑になるだ
けで実質的に効果がない。
本発明において、混練押し出し機中の原料の滞留時間は
20秒〜600秒が好ましく、50秒〜500秒が更に
好ましい、滞留時間が上記範囲より短いと分散不良とな
り、また長いと樹脂が劣化する。混練押し出し機の混線
温度は樹脂の軟化点より70℃低い温度〜樹脂の軟化点
より50℃高い温度の範囲が好ましく、樹脂の軟化点よ
り40C低い温度〜樹脂の軟化点より10℃低い温度の
範囲が更に好ましい、混線温度が上記範囲より低いと樹
脂の溶融状態が悪く分散不良を生じ、高いと樹脂の劣化
及び樹脂の粘度低下により分散不良が生じる。また混練
物の出口温度は樹脂の軟化点より5℃高い温度〜樹脂の
軟化点より100℃高い温度の範囲が好ましく、樹脂の
軟化点より30℃高い温度〜樹脂の軟化点より70℃高
い温度の範囲が更に好ましい、出口温度が上記範囲より
低いと樹脂の溶融状態が悪く分散不良を生じ、高いと樹
脂の劣化及び樹脂の粘度低下により分散不良が生じる。
上記の如き本発明のトナーの連続製造方法及び製造装置
により、樹脂中への添加剤の分散性が優れ、しかも樹脂
の分子切断の少ない、品質の優れたトナーを得ることが
できるが、この理由は、入口側から0.3L以内の位置
(以下前半部と略記する)の原料供給口と0.3L〜0
.9Lの位置(以下後半部と略記する)の原料供給口か
ら供給される原料中の樹脂含有量の差、及び原料供給流
量及び原料供給量の分配比率を制御することによる混練
押し出し機内滞留時間の差による。
即ち前半部から供給される原料は樹脂含有量が低く、溶
融しにくいため混練押し出し機内で高い剪断力を受ける
ことが出来、優れた分散能力を付与することが可能であ
る。しかしこの状態のままで後半部の供給口から原料を
供給しなければ、前半部から供給された原料は小流量で
あることから非常に滞留時間が長くなってしまうため、
混練押し出し機の出口方向に進むにしたがって、樹脂の
分子切断は著しいものとなってしまう、そこで後半部か
ら樹脂含有量の高い原料が供給されるが、前半部で充分
分散した、添加剤を高濃度に含む樹脂は、この後半部か
ら供給される原料で希釈効果を受けることによって、必
要以上の剪断力による分子切断を免れることが可能とな
る。
一方、後半部から供給される原料は、樹脂含有量が高い
ため、前半部から供給される原料に比べ溶融し易い、さ
らに前半部から移送される混練物が溶融状態であること
から、一層溶融しやすく、機内滞留時間が短くても充分
な混線が可能となる。またこのことは樹脂の分子切断を
少なくする上で非常に効果がある。
このように前半部と後半部から供給する原料の樹脂含有
量の比率を制御し、また各々の原料の機内滞留時間を制
御することにより、前半部では分散を主とする混線が、
また後半部では物性の劣化を抑制する混練が可能となり
、優れた品質を有するトナーを高い生産効率で製造する
ことが可能となる。
本発明において用いられる原料は、粉体のみでなく、必
要に応じて液体原料を供給してもよい、また製品の品質
をさらに向上させるため、必要に応じて減圧による脱気
処理を行うことも好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、例中の部は重量基準である。
実施例! 軟化点が138℃であるポリエステル樹脂100部と、
該ポリエステル樹脂100部に対してカーボンブラック
8部、電荷制御剤2部及びワックス3部の原料粉体と、
上記原料100部に対して10部の次工程の粉砕・分級
工程で得られる回収微粉を溶融混練してトナー用混練物
を得た。用いた混練押し出し機は、混練部分−の全長1
560s+m、スクリュー径42−、バレル内径43m
mの同方向回転二輪押し出し機であり、原料供給口が3
箇所設置されている。
各々の原料供給口の位置は、第1の原料供給口の中心が
混線部分の端面から進行方向に向かって15gmの位置
であり、第2の原料供給口の中心が第1の原料供給口の
中心から620請−の位置であり、第3の原料供給口の
中心が第1の原料供給口の中心から1100++nの位
置である。
該混練押し出し機の第1の原料供給口から、ポリエステ
ル樹脂35部と、カーボンブラック8部、電荷制御剤2
部及びワックス3部の粉体原料を予備混合した後、定量
的に供給し、第2の原料供給口からポリエステル樹脂6
5部を定量的に供給し、第3の原料供給口から回収微粉
10部を定量的に供給することにより連続混練を行った
この混線時の操作条件は、バレル(混練押し出し機外筒
部)の設定温度は100C、スクリュ一回転数は20O
rpmであり、原料供給量は第1の原料供給口へは19
.3kg/Hr 、第2の原料供給口へは26.2kg
/llr 、第3の原料供給口へは4.5 kg/Hr
−であり、合計50kg/Hrであった。
また、この混線による樹脂出口温度は187℃であった
この結果得られた混練物を冷却、固化した後ミ粉砕、分
級し、目的とする粒径の粉体に所定の処理を施しトナー
性能を評価したところ、樹脂の軟化点は129℃であり
、樹脂の分子切断の程度を表す混練前後での軟化点の差
は9℃と小さく、しかも樹脂中への添加剤の分散も良好
な優れたトナーが得られた。
ここで軟化点とは、高化式フローテスター(CFT−5
00;島津製作所製)を用い、ダイスの細孔の径約1m
m、長さ1+ue、荷重20kg/co+”G 、昇温
速度6℃/分の条件下で1cmの試料を溶融流出させた
ときの流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相当
する温度を軟化点とする時の値である。
実施例2 実施例1と同一の装置を用いて、軟化点が132℃であ
るポリスチレン樹脂100部と、該ポリスチレン樹脂1
00部に対してカーボンブラック7部、電荷制御剤2.
5部及びワックス3部の原料粉体と、上記原料100部
に対して10部の次工程の粉砕・分級工程で得られる回
収微粉を溶融混練しヱトナー用混練物を得た。
本混練において、連続押し出し機の第1の原料供給口か
ら、ポリスチレン樹脂40部と、カーボンブラック7部
、電荷制御剤2.5部及びワックス3部の粉体原料を予
備混合した後、定量的に供給し、第2の原料供給口から
ポリスチレン樹脂60部を定量的に供給し、第3の原料
供給口から回収微粉10部を定量的に供給することによ
り連続混練を行った。
この混練時の湿作条件は、バレルの設定温度は100℃
、スクリュ一回転数は200rpm+であり、原料供給
量は第1の原料供給口へは19.1kg/llr、第2
の原料供給口へは21.8kg/Hr 、第3の原料供
給口へは4.1 kg/Hrであり、合計45kg/I
lrであった。
また、この混線による樹脂出口温度は195℃であった
この結果得られた混練物を冷却、固化した後、粉砕、分
級し、目的とする粒径の粉体に所定の処理を施しトナー
性能を評価したところ、樹脂の軟化点は125℃であり
、樹脂の分子切断の程度を表す混線前後での軟化点の差
は7℃と小さく、しかも樹脂中への添加剤の分散も良好
な優れたトナーが得られた。
比較例1 実施例1と同様に、軟化点が138°Cであるポリエス
テル樹脂100部と、該ポリエステル樹脂100部に対
してカーボンブラック8部、電荷制御剤2部及びワック
ス3部の原料粉体と、上記原料100部に対して10部
の次工程の粉砕・分級工程で得られる回収微粉を、実施
例と同一の混練押し出し機を用いて上記原料粉体を分配
供給することなく、全量を予備混合した後、第1の原料
供給口から定量的に供給し、溶融混線を行い、トナー用
混練物を得た。
この混練時の操作条件は、実施例1と同様にバレルの設
定温度は100℃、スクリエ一回転数は200rp閣で
あり、原料供給量は50kg/Hrであり、この混線に
よる樹脂の出口温度は205℃であった。
本比較例で得られた混練物を冷却、固化した後、粉砕、
分級し、目的とする粒径の粉体に所定の処理を施しトナ
ー性能を評価したところ、樹脂の軟化点は118℃であ
り、樹脂の分子切断の程度を表す混線前後での軟化点の
差は20℃と実施例に比べて大きく、樹脂中への添加剤
の分散も不良であり、トナーとして好ましくないもので
あった。
比較例2 実施例2と同一の装置を用いて、軟化点が132℃であ
るポリスチレン樹脂100部と、該ポリスチレン樹脂1
00部に対してカーボンブラック7部、電荷制御剤2.
5部及びワックス3部の原料粉体と、上記原料100部
に対して10部の次工程の粉砕・分級工程で得られる回
収微粉を溶融混練してトナー用混練物を得た。
本混練において、連続押し出し轡の第1の原料供給口か
ら、ポリスチレン樹脂60部と、電荷制御剤2.5部及
びワックス3部の粉体原料を予備混合した後、定量的に
供給し、第2の原料供給口からポリスチレン樹脂60部
とカーボンブラック7部の粉体原料を予備混合した後、
定量的に供給し、第3の原料供給口から回収微粉10部
を定量的に供給することにより連続混練を行った。
この混練時の操作条件は、バレルの設定温度は100℃
、スクリュ一回転数は200rpa+であり、原料供給
量は第1の原料供給口へは23.8kg/Hr、第2の
原料供給口へはll1kg/Hr 、第3の原料供給口
へは4.1 kg/Hrであり、合計45kg/Hrで
あった。
また、この混練による樹脂出口温度は198℃であった
この結果得られた混練物を冷却、固化した後、粉砕、分
級し、目的とする粒径の粉体に所定の処理を施しトナー
性能を評価したところ、樹脂の軟化点は123℃であり
、樹脂の分子切断の程度を表す混線前後での軟化点の差
は9℃と小さいが、樹脂中への添加剤の分散が不良であ
りトナーとして好ましくないものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトナーの連続製造方法の一例を示すフ
ローシートであり、第2図は零発明に用いられる混練押
し出し機の一例を示す断面略示図、第3図は第2図の2
軸押し出し機のA−A線断面図である。 1・・・原料計量器 2・・・予備混合機 3・・・原料供給装置 4・・・入口側から0.3 L以内の位置に設けられた
原料供給口 4°・・・入口側から0.3L〜0.9Lの位置に設け
られた原料供給口 5・・・混練押し出し機 6・・・混練押し出し機外筒部冷却装置7・・・混練物
冷却機 8・・・粉砕・分級機 9・・・ジャケット 10・・・脱気孔 11・・・ノイレル 12・・・スクリュー 13・・・スクリュー谷部 14・・・スクリュ一山部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂及び添加剤からなる組成物を溶融混練し、冷却
    、固化、粉砕し、分級してトナーを製造する方法におい
    て、押し出し流れ性を有するバレル長さLの混練押し出
    し機の入口側から0.3L以内の位置に設けられた少な
    くとも1個所の原料供給口から樹脂中の添加剤濃度が1
    0〜50重量%の混合原料を連続的に供給し、入口側か
    ら0.3L〜0.9Lの位置に設けられた1〜5個所の
    原料供給口から樹脂単独もしくは樹脂中の添加剤濃度が
    20重量%以下の原料を連続的に供給し、かつ0.3L
    以内の位置の原料供給口に供給する原料と0.3L〜0
    .9Lの位置の原料供給口に供給する原料との供給流量
    の比を10:1〜1:5(重量比)にすると共に、混練
    押し出し機出口から混練物を連続的に取り出すことを特
    徴とするトナーの連続製造方法。 2、樹脂及び添加剤からなる組成物を溶融混練し、冷却
    、固化、粉砕し、分級してなるトナーであって、押し出
    し流れ性を有するバレル長さLの混練押し出し機の入口
    側から0.3L以内の位置に設けられた少なくとも1個
    所の原料供給口から樹脂中の添加剤濃度が10〜50重
    量%の混合原料を連続的に供給し、入口側から0.3L
    〜0.9Lの位置に設けられた1〜5個所の原料供給口
    から樹脂単独もしくは樹脂中の添加剤濃度が20重量%
    以下の原料を連続的に供給し、かつ0.3L以内の位置
    の原料供給口に供給する原料と0.3L〜0.9Lの位
    置の原料供給口に供給する原料との供給流量の比を10
    :1〜1:5(重量比)にすると共に、混練押し出し機
    出口から混練物を連続的に取り出し、冷却、固化、粉砕
    し、分級してなることを特徴とするトナー。 3、流れ方向に対しては実質的に混合能力がなく、半径
    方向に対して混合能力を有し、流れ方向に平行なスクリ
    ューを備えた混練押し出し機を有し、該混練押し出し機
    がそのバレル長さLに対して入口側から0.3L以内の
    位置に少なくとも1個所の原料供給口を供え、入口側か
    ら0.3L〜0.9Lの位置に1〜5個所の原料供給口
    を備えることを特徴とするトナーの連続製造装置。
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