JPH03147830A - 車輛用内装材とその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は軟質ポリウレタンフォームシート、織布、不織
布等からなる積層体を加熱圧縮成形して成形品とした、
主として自動車の天井材、ドアパネル、ピラー、コンソ
ールボックス等に使用される車輛用内装材とその製造方
法に関する。

〔従来の技術〕

自動車用内装材として、例えば天井材においては従来よ
り貼り天井、吊り天井、成形天井の三種が知られている
。とりわけ、成形天井は取り付けが容易で、デザインの
自由度が大きく、見栄えが良い等の理由により現在では
この成形天井が主流になっているのは周知のとおりであ
る。

成形天井は、所定形状に裁断した基材を熱間又は冷間圧
縮によって所定形状に附形し後にその表面に接着剤、ホ
ントメルトフィルム等にて表面材を貼り込む方法、予め
発泡させたフオームブロックを所定寸法形状に切り出し
た発泡シート等に必要により補強材を接着したものをそ
の素材の特性に応して真空成形、冷間、熱間圧縮等にて
所定形状に回心した後に接着剤等にて表面材を貼り込む
方法、或いは表面材と裏面材間で補強材の存在下に硬質
乃至半硬質ウレタン原液を塗布発泡させて成形する方法
等が一般に採用されており、ドアパネル、ピラー、コン
ソールボンクス等の他の車輛用内装材も基本的には同し
方法によって製造されている。

成形天井等の芯材として用いられる基材は、船釣にダン
ボール等の祇系基材、熱硬化性合成樹脂を併用したレジ
ンフェルトやグラスファイバー等の繊維系基材、ポリス
チレンフオーム、ポリオレフィンフオーム、ポリウレタ
ンフォーム等の樹脂系基材に三分類されるが、中でも樹
脂系基材のポリウレタンフォームで、特に軟質ポリウレ
タンフォームはその他の材料に対して、 ■低比重で軽量化が可能である。

■連続気泡を打するため吸音性がある。

■熱伝導率が低いためＩＩｉ熱性が高い。

■表面風合いがソフトで感触性が良い。

■厚味、密度、通気度、弾性率等を選択することで種々
の性能を付与することができる。

等の特徴を有しているが、剛性即ち自己保持性が乏しい
ために基材として単独では使用されず、単にり、ジョン
性付与の目的で表面材の一部として予め成形された他の
基材、例えばダンボール、レジンフェルト、グラスファ
イバー等に貼り込む方法に使用するのが一般的である。

軟質ポリウレタンフォームシートの軽量性、断熱性等の
特徴を活かす目的で基材として使用するには剛性、自己
保持性を付与する必要があり、そのためにエポキシ、メ
ラミン、フェノール、アクリル等の熱硬化性樹脂、ウレ
タンプレポリマー多価イソシアネート等を含浸させて使
用するか、更に剛性を必要とする場合にはガラスマット
等の補強材を積層して使用する必要がある０例えば特開
昭５８−５３４６号公報ではインシアネートを軟質ポリ
ウレタンフォームに含浸させた後、水／アミン系硬化剤
を表面にスプレー塗布して乾燥、硬化後、裁断し、ホン
トメルトフィルムを介して補強材、表面材、１面材等を
積層して加熱加圧成形する方法が提案されており、また
特開昭５５−１３３９３１号公報では軟質ポリウレタン
フォームに熱硬化性樹脂の溶剤溶液を含浸させ乾燥させ
て後に表皮、不織布を積層させ加熱加圧成形する方法が
提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、クツション性を付与する目的で表面材の
一部として軟質ポリウレタンフォームシートを予め成形
された基材に貼り込み成形したものにあっては、基材成
形と貼り込み成形の二工程が必要でコストアンプとなり
、基材としてダンボールを使用したものは吸音性に乏し
く成形性、寸法安定性に劣り、レジンフェルトやガラス
マントを使用したものは重くなるという欠点を有し、ま
た軟質ポリウレタンフォームシートに熱硬化性樹脂、イ
ソシアネート等を含浸させて加熱加圧成形したものにあ
っては、含浸、乾燥のための設備を要し、溶剤を揮散さ
せる熱源も必要となるからランニングコストも高くなる
ばかりでなく軟質ポリウレタンフォームの特徴を失わせ
るという最大の欠点があった。

本発明はこれらの欠点を解決せんと鋭意研究の結果なさ
れたものであり、−工程で容易に成形でき、自己保持性
を有し、財形性が良好で、吸音性に優れ、しかも使用す
る軟質ポリウレタンフォームの特徴が最大限に発揮でき
る車輛川内装材とその製造方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

すなわち本発明は、少なくとも表面材と基材とからなる
積層体を所定形状に加熱圧縮成形してなる成形品におい
て、表面材が軟質ポリウレタンフォームシートの表面に
通気性表皮材を積層してなり、基材が熱可塑性合成樹脂
繊維綿と補強材とからなり、前記基材の熱可塑性合成Ｐ
４脂繊維綿が圧縮固化されてなることを特徴とする車輛
用内装材であり、また軟質ポリウレタンフォームシート
の表面に通気性を有する表皮材が積層された表面材と、
熱可塑性合成樹脂繊維綿と補強材とからなる基材と、所
望により裏面材を接着積層してなる積層体を、所定塩度
に加塩された一対の成形型間に七ノトシ、加熱圧縮して
所定形状に財形し、脱型してなる加熱圧縮成形品の製造
方法において、前記熱可塑性合成樹脂繊維綿を圧縮固化
させたことを特徴とする車輛用内装材の製造方法である
。

本発明に用いられる表面材は軟質ボリウレクンフォーム
シートの表面に通気性を有する表皮材が積層されたもの
であり、接着剤を用いてラミネートするかフレームラミ
ネートすることにより得られる。

軟質ポリウレタンフォームシートは通常の方法にて製造
されたスラブフオームより適宜の厚味、形状に切り出さ
れたもので、得ようとする厚味、性能、風合い等により
適宜物性のフオームシートを選定できる０反挨弾性の低
い、特に２０％以下のいわゆる低反発弾性フオームを使
用することにまり制振効果を高めることができて好まし
い。

表皮材としては通常使用されるものが使用できるが吸音
性の点で通気性を有するものが好ましく編布、織布、不
織布、パンチ加工したＰＶＣシートやＰＶＣレザー等が
使用できる。

基材は熱可塑性合成樹脂繊維綿と補強材とからなり、そ
の積層構造は所望する天井材等により適宜選定でき、補
強材のいずれか一方に繊維綿の層が形成された二層構造
、補強材の両面に繊維綿層を有する三層構造、二枚のＩ
Ｉｉ強材間の繊維綿層を有する三層構造、或いはそれ以
上の複層構造であってもよい。通常は作業性により二層
乃至二層構造のものが好ましい。

熱可塑性合成樹脂繊維は加熱圧縮成形時に／８融されて
押し潰され、適度な空隙と自己保持性が生し、補強材が
自己保持性を更に高める。その繊維としてはポリエステ
ル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ウレ
タン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維等が使用できる
が、表皮材に変色、起毛潰れ、艶消え等の変質を起こさ
ないように約１５０℃以下の低温での圧縮性が必要であ
り、繊維綿の２０〜５０％は９０〜１５０℃の低融点合
成樹脂繊維であることが好ましい、目付量としては所望
する成形品のｍＮ、剛性、吸音性等に応して適宜選定で
きるが３００〜６００ｇ／ポが好ましい。

補強材としてはポリエステル繊維、ナイロン繊維、ガラ
ス繊維等の不織布、編布、織布が使用できるが、吸音性
のために不織布、編布等の空隙が形成されるものが好ま
しく、耐熱性が要求される内装材では耐熱下での自己保
持性、変形防止のためにガラス不織布が最も好ましい、
目付量としては深絞り型での成形性及び軽量化の点より
３０〜１００ｇ／ボが好ましい。

積層体は上記の表面材と基材とが積層されたものである
が、成形品の所望性能に応じて更に裏面材を積層しても
よい。裏面材を積層すれば加熱圧縮成形時の離型性の点
でも好ましい。

使用できる裏面材としては、通常使用される裏面材であ
ればいかなるものでもよい、中でも断熱性、吸音性、緩
衝性等により軟質ボリウレクンフォー１２シートが好ま
しく、その厚み、密度、物性等は要求される性能に応じ
て適宜選択して使用できるが、低反撲弾性フオームを使
用すれば特に吸音性を高めることができて更に好ましい
・、また必要に応して摩擦に対する補強効果を高めるた
めに軟質ボリウレクンフォームシートにナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン等の合成繊維不織布を裏打し
て使用してもよい。

本発明の車輛用内装材を！！！遣するには、まず表面材
、基材、必要に応じて裏面材を接着剤を介して積層し、
所望する形状寸法に裁断して積層体を形成する０Ｍ１Ｆ
ｒＪＩＩＩＩＩ序には特に限定されるものではなく、表
面材、基材、裏面材の各構成素材を適宜の順序で接着Ｍ
ｉ層して積層体としてもよい。また各面材、基材あるい
は各素材を予め所定形状に裁断して後に接着積層しても
よい、使用する接着剤は作業性、衛生面、コスト等によ
りアクリル樹脂等の耐熱性が付加されたエマルジョン系
接着剤が好ましく、塗布方法としてはスプレー塗布、ロ
ール塗布等が採用できる。ホントメルトフィルム、ホッ
トメルト系接着剤、有ｉ溶７１１１系接着剤を使用して
もさしつかえない。

次いで、積層体を所定形状の成形型間にセットし、加熱
圧縮して後、脱型して成形品を得る。

積層体を加熱圧縮することにより、熱可塑性合成Ｐ１１
脂繊維綿が軟化し、圧縮されて押し潰され、補強材と−
・体に圧縮固化して自己保持性を有する芯材となり、表
面材等と共に一体化されて所定形状に財形される。この
時の成形条件は！Ｑ１体の厚み、素材等により異なるが
、少なくとも基材の熱可塑性合成樹脂繊維綿が圧縮固化
される温度であればよく、１００〜１７０℃が好ましい
、成形型としては対応する凹凸形状を備えた一対の成形
型で、通常の熱ブレス成形型が使用される。

〔実施例］ 以下に、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

第１図は加熱圧ｗ１威形されて自動車用天井材となる積
層体の断面図を示し、積層体（１）は表皮材（２）と軟
質ボリウレクンフォームシート（３）とからなる表面材
（ａＪと、基材の）と、裏面材としての軟質ポリウレタ
ンフォームシート（６）とからなる。

積層体（＋）は、表皮材（２）としての目付量が１５０
ｇ／ポのポリエステルトリコットと厚味３Ｍ、密度２０
ｋｇ／ｒｄ、圧挟弾性率３０％の軟質ボリウレクンフォ
ームシート（３）とを予めラミネートした表面材（ａ）
のフォーノ、側に接着剤としてアクリル・エチレン系変
成４！１４脂エマルジヨンを固形分３０ｇ／　ｒｒｒの
塗布量となるようにスプレー塗布し、厚味１５−一、目
付量４００ｇ／　ｒｒｆで、融点が１１０’Ｃの低融点
ポリエステル線維を３０％含有するポリエステル綿（４
）を積層し、再び同様にして接着剤をスプレー塗布し、
補強材（５）として目Ｉす１５０ｇ／ｒｒｆのガラス不
織布を積層し、最後に裏面材となる厚味５ｍｍ、密度２
２ｋｇ／ｒｄ、圧挟弾性率１５％の軟質ポリウレタンフ
ォームソート（６）を同様に積層して形成した。

次いで、この積層体を所定の形状、大きさに裁断して後
に、第２図に示す熱プレス装置に取り付けられて１３０
’Ｃに昇温され、圧縮時のクリアランスが８開となる所
定凹凸形状を備えた上型（７）及び下型（８）の間にセ
フ）し、９０秒間圧縮して後に脱型して自動車用天井材
を得た。

この天井材は型面に沿って正確に財形されたものであり
、圧縮固化されたポリエステル綿の厚味は２−一、製品
重量は８８０ｇ／ポで、曲げ強度は１．５ｋｇ１５−幅
であった。

また、耐熱性試験１００°（Ｘ５１１２サイクル及び耐
ａ性試験５０℃×９５％ＲＩＩＸ２４１１のいずれにお
いても変形等の異常は見られなかった。

〔効果） 本発明の車輛用内装材は、 ■基材となる熱可塑性合成樹脂繊維綿が比較的に低温で
圧縮成形され、しかも圧縮前に柔軟性を有するために深
絞りに対する白山度が大きい。

■前記繊維綿は圧縮成形された後でも適度な通気性、空
隙を有するため、表面材等に使用される軟質ポリウレタ
ンフォームの組み合わせにより吸音性、断熱性が自由に
コントロールできる。

■従来の基材で＠、音性を有するレジンフェルトを使用
した成形品に比較すると重量が１７２〜１／３となる。

等の特徴を有するものとなり、また本発明の製造方法に
よれば、表面材、基材等を一工程で一体成形できるため
に工数が低減でき、上記特徴を有する車輛用内装材を容
易に、しかも安価に！！遣できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の加熱圧縮成形される前の積層
体を示す断面図、第２図乃至第３図番よ積層体の加熱圧
縮工程を示す説明図、第４図は加熱圧縮された積層体の
断面図である。 ｌ　・・・積層体 ２　・・・表皮材 ３．６・・軟質ポリウレタンフォームシート４　・・・
ポリエステル綿 ５　・・・補強材 ７　・・・上型 ８　・・・下型

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも表面材と基材とからなる積層体を所定
   形状に加熱圧縮成形してなる成形品において、表面材が
   軟質ポリウレタンフォームシートの表面に通気性表皮材
   を積層してなり、基材が熱可塑性合成樹脂繊維綿と補強
   材とからなり、前記基材の熱可塑性合成樹脂繊維綿が圧
   縮固化されてなることを特徴とする車輛用内装材。
2. （２）前記熱可塑性合成樹脂繊維綿の２０〜５０％が９
   ０〜１５０℃の低融点合成樹脂繊維からなることを特徴
   とする請求項１記載の車輛用内装材。
3. （３）軟質ポリウレタンフォームシートの表面に通気性
   を有する表皮材が積層された表面材と、熱可塑性合成樹
   脂繊維綿と補強材とからなる基材と、所望により裏面材
   を接着積層してなる積層体を、所定温度に加温された一
   対の成形型間にセットし、加熱圧縮して所定形状に附形
   し、脱型してなる加熱圧縮成形品の製造方法において、
   前記熱可塑性合成樹脂繊維綿を圧縮固化させたことを特
   徴とする車輛用内装材の製造方法。