JPH03146579A - 医療用粘着性基剤 - Google Patents

医療用粘着性基剤

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JPH03146579A
JPH03146579A JP1286526A JP28652689A JPH03146579A JP H03146579 A JPH03146579 A JP H03146579A JP 1286526 A JP1286526 A JP 1286526A JP 28652689 A JP28652689 A JP 28652689A JP H03146579 A JPH03146579 A JP H03146579A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、皮膚へ貼付ける際には良好な粘着性を有し、
保存中や皮膚から剥離する際には粘着性を大きく低下さ
せることが可能な医療用粘着性基剤に関する。
(従来の技術) 粘着性基剤中に薬効成分(以下、薬剤という)を包含し
た粘着性膏剤が裏打支持体の表面に層状に設けられてい
る貼付剤は、以前から多くの種類のものが提案され、ま
た実用化されてきた。貼付剤に用いられている粘着性基
剤の粘着性を有する有効温度範囲は、できるだけ広い範
囲(特に低い温度範囲)が好ましいとされ、またそのよ
うな粘着性基剤が用いられてきた。
例えば、貼付剤を皮膚へ貼付ける場合、30″C程度で
充分な粘着性を有していれば充分であるにもかかわらず
、実際には5〜IO℃又はそれ以下の温度においても大
なる粘着性を有する粘着性基剤が使用され、又は提案さ
れている。
従来から、このような粘着性基剤が用いられている理由
として次のことが考えられる。
■粘着剤はその使用温度範囲が広いほど(とりわけ低温
側に)、実用価値が高いとするこれまでの一般論的な考
え方があった。
■現実に、従来組成の粘着剤では(薬剤の有無に関係な
く)、低温時によく付くものほど、人体の皮膚への貼付
性が高く、且つ皮膚の屈伸等によくなじんでいた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の粘着性基剤用いて貼付剤を作製し
た場合には、次のような欠点がある。
■粘着性基剤の粘着性が増すにつれて、粘着性膏剤中に
存在する薬剤の散逸が増し、従って貼付剤の保存中等に
薬剤が裏打支持体や表面保護紙に、さらにはそれらを通
して外層に散逸する傾向にある。
この理由は、粘着性基剤の粘着性が増すにつれて基剤分
子のミクロ的な分子運動が活発となり、そのことが薬剤
の散逸を助長しているものと推測される。
■上記■と同様に、粘着性基剤が軟らかくなっていくに
したがって、粘着性膏剤に含まれる薬剤が保存中に変質
し易い。
■貼付剤の薬剤利用効率の向上と、薬効の迅速性を得る
目的で、粘着性膏剤層の表面付近にのみ高濃度に薬剤を
存在させ、深層部はど薬剤濃度が希薄となるよう製造さ
れた貼付剤においては、保存中の温度(例えば、10〜
25°C)での粘着性が大きい粘着剤にあっては、粘着
性基剤のミクロ分子運動も相対的に大きいので、薬剤は
保存中にその膏剤層全体に均一に拡散してしまう。
■貼付けが終了した後、貼付剤を皮膚から剥す際には、
粘着力が大きいので苦痛を伴う。
本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、貼付剤を貼付けている温度では充分な粘着
性を有しながら、粘着性基剤中に含まれる薬剤の保持性
がよく、また薬剤の変質等が減少でき、さらに粘着性膏
剤層の表面付近にのみ高濃度に薬剤を存在させることも
可能となり、また貼付剤を皮膚から剥す際の苦痛を減少
することができる新規な粘着性基剤を提供することにあ
る。
(課題を解決するための手段) 例えば、薬剤を含有する粘着性膏剤層が裏打支持体表面
に設けられた貼付剤を、その粘着性が著しく低下するか
、又は消失する低温下で保存する時には、薬剤の散逸や
変質等が非常に緩慢となることが以前から観察されてき
た。しかし、従来の粘着剤、とりわけ、医療目的に好適
な(メタ)アクリル酸エステルを主モノマー成分とする
ポリマーを含有する粘着剤では、薬剤の変質等を防止で
きるa度はかなり低い(例えば、0℃以下)ので、室温
で保管される貼付剤に適用することは難しいものであっ
た。
しかるに、本発明者は、以下の必須構成に述べるような
組成のポリマーを主成分とすることによって、貼付は使
用温度以上では充分なる粘着性を発揮しながら、それ以
下の温度では従来の粘着剤に比して大幅に粘着性が低下
し、そのことによって上述の効果が発揮できる粘着性基
剤を得ることを発見し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の医療用粘着性基剤は、少なくとも3
5°C以上で粘着性を有する医療用粘着性基剤であって
、炭素数が16以上の直鎖状アルキル基をそのエステル
残基とするアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸
エステルを主な構成成分するポリマーを主成分として含
有することを特徴とし、そのことにより上記目的が達成
される。
また、本発明の他の医療用粘着性基剤は、炭素数が16
以上の直鎖状アルキル基をそのエステル残基とするアク
リル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルを20
〜80重量%と、平均炭素数が8〜2であるアルキル基
をエステル残基とするアクリル酸エステル及び/又はメ
タクリル酸エステルを80〜20重量%と、を構成成分
とするポリマーを主成分として含有することを特徴とし
、そのことにより上記目的が達成される。上記医療用粘
着性基剤には、さらに、可塑剤を含有するのが好ましい
本発明の医療用粘着性基剤に含まれるポリマーは次のA
成分のモノマーとB成分のモノマーを構成成分として得
られたものである。A成分は全モノマー中20〜80重
量%の割合で含有されるのが好ましく、B成分は全モノ
マー中80〜20重量%の割合で含有されるのが好まし
い。
(A成分) 炭素数16以上の直鎖状アルキル基をそのエステル残基
としているアクリル酸エステル及び/又はメタクリル酸
エステルである。
例えば、アクリル酸オクタデシル、メタクリル酸オクタ
デシル、アクリル酸ヘキサデシル、メタクリル酸ヘキサ
デシル等があげられ、これらは−種又は2種以上が併用
されてもよい。全モノマーにおけるA成分の配合割合は
、20〜80重量%が好ましい。
(B成分) B成分中の60重量%以上が、その平均炭素数が8〜2
であるアルキル基(直鎖状及び/又は非直鎖状)をその
エステル残基とするアクリル酸エステル及び/又はメタ
クリル酸エステル(以下、(メタ)アクリル酸エステル
という)が好ましく用いられる。その例としては、例え
ば、 (メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、 (メ
タ)アクリル酸オクチル、 (メタ)アクリル酸へブチ
ル、 (メタ)アクリル酸ヘキシル、 (メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、 (メタ
)アクリル酸t−ブチル、 (メタ)アクリル酸エチル
、 (メタ)アクリル酸メチル等があげられる。
B成分におけるモノマー中、その大半(60%以上)の
成分は上述の(メタ)アクリル酸エステルとするのが好
ましいが、(メタ)アクリル酸エステル以外の可能なモ
ノマー(40%以下)の例としては、以下のモノマーが
あげられる。
アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、ジエチルアク
リルアミド、 (メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチ
ルエステル、(メタ)アクリル酸ブトキシエチルエステ
ル、ジアセトンアクリルアミド、ビニールピロリドン、
N−n−ブトキシメチルアクリルアミド等。
また、本発明の粘着性基剤には、上述必須成分以外に必
要に応じて可塑剤、タッキファイヤ−充填剤、安定化剤
等を適宜配合することができる。
特に、感温性や粘着性等、粘着性基剤の一次物性に最も
大きく影響を与えるのは可塑剤であり、可塑剤は粘着性
基剤の性質を修正し、補正するために多くの場合用いら
れる。
このような可塑剤としては、例えば、以下のものかあげ
られる。
■ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等フタル
酸エステル系 ■ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート等セパチ
ン酸エステル系 ■ジオクチルアジペート等のアジピン酸エステル系 ■トリブチルホスフェート等のリン酸エステル系■ヒマ
シ油、オリーブ油、綿実油、等の植物油■流動パラフィ
ン等、脂肪族又は脂環属のH,C,油■その他−船釣な
可塑剤としてのミリスチン酸イソプロピル、グリセリン
トリアセテート、クエン酸トリエチル等 ■常温で液状である低重合度ポリマー乃至オリゴマー類
、例えば、液状のポリウレタン、ポリイソブチレン、ポ
リビニルアルキルエーテル、ポリビニルアルキルエステ
ル等 上記タッキファイヤ−も可塑剤と共に、その粘着性や感
温性等を修正するために用いられる。タッキファイヤ−
としては、例えば、エステルガム等のロジン誘導体、ポ
リテルペン樹脂、石油部分(C4〜C6)重合樹脂等が
ある。
(主ポリマーの合成方法〉 一般的にアクリル酸エステル系粘着剤が合成される通常
の重合方法によって最も好適に得ることができる。その
重合メカニズムの形式ではラジカル重合反応が最も適し
ており、また外観形態としては溶液重合、エマルジョン
重合、懸濁重合、塊状重合等いずれでも行えるが、特に
溶液重合が細かいフントロールが容易で品質を安定させ
易く、また後の加工をも含めて全工程がスムーズに流れ
る結果をもたらすので好ましい。
〈粘着性基剤の配合〉 主ポリマーのみによって粘着性基剤が調製される場合に
は、その重合時の形態(溶液、エマルジョン等)で使用
され得るが、得られたポリマーに可塑剤等の後添加剤が
混合されて粘着性基剤が調製される場合は、溶液系で好
適に行われる。その場合、ポリマー溶液とその他の添加
剤が共通の溶液中で混合され、必要に応じて使用に適し
た濃度、粘度等に調整、熟成された後、使用に供される
多くの場合、これに適した溶媒は酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、n−へ牛サン、シクロヘキサン、n−へブタン、ト
ルエン、テトラヒドロフラン、石油エーテル等である。
なお、必要な薬剤や、そのための助剤、安定化剤等もこ
の工程で添加される。
く貼付剤の作製等の後加工〉 調製されたポリマー溶液等を用いて、常法の塗工手段等
によって、基材となる裏打支持体表面上に、例えば、連
続塗工、−枚用毎のショット塗工等を行い、該粘着性基
剤または膏剤の乾燥した塗膜の形成が行われる。薬剤を
含有しない単に粘着性基剤のみの層が形成される場合は
、必要な薬剤はその上から薬剤又は薬剤溶液の噴霧、塗
布、転写等種々の方法によって粘着性基剤に包含させ(
必要に応じて乾燥し)、さらに後加工を経て最終的に貼
付剤に加工される。
このようにして得られた貼付剤において、その粘着剤層
は少なくとも35°C以上の温度においては人体の皮膚
に貼付可能なる程度以上の粘着性を有し、それ以下の温
度、例えば、15°C以下の温度では粘着性が指触感で
は感知できなくなる程度まで低下もしくは一消失してし
まうものであり、従来の粘着剤とはその感温粘着性が大
幅に異なる性質を有している。
上記A成分の配合割合が20重量%未満の場合には、感
温粘着性に関して特別な効果はなくなってしまい、通常
一般の粘着剤の感温性と変わらなくなってしまう。また
、80重量%を超えるとその非〜低粘着性の領域から粘
着性の領域に変わる温度域が狙いとする35℃付近より
も高い方向に移行するので不適当である。従って、狙い
とする温度範囲(30〜40’C)内で大きい粘着性の
変化を与え、又は与える可能性を有するA成分の配合割
合は20〜8ON量%の範囲である。
また、B成分に関しては非常に多くの種類がその用い方
に応じて(例えば、可塑剤やタッキファイヤ−の添加等
の補助的手段も含めて)可能であるので一層にはいえな
いが、一般論的には、例えば、(メタ)アクリル酸、酢
酸ビニル、ジメチルアクリルアミド、ジアセトンアクリ
ルアミドのようにそれ自信が単独ポリマーとなったとき
非常に硬いポリマーを与え、あるいはポリマーのガラス
転移点がおよそ50℃以上を与えるような高極性モノマ
ーを用いる場合は、低い含有量範囲内(例えば、B成分
中で50M!!1%以下、又は全モノマー成分中で30
重量%以下)が望しく、逆にアルキル基を側鎖に持つ(
メタ)アクリル酸エステルの場合は、上記した以上の高
含有量まで使用することが可能であり、中でもそのホモ
ポリマーの場合のガラス転移点が低いものほど、より高
含有量まで使用可能である。
さらに、得られるポリマーの分子量の大小も粘着性の温
度依存性に影響を有している。例えば、A312分含有
量が同じであればポリマーの分子量が小さいほど粘着性
−非粘着性の転移温度は低下するので、可塑剤の助けを
より一層不必要とし、逆にタッキファイヤ−の添加量を
均すことが可能となる。
可塑剤に関しては、粘着性を回復する温度領域を低下さ
せるために用いられる。従って、ポリマーだけではその
粘着性回復温度が狙いとする温度より高い場合には、可
塑剤を適量添加することにより有効にその温度域を下げ
ることができる。可塑剤の添加量は必要に応じて変える
ことができるが、粘着性基剤中で30重量%以下が好ま
しい。
タッキファイヤ−に関しては、その軟化温度にもよるが
、少なくとも50°C以上の軟化温度のものについては
逆に粘着回復温度域を引き上げる働きを有すると同時に
回復後の粘着性の強さを増大させる効果を有している。
タラ牛ファイヤーの含有量も、また望ましくは粘着性基
剤中30重量%以下である。
以上、本発明の目的である低(又は非)粘着性状態から
粘着性の状態に敏感に且つ大きく変化する温度領域に対
して支配的である主たる要因は、ポリマー中のA成分及
びB成分の比率とその成分の組成、添加される可塑剤及
びタキファイヤー等であり、それらは幅広い任意選択の
範囲を有するので、それらを組合せることによって目的
に適した性能を出すことができる。
なお、A成分については、同じ含有割合であれば、アク
リル酸エステル系の方がメタクリル酸エステル系よりも
、得られるポリマーの粘着回復温度域をより高くするこ
とができ、しかもそのエステル残基の炭素数が大きいほ
ど粘着回復温度を上げる方向に作用する。従って、本発
明の粘着性基剤の組成を選択、決定するにあたっては、
それらの関係を考慮して決められるべきである。
本発明において、A成分によって主としてもたらされる
シャープな粘着性に関するa度依存性は、次の理由によ
るものと推定される。すなわち、A成分の側鎖である炭
素数16以上の直鎖状アル牛ル基が特定の温度領域以下
では側鎖間で互いに結晶化状態となり、このことが外観
的に非粘着性の状態をもたらし、そしてその温度領域を
超えると結晶化状態が急激に解放されるために、側鎖分
子の自由なミクロ運動を可能にならしめ、その結果、シ
ャー、ブな粘着性回復現象を示すものと思われる。
このことが、本発明の粘着性基剤の効果につながるもの
であるが、その結晶化状態から非結晶化状態への(又は
逆方向の)転移温度がAI5!2分や日成分の具体的組
成及び可塑剤その他添加成分等によって修正することも
可能なのである。
(実施例) 以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
実速10− メタクリル酸オクタデシル(A成分) aomm部アク
リアクリル酸2ルヘキシル(BIliffi分−1)2
0重量部 アクリル酸ブチル(B成分−2)20重量部1.6−へ
牛サンジオールジメタクリレート(B成分−3)   
0.02重量部 上記モノマー全量を溶媒と共に反応容器に仕込み重合を
行った。溶媒は酢酸エチル対n−ヘプタンの2対1(重
量比)の混合溶媒を用い、モノマー全体が62重1%濃
度となる量を加えた。重合はラジカル重合触媒として過
酸化ラウロイルを用い、N2気流中にて、60℃で8時
間、70°Cに昇温して8時間、そして系の沸点(約7
7”C)で12時間、合計28時間攪拌還流下にて行っ
た。なお、触媒全量は全モノマー量の1.2重量%とじ
、これを10回に分割して投入し、最終触媒投入後、8
時間で重合を終了した。その間、重合の進行につれて粘
度が徐徐に上昇し攪拌が困難になるので、必要に応じて
上記組成の溶媒を分割投入しつつ粘度を調節した。
重合が終了した後、粘謂なポリマー溶液が得られた。得
られたポリマー溶液中のポリマー成分の濃度は38重1
%であった。また、このポリマーのfljl平均分子f
f1(これは、GPC法により測定された、以下同じ)
は約68万であった。
上記ポリマー溶液を用い、裏打支持体の表面に流延・乾
燥等を行って粘着剤層を形成し貼付剤を作製した。この
粘着剤層は約35°C以上で良好な粘着性を有し、20
’C以下では実質的に粘着性を失い、本発明の目的に合
致する性質を示した。
足血園主 アクリル酸オクタデシル(A成分)40重量部メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル(Bff分−1)40重量部 アクリル酸ブチル(B成分−2)    20ff11
部1.6−へ牛サンジオールジメタクリレート(B成分
−3)   0.02重量部 上記組戊のモノマーを用い、仕込み時の全モノマーの濃
度を58重量%とした以外は、実施例1と同じ方法及び
条件にしたがって重合を行い、ポリマー濃度44重量%
の粘稠な溶液を得た。得られたポリマーの重量平均分子
量は約52万であった。
また、得られたポリマーの非粘着状態から粘着状態へ移
り変わる温度は約45〜55℃あったので、以下に示す
ように若干量の可塑剤を加えることによって転移領域温
度を低下させた。
〈粘着性基剤の調製〉 ポリマー溶液(44重量%濃度)100重量部ジオクチ
ルフタレート      12重量部上記組成をミキサ
ーによって攪拌混合し、最終的な粘着性基剤溶液を得た
。この溶液を裏打支持体の表面に流延・乾燥して粘着剤
層を形成し貼付剤を作製した。
この粘着剤層は約35°C以上で良好な粘着性を有し、
約25℃以下では指触感による粘着性は示さない程にそ
の粘着は低下していた。
及敷旦王 メタクリル酸オクタデシル(A成分−1)30重量部ア
クリル酸オクタデシル(A成分〜2)20重量部アクリ
ル酸ヘキサデシル(A成分−3)20重量部アクリル酸
エチル(Bff分−1)     20重量部酢酸ビニ
ル(B成分−2)10重量部 上記組成のモノマーを用い、仕込み時の全モノマーの濃
度を55重量%とじ、使用した溶媒組成を酢酸エチル対
シクロへ牛サンの3対l (重量比)による混合溶媒と
した以外は、実施例1と同じ方法及び条件にしたがって
重合を行い、ポリマー濃度48重量%の粘稠な溶液を得
た。得られたポリマーの重量平均分子量は約45万であ
った。
また、得られたポリマーの非粘着状態から粘着状態へ移
り変わる温度は約45〜55℃あったので、以下に示す
ように若干711i可塑剤を加えることによって転移領
域温度を低下させた。
〈粘着性基剤の調製〉 ポリマー溶液(48重量%濃度)  100重量部オリ
ーブ油           10重量部上記組成をミ
キサーによって攪拌混合し、最終的な粘着性基剤溶液を
得た。この溶液を裏打支持体の表面に流延・乾燥して粘
着剤層を形成し貼付剤を作製した。
この粘着剤層は約30°C以上で良好な粘着性を有し、
約15〜20℃では指触感による粘着性は有していなか
った。
友1μt± メタクリル酸オクタデシル(A成分−1) so重重量
デアクリル酸オクタデシルA成分−2)10重量部アク
リル酸(B成分−1)        4重量部メタク
リル酸ブチル(B成分−2)36重量部上記組成のモノ
マーを用いた以外は、実施例1と同じ方法及び条件にし
たがって重合を行い、ポリマー濃度42重量%の粘稠な
溶液を得た。得られたポリマーの重量平均分子量は約5
6万であった。
また、得られたポリマーの非粘着状態から粘着状態へ移
り変わる温度は本発明の目的の温度領域よりも高かった
ので、以下の組成とすることによって転移領域温度を低
下させた。
〈粘着性基剤の調製〉 ポリマー溶液(42重量%濃度)100重量部ジオクチ
ルフタレート      8重量部エステルガム   
       10重量部上記組成をミキサーによって
攪拌混合し、最終的な粘着性基剤溶液を得た。この溶液
を裏打支持体の表面に流延・乾燥して粘着剤層を形成し
貼付剤を作製した。
この粘着剤層は25〜30’C以上において良好な粘着
性を有し、25℃以下の温度では指触感による粘着性は
有していなかった。
匿灸銑上 アクリル酸2−エチルヘキシル   50重量部アクリ
ル酸ブチル        3o重量部メタクリル酸ブ
チル       16重量部アクリル酸      
     4重量部上記組成のモノマーを用い、仕込時
のモノマー濃度を50重量%とじた以外は、実施例1と
同じ方法及び条件にしたがって重合を行い、ポリマー濃
度35重量%の粘稠な溶液を得た。得られたポリマーの
重量平均分子量は約43万であった。
また、得られたポリマーの溶液を裏打支持体の表面に流
延・乾燥して粘着剤層を形成し、貼付剤を作製した。
この粘着剤層は約10°C付近までは強い粘着性を有し
、lO″C以下の温度においても急激な粘着性の消失は
なく、少しずつ粘着性が低下していき実質的な指触感に
よる粘着性が消失する温度は約−15℃付近であった。
(発明の効果) 本発明の粘着性基剤は、上記のように構成されているの
で以下の効果を有する。
■皮膚へ貼付ける温度領域では粘着性を有するので、粘
着性基剤を用いて作製された貼付剤を支障なく皮膚へ貼
付けることができる。
■上記転移温度領域以下の温度では、粘着性基剤の粘着
性が大きく低下するので、粘着性基剤中に包含されてい
る薬剤はより一層安定に保たれ、例えば、裏打支持体層
、表面剥離性保護紙又はそれらを経由して包装紙層等へ
薬剤が移行滲出することがない。また、薬剤自体の変質
も生じ難い。
■同上の理由により、保存中では粘着性基剤又は膏剤層
の流動現象に基づく周辺への滲出、それによる汚れや使
用性の低下を非常に少なくすることができる。
■例えば、その製品構成において、薬剤が粘着性膏剤層
の中の特定の部分(例えば、表層付近、深層付近等)に
遍在させることによって、特定の効果を狙ったものであ
る場合、通常の粘着剤であれば保存中でも散逸現象によ
って薬剤は全層中に拡散して均一化することが非常に速
いのに対し、本発明の粘着性基剤においては非常に長い
期間、その本来の状態に維持することができる。
■皮膚から剥す時も、例えば、わずかの局所的冷却(例
えば、冷却具等で冷却する)によってその粘着性を低下
させることができるので、苦痛を伴わずに皮膚から剥す
ことができる。このことは例えば、女性や幼児のように
デリケートな皮膚の場合に対しては貼付剤の剥しによる
皮膚損傷の防止ができる。
■特殊な原料を用いることなく安価に粘着性基剤を製造
でき、且つ非刺激性であり、医療用粘着性基剤として特
に広く用いることができる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも35℃以上で粘着性を有する医療用粘着
    性基剤であって、炭素数が16以上の直鎖状アルキル基
    をそのエステル残基とするアクリル酸エステル及び/又
    はメタクリル酸エステルを主な構成成分するポリマーを
    主成分として含有することを特徴とする医療用粘着性基
    剤。 2、炭素数が16以上の直鎖状アルキル基をそのエステ
    ル残基とするアクリル酸エステル及び/又はメタクリル
    酸エステルを20〜80重量%と、平均炭素数が8〜2
    であるアルキル基をエステル残基とするアクリル酸エス
    テル及び/又はメタクリル酸エステルを80〜20重量
    %と、を構成成分とするポリマーを主成分として含有す
    ることを特徴とする医療用粘着性基剤。 3、さらに、可塑剤を含有する請求項1又は2記載の医
    療用粘着性基剤。
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