JPH03145743A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH03145743A
JPH03145743A JP28552789A JP28552789A JPH03145743A JP H03145743 A JPH03145743 A JP H03145743A JP 28552789 A JP28552789 A JP 28552789A JP 28552789 A JP28552789 A JP 28552789A JP H03145743 A JPH03145743 A JP H03145743A
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JP
Japan
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power supply
wiring
supply wiring
connection hole
auxiliary power
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Application number
JP28552789A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kozono
小園 一彦
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、マスタス
ライス方式を採用する半導体集積回路装置に適用して有
効な技術に関するものである。
〔従来の技術〕
マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置は行
列状に規則的に配列されたベーシックセル(基本セル)
内及びベーシックセル間を複数層の信号配線で結線する
。前記ベーシックセルの機能及び配列はほぼ固定である
が、前記信号配線の結線パターンは要求される論理毎に
変更できる。つまり、マスタスライス方式を採用する半
導体集積回路装置は前記結線パターンの変更のみで短期
間内に多品種のものを開発できる。
マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置にお
いて、信号配線の結線パターンはコンピュータを使用す
る自動配置配線システム(DA:Design人uto
mation)で形成される。自動配置配線システムで
は以下の処理がなされる。
まず、設計された論理回路図に基づき、この論理回路情
報を自動配置配線システムに入力する。
次に、自動配置配線システムはベースデータに固定パタ
ーンとして記憶されているベーシックセルパターンを仮
想的に表現された半導体集積回路装置(ペースチップ)
上に配置する。そして、前記論理回路情報に基づき、前
記ベーシックセルパタンに沿って論理回路の結線パター
ンを配置する(基本セル内配線を配置する)。この論理
回路の結線パターンは論理回路又は論理回路の一部を構
成する。前記論理回路の結線パターンの配置は自動配置
配線システムにより自動的に行われる。
次に、自動配置配線システムは、各々の論理回路間を自
動的に信号配線で結線し、半導体集積回路装置に搭載す
る論理を完成させる。
次に、自動配置配線システムで完成された論理の情報は
、この自動配置配線システムにおいてデザインルールに
基づきマスク作成用データに変換される。
この後、マスク作成用データに基づき、例えば電子線描
画装置で結線用マスクを形成する。そして、この結線用
マスクを使用し、デバイスプロセスを施すことにより所
定の論理が搭載された半導体集積回路装置が完成する。
この種のマスタスライス方式を採用する半導体集積回路
装置は、高集積化に伴うゲート数の増大で単位面積当り
のゲート数が増大し、ベーシックセルアレイ内での電流
密度が増大する傾向にある。
このため、マスタスライス方式を採用する半導体集積回
路装置はベーシックセルアレイの外周に電源配線を延在
させると共にベーシックセルアレイ内に補助用電源配線
を延在させる。前記ベーシックセルアレイの外周は人出
力バッファ回路が配置され、前記電源配線はこの入出力
バッファ回路上を延在する。前記補助用電源配線は、電
流密度を緩和してマイグレーションの影響を低減するこ
とができるので、半導体集積回路装置の電気的信頼性を
向上できる。この補助用電源配線を配置する技術につい
ては例えば特開昭63−1.52163号公報に記載さ
れる。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のマスタスライス方式を採用する半導体集積回路装
置において、本発明者は次のような問題点が生じること
を見出した。
前述の補助用電源配線は自動配置配線システムのベース
データに固定パターン情報として組込まれる。つまり、
デバイスプロセス後の完成した半導体集積回路装置は異
なる論理を搭載した別の機種であっても補助用電源配線
の延在する位置が同一である。この補助用電源配線は、
最多過大な電流密度が生じる場合(ワーストケース)を
想定し、本数や配線サイズ(主に断面積)が設計される
。このため、電流密度が小さい領域においてもワースト
ケースで設計された補助用電源配線が延在するので、補
助用電源配線の占有面積が増太し、論理回路の実装率が
低下する。
そこで、本発明者が開発中のマスタスライス方式を採用
する半導体集積回路装置は公知技術ではないが以下の技
術を採用する。この技術は、電流密度に応じて補助用電
源配線の配置本数や配線サイズを変化させ、無駄な補助
用電源配線を低減して、論理回路の実装率を向上する技
術である。マスタスライス方式を採用する半導体集積回
路装置は論理回路の結線パターン(基本セル内配線)及
び論理回路間の列方向の結線パターンを第1層目配線層
に形成する。第1層目配線層には論理回路の各素子に電
源を供給する電源配線(セル電源配線)が配置され、こ
の電源配線は結線パターンと同様に列方向に延在する。
また、論理回路間の行方向の結線パターンは第2層目配
線層に形成される。
前記補助用電源配線は、電流密度を低減する目的で、第
2層目配線層及び第3層目配線層に形成される。第2層
目配線層に形成される補助用電源配線は論理回路間を接
続する行方向に延在する結線パターンと同一行方向に延
在する。第3層目配線層に形成される補助用電源配線は
列方向に延在する。つまり、本発明者が開発中のマスタ
スライス方式を採用する半導体集積回路装置は3層電源
配線構造で構成される。各層の電源配線間は層間絶縁膜
に形成された接続孔を通して電気的に接続される。この
補助用電源配線の配置本数や配線サイズは自動配置配線
システムにより自動的に設定される。
しかしながら、前記補助用電源配線の配置本数や配線サ
イズが変化する毎にデバイスプロセスにおける電源配線
間の接続部分の状態が変化する。
例えば、第1層目配線層に形成された電源配線と第2層
目配線層に形成された補助用電源配線とを接続する下層
の接続孔上に、第2層目配線層に形成された補助用電源
配線と第3層目配線層に形成された補助用電源配線とを
接続する上層の接続孔が配置された場合、下記の不良が
生じる。つまり、上層の接続孔で形成される段差は下層
の接続孔で形成される段差が加算されて大きくなるので
、上層の接続孔の導通不良、上層の接続孔の部分におい
て第3層目配線層で形成される補助用電源配線のステッ
プカバレッジの低下等が多発する。第3層目配線層で形
成される補助用電源配線は、ステップカバレッジが低下
すると、断面積の縮小によ7− リマイグレーションの影響が大きくなり、最悪の場合は
断線不良を生じる。このため、電流密度に応じて自動配
置配線システムで補助用電源配線を自動的に配置するこ
とができない。
本発明の目的は、マスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置において、電源配線間の導通不良、電源配
線の断線不良等を低減し、電気的信頼性を向上すること
が可能な技術を提供することにある。
゛本発明の他の目的は、マスタスライス方式を採用する
半導体集積回路装置において、前記補助用電源配線の占
有面積を縮小し、回路の実装率を向上することが可能な
技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記目的を達成すると共に、自動
配置配線システムを使用して前記補助用電源配線を自動
的に配置し、しかも電源配線間の接続を自動的に行い、
前記マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置
の開発期間を短縮することが可能な技術を提供すること
にある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
(1)第1層目電源配線及び第3層目電源配線を列方向
に延在させ、第2層目電源配線を行方向に延在させる3
層電源配線構造のマスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置であって、前記第1層目電源配線、第2層
目電源配線及び第3層目電源配線が交差する領域におい
て、前記第1層目電源配線と第2層目電源配線とを接続
する第1接岐孔の周囲に、前記第2層目電源配線と第3
層目電源配線とを接続する第2接続孔を配置する。
(2)前記第2接続孔は、前記第1接続孔の周囲におい
て、前記第1接続孔が前記第2電源配線の延在する方向
に移動する領域には配置されない。
〔作  用〕
上述した手段(1)によれば、前記第2接続孔下に第1
接続孔が存在せず、第2接続孔が形成される領域の下地
段差形状を緩和できるので、第2接続孔の導通不良、第
3層目電源配線の断線不良等を低減し、マスタスライス
方式を採用する半導体集積回路装置の電気的信頼性を向
上できる。この結果、自動配置配線システムを使用して
、電源配線、特に第2層目電源配線及び第3層目電源配
線の配置本数や配線サイズを電流密度に応じて自動的に
設定し、この最適設計された電源配線を自動的に配置で
きるので、マスタスライス方式を採用する半導体集積回
路装置の開発期間を短縮できる。
また、前記第1接続孔の周囲の広い領域に前記第2接続
孔を配置し、第2接続孔の総面積を第1接続孔に比べて
大きく形成できるので、前記第3層目電源配線から第2
層目電源配線を通して第1層目電源配線に電流密度を集
中させずに徐々に電源を供給できる。この結果、電源配
線間の接続部において、抵抗値を低減し或はマイグレー
ションの影響を低減できるので、マスタスライス方式を
採用する半導体集積回路装置の電気的信頼性を向上でき
る。
上述した手段(2)によれば、前記各層の電源配線が交
差する領域において、第1層目電源配線の配線間ピッチ
と第3層目電源配線の配線間ピッチとの間にずれが存在
する場合でも、第1接続孔の配置位置と第2接続孔の配
置位置とが一致しないので、第2接続孔が形成される領
域の下地段差形状を緩和し、前記手段(1)の効果と同
様に、第2接続孔の導通不良、第3層目電源配線の断線
不良等を低減し、マスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置の電気的信頼性を向」二できる。
以下、本発明の構成について、敷詰方式(sca 。
f gates)を採用した、マスタスライス方式を採
用する半導体集積回路装置に本発明を適用した一実施例
とともに説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能
を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は
省略する。
〔発明の実施例〕
1 12〜 本発明の一実施例である敷詰方式を採用した、マスタス
ライス方式を採用する半導体集積回路装置の基本概略構
成を第1図(平面図)で示す。
第1図に示すように、マスタスライス方式を採用する半
導体集積回路装置1は平面形状が方形状のチップ(例え
ば単結晶珪素基板)で構成される。
半導体集積回路装置1は方形状の各辺に沿った周辺部分
に外部端子(ポンディングパッド)2、人出カバッファ
回路3の夫々を複数配置する。
本実施例のマスタスライス方式を採用する半導体集積回
路装置1は3層配線構造で構成される。
したがって、前記外部端子2は、最上層の配線層で形成
されるので、3層目(及び2層目)の配線形成工程で形
成される。3層配線構造の各配線層はアルミニウム配線
又はアルミニウム合金配線で形成される。アルミニウム
合金配線はアルミニウムにCuかCu及びSiを添加す
る。Cuは主にエレクトロマイグレーションの影響を低
減する作用がある。Siは主にアロイスパイク現象を低
減する作用がある。
人出力バッファ回路3は1つ(又は複数個)の外部端子
2に対応する位置に外部端子2よりも内側に配置される
。人出力バッファ回路3はその構成を詳細に示していな
いが入力バッフ7回路用セル及び出力バッファ回路用セ
ルで構成される。入力バッファ回路用セルは、例えば相
補型M I S F ET(CMO8)で構成され、主
に第1層目の配線形成工程で形成される配線で入力バッ
ファ回路として結線される。また、入力バッファ回路用
セルは静電気破壊防止回路を構成できる保護抵抗素子や
クランプ用MISFETを配置する。出力バッファ回路
用セルは、相補型MISFET (及びバイポーラ1〜
ランジスタ)で構成され、第1層目の配線形成工程で形
成される配線で出力バッファ回路として結線される。
前記人出力バッファ回路3の上部には、前記第1図及び
第2図(要部拡大平面図)に示すように、主要電源配線
20が延在する。主要電源配線20は人出カバソファ回
路3の上部のほぼ全域に配置され、主要電源配線20の
平面形状はリング状に構成される。主要電源配線20は
電源電圧配線(V C0)20A及び基準電圧配線(V
、、)20Bで構成される。
前記電源電圧配線20Aは例えば回路の動作電圧5[v
]が印加される。電源電圧配線20Aは第2層目の配線
形成工程で形成される。
前記基準電圧配線20Bは例えば回路の接地電位0[v
]が印加される。基準電圧配線20Bは、例えば第2層
目の配線形成工程及び第3層目の配線形成工程で形成さ
れ、2層電源配線構造で構成される。この基準電圧配線
20Bは電源電圧配線20Aの外周にそれに沿って平行
に延在する。
前記半導体集積回路装置1の中央部分において、人出力
バッファ回路3で周囲を囲まれた領域内には論理回路を
形成するベーシックセルアレイ(論理回路部)4が設け
られる。このベーシックセルアレイ4にはベーシックセ
ル(基本セル)5が行列状に複数配置される。ベーシッ
クセル5は、固定チャネル方式とは異なり、配線形成領
域(配線チャネル領域)を介在させずに、行列状に密に
配列される(敷詰められる)。
前記ベーシックセル5は第3図(要部平面図)に示すよ
うに4個の相補型MISFET(CMO8)で構成され
る。つまり、ベーシックセル5は4つのpチャネルMI
SFETQP及び4つのnチャネルM r S F E
 T Q nで構成される。pチャネルMISFETQ
pはフィールド絶縁膜6で周囲を規定された領域内にお
いてn型ウェル領域の主面に形成される。pチャネルM
ISFETQpは主にゲート絶縁膜、ゲート電極7、ソ
ース領域及びドレイン領域である一対のp゛型半導体領
域8で構成される。nチャネルMISFETQnはフィ
ールド絶縁膜6で周囲を規定された領域内においてn型
ウェル領域の主面に形成される。nチャネルMISFE
TQnは主にゲート絶縁膜、ゲート電極7、ソース領域
及びドレイン領域である一対のゴ型半導体領域9で構成
される。
pチャネルMISFETQPの一方のp゛型半導体領域
8はゲート長方向に隣接する他のpチャネルMISFE
TQpの他方のp゛型半導体領域8と一体に構成される
。つまり、4つのpチャネルM5− 6− ISFETQPの夫々はフィールド絶縁膜6を介在させ
ずに直列に接続される。同様に、nチャネルM I S
 F E T Q nの一方のn°型半導体領域9は、
ゲート長方向に隣接する他のnチャネルMISFETQ
nの他方のゴ型半導体領域9と一体に構成される。つま
り、4つのnチャネルMISFETQnの夫々は直列に
接続される。このベーシックセル5は4人力NANDゲ
ート回路を形成し易く構成される。なお、ベーシックセ
ル5は、前述の4人力NANDゲート回路に限定されず
、2人力NANDゲート回路、3人力NANDゲート回
路を形成し易く構成してもよい。
前記ベーシックセル5内の各素子は主に第1層目の配線
形成工程で形成される信号配線11によって結線される
。結線が施されたベーシックセル5は、前記NANDゲ
ート回路、F/F回路等、所定の論理回路又はその一部
を構成する。
ベーシックセル5上には、第1図乃至第3図に示すよう
に、電源配線(セル電源配線)21が延在する。電源配
線21は、第1層目の配線形成工程で形成され、列方向
(X方向)に延在する。この電源配線21は電源電圧配
線(V、、)21A及び基準電圧配線(V、、)21B
で構成される。電源電圧配線21Aは、ベーシックセル
5のpチャネルMISFETQpに最小限の結線長で接
続するために、このpチャネルMISFETQP上に延
在する。同様に、基準電圧配線21Bは、ベーシックセ
ル5のnチャネルMISFETQnに最小限の結線長で
接続するために、とのnチャネルMISFETQn上に
延在する。前記電源電圧配線21A、基準電圧配線21
Bの夫々は、所定間隔だけ離隔し、かつ実質的に平行に
延在する。
この電源配線21は、前記第2図に示すように、ベーシ
ックセルアレイ4上を列方向に延在し、ベーシックセル
アレイ4の端部において、補助用電源配線22に接続さ
れる。この補助用電源配線22は、第2層目の配線形成
工程で形成され、ベーシックセルアレイ4と入出力バッ
ファ回路3との間を行方向(Y方向)に延在する。補助
用電源配線22は主要電源配線20や電源配線21と同
様に補助用電源電圧配線(V、。)22C及び補助用基
準電圧配線(V、、)22Dをペアにして延在する。電
源配線21の電源電圧配線21A、補助用電源配線22
の補助用電源電圧配線22Cの夫々は両者間の層間絶縁
膜31(図示しない)に形成された接続孔THIを通し
て電気的に接続される。同様に、基準電圧配線21B、
補助用基準電圧配線22Dの夫々は接続孔THIを通し
て電気的に接続される。この接続孔THIの詳細な説明
については後述する。
前記ベーシックセルアレイ4の端部に延在する補助用電
源配線22の補助用電源電圧配線22Cはその延在方向
の端部において人出カバソファ回路3上を延在する主要
電源配線20の電源電圧配線(第2層目)20Aに直接
々続される。補助用電源配線22の補助用基準電圧配線
22Dはその延在方向の端部において主要電源配線20
の基準電圧配線(第3層目)20Bに接続される。この
補助用基準電圧配線22D、電源電圧配線20Bの夫々
は両者間の層間絶縁膜32(図示しない)に形成された
接続孔TH2を通して電気的に接続される。
また、このベーシックセルアレイ4の端部に延在する補
助用電源配線22(22C122Dの夫々)は、その延
在方向において所定間隔毎に、ベーシックセルアレイ4
上を列方向に延在する補助用電源配線23に接続される
。この補助用電源配線23は第3層目の配線形成工程で
形成される。補助用電源配線22.23の夫々の接続は
接続孔T H2を通して行われ、かつ、補助用電源配線
23は主要電源配線20に接続されるが、この補助用電
源配線23の構成については後に詳細に説明する。なお
、ベーシックセル5内の各素子と第1層目の配線形成工
程で形成される配線21の夫々とは、両者間に形成され
た層間絶縁膜30(図示しない)により電気的に絶縁さ
れ、接続孔CNIを通して電気的に接続される。
前記補助用電源配線22は、人出カバソファ回路3上に
延在する主要電源配線20に接続されると共に、この接
続に対して独立に、ベーシックセルアレイ4上に延在す
る電源配線21に接続される。人出力バッファ回路3の
サイズは通常ベーシックセル5のサイズに比べて大きく
、人出力バッファ回9 0 路3の配列間隔とベーシックセル5の配列間隔とは一致
しない。入出力バッファ回路3の入力バッファ回路セル
又は出力バッファ回路セルの結線パターン、及び入出力
バッファ回路3とベーシックセル5との結線パターンは
第1層目の配線形成工程で形成されるので、主要電源配
線20と電源配線21との接続は人出カバソファ回路3
間にのみ大半が限定される。また、ベーシックセルアレ
イ4のベーシックセル5は半導体集積回路装置1に搭載
される論理によっていずれかを論理回路、その他を第1
層目の配線形成工程で形成される結線パターンの配線領
域(配線チャネル領域)とするので、電源配線21が配
置される位置が変化する。すなわち、補助用電源配線2
2は、主要電源配線20と電源配線21との接続を行う
場合の自由度を高め、自動配置配線システムで自動的に
接続できるレイアウトで構成される。
前記ベーシックセル5間又はベーシックセル5て形成さ
れた論理回路間は第1層目、第2層目、第3層目の夫々
の配線形成工程で形成された信号配線により結線される
。第1層目の配線形成工程で形成される信号配線11は
、論理回路として使用されない(論理回路を形成しない
)ベーシックセル5上に配置され、列方向に延在させる
。第2層目の配線形成工程で形成される信号配線12は
行方向に延在させる。第3層目の配線形成工程で形成さ
れる信号配線13は前記第1層目の配線形成工程で形成
される配線と同一列方向に延在させる。前記第1層目、
第2層目、第3層目の夫々の配線形成工程で形成される
信号配線の配線幅寸法は、本実施例の半導体集積回路装
置1において、約2〜4[μmlで形成される。第1層
目、第2層目の夫々の配線形成工程で形成される信号配
線の膜厚は、信号配線を主体に配置し、信号配線の加工
精度を高めるため、例えば400〜600[nmlで形
成される。第3層目の配線形成工程で形成される配線の
膜厚は、電源配線を主体に配置し、この電源配線の電流
密度を低減するため、例えば600〜1000[nml
で形成される。各層の信号配線は、コンピュータを使用
する自動配置配線システムのデイスプレィ上に表示され
る配線領域(X−Y格子状の配線形成領域)に対応する
領域上に延在する。
第1層目の配線形成工程で形成される信号配線11、第
2層目の配線形成工程で形成される信号配線12の夫々
は、両者間に形成された層間絶縁膜31により電気的に
絶縁され、接続孔THIを通して電気的に接続される。
同様に、第2層目の配線形成工程で形成される信号配線
12、第3層目の配線形成工程で形成される信号配線1
3の夫々は、両者間に形成された層間絶縁膜32により
電気的に絶縁され、接続孔TH2を通して電気的に接続
される。
なお、ベーシックセル5内の各素子と第1層目の配線形
成工程で形成される信号配線11の夫々とは。
両者間に形成された層間絶縁膜30により電気的に絶縁
され、接続孔CN1を通して電気的に接続される。
前記ベーシックセルアレイ4上には前記第1図乃至第3
図に示すように補助用電源配線22.23の夫々が延在
する。
補助用電源配線22は、第2層目の配線形成工程で形成
され、行方向に延在する。補助用電源配線22は列方向
に実質的に等間隔(等配線ピッチ又は等配線中心間隔)
Nで複数本配置される。複数本配置された夫々の補助用
電源配線22は実質的に同一配線幅寸法で形成される。
この補助用電源配線22は、ベーシックセルアレイ4上
に延在する電源配線(セル電源配線)21に電源を供給
し、電源の補強を行う。電源配線21は、その延在方向
において複数本の補助用電源配線22と交差し、この交
差毎に補助用電源配線22から電源が供給される。つま
り、補助用電源配線22は、電源配線21の延在方向に
おいて、所定間隔毎(間隔N毎)に電源を供給する。補
助用電源配線22は、前記第2図に示すように、前記主
要電源配線20や電源配線21と同様に、補助用電源電
圧配線(V、c)22A及び補助用基準電圧配線(■□
)22Bをペアにして延在させる。この補助用電源配線
22は前記人出カバソファ回路3とベーシックセルアレ
イ4との間に配置された補助用電源配線22とほぼ同様
に構成される。つまり、23− 24 補助用電源配線22のうち補助用電源電圧配線22Aは
主要電源配線20の電源電圧配線20Aに直接々続され
る。補助用電源配線22のうち補助用基準電圧配線22
Bは主要電源配線20の基準電圧配線(第3層目)20
Bに接続孔TH2を通して接続される。
一方、補助用電源配線23は、第3層目の配線形成工程
で形成され、列方向に延在する。補助用電源配線23は
行方向に実質的に等間隔Mで複数本配置される。複数本
配置された夫々の補助用電源配線23は実質的に同一配
線幅寸法で形成される。この補助用電源配線23は、前
記補助用電源配線22に電源を供給し、電源の補強を行
う。補助用電源配線22は、その延在方向において複数
本の補助用電源配線23と交差し、この交差毎に補助用
電源配線23から電源が供給される。つまり、補助用電
源配線23は、補助用電源配線22の延在方向において
、所定間隔毎(間隔M毎)に電源を供給する。補助用電
源配線23は、前記第2図に示すように、前記主要電源
配線20、電源配線21、補助用電源配線22の夫々と
同様に、補助用電源電圧配線(V、。)23A及び補助
用基準電圧配線(V、、)23Bをペアにして延在させ
る。補助用電源配線23のうち補助用電源電圧配線23
Aは主要電源配線20の電源電圧配線20Aに接続孔T
H2を通して接続される。補助用電源配線23のうち補
助用基準電圧配線23Bは主要電源配線20の基準電圧
配線(第3層目)20Bに直接々続される。
このよう■こ、前記半導体集積回路装置1は、前記人出
カバソファ回路3上に延在する主要電源配線(第2層目
及び第3層目)20から補助用電源配線(第3層目)2
3、補助用電源配線(第2層目)22、電源配線(第1
層目)21の夫々を通してベーシックセル5に電源を供
給する。つまり、半導体集積回路装置1は、ベーシック
セルアレイ4上を格子状に延在する補助用電源配線22
及び23により、ベーシックセルアレイ4に均一に電源
を供給できる。前述のように、上層の補助用電源配線2
3から補助用電源配線22を介して下層の電源配線21
に順次電源を分散(分岐)するので、下層の電源配線2
1から上層の補助用電源配線23に向って順次配線幅寸
法が大きく構成される。例えば、下層の電源配線21は
約6〜10[μm]の配線幅寸法で形成される。補助用
電源配線22は約15〜25[μm]の配線幅寸法で形
成される。上層の補助用電源配線23は約30〜50[
μm]の配線幅寸法で形成される。
前記列方向に延在する補助用電源配線23の間隔M及び
配線本数、行方向に延在する補助用電源配線22の間隔
N及び配線本数の夫々は、使用される周波数及び配線サ
イズを主要な要件とし、ベーシックセル5数に基づき規
定される。第4図に一例の周波数とベーシックセル数と
の関係を示す。第4図において、横軸は使用される周波
数CM Hz Eを示す。縦軸はベーシックセル5数(
行方向に配列されたベーシックセル5の数m個と列方向
に配列されたベーシックセル5の数n個との積)を示す
。曲線A、B、Cの夫々は補助用電源配線22の断面積
に補助用電源配線23の断面積を加算した補助用電源配
線の合計の断面積[μm2コを示す。曲線Aは例えば補
助用電源配線の合計の断面積が22〜23[μm2]で
ある。曲線Bは例えば補助用電源配線の合計の断面積が
35〜36[μm2]である。曲線Cは例えば補助用電
源配線の合計の断面積が61〜62[μm2]である。
つまり、1個のベーシックセル5に最適な電流密度を測
定することができるので、使用される周波数に応じて第
3図からベーシックセル5数とそのベーシックセル5数
に必要な補助用電源配線の合計の断面積を求めることが
できる。
例えば、使用される周波数を30[MHz]、補助用電
源配線の合計の断面積が22〜23[μm 2 ](曲
線A)の夫々とする場合、最適な電流密度となるための
ベーシックセル5数は約1000個である。このベーシ
ックセル5数は行方向に配置されたベーシックセル5の
数m個と列方向に配置されたベーシックセル5の数n個
との積であるので、例えば行方向に配列された10個の
ベーシックセル5毎に1本の補助用電源配線23を延在
させ、列方向に配列された100個のベーシックセル5
毎に1本の補助用電源配線22を延在させる。本発明者
が開発中のマスタスライス方式を採用する半導7 28− 体集積回路装置1は、行方向に配列された約10〜20
個のベーシックセル5毎に1本の補助用電源配線23を
延在させ、列方向に配列された約100〜200個のベ
ーシックセル5毎に1本の補助用電源配線22を延在さ
せる。
つまり、行方向に延在する補助用電源配線22と列方向
に延在する補助用電源配線23とで区画され囲まれた領
域内に配列されたベーシックセル5数は他の区画された
領域内に配列されたベーシックセル5数と実質的に等し
くなる。また、区画された領域内の夫々の電流密度は実
質的に等しくなる。
したがって、補助用電源配線22及び23で区画された
夫々の領域は、ベーシックセル5数に基づいて電流密度
が最適に設定されているので、どんな論理回路が配置さ
れても極端な電流密度の集中が生じない。なお、前記区
画された領域内のベーシックセル5の使用率(論理回路
の配置割合)は、必ずしも100[%]である必要はな
く、通常は許容範囲を20[%]程度備えるので、80
[%]程度が平均である。
このように、マスタスライス方式を採用する半導体集積
回路装置1において、ベーシックセルアレイ4に列方向
に延在しかつ行方向に実質的に等間隔Mで複数本配置さ
れた補助用電源配線23及び行方向に延在しかつ列方向
に実質的に等間隔Nで複数本配置された補助用電源配8
22を設ける(補助用電源配線23の配置と補助用電源
配線22の配置との比をMANとする)。この構成によ
り、前記補助用電源配線23及び補助用電源配線22で
区画された各領域のベーシックセル5数を実質的に等し
くし、各区画された領域内の電流密度を等しくできるの
で、各区画された領域内の電流密度に応じて補助用電源
配線23、補助用電源配線22の夫々の本数やサイズを
最適化し、無駄な補助用電源配線22.23の夫々の占
有面積を縮小し、マスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置1の論理回路の実装率を向上できる。
前記下層の電源配線21と補助用電源配線22との接続
部、補助用電源配線22と補助用電源配線23との接続
部の具体的構造について、第2図、第5図(要部拡大平
面図)及び第6図(第5図のvi−vi切断線で切った
断面図)を用いて説明する。
前記電源配線21(第1層目)と補助用電源配線22(
第2層目)とを接続する接続孔THIは、第5図及び第
6図に示すように、電源配線21の中心線X1と補助用
電源配線22の中心線Y2との交差部分において、層間
絶縁膜31に形成される。接続孔TH1は、加工時のエ
ツチング条件を均一にして製造上の歩留りを高め、かつ
電源供給経路における抵抗値を低減するために、小さい
開口サイズで複数個密に配置され、しかも複数個の夫々
の開口サイズをほぼ同一として構成される。つまり、接
続孔THIは、電源配線21.補助用電源配線22の夫
々の配置位置が半導体集積回路装置1に搭載される論理
によって変化するので、どこの領域にどのような条件で
配置された場合でも、導通不良が生じないレイアウトで
構成される。また、この電源配線21、補助用電源配線
22の夫々の交差部に配置された接続孔THIは、前述
の理由に基づき、基本的に、第1層目の配線形成工程で
形成される配線と第2層目の配線形成工程で形成される
配線とを接続する接続孔THIとほぼ同−開口サイズで
構成される。例えば、前記接続孔THIは、前記第3図
に示す第2層目の配線形成工程で形成される信号配線1
2と第1層目の配線形成工程で形成される信号配線11
との夫々を接続する接続孔THIと同一開口サイズで構
成される。この開口サイズに限定されないが、本実施例
のマスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置1
は0.8[μm]製造プロセスを採用するので、前記接
続孔THIは例えば0.8X0.8Cμm2]で構成さ
れる。前記接続孔TH1は、後述する自動配置配線シス
テムにおいて、中心線X1と中心線Y2との交差点(X
−Y格子点)に接続孔セルTPIの中心位置を一致させ
、この接続孔セルTPIを配置することにより自動的に
形成される。接続孔セルTPIは、この配置数に限定さ
れないが、16個の接続孔TH1が配置される。
前記補助用電源配線22(第2層目)と補助用電源配線
23(第3層目)とを接続する接続孔TH2は、31− 32− 補助用電源配線23の中心線X3と補助用電源配線22
の中心線Y2との交差部分において、層間絶縁膜32に
形成される。接続孔TH2は、接続孔TH1と同様に、
小さい開口サイズで複数個密に配置され、しかも複数個
の夫々の開口サイズをほぼ同一として構成される。前記
接続孔TH2は前記接続孔THIと同様に例えば0.8
X0.8[μm” ]で構成される。接続孔TH2は、
自動配置配線システムにおいて、中心線X3と中心線Y
2との交差点(X−Y格子点)に接続孔セルTP2の中
心位置を一致させ、この接続孔セルTP2を配置するこ
とにより形成される。接続孔セルTP2は、この配置数
に限定されないが、例えば102個の接続孔TH2が配
置される。
前記第5図及び第6図に示すように、接続孔TH2は接
続孔THIの周囲の広い領域に配置される。つまり、接
続孔TH2の配置される領域は接続孔THIの配置され
る領域に対して別の領域に配置される(接続孔THI、
TH2の夫々の配置は一致させない)。さらに、前記接
続孔TH2の総面積(開口サイズの総面積)は接続孔T
HIの総面積に比べて大きく構成される。例えば、本実
施例は、前述のように1個の接続孔THI、接続孔TH
2の夫々を例えば0.5〜0.7[μm21程度の面積
で形成するので、1個の接続孔セルTPIに配置される
16個の接続孔THIの総面積は約8.0−11.2C
μm2]、1個の接続孔セルTP2に配置される102
個の接続孔TH2の総面積は50.0〜72.0[μm
2]で夫々構成される。
また、同一列方向に延在する電源配線21の配置間隔と
補助用電源配線23の配置間隔(M)とは、前者がベー
シックセル5毎に配置され後者が所定数のベーシックセ
ル5毎に配置されているので必ずしも一致しない。この
ため、第5図に示すように、電源配線21、補助用電源
配線22及び23が交差する領域において夫々の電源配
線間を接続する場合に、接続孔THIと接続孔TH2と
が同一位置に配置されないように、接続孔セルTP2は
、接続孔セルTPIの周囲の電源配線21(又は補助用
電源配線23)が延在する方向に対向する2辺の夫々の
外周囲の領域22Tに配置される。つまり、接続孔TH
1は接続孔TH2に対して補助用電源配線22の延在す
る方向(中心線Y2上の矢印yで示す方向)に移動する
ので、この接続孔THIが移動する領域には接続孔セル
TPZ内であっても接続孔T H2は配置されない。
なお、前記接続孔TH2は、前述の理由に基づき、第2
層目の配線形成工程で形成される信号配線12と第3層
目の配線形成工程で形成される信号配線13とを接続す
る接続孔TH2と実質的に同−開口サイズで形成される
。前記接続孔CNIは前記接続孔THIと同一開口サイ
ズで構成される。
また、前記第6図に示す符号30はベーシックセル5、
第1−層目の配線形成工程で形成される配線の夫々を電
気的に絶縁する層間絶縁膜である。また、符号33は最
終保護膜(ファイナルパッシベション膜)である。
このように、電源配線21及び補助用電源配線23を列
方向に延在させ、補助用電源配線22を行方向に延在さ
せる3層電源配線構造のマスタスライス方式を採用する
半導体集積回路装置1であって、前記電源配線21、補
助用電源配線22及び補助用電源配線23が交差する領
域において、前記電源配線21と補助用電源配線22と
を接続する接続孔T I−(1の周囲に補助用電源配線
22と補助用電源配線23とを接続する接続孔T H2
を配置する。この構成により、前記接続孔TH2下に接
続孔THIが存在せず、接続孔TH2が形成される領域
の下地段差形状を緩和できるので、接続孔T H2の導
通不良、補助用電源配線23の断線不良等を低減し、マ
スタスライス方式を採用する半導体集積回路装置1の電
気的信頼性を向上できる。この結果、自動配置配線シス
テムを使用して、電源配線、特に補助用電源配線22及
び補助用電源配線23の配置本数や配線サイズを電流密
度に応じて自動的に設定し、この最適設計された補助用
電源配線22及び23を自動的に配置できる(自動配置
配線システムでの電源配線の自動化が行える)ので、マ
スタスライス方式を採用する半導体集積回路装置1の開
発期間を短縮できる。
35 6 また、前記接続孔T H1の周囲の広い領域に前記接続
孔TH2を配置し、接続孔TH2の総面積を接続孔TI
(1に比べて大きく形成したので、補助用電源配線23
から補助用電源配線22を通して電源配線21に電流密
度を集中させずに除々に電源を供給できる。この結果、
上層、下層の夫夕の電源配線間の接続孔部において、抵
抗値を低減し或はエレクトロマイグレーションの影響を
低減できるので、マスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置1の電気的信頼性を向」二できる。
また、前記接続孔TH2は、前記接続孔TH1の周囲に
おいて、前記接続孔TH]が前記補助用電源配線22の
延在する方向に移動する領域には配置されない。この構
成により、前記交差する領域において電源配線21の配
線間隔と補助用電源配線23の配線間隔との間にずれが
存在する場合でも、接続孔THIの配置位置と接続孔T
H2の配置位置が一致しないので、接続孔TH2が形成
される領域の下地段差形状を緩和し、前述と同様に、接
続孔T H2の導通不良、補助用電源配線23の断線不
良等を低減し、マスタスライス方式を採用する半導体集
積回路装置1の電気的信頼性を向上することができる。
この結果、補助用電源配線22及び23を自動的に配置
できる(自動配置配線システ11での電源配線の自動化
が行える)ので、マスタスライス方式を採用する半導体
集積回路装置1の開発期間を短縮できる。
次に、前述のマスタスライス方式を採用する半導体集積
回路装W1の形成方法について、第7図(プロセスフロ
ー図)を用いて簡単に説明する。
まず、半導体集積回路装置1に搭載する論理を設計し、
論理回路図を作成する〈50〉。
次に、前記論理回路図に基づき、コンピュータを使用す
る自動配置配線システム(DA)で論理回路の配置及び
結線を自動的に行う〈51〉。自動配置配線システムに
おいては、初めに、前記論理回路図に基づき、自動配置
配線システムで扱える結線情報(NET  FILE)
としてこの結線情報を自動配置配線システムに入力する
(511)。
次に、前記自動配置配線システムのペースデタ(517
>に記憶された仮想的に表現される半導体集積回路装置
(ペースチップ)上に電源配線を自動的に配置する(5
12)。前記ベースデータ(517>は、半導体集積回
路装置(ペースチップ)上にベーシックセルパターンが
配列された情報である。前記電源配線は補助用電源配線
(22及び23)であり、この補助用電源配線は電源配
線本数情報<516>に基づき配置される。つまり、前
述のように、主に使用される周波数及び配線サイズに基
づき、m個のベーシックセル毎に列方向に延在する補助
用電源配線(23)を配置し、n個のベーシックセル毎
に行方向に延在する補助用電源配線(22)を配置する
。この補助用電源配線の自動配置は、周波数及び配線サ
イズに基づき、補助用電源配線で区画された領域内の電
流密度を最適に制御できるように、配線サイズや本数を
自由に変化できる。補助用電源配線は、ベーシックセル
アレイ(4)内のみに配置され、その他の領域は電源配
線配置禁止領域であるので配置されない。なお、電源配
線のうち、主要電源配線(20)及び電源配線(21)
はベースデータ(517)に固定パターンとして記憶さ
れている。
また、この電源配線の自動配置の時に、電源間接続部情
報(519)に基づいて、電源配線間の接続を行う。こ
の電源配線間の接続は、前述の第5図及び第6図に示す
ように、各電源配線の中心線の交差点(X−Y格子点)
に接続孔セルTPI、TP2の夫々の中心位置を一致さ
せて配置することにより行われる。前記接続孔セルTP
I、TP2の夫々は、基本的にベーシックセルアレイ内
において、位置が変化する、上層、下層の夫々の電源配
線間の接続部のみに配置される。つまり、接続孔TPI
、TP2の夫々は固定パターンとしての電源配線間の接
続部分には配置されない。
次に、自動配置配線システムに入力された結線情報に基
づき、設計された論理回路の自動配置を行う<513>
。論理回路の自動配置は、自動配置配線システムに記憶
されるモジュール(論理回路の結線パターン)<518
)を前記ベーシックセルパターンに沿って自動的に配置
することによ39− 40 り行われる。
次に、前記結線情報に基づき、自動的に配置された論理
回路(モジュール)間を自動的に信号配線で結線し、論
理回路情報を完成させる(514)。
次に、自動配置配線システムで完成された論理回路情報
は、この自動配置配線システムにおいてデザインルール
に基づきマスク作成用データに変換される(515)。
前述の結線情報を入力する段階(511)からこのマス
ク作成用データに変換する段階<515>までは自動配
置配線システムで自動的に処理される。
次に、前記マスク作成用データに基づき、電子線(EB
)描画装置で結線用マスク(結線パターンを有する製造
用マスク)を形成する〈52〉。
次に、前記結線用マスクを使用し、デバイスプロセスを
施す〈53〉ことによって、所定の論理が搭載された半
導体集積回路装置1が実質的に完成する〈54〉。
このように、自動配置配線システムで形成されるマスタ
スライス方式を採用する半導体集積回路装置1の形成方
法において、自動配置配線システムの電源配線本数情報
(516)に基づき、所定数のベーシックセル(5)毎
に補助用電源配線(22及び23)を自動的に配置する
段階〈512〉と、この後、論理回路の結線パターンを
自動的に配置しく513> 、論理回路間を自動的に信
号配線で結線する(514)段階とを備える。この構成
により、予じめ補助用電源配線(22及び23)を最適
な電流密度になるように配置したので、自動配置配線シ
ステムのベースデータに固定パターンとして記憶される
補助用電源配線を配置し、論理回路間を自動的に結線す
る段階の後に所定の領域の電流密度に応じて補助用電源
配線を再度配置しなおす段階がなくなるので、この段階
に相当する分、自動配置配線システムの処理段階を低減
し、マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置
1の開発期間を短縮できる。
また、本発明は、第8図(要部拡大平面図)に示すよう
に、電源配線21と補助用電源配線22とを接続する接
続孔THIを1個で構成し、補助用電源配線22と補助
用電源配線23とを接続する接続孔TH2を接続孔T 
H1の両側に2個で構成してもよい。前述の実施例と異
なり、このように構成される接続孔T H1、TH2の
夫々は、複数個に分割した時の夫々の分離領域が不要に
なるので、開口サイズの総面積を増加し、電源供給経路
における抵抗値をより低減できる。
また、本発明は、第9図(要部拡大平面図)に示すよう
に、電源配線21と補助用電源配線22とを接続する接
続孔THIを1個で構成すると共に、補助用電源配線2
2と補助用電源配線23とを接続する接続孔TH2を接
続孔THIと実質的に同一開口サイズで構成し、かつ接
続孔THIの両側に複数個配列してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施例に
基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明は、4層又はそれ以上の電源配線構造を
有するマスタスライス方式を採用する半導体集積回路装
置に適用できる。
また、本発明は、ベーシックセル列間に配線チャネル領
域を配置した固定チャネル方式のマスタスライス方式を
採用する半導体集積回路装置に適用できる。
また、本発明は、ベーシックセルをバイポーラトランジ
スタ及び相補型MISFETで構成した、マスタスライ
ス方式を採用する半導体集積回路装置に適用できる。
また、本発明は、RAM、ROM等のマクロセルを搭載
したマスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置
に適用できる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。
マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装置にお
いて、電源配線間の導通不良、電源配線の断線不良等を
低減し、電気的信頼性を向上する3 4 ことができる。
また、マスタスライス方式を採用する半導体集積回路装
置の開発期間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である敷詰方式のマスタス
ライス方式を採用する半導体集積回路装置の基本概略構
成を示す平面図、 第2図は、前記半導体集積回路装置の周辺部の要部拡大
平面図、 第3図は、前記半導体集積回路装置に配列されたベーシ
ックセルの要部平面図、 第4図は、前記半導体集積回路装置のベーシックセル数
、使用される周波数及び電流密度の関係を示す図、 第5図は、前記半導体集積回路装置の電源配線の接続部
分の要部拡大平面図、 第6図は、第5図のVJ−VI切断線で切った断面図、 第7図は、前記半導体集積回路装置の形成方法を説明す
るプロセスフロー図、 第8図は、本発明の他の実施例である電源配線の接続部
分の要部拡大平面図、 第9図は、本発明の他の実施例である電源配線の接続部
分の要部拡大平面図である。 図中、1・・半導体集積回路装置、4・・・ベーシック
セルアレイ、5・・・ベーシックセル、20・・・主要
電源配線、21・・・電源配線、22.23・・・補助
用電源配線、QP、Qn−MISFET、THI、TH
2=接続孔、TPl、、TP2・・・接続孔セルである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ベーシックセルが行列状に配列されたセルアレイを
    有し、このセルアレイに下層から上層に順次第1電源配
    線、第2電源配線、第3電源配線の夫々を積層し、前記
    第1電源配線、第3電源配線の夫々を列方向に延在させ
    ると共に前記第2電源配線を行方向に延在させるマスタ
    スライス方式を採用する半導体集積回路装置であって、
    前記第1電源配線、第2電源配線及び第3電源配線が交
    差する領域において、前記第1電源配線と第2電源配線
    とを接続する第1接続孔の周囲に、前記第2電源配線と
    第3電源配線とを接続する第2接続孔を配置したことを
    特徴とする半導体集積回路装置。 2、前記第1電源配線、第2電源配線、第3電源配線の
    夫々は順次配線幅が太く構成され、前記夫々の電源配線
    が交差する領域において、前記第2接続孔の総面積は第
    1接続孔の総面積に比べて大きく構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。 3、前記第1接続孔、第2接続孔の夫々は前記夫々の電
    源配線が交差する領域において複数個配置されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体集積回
    路装置。 4、前記第2接続孔は、前記第1接続孔の周囲において
    、前記第1接続孔が前記第2電源配線の延在する方向に
    移動する領域には配置されないことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3に記載の夫々の半導体集積回路装置。 5、前記複数個配置された第1接続孔、第2接続孔の夫
    々はほぼ等しい開口サイズで構成されたことを特徴とす
    る請求項3に記載の半導体集積回路装置。 6、前記複数個配置された第1接続孔の開口サイズは、
    前記ベーシックセルと信号配線とを接続する、第1接続
    孔と同一層に形成される接続孔の開口サイズとほぼ等し
    く構成されたことを特徴とする請求項3に記載の半導体
    集積回路装置。
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JPH06236923A (ja) * 1992-12-18 1994-08-23 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置
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