JPH0314505A

JPH0314505A - 外用剤

Info

Publication number: JPH0314505A
Application number: JP14734789A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Yanagida; 威柳田; Kenichi Tomita; 健一富田
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1989-06-09
Filing date: 1989-06-09
Publication date: 1991-01-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はグリセリン−α−モノ低級アルキルエーテルを
配合することにより、皮膚に対しては、べたつきのない
優れた使用性、皮膚改善効果、保湿効果を持ち、毛髪に
対してはウエット感付与効果、保湿効果、べたつきのな
い優れた使用性を持つ外用剤に関するものである。

ここで外用剤とは、化粧水、皮膚クリーム等の皮膚に適
用される外用剤やヘアクリーム、ヘアトニック、シャン
プー、リンス等の頭皮、頭髪用の外用剤を含むものであ
る。

［従来の技術］従来、皮膚改善効果、保湿効果を期待する外用剤は、グ
リセリン、ヒアルロン酸などの多価アルコール、ムコ多
糖などを配合したものがそのほとんどであった。

グリセリン、ヒアルロン酸などを配合した外用剤は、皮
膚改善効果、保湿効果はあるものの使用時にべたつくと
いう外用剤として致命的な欠点があった。また毛髪にウ
エット感を持たせる化粧料の分野では、洗髪が容易であ
るために従来の油性ボリマーに替わり水性のものが主流
になっているが、それらはグリセリン、プロピレングリ
コール等の多価アルコールを配合したものがほとんどで
あった。これらを配合した毛髪化粧料においても、毛髪
のウエット感付与効果、保湿効果はあるものの使用時に
べたつくという致命的欠点があった。

［発明が解決しようとしている課題］本発明者らは係る事情に鑑み鋭意研究の結果、処方中に
グリセリン−α−モノ低級アルキルエーテルを配合すれ
ば、皮膚改善効果、保湿効果、ウエット感付与効果を有
し、且つべたつきの少ない優れた使用感の外用剤が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至った。

［課題を解決するための手段］すなわち本発明は処方中にグリセリン−α−モノ低級ア
ルキルエーテルを配合することにより、優れた皮膚改善
効果、保湿効果、ウェット感付与効果を有し、且つ使用
性に優れた外用剤を提供するものである。

以下、本発明の構成について詳細に説明する。

本発明で用いられるグリセリン−α−モノ低級アルキル
エーテルとしては低級アルキル残基が炭素数１〜３のも
のが例示される。

構造式は下記に示されそれぞれグリセリン−α−モノメチルエーテル、グリセ
リン−α−モノエチルエーテル、グリセリン−α−モノ
ブロビルエーテル、グリセリン−α−モノイソブロビル
エーテルである。この中でグリセリン−α−モノメチル
エーテルが最も好ましい。

本発明において外用剤に配合される量は、期待する皮膚
改善効果、保湿効果、ウェット感により任意であるが、
極端に量が少ない場合は当然のことながら皮膚改善効果
、保湿効果、ウエット感が低くなる。好ましくは、皮膚
、頭皮用外用剤の場合は０．１％以上であり、充分な皮
膚改善効果、保湿効果を期待するためにはｌ％以上が好
適である。また頭髪用外用剤の場合は１％以上であり、
十分なウエット感、保湿効果を期待するためには５％以
上が好適である。

上限は他の外用剤基剤の割合により限定されるものであ
り、発明の効果からの制限は特にない。

本発明に従ってグリセリン−α−モノ低級アルキルエー
テルを配合する外用剤基剤としては、化粧水状、乳液状
、クリーム状、ゲル状、スチック状等の通常の外用剤基
剤が利用でき、また当該外用剤基剤中には通常外用剤を
修飾する目的で配合される香料、キレート剤、ｐＨ調整
剤、色素、防腐剤や、その他の効果成分たとえば紫外線
吸収剤、消炎剤、殺菌剤、皮膚賦活剤、毛髪セット剤な
どを併用できることは言うまでもない。また一般の外用
剤基剤、すなわちオリーブ油、シリコーン油、スクワラ
ン、流動パラフィン、ワセリン、高級アルコール等の油
分、ブロビレングリコール、ポリエチレングリコール等
の保湿剤も併用できるが、不用意に多量を併用した場合
には本発明に係る効果すなわちグリセリン−α−モノ低
級アルキルエーテルのもつべたつきのない優れた使用性
が妨害され好ましくない。それらの配合量、比は充分吟
味されて決定ざれなくてはならない。

［本発明の効果１本発明の外用剤は、グリセリン−α−モノ低級アルキル
エーテルを含まない外用剤あるいは他の成分たとえばグ
リセリン、ヒアルロン酸を配合した場合に比較して皮膚
改善効果、保湿効果、ウェット感は同等もしくはそれ以
上、使用性の面ではべたつきがなく著しく優れた効果を
有する。

［実施例］次に本発明を実施例をもって詳細に説明する。

本発明は、これにより限定されるものではない。

実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を
説明する。

次の表−１記載の配合組成よりなる化粧水を調装し、そ
の使用性、保湿効果、皮膚改善効果を調べた結果を表−
２、３、４に示す。

表一ｌく使用性評価〉２０名の女性に比較例１〜３、実施例１の試料を使用さ
せ、べたつきを多く感じる順番に４点〜１点の点数をつ
けて評価させた。それらの値のき１均値を算出し、値の
低い順にべたつきのないもＱとした。（表−２に示す）水分蒸発速度定数の値の小さい方が高い保湿効果を示す
ものである。（表−３に示す）く重量変化法による保湿効果評価〉試料１０μ１を秤量し、２Ｘ２ｃｍの濾紙に潰させる。

経時の重量変化を毎分ごとに経時８まで測定し、３分後
から８分後までの重量変化直線に表わし（重量変化の対
数×時間）、そのきより水分蒸発速度定数を算出し、保
湿性を評する。測定は２５℃、５０％の恒温恒湿下で行
い各試料を２週間連続塗布し、その後再びレプリカ法に
より皮膚表面形態を判定し、同一の方法で評価する。（
なお試験中、メイクアップ以外の他の化粧品の使用を禁
止した。）試験開始前と終了時の評点を比較し、試験後の評点と試
験前の評点の差が正でかつ大きい程、高い皮膚改善効果
と判断した。（表−４に示す）表−４くレプリカ法による皮膚改善効果評価〉一群１０名の女
性（１８〜３５才）のほほの部分の皮膚表面形態をシリ
コーンゴム製レプリカ剤を用いて判定する。皮溝の乱れ
方（並び方）、深さ、キメの細かさを観察し、５段階点
数にて評価する。

健常である　　　　　　５点やや健常である　　　　４点ふつう　　　　　　　　３点やや荒れている　　　　２点荒れている　　　　　　１点表−４に示す通り本発明の皮膚外用剤は使用性、皮膚改
善効果、保湿効果の全てにおいて優れた性能を示した。

次の表−５に記載の配合組成から成るヘアーリキッドを
調製し、その使用性、保湿効果を調べた結果を表−６〜
９に示す。

〈重量変化法による保湿効果評価〉前記の試験法に準じる。（表−６に示す）く使用性評価
〉前記の試験法に準じる。（表−６に示す）くウエット感
の評価〉２０名の女性に比較例４〜５、実施例２の試料を使用させ、ウエット感のある順番に３点〜ｌ点の点数を
つけて評価させた。それらの値の平均値を算出し、値の
高い順にウエット感があるものとした。

べたつき、ウエット感、保湿効果の全てにおいて優れた
性能を示した。

く実施例３〉　化粧水エチルアルコールグリセリン−α−モノメチルエーテルグリセリン−α−モノエチルエーテルＰＯＥ（５０）オレイルエーテル乳酸乳酸ナトリウムエデト酸三ナトリウムビタミンＥアセテートメチルパラベン香料精製水　　　　　　　　　全体を１く比較例６〉　化粧水ｗｔ％１０．ＯＯ．５０．５０．７０，０１０．０９０．０１０．０１０．１５適量００とする量ｗｔ％表−６〜９に示す通り、本発明のヘアリキッドはエチル
アルコールグリセリンＰＯＥ　（５０）オレイルエーテル乳酸乳酸ナトリウムエデト酸三ナトリウムビタミンＥアセテートメチルバラベン香料精製水　　　　　　　　　全体をｌ１０．００，５０．７０．０１０．０９０．０１０．０１０．１５適量００とする量実施例３は比較例６に比べ、皮膚改善効果、保湿効果に
優れ、べたつきのな０良好な使用性をボした。

く実施例４〉　クリームセチルアルコールステアリルアルコール２．５１．５ｗｔ％ワセリン　　　　　　　　　　　　　　　　５・Ｏスク
ワラン　　　　　　　　　　　　　　３・０ホホバ油　
　　　　　　　　　　　　　　３・０ジメチルシリコー
ン油（６ｃｓ）　　　　　　　　５．０グリセリルモノ
ステアレート　　　　　　２．５ＰＯＥ　（５）グリセ
リルモノステアレート１．５ＰＯＥ　（２５）セチルエ
ーテル　　　　　　　　　３．０ビタミンＥアセテー｝
　　　　　　　　　　０．０１エチルパラベン　　　　
　　　　　　　　０．１プチルパラベン　　　　　　　
　　　　　０．１ジブロビレングリコール　　　　　　
　　２．０グリセリン−α−モノメチルエーテル　　２
０．０エデト酸三ナトリウム　　　　　　　　　０．０
３精製水　　　　　　　　　全体を１００とする量く比
較例７〉　クリームセチルアルコールステアリルアルコールワセリンスクワラン２．５ｗｔ％１．５５。０３，０ホホバ油ジメチルシリコーン油（６ｃｓ）グリセリルモノステアレートＰＯＥ　（５）グリセリルモノステアレートＰＯＥ　（
２５）セチルエーテルビタミンＥアセテートエチルバラベンプチルパラベンジブロビレングリコールグリセリンエデト酸三ナトリウム精製水　　　　　　　　　全体をｌ３．０５．０２，５１．５３．００．０１０．１０．１２．０２０．００．０３００とする量実施例４は比較例７と比べ、皮膚改善効果、保湿効果は
同程度である。しかし比較例７が著しくべたつく使用性
であるのに対し実施例４はべたつきのない良好な使用性
を示した。

く実施例５〉　乳波ｗｔ％セチルアルコール水添ラノリンワセリン精製オリーブ油メチルフエニルシリコーン油グリセリルモノオレエートグリセリルモノステアレートＰＯＥ　（４０）モノステアレートエチルパラベンプチルパラベン香料カルボキシビニルボリマートリエタノールアミングリセリン−α−モノメチルエーテノレ精製水　　　　
　　　　　全体を１００く実施例６〉　美容エッセンスグリセリン−α−モノメチルエーテルカルボキシビニルボリマー１．５２．０２．０２．０１．０１．５１．０１．５０．２０．１適量０．２５０，１１０．０とする量ｗｔ％８０．００．１苛性カリ　　　　　　　　　　　　　　　　０．０３ア
ラントイン　　　　　　　　　　　　　０．２グリチル
リチン酸モノアンモニウム　　　０．１エデト酸三ナト
リウム　　　　　　　　　０．０１メチルパラベン　　
　　　　　　　　　　０．１エチルアルコール　　　　
　　　　　　　３．０精製水　　　　　　　　全体を１
００とする量く実施例７〉　洗顔ペーストｗｔ％ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　３．０バルミ
チン酸　　　　　　　　　　　　　３．０ミリスチン酸
　　　　　　　　　　　　　１５．０ラウリン酸　　　
　　　　　　　　　　　６．０ポリエチレングリコール
１　５　０　０　　　　　１０．０グリセリン−α−モ
ノエチルエーテル　　　５．０グリセリン−α−モノメ
チルエーテル　　　５．０プロビレングリコール　　　
　　　　　　１０．０ＰＯＥ　（６０）グリセリルモノ
イソステアレート２．０グリセリルモノステアレート　
　　　　　１．０ビースワックス　　　　　　　　　　
　　　１．０苛性カリ　　　　　　　　　　　　　　　
　４．５精製水　　　　　　　　全体をｉｏｏとする量
く実施例８〉　リップスティック固型パラフィンセレシンワックスマイクロクリスタリンワックス流動パラフィンイソステアリン酸トリグリセリドジグリセリンジイソステアレートグリセリン−α−モノイソプロビルエーテル精製水ｌ−メントールｄｉ−カンファービタミンＥアセテートｗｔ％８．０８．０６．０３４．０３２．０７．０３．０１．００．４０．３０．３〈実施例９〉　へアートニックｗｔ駕エチルアルコール　　　　　　　　　　　７５．０ビタ
ミンＥアセテート０．２クエン酸　　　　　　　　　　　　　　　０．０４クエ
ン酸ナトリウム　　　　　　　　　　　０．０６グリセ
リン−α−モノメチルエーテル　　　　３。０グリセリ
ン−α−モノ一〇一プロビルエーテル　３．０香料　　
　　　　　　　　　　　　　　　適量精製水　　　　　
　　　全体を１００とする量〈実施例ｌ○〉　シャンプ
ーラウリル硫酸ナトリウムＰＯＥ（３）トデシル硫酸ＴＥＡ塩ラウリン酸ジエタノールアミドブロピレングリコールクエン酸エデト酸三ナトリウム安息香酸ナトリウムｗｔ％１０．０１０．０４．０５．００．１０．２０．３グリセリン−α−モノメチルエーテル　　　１０．０精
製水　　　　　　　　全体を１００とする量香料　　　
　　　　　　　　　　　　　　適量く実施例１１〉　ヘ
アリンスｗｔ％セチルトリメチルアンモニウムクロリド　１．０セチル
アルコール　　　　　　　　　　　３．０流動バラフィ
ン　　　　　　　　　　　　　３．０メチルバラベン　
　　　　　　　　　　　　０．２ＰＯＥ　（６０）グリ
セリルモノイソステアレート　０．７グリセリルモノオ
レエート０．５グリセリン−α−モノエチルエーテル　　　５．０グリ
セリン−α−モノ一〇一プロビルエーテル　３．０香料
　　　　　　　　　　　　　　　　　適量精製水　　　
　　　　　全体を１００とする量く実施例１２〉ヘアリ
キッドライトｗｔ％エチルアルコール５０．０グリセリン−α−モノエチルエーテル　　　０．５グリ
セリン−α−モノエチルエーテル　　　０．５ＰＯＥ　
（５０）オレイルエーテル　　　　　　　　０．７乳酸
　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１乳酸ナトリ
ウム　　　　　　　　　　　　　０．０９エデト酸三ナ
トリウム　　　　　　　　　　０．０１ポリビニルビロ
リドン　　　　　　　　　　０．２香料　　　　　　　
　　　　　　　　　　適量精製水　　　　　　　　全体
を１００とする量く実施例１３〉ヘアクリームセチルアルコールステアリルアルコールワセリンスクワランホホバ油ジメチルシリコーン油（６ｃｓ　）グリセリルモノステアレート塩化ステアリルトリメチルアンモニウムＰＯＥ（２５）
セチルエーテルｗｔ％２．５１．５５．０３．０３．０５．０２．５１．２３．０ビタミンＡアセテート　　　　　　　　　　０．０１エ
チルパラベン　　　　　　　　　　　　　０．１プチル
パラベン　　　　　　　　　　　　　ｏ．ｉジブロピレ
ングリコール　　　　　　　　　２．０エデト酸三ナト
リウム　　　　　　　　　　０．０３グリセリン−α−
モノメチルエーテル　　　２０．０精製水　　　　　　
　　全体を１００とする量く比較例８〉ヘアクリームセチルアルコールステアリルアルコールワセリンスクワランホホバ油ジメチルシリコーン油（６ｃｓ　）グリセリルモノステアレート塩化ステアリルトリメチルアンモニウムＰＯＥ　（２５
）セチルエーテルビタミンＡアセテートｗｔ％２．５１．５５．０３．０３．０５．０２．５１．２３．００．０１エチルパラベン　　　　　　　　　　　　　０．１プチ
ルパラベン　　　　　　　　　　　　　０．１ジプロピ
レングリコール　　　　　　　　　２．０グリセリン　
　　　　　　　　　　　　２０．０エデト酸三ナトリウ
ム　　　　　　　　　　０．０３精製水　　　　　　　
　全体を１００とする量実施例１３は比較例８と比べ、
ウエット感、保湿効果は同程度である。しかし比較例８
が著しくべたつく使用性であるのに対し実施例１３はべ
たつきのない良好な使用性を示した。

く実施例１４〉ヘアムース（登録商標）（エアゾール）
　　　　　　　ｗｔ％グリセリン−α−モノメチルエーテル　　　５．０塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム　０．８セチルアル
コール　　　　　　　　　　　１・０ジメチルシリコー
ン油　　　　　　　　　２．０ＰＯＥ（６０）硬化ヒマ
シ？由　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２．５ポリビニルピロリドン　　　　　　　　　　０．
５流動パラフィン　　　　　　　　　　　　　１・Ｏメ
チルパラベンエチルアルコール精製水　　　　　　　　全体を液化石油ガス（噴射剤）香料く実施例１５〉水性ポマード０．２１０．０１００とする量４．０ｗｔ％８０．００．２０．０６０．１０．０１０．１３．０００とする量グリセリン−α−モノメチルエーテルカルボキシビニルボリマー苛性カリグリチルリチン酸モノアンモニウムエデト酸三ナトリウムメチルパラベンエチルアルコール精製氷　　　　　　　　全体を１

Claims

【特許請求の範囲】

（１）グリセリン−α−モノ低級アルキルエーテルを配
合したことを特徴とする外用剤。