JPH0314462Y2 - - Google Patents

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JPH0314462Y2
JPH0314462Y2 JP1985195980U JP19598085U JPH0314462Y2 JP H0314462 Y2 JPH0314462 Y2 JP H0314462Y2 JP 1985195980 U JP1985195980 U JP 1985195980U JP 19598085 U JP19598085 U JP 19598085U JP H0314462 Y2 JPH0314462 Y2 JP H0314462Y2
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brake
tooth row
rotating body
dead center
arm
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62LBRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
    • B62L1/00Brakes; Arrangements thereof
    • B62L1/02Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements
    • B62L1/06Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged
    • B62L1/10Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis
    • B62L1/12Brakes; Arrangements thereof in which cycle wheels are engaged by brake elements the wheel rim being engaged by the elements moving substantially parallel to the wheel axis the elements being mounted on levers pivotable about a common axis

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、競技用自転車、あるいは組立て式
自転車などに装備される自転車用キヤリパブレー
キに関し、詳しくは、車輪の交換を簡単かつ迅速
に行なうために、ワンタツチで一対のブレーキシ
ユーの間隔を所定量拡開できるように構成された
キヤリパブレーキの改良に関する。
【従来の技術】
自転車用キヤリパブレーキとしては、いわゆる
サイドプル式のキヤリパブレーキが一般的であ
る。まず、第1図を参照し、このサイドプル式の
キヤリパブレーキの基本的構成を説明する。 車体適部に取付けられる支軸1に対し、車輪の
タイヤないしリムを両側から挟むようにして湾曲
してのびる第一ブレーキアーム2および第二ブレ
ーキアーム3がそれぞれ揺動可能に支持されてお
り、各ブレーキアーム2,3の先端部には、ブレ
ーキシユー4,5がそれぞれ取付けられる。さら
にこれらブレーキアーム2,3は、常時ブレーキ
シユー4,5が互いに離間する方向に、すなわ
ち、制動解除方向にバネ6により弾力付勢されて
いる。そして、第一ブレーキアーム2において支
軸1と反対側に延長された作動アーム部8にイン
ナワイヤW1の端部が止着されるとともに、第二
ブレーキアーム3においてこれの適部から斜め上
方に延長された作動アーム部10にアウタワイヤ
W2の端部が止着されている。図示しないブレー
キ操作レバーを操作すると、インナワイヤW1が
矢印P方向に牽引される結果、両作動アーム部
8,10が強制近接させられ、これにより第一お
よび第二ブレーキアーム2,3がそれぞれ矢印P
方向に揺動し、一対のブレーキシユー4,5がリ
ム側面を挟圧して制動作用を行なう。逆に、ブレ
ーキ操作レバーの操作力を弛めると、両ブレーキ
アーム2,3はバネ6の弾力により矢印q方向に
復帰するとともにインナワイヤW1が矢印Q方向
に引き出される。 ところで、通常状態での上記ブレーキアーム
2,3の開度、すなわち両ブレーキシユー4,5
間の間隔は、制動の応答性を高めるために、ブレ
ーキシユー4,5とリム側面との間隔ができるだ
け小さくなるように設定される。その結果、第1
図に表れているように、ブレーキシユー4,5の
間隔がタイヤの幅より小さくなり、したがつてタ
イヤを上記ブレーキシユー4,5のすきまを通し
て外すことができない。また、交換用タイヤを上
記ブレーキシユー4,5のすきまから通し入れて
取付けることもできない。インナワイヤW1また
はアウタワイヤW2の実質長をねじ手段により調
節する調節機構が設けられたブレーキ装置におい
ては、これらワイヤW1,W2の実質長を調節す
ることによつて上記ブレーキシユー4,5の間隔
を一時的に拡開し、そしてタイヤを外すことが可
能となるが、時間を競う自転車競技に使用される
自転車のブレーキ装置には、より簡単迅速にブレ
ーキシユーの間隔を拡縮してタイヤ交換をなしう
るようにすることが要求される。 このような要求を満たすため、レバーのワンタ
ツチ操作で一対のブレーキアーム2,3の開度を
拡縮させる機構が設けられる。 この機構は、第1図および第2図に示すよう
に、第一ブレーキアーム2の作動アーム8に設け
たボス部に、レバー19によつて回転させられる
回転体を挿入し、この回転体の回転中心から偏心
した部位にインナワイヤW1を止着するための止
着体を形成して構成される。レバー19を回動さ
せて上記止着体を回動させると、最大限止着体の
偏心量の2倍にあたる距離分、インナワイヤW1
の作動アーム部8に対する止着点を上下に移動さ
せることができる。その結果、インナワイヤW1
とアウタワイヤW2間の相対動がなくても、両ブ
レーキアームの作動アーム部8,10に相対揺動
が起き、ブレーキシユー4,5の間隔が拡縮す
る。さらに具体的には、第1図に示すように、止
着体がインナワイヤW1の牽引方向についての下
死点に位置している状態からレバー19を図の矢
印A方向に回動させて第2図に示すように止着体
を上死点まで回動させると、両作動アーム部8,
10間が開き、かつブレーキアーム2,3が矢印
q方向に揺動してブレーキシユー4,5の間隔が
開く。この状態ではブレーキシユー4,5の間隔
はタイヤの幅より拡いので、ブレーキシユー4,
5のすきまからタイヤを外し、または通し入れる
ことができる。交換タイヤが車体に装着された後
は、レバー19を矢印B方向に戻し回動するだけ
で、ブレーキアーム2,3ないしブレーキシユー
4,5の位置を、第1図に示す通常状態に復帰さ
せることができる。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、上記のようなワンタツチでブレーキ
シユー4,5の間隔を拡縮する機構では、止着体
をその上死点と下死点との中間位置で保持するこ
とができなかつた。何故なら、インナワイヤW1
にはバネ6によつて常時弾性的な張力が与えられ
ているため、止着体がその上死点と下死点の途中
にあるときには上記張力が止着体を上死点方向に
回転させる力として作用し、止着体が上死点まで
回動してしまうからである。 一方、上記のレバー19をその回動範囲の途中
で保持されることができれば、ブレーキシユー
4,5の摩耗に対応してワンタツチでブレーキシ
ユー4,5のリム側面との間隔を調整したり、あ
るいは、ブレーキシユー4,5とリム側面との間
隔を所望の間隔に調整し、ブレーキ操作感覚を選
択、すなわち、ブレーキ操作レバーを握持したと
きの遊び量の選択をワンタツチで行なうことがで
きるので、ブレーキ装置全体が非常に便利で、使
い勝手の良いものとなる。 この考案は、上述のような事情のもとで考え出
されたもので、上記の従来の問題を解決し、一対
のブレーキシユーの間隔をワンタツチで拡縮させ
ることができるのみならず、通常状態でのブレー
キシユーの間隔をワンタツチで所望量に調節する
ことができるようにした自転車用キヤリパブレー
キを提供することをその課題とする。
【問題点を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、この考案では、次
の技術的手段を採用した。 すなわち、本願考案の自転車用キヤリパブレー
キは、インナワイヤが止着される作動アーム部を
持つ第一ブレーキアームと、アウタワイヤが止着
される作動アーム部を持つ第二ブレーキアーム部
とを、それぞれの先端部に取り付けたブレーキシ
ユーが車輪のリムを反対側から挟むようにして配
置し、かつ車体の支軸に対して常時両ブレーキシ
ユーがリムから離れる方向に付勢しつつ揺動可能
に支持する一方、 第一ブレーキアームの作動アーム部に設けたボ
ス部にレバーにより回転させられる回転体を挿入
し、かつインナワイヤが連結される止着体を上記
回転体に対してその回転中心から偏位させて設け
ることにより、上記レバーを回動させて上記止着
体をその上死点と下死点間を回動させると、上記
第一ブレーキアームおよび第二ブレーキアームが
若干揺動するように構成された自転車用キヤリパ
ブレーキにおいて、 上記回転体を上記ボス部に対して一定距離その
軸方向に往復移動可能とする一方、 上記ボス部の一端部に菊座状の環状第一歯列を
形成するとともに上記回転体の一端に設けて鍔部
の内側に上記環状第一歯列にその全周にわたつて
対面状に噛合する環状第二歯列を形成し、 さらに上記回転体を、その環状第二歯列が上記
環状第一歯列に当接する方向に弾力付勢したこと
を特徴とする。
【作用】
上記作動アーム部におけるボス部の一端部に菊
座状の環状第一歯列を形成するとともに、上記回
転体に上記環状第一歯列にその全周にわたつて噛
合する環状第二歯列を形成している。したがつ
て、両歯列が噛合状態に置かれているかぎり、こ
れら両歯列は互いに弾力によつて押しつけられて
いることから、たとえ止着体がその上死点と下死
点との中間回動位置にあつたとしても、インナワ
イヤに張力が作用して止着体が上死点方向に不用
意に回動することはなく、インナワイヤの索引力
が止着体を介して確実に第一ブレーキアームの作
動アーム部に伝達される。 一方、回転体の回動は、上記止着体と作動アー
ム部とにより挟持されているレバーを介して、上
記第一歯列に対して第二歯列を回動させることに
より可能となるが、これはまず両歯列が噛合しう
ることと、さらにその噛合状態において第二歯列
側の各単位歯が第一歯列側の各単位歯を乗り越え
うることが前提となる。つまり、両歯列は、単
に、噛合状態に置かれたままでは、その一方を回
動させることは不可能であり、一方を回動させる
には、その噛合した状態で、その軸方向に相対移
動可能であることが必要である。ところが、この
考案においては、回転体を上記ボス部に対して若
干その軸方向に往復移動可能とする一方、上記回
転体を、その第二歯列が上記第一歯列に当接する
方向に付勢している。そのため、上記作動アーム
部側第一歯列と上記回転体側第二歯列とを噛合さ
せた状態で、第一歯列に対して第二歯列をボス部
の軸方向に移動させることが可能となるので、上
記第一歯列に対して第二歯列を回動させることが
可能となる。したがつて、作動アーム部と止着体
とに挟持されているレバーを回動させて上記作動
アーム部側の第一歯列に対して回転体側の第二歯
列を回動させることが可能となり、しかも回転体
の回転角度量は、上記第一歯列に対する第二歯列
の移動ピツチ量により規定されるので、その単位
ピツチ毎に、止着体をその上死点ないし下死点間
において回動させることができる。 以上の結果、レバーを上死点から下死点方向お
よび下死点から上死点方向に回動させることによ
り止着体を上死点から下死点方向および下死点か
ら上死点方向に回動させることができる一方、レ
バーを上死点から下死点の間の適当位置で止め、
それをその位置に保持できる。しかも、その状態
でインナワイヤに張力が作用しても、上記止着体
は回動しない。
【効果】
回転体ないしインナワイヤが止着される止着体
を、レバー操作により上死点から下死点方向へ、
および、下死点から上死点方向へ回動させること
ができるので、ブレーキシユーの間隔をワンタツ
チで所定量拡縮することができる。これにより、
タイヤ交換を迅速かつ容易に行なうことができ
る。 また、回転体を止着体の上死点と下死点との間
の適当位置で、歯列同士の噛合により確実に保持
することができるので、ブレーキシユーの間隔
を、上記止着体の回動によつて得られる拡縮範囲
の任意の間隔とすることがワンタツチでできる。
そのため、ブレーキシユーの摩耗に対応してブレ
ーキシユーとリムとの間隔を適正な間隔とする調
整を上記レバー回動操作によりワンタツチででき
る。また、ブレーキ操作レバーの握持時での遊び
を好みの量にする調整も、上記レバーの回動操作
によりワンタツチでできる。 また、ブレーキアームのボス部に対する回転体
の回動位置を保持するために両者間に設けられる
第一歯列と第二歯列とは、いずれも環状の菊座状
となつており、しかも、これら第一および第二歯
列は、互いに全周にわたつて対面状に噛合させら
れているから、ボス部に対する回転体の回動位置
がいかなる位置にあつても、常に確実な保持力に
よつてその回動位置が保持される。 さらに、ブレーキアームのボス部に対して、回
転体が直接的にその適当な回動位置において保持
されるため、かりに、回転体と、これを回転させ
るためのレバーとの間にがたつきがあつたとして
も、そのがたつきの影響は、回転体の適当な回動
位置における保持の安定性に対してなんら悪影響
をおよぼすことはない。
【実施例の説明】
以下、この考案の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。 第1図ないし第3図に示すように、自転車車体
の適部に設けられる支軸1に対し、車輪のタイヤ
ないしリムを両側から挟むようにして湾曲しての
びる第一ブレーキアーム2および第二ブレーキア
ーム3がそれぞれ揺動可能に支持されており、各
ブレーキアーム2,3の先端部には、ブレーキシ
ユー4,5がそれぞれ取付けられる。さらにこれ
らブレーキアーム2,3は、常時ブレーキシユー
4,5が互いに離間する方向に、すなわち、制動
解除方向にリターンスプリング6により弾力付勢
されている。このリターンスプリング6は、中央
部6aを支軸1に対して固定状に保持された針金
状スプリングの両先端部6b,6cとそれぞれ第
一および第二ブレーキアーム2,3の先端部近傍
に形成された突起7に外向けに引つ掛けるように
して組付けられる。そして第二ブレーキアーム3
において支軸1と反対側に延長された作動アーム
部8に設けられるインナワイヤ止着体9に操作ワ
イヤである二重ワイヤWのインナワイヤW1の端
部が、第二ブレーキアーム3においてこれの適部
を斜め上方に延長された作動アーム部10に上記
操作ワイヤWのアウタワイヤW2がそれぞれ止着
される。 第3図ないし第6図に示すように、上記作動ア
ーム8の先端部には、その厚さ方向にボス部11
が設けられ、かつこのボス部11の一端部には、
たとえば各単位凸条を放射線方向で環状に並べ
た、菊座状の環状第一歯列12が形成されてい
る。上記ボス部11に回転可能に挿通され、かつ
インナワイヤ止着体9が形成される回転体13
は、ボス部11を通るほぼ丸軸状の本体部14
と、この本体部14の一端に連成された鍔部15
とをもつ。さらに、上記回転体13の本体部14
ないし鍔部15には、その本体部14の軸心に対
して所定量偏心した偏心孔16が貫通形成されて
おり、他方、上記本体部14の下端部には、この
本体部14の軸方向にのびる当接面17が形成さ
れている。そして上記本体部14の軸方向長さL
は、組付け状態において回転体13を上記ボス部
11に対して若干その軸方向に往復移動可能とす
るように、上記ボス部13の軸方向長さBよりも
上記当接面17の軸方向長さmだけ長く設定され
ている。上記回転体13の鍔部15内側には、上
記作動アーム8の環状第一歯列12と対面状に噛
合しうる環状第二歯列18が菊座状に形成されて
いる。それらの両歯列12,18の歯形は、第7
図においてその断面を示すように、後述するレバ
ー19の回動方向に関係なく均一な回動抵抗力を
生じうるように設定されている。 上記回転体13は、その本体部14に嵌合する
レバー19により回転させられる。このレバー1
9は、上記回転体13の本体部14に外嵌される
リング部19aと、このリング部19aから半径
方向外方に一体的にのびるアーム部19bと、組
付け状態においてその回動により上記作動アーム
部10におけるブレーキシユー側端部10aと係
合し止着体9の下死点側位置を規制するストツパ
部19cとを備える。そして上記リング部19a
には、上記回転体13の本体部14の先端部断面
形状と対応する内孔20が形成されている。すな
わち、この内孔20は、上記回転体13の本体部
14の外周に嵌合しうる円弧部20aと、上記本
体部14の当接面17と対応する水平部20bと
をもつ切り欠き円状となつている。 上述した二重ワイヤWのインナワイヤW1の端
部を止着するためのインナワイヤ止着体9は、イ
ンナワイヤW1の端部を挟持する挟持体21と、
上記回転体13の偏心孔16ないしレバー19の
内孔20に挿通され、かつ上記回転体13のボス
部11に嵌合されてその軸心に対して偏心する軸
22とを備える。上記挟持体21は、軸22と一
体的な固定部21aと、第一止めねじ21bおよ
び止めナツト21cによりインナワイヤW1を挟
持する挟持突片21dとを有している。上記軸2
2は、その軸方向にねじ孔22aが形成されてい
る。そして上記止着体9は、組付け状態におい
て、上記作動アーム部側ボス部11における回転
体本体部14の偏心孔16に第二止めねじ23を
介して嵌合固定される。 さらに、上記作動アーム部8とレバー19との
間には、回転体側第二歯列18が作動アーム部側
第一歯列12に当接する方向に上記回転体13を
付勢する波板状付勢ばね24が介装される。 次に、作動アーム部8の端部に設けられるべき
上記の機構の組付け方法について説明する。 まず、作動アーム部8のボス部11における第
一歯列12と、回転体13の鍔部15における第
二歯列18とが対応するように、上記ボス部11
に回転体13を挿入する。次に、回転体13の本
体部14の端部異形部に付勢ばね24およびレバ
ー19を外装する。そして、止着部9を上記回転
体13の偏心孔16に挿入する。最後に、止着体
9のねじ孔22aに第二止めねじ23を螺合させ
て組付けを完了する。 次いで、上記の機構の動作を第1図ないし第7
図に基づいて説明する。 第1図は、インナワイヤ止着体9が下死点に位
置している状態を示す。この状態では軸22に作
用するインナワイヤW1の上向きの張力は回転体
13は上死点方向、すなわち矢印A方向に回転さ
せる回転力としては作用しない。また、このよう
な回転力が作用したとしても、第一歯列12と第
二歯列18とは噛合しているので、回転体13が
ボス部11に対して矢印A方向に回転することは
ない。 次に、レバー19を、上死点方向、すなわち図
の矢印A方向に相対回転させようとすると、互い
に弾接させられた第一歯列12と第二歯列18の
作用により、レバーは、歯列のピツチ毎に節度感
をもつて回動することができる。すなわち、第7
図に示すように、回転体側の第二歯列18は、そ
の各凸条が第一歯列の凸部への乗り上げおよび凹
部への弾性滑入をくりかえしながら、第一歯列1
2に対して相対回転することができる。そして、
第二歯列18の各凸条が第一歯列12の凹部に係
合している状態では、双互の相対回転に所定の回
動抵抗が存在する。この回動抵抗は、上記ばね1
4の弾力および各歯列12,18の凸条の斜面の
傾斜の程度によつて決定される。このようにして
レバー19を第2図に示す状態まで回すと、ブレ
ーキシユー4,5の間隔は拡げられる。 また、上記のように回転体13のボス11に対
する相対回転に、所定の抵抗と節度感が与えられ
ているので、回転体13の上死点と下死点との中
間位置まで回転させた状態でレバー19から手を
離しても、レバー19が不用意に上死点方向へ回
動することはない。以上の結果、回転体13ない
しインナワイヤ止着体9は、その上死点から下死
点までの回動範囲の任意の位置で確実に保持さ
れ、この状態での制動操作が可能となる。 なお、このとき、本願考案においては、ボス部
11に対して回転体13を、一定の抵抗と節度感
をもつて適当な回動位置において保持するために
両者間に設けられる第一歯列12および第二歯列
18は、それぞれ環状に形成されており、しかも
両者はその全周にわたつて対面状に噛合させられ
るので、ボス部11に対する回転体13の保持力
は、回転体13がいかなる回転位置にあつても充
分なものとなり、結局、インナワイヤ止着体9の
上死点から下死点までの任意の位置での保持は、
きわめて確実となり、制動操作の安全性が確保さ
れる。さらに、本願考案においては、ボス部11
に対して、回転体13が、その両者に設けた第一
および第二歯列によつて直接的に回転位置が保持
されるから、回転体13を回転操作するためのレ
バー19の回転体に対する取り付けに多少のがた
つきがあつても、このことがボス部11に対する
回転体13の任意の回転位置での保持に悪影響を
およぼすことはなく、したがつて、回転体13な
いしインナワイヤ止着体9の任意の回転位置での
保持のより高度な安定性が達成される。 第8図は、第一歯列12および第二歯列18の
他の態様を示す。 この例における上記両歯列12,18の各単位
歯、すなわち凸条は、図においてその断面が示さ
れているように、その回動方向一方向における回
動抵抗力と他方向における回動抵抗力とが異なる
ように、換言すると、レバー19の回動方向を切
り換えることによつてその回動摩擦抵抗力が変わ
るように、設定されている。このようにすると、
レバーを上死点方向に回動する抵抗を大きく、下
死点方向に回動する抵抗を小さくすることがで
き、安全性が向上する。 もちろん、この考案の範囲は、上記実施例に限
定されない。とくにキヤリパブレーキの形式は問
わず、一対のブレーキアーム、またはこれらと一
体的な作動アーム部間を、インナワイヤとアウタ
ワイヤの相対動により拡縮させることにより制動
作動をなすように構成されたキヤリパブレーキで
あれば、そのインナワイヤ止着部にこの考案が特
徴とする機構を組込むことができる。また、回転
体13を歯列噛合方向に付勢する付勢手段は、他
の弾性体で代用できる。さらに、第一歯列12お
よび第二歯列18の断面形状は、回転体13の回
動ないし保持を可能とするものであるかぎり、ど
のようなものでもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の自転車用キヤリパブレーキ
の正面図、第2図は作用説明図、第3図は同じく
斜視図、第4図および第5図は作動アーム端部に
設けた機構の分解斜視図、第6図は第3図の−
線に沿う断面図、第7図は第4図の−線に
沿う断面図、第8図は歯列の他の実施例を示す図
である。 1……支軸、2……第一ブレーキアーム、3…
…第二ブレーキアーム、4,5……ブレーキシユ
ー、8……作動アーム、9……(インナワイヤ
の)止着体、11……ボス部、12……第一歯
列、13……回転体、18……第二歯列、19…
…レバー、W1……インナワイヤ、W2……アウ
タワイヤ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インナワイヤが止着される作動アーム部を持つ
    第一ブレーキアームと、アウタワイヤが止着され
    る作動アーム部を持つ第二ブレーキアーム部と
    を、それぞれの先端部に取り付けたブレーキシユ
    ーが車輪のリムを反対側から挟むようにして配置
    し、かつ車体の支軸に対して常時両ブレーキシユ
    ーがリムから離れる方向に付勢しつつ揺動可能に
    支持する一方、 第一ブレーキアームの作動アーム部に設けたボ
    ス部にレバーにより回転させられる回転体を挿入
    し、かつインナワイヤが連結される止着体を上記
    回転体に対してその回転中心から偏位させて設け
    ることにより、上記レバーを回動させて上記止着
    体をその上死点と下死点間を回動させると、上記
    第一ブレーキアームおよび第二ブレーキアームが
    若干揺動するように構成された自転車用キヤリパ
    ブレーキにおいて、 上記回転体を上記ボス部に対して一定距離その
    軸方向に往復移動可能とする一方、 上記ボス部の一端部に菊座状の環状第一歯列を
    形成するとともに上記回転体の一端に設けた鍔部
    の内側に上記環状第一歯列にその全周にわたつて
    対面状に噛合する環状第二歯列を形成し、 さらに上記回転体を、その環状第二歯列が上記
    環状第一歯列に当接する方向に弾力付勢したこと
    を特徴とする、自転車用キヤリパブレーキ。
JP1985195980U 1985-12-19 1985-12-19 Expired JPH0314462Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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