JPH0314198B2 - - Google Patents

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JPH0314198B2
JPH0314198B2 JP56103927A JP10392781A JPH0314198B2 JP H0314198 B2 JPH0314198 B2 JP H0314198B2 JP 56103927 A JP56103927 A JP 56103927A JP 10392781 A JP10392781 A JP 10392781A JP H0314198 B2 JPH0314198 B2 JP H0314198B2
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JP
Japan
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vibrato
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output
data
waveform
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JP56103927A
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Kunio Sato
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ビブラート制御をデジタル的に行
う電子楽器のビブラート制御装置に関する。
従来、電子楽器に於て、音階に対応する周波数
にビブラートを付与する回路としては、アナログ
回路方式のものがある。そして、この回路として
は、VCO(電圧制御発振器)の発振周波数をビブ
ラート信号に応じて変化せしめ、このVCOの出
力を楽音信号作成部のクロツクとすることによ
り、ビブラート制御を行う方法と、楽音信号作成
部から音階周波数信号が入力されるBBD(バケツ
ド・ブリケード・デバイス)素子をビブラート信
号に応じて遅延動作せしめることにより、ビブラ
ート制御を行う方法とに大別される。
しかしながら、このようなアナログ回路方式の
ものにあつては、温度上昇による誤差、部品のば
らつき、あるいは発振周波数のずれ等、不安定な
要素が多くあり、また部品点数が非常に多くな
り、作成する工程に多大な労力、時間を要し、更
に、集積回路化に不適合である等、種々の欠点が
あつた。
また、デジタル的にビブラート制御を行う技術
を開示したものとして、例えば、特開昭50−
153620号公報、特開昭50−153918号公報、特開昭
51−63614号公報、特開昭52−37030号公報、特開
昭52−37031号公報がある。
これらの先行技術に従つてデジタル制御により
ビブラートを付加した楽音を得る場合の一構成
例、つまり本件発明の前提とする電子楽器を先ず
詳述する。
第1図は、そのような電子楽器の主要回路図を
示したもので、図中符号1は複数の演奏キーが配
設されているキーボードである。このキーボード
1からは操作された演奏キーに対応するキーコー
ドが発生するようになつている。このキーコード
とは、当該演奏キーのオクターブとノート(音
階)を示している。
そして、このキーコードはキーアサイナ2を介
してキーコードレジスタ3に供給される。このキ
ーコードレジスタ3はクロツクφ1に従つてシフ
ト動作を行う4段のシフトレジスタから成り、各
シフトレジスタにはキーアサイナ2からのキーコ
ードが割当てられ、そして、割当てられたキーコ
ードはその4段目の出力がキーアサイナ2を介し
てその1段目に与えられることで、循環保持され
る。このようにキーコードレジスタ3を構成する
ことにより、この実施例では最大4つの演奏キー
の同時操作に対応して4チヤンネルまでのビブラ
ート波形情報出力回路を時分割処理により構成で
きるようにしたものである。
そして、キーコードレジスタ3から出力される
キーコードのうち、オクターブコードは楽音作成
部(図示せず)に供給されると共に、ノートコー
ドは周波数情報ROM4に供給される。この周波
数情報ROM4には最低オクターブ(第1オクタ
ーブ)に対応する各音階の周波数情報(即ち、位
相角を示す情報であり、半音間で 12√2倍とな
り、オクターブで2倍となる。)がデジタル的に
記憶されており、この周波数情報はキーコードレ
ジスタ3からのキーコードに応じて読出され、例
えば10ビツトデータとしてアダー回路5のA入力
端子A0〜A9に供給される。
このアダー回路5は、そのA入力端子A0〜A9
に供給される周波数情報とそのB入力端子B0
B2に入力されるビブラート波形情報(後述する)
とを加算し、この加算の結果得られた周波数情報
を上記楽音作成部に供給する。この楽音作成部は
キーコードレジスタ3からのオクターブコードと
アダー回路5からの周波数情報とに基づいて当該
周波数情報を2n倍(nはオクターブコードを示
す)に加算して、当該オクターブの周波数情報を
得るようになつている。なお、上記楽音作成部か
ら出力される楽音信号はスピーカ(図示せず)に
送られて放音される。
次に、上記ビブラート波形情報の出力回路につ
いて説明する。符号6はビブラートクロツク発生
部であり、キーコードレジスタ3の時分割処理の
各周期(4チヤンネルの時間)毎にビブラートク
ロツクを生成する。即ち、ビブラートクロツク発
生部6には、クロツクφ1が4発出力される毎に
1発出力されるクロツクφ4に従つてカウントア
ツプされる4進カウンタ61を有している。この
4進カウンタ61の2ビツト出力は、直接および
対応するインバータ62,63を介してデコーダ
64に供給される。このデコーダ64はノアゲー
トマトリクスより成り、このデコード出力は対応
するアンドゲート65〜68を順次開成させる。
これら各アンドゲート65〜68の他端には、対
応するタイミング信号t1〜t4が与えられている。
これら各タイミング信号はキーコードレジスタ3
の時分割処理のチヤンネル1〜チヤンネル4に同
期している。そして、ビブラートクロツク発生部
6からは、アンドゲート65〜68が開成される
タイミングで、対応するビブラートクロツク
CLK1〜CLK4がオアゲート69を介して択一
的に出力され、ビブラートカウンタ部7に供給さ
れる。
このビブラートカウンタ部7はビブラートクロ
ツク発生部6からのビブラートクロツクCLK1
〜CLK4によつてカウントアツプして、その内
容をビブラート波形メモリ部8にアドレスデータ
として出力するもので、このビブラートカウンタ
部7も4チヤンネルの時分割動作を行う。即ち、
ビブラートカウンタ部7にはキーコードレジスタ
3に同期して4チヤンネルの時分割動作を行うビ
ブラートレジスタ71を有している。このビブラ
ートレジスタ71はクロツクφ1によつてシフト
動作を行う4段のシフトレジスタから成り、その
4段目の出力は重み付け「1」、「2」、「4」、
「8」、「16」の端子から5ビツトデータとして出
力され、アダー回路72に供給される。このアダ
ー回路72はビブラートクロツク発生部6からの
ビブラートクロツクCLK1〜CLK4によつてそ
の内容を「+1」するもので、5ビツトの結果デ
ータD0〜D4を出力する。この結果データD0〜D4
はビブラートレジスタ71の1段目のシフトレジ
スタに供給されると共に、ビブラートカウンタ部
7から送出される。しかして、上記データD0
D4のうち、最上位ビツト(D4)は符号ビツトと
され、第2ビツト(D3)以下のビツトはそれ以
下の重み付けを有するビツトである。そして、第
3ビツト乃至最下位ビツト(D2〜D0)はビブラ
ート波形メモリ部8に対し、「0」〜「7」の8
ステツプのアドレスを指定する。
このビブラート波形メモリ部8にはアダー回路
72の第3ビツト乃至最下位ビツト(D2〜D0
に対応する排他的オアゲート81〜83と、これ
ら排他的オアゲート81〜83の出力がアドレス
データとして与えられる正弦波ROM84を有し
ている。排他的オアゲート81〜83の一端に
は、対応するデータD2〜D0が与えられていると
共に、それらの他端にはデータD3が与えられる。
正弦波ROM84には、第2図に示す如き、1/4
周期分の正弦波の波高値(振幅値)が23(=8)
サンプル点に分割されてデジタル的に記憶されて
いる。そして、正弦波ROM84を繰返しアドレ
ス指定することにより、第3図に示す如き1周期
分の波高値が読出される。即ち、ビブラート波形
メモリ部8の上記構成により、正弦波の1/4周期
分の波高値を読出す間に、排他的オアゲート81
〜83から出力されるアドレスデータは、最小ア
ドレス「000」から最大アドレス「111」に変化す
る。しかして、第3図の正波に示す2ビツトのデ
ータ「00」、「01」、「10」、「11」は、アダー回路7
2の最上位ビツトデータD4、第2ビツトデータ
D3の出力内容と得られる正弦波の各部との対応
関係を示したもので、最上位ビツトデータD4
“0”のときには正の波高値(0〜1.0)を示し、
また、“1”のときには負の波高値(0〜−1.0)
を示す。また、第2ビツトデータD3が“0”の
ときには、正弦波ROM84にはアドレスデータ
「000」→「111」が入力されており、他方、“1”
のときには、アドレスデータ「111」→「000」が
入力されている。しかして、正弦波ROM84か
らはアドレス指定に伴つて3ビツトのビブラート
波形情報が出力される。
このビブラート波形情報はビブラートの深さを
設定する深さ設定部9に供給される。この深さ設
定部9にはマニユアルのビブラート設定スイツチ
91を有している。この設定スイツチ91の操作
信号は、オン操作時にはLOW(論理値「0」)レ
ベル、オフ操作時にはHigh(論理値「1」)レベ
ルとなる信号であり、この操作信号は直接トラン
スフアゲートG1〜G3にゲート信号として与えら
れると共に、インバータ92を介してトランスフ
アゲートG4〜G6にゲート信号として与えられる。
これら各トランスフアゲートG1〜G6は、ゲート
信号がHighレベルのときに開成される。したが
つて、設定スイツチ91の操作信号がHighレベ
ル、即ち、設定スイツチ91のオフ時には、トラ
ンスフアゲートG1〜G3が開成され、また、LOW
レベル、即ち、設定スイツチ91のオン時には、
トランスフアゲートG4〜G6が開成される。しか
して、トランスフアゲートG1〜G3は正弦波ROM
84の3ビツト出力に対応するラインL1〜L3(ラ
インL1が最上位ビツト、ラインL2が第2ビツト、
ラインL3が最下位ビツトである)中に設けられ
ている。そして、トランスフアゲートG4の一端
はグランドレベルに接続され、他端はラインL1
に接続される。また、トランスフアゲートG5
一端はラインL1に接続され、他端はラインL2
接続される。更に、トランスフアゲートG6の一
端はラインL2に接続され、他端はラインL3に接
続される。したがつて、トランスフアゲートG4
〜G6の出力はトランスフアゲートG1〜G3の出力
に対して、下位側に1ビツトシフトされたものと
なる。そして、深さ設定部9から出力される3ビ
ツトデータは、乗算器10に供給される。
この乗算器10にはまた周波数情報ROM4か
ら周波数情報が供給される。そして、乗算器10
は入力される上記周波数情報に深さ設定部9から
の3ビツトデータとを乗算し、その結果データ
(6ビツトデータ)の上位3ビツトのデータを対
応する排他的オアゲート11〜13に与える。こ
れら各排他的オアゲート11〜13の他端には、
アダー回路72の最上位ビツトから符号ビツトデ
ータD4が供給されている。この符号ビツトデー
タD4はアンドゲート14にも供給される。そし
て、排他的オアゲート11〜13の出力は、対応
するアンドゲート15〜17に与えられる。これ
ら各アンドゲート14〜17の他端には、ビブラ
ートを付与するか否かを制御するビブラートスイ
ツチ18の操作信号がインバータ19を介して与
えられる。このスイツチ18の操作信号は、オン
操作時にLOWレベル、オフ操作時にHighレベル
となる。そして、アンドゲート15〜17の出力
はアダー回路5のB入力端子B0〜B2に供給され、
また、アンドゲート14の出力はアダー回路5の
キヤリー入力端子Cinに供給される。
次に、上記構成例の動作につき説明する。先
ず、第4図を参照してビブラートクロツク発生部
6の動作につき説明する。4進カウンタ61の内
容は、クロツクφ4(第4図b)によつて「00」、
「01」、「10」、「11」、「00」…へと変化する。そし
て、この4進カウンタ61の内容が「00」→
「11」「00」…とカウントアツプされる毎に、各ア
ンドゲート65〜68は順次開成される。即ち、
4進カウンタ61の内容が「00」のときには、ア
ンドゲート65が開成され、「01」のときには、
アンドゲート66、「10」のときには、アンドゲ
ート67、「11」のときには、アンドゲート68
が夫々開成される。しかして、クロツクφ4は第
4図aに示す如く、クロツクφ1が4発出力され
る毎に、1発出力され、また、第4図d〜gに示
されるタイミング信号t1〜t4は、第3図cに示す
如く、チヤンネル1〜4に同期している。その結
果、4進カウンタ61の内容が「00」のときに
は、第4図hに示す如く、チヤンネル1が指定さ
れるタイミングでビブラートクロツクCLK1が
論理値「1」となり、また、「01」のときには、
第4図iに示す如く、チヤンネル2が指定される
タイミングでビブラートクロツクCLK2が論理
値「1」となり、また、「10」のときには、第4
図jに示す如く、チヤンネル3が指定されるタイ
ミングでビブラートクロツクCLK3が論理値
「1」となり、更に、「11」のときには、第4図k
に示す如く、チヤンネル4が指定されるタイミン
グでビブラートクロツクCLK4が論理値「1」
となる。このように、ビブラートクロツクCLK
1〜CLK4は、時分割処理の各周期毎に、チヤ
ンネル1〜4の指定に対応して規則的にオアゲー
ト69から順次出力される。
しかして、ビブラートカウンタ部7では、電源
オン時にビブラートレジスタ71の各チヤンネル
の内容は「00000」にセツトされる。この状態に
於て、ビブラートクロツクCLK1〜CLK4がア
ダー回路72に供給されると、ビブラートレジス
タ71からの「00000」のデータがアダー回路7
2にて「+1」される。そして、この加算動作は
ビブラートクロツクCLK1〜CLK4に対応して
各チヤンネル毎に行なわれ、各チヤンネルが一通
り指定されると、各チヤンネルの内容は全て
「00001」となる。以下、同様に、ビブラートレジ
スタ72の各チヤンネルの内容は、対応するビブ
ラートクロツクCLK1〜CLK4によつて順次
「+1」される。従つて、アダー回路72から出
力されるデータは「00000」→「11111」、「00000」
…のように変化する。そして、その下位4ビツト
のデータはビブラート波形メモリ部8に供給され
る。
このビブラート波形メモリ部8はアダー回路7
2からのデータにてアドレス指定される。即ち、
アダー回路72から下位3ビツトデータD0〜D2
が排他的オアゲート81〜83に与えられた場合
に於て、第2ビツトのデータD3が「0」であれ
ば、データD0〜D2が「000」〜「111」に変化す
るに応じて正弦波ROM84からは位相角が0〜
π/2の間の波高値データが読出される。また、
第2ビツトのデータD3が「1」であれば、正弦
波ROM84に供給されるアダー回路72の下位
3ビツトデータD0〜D2は、排他的オアゲート8
1〜83にて論理レベルが反転される。その結
果、排他的オアゲート81〜83の出力はオール
1からオール0の方向へ変化し、正波ROM84
からは位相角がπ/2〜πの間の波高値データが
読出される。そして、正弦波ROM84は4チヤ
ンネルの時分割に動作せしめられ、各チヤンネル
毎にビブラート波形情報が各チヤンネルで異なる
位相をもつて読出される。
そして、正弦波ROM84から読出されたビブ
ラート波形情報は、深さ設定部9に供給される。
このとき、設定スイツチ91がオフされている場
合には、トランスフアゲートG1〜G2が開成され
る。この場合、正弦波ROM84から出力される
ビブラート波形情報はそのまま深さ設定部9から
送出される。また、設定スイツチ91がオンされ
ている場合には、トランスフアゲートG4〜G6
開成される。この場合、正弦波ROM84から読
出されるビブラート波形情報は、下位側に1ビツ
トシフトされる。その結果、設定スイツチ91の
オン操作で正弦波ROM84から読出されたビブ
ラート波形情報の波高値は1/2に設定される。
しかして、乗算器10に於ては、周波数情報
ROM4からの周波数情報と深さ設定回路9から
のビブラート波形情報とを乗算し、その結果デー
タの上位3ビツトのデータを排他的オアゲート1
1〜13に与える。このとき、アダー回路72の
符号ビツトのデータD4が「0」である場合には、
乗算器10の出力データがそのまま排他的オアゲ
ート11〜13を介して出力され、また、「1」
である場合には、そのデータが排他的オアゲート
11〜13にて論理レベルが反転されて出力され
る。そして、排他的オアゲート11〜13の出力
はアンドゲート15〜17を介してアダー回路5
のB入力端子B0〜B2に供給される。これと同時
に、アダー回路72の符号ビツトのデータD4は、
アンドゲート14を介してアダー回路5のキヤリ
ー入力端子Cinに供給される。この符号ビツトの
データD4が「1」のときには、アダー回路5の
B入力端子B0〜B2に供給される3ビツトデータ
は、その各ビツトのレベルを反転し、かつその値
に「+1」したデータ(2の補数表現)となる。
したがつて、アダー回路5から出力される周波数
情報は、アダー回路72から出力される符号ビツ
トのデータD4が「0」のときには、位相角0〜
πの部分の正弦波に相当し、また「1」のときに
は、位相角π〜2πの部分の正弦波に相当するも
のとなる。そして、アダー回路5からの周波数情
報は、キーコードレジスタ3からのオクターブコ
ードと共に、楽音作成部に供給される。この楽音
作成部は入力される最低オクターブの周波数情報
をオクターブコードによつて加算(2n倍)して、
当該オクターブの周波数情報を得る。
いま、上述した動作を数式を用いて表現する
と、 FVIB(t)=(F+F×X(t)×DEPTH)×2n =F×(1+X(t)×DEPTH)×2n となる。
ここで、FVIB(t)は楽音にビブラートを付与
したときの当該楽音の周波数情報、Fは楽音にビ
ブラートを付与しないときの当該楽音の周波数情
報、X(t)は正弦波ROM84から出力される
波高値データ(時間tによつて変化する波形デー
タ)、DEPTHは深さ設定部9に於る深さ設定値、
nはオクターブ(n=0で最低オクターブ、n=
1、2、…でそれより高音側のオクターブ)であ
る。
このように、本実施例の電子楽器に於ては、ビ
ブラート制御をデジタル的に行うことが可能であ
る。また、ビブラートの深さを可変することで、
演奏者の好みによる快いビブラートを付与するこ
とが可能である。更に、4チヤンネルの時分割処
理により、同時に4つの楽音に対して異なる位相
のビブラートを付与することができる。
以上説明した、本件発明の前提とする一構成例
によれば、デジタル的にビブラート制御ができ
る。しかしながら、得られる楽音の周波数変化
は、ビブラート波形信号に依存するだけの単調な
ものとなり、実際の自然楽器の演奏時のような周
波数のゆらぎや不均一な音高変化をもたらすもの
ではない。
本発明は、上述の点にもとづきなされたもので
あり、ビブラート効果をより自然に、つまりラン
ダムな変化をともなう楽音の周波数変化をもたら
すことのできる電子楽器のビブラート制御装置を
提供することを目的とする。
以下、本発明の一実施例を説明するが、上述し
た一構成例と同一部分については説明を省略し、
本件発明の要部に相当するビブラートクロツク発
生部についてのみ第5図を用いて説明する。
すなわち、この第5図のビブラートクロツク発
生部600は第1図のビブラートクロツク発生部
6にとつてかわるものであつて、本実施例のビブ
ラートクロツク発生部600はデコーダ64に乱
数データを入力するようにしたものである。即
ち、ビブラートクロツク発生部600には、クロ
ツクφ4によつてシフト動作を行う7ビツトのシ
フトレジスタ601を有している。このシフトレ
ジスタ601の1ビツト出力および7ビツト出力
は排他的オアゲート602に供給される。この排
他的オアゲート60の出力はオアゲート603を
介してシフトレジスタ601の1ビツト目に転送
される。また、シフトレジスタ601の1ビツト
目には、電源オン時に出力されるワンシヨツトの
トリガ信号がオアゲート603を介して与えられ
ることにより、論理値「1」がセツトされる。そ
して、シフトレジスタ601の1ビツト出力およ
び排他的オアゲート602の出力は、直接および
対応するインバータ62,63を介してデコーダ
64に供給される。
しかして、電源をオンすると、レジスタ601
の1ビツト目には、論理値「1」がセツトされ
る。このとき、シフトレジスタ601の各ビツト
の内容は夫々論理値「0」となつている。この状
態で、シフトレジスタ601のシフト動作が開始
されることにより、排他的オアゲート604の出
力およびシフトレジスタ601の1ビツト出力か
ら成る2ビツトデータは、乱数データとなり、こ
の乱数データがデコーダ64に供給される。この
ため、アンドゲート65〜68の出力をビブラー
トクロツクとして用いることにより、各楽音のビ
ブラートを制御するビブラート波形信号の位相の
変化速度をランダムに変化させることができ、自
然なビブラート効果が得られる。
なお、上記実施例に於ては、周波数情報ROM
に最低オクターブの各音階の周波数情報を記憶す
るようにしたが、各オクターブ毎の周波数情報を
記憶するものでもよい。また、上記実施例では、
正弦波ROMに1/4周期の正弦波の波高値データ
を記憶させたが、正弦波の波高値データを一周期
にわたつて記憶するものでもよい。また、その他
三角波などの波高値データを出力するようにして
も良い。更に、ビブラート深さ設定部の設定値を
1/2倍に設定するようにしたが、その設定値は任
意である。
また、上記実施例では、時分割処理を4チヤン
ネルとしたが、分割するチヤンネル数は任意であ
る。また、時分割処理の方法も必ずしも上述した
方法に限定されるものでなく、ビブラートの変化
は音階信号の変化に比べてかなりおそくても良い
ため、マイクロプロセツサ等を用いて処理するよ
うにしても良い。
この発明は、以上詳述した如く、音階周波数情
報とこの音階周波数情報に対応するビブラート波
形情報とをデジタル的に生成し、これら各情報を
合成することによりビブラート制御された楽音を
生成出力するようにしたから、安定した自由なビ
ブラートを付与することができ、また、デジタル
回路で構成したために、LSI化が可能となり、従
つて、製造コスト、製造工程が大幅に縮減できる
利点がある。しかも本発明によれば、乱数データ
によつて、ビブラート制御のための波形情報の位
相の変化速度をランダムにすることにより、周波
数情報を変調して得られる修正周波数情報にて指
定される楽音の音高の変化が、単調なものでなく
なり、自然楽器におけるビブラート効果と同様な
自然な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の前提となる一構成例による
要部の回路構成図、第2図は正弦波ROMに記憶
されている1/4周期の正弦波を示す図、第3図は
正弦波ROMから出力される1周期分の正弦波を
示す図、第4図はビブラートクロツク発生部の動
作を示すタイムチヤート、第5図はこの発明の一
実施例のビブラートクロツク発生部の回路構成図
である。 1……キーボード、4……周波数情報ROM、
5……アダー回路、6,600……ビブラートク
ロツク発生部、7……ビブラートカウンタ部、8
……ビブラート波形メモリ部、9……深さ設定
部、10……乗算回路、601……シフトレジス
タ、602……排他的オアゲート。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 音階に対応する周波数情報をデジタル的に出
    力する周波数情報出力手段と、 周期的に変化するビブラート制御のための波形
    情報をデジタル的に出力する波形情報発生手段
    と、 この波形情報発生手段に対し乱数データを与え
    て上記波形情報の位相の変化速度をランダムに変
    化させる乱数データ供給手段と、 上記波形情報発生手段から出力する位相の変化
    速度がランダムな上記波形情報にて、上記周波数
    情報出力手段が出力する上記周波数情報を変調し
    て時間とともに内容が変化する修正周波数情報を
    得る修正手段と、 を具備し、上記修正周波数情報にて出力楽音の音
    高制御を行うことを特徴とする電子楽器のビブラ
    ート制御装置。 2 上記周波数情報出力手段および上記波形情報
    発生手段は、複数チヤンネルに時分割動作せしめ
    られ、各チヤンネル毎に独立してビブラート制御
    を行うようにしたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の電子楽器のビブラート制御装置。 3 上記修正手段は、上記周波数情報と上記波形
    情報とを加算合成することによつて上記修正周波
    数情報を得る加算手段を有することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の電子楽器のビブラー
    ト制御装置。
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