JPH0313842A - セラミックス製バルブの強度試験法 - Google Patents

セラミックス製バルブの強度試験法

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JPH0313842A
JPH0313842A JP14874389A JP14874389A JPH0313842A JP H0313842 A JPH0313842 A JP H0313842A JP 14874389 A JP14874389 A JP 14874389A JP 14874389 A JP14874389 A JP 14874389A JP H0313842 A JPH0313842 A JP H0313842A
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    • GPHYSICS
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セラミックスからなるエンジン用バルブの強
度試験方法に関する。
〔従来の技術〕
自動車等のエンジンに用いられるバルブは、高温のガス
にさらされるとともに、カムによる連続的な開閉操作の
ために、エンジンのバルブシートにより繰り返し衝撃を
受ける′。このため、バルブは耐熱性、高温強度及び高
温耐腐食性に優れているとともに、耐衝撃性にも優れた
ものでなければならない。
このような理由により、従来からバルブには耐熱性合金
が用いられてきたが、最近は、金属よりも軽量で、耐熱
性、耐酸化性、耐腐食性に優れた窒化珪素、炭化珪素、
サイアロン等のセラミックスが開発され、これらのセラ
ミックスによりバルブを形成することが試みられている
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、セラミックスは、金属材料と異なって靭
性が低く、また表面の微小な欠陥でも破壊の原因となり
やすい。従って、セラミックス製バルブでは、形状や表
面の加工状態(研削状態)により強度が大幅に変化する
傾向を示す。そのために、セラミックス製バルブは、使
用前に各々について所定の強度を有するか否か試験する
必要がある。その強度試験としては、それぞれバルブの
ステム部及びヘッド部の根本に対する曲げ試験(主とし
て表面の傷や面細さ等の欠陥状態を知ることができる)
、及びステム部に対する引張試験(ステム部内の状態を
知ることができる)がある。
従って、本発明の目的は、セラミックス製バルブの表面
及び内部の状態に依存する曲げ強度及び引張り強度を試
験する方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記目的を達成すべく種々検討を重ねた結
果、バルブのヘッド部及びバルブのステム部全体に対し
て曲げ応力がかかるような曲げ試験をそれぞれ行えば、
バルブの表面研削状態が十分な強度を与えるレベルに達
しているか否か知ることができ、またバルブの軸線方向
への引張り試験を行えばバルブ本来の強度を知ることが
できることを発見し、本発明を完成させた。
すなわち、一方の端部にコッタ用溝を有するステム部と
、前記ステム部のもう一方の端部に連続する傘状のヘッ
ド部とからなるエンジン用セラミックス製バルブの強度
を試験する本発明の方法は、前記ヘッド部を前記ステム
部と同軸的に回転するチャックで保持するとともに、前
記ステム部の端部を回転自在に保持し、前記ステム部の
軸線を中心として前記バルブを回転させながら前記ステ
ム部の端部において前言己ステム部にほぼ垂直に荷重を
加えることにより、前記バルブに曲げモーメントを与え
、前記ヘッド部のつけ根における強度を試験することを
特徴とする。
また上記形状のセラミックス製バルブの強度を試験する
本発明のもう1つの方法は、前記バルブのヘッド部及び
コッタ用溝を有するステム部端部をそれぞれ前記ステム
部と同軸的に回転可能な保持部を有する治具で保持し、
前記バルブを前記ステム部の軸線を中心として回転しつ
つ、前記両治具に荷重をかけて、前記バルブの4点曲げ
試験を行い、前記ステム部の強度を試験することを特徴
とする。
さらに上記形状のセラミックス製バルブの強度を試験す
る本発明のもう1つの方法は、前記コッタ用溝を有する
ステム部の端部にコツタ及びリテ−すを装着し、前記ヘ
ッド部及び前記リテーナをそれぞれチャックで保持して
、前記バルブの中心軸方向に引張り強度試験を行うこと
を特徴とする。
〔実施例及び作用〕
以下本発明を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例によるセラミックス製バルブ
の曲げ試験を示す概略断面図である。
まずバルブ1は傘状のヘッド部2とステム部3とからな
り、ステム部3の端部にはコッタ取付は用の溝3aが形
成されている。ここでバルブ1はそのヘッド部2及びス
テム部3の端部において、それぞれ治具4及び5により
保持する。
治具4は、回転部材41とこれを保持する筒状部材42
とを有する。回転部材41は円柱状部41aと、円柱状
部41aと一体的に接合し、外周におねじ部を有する円
板状部41bと、内周にめねじ部を有するリング部材4
1cとからなり、リング部材41cは一端に内方フラン
ジ部41dを有する。円板状部41bとリング部材41
cは、螺合することによりチャック部を構成する。また
円柱状部41aは複数のボールベアリング43を介して
筒状部材42に回転自在に保持されている。チャック部
の円板状部41bの端面にヘッド部2の端面を当接して
リング部材41Cを締着することによりバルブ1を円柱
状部41aと同軸的に固定する。
一方治具5は筒状部材51と複数のボールベアリング5
2とからなり、ステム部3の端部を回転自在に保持する
このようにバルブ1を2つの治具4及び5でその軸線を
中心に回転自在に保持し、バルブ1を治具4の回転部材
41とともに回転させながら、治具5にバルブ1の軸線
に対してほぼ垂直に荷重をかける。このとき、バルブl
にかかる曲げモーメントは、第1図に合わせて示すよう
に、ヘッド部2に近づくにつれて大きくなる。ヘッド部
2は径が拡大しているので、曲げ応力に対しては十分な
強度を有するので、結局第1図に示す方法によれば、主
としてヘッド部2のつけ根付近の強度を試験することに
なる。
なお、このような曲げ試験の結果は、一般的に試験体の
表面の状態が試験体に十分な強度を与えるレベルに達し
ているかどうかを示す。というのは、試験体に曲げの力
を加えるときに最も大きな応力が発生するのはその表面
であり、かつ表面の加工(研削)状態により強度が著し
く変動するからである。従って上記した曲げ試験では、
ヘッド部のつけ根付近の表面研削状態が十分な強度を与
えるレベルに達しているか否を知ることになる。
なおこの方法において、筒状部材5に荷重を負荷しなが
らバルブlを治具4の回転部41とともに少なくとも1
回転させれば、つけ根付近の表面状態を全周にわたって
試験することができる。
次に4点曲げ試験を用いたステム部3の強度を試験する
方法について説明する。
第2図は本発明の一実施例によるセラミックス製バルブ
の4点曲げ試験を示す概略断面図であり、第3図は第2
図に示す試験法におけるバルブのステム部端部と治具7
との係合状態を拡大して示す部分概略断面図である。こ
こで、バルブ1はそのヘッド部2及びステム部3の端部
においてそれぞれ治具6及び7により保持されている。
治具6は回転部材61とこれを保持する筒状部材62と
を有する。回転部材61は円柱状部61aと、円筒状部
61aと一体的に接合し、外周におねじ部を有する円板
状部61bと、内周にめねじ部を有するリング部材61
cとからなり、リング部材61cは一端に内方フランジ
部61dを有する。円板状部61bとリング部61cは
、螺合することによりチャック部を構成する。また円柱
状部61aは複数のボールベアリング63を介して筒状
部材62に回転自在に保持されている。チャック部の円
板状部61bの端面にヘッド部2の端面を当接してリン
グ部61cを締着することによりバルブ1を円柱状部6
1aと同軸的に固定する。
一方、治具7は、回転部材71とこれを保持する筒状部
材72とを有し、回転部材71は複数のボールベアリン
グ73を介して筒状部材72に回転自在に保持されてい
る。
回転部材71の端部には、第3図に詳しく示すようにバ
ルブ1のステム部端部を挿入する穴が設けられている。
この穴はステム部のコッタ用溝部が十分に中に入る深さ
を有している。また穴の径は、ステム部端部の外径より
わずかに大きくなっている。
このようにバルブ1をその両側から治具6及び治具7と
で保持し、4点曲げ試験を行う。このとき、支点8.8
及び2つの内部荷重点をともに治具6及び7に位置する
ように設定し、バルブ1を2つの内部荷重点間に位置さ
せる。第2図に示す鉛直下方を向く2つの矢印の点を内
部荷重点として、これに同一の荷重を矢印方向にかける
と、図に合わせて示すように、内部荷重点間にかかる曲
げモーメントはバルブの中心軸に沿って均一の大きさと
なる。従って、この方法によればステム部材全体の強度
試験を一度にすることができる。
なお、この方法でも、前述の曲げ試験と同様に荷重を負
荷しながら、バルブ1をその両側を保持している回転部
材61及び回転部材71とともに少なくとも1回転させ
、ステム部の全表面において、バルブ強度を低下させる
ような欠陥があるか否かを試験する。
ところで、ステム部3の端部に形成されたコッタ用溝部
は加工による欠陥が残りやすい部位であるとともに、実
際の使用時には大きな応力がかかる部分であるので、こ
の部分における強度試験も行う必要がある。
そこで本発明の方法では、ステム部端部と治具7の回転
部材71とを第3図に示すように、係合させてコツタ用
溝部の強度試験を合わせて行う。前述したようにステム
部3と回転部材71との間には、わずかなすきまが存在
するが、治具7に荷重がかかると両者は部分的に接触す
る。例えば第3図で上方向から鉛直下方に荷重がかかる
とすると、穴の内壁面のうち図の71a及び71bの部
分がステム3と接触する。このときバルブ1のステム部
端部の表面に発生する応力の大きさは第3図の下部に示
すグラフのようになる。従って第3図に示すようなステ
ム部端部の保持方法をとれば、コッタ用溝部にも十分に
大きな応力をかけることができるので、この部分の強度
試験もステム部全体の強度試験と同時に行うことができ
る。
なふコツタ用溝部に発生する応力の大きさSは回転部材
71に形成される穴の深さLとステム端面からコツタ用
溝までの距離1との比(β/L)を変えることにより任
意に調節する、ことができる。
以上に説明した二つの曲げ試験を行えば、バルブの表面
全体においてその研削状態が十分な強度を与えるレベル
に達しているか否かを知ることができるが、これらの曲
げ試験ではバルブの内部中央付近に存在する欠陥の有無
については正確に知ることはできない。従ってバルブ内
部における欠陥の有無を調べるためにステム部軸方向へ
の引張り試験を行うのが良い。
第4図は本発明の一実施例によるセラミックス製バルブ
の引張り試験を示す概略断面図である。
まずバルブ1はそのステム部3の端部においてコツタ1
0及びリテーナ11を装着している。この装着は、実際
にバルブ1がエンジンに装備される時と同様に行われる
が、ステム部3に設けられたコッタ用溝に嵌合する凸部
を有するくさび状のコツタ10が、内壁面がテーパ状と
なっている円筒状のりテーナ11とステム部3との間に
嵌入するように装着されている。
コッタ及びリテーナを装着したバルブ1は第4図に示す
ようにヘッド部2及びリテーナ11においてそれぞれ2
つのチャック12及び13により保持される。なおこの
ときのチャック12.13によるバルブ1の保持の方法
は、前述した第1図及び第2図に示す方法と同様の方法
で行うことができる。またチャック12及び13にはそ
れぞれ自在継手14.14が連続しており、引張り時の
ガの方向が必ずバルブ1の中心軸の方向に一致するよう
に工夫されている。
このようにバルブ1をチャック12及び13で保持し、
図の矢印の方向に引張りの力をバルブ1に加えると、バ
ルブ1の中心軸に垂直な断面においてはどの部分をとっ
ても等しい応力がかかることになる。従ってこの方法に
よると、表面部のみならず、バルブ内部において強度を
低下させる欠陥が存在するか否かを知ることができる。
またこの方法ではコッタ及びリテーナを実際にステム部
に装着した上でヘッド部及びリテーナを保持して引張り
試験を行っているので、バルブが実際に使用される状態
に近い条件で試験をすることができ、より信頼性のある
強度試験となる。
なお上記した三つの試験はすべて常温で実行することが
できる。このときは、あらかじめバルブの材質となるセ
ラミックスの高温及び常温における強度を実験的に求め
ておき、その結果から較正をしてやればよい。一般的に
は高温での強度は常温における強度より小さいので、常
温で行う強度試験においてかける荷重を多少大きめに設
定するとよい。
以上本発明を添付図面を参照して説明したが、本発明は
これに限定されることなく、本発明の思想を逸脱しない
限り種々の変更を施すことができる。例えばバルブ1の
ヘッド部2を治具により保持する方法は図示したチャッ
クによる方法の外に種々変更することができるし、コッ
タ及びリテーナをステム部に装着する方法も接着、焼き
ばめ、機械的装着等適宜変更できる。
さらに本発明の方法はセラミックス製バルブに限らず、
セラミックス棒状部品に対しても応用することができる
なおこの三つの試験法を用いてセラミックス製バルブの
強度試験を行えば、信頼性のある強度保証をすることが
できる。またバルブのヘッド部の形状によっては上述し
た4点曲げ試験と引張り試験の組合せのみで強度保証を
することも可能であり、より信頼性のある強度保証が必
要なときには、さらにアコースティックエミッション信
号計測法を加えるのがよい。
〔発明の効果〕
本発明の曲げ試験法を用いれば、バルブのヘッド部のつ
け根及びバルブのステム部の表面全体における研削状態
の良、不良を知ることができる。
またステム部の中心軸方向の引張り試験によりバルブ内
部における欠陥の有無を知ることができる。
従って、本発明の二つの曲げ試験法と引張り試験とを組
み合わせれば、セラミックス製バルブに対する信頼性の
ある強度保証を行うことができる。
特に本発明の方法においては、コッタ用溝部やヘッド部
のつけ根等の大きな応力のかかる部位をも含めた試験と
なっているので、本発明の方法による強度保証の信頼性
はより高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるバルブの曲げ試験法を
示す概略断面図であり、この試験により発生する曲げモ
ーメントの大きさを示すグラフを併載しており、 第2図は本発明のもう一つの実施例による4点曲げ試験
を示す概略断面図であり、この試験により発生する曲げ
モーメントの大きさを示すグラフを併載しており、 第3図は、第2図に示す試験法においてステム部端部を
治具により保持する状態を示す部分概略断面図であり、
ステム部端部の表面に発生する応力の大きさを示すグラ
フを併載しており、第4図は本発明のさらにもう−っの
実施例によるバルブの引張り試験法を示す概略断面図で
ある。 1・ ・セラミックス製バルブ 2・  ・ヘッド部 3・ ・ステム部 3a・ ・コッタ用溝 4.5.6.7   ・治具 8・・・支持用コマ 10・・・コツタ 11・・・リテーナ 12、13   ・・チャック 14・ ・自在継手 41、61.71・・・回転部材 42、62.72・ ・筒状部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一方の端部にコッタ用溝を有するステム部と、前
    記ステム部のもう一方の端部に連続する傘状のヘッド部
    とからなるエンジン用セラミックス製バルブの強度試験
    法において、前記ヘッド部を前記ステム部と同軸的に回
    転するチャックで保持するとともに、前記ステム部の端
    部を回転自在に保持し、前記ステム部の軸線を中心とし
    て前記バルブを回転させながら前記ステム部の端部にお
    いて前記ステム部にほぼ垂直に荷重を加えることにより
    、前記バルブに曲げモーメントを与え、前記ヘッド部の
    つけ根における強度を試験することを特徴とする方法。
  2. (2)一方の端部にコッタ用溝を有するステム部と、前
    記ステム部のもう一方の端部に連続する傘状のヘッド部
    とからなるエンジン用セラミックス製バルブの強度試験
    法において、前記バルブのヘッド部及びコッタ用溝を有
    するステム部端部をそれぞれ前記ステム部と同軸的に回
    転可能な保持部を有する治具で保持し、前記バルブを前
    記ステム部の軸線を中心として回転しつつ、前記両治具
    に荷重をかけて、前記バルブの4点曲げ試験を行い、前
    記ステム部の強度を試験することを特徴とする方法。
  3. (3)請求項2に記載の方法において、前記ヘッド部を
    保持する第一治具は、円柱状部と前記バルブのヘッド部
    を保持するチャック部とからなる第一回転部材と、前記
    円柱状部を回転自在に保持する第一筒状部材とからなり
    、一方前記コッタ用溝を有するステム部端部を保持する
    第二治具は、先端に前記ステム部の端部を挿入する穴を
    有する第二回転部材と前記第二回転部材を回転自在に保
    持する第二筒状部材とからなり、もって前記バルブを軸
    線を中心に回転自在に保持し、4点曲げ試験を行うこと
    を特徴とする方法。
  4. (4)請求項3に記載の方法において、前記第二回転部
    材に形成された穴は、前記ステム部のコッタ用溝が十分
    に中に入る深さを有しており、また前記穴の径は、前記
    ステム部端部の外径より僅かに大きいことを特徴とする
    方法。
  5. (5)一方の端部にコッタ用溝を有するステム部と、前
    記ステム部のもう一方の端部に連続する傘状のヘッド部
    とからなるエンジン用セラミックス製バルブの強度試験
    法において、前記コッタ用溝を有するステム部の端部に
    コッタ及びリテーナを装着し、前記ヘッド部及び前記リ
    テーナをそれぞれチャックで保持して、前記バルブの中
    心軸方向に引張り強度試験を行うことを特徴とする方法
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