JPH03138154A - 字母型印字装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は印字装置に関するものであり、特に、字母型を
用いて印字を行う装置に関するものである。

従来の技術 字母型は、文字、記号等、印字されるキャラクタの型で
あり、従来の字母型印字装置においては、字母型をイン
クリボンを介して印字媒体に打ち付け、インクリボンの
インクを字母型の形状に印字媒体に付着させるようにさ
れていた。複数の字母型は保持体により印字媒体を支持
するプラテンに接近・離間可能に保持され、それらのう
ち印字に使用される字母型が印字位置に位置する状態で
ハンマ等の字母型駆動手段が駆動され、字母型をインク
リボンを介してプラテンに支持された印字媒体に打ち付
けるようにされていたのである。

発明が解決しようとする課題 しかし、このようにインクリボンのインクを印字媒体に
付着させて印字を行う場合、鮮明な印字を得るためには
字母型をプラテンに強く打ち付けることが必要であり、
印字音が大きくやかましい上、プラテンが損傷し易く、
寿命が短い問題があった。

本発明は、騒音少なく印字を行うことができるとともに
プラテンの寿命の長い字母型印字装置を提供することを
課題として為されたものである。

課題を解決するための手段 本発明は、上記の課題を解決するために、（ａ）印字媒
体を支持するプラテンと、（ｂ）複数の字母型をそれぞ
れプラテンに接近・離間可能に保持する字母型保持体と
、（Ｃ）複数の字母型をプラテンに支持された印字媒体
に選択的に圧接する字母型駆動手段と、（ｄ）複数の字
母型のうち少なくとも現に印字に用いられる字母型を加
熱する加熱手段とを含むように構成される。

作用 このように字母型を加熱すれば、印字装置をインクを加
熱して印字を行うものとすることができる。例えば、加
熱により溶融するインクを保持するインクリボンを使用
し、そのインクリボンを介して字母型を印字媒体に圧接
することにより、インクリボンのインクを字母型の形状
に溶融して印字媒体に付着させ、印字を行うものとする
ことができるのであり、あるいは加熱により発色するイ
ンクを含む印字媒体を使用し、字母型を印字媒体に直接
圧接することによりインクを字母型の形状に発色させ、
印字を行うことができるのである。

いずれにしても字母型はインクを加熱すればよいのであ
って、乾いたインクリボンのインクを印字媒体に付着さ
せる場合のように強く打ち付ける必要がなくなる。

発明の効果 このように本発明の字母型印字装置においては、加熱に
より印字が行われるため、印字音を低減させ得るととも
に、プラテンに加えられる衝撃力を低減させ、その寿命
を向上させることができる。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

第１図は本発明の一実施例であるタイプライタの要部を
示す図である。図において１０はプラテンであり、円筒
状を成し、軸１２により図示しないフレームに回転可能
に支持されている。このプラテン１０の下側には僅かな
距離を隔てて紙送りガイド１４が設けられるとともに、
上下両側にはそれぞれ送りローラ１６，１８．２０がプ
ラテン１０の回転軸線と平行な軸線まわりに回転可能に
配設されており、後方からプラテン１０の下側に挿入さ
れた印字媒体たる印字用紙２２は紙送りガイド１４によ
り案内されつつ、プラテン１０と送りローラ１６，１８
．２０とによって上方へ送られる。

上記プラテン１０に対向して印字ヘッド２４が配設され
ている。印字ヘッド２４は図示しないキャリッジに搭載
されており、キャリッジが移動装置によって移動させら
れることによりプラテン１０に沿って移動させられる。

印字ヘッド２４は、字母型保持体たる字母型保持ホイー
ル２６を備えている。字母型保持ホイール２６は弾性を
有する薄い金属板によって作られ、基端部２８と、その
基端部２８から放射状に延び出させられた複数本のフィ
ンガ３０（図には２本のみ示されている）とを有してお
り、基端部２８に形成された嵌合穴において字母型駆動
モータ３２の出力軸に取り付けられ、プラテンｌＯの長
手方向に直角な軸線まわりに回転させられる。フィンガ
３０は、弾性を有する金属板により作られるとともに、
基端部２８から細長く延び出す形状を有するため、字母
型保持ホイール２６の板面に直角な方向の撓みによって
プラテン１０に接近・離間可能である。各フィンガ３０
の先端部のプラテン１０側の面には、アルファベット、
コンマ、ピリオド等、英文の印字に必要な字母型３４が
それぞれ設けられている。

これら字母型３４は、字母型保持ホイール２６の回転に
より、基端部２８から上方に延び出し、プラテン１０の
印字ヘッド２４側に最も突出した部分に対向する印字位
置に選択的に移動させられる。

なお、字母型駆動モータ３２にはエンコーダ３６が取り
付けられ、回転量および回転方向が検出されるようにな
っている。字母型ホイール２６は印字開始時にエンコー
ダ３６により検出される初期位置へ移動させられ、その
位置からの字母型駆動モータ３２の回転方向および回転
量によって印字位置にある字母型３４が検出される。

キャリッジにはまた、インクリボン４０が搭載されてい
る。インクリボン４０は加熱により溶融するインクを有
しており、図示しないリボンカセットに収容され、リボ
ンカセットから引き出されたインクリボン４０の一部が
字母型保持ホイール２６とプラテン１０との間に配設さ
れるとともに、１回印字が行われる毎に１ピツチずつ送
られるようにされている。

さらに、印字位置にある字母型３４のフィンガ３０の背
面にはカム４４が配設されている。カム４４は軸４６に
より印字ヘッド２４の本体に、字母型保持ホイール２６
の回転軸線に直角な水平軸線まわりに回転可能に支持さ
れており、軸４６に固定の歯車４日は、カム駆動モータ
５０の出力軸に固定の駆動歯車５２に中間歯車５４を介
して噛み合わされている。したがって、カム４４はカム
駆動モータ５０の回転につれて、図に実線で示すように
軸４６の軸心からの距離が最も遠い部分がフィンガ３０
とは反対側に位置し、フィンガ３０のプラテン１０から
離れる向きの移動を許容する非作用位置と、上記部分が
フィンガ３０側に位置し、フィンガ３０をプラテン１０
に接近させ、印字位置に位置決めされた字母型３４をイ
ンクリボン４０を介して印字用紙２２に圧接する作用位
置とに移動させられる。カム４４．歯車４８，５２゜５
４およびカム駆動モータ５０等が字母型駆動手段を構成
しているのである。

さらに、上記複数の字母型３４のうち、印字位置に位置
する字母型３４と、その字母型３４の両側に隣接する少
数の字母型３４を除いた残りの字母型３４を囲んでヒー
タ６０が配設されており、字母型３４をインクリボン４
０のインクの溶融温度以上に加熱するようにされている
。ヒータ６０が加熱手段を構成しているのである。

以上のように構成されたタイプライタにおいては、電源
の投入によりヒータ６０に電流が供給され、字母型３４
を加熱する。字母型保持ホイール２６は、印字が開始さ
れるまでの間、定速で回転させられ、全部の字母型３４
が均等に加熱される。

そして、図示しないキーボードが操作されれば、字母型
保持ホイール２６が回転させられ、操作されたキーに対
応する字母型３４が印字位置に移動させられる。このと
きカム４４は非作用位置にあり、印字に使用される字母
型３４が印字位置に移動させられた後、作用位置に移動
させられ、字母型３４は第１図に二点鎖線で示すように
インクリボン４０を介して印字用紙２２に圧接される。

字母型３４はヒータ６０によりインクの溶融温度以上に
加熱されているため、インクリボン４０のインクが字母
型３４に形成された文字あるいは記号等の形状に対応す
る形に溶融され、印字用紙２２に付着させられる。

カム４４は字母型３４を印字用紙２２に圧接した後、非
作用位置へ移動させられ、フィンガ３０が弾性により印
字用紙２２から離れる向きに移動し、字母型３４が印字
用紙２２から離間させられる。そして、次のキー操作に
応じて字母型保持ホイール２６が回転させられ、そのキ
ー操作により指示された字母型３４が印字位置へ移動さ
せられて印字が行われる。なお、予め定められた一定短
時間以上キーボードが操作されない場合には、字母型保
持ホイール２６は定速で回転させられる。

本発明の別の実施例を第２図に示す。本実施例は、字母
型保持ホイール７０に設けられた複数の字母型７２を個
々に加熱するようにしたものである。字母型保持ホイー
ル７０は合成樹脂により作られ、基端部７４から放射状
に延び出させられた多数のフィンガ７６の先端にそれぞ
れ、樹脂製の字母型７２が一体的に設けられている。ま
た、字母型保持ホイール７０には、その背面（字母型７
２が設けられた側とは反対側の面）に突設されたビン嵌
合部７７にビン７８がホイール７０の回転軸線に平行な
方向に移動可能に嵌合され、字母型保持ホイール７０と
一体的に設けらればね受は用の板材８０との間に配設さ
れたスプリング８２によりピン嵌合部７７から突出する
向きに付勢されている。字母型保持ホイール７０には更
に、ヘアピン状の保合用ばね８４が設けられている。

字母型保持ホイール７０は、字母型駆動モータ８８の出
力軸に固定の駆動部材９０に着脱可能に取り付けられる
。駆動部材９０は、合成樹脂製の本体９２．第一および
第二のリング状部材９４゜９６ならびに加熱制御ユニッ
ト９８が一体的に設けられて成り、駆動部材９０にはモ
ータ８８の出力軸と同心状に突部１００が形成され、そ
の先端面に保合用の駒１０２が設けられている。字母型
保持ホイール７０は、その基端部７４に設けられた嵌合
穴１０４において突部１００に嵌合される。

ピン７８は当初、第一リング状部材９４に押されてピン
嵌合部７７内に引っ込み、後端部が板材８０から突出し
て図示しないストッパ部材に係合し、字母型保持ホイー
ル７０の回転を阻止する状態にあるが、駆動部材９０の
回転に伴って第一リング状部材９４に設けられたピン穴
１０６に嵌入することにより、字母型保持ホイール７０
の回転を許容すると同時にモータ８８の回転を字母型保
持ホイール７０に伝達する状態となる。そのとき係合用
ばね８４が駒１０２に係合し、字母型保持ホイール７０
をピン嵌合部７７が第一リング状部材９４に密着した状
態に保つ。

上記字母型７２の表面には金属メツキが施されて金属層
が形成されるとともに、その内部には図示しない発熱体
がその金属層に接触する状態で埋設されている。また、
複数本のフィンガ７６の各背面と前面とにはそれぞれプ
リント配線１１０゜１１２が印刷され、各一端部が上記
発熱体に接続されている。プリント配線１１０はフィン
ガ３０の背面に形成された浅い溝内に設けられ、その他
端部は、基端部７４のピン嵌合部７７より外周側に設け
られた円環状突部１１４の端面に到っている。またー、
複数本のプリント配線１１２の他端部は１本にまとめら
れた後、字母型保持ホイール７０の前面から嵌合穴１０
４を通ってピン嵌合部７７の端面に到っている。複数本
のプリント配線１１０はそれぞれ、字母型保持ホイール
７０が駆動部材９０に取り付けられた状態では、第一リ
ング状部材９４に保持された複数の導線１１６の各々に
接触させられる。導線１１６は、例えば、第３図に示す
ように、環状部１１８の内周部から複数の導線形成部１
２０が駒形に曲げ起こされて成る金属板１２２を、環状
部１１８および導線形成部１２０の先端部を残して二点
鎖線で示すように第一リング状部材９４にインサート成
形した後、環状部１１８を切断することにより形成され
る。導線１１６の第一リング状部材９４からの突出端部
は弾性を有し、前記円環状突部１１４の端面に到ったプ
リント配線１１０の各々に接触させられ、導線１１６の
他端部は第一リング状部材９４の端面に露出し、加熱制
御ユニット９８に半田付は等により接続されている。第
一リング状部材９４にはまた別の導線１２４が取り付け
られ、その一端部はプリント配線１１２のピン嵌合部７
７の端面に到った端部に接触させられ、他端部は加熱制
御ユニット９８に半田付は等により接続されている。

第二リング状部材９６には、その外周面に複数本のスリ
ップリング１２６が埋設され、それぞれ導線１２８によ
って加熱制御ユニット９８に接続されている。加熱制御
ユニット９８は、字母型７２に埋設された発熱体への電
流の供給を制御してこれを発熱させるものである。すな
わち、スリップリング１２６の２本は電流供給用であり
、残りは選択信号供給用であって、図示しないキーボー
ドの操作に基づいて所定のスリップリング１２６に選択
信号が供給されれば、加熱制御ユニット９８はキー操作
に対応する字母型７２０発熱体に接続されたプリント配
線１１０への電流の供給を許容し、印字を行う字母型７
２の表面のみが加熱される０字母型７２は字母型保持ホ
イール７０の回転により印字位置に到達するまでの間に
加熱され、図示しないカムによりインクリボンを介して
印字用紙に圧接され、インクを加熱溶融させて印字用紙
に付着させる。本実施例においては、字母型に埋設され
た発熱体、加熱制御ユニット９８．プリント配線１１０
，１１２．導線１１６，１２４゜１２８、スリップリン
グ１２６等が加熱手段を構成しているのであり、このよ
うに字母型７２を個々に加熱するようにすれば、現に印
字に使用される字母型７２のみを加熱することができ、
使用電流量を少なくすることができる。

その他、第２図の実施例においてすべての字母型を常時
加熱するようにしたり、字母型保持体を球体の表面に字
母型を保持するものとしたりするなど、字母型保持体９
字母型駆動手段および加熱手段等に当業者の知識に基づ
いて種々の変形、改良を施した態様で本発明を実施する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるタイプライタの要部を
示す側面図である。第２図は本発明の別の実施例である
タイプライタの要部を示す側面断面図である。第３図は
そのタイプライタの加熱手段を構成する導線の形成を説
明する図である。 １０ニブラテン　　　２２：印字用紙 ２４：印字ヘッド　　２６：字母型保持ホイール３４：
字母型　　　　４０：インクリボン４４：カム　　　　
　４８：歯車 ５０：カム駆動モータ　　５２：駆動歯車５４：中間歯
車　　　７０：字母型保持ホイール７２：字母型　　　
　９８：加熱制御ユニット１１０、Ｉｌｌプリント配線

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 印字媒体を支持するプラテンと、 複数の字母型をそれぞれ前記プラテンに接近・離間可能
   に保持する字母型保持体と、 前記複数の字母型を前記プラテンに支持された印字媒体
   に選択的に圧接する字母型駆動手段と、前記複数の字母
   型のうち少なくとも現に印字に用いられる字母型を加熱
   する加熱手段と を含むことを特徴とする字母型印字装置。