JPH03138029A - プレス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、板材から所定形状の製品を打ち抜く（カッ
ト工程）と共に、この製品の側縁部を折曲（フォーミン
グ工程）させるようにしたプレス装置、特に、カットお
よびフォーミングを行なうポンチの強度不足を補うプレ
ス装置に関するものである。

［従来技術］ 従来のこの種のものとしては、例えば第４図および第５
図に示すようなプログレッシブ装置がある。第４図中符
号１は、板材としてのコイル材で、このコイル材１が順
次送られ、まず、上型２側に設けられたストリッパ３に
より、コイル材１を押えた後、更に、上型２を下降させ
て、この上型２側に設けられたポンチ４と、下型５側に
設けられたカットダイ６との協働により、コイル材１か
ら所定の形状の製品７を打ち抜く（カット工程）。

この場合には、第５図に示すように、ポンチ４の側面部
４ａとカットダイ６の側面部６ａとの間には、カットを
可能にするために、所定のクリアランスＣが設定されて
いる。

そして、更に、上型２を下降させると、そのポンチ４と
、下型５側のフォーミングダイ８との協働により、製品
７の側縁部７ａが斜め下方に向けて折曲するようにフォ
ーミング加工が行なわれる（第５図参照）。

このようにして形成された製品７としては、例えば第６
図および第７図に示すように、エクステンションナック
ルアーム９のレインフォースがある。このレインフォー
ス７は、アーム本体９ａに第７図に示すように、側縁部
７ａが溶接されて固定されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来のものにあっては、一つ
のポンチ４でカットした後フォーミング加工を行なうよ
うにしているため、側縁部７ａを斜め下方に折曲させる
ものでは、ポンチ４の突出部４ｂの幅を大きくできない
と共に、この突出部４ｂとカットダイ６との間にクリア
ランスＣを設ける必要があることから、第５図に示すよ
うに、フォーミング時に、そのポンチ４の突出部４ｂに
は、製品７の側縁部７ａに直交する方向く矢印方向）に
力が作用し、割れＡが生じる虞がある。特に、製品７の
側縁部７ａの角度θが小さいとき、つまり折曲角度の大
きい製品７を形成したり、製品７の板厚が厚い時等に割
れＡ等を生じ易くなる。

［課題を解決するための手段］ この発明は、かかる従来の課題に着目してなされたもの
で、下型にはカットダイの間にフォーミングダイが配設
され、上型にはポンチが配設され、該ポンチと前記カッ
トダイとの協働により、板材から所定形状の製品を打ち
抜くと共に、前記ポンチと前記フォーミングダイとの協
働により、該製品の周縁部を折曲させるようにしたプレ
ス装置において、前記ポンチには、前記製品をカットす
ると共に、周縁部を折曲させる分割駒をポンチ本体に対
して略水平方向にスライド自在に設け、カット時には、
前記分割駒の側面部と前記カットダイの側面部との間に
所定のクリアランスが設けられ、フォーミング時には、
前記分割駒の側面部がカットダイの側面部に当接して力
が伝達されるように設定したプレス装置としたことを特
徴としている。

［作　用］ かかる手段によれば、カット工程では、分割駒がポンチ
本体側に移動して、分割駒とカットダイとの間には、所
定のクリアランスが発生し、この分割駒とカットダイと
の協働により、板材から製品を確実に打ち抜くことがで
きる。

次いで、ポンチを更に下降させると、分割駒はフォーミ
ング加工時の力により上記と反対方向に移動されて、側
面部がカットダイに当接して、フォーミング加工時に作
用する力は、分割駒を介してカットダイに伝達される。

このように、分割駒に作用する力をカットダイで負担す
るようにしているため、分割駒の強度が弱くても、この
強度不足を補うことができ、破損等を防止することがで
きる。

［実施例］ 以下、この発明を実施例に基づいて説明する。

第１図ないし第３図はこの発明をプログレッシブ装置に
適用した一実施例を示す図である。

まず構成を説明すると、図中符号１１は上型、符号１２
は下型で、この両型１１．１２の間に、アンコイラ装置
１３からコイル材１が送られるようになっている。

この下型１２には、第２図に示すように、カットダイ１
４が配設されると共に、このカットダイ１４の間にフォ
ーミングダイ１５が配設されている。

一方、上型１１には、前記カットダイ１４の上側に位置
し、コイル材１を押えるストリッパ１６がスプリング１
７を介して下方に付勢された状態で配設されると共に、
前記カットダイ１４およびフォーミングダイ１５と協働
してカットおよびフォーミング加工を行なうポンチ１８
が配設されている。

このポンチ１８は、ポンチ本体１９とこのポンチ本体１
９に対して略水平方向にスライド自在に装着された分割
駒２ｏを有している。詳しくは、この分割駒２０は、製
品７をカットすると共に、側縁部７ａを折曲させる突出
部２０ａが形成され、図示省略のスライダ部を介してポ
ンチ本体１９に略水平方向にスライド自在に配設され、
スプリング２１により第１図中右方向に付勢されている
。

この分割駒２０は、カット工程で、−側面部２０ｂがポ
ンチ本体１９の側面部１９ａに当接した状態で、突出部
２０ａの他側面部２０ｃとカットダイ、１４の側面部１
４ａとの間に、所定のクリアランスＣが発生するように
設定されている。

更に、分割駒２０が図中左側へ所定量移動した状態で、
この移動を停止させるストッパ部材２２力ポンチ本体１
９に固定されて配設されている。

次に、かかる構成より成るプログレッシブ装置の作用に
ついて説明する。

コイル材１が両型１１，１２の間に挿入され、上型１１
が上昇された状態から、下降させると、まず、ストリッ
パ１６により、コイル材１が押えられる。この状態から
、更に、下降させると、ポンチ１８の分割駒２０とカッ
トダイ１４との協働により、コイル材１から所定の形状
の製品７が打ち抜かれる。このカット時には、分割駒２
０の一側面部２０ｂがポンチ本体１９の側面部１９ａに
当接して、この分割駒２０の他側面部２０ｃとカットダ
イ１４の側面部１４ａとの間に所定のクリアランスＣが
発生しており、良好に製品７のカットを行なうことがで
きる。また、このカット時に、分割駒２０に作用する力
は、ポンチ本体１９に伝達されて負担されることから、
分割駒２ｏの強度不足を補うことができる。

この状態から、更に、上型１１を下降させると、第１図
に示すように、ポンチ１８とフォーミングダイ１５との
協働により、製品７が所定の形状にフォーミング加工さ
れる。特に、分割駒２０との協働により、製品７の側縁
部７ａが折曲されることとなる。このフォーミング時に
は、分割駒２０がスプリング２１の付勢力に抗して、図
中左方向に移動して、カットダイ１４の側面部１４ａに
当接するため、この加工時に作用する力は、強度の大き
なカットダイ１４にて負担されることから、分割駒２０
の突出部２０ａの強度不足を充分補うことができる。

なお、上記実施例では、この発明をプログレッシブ装置
に適用したが、これに限らず、カット工程とフォーミン
グ工程を同じ型で行なうようなものであれば他の装置に
適用できることは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、この発明によれば、ポンチに
は、製品をカットすると共に、周縁部を折曲させる分割
駒をポンチ本体に対して略水平方向にスライド自在に設
け、カット時には、分割駒の側面部とカットダイの側面
部との間に所定のクリアランスが設けられてカット性能
を維持し、フォーミング時には、分割駒の側面部がカッ
トダイの側面部に当接して力が伝達されるように設定す
ることにより、分割駒の強度不足を解消することができ
る、という実用上有益な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はこの発明のプレス装置の一実施例
を示す図で、第１図は第２図のＸ部拡大断面図、第２図
はプログレッシブ装置の一部を示す断面図、第３図はカ
ット工程を示す第１図に相当する断面図、第４図および
第５図は従来例を示す図で、第４図は第２図に相当する
断面図、第５図は第１図に相当する断面図、第６図およ
び第７図は上記装置により形成された部品（エクステン
ションナックルアーム）を示す図で、第６図はエクステ
ンションナックルアームの斜視図、第７図は第６図の■
−■線に沿う断面図である。 １１・・・上型 １２・・・下型 １４・・・カットダイ １４ａ・・・側面部 １５・・・フォーミングダイ １８・・・ポンチ １９・・・ポンチ本体 ２０・・・分割駒 ２０ｃ・・・他側面部（側面部） 第 １ 図 １１：上型 １２：下型 １４：カットダイ １４Ｃ：側面部 １５：フォーミングダイ １８：ポンチ １９：ポンチ本体 第 図 １９旧１６ １　　／　　　□Ｉ 第６図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 下型にはカットダイの間にフォーミングダイが配設され
   、上型にはポンチが配設され、該ポンチと前記カットダ
   イとの協働により、板材から所定形状の製品を打ち抜く
   と共に、前記ポンチと前記フォーミングダイとの協働に
   より、該製品の周縁部を折曲させるようにしたプレス装
   置において、前記ポンチには、前記製品をカットすると
   共に、周縁部を折曲させる分割駒をポンチ本体に対して
   略水平方向にスライド自在に設け、カット時には、前記
   分割駒の側面部と前記カットダイの側面部との間に所定
   のクリアランスが設けられ、フォーミング時には、前記
   分割駒の側面部がカットダイの側面部に当接して力が伝
   達されるように設定したことを特徴とするプレス装置。