JPH03137977A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

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JPH03137977A
JPH03137977A JP27779589A JP27779589A JPH03137977A JP H03137977 A JPH03137977 A JP H03137977A JP 27779589 A JP27779589 A JP 27779589A JP 27779589 A JP27779589 A JP 27779589A JP H03137977 A JPH03137977 A JP H03137977A
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JP
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superheated steam
cleaning
chamber
cleaned
cleaning chamber
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JP27779589A
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Shinichi Mori
森 真一
Norihiro Nomura
奉弘 野邑
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子部品やプリント回路基板等の洗浄に利用
される洗浄装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、回路基板等の洗浄には、引火性、腐食性及び毒性
がないため、フロン(CFC113)が主として用いら
れていたが、フロンによるオゾン層の破壊が明らかにな
り、その使用が制限されるに至っている。
このフロンに代わる洗浄剤としては、IPA(イソプロ
ピレンアルコール)等のアルコール類が有望視されてい
る。又、その他、トリクロロエチレン等の各種塩素系有
機溶剤も候補に挙げられている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、IPA等のアルコール類は燃え易いため危険
性があり、取扱いが難しくなるという問題がある。
又、トリクロロエチレン等の塩素系有機溶剤は洗浄剤と
して有効であるが、人体に対して有害であり、作業環境
の悪化や公害等を起こさないためには、取扱いが極めて
困難になるという問題がある。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、公害を発生したり、
人体に悪影響を与えたりする有害物質を用いずに大きな
洗浄能力が得られる洗浄装置を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段とその作用)本発明の洗浄
装置は、外気と遮断されると共に被洗浄物を出し入れ可
能に収容する洗浄室と、この洗浄室に過熱水蒸気を供給
する手段と、洗浄室内の過熱水蒸気を排出する手段とを
備えたことを特徴とする請求項1)。
前記洗浄室内の圧力は大気圧とする外、それより高圧又
は低圧とすることも可能である。又洗浄室の典型例とし
て、過熱水蒸気が充満していて完全に無酸素状態である
ものを挙げることができる。
しかし被洗浄物に酸化による悪影響を与えない程度に酸
素(ないし空気)が前記洗浄室内に小量混入している場
合であってもよい。過熱水蒸気の温度は被洗浄物によっ
て適宜設定されるが、一般Gこは大気圧下において15
0°C〜400°Cが好適である。なお、大気圧より低
圧の場合には100°C以下にもできる。
上記構成によれば、洗浄手段に主として過熱水蒸気を用
いていることができるので、公害を生じたり、人体に悪
影響を与えたりすることなく、かつ被洗浄物に付着して
いるゴミは過熱水蒸気の流れにて除去され、しかも油分
によって強固に付着しているゴミの場合もその油分が過
熱水蒸気の熱によって沸騰蒸発し、ゴミが吹き飛ばされ
て除去されるために確実に除去され、また洗浄室が基本
的には無酸素状態となっているのでゴミや油分が、酸化
により容易に除去できないような状態に固着してしまう
ことを防ぐことができるため、被洗浄物に付着している
ゴミを完全に除去することができる。また非常に狭い空
間に付着したゴミも、過熱水蒸気の侵入による沸騰蒸発
作用によって確実に除去することができる。更に、ドラ
イな気体である過熱水蒸気を用いて洗浄するので、洗浄
空間から取り出せば、ドライ洗浄した被洗浄物が得られ
、かつ液体中の不純物により生ずるウォータマークも無
くなる。また、過熱水蒸気を用いているため、それが高
温であっても被洗浄物のガラス質等がヒートショックを
受けて割れるということもない。その理由は明瞭ではな
いが、水蒸気が被洗浄物に接触した瞬間に凝縮し、その
a縮した水分を蒸発させるのに熱が吸収されるために、
結果的に熱伝達が徐々に行われ、ヒートショックを生じ
ないものと考えられる。実際、液体の場合90°Cでも
ヒートショックで割れていたものが、過熱水蒸気の場合
には400°Cでも割れなかった。
本発明の洗浄装置において、被洗浄物の汚れの程度や材
質などに適応しうるように、過熱水蒸気の温度を制御す
る手段を備えると好適である。
(請求項2)。
又本発明の洗浄装置において、アルコール類等の溶剤を
洗浄室に供給する手段を備え、洗浄室内の過熱水蒸気中
に前記溶剤を添加するように構成すると好適である(請
求項3)。
このように過熱水蒸気の流れ中にアルコール類、灯油等
の溶剤を添加すると、さらに好ましくは液状で被洗浄物
に向かって噴射するように添加すると、これらの溶剤の
洗浄効果が付加されてより一層洗浄能力が向上する。そ
してこのように溶剤を添加する場合においても、洗浄空
間は基本的に無酸素状態であるので、爆発等を防ぐこと
ができる。
更に前記溶剤は過熱水蒸気と共に洗浄空間より取出され
、そこで凝縮されると水に混合した状態となり、そこで
分離され再利用が可能となる。又ゴミ、臭い等も回収さ
れる。なお過熱水蒸気は凝縮されることによってその体
積が格段に減少するため、その後の処理が容易になり、
又装置のコンパクト化を図ることができる。
更に本発明の洗浄装置において、過熱水蒸気を被洗浄物
に噴射して洗浄効果を高めるために、過熱水蒸気を供給
する手段として、被洗浄物に過熱水蒸気を噴射する分配
噴射ヘッドを備えるように構成すると好適である(請求
項4)。又前記分配噴射ヘッドに加えて、洗浄室全体に
過熱水蒸気を供給する蒸気供給口を設け(請求項5)、
初期運転時に洗浄室が速く所定温度に達するようにする
と好適である。
本発明の洗浄装置は、具体的にはバッチタイプのものと
連続洗浄タイプのものとの2種類に分けることができる
。前者は洗浄室がバッチ式のもの(請求項6)となり、
後者のものとしてスチームカーテンを利用したものが好
適である。
バッチ式のものにおいて、洗浄室の室温を経時的に変化
させる手段を備え、予熱、洗浄、冷却の順で室温が制御
されるように構成すると好適である(請求項7)。この
ように構成すると、被洗浄物のヒートショックを避ける
上で有効であると共に、ウォータマークなどの再汚染を
避ける上で効果がある。
連続洗浄タイプのものにおいて、相対向する側壁に被洗
浄物の搬送手段の通過開口を形成し、この通過開口に過
熱水蒸気流による内外雰囲気の遮断手段を配設して洗浄
室を構成するものが好適である(請求項8)。このよう
に構成すると、搬送手段上に被洗浄物を載置して洗浄室
を通過させることにより被洗浄物を洗浄することができ
、その際ドアの開閉等が不要で、連続的に被洗浄物を洗
浄室に供給、排出することが可能となり、能率的に洗浄
を行うことができる。
連続洗浄タイプのものにおいて、洗浄室の前後に予熱室
と冷却室とを配しく請求項9)、好ましくは予熱室と冷
却室とを前記洗浄室と同様のスチームカーテン構造とす
る(請求項10)と、ヒートショック回避、再汚染回避
の上で好適である。
前記洗浄室の冷却又は前記冷却室の冷却を共沸混合溶液
噴射による1発冷却で行う(請求項11)と、冷却が効
果的に行え、又低温過熱蒸気空間を得ることができる。
(実施例) 第1図は本発明の第1実施例であるバッチ洗浄式の洗浄
装置を示す。
洗浄室1内の下部に、被洗浄物Cを載置支持する支持部
材2が配設され、その上方に適当な間隔を設けて、支持
部材2に向かって略均等な過熱水蒸気Sの流れを形成す
る分配噴射ヘッド3が配設されている。この分配噴射ヘ
ッド3には、ボイラ4で生成された水蒸気をさらに第1
過熱器5aにて所定温度まで過熱して得られた過熱水蒸
気Sが供給されている。又ボイラ4で生成された水蒸気
は第2過熱器5bにて所定温度まで過熱されて過熱水蒸
気Sとなって蒸気供給口11.Jl:り洗浄室l内全体
に供給される。過熱器5a、5bは、ヒータを内蔵して
任意の温度の過熱水蒸気を得ることができるように構成
され、そのための温度制御装置30a、30bを備えて
いる。
IPA等の各種溶剤は溶液タンク12a、12b、12
cより洗浄室1内の溶剤噴射ノズル1゜に導かれ、ここ
より被洗浄物Cに向かって略均−に噴射される。溶液タ
ンク12a、12b、12Cと溶剤噴射ノズル10との
間の供給通路には各溶剤選択弁31a、31b、31c
及び通路切換弁14が配してあり、選択される一方の供
給通路には気化器13が配されている。従って、溶剤選
択及び供給通路切換えによって、特定の溶剤又は組合わ
された溶剤を、液状のままの溶剤を供給したり、気化さ
れた溶剤を供給することができる。
洗浄室1の排出口6から排出された溶剤混入の水蒸気は
主として第1三方切換弁15、三方切換弁16を通過し
て、凝縮器7に導かれ、液体となって液液分離器19に
導かれる。前記凝縮器マを冷却する冷水は、温水として
排出されるが、これをボイラ4に供給することにより省
エネルギ化を図ることができる。前記液液分離器19で
前記溶剤混入の水蒸気は、水と溶剤とに分離され、又ゴ
ミなどがフィルタ手段8などによって除去される。
水はボイラ4に戻され、溶剤は対応する溶液タンク12
a、12b、12cに戻される。なお、前記第1、第2
三方切換弁15.16や前記液液分離器19のドレン排
出口19aからは水などが排出できるようになっており
、これにより洗浄室1内の圧力を調整することができる
前記第1三方切換弁15は排出口6から排出された溶剤
混入の水蒸気(溶剤の混入率が低率のとき、好ましくは
水蒸気のみの場合に適している。
)を分配弁17側に送ることが可能なようになっている
。そして分配弁17は第1過熱器5a、第2過熱器5b
、分配噴射ヘッド3、洗浄室人口11のいずれか1つ又
は複数箇所に前記水蒸気を還流させることができる。こ
れにより水蒸気の有する熱エネルギを有効利用できるよ
うになっている。
前記第2三方切換弁16は排出口6から排出された溶剤
混入の水蒸気を気液分離器としての蒸留塔32に送るこ
とができるようになっている。ここで気体分離され次い
で凝縮された各溶剤は各溶液タンク12a、12b、1
2cに戻されて再使用される。又前記蒸留塔32で分離
された水はボイラ4に戻される。
なお、33は被洗浄物Cを出し入れするためのドアであ
って、洗浄室1と共に防爆構造となっていることが好ま
しい。
以上の構成において、被洗浄物Cを洗浄するには、それ
に先だってまず、洗浄室1を外部空間に対して閉鎖した
状態で、ボイラ4で生成した水蒸気を過熱器5a、5b
にて過熱水蒸気Sにして洗浄室1内に供給するとともに
、凝縮器7に冷水を供給して排出口6から排出された過
熱水蒸気Sを復水させることによって、洗浄室1内の過
熱水蒸気Sを吸引し、洗浄室1内に過熱水蒸気Sの流れ
を形成して洗浄室1内の空気、特にその酸素を排出し、
洗浄室1内を150°C〜400 ”Cの過熱水蒸気S
が充満した無酸素状態の雰囲気にする。なお、必要に応
じて溶液タンク12a、12b、12cから溶剤を供給
し、過熱水蒸気に添加する。
次に、この洗浄室l内の雰囲気を維持しつつ、適宜手段
にて支持部材2上に被洗浄物Cを供給して載置支持する
。その際に、高温の過熱水蒸気Sを用いていても、それ
が水蒸気であるため、この水蒸気が被洗浄物Cに接触し
た瞬間に凝縮し、その凝縮した水分を蒸発させるのに熱
が吸収され、結果的に熱伝達が徐々に行われるため、被
洗浄物Cのガラス質等がヒートショックを受けて割れる
というような不都合を生じることはない。
こうして、過熱水蒸気Sの流れ中に被洗浄物Cを配置す
ることにより、被洗浄物Cに付着しているゴミは過熱水
蒸気Sの流れにて除去される。また、油分によって強固
に付着しているゴミの場合もその油分が過熱水蒸気Sの
熱によって沸騰蒸発してゴミが吹き飛ばされ、さらに洗
浄室1内が無酸素状態となっているので、ゴミや油分が
、容易に除去できないような状態に固着してしまうよう
なこともないため、付着したゴミが確実に除去される。
以上の洗浄を所定時間行った後、洗浄室1内から被洗浄
物Cを取り出すと、完全に洗浄されて乾燥した被洗浄物
Cが得られる。即ち、高温でドライな気体である過熱水
蒸気Sを用いて洗浄しているので、洗浄室1から取り出
せば、ドライ洗浄した被洗浄物Cが得られ、また不純物
によるウォータマークも残らないのである。
なお溶剤を過熱水蒸気に添加した場合には、過熱水蒸気
の洗浄作用に加えて、溶剤の洗浄作用が付加されるので
、より一層洗浄能力が向上する。
又IPA等の爆発の危険性がある溶剤であっても、基本
的には無酸素状態の洗浄室1内で用いられるので、危険
性がないという利点がある。更に溶剤は水蒸気と共に洗
浄空間から取出された後凝縮され、次いで分離されるの
で、再利用を図ることができる。
バッチ式洗浄装置においても前記洗浄室1の室温を経時
的に変化させて、予熱、洗浄、冷却の3工程が順次行わ
れるようにすることが好ましい。
このための第1の手段としては、洗浄室l内の過熱水蒸
気の給排量をコントロールすることが挙げられる。第2
の手段としては、過熱器5a、5bに付設した温度制御
装置30a、30bを利用して、洗浄室1内の温度コン
トロールをすることが挙げられる。この場合の予熱工程
では第1図に仮想線で示すようにボイラ4の湿り水蒸気
を直接洗浄室1に導き入れることが可能である。又この
場合の冷却工程は温度の低い(洗浄室1が大気圧の場合
110°C前後)過熱水蒸気を被洗浄物Cに吹き付けて
行うと好適である。
この外、予熱、洗浄、冷却工程の内の冷却工程を実現す
るための手段として、■単一溶液噴射による蒸発冷却、
■相互不溶解性混合溶液の噴射による蒸発冷却、■共沸
混合溶液の噴射による蒸発冷却を挙げることができる。
これらはいずれも溶液タンク12a、12b、12c等
を利用して行うことができる。■の場合には沸点を下げ
ることができると共に2液の混合割合によって沸点を調
整することができるという利点がある。なお予熱工程に
おいても、溶液タンク12a、!2b、12cの溶剤を
洗゛浄室1に供給することが考えられる。
第2図は本発明の第2実施例である連続洗浄式の洗浄装
置を示す。
51は洗浄チャンバーで、−直線状に並んだ予熱室52
と洗浄室53と冷却室54の3つの室に区画され、かつ
これらの各室52.53.54の並列方向に相対向する
側壁に通過開口55a〜55dが形成されている。そし
て、これら通過開口55a 〜55dを通って各室52
.53.54を貫通するようにネットコンベア等の搬送
手段56が配設されている。
各室52.53.54内には、搬送手段56の上方に適
当な間隔を設けて搬送手段56に向かって略均等な過熱
水蒸気Sの流れを形成する分配噴射ヘッド57a、57
b、57cが配設されている。これらの分配噴射ヘッド
57a、57b、57cには、ボイラ58で生成された
水蒸気をさらに過熱器59a、59b、59cにて各々
所定温度まで過熱して得られた過熱水蒸気Sが供給され
ている。各過熱器59a〜59cは、ヒータを内蔵して
任意の温度の過熱水蒸気を得ることができるように構成
されている。
又、各通過開口55a〜55dの上部にボイラ58にて
生成され、過熱器59a、59b、59Cを通過した過
熱水蒸気が供給される水蒸気噴射ノズル40a〜40d
が配設されるとともに、通過開口55a〜55dの下部
に各水蒸気噴射ノズル40a〜40dに対向して吸引口
41a〜41dが設けられ、各室52.53.54の内
外雰囲気を過熱水蒸気流により遮断する遮断手段42a
〜42dが構成されている。なお、予熱室52の入口の
水蒸気噴射ノズル40aにボイラ58がらの湿り水蒸気
を供給するようにも構成でき、そのための切換弁70を
設けている。
一方、各室52.53.54の下部には、排出口43a
、43b、43cが形成されるとともに、これらの排出
口43a〜43cが復水器(凝縮器)45に接続されて
いる。又、吸引口41a〜41dにおける吸引力を高め
るためにこれら吸引口41a〜41dを直接排出口43
a 〜43cに連通させる吸引通路44a〜44dが設
けられている。46は復水器45内に配設された冷却管
であり、冷水を供給すると水蒸気と熱交換されて温水が
排出される。復水器45で復水された水はドレンタンク
47に溜められ、このドレンタンク47からボイラ58
に供給されて循環使用される。
47aは、ドレンタンク47の排気管である。尚、復水
された水に含まれるゴミ等は適宜フィルタ手段にて除去
される。
又、洗浄室53内の分配噴射ヘッド57bと搬送手段5
6の間に、搬送手段56上の被洗浄物Cに向かって略均
−にアルコール類又は有機溶剤を液状のまま噴射する噴
射ノズル48が配設されている。
尚、図示は省略しているが、アルコール類や有機溶剤を
噴射する場合の安全性のために、洗浄チャンバー51は
防爆構造に構成されている。又、図示しないが洗浄チャ
ンバー51の人口部及び出口部に遮断手段42a、42
dから漏れてくる水蒸気等を吸引する手段を配すると好
適である。
以上の構成において、被洗浄物Cを洗浄するには、それ
に先だってまず、ボイラ58で生成した水蒸気を水蒸気
噴射ノズル40a〜40dに供給するとともに、各過熱
器59a〜59cにて過熱水蒸気Sにして予熱室52、
洗浄室53及び冷却室54内の分配噴射ヘッド57a〜
57cに供給し、かつ復水器45の冷却管46に冷水を
供給して排出口43a〜43cから排出された水蒸気を
復水させる。すると、水蒸気噴射ノズル40a〜40d
から噴射され吸引口41a〜41dに吸引される水蒸気
流から成る遮断手段42a〜42dにて各通過開口55
a〜55dが遮断されて各室52.53.54の雰囲気
が外部の雰囲気に対して閉鎖され、ゐ・つ各室52.5
3.54内の過熱水蒸気Sも排出口43a〜43cから
吸引される。
その結果、各室52.53.54内に過熱水蒸気Sの流
れが形成されるとともに、各室52.53.54内の空
気、特にその酸素が排出され、各室52.53.54内
が無酸素状態にされる。又、各過熱器59a、59b、
59cは、それぞれ予熱室52、洗浄室53、冷却室5
4内が150“0〜400°Cの所定の雰囲気温度にな
るように設定される。例えば、洗浄室53が250°C
に設定され、予熱室52と冷却室54は外気と洗浄室5
3との間で急激な温度変化を生じないように、150°
Cに設定される。
次に、各室52.53.54内が無酸素状態でかつ所定
温度の過熱水蒸気Sの流れがある状態で安定すると、搬
送手段56上に被洗浄物Cを載置して各室52.53.
54に順次送り込む。その際に、被洗浄物Cは外気温度
と予熱室52との間で、高温の過熱水蒸気Sに急激に晒
されることになる。しかし、それが水蒸気であるため、
この水蒸気が被洗浄物Cに接触した瞬間に凝縮し、その
凝縮した水分を蒸発させるのに熱が吸収され、結果的に
熱伝達が徐々に行われるため、被洗浄物Cのガラス質等
がヒートショックを受けて割れるというような不都合を
生じることはない。また、被洗浄物Cは洗浄室53から
冷却室54を介して外気中に送り出されるので、冷却時
にも急激な温度変化がなく、ヒートショックがない。
このように被洗浄物Cは予熱室52、洗浄室53、冷却
室54を通過するが、主として洗浄室53内で過熱水蒸
気Sの流れ中に被洗浄物Cが位置する間に、被洗浄物C
に付着しているゴミは過熱水蒸気Sの流れにて除去され
る。また、油分によって強固に付着しているゴミ分場合
もその油分が過熱水蒸気Sの熱によって沸騰してゴミが
吹き飛ばされ、さらに洗浄チャンバー51内が無酸素状
態とされているので、ゴミや油分が酸化して固化し、容
易に除去できないような状態に固着してしまうようなこ
ともないため、付着したゴミが確実に除去される。更に
、必要に応じて噴射ノズル48から被洗浄物Cに向かっ
て液状のアルコール類等の溶剤を噴射することにより、
より一層洗浄能力が向上する。
以上のように被洗浄物Cは搬送手段56にて搬送される
間に順次予備加熱され、洗浄され、徐冷されて洗浄チャ
ンバー51から搬出され、完全に洗浄されて乾燥した被
洗浄物Cが得られる。即ち、高温でドライな気体である
過熱水蒸気Sを用いて洗浄しているので、冷却室54か
ら取り出せば、洗浄・乾燥した被洗浄物Cが得られ、ま
た液体の洗浄剤を用いた場合に生ずる不純物によるウォ
ータマークも残らないのである。
尚、上記実施例では、洗浄室53の両側に予熱室52と
冷却室54を設けた例を示したが、洗浄室53の過熱水
蒸気温度が余り高くない場合はこれらの室を設けず、洗
浄室53だけにしてもよい。
上記第2実施例に、第1実施例において開示した諸手段
、例えば温度制御装置30a、30b、蒸留塔32など
を組合わせることができる。又上記第2実施例において
、アルコール類等の溶剤を予熱室52に供給してもよい
又第1、第2実施例共に、洗浄室1や洗浄チャンバー5
1の側方、から遠赤外線を照射して、過熱水蒸気Sがド
ライな状態を維持するように構成すると好適である。
(発明の効果) 本発明の洗浄装置によれば、洗浄手段として主として過
熱水蒸気を用いているので、公害を生じたり、人体に悪
影響を与えたりすることはない。
また、被洗浄物に油分によって強固に付着しているゴミ
も、その油分が過熱水蒸気の熱によって沸騰蒸発してゴ
ミが吹き飛ばされ、過熱水蒸気の流れにて除去されるた
めに確実に除去され、かつ洗浄室が基本的には無酸素状
態となっているのでゴミや油分が酸化により容易に除去
できないような状態に固着してしまうことを防ぐことが
できるため、被洗浄物に付着しているゴミを完全に除去
することができる。また、そのために非常に狭い空間に
付着したゴミも過熱水蒸気の侵入にょる沸騰蒸発作用に
よって確実に除去することができる。
また、ドライな気体である過熱水蒸気を用いて洗浄する
ので、洗浄空間から取り出せば、ドライ洗浄した被洗浄
物が得られ、かつ液体中の不純物により生ずるウォータ
マークも無くなる。更に、過熱水蒸気を用いているため
、それが高温であっても被洗浄物のガラス質等がヒート
ショックを受けて割れるということもない等、多大の効
果を発揮する。
さらに、過熱水蒸気の流れ中にアルコール類等の溶剤を
、好ましくは液状で被洗浄物に向がって噴射するように
添加すると、これらの薬剤の洗浄効果が付加されてより
一層洗浄能カが向上する。
更に相対向する側壁に被洗浄物の搬送手段の通過開口を
形成し、この通過開口に過熱水蒸気流による内外雰囲気
の遮断手段を配設して洗浄室を構成すると、搬送手段上
に被洗浄物を載置して洗浄室を通過させることにより、
被洗浄物を洗浄することができ、その際ドアの開閉等が
不要で、連続的に被洗浄物を洗浄室に供給、排出するこ
とが可能となり、能率的に洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の構成図、第2図は本発明
の第2実施例の構成図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)外気と遮断されると共に被洗浄物を出し入れ可能
    に収容する洗浄室と、この洗浄室に過熱水蒸気を供給す
    る手段と、洗浄室内の過熱水蒸気を排出する手段とを備
    えたことを特徴とする洗浄装置。
  2. (2)過熱水蒸気の温度を制御する制御手段を備えた請
    求項1記載の洗浄装置。
  3. (3)アルコール類等の溶剤を洗浄室に供給する手段を
    備え、洗浄室内の過熱水蒸気中に前記溶剤を添加するよ
    うに構成した請求項1記載の洗浄装置。
  4. (4)過熱水蒸気を供給する手段として、被洗浄物に過
    熱水蒸気を噴射する分配噴射ヘッドを備えた請求項1記
    載の洗浄装置。
  5. (5)過熱水蒸気を供給する手段として、被洗浄物に過
    熱水蒸気を噴射する分配噴射ヘッドと、洗浄室全体に過
    熱水蒸気を供給する蒸気供給口とを備えた請求項1記載
    の洗浄装置。
  6. (6)洗浄室がバッチ式のものである請求項1記載の洗
    浄装置。
  7. (7)洗浄室の室温を経時的に変化させる手段を備え、
    予熱、洗浄、冷却の順で室温が制御されるように構成さ
    れた請求項6記載の洗浄装置。
  8. (8)相対向する側壁に被洗浄物の搬送手段の通過開口
    を形成し、この通過開口に過熱水蒸気流による内外雰囲
    気の遮断手段を配設して洗浄室を構成した請求項1記載
    の洗浄装置。
  9. (9)洗浄室の前後に予熱室と冷却室とを配した請求項
    8記載の洗浄装置。
  10. (10)予熱室及び冷却室が相対向する側壁に被洗浄物
    の搬送手段の通過開口を形成し、この通過開口に過熱水
    蒸気流による内外雰囲気の遮断手段を配設してなるもの
    である請求項9記載の洗浄装置。
  11. (11)洗浄室の冷却又は冷却室の冷却が共沸混合溶液
    噴射による蒸発冷却で行われる請求項7、9又は10記
    載の洗浄装置。
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