JPH0313796B2 - - Google Patents

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JPH0313796B2
JPH0313796B2 JP61165686A JP16568686A JPH0313796B2 JP H0313796 B2 JPH0313796 B2 JP H0313796B2 JP 61165686 A JP61165686 A JP 61165686A JP 16568686 A JP16568686 A JP 16568686A JP H0313796 B2 JPH0313796 B2 JP H0313796B2
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Efu Rabitsuza Reimondo
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Ampex Corp
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Publication of JPH0313796B2 publication Critical patent/JPH0313796B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/584Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes
    • G11B5/588Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on tapes by controlling the position of the rotating heads

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的に言えば磁気記録・再生装置に
関し、更に詳しく言えば信号時間軸基準変更効果
を与えるような記録・再生装置の改善に関する。
本発明の以下の説明において参考とした関連出
願は次の通りである。
米国特許出願第576623号(1984年2月3日出
願)、「ビデオ記録・再生装置において特殊なモー
シヨン効果を与える方法及び装置」、発明者ハサ
ウエイその他、出願人は本願と同一; 米国特許第4151570号、「ピエゾ電気ベンダ素子
によつて支持される磁気ヘツドを使用する自動走
査トラツキング」。発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4106065号、「移動可能なビデオヘツ
ドを制御するための駆動回路装置」、発明者ラビ
イツア、出願人は本願と同一人; 米国特許第4080636号、「偏向可能なトランスジ
ユーサにおいて振動を減衰させる方式」、発明者
ラビイツア、出願人は本願と同一人; 米国特許第4093885号、「トランスジユーサ・ア
センブリー振動検知器」、発明者ブラウン、出願
人は本願と同一人; 米国特許第4224645号、「記録媒体の運動を制御
する方法及び装置」、発明者モーク、出願人は本
願と同一人; 米国特許第4318142号、「自動的に補償される可
動ヘツドサーボ」、発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4319289号、「可動ヘツド自動位置獲
得回路及び方法」、発明者ラビイツア、出願人は
本願と同一人; 米国特許第4197564号、「自動較正RFエンベロ
ープ検波回路」、発明者ラビイツア、出願人は本
願と同一人; 米国特許第4215362号、「トラツク選択方法及び
装置」、発明者ラビイツア、出願人は本願と同一
人。
上記の関連出願のうち最初の5件の出願、特に
ハサウエイその他による米国特許出願576623号に
は記録・再生装置及び方法が開示され、従来装置
及び方法に比べて大幅な改善がなされ、ビデオ信
号の優れた記録・再生を達成することにより特殊
なモーシヨン効果が得られる。これらの出願及び
特許に開示された装置は様々な種類の機器に応用
でき、ビデオ信号の記録・再生のみに限定されな
いとはいうものの、ビデオ信号を磁気テープに記
録・再生するのに好適に用いられる。その理由
は、この装置を使つて信号を再生すれば正常速度
の再生・及び特殊なモーシヨン効果、例えばスロ
ーモーシヨン、静止(スケル)モーシヨン及び高
速モーシヨンのような効果を得ることができ、し
かも雑音帯域や映像破壊のないビデオ表示が得ら
れる。多数の異つた磁気テープ記録方式が開発さ
れており、上記のハサウエイその他による出願及
び特許に記載するように、円筒形のドラムガイド
にらせん形に巻きつけながらテープを搬送しそれ
を変換ヘツドにより走査するという記録方式は、
テープ搬送駆動・制御機構が比較的簡単であり、
必要な電子機器の構造が簡単であり、装置に用い
る変換ヘツドの数が少なくてすみ、更に所定量の
情報を記録するのに必要なテープ量が少なくてす
むという点で磁気テープの効率的な使用ができる
という大きな利点を有する。テープをドラムガイ
ドにらせん状に(ヘリカル状に)巻きつけること
により、回転ドラムガイド上に一個の変換ヘツド
を装着するだけで情報の記録・再生が可能とな
る。ヘリカルスキヤンテープ記録装置に一個のヘ
ツドを用いる場合、円筒形のドラムガイドにテー
プを案内して(即ち巻き付けて)ヘツドで走査す
る態様として二つの形式が広く用いられている。
この二つの形式は普通、ヘリカルスキヤン装置の
アルフア巻形及びオメガ巻形と呼ばれている。両
方の巻形とも一般にテープをドラムガイドの回り
にらせん状に案内し、テープがドラム表面に最初
に接触する位置と軸方向に変位した別の位置でテ
ープが該ドラム表面を離れるようにしている。換
言すれば、ドラムを垂直体と考えた場合、テープ
がドラム表面から離脱する位置は最初の接触位置
より高いか低いかのいずれである。映像その他の
データ情報信号が記録されるトラツクは各々平行
で不連続なトラツクであり、テープの長さ方向に
対して小さな角度をつけて与えられトラツク長が
テープ幅より大幅に長くなるようにしている。記
録トラツクのテープの長さ方向に対する角度の大
きさはドラムガイドの回りを搬送されるテープ速
度及び走査ヘツドの回転速度の関数である。従つ
て実際のトラツク角度は回転走査ヘツド及び搬送
されているテープの相対速度に応じて変化する。
従つてここで認識すべきことは、情報信号は正
確な回転走査ヘツド速度及びテープ搬送速度から
得られる所定の角度でテープ上に記録され、かつ
その後の情報信号の再生もこれと同一速度で行う
べきであり、さもなければ変換ヘツドによるトラ
ツク上の正確な走査ができないということであ
る。テープ速度が再生時に変化すると、即ち減
速、更には停止したりすると、変換ヘツドはもは
や記録トラツク上を正確にトレースすることがで
きず、現在のトラツクからはずれて隣りのトラツ
クに移動してしまう。再生中のこのようなミスト
ラツキングは表示情報(例えばビデオ情報の再生
の場合ならビデオ画像)にクロストラツキング雑
音その他の好ましくない信号効果を生じさせる。
不正確なヘツド対トラツク位置合せによる望まし
くない効果を軽減するために様々な従来技術が開
発されたが、これらの技術は記録時と同一速度で
再生しようとする場合ですら充分満足な結果は得
られなかつた。
特殊な変更時間軸基準効果を作り出すのに適し
たヘリカルテープレコーダは現在までのところそ
れ程成功してはいない。その理由は、再生時に変
換ヘツドが一つのトラツクから別のトラツクへず
れてスプリアス雑音が生ずるからである。例え
ば、スローモーシヨン効果及びビデオ記録を得る
場合、必ず1つのトラツク上のデータ、代表例と
して各トラツク上の全ビデオフイールド、を再生
時に一回以上繰返して、視覚上の動きを緩やかに
しなければならない。データを記録する際冗長化
なしに行なえば、スローモーシヨン効果を得るに
はトラツクを一回以上再生しなければならず、従
つてテープ速度を遅くしなければならない。この
結果、再生過程中に変換ヘツドがテープに沿つて
動く軌跡は、記録過程中に形成された記録トラツ
クと実質的に異なつたものとなるだろう。静止モ
ーシヨン又は静止フレーム操作の場合、この差は
極端に大きくなる。この場合、テープ送りが停止
し、ビデオヘツドはテープの同一部分を何回も走
査することになる。静止モーシヨン操作中、走査
ヘツドは情報を記録した二本以上の隣接トラツク
によつて占められる部分に相当するテープ部分を
カバーすることができる。表示中のビデオ静止フ
レームに存在する雑音バー(noise bar)の撹乱
効果を軽減するために従来用いられてきた方法
は、テープ位置を走査ヘツドの位置に対して調節
し、ヘツドによる各テープ走査の開始と終了を希
望するトラツクの隣りにあるガードバンドにおい
て行い、各テープ走査の中間の期間中に希望のト
ラツクを走査する。この結果、視覚的な撹乱雑音
バーは表示ビデオ静止フレームの上部と下部にの
み現れ、表示ビデオの中心は撹乱効果は比較的少
ない。
走査ヘツドがトラツクを横切ることにより発生
する雑音バーを軽減したり除去する技術が色色提
案されたが、前記の最初の5件の関連出願及び特
許、特にハサウエイその他の米国出願第576623
号、に記載した装置が出現するまでこれらの技術
はそれ程大きな成功はおさめなかつた。これらの
出願及び特許に概括的に記載してあるように、問
題の方法及び装置は、変換ヘツドの位置決めを自
動的に行つてヘツドが磁気テープに沿つて所望の
経路を正確にたどるようにすると共に、必要に応
じて、次にトレースしたい経路の出発点にまで速
やかに変換ヘツドを移動させることができる。再
生・記録時を問わず、次にトレースすべきトラツ
クは選択される動作モードの関数である。ビデオ
信号の再生の場合のモードは、スロー及び静止モ
ーシヨン効果モード、高速モーシヨン効果モー
ド、及び逆モーシヨン効果モードがある。その他
の動作モードとしては、スキツプフイールド記
録、補償再生モード並びに監視モードの二種類が
ある。これら二種類のモードにおいては、所定の
長さのテープに記録できる時間は、記録動作時に
一つ又は多数のフイールドをとばすことにより、
例えばフイールド一つおきに、又60フイールド毎
に一本のフイールドを記録することにより大幅に
延長できる。この装置を使えばテープの搬送速度
が広範囲に変化しても、トラツクを正確にトレー
スすることができる。ビデオ信号の再生時に高速
モーシヨン効果を得る必要がある場合、テープの
搬送速度を増加しなければならず、反対に、スロ
ーモーシヨン効果を得たい場合、搬送速度を低下
させなければならない。ストツプモーシヨン効果
を得たい場合、代表的な例としては一つのフイー
ルドを何回も再生し、このようなモードにおいて
は、テープは全然動かず、テープと変換ヘツドの
相対的な動きはヘツドを支持する回転ドラムガイ
ドの回転により与えられる。テープ搬送速度を変
えるとテープに沿つてヘツドが動く軌跡の角度が
変化する。従つて、もし回転ドラムガイドによつ
て支持されるビデオ変換ヘツドがドラムに対して
固定位置に保持されているならば、再生時のテー
プの搬送速度が記録時の搬送速度に比べて変化し
た場合、ヘツドは以前に記録したトラツク上を正
確にトレースできない。
前述の5件の関連出願及び特許に開示された装
置に用いられる手段によると、変換ヘツドはトラ
ツクの長手方向に対してそれを横切る方向に移動
し、磁気テープに沿つて任意のトラツクを走査
し、その後、ヘツドがある選ばれたトラツクの走
査を完了するとそのヘツドの位置を選択的に変更
又は変化させ、次のトラツクの走査を開始するよ
うに正確に位置決めする。ヘツドが次の隣接する
トラツクを走査しようとする時には、前に選んだ
トラツクの走査が完了した時点でこの次のトラツ
クの走査を開始できるような正確な位置にヘツド
は位置決めされているものと考えられる。勿論、
変換ヘツドが完全に一回転するとテープの長さ方
向に対して所定の角度を持つたトラツクを走査
し、この回転の終了時には、テープが動いて所定
距離だけテープの進行方向へヘツドを徐々に変位
させ、ヘツドは次の隣接トラツクの走査を開始す
る位置まで移動する。このようにして、ヘツドが
例えば記録動作時に、互いに平行なトラツクに沿
つて情報を記録し、テープの搬送速度及び走査ヘ
ツドの回転速度が一定に維持されているとした場
合、各トラツクは互いに一定の間隔を有するもの
と思われる。即ち、幾何学上の誤差がない場合、
各隣接トラツクの中心から中心までの距離は実質
的に一定になると思われる。幾何学上の誤差は、
温度又は湿度に由来するテープの寸法上の変化、
テープ搬送における張力機構の欠陥によるテープ
の伸び、ヘツド対テープの相対速度の不完全な制
御に起因して発生する。正常速度で再生操作中、
即ち、記録時と同一の速度でテープが移動しかつ
ヘツドが回転している時、走査ヘツドは一回転す
る間トラツクをトレースし、次に一回転する間テ
ープの進行方向の次の隣接トラツクのトレースを
開始する位置へ移動する。更に、各トラツクは一
回だけトレースされ、予想通り、変更しない時間
軸効果、例えば記録ビデオ情報の正常速度視覚効
果が得られる。静止フレーム又はストツプモーシ
ヨン効果を得たい場合、テープ搬送は停止され、
代表的な例として一本の記録トラツクが何回も繰
り返される。この動作モードでは、変換ヘツドは
連続して偏向され該トラツクの最初から最後まで
トレースし、最後まで来ると、変換ヘツドは偏向
された方向と反対方向にリセツトされ同一トラツ
クの最初の位置へ戻る。ヘツドがトラツクをトレ
ースする際にその正常経路から偏向しその後リセ
ツトされる距離は各隣接トラツクの中心から中心
までの間隔に等しい。従つて、ヘツドを連続的に
偏向してトラツクをトレースさせ、ヘツドをリセ
ツトし、更にもう一回ヘツドを偏向して同一トラ
ツクをトレースさせることにより、単一フイール
ドが繰返し再生され、その結果ストツプモーシヨ
ン又は静止フレームの視覚的映像が表示される。
この技術は特定の添付図面を参照しながら以下本
願明細書に更に詳しく述べる。又前記のハサウエ
イその他の米国出願第576623号にも概括して述べ
てある。
ハサウエイその他の米国出願第576623号に記載
されている装置が他のテープレコーダと比べて大
幅に改善された点は、正常モーシヨンの他にスロ
ーモーシヨン、静止フレームモーシヨンのような
特殊なモーシヨン効果を与えることができ、しか
もこれらのモーシヨン効果が、ビデオ画像の再生
中に映像に典型的に生じる撹乱性雑音バーを発生
させることなく得られるという点である。従つ
て、この装置はどのようなモードでも確実に動作
し、テープに記録された信号情報は騒音を発生す
ることなく再生できる。情報の中断が生じるのは
一つのモードから他のモードへ切換わる際、即ち
スロー/静止モーシヨンモードから正常速度モー
ドその他に切換わる時だけである。このような切
換の際、過渡状態が生じる恐れがあり、これはビ
デオ映像中に雑音バーが生じたり、ビデオ映像が
乱れる可能性がある。更に、ハサウエイその他の
米国出願第576623号に記載された回路装置の具体
的な実施例において、ヘツド位置補正信号発生用
のサーボ回路装置は可動ヘツド位置決めの制御を
順方向における正常速度から逆方向における同一
速度までの範囲のテープ搬送速度に制限する。従
つて、テープが正常速度の一倍を超える速度で搬
送される高速モーシヨン動作モード時には正しい
ヘツド対トラツクの位置合せが維持されない。こ
の結果、ハサウエイその他の米国出願第576623号
に記載された具体的な実施例においては、高速モ
ーシヨン時に撹乱性騒音バー及び映像の乱れが生
ずる。
本発明の一つの目的は、転送される情報に対し
妨害過渡効果を導入することなしに、相対ヘツド
対テープ速度の変化の間に情報がテープ媒体に関
して転送できるようにする。回転走査テープ記録
装置を用いるテープ記録媒体から情報を再生する
方法を提供することにある。
本発明の他の目的及び利点は添付図面を参照し
ながら以下の詳細な説明を読むことにより明らか
になるだろう。
本発明の方法を説明する前に、本発明が用いら
れる環境をまず一般的に述べて本発明の理解を深
めることにしよう。前記のハサウエイその他の米
国出願第576623号及びラビイツアの米国特許第
4151570号には本発明が利用できる背景及び環境
が一般的に述べられているがここで一応その環境
を簡単に述べておくことにする。又、本願は特に
ヘリカルスキヤン型のビデオテープレコーダでの
使用に適しているが、勿論本願はヘリカルレコー
ダに限定されるものではなく、直交型
(quadrature)、分割ヘリカル型(segmented
helical)、弓形(arcuate)その他の型の回転走
査ビデオテープレコーダにも使用できる。更に、
本発明は種々の回転走査型テープレコーダに特有
の様々なテープ記録様式(フオーマツト)での使
用に適している。更に、本発明は画像信号の処理
用に設計された回転走査型テープレコーダでの使
用だけに限定されるものではない。本発明は情報
をテープ記録媒体に関して記録又は再生、即ち移
動し、しかもヘツド対テープの相対速度が変化し
ている時でも移動情報中に撹乱的な過渡現象を導
入したくないような全ての場合に利用できる。
添付図面、特に第4,5図を参照すると、ヘリ
カルビデオ走査ヘツド及び円筒形テープガイドド
ラムアセンブリが全体として番号20で示され、
第5図ではこの一部を取去つた姿を示している。
ヘツド・ドラムアセンブリ20は図では回転す
る上部ドラム部22と回転しない下部ドラム部2
4から成り、上部ドラム部22は軸26に固定さ
れ、この軸26は軸受28に回転自由に軸支さ
れ、この軸受28は下部ドラム24に装着され、
軸26は公知の方法でそれと運動するモータ(図
示せず)によつて駆動される。ヘツド・ドラムア
センブリ20は回転ドラム部22によつて運ばれ
るビデオ変換ヘツド30を有し、図では細長い可
動支持部材32に装着されている。この支持部材
32はその一端を片持型(カンチレバー型)支持
体34中に装着されており、支持体34は上部ド
ラム部22に固定されている。支持部材32は好
ましくは、記録トラツクを横切る方向に偏向又は
曲がるものがよく、その運動量及び方向はそれに
印加される電気信号の関数である。
第4図に最もよく示されているように、ヘツ
ド・ドラムアセンブリ20はヘリカルオメガ巻形
ビデオテープレコーダの一部を構成し、このテー
プレコーダは図の矢印38で示される方向に下部
ドラム24へ向つて走行する磁気テープ36を有
している。更に具体的に述べると、テープはまず
図の右下からドラム表面に入り、ガイドポスト4
0に巻きつき非回転下部ドラム24の外表面に接
触しながら円筒形のドラムテープガイドをほぼ一
周し第二のガイドポスト42の回りを通つてテー
プ走行方向を変えながらヘツド・ドラムアセンブ
リ20を出る。
第4、及び第6図に最もよく示されているよう
に、テープ走行路の形状は、テープ36が完全に
360度だけガイドドラム表面に接触するようには
なつていない。これはテープの進入、離脱用に隙
間が必要だからである。このギヤツプの大きさは
好ましくはドラム角度で約16度以上にならない方
がよい。これ以上だと情報のドロツプアウト期間
が生じる。ビデオ情報の記録の場合は、情報のロ
スがビデオ信号の有効部分に生じないよう、又ビ
デオ信号の記録・再生の場合は、トラツク走査の
開始がビデオ信号に対して正しくフイールド同期
するよう、ドロツプアウトの発生位置を記録中の
ビデオ情報に対して選択することが望ましい。
変換ヘツド30は細長い可動性、好ましくは可
撓性の部材32に載置され、この部材32は電界
又は磁界の存在下で寸法変化を生じる細長い二層
部材(バイモルフと呼ばれることもある)で形成
することができる。この偏向可能な可動部材32
はその先に取り付けた変換ヘツド30を、ブロツ
ク46で模式的に示した自動ヘツドトラツキング
サーボ回路装置から導体44を通つて印加される
電気信号に応答して、第5図に示すように垂直方
向に効果的に動かすことができる。ヘツド30は
回転ドラム部22の外表面からわずかに突出する
よう取り付けられていて、その外表面にあけた開
口部48から突出している。可動部材32は、磁
気テープ36に対するヘツド30の相対運動の方
向を横断するような、即ち記録トラツクの方向を
横断するような経路に沿つて変換ヘツドを引つぱ
り又は曲げてこれを変位させる。
記録情報の再生中に、磁気テープ36の搬送速
度がその情報がテープ上に記録された際の速度に
比べて変化した場合、テープ36の長さ方向に対
してヘツド30が走査する経路の角度が変化し、
その結果異なつた角度の記録情報トラツクをヘツ
ドがトレースするように誤差補正信号が発生す
る。可動部材32は順、逆どちらの方向にでも動
くことができるので、テープは記録速度に比べて
早い速度、遅い速度のいずれの速度においてもテ
ープガイドドラム22,24の回りを搬送するこ
とができ、該可動部材はヘツド30がこのいずれ
の状態においても記録トラツクをトレースできる
ようその位置決めを行うことができる。
第6図は磁気テープ36の一部を示したもの
で、その上にはトラツクA〜Gがありこのトラツ
クは第4図に示したガイドドラム22,24のま
わりをテープが搬送される時に変換ヘツド30に
よつて記録されたものである。図中、矢印38は
ドラムをテープが廻る時のテープの方向を示し、
矢印50はテープに対する走査ヘツドの動く方向
を示す。従つて、上部ドラム22が矢印50(第
4図)の方向に回転する時、変換ヘツド30はテ
ープに沿つて第6図の矢印で示される方向に動
く。テープ36の搬送速度及び回転ドラム部22
の角速度が一定の場合、トラツクA〜Gは実質的
に直線でかつテープの長手方向に対して角度θ
(例えば約3゜)をもつた互いに平行な線となり、
記録動作の進行につれて図で右側のトラツクが
次々と形成される。例えばトラツクBは、ドラム
及びヘツド回転速度並びにテープ搬送速度が一定
の状態でトラツクAが記録された直後に記録され
るので、これらの速度が再生時も同一レベルに維
持されるならば、当然変換ヘツド30はトラツク
Aから記録情報を再生した直後の回転中にトラツ
クBを再生することになる。
理想的な条件下で、しかもテープ搬送状況に乱
れが生じていないとするならば、変換ヘツド30
は調整しなくても隣接するトラツクを次々にトレ
ースする。何故なら、誤差信号が発生してトラツ
クに対してそれを横断するように変換ヘツド30
が動くことはないからである。換言すれば、変換
ヘツドはトラツクAからの情報再生を完了後、次
のトラツクBの再生を開始する位置に自動的に移
動する。ここで、仮に記録時のテープ搬送速度に
比べて再生時のテープ搬送速度が変化し、トラツ
クの再生時の正確なヘツドトラツキングを保つた
めにヘツドをトラツクを横切るように動かすとし
たら、現在再生中のトラツクの走査が終了する
と、ヘツドは次の右側のトラツクの再生を開始す
る位置に移動する。即ち、トラツクAの再生が完
了した場合はトラツクBの位置に移動する。これ
は、テープが停止しても、又搬送記録速度より遅
くなつたり早くなつたりしても生じる現象であ
る。
テープに記録した情報信号の再生中に特殊なモ
ーシヨンその他の効果を得るためには、走査ヘツ
ドの位置を通る、従つて今説明している実施例で
はテープガイドドラム22,24の周囲を回るテ
ープの搬送速度を変化又は調整することが必要で
ある。高速モーシヨン効果を作り出すためには、
記録過程中に用いたテープ搬送速度より再生中の
搬送速度を増加させる。同様に、スローモーシヨ
ン効果を得るためには、記録過程中に用いた、テ
ープガイドドラムを回る搬送テープ速度より再生
中のテープ搬送速度を遅くする必要がある。スト
ツプモーシヨンモードの場合は、再生中テープを
停止して、回転変換ヘツド30に、普通は一本の
記録トラツクから繰返し信号を再生できるように
する。
前記のハサウエイその他の米国出願第576623号
に開示された装置は色々な動作モードで使用する
ことができる。例えば、順方向又は逆方向いずれ
のモーシヨン効果も得られしかもこのような順、
逆方向においてテープの搬送速度を調整するだけ
でモーシヨン速度を高めたり低めたりして、記録
情報の再生に際して任意のモーシヨン速度を得る
ことができる。或る一つの動作方向を選んだら、
この装置は有効かつ自動的に変換ヘツドの位置決
めを行い各トラツクを最初から最後までトレース
し、その後必要ならば正しいトラツクの開始点ま
で変換ヘツドの位置を調整する。この装置が、変
換ヘツド30が或るトラツクの走査を終了すると
ある所定の条件下では、この変換ヘツドを次の隣
接するトラツク以外のトラツクの出発点に相当す
る位置まで自動的に横方向に移動、即ちリセツト
し、それ以外の条件下ではこの変換ヘツドを横方
向に移動、即ちリセツトしない。変換ヘツドの位
置を横方向に調整するかしないかの決定はこの装
置がどのようなモードで動作しているか、又横方
向の移動量が所定の最大移動範囲内にあるかどう
かに依存する。変換ヘツド30が可動部材32に
よつて与えられる最大偏向量だけ一方向に偏向し
た場合、同一方向にはもうそれ以上偏向できな
い。全移動範囲は可動部材32の特性によつて決
定される実際上の限度内にある。
前記装置がスローモーシヨン又は静止フレーム
モードで動作している場合、変換ヘツド30は、
その偏向量が一トラツクの走査終了時に可動部材
32の変位量として決められた所定のしきい限界
に達するかどうかによつて、現在再生中のトラツ
クがこのヘツドによつて走査し終つた時リセツト
する必要が生じる。静止フレーム又はストツプモ
ーシヨン効果を得るためテープ36を停止する
時、再生中のトラツクが変換ヘツド30によつて
走査され終つたらこのヘツドを同一トラツクの出
発点までリセツトし映像表示期間中必要な回数だ
けヘツドによつてそのトラツクの走査を繰り返す
ことができるようにすることが必要である。従つ
て、このトラツクに記録された情報は、テープ3
6が静止しているので何回でも有効に再生され
る。変換ヘツド30は、記録動作中のテープの搬
送方向とは逆方向に偏向し各繰返し再生中にトラ
ツクをトレースし、逆方向での全偏向量は記録ト
ラツクのトラツク中心間距離(d)に等しいので、ヘ
ツド30はそのトラツクを走査し終つたら反対方
向、即ち順方向に同一距離だけリセツトして同一
トラツクの再走査ができる正しい位置に移動せね
ばならない。ヘツド30がトレースする経路とテ
ープ36との角度はテープ停止時は、記録トラツ
クの角度と異なるので、変換ヘツドも又トラツク
上の情報信号の再生過程中に徐々に調整される。
従つて、走査ヘツド30はトラツクに沿つて移動
しながら誤差補正信号によつて横方向に移動させ
られてヘツド対トラツクの正しい位置合せが保た
れ、かつヘツドはそのトラツク走査の終了後実質
的にトラツク一本分の距離(d)だけ横方向にリセツ
トされ同一トラツクの再走査を開始できる位置に
移動する。
回転ドラム22の回転中に変換ヘツド30がト
ラツクをトレースする際ヘツドとトラツクの正し
い位置合せを保つためにサーボ回路を用いて、好
ましくは低周波数又は変動DCレベルの誤差補正
信号を発生する。この誤差信号の発生装置の一例
が前記のラビツツアの米国特許第4151570号に開
示されている。ヘツド30がトラツクを走査する
際、この誤差信号はヘツドを調整し、可動部材3
2の移動範囲内にある限り、テープ搬送速度とは
無関係にヘツドはトラツクをトレースできるよう
になる。
第1図は、前記のラビツツアの米国出願第
4151570号及びハサウエイその他の米国出願第
576623号に記載された装置を応用した回路装置の
ブロツク図である。ここで、デイザ(振動)発振
器60は周波数dの正弦波的に変化する信号を
ライン62に与え、このライン62は加算器64
に結合しそこでこの信号はライン66からきた
DC誤差補正信号に加算される。加算回路64の
出力はライン68を通り第二の加算回路69に与
えられそこで電子的減衰回路71からライン73
を通り与えられた減衰信号に加算される。この減
衰回路71の一例は前記のラビツツアの米国特許
第4080636号に開示されている。この米国特許に
記載されるように、可動部材32中に発生した外
部撹乱性振動はこの可動部材の片方の面に位置す
る圧電トランスジユーサの端部に近接する電気的
に絶縁された検知ストリツプ83によつて検出さ
れる。この検知ストリツプ83は可動部材32の
長手方向に延びており、その構造は前記のブラウ
ンの米国特許第4093885号に記載された通りであ
る。検知ストリツプ83は可動部材の瞬間偏向速
度を表わす帰還信号を発生し、これを電子的減衰
回路71の入力に延びているライン77に与え
る。
この帰還信号に応答して、電子的減衰回路は正
しい位相及び振幅を持つた減衰信号を発生しこれ
を可動部材に与えその中に存在する外部撹乱性振
動に抵抗し従つてこれを減衰する。第二の加算回
路69によつて与えられた誤差補正信号と減衰信
号との合成信号はライン79によつて駆動増幅器
70の入力に結合され、該増幅器70の出力信号
はライン81を通り、変換ヘツド30を支持する
圧電可動部材32に与えられる。デイザ駆動信号
を受けた可動部材32はヘツド30に小さなピー
ク・ピーク値の振動(デイザ)を付与し、このヘ
ツドがトラツクを長手方向に走査して記録信号を
再生している間にある一定範囲を交互にトラツク
に対して横方向にヘツドを移動させる。ヘツド3
0に付与された振動により再生信号は振幅変調さ
れる。この再生信号は、ビデオ信号その他の高周
波信号の記録の際には、周波数変調搬送波のRF
エンベロープの形をしている。可動部材32が振
動を行うとこのRFエンベロープが振幅変調され
る。もしヘツドがトラツクの中心に位置している
場合、可動部材32の作用によつてRFエンベロ
ープ上にはデイザ信号の偶数の高周波振幅変調成
分のみが得られる。これは、平均的ヘツド位置が
トラツクの中心にあり、デイザ信号によつて生じ
たRFエンベロープ変化が対称関数として現われ
るからである。ヘツド30がトラツクの中心にあ
る場合、テープから得られるRFの振幅は最大で
ある。デイザ信号の各半周期間にヘツド30がト
ラツクの中心から左右いずれかに移動すると、再
生されたRFエンベロープの振幅が小さくなる。
一方、もし変換ヘツド30がトラツクの中心か
ら左右いずれかの方向にわずかにずれていたら、
再生されたRFエンベロープ振幅変化は対称でな
くなつてしまう。何故なら、ヘツド30がトラツ
クの一方の側へ移動した時のRFエンベロープ振
幅変化は反対側への移動の時と異つているからで
ある。従つて、デイザ信号の各周期毎に、即ちデ
イザ周波数dで、エンベロープ振幅の最大値か
ら最小値までの変化が一回だけ生じる。この場合
最大値と最小値が発生する順序はヘツド30の位
置がトラツクの中心からどちらの方向へずれてい
るかによる。デイザ周波数の基本周波数は平衡し
ておらず、再生されたRFエンベロープ変化分は
デイザ周波数の基本周波数成分が含まれ、トラツ
ク中心から一方の側へずれた場合の基本周波数成
分の位相は他方の側へずれた時の位相に比べて
180度異つている。最大エンベロープ振幅と最小
エンベロープ振幅が発生する順序、即ちエンベロ
ープ振幅変化の位相が検出されると、走査中のト
ラツクの中心から変換ヘツド30がずれている方
向を確定する情報が与えられ、エンベロープ振幅
変化分が検出されると、トラツク中心からのヘツ
ドのずれの量を確定する情報が与えられる。
ヘツド位置情報を得るには、ヘツド30によつ
て再生された変調RFエンベロープ信号をビデオ
前置増幅器72を介して検出回路装置に結合す
る。即ち等化回路74に加えられた信号は、ライ
ン75により振幅変調RFエンベロープ検波回路
76に結合され、この検波回路76はデイザ信号
の基本周波数成分とその側波帯を抽出するように
構成されている。エンベロープ検波回路76の出
力は次に同期振幅変調検出器78に加えられる。
同期検出器78の動作原理は、実際の位相は未知
だが周波数が既知である入力信号の振幅及び極性
を、同一の公称周波数を有する基準信号の位相を
基準としてコヒーレントに検波するものである。
基準信号はデイザ発生器60からライン62を介
して与えられ、このライン62は位相調節手段8
5、更に検出器78に接続する。アンペツクス社
製のVPR−1型ビデオプロダクシヨンレコーダ
に使用されている位相調節手段85は手動制御の
調節器で、レコーダに使用される各ヘツド及び可
動部材アセンブリ用に典型的に設けられているも
のである。基準信号の位相は、走査中のトラツク
の中心からずれた変換ヘツド30以外の要因でデ
イザ信号に生じた位相変化、例えばヘツド及び可
動部材アセンブリの機械的共振特性の変化による
位相変化を補償するために調節される。しかし、
後で第12乃至15図を参照しながら詳述する如
く、本発明の装置は自動位相補償基準デイザ信号
を用いているので、本発明の装置又は前記のラビ
ツツアの米国特許第4151570号に記載された装置
による方法で制御される任意の位置を選択できる
ヘツドを有する各ビデオ記録/再生装置において
デイザ基準信号の位相を手で調節する必要がなく
なる。
同期検出器78は、未知の抽出デイザ信号の振
幅を有する整流出力を与える。この整流出力は、
基準デイザ信号と抽出デイザ信号とが同位相の時
は正で、180度位相ずれの時は負である。エンベ
ロープ検波器76から出力した同期検出器への入
力信号は基本デイザ周波数dの成分を有するの
で、ヘツドトラツク位置に誤差が生じた場合、同
期検出器78は必ずヘツドトラツク位置誤差を表
わすトラツク誤差信号をその出力ライン80に与
える。誤差の振幅は、ヘツド30のトラツク中心
からの変位量に比例し、トラツク誤差信号の極性
はトラツク中心からのヘツドの変位方向を表わ
す。出力ライン80は点線で囲まれた回路装置に
結合され、この回路装置の出力は前述したように
ライン66を介して加算回路64に誤差補正信号
を与える。あるトラツクの走査が完了したヘツド
30を別のトラツクへリセツトするためにリセツ
ト信号を発生させたい場合、回路装置82がその
役目をはたす。
前記のハサウエイその他の米国出願第576623号
に記載された装置において、回路装置82はヘツ
ド30があるトラツクの走査を完了した時のヘツ
ド位置からヘツドを移動させるためにパルスを発
生するが、この回路装置は部分的には、該記載装
置の動作モード、即ち正常再生モード、スローモ
ーシヨンモードその他によつて決定され、又部分
的にはヘツド30の動作範囲に対するヘツド位置
を決める回路装置によつて決定される。第1図か
ら明らかなように、前記のハサウエイその他の米
国出願第576623号はモードセレクトスイツチ84
を有し、このスイツチは上方のスロー/静止サー
ボ増幅回路86又は下方の正常動作(プレー)サ
ーボ増幅回路88を作動させ、各モードは記録装
置を操作するオペレータによつて決定される。図
から明らかなように、モードセレクトスイツチ8
4は、正常動作からスロー/静止モードへ、又こ
の逆に切換える時には、そのスイツチ位置を切換
えなければならない。スイツチ84を操作して正
常動作とスロー/静止モードとを切換えた場合、
再生されたビデオ信号中には撹乱性過渡的妨害が
生じる。これは、ヘツド位置を正しく制御する誤
差信号が一時的に失われるからである。正しい制
御誤差信号が再び得られるまでには100ミリ秒又
はテレビジヨンフイールド六個分の時間がかか
る。この場合当然のこととして、モニタ上には不
連続なビデオ映像が現れる。
本発明実施例では第1図で点線内に示した回路
装置82に代えて第2図で示すようなユニバーサ
ル回路装置90を用いる。この回路装置90は第
1図の回路装置82の入出力ラインに対応する入
力ライン80及び出力ライン66を有する。第2
図の回路装置90は、正常動作及びスロー/静止
モードの両方の動作を有効に行い、モードセレク
トライン92により、第1図の個別回路86及び
88の代わりをする本回路装置を制御する。本発
明によれば、自動ヘツドトラツキングサーボ回路
装置をスロー/静止モードから正常動作モードに
切替えることができ、しかも第1図の回路装置に
おいてスロー/静止サーボ増幅回路86と正常動
作サーボ増幅回路88とを切替える時に発生した
ようなサーボロツク解除や誤差信号再獲得時の過
渡現象を生ずることなくモード切換ができる。第
2図の回路装置に一般的に示されるように、モー
ド切換えを行つてもある回路が切り離され別の回
路が投入されるということは起きないので、誤差
信号が失われたり、又失われた誤差信号を再獲得
したりする必要が生じたりすることはない。しか
しながら、正常動作とスロー/静止動作とはそれ
ぞれ異つたサーボ応答特性が必要なことは当然で
あり、第2図に示した回路装置90はこの必要な
相異つたサーボ応答特性を与える。
ユニバーサル自動ヘツド位置トラツキングサー
ボ回路装置90の他に、本発明はテープガイドド
ラム22及び24を回るテープの動きを制御する
ための改善された回路装置を含み、以下これをテ
ープ搬送サーボと呼ぶ。改善されたテープ搬送サ
ーボの役目はスロー/静止モーシヨン動作モード
から正常速度動作モードへ切換える際のシーケン
スを統括することにより、自動トラツキングサー
ボ回路装置を統括し例えばモニターに所望の安定
で雑音のないビデオ映像を得ることである。
スロー/静止動作モードと正常速度モードとの
切換えの間に生じる事象のシーケンスは速度変化
期間中の連続ビデオ再生を可能にする。これは、
自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置がテープ
搬送サーボ機構によつてストツプ又はスローモー
シヨンと正常速度モーシヨンとの間のテープ速度
切換えがなされる間中、動作を続けるからであ
る。ここで、正常速度とは記録時に用いられるテ
ープ速度を意味するものとする。ストツプ又はス
ローモーシヨン動作から正常速度動作へ切換える
時、テープ36は約1/2秒間加速され正常速度の
約95%に達するとそこで定速動作を行う。テープ
36が正常速度の95%で動作している時、テープ
36が走査ヘツド30の位置を通り搬送される速
度は正常速度より5%小さい。単位時間当り、走
査ヘツド位置を通り搬送されるテープの単位長の
この減少はテープスリツプと呼ばれる。この時間
中に最初のカラーフレーム決定がなされる。カラ
ーフレーム決定(framing)は、制御基準信号、
典型的には局内基準信号、に対して正しいヘツド
対テープ速度で任意のトラツクを走査するために
正確にヘツドの位置決めを行う際のビデオ記録/
再生機構サーボ動作における最終のステツプであ
る。カラーフレーム決定サーボ動作において、ヘ
ツド及びテープ位置決めドライブは、局内基準信
号のカラー副搬送波対垂直同期位相関係に対応す
る位相関係を有するような記録ビデオフイールド
が再生されるように制御される。自動トラツキン
グサーボ回路装置はこの最初のカラーフレーム獲
得時間中完全に動作状態にあるので、ビデオフレ
ーム決定情報は、最初にカラーフレームを決定す
るために再生制御トラツクデータと共に評価する
ことができる。最初のカラーフレーム獲得時間は
約0.3秒と0.6秒の間を変化する。最初のカラーフ
レーム決定が一たんなされると、テープ搬送サー
ボ機構は切換えられてテープを正常速度の100%
のレベルまで加速する。
制御トラツク94(第6図においてテープ36
の長手方向に示されている)は当然のことなが
ら、第6図に示したようにトラツクA〜Gに記録
されたビデオ情報から得ることのできる実際のカ
ラーフレーム情報とは異なつたカラーフレーム情
報を与える。制御トラツク再生ヘツド267(第
8図)の位置に影響を与えるマシン対マシン公差
の変化、例えば制御トラツクと可動ビデオヘツド
間の距離の変化や、回転ドラム部22上のビデオ
ヘツド30の装着状態の変化の可能性があるの
で、制御トラツク情報と局内基準信号の比較に対
して最初のカラーフレーム決定操作を行つて、テ
ープ36と可動ビデオヘツド30との相対的位置
決めを行つた場合、ヘツドが正しいカラーフレー
ム状態の時の正しいトラツクからプラス一本又は
マイナス一本のトラツク分だけ位置がずれてしま
う可能性がある。
換言すれば、再生ビデオテープレコーダのビデ
オヘツド30が、以前検出制御トラツクパルスと
同時に記録されたのと同一のトラツクを走査する
ように位置決めされないで、再生制御トラツク情
報がカラーフレーム決定の完了を示しているにも
かかわらず、前述のマシン対マシン公差変化によ
り隣り合つたトラツクのうちの一本にまたがつて
位置決めされてしまうのである。以下更に詳しく
述べるように、本発明の装置は最初のカラーフレ
ームが正しく獲得されたことを自動的に確認し、
もしカラーフレームの獲得が確認されない場合は
ビデオ再生ヘツド30とテープ36の相対位置を
自動的に決定してヘツドをカラーフレームを得る
ための正しいトラツク上に位置せしめる手段を有
する。その後、テープ搬送サーボは再生制御トラ
ツク信号に位相固定(フエーズロツク)されたテ
ープ36の搬送状態を維持する。
前述のハサウエイその他の米国出願に記載され
た装置の実施例では、スロー/静止動作モード時
にレベル検出器を用いて、偏向可能な圧電素子3
2にリセツトパルスを与えるべきかどうかを決定
している。この点に関して、第7a図を参照しな
がら説明を加える。第7a図は連続走査回転中に
発生するRFエンベロープ100を表わし、信号
ドロツプアウト期間102がRFエンベロープ間
に生じる期間は変換ヘツド回転中にテープが存在
しないガイド40と42(第4図)の間にヘツド
30が位置している期間に相当する。第7a図に
おいて、ドロツプアウト期間102は説明の便宜
上誇張して書かれている。従つて、第7a図に関
して更に具体的に述べれば、回転ヘツド30が一
回転する度に、RFエンベロープ100が再生さ
れ更にドロツプアウト期間102が生じる。変換
ヘツド30があるトラツクを最初から最後まで再
生している時、RFエンベロープ100は第7a
図に示したように左から右方向に得られ、各区域
100は一本のトラツクに再生又は記録された信
号情報を表わし、ビデオ記録の場合は、この区域
100は好ましくは、モニター上に表示されたビ
デオ情報の少くとも完全な一フイールド部分を表
わす。本装置がスロー/静止動作モードで動作し
ていて、しかもテープ36を停止させてモニター
上に静止フレーム又はストツプモーシヨンビデオ
映像が得られている時、もし静止像モノクローム
又はカラーフレームを繰り返し発生したい場合
は、変換ヘツド30による各トラツク又は一連の
トラツクの走査が完了したらヘツドをリセツトし
て同一トラツク又はトラツク群から繰返し再生が
できる位置にヘツドをもつてくる必要がある。こ
のようなリセツトがなされた場合、当然のことな
がら自動ヘツドトラツキング回路装置は再生時同
一トラツクをトレースし、その同一トラツク又は
トラツク群を走査し終わると変換ヘツド30をリ
セツトするためのリセツトパルスを発生する。単
一フイールドを繰返し再生して静止映像を表示す
るための静止フレーム動作を表わすヘツド偏向電
圧対時間の波形図を第7b図に示す。第7b図に
はランプ(傾斜)部104及び垂直リセツト部1
06が示され、トラツクの再生時及び変換ヘツド
30によるトラツクの走査が完了した時にそのヘ
ツドをリセツトする際にヘツドトラツキングを維
持するのに必要な波形を一般的に示すものであ
る。リセツトのタイミングは前記のハサウエイそ
の他の米国出願の実施例によれば、ドロツプアウ
ト期間102中に好適に生ずるように設定されて
おり、第7b図に示したヘツド偏向波形のリセツ
ト部106で描かれるヘツド30のリセツトを行
う。
リセツトパルスの振幅は隣接する二つのトラツ
クの中心から中心までの距離dに等しい距離だけ
ヘツド30を横方向に移動させるような振幅とし
て示されている。トラツク中心間距離dに等しい
ヘツドの動きを以下でトラツク一本分のリセツト
と呼ぶことがある。可動ヘツド30のリセツト動
作をドロツプアウト期間102の発生と同期させ
ることは望ましい。何故ならこのドロツプアウト
期間は、典型的なビデオ信号の垂直帰線消去期間
中に発生し、この期間は記録されたビデオ信号の
ビデオ映像部分が可動ヘツド30によつて再生さ
れる位置に移動する前にヘツドの位置を決め直す
のに十分過ぎる程の長さを有するからである。し
かし、可動ヘツド30のリセツトのタイミングを
ドロツプアウト期間中に生ずるように合わせるこ
とは本発明の必須の要件ではない。例えば、ドロ
ツプアウト期間のない記録フオーマツトや、垂直
帰線消去期間と記録トラツクの終りとが一致して
いないフオーマツトで特徴づけられるビデオ記
録/再生装置の場合とが、アナログビデオ信号以
外の信号用のデータ記録装置の場合、ヘツド位置
のリセツトのタイミングをトラツクの中間部分で
生じるように選択し、情報のあるセグメントを、
隣接トラツクのある部分を走査しかつその隣接ト
ラツクの中間位置間でリセツトされそのトラツク
部分を再走査するような可動ヘツドによつて記録
媒体に関して移動させることもできる。
然しながら、本発明の実施例においては、可動
ヘツド30のリセツト動作は記録トラツクの終わ
りに位置するドロツプアウト期間102中に生ず
るように同期されている。この点に関して、回路
装置90中のレベル検出器は第7b図に示したよ
うな電圧波形を有効に監視し、108で示された
ランプ104の終りに近い点における電圧が所定
の値を超えたらリセツトパルス106を与える。
第7図で示すように、可動ヘツドのリセツト動作
はドロツプアウト期間102が開始する時に始ま
り、そのドロツプアウト期間の終了前に完了す
る。
前記のハサウエイその他の米国出願に記載した
装置において、ヘツド位置のリセツト動作開始時
を決定するしきい値を第7c図に示す。想像線で
示されたランプ部104及びリセツト部106を
含む代表的なヘツド偏向波形も同図に示されてい
る。ロジツクはヘツド30が回転して第7c図の
点108に対応する点に達する毎にドラム一周を
表わす処理済回転速度計(tach)パルスに応答し
て、ヘツド偏向波形の電圧値が、テープ36の走
行方向と逆方向にヘツドが偏向し走査ヘツド位置
を過ぎた場合(逆と名付けられる)に対応する電
圧値である時は、単一振幅リセツトパルス(1ト
ラツク順方向リセツト)を与え、テープ走行方向
と逆方向にヘツドが偏向し隣接トラツク間の距離
を超えた場合、例えば、ランプ部103で描かれ
るような場合、に対応する電圧値である時は二倍
振幅リセツトパルス(2トラツク順方向リセツ
ト)を与える。ランプ104の電圧が1トラツク
リセツトに対応する値以下である場合、リセツト
パルスは発生せず変換ヘツド30はリセツトされ
て同一トラツクを再走査することはせず、単に次
のトラツクをトレースするだけである。勿論、リ
セツトパルスはドロツプアウト期間中にのみ発生
されるものであり、変換ヘツド30がトラツクを
走査し有効ビデオ情報を再生している時には発生
を抑えられている。換言すれば、ランプ104の
電圧値はドロツプアウト期間102の直前のラン
プ104の決定点108において検出され、もし
それがリセツト範囲内にある場合は、適当なリセ
ツトパルスがドロツプアウト期間中発生されかつ
与えられて、以前にヘツド偏向電圧波形のランプ
部104によつて偏向された場合と反対の方向に
所定量だけ可動部材32を偏向させる。
第4図を参照しながら、順方向及び逆方向リセ
ツトパルスの機能をもつとわかり易く説明する。
第6図には、ストツプ動作モード期間中、テープ
36に対して走査ヘツド30がトレースした経路
110が想像線で示されている。同図からわかる
ように、ヘツドはトラツクFの最初の点からテー
プ36の走査を開始し、一回転する間そのトラツ
クを横切つてトラツクEの終りまで移動する。こ
のヘツド移動は、テープが動いておらず変換ヘツ
ド30が偏向していなくても行なわれる。従つ
て、もし自動ヘツドトラツキング回路装置によつ
て変換ヘツド30がトラツクFをトレースするよ
う保持されている場合、ヘツドはヘツド偏向波形
のランプ部によつて逆方向に即ち矢印38と反対
方向に徐々に偏向され、もしそのヘツドがトラツ
クFの終りで偏向しなかつたら、トラツクGの再
生を開始する位置へ移動するであろう。トラツク
Fを再走査するためには、リセツトパルスを与え
てヘツド30を順方向に、即ち矢印38の方向に
移動させトラツクFの始まりを再生しはじめる位
置にもつてくる。従つて、第7b〜7g図におけ
る逆、順という用語はテープ走行の逆、順方向と
いう意味で使われており、ヘツドの移動方向もこ
れと同じ方向の意味で考えている。
本発明によると、リセツトパルス発生回路装置
は、本発明の装置の動作モードに従つて作動し選
択的にリセツトパルスを発生する。従つて、第7
d,7e,7f及び7g図を見ると、ヘツド30
が動作モードに従つて、所定の距離以下の量だけ
順方向に偏向した場合、リセツトパルスは発生さ
れず、ヘツド30が、隣接トラツク間の距離を超
える量だけ順方向に偏向した場合、一個のリセツ
トパルスが発生してヘツドを逆方向にリセツトす
ることがわかる。これは第7d,7e,7f及び
7g図全てについて言えることである。逆方向リ
セツトパルスは、テープが正常速度と正常速度の
二倍の速度の間の速度で走行している時規則的に
発生する。
本発明装置がスロー/静止モードで動作してい
る時、前記のハサウエイその他の米国出願第
677815号に開示した装置と同一方法でリセツトパ
ルスを発生するのが望ましい。従つて、第7d図
に示した図は本発明装置がスロー/静止モードを
作動している時の動作回路装置を説明するもので
ある。同図において、逆方向のヘツド偏向の場合
の該回路装置の特性は第7c図に示されたものと
同様である。典型的な場合として、スロー/静止
モードで動作している時、もしトラツク走査の終
了点における波形104が、ヘツドが偏向量0か
らトラツク中心間距離dよりわずかに大きい量ま
で逆方向に偏向した時の偏向量に対応するなら
ば、トラツクリセツト動作が行なわれ、変化ヘツ
ド30は隣接トラツク間の距離に等しい距離だけ
順方向に移動する。第7d図のヘツド偏向波形1
04は、可動部材32が偏向量0の状態とトラツ
ク中心間距離dよりわずかに大きい量だけ順方向
に偏向した状態、との間で偏向される時の動作状
態を描いたものである。
しかし、第7e図に示したヘツド偏向波形10
4,106及び104′,106′と第7d図に示
した波形113から明らかなように、ヘツド偏向
波形の平均レベル、従つて可動部材32の平均位
置は同一ヘツドトラツキング状態の時でも変化し
うる。第7d,7e,7f及び7gによつて示し
た動作モードの場合、ヘツド位置波形は任意の瞬
間ヘツドトラツキング状態について順方向におけ
る一トラツク分の偏向と順方向における一トラツ
ク分の偏向に相当する範囲内のどの値でもとりう
る。正確なヘツドトラツキングが維持されるだろ
う。この範囲内で位置が変化しても単に可動部材
32が偏向される平均位置の変更がなされるだけ
である。
第7d図には、正常速度の1/2のスローモーシ
ヨン速度の場合のヘツド偏向波形104,106
が想像線で示されている。同図に示したように、
このスローモーシヨン動作において、可動ヘツド
30はその二回転毎にリセツトされてトラツクを
一本置きに再走査、従つて二度目のフイールド再
生を行う。可動ヘツド30が次々にリセツト動作
を行う場合各リセツト動作間に、ヘツドは偏向さ
れ他の場合であればトレースするであろうテープ
36に沿つた異つた経路角度を形成し、ヘツド3
0の一連の回転期間中に隣接した二本のトラツク
を走査する。
第7d図は又、隣接した二本のトラツクが連続
して走査され、可動ヘツド30がそのトラツクを
再走査するような位置にリセツトされる前に連続
テレビジヨンフイールド二個を再生するようなス
トツプモーシヨン又は静止像動作の場合のヘツド
偏向波形113,115を想像線で示している。
この動作は以前に第7c図を参照しながら説明し
たストツプモーシヨン動作と対照的である。第7
c図の場合は、可動ヘツド30は、一本のトラツ
クを繰返し走査し一個のテレビジヨンフイールド
を再生することにより所望の静止像表示を作り出
すように制御されている。第10a,10b,1
0c及び10d図を参照しながら後で詳しく説明
するように、記録/再生装置は変換ヘツドトラツ
キングサーボを含み、このサーボが使用する回路
装置は可動ヘツド30が以前走査したトラツクを
再走査するためにいつリセツトしなければならな
いかを検出し、正しいタイミングでこの可動部材
32にリセツトパルスを与える。この検出及びリ
セツト回路装置は、一本の繰返し再生されたフイ
ールド、繰り返し再生された一連の二本のフイー
ルド、即ちモノクロームフレーム、又は繰返し再
生された一連の四本のフイールド、即ちカラーフ
レームのいずれかから選択的に静止像を再生する
ことができるよう構成されている。モノクローム
フレーム又はカラーフレームからの選択的な静止
像再生を達成するには二つの手段が必要で、その
一つは静止モードの時各トラツク走査の終了時に
普通与えられるヘツド再位置決め用リセツト信号
の供給を所望の一連のフイールドが再生されてし
まうまで禁止する手段と、もう一つはこの一連の
フイールド再生が完了する毎に適切な振幅リセツ
トパルスを与えてヘツド30を一連のフイールド
のうちの最初のフイールドを含むトラツクの位置
まで再び持つていく手段である。
第7d図に示したヘツド位置決め波形113,
115は、可動ヘツド30が偏向されて、隣接す
るトラツク上に記録された一連の二個のフイール
ドを繰返し再生しその結果モノクロームフレーム
の静止像表示が作られる模様を説明するものであ
る。二個の連続的に再生されたフイールドから成
るモノクロームフレームから静止像表示を作るこ
とは一個のフイールドを使用する場合に比べて、
像の垂直解像度が増し(262−1/2本の解像度の代
りに525本の解像度)、又一個のフイールドを交互
に再生する場合に必要な1/2本分の遅延の導入を
避けることができるという利点を有する。四個の
連続的に再生されたフイールドから成るカラーフ
レームから静止像表示を作ることは表示された像
の全体のカラー情報内容を得ることができ、又一
個のフイールド又はモノクロームフレームから静
止像カラー表示を作る時のように複合ビデオ信号
の輝度成分と色度成分を分離して、正しいカラー
副搬送波位相を得るために色度成分を反転すると
いう必要を避けることができるという更に大きな
利点がある。
全体のカラー符号シーケンスを含んだ一連のフ
イールドから静止カラー像表示を作るための変換
ヘツドトラツキングサーボの動作をこれまで説明
してきたが、このサーボはNTSC標準カラーテレ
ビジヨン信号から静止像表示を作るよう構成され
ているものとして説明されている。この方式では
該信号をカラー符号化するためには四個の連続フ
イールドが必要である。PAL及びSECAM標準方
式では、カラーフレームはそれぞれ8個及び4個
のフイールドから成る。後述するように、ヘツド
トラツキングサーボはこれらの標準方式の各々に
おいて静止フレームモードでカラーフレームが再
生できるよう構成することができる。PAL標準
カラーテレビジヨン信号の場合、ヘツド位置決め
リセツト信号は八個の連続フイールドが再生され
ている間は発生せず、その後で発生されてこの八
個の連続フイールドを再走査するようヘツド30
の再位置決めを行う。SECAM標準カラーテレビ
ジヨン信号は12個のフイールドカラーフレームシ
ーケンスを有するが、SECAM信号の性格上、四
個の連続フイールドを繰り返し再生することによ
り満足なカラー表示が得られる。従つて、ヘツド
位置決めリセツト信号は四個の連続SECAM標準
フイールドが再生されている間は発生されず、そ
の後で発生されてこの四個の連続フイールドを再
走査するようヘツド30の再位置決めを行う。
ここで認識すべきことは、モノクロームフレー
ム又はカラーフレーム静止像を作るのに使用した
二以上のテレビジヨンフイールドによつて表わさ
れる映像中に相対的な動きが存在する場合、繰返
し表示されるモノクローム又はカラーフレーム中
にジツタが現われるだろうということである。も
しジツタの存在が有害であるならば、一個のフイ
ールド又は相対的な動きのないフイールドのみを
使つて人工的にモノクローム又はカラーフレーム
表示を作ることができる。
上記の改善された記録/再生装置の説明から容
易に理解できるとは思うが、ここで念のため強調
しておきたいことは、モノフレーム又はカラーフ
レーム静止像モードの時、テープ36は典型的に
は停止し、ヘツド30は連続的に、例えば第7d
図に示したヘツド偏向波形のランプ部113によ
つて描かれる如く、適切なタイミングで与えられ
る各連続ヘツドリセツト信号間、例えば第7d図
のリセツトステツプ115、で偏向される。第1
0a及び10b図に示される自動トラツキング回
路装置の具体的な実施例を参照して説明すると、
カラーフレーム静止像モードにおいて、可変基準
しきい値回路装置126(第3図)は関連するラ
ツチ及びゲートと共に作動して適切な振幅ヘツド
リセツト信号を発生するものであるがこの回路装
置に変更を加えて第10d図に示し以下に同図を
参照しながら説明するように並列ラツチやゲート
を追加する。更に、第10c図に示すように、又
後述するように、あいまいな(Ambiguous)ヘ
ツドトラツクロツク回路装置にはその動作のタイ
ミングを正しくとり、特定の静止フレームモード
に従つて人工的なヘツドリセツト信号が正しく与
えられるようにする手段が含まれる。
本発明装置をスロー/静止モーシヨン動作モー
ドから正常速度動作モードに切換えた時、テープ
搬送サーボ機構はテープ36を正常速度の約95%
まで加速する。テープ加速期間中(この期間は、
テープ36を停止状態から加速する場合は約0.6
秒間持続する)、可変基準しきい値回路装置12
6はスロー/静止動作モードの場合と同一のヘツ
ドリセツト基準しきい値を維持している。正常速
度の95%になると、自動ヘツドトラツキングサー
ボ回路装置は切替わり第7e図に示したような特
性を持つようになる。この特性が第7d図に示し
たスロー/静止特性と異なる点はリセツトパルス
が発生して隣接トラツク中心間距離の半分以下の
量だけ逆方向にヘツドを偏向させるという点であ
る。しかし、隣接トラツク中心間距離の半分から
それをわずかに超える範囲の量だけ逆方向にヘツ
ドが偏向した時はいつでも、トラツク一本分のリ
セツトパルスが継続して発生しヘツド30を順方
向に移動させることになる。テープ36が正常速
度の95%の速度で搬送されているこの期間に、最
初のカラーフレーム決定がなされる。この最初の
決定段階においては、隣接トラツク中心間距離の
半分からそれをわずかに超える範囲の量だけ逆方
向に可動ヘツド30が偏向する時は常に順方向の
リセツトパルスのみが与えられるようにすること
が望ましい。こうすれば、ヘツド位置決め補正波
形は、第7dの場合のように平均負圧値に片よる
ことなく零電圧値付近により近づくものと考えら
れる。ヘツド30が隣接トラツク間距離の半分以
下の量だけ逆方向に偏向した時、このヘツドをリ
セツトしないことにより、ヘツド偏向波形の平均
値は第7b図に示したような一般的に零ヘツド偏
向マーク付近にかたまつた波形により近づくもの
と考えられる。最初のカラーフレーミング決定動
作が一旦完了し、制御トラツク信号の位相が、後
述するように、基準信号と比べて所定の「窓」の
中にあるならば、テープ搬送サーボ機構は正常速
度の95%から100%即ち正常速度に切替わる。テ
ープ36が正常速度の100%まで急速に加速され
ると、自動トラツキング回路装置は第7f図に示
したような特性を有する正常速度モードに切換え
られる。しかし、正常速度での正常再生動作を開
始する前に、再生ビデオ信号を検査し、最初のモ
ノクローム及びカラーフレーム決定が正確に行な
われたかどうか判断する。商業用の高性能ビデオ
記録/再生装置の場合、前記のマシン対マシン許
容誤差変動は記録された制御トラツク信号に対す
るモノクローム及びカラーフレーム決定を行う
際、普通の状態ならプラス又はマイナス1本のト
ラツク分のヘツド位置誤差以下の許容誤差範囲内
におさまる。従つて、本発明の装置は、再生ビデ
オ信号の水平同期対垂直同期位相関係の情報内
容、即ちモノクロームフレーム情報を利用して、
最初のモノクローム及びカラーフレーム決定が正
確かどうかを確かめることができる。以下に詳し
く説明するように、再生ビデオ信号の水平同期対
垂直同期位相関係は局内基準信号の等価位相状態
と比較される。再生ビデオ信号のモノクロームフ
レームが局内基準信号のそれと異つている場合、
自動トラツキング回路装置がフイールド位置合せ
(マツチ)信号発生器95(第2図)に応答して、
可動部材32を、隣接トラツク中心間距離に等し
い距離と正しい方向に偏向させてカラーフレーム
決定を行う。第7f図は、正常速度動作モードの
場合のヘツド偏向波形106,109を想像線で
示したものであり、順方向リセツト部106は、
カラーフレーム決定の目的で行なう典型的なトラ
ツク1本分のヘツド30の偏向を表わし、その後
に続くものが典型的なヘツド位置補正波形109
でこれは正常速度動作モード中に生ずる。更に、
第7fに示すように、自動トラツキング回路装置
の正常速度動作範囲は、隣接トラツク中心間の距
離よりわずかに大きい距離分の順方向のヘツド偏
向から同距離分の逆方向のヘツド偏向までであ
り、このことはドロツプアウト期間102直前の
瞬間電圧値がこの動作範囲内にあればリセツト動
作は生じないことを意味する。外部撹乱その他の
影響で、変換ヘツド30を運ぶ可動部材32がそ
の正常動作範囲外に移動した場合、単一トラツク
リセツトパルス(順、逆両方向のパルス)が与え
られて変換ヘツド30を中心位置に戻す。
正常速度の二倍の速度での動作モードにおい
て、テープ36は正常速度動作モードの時の二倍
の速度で搬送され走査ヘツド位置を通過する。従
つて、このモード時にヘツド30がトラツクを走
査する際、トラツクは順方向に隣接トラツク中心
距離に相当する距離だけ走査ヘツド位置を越えて
進められる。従つて、ヘツドとトラツクの位置を
正しく一致させておくためには、走査ヘツド30
はトラツク走査中上述の距離に相当する距離だけ
順方向に偏向されなければならない。正常速度の
二倍の速度での動きはビデオ信号の正常フイール
ド周波数、即ち60Hzで記録フイールドを一つおき
に再生することにより得られる。あるトラツクの
走査完了時に走査へツド30の位置を隣接トラツ
ク中心間距離に相当する距離だけ逆方向にリセツ
トすることにより、走査ヘツド30はリセツトさ
れなければ正常にトレースしたであろうその次の
隣接トラツク(これは一連の記録ビデオ信号の次
のフイールドを含む)を飛越し、そのかわりに走
査を完了したばかりのトラツクから二番目に位置
するトラツクに記録されたフイールドを再生する
位置に移動する。第7g図は、テープ搬送サーボ
装置がテープを正常速度の二倍の速度で搬送する
よう制御されている時に本発明の回路装置90が
発生するヘツド偏向波形を示すものである。同波
形図から理解されるように、テープ36が正常速
度の二倍の速度で搬送されている時は、可動ヘツ
ド30は隣接トラツク中心間距離を超える量だけ
順方向に偏向される。テープがこの量だけ偏向さ
れると、1トラツク逆方向リセツトパルスが作ら
れ該ヘツド30を、走査が完了したばかりのトラ
ツクから二番目の記録トラツク上に位置させる。
第7d,7e,7f及び7g図に示された動作
特性は第3図のブロツク図に示した回路装置90
によつて実行される。モード制御ライン92は一
般的に111で示す論理回路装置に接続し、そこ
からライン112,114,116及び118が
各スイツチ120,122,124及び可変基準
又はしきい値発生回路126に延びている。同期
検出器78(第1図)からの誤差検出出力信号は
ライン80を介してスイツチ120及び122に
与えられ、このスイツチは論理回路装置111の
動作により一回に一個だけ閉になる。スイツチ1
20はライン128、抵抗130及びライン13
2を介して積分器134の負入力に接続し、スイ
ツチ122はライン136、抵抗138及びライ
ン132を介して同じ積分回路の入力に接続す
る。抵抗130,138の抵抗値は異つており、
スイツチ120と122のいずれが閉であるかに
よつて、積分回路134の入力ライン132に与
えられるライン80上のループ利得又は誤差信号
の補正を効果的に変化させる。本発明の装置がス
ロー/静止モードで動作している時、スイツチ1
20は閉じスイツチ122が開きヘツドトラツク
位置決めサーボ機構の利得が増加し同機構がより
早く反応するようにしむける。何故なら、スロ
ー/静止動作モード時は他の大抵のモードにおけ
るよりも変換ヘツド30を運ぶ可動部材32の移
動量は大きいものであることが要求されるからで
ある。本発明装置が正常速度モードで動作してい
る場合、スイツチ122は閉じスイツチ120が
開き利得は低下する。このモードにおいて補正に
必要とされる移動量は少ない。何故なら変換ヘツ
ド30は正常な場合トラツクをなるべく正確にト
レースするからである。本発明装置がスロー/静
止動作モードにある場合、スイツチ124も閉じ
てDC電圧中心位置合せ(センタリング)ネツト
ワーク139を積分器に接続する。正常速度の半
分以下の速度で動作するスローモーシヨンモード
の際、積分器134のまわりの同センタリングネ
ツトワークを使つて積分器の振れがその正常動作
範囲を大幅に逸脱しないようにし、それにより、
装置がオンになつた後のサーボ獲得に余分の時間
がかからないようにしなければならない。正常速
度モードの際、ネツトワーク139は不要であり
従つてスイツチ124はスロー/静止動作モード
時だけネツトワーク139を作動させることにな
る。更に、入力ライン132の高論理RF PR信
号レベルによつて表わされる動作モード時に再生
ビデオが最初に検出される場合、論理回路111
が機能してスイツチ124を閉じ急速なサーボロ
ツクを助ける。
誤差信号が積分器134の入力ライン132に
与えられると、この誤差信号は変換ヘツド30を
調整してテープ搬送速度の如何に係わらずトラツ
クをトレースさせる。ただしそれが可動部材32
の偏向限度内にある場合に限る。積分器134は
ランプ信号を与え、この信号の傾斜はテープ36
の搬送速度によつて決定される。この積分器13
4は又平均DC値を与え、この平均DC値はヘツド
トラツキングサーボ回路から得たDC又は低周波
誤差信号によつて決定される。従つて、サーボ誤
差は、変換ヘツド位置誤差が変化するにつれラン
プの平均レベルを変調し、積分器の出力がライン
66(これは第1図に示す加算回路64に延びて
いる)に現れる。各リセツトパルスは積分器13
4の入力ライン132で加算され、このリセツト
パルスは処理済ドラム一回転回転速度計から得ら
れ、ANDゲート140,142及び144によ
つて選択的に通過させられたものである。処理済
一回転回転速度計パルスは、回転ドラム22と連
動している回転速度計(図示せず)が発生した回
転速度パルスから得られたものであり、回転ドラ
ム、従つて走査ヘツド30が一回転する毎に回転
速度パルス一個が与えられる。従来の回転速度計
処理回路装置は所望のシステム時間に所定のパル
ス幅の回転速度パルスを与える。ANDゲート1
40の出力は抵抗146を介してライン132に
接続し、ANDゲート142の出力は抵抗148
を介してライン132に接続し、ANDゲート1
44の出力はインバータ150に接続し、このイ
ンバータは抵抗152を介してライン132に接
続している。もしANDゲート140,142の
いずれ一方が起動したら、抵抗146,148及
び152により振幅が決定された所定の電流パル
スライン132に現れ、積分器134の出力側に
おける電圧レベルをリセツトするために同積分器
に与えられる。ANDゲート140又は142の
一方が起動されると、積分器134の出力中に所
定値のリセツトステツプが作られる。この値は、
隣接トラツク中心間の距離に相当する距離、即ち
1トラツク位置偏向距離だけ順方向に可動部材3
2を偏向させるのに必要な正しい振幅リセツトス
テツプに相当するものである。ANDゲート14
4が起動すれば、インバータ150の存在によ
り、ANDゲート140及び142からのパルス
の極性と反対極性のリセツトパルスがライン13
2に作られ、この反対極性により、所望に応じて
反対方向に可動部材32を効果的にリセツトでき
る。正常速度の95%の速度での動作モードにおい
てヘツド30が逆方向にトラツク中心間距離より
大きい距離だけ偏向した時に生ずる如く、AND
ゲート140と142が両方共同時に起動した場
合、二倍の振幅を有する電流パルスがライン13
2に現れ、積分器134の出力における電圧レベ
ル、従つて可動ヘツド30の位置を、順方向に2
トラツク位置に相当する分だけリセツトするため
に同積分器にこのパルスが与えられる。
積分器134の出力ライン66は三つのレベル
検出器156,158及び160の各々の一方の
入力に結合され、各レベル検出器はライン66上
の瞬間電圧を効果的に監視しリセツトパルスを発
生すべきかどうかを判断する。レベル検出器15
6の他方の入力はライン162に結合され、この
ラインには第7d,7e及び7f図に示した1ト
ラツク順方向リセツトパルスを作るためのレベル
に相当する一定のしきい電圧が与えられる。従つ
て、もしライン66上の瞬間電圧レベルがライン
162上のしきい電圧値を超えた場合、即ち瞬間
レベルが1トラツク逆方向しきい電圧以上である
場合、順方向リセツトパルスが発生する。レベル
検出器160の他方の入力はライン187に結合
し、このラインには第7g図に示した1トラツク
逆方向リセツトパルスを作るためのレベルに相当
する一定のしきい電圧が与えられる。もしライン
66上の瞬間電圧レベルがライン187上のしき
い電圧値以下である場合、即ち瞬間レベルが1ト
ラツク順方向しきい電圧以下である場合、逆方向
リセツトパルスが発生する。レベル検出器158
の他方の入力は可変基準信号発生回路126に結
合し、以下に更に詳しく説明するように、そこか
ら種々の基準レベル信号のうち一つだけを受信す
る。どの基準レベル信号を受信するかは記録/再
生装置の動作モードによる。第10図及び11図
に示す実施例において、可変基準信号発生回路1
26はしきい電圧レベルを決定しこれを正常速度
以下の動作モードにおける順方向ヘツド位置リセ
ツトパルスの発生を制御するために用いる。
リセツトパルスを発生するために、各レベル検
出器156,158及び160はそれぞれ出力ラ
イン164,166及び168を有しこの出力ラ
インはそれぞれラツチ170,172及び174
のD入力に接続している。各ラツチのQ出力はそ
れぞれライン176,178及び180を介して
ANDゲート140,142及び144に接続す
る。ライン182はラツチ170,172及び1
74のクロツク入力C、並びにパルス及びクロツ
ク発生回路184に接続されている。発生回路1
84は又出力ライン186を有しこれは各AND
ゲート140,142及び144の第二の入力に
接続する。処理済一回転回転速度計からのパルス
は回路装置90がパルス及びクロツク発生回路1
84をトリガーしラツチ170,172及び17
4をクロツクするのに用いる。本発明装置の一実
施例において、回転速度計処理回路はドラム一回
転回転速度計パルスの発生後約16msec経つと処
理済ドラム回転速度計パルスを発生する。ドラム
一回転回転速度計パルスはドロツプアウト期間1
02(第7a図)の最初に発生する。16msec遅
れて発生する処理済ドラム回転速度計パルスは次
のトラツクリセツト決定時間に発生するよう設定
されている。この時間は第7b〜e及び7f図に
参照番号108によつて示されている。この処理
済ドラム回転速度計パルスがラツチ170,17
2及び174をクロツクしそれを可能化すること
によつてレベル検出器156,158及び160
の出力状態を固定(ラツチ)し、可動ヘツド30
のステツプリセツトが必要かどうかを判断する。
以下に更に詳述するように、実際のリセツトパル
スはパルス及びクロツク発生器184によつて処
理済ドラム回転速度計パルスから発生されるが約
0.67msecだけ遅れているため可動ヘツド30の
ステツプリセツト動作は全てドロツプアウト期間
102中に生ずる。動作時に、もしライン182
上に処理済一回転回転速度計パルスが発生した時
のライン66上の瞬間電圧値が各レベル検出器の
入力に与えられた特定のしきい電圧値より高い場
合、この特定のしきい電圧値を有するレベル検出
器の各Q出力に関連した出力ラインはライン18
2上の処理済一回転回転速度計信号のクロツク作
用によつて高論理レベルに維持(ラツチ)され
る。例えば、もしライン66上の瞬間電圧が、可
変基準信号発生器126によつて与えられる基準
しきい電圧によつて表わされる距離以上にヘツド
が逆方向に偏向した時の偏向量に相当するレベル
を超えた場合(即ち、スロー/静止動作モード時
の可動ヘツド30の全ての逆方向への偏向、及び
正常速度の95%の速度での動作モードにおける隣
接トラツク中心間距離の半分を超える量の逆方向
への偏向の場合)、ラツチ172は条件付けられ
て関連するANDゲート142を可能可し、同ゲ
ートは一個の1トラツクリセツトパルスを与えて
可動ヘツド30を順方向に1トラツクステツプだ
け偏向させる。一方、もしライン66上の瞬間電
圧が、隣接トラツク中心間距離以上にヘツドが逆
方向に偏向した時の偏向量に相当するレベルを超
えた場合、ラツチ170と172の両方が条件付
けられて、それぞれに関連するANDゲート14
0と142を可能化し、各ゲートは各々一個の1
トラツクリセツトパルスを与え、この二個のリセ
ツトパルスは積分器134の入力ライン132で
加算されその結果、可動ヘツド30を順方向に2
トラツクステツプだけ偏向させる。もしライン6
6上の瞬間電圧が、隣接トラツク中心間距離以上
にヘツドが順方向に偏向した時の偏向量に相当す
るレベルを超えた場合、ラツチ174が条件付け
られて関連するANDゲート144とその次のイ
ンバータ150を可能化し一個の1トラツクリセ
ツトパルスを発生させて、可動ヘツド30を逆方
向に1トラツクステツプだけ偏向させる。
本発明の重要な点は、ロジツク111からのラ
イン118は可変基準信号発生回路装置126を
制御しライン196にしきい電圧を出力しこの電
圧は三つのレベルに変化し、第7d,7e,7f
及び7g図に示したように記録/再生装置の動作
モードに従つて可動ヘツド30の位置の選択的リ
セツト動作を行う。前述したように、装置がスロ
ー/静止モードで動作している場合、回路装置1
26が出力するしきい電圧は、ライン182上の
処理済ドラム回転速度計信号の発生時に生じる逆
方向のヘツド偏向量に相当する値をライン66上
の電圧値が超えた場合に順方向のヘツド位置のリ
セツトを行わしめる。装置がスロー/静止モード
から正常速度の95%の速度で動作するモードに切
換えられた場合、可変基準信号発生回路装置12
6はレベル検出器158に別の値のしきい電圧を
出力し、処理済ドラム回転速度計パルスの発生時
のライン66上の電圧が隣接トラツク中心間距離
の半分の距離以上に逆方向にヘツドが偏向した時
の偏向量に相当する値を超えた場合にのみ、1ト
ラツク順方向リセツトパルスを発生する。同様
に、装置が正常速度モードに切替わつた場合、可
変基準信号発生回路装置126はレベル検出器1
58にそれを不能化するような値の電圧を出力
し、ライン66上の瞬間電圧値に関係なく、
ANDゲート142がパルスを通さないようにす
る。正常速度モードにおいて、ライン66上の瞬
間電圧値が、隣接トラツク中心間距離の約1.1倍
の距離以上逆方向にヘツドが偏向した時の偏向量
を超えた時に発生される1トラツク順方向リセツ
トパルスはレベル検出器156の作動によつて発
生する。前述したように、可動部材32の順方向
リセツトステツプを開始するためのしきい値は、
例えばビデオ記録/再生装置動作モードが静止モ
ードから正常速度順方向モードに切替つた時、順
方向のヘツド偏向量零に相当するレベルから隣接
トラツク中心間距離以上のヘツド偏向量に相当す
るレベルまで一ステツプを単位として増加する。
このため、積分器134が発生するヘツド位置決
め波形は常に偏向量零に近い平均値にあり、従つ
てテープを完全な正常速度まで加速した場合、ビ
デオヘツド30は局内基準信号に対して正しいモ
ノクロームフレーム及びカラーフレーム状態を得
るため正しいトラツクを走査するような位置に設
定される。
第7d及び7e図を参照して説明すると、同図
では2トラツク順方向ヘツド位置決めリセツトパ
ルスはライン66上の電圧が隣接トラツク中心間
距離以上の逆方向ヘツド偏向量に相当する値を超
えた場合に発生するように示されていて、これは
両方のレベル検出器156及び158の検出値が
上昇して前述のように二倍振幅順方向リセツトパ
ルスを発生することにより達成される。レベル検
出器156及び158は各々関連したANDゲー
ト140及び142を可能化する。これは逆方向
ヘツド偏向量が隣接トラツク中心間距離を超えた
場合は常に、ライン66上の電圧は第7d及び7
e図で示した動作モードの際の同レベル検出器1
56,158のしきい値を両方共超えるからであ
る。
第7g図に示す正常速度の二倍の速度モードに
関して説明すると、その場合のレベル検出器16
0の機能はその関連するANDゲート144及び
その後のインバータ150を可能化し反対極性の
1トラツク逆方向リセツトパルスを積分器134
に出力せしめ可動ヘツド30のリセツト動作を行
う。何故なら、各トラツクのヘツド走査の終了時
には、ライン66上の電圧値はライン187上の
レベル検出器160のしきい値を超えるからであ
る。
記録、再生動作時のテープガイドドラム22,
24をまわるテープ36の搬送動作の制御を第8
図を参照しながら説明する。第8図はテープ搬送
の制御に用いることのできるテープ搬送サーボ機
構の回路装置の電気的ブロツク図である。前述し
たように、記録・再生装置をスロー/静止動作モ
ードから正常速度動作モードに切替えた時、テー
プ搬送サーボ回路装置がたどる速度変化は第9図
のようになる。ビデオ記録再生装置において、テ
ープ36は通常はキヤプスタン200によつて搬
送され、同キヤプスタンは軸204を介してモー
タ202によつて駆動される。キヤプスタン回転
速度計206は軸204に連動して軸204の回
転状態を表わす信号を与え、この信号はライン2
08に現れ、このラインは周波数弁別器210、
可動スローモーシヨン制御回路装置240、及び
位相比較器212に結合される。
周波数弁別器210はキヤプスタンの駆動速度
を表わす信号を発生する。その出力はライン21
6を介して加算回路214に接続し、周波数弁別
器210が発生したキヤプスタン速度関連信号は
速度基準回路250によつて与えられた基準速度
駆動信号から減算されキヤプスタン200に与え
られる速度駆動信号を補正する。加算回路214
の出力はスイツチ手段226及びライン218を
介してモータ駆動増幅器220に接続され、この
増幅器はライン222を介してモータ202を駆
動する。第8図のテープ搬送サーボ回路装置を制
御するには、オペレータが適当な制御装置を動作
して論理回路装置224にモード指令を与え、こ
の論理回路装置は指令を前述した自動ヘツドトラ
ツキング回路装置並びに二位置(two position)
スイツチ226に与える。このスイツチ226は
可動接触手段228を有し、図示のような位置1
又は位置2に切換えることができる。論理回路装
置224からの指令は制御ライン230を介して
結合されている。このライン230は又スイツチ
手段232の制御のためにも結合されていて、同
スイツチ手段は三つの位置のいずれかを選択でき
る可動接触手段234を有する。記録・再生装置
がスロー/静止モードで動作している時、非常に
小さなテープ搬送速度、典型的には正常速度の1/
5、が必要とされる記録ビデオ信号のスローモー
シヨン再生を行うために、テープ速度制御24
0′分圧器を含む可動スローモーシヨン制御回路
装置240はパルス駆動信号をライン242、ス
イツチ手段266の接触手段228(位置1)及
びライン218を介してモータ駆動増幅器220
に与えるよう設計されている。
このモードの場合、スイツチ手段232は位置
1にあり、モータ駆動増幅器220によつて与え
られたキヤプスタンモータ202の駆動は、極め
て小さいテープ速度の間は可動スローモーシヨン
制御回路装置240が発生した駆動信号のみによ
つて制御される。可動スローモーシヨン制御回路
装置240はパルス駆動信号をキヤプスタンモー
タ202に与えこれをテープ36の速度が正常速
度の約1/5に達するまで駆動する。この速度に達
すると、テープ駆動の速度制御は速度基準回路2
50に切換えられ、この回路はテープ速度制御分
圧器に応答してモータ202への駆動信号を変え
選択的にテープ36の速度を変更する。
速度制御駆動を可変スローモーシヨン制御回路
240から速度基準回路250へ前述のクロスオ
ーバー速度範囲で切換えるために、論理回路装置
224は可動接触手段228が位置2にくるまで
スイツチ手段226を動作させ、かつ論理回路装
置が延びるライン252に与えられた指令を通し
て速度基準回路250をトリガする。速度基準回
路250はライン252に与えられたこの指令に
応答して電圧を発生するがその電圧値はライン2
54、加算回路214、スイツチ手段226の接
触手段228(位置2)及びライン218を介し
てモータ駆動増幅器220に結合されオペレータ
により制御される分圧器240′の位置によつて
変化する。加速モードの場合、論理回路装置22
4はライン252に指令を与え速度基準回路25
0をトリガし、所定の割合と長さの電圧ランプを
与えることにより0.5秒以内にテープ36を正常
速度の95%の速度まで加速する。記録/再生装置
が加速モードにおかれている時、論理回路224
は制御ライン230を通して指令を発しスイツチ
手段226の可変接触手段228が位置2にあつ
て上記の電圧ランプ信号をライン218を介して
モータ駆動増幅器220に結合させテープ36の
加速を行うようにする。
速度基準回路250は、正常速度の約1/5とい
うクロスオーバーテープ速度以上にスローモーシ
ヨン動作速度を調節するために、更に記録/再生
装置が正常速度再生モードに入るべく動作してい
る時はテープ36を正常速度の95%まで加速する
ためにキヤプスタン駆動速度サーボ基準信号を与
える。これらの動作モード状態では、加えられた
ランプ又は電圧値速度サーボ基準駆動信号に応じ
てモータはテープ36を大体所望の速度で搬送す
る。回転速度計206からのライン208は、周
波数分別器210、ライン216、加算回路21
4、接触手段228及びライン218と共に速度
固定(ロツク)動作モードを与え、これによりキ
ヤプスタンは速度基準回路250が与えた速度サ
ーボ基準駆動信号に従うことになる。この点に関
して、注意すべきことは、スイツチ手段232は
速度固定動作モードの間は可変接触手段234が
位置1にあるということである。
テープ36の搬送速度を加速して正常速度の95
%の速度モード状態にする場合、キヤプスタン2
00はテープ36を正常速度の95%のレベルまで
加速し、このレベルに達すると、スイツチ手段2
32が論理回路装置224の作動により切換えら
れ可動接触手段234は位置2に切替わる。この
結果、キヤプスタン速度サーボはキヤプスタン回
転速度計位相固定動作モード状態になる。このモ
ードにおいて、位相比較器212はライン208
上のキヤプスタン回転速度計信号の位相を回転速
度計関連サーボ基準信号と比較し、この基準信号
は可変分周器260によつてライン258に結合
している。可変分周器260は論理回路装置22
4が制御ライン262上に与えた制御信号、並び
にクロツク回路装置266がライン264に与え
たクロツク信号によつて制御される。クロツク信
号は、ビデオ記録/再生装置に普通に用いられる
従来のビデオ基準信号源によつて与えられる64H
基準信号の形をしている。制御信号ライン262
に与えられた信号に応答し可変分周器260は分
周クロツク信号を位相比較器212に与えこの比
較器は最初のカラーフレーム決定が完了するまで
テープ36の速度を正常速度の95%に維持する。
この過程の一般的な説明は既に行つたが、更に詳
しい説明を以下で行う。
最初のカラーフレーム決定が完了すると、正常
速度の95%の速度モードから正常速度モードに切
換えることが望ましく、この切換えはテープ36
を完全に正常速度まで加速することを必要とす
る。しかし、最終的な加速を行う前に、最初のカ
ラーフレーム決定をする他に、制御トラツク基準
信号と比べてオフ(off)テープの制御トラツク
94の位相が所定の「窓」内におさまるまで、即
ち制御トラツクサーボ基準信号の約プラスマイナ
ス10%以内におさまるまで、5%のスリツプ又は
スルーイング(siewing)を行うことが望まし
い。これが何故望ましいかといえば、キヤプスタ
ン200の制御がキヤプスタン回転速度計位相固
定モードから制御トラツク位相固定モードへ切換
えられた時に、テープ搬送サーボに加えられるテ
ープ速度撹乱を最小限に抑えることができるから
である。もし、例えば、制御トラツクが制御トラ
ツクサーボ基準信号と比べて位相「窓」内にない
時に制御トラツクループが可能化されると、テー
プ搬送サーボループがテープ36の搬送動作の位
相を調整しようとするために望ましくないテープ
速度変化が生じ、この速度変化は、最初のカラー
フレーム状態を破壊する程急激な場合がある。
ビデオ記録/再生装置の制御トラツクヘツド2
67は記録された制御トラツク94を検出しそれ
をライン268に結合する。このラインはカラー
フレーム検出器280及び制御トラツク位相比較
器270の入力に延びている。位相比較器270
の役目はライン268上の再生制御トラツク信号
の位相をシステムクロツク回路装置266から与
えられたライン272上の30Hz制御トラツクサー
ボ基準信号と比較することである。位相比較器2
70は本明細書に明示したVPR−1ビデオプロ
ダクシヨンレコーダのようなヘリカルスキヤンビ
デオテープレコーダの制御トラツクサーボループ
に普通に使用される回路である。テープ36が完
全に正常な速度まで加速され、記録/再生装置が
キヤプスタン回転速度計位相固定モードから制御
トラツク位相固定モードに切換えられる前に、カ
ラーフレーム検出回路装置280によつて最初の
カラーフレーム決定が行なわれる。この回路装置
は、上記のVPR−1ビデオプロダクシヨンレコ
ーダのようなヘリカルスキヤビデオレコーダに普
通に含まれているものである。カラーフレーム検
出器280は制御トラツクヘツド267がライン
268上に再生した記録制御トラツク94の15Hz
カラーフレーム成分をシステムクロツク回路装置
266がライン282上に出力したカラーフレー
ム基準信号と比較する。カラーフレーム検出器2
80が受信した信号が最初のカラーフレーム状態
を示した場合、出力信号はライン284を通り論
理回路装置224に与えられる。テープ36が完
全な正常速度まで最終的に加速される前に、位相
比較器270の出力はライン274によつて典型
的な制御トラツク誤差「窓」検出器276の入力
に結合される。この検出器も又VPR−1型ヘリ
カルスキヤンレコーダの制御トラツクサーボルー
プに含まれるものである。検出器276は更にそ
の出力ライン278を介して論理回路装置224
に接続される。位相比較器270によつて出力さ
れた制御トラツク誤差信号が「窓」検出器276
によつて決められた誤差「窓」内にある場合は、
可能化信号がライン278を通つて論理回路装置
224に発せられる。
論理回路装置224はカラーフレーム検出器2
80及び制御トラツク誤差「窓」検出器276か
らの前述の入力に応答する。その結果、制御ライ
ン262を介して可変分周器260を起動させ、
キヤプスタン回転速度計位相比較器212は、完
全に正常速度で搬送されているテープ36に対応
するサーボ基準入力を受ける。約0.5秒の期間中
に最初のカラーフレーム決定の正しさが上記の一
般的方法で確かめられ、もしそれが誤つていれば
正しい1トラツクヘツド位置決めがなされるが、
この期間経過後、スイツチ手段232の可動接触
手段234の位置は位置3に移動する。この結
果、キヤプスタン200は制御トラツク位相比較
器270の出力ライン274がスイツチ接触手段
234及びライン244を介して加算回路214
に結合されることにより同位相比較器のサーボ制
御下におかれる。こうしてキヤプスタンモータ2
02はモータ駆動増幅器220を介して記録制御
トラツク信号によりサーボ制御されることにな
り、該増幅器の入力ライン218は加算回路21
4から延び、更に記録/再生装置は記録信号の同
期再生の準備が完了する。
第3図及び第8図に示したブロツク図を作動さ
せるのに用いることのできる具体的な回路装置を
第10a,10b図、第11a,11b及び11
c図に示す。第10a及び10b図に示した具体
的回路装置は第3図のブロツク図に示した自動ト
ラツキング回路装置及び第1図のブロツク図によ
つて示された回路装置の一部を説明するものであ
る。第10a及び10b図に示した回路装置は、
第1図の先行技術のブロツク図によつて表わされ
る回路装置を含む限りにおいて、先行技術のビデ
オ記録/再生装置の詳細な構造を説明するカタロ
グ類に含まれかつ記載されている。この点に関し
て、参考文献としてVPR−1ビデオプロダクシ
ヨンレコーダのカタログ類、即ち米国カリフオル
ニア州、レツドウツド市、アンペツクス社、オー
デイオ/ビデオシステムズ・デイビジヨンが作成
した1977年1月付のカタログ番号1809248−01及
び1977年2月付のカタログ番号1809276−01とし
てここに挙げる。この点に関して、第11a,1
1b及び11c図に示す回路装置も又現実に存在
しかつ上記の参考文献として挙げたカタログ類に
説明されている。第10a,10b,11a,1
1b及び11c図に示す回路装置の動作の詳細は
ここで説明しない。何故なら、これらの回路装置
の一般的な動作は第3及び8図のブロツク図を参
照しながら既に説明したところであるからであ
る。更に、これらの模式図に示された回路装置の
中には、本明細書に記載された具体的発明に関し
た動作を行なわず、ビデオプロダクシヨンレコー
ダの全動作から理解される機能を行うものがあ
る。このレコーダの完全な電気的模式図は前述の
カタログに示されている。しかし、同ブロツク図
の動作が特定の模式回路装置に直接関連する場
合、その参照番号を示し又特定の動作を説明する
ことにしよう。
第10a及び10b図の電気的模式図に戻る
と、等化回路74からのRF信号はライン75を
介して自動較正式RFエンベロープ検波回路76
に与えられこの検波回路は自動基準レベル設定帰
還ループ299を含んでいる。エンベロープ検波
回路76は可変利得増幅器301を含み、これは
出力ピン8を介してエンベロープ検波器303
(ピン7)に結合し、この検波器303はデイザ
信号によつて変調されたRFエンベロープの振幅
を検出する。ここに示す増幅器301及び検波器
303はそれぞれ業界で標準的にMC1350及び
MC1330と呼ばれる集積回路であり、対応する接
続ピン番号を参照のため図に示してある。前述し
たように、RFエンベロープ変調の振幅と極性は
ヘツドがトラツク中心から横方向に偏向した際の
偏向量及び方向をそれぞれ表す。従つて、正しい
ヘツドトラツキングサーボ動作を行うためにはエ
ンベロープ検波回路76が一定の復調利得を与え
ることが必要である。しかし、検波器303のよ
うな検波集積回路はチツプ毎に感度やDCオフセ
ツト特性が異なり、その結果必然的に対応する変
化を起こし検出された振幅の正確な測定ができな
くなる。同様に、テープ構造の違い、ヘツドの違
い、ヘツド及び/又はテープの摩耗、ヘツド対テ
ープの接触度の変化、その他の要因によりテープ
毎に記録されるRFレベルは異なり、これは又エ
ンベロープ検波回路出力信号が一定しない原因と
もなる。帰還ループ299はかくしてIC部品特
性間の差、テープRFレベル差その他を実動的に
補正する手段を与え、全ての状態において検波回
路76の出力を一定に保つ機能を果す。
この目的のため、コンデンサ305を検波器3
03の出力(ピン4)とスイツチ307,309
の接続点の間に結合する。スイツチ309,30
7の他の端子はそれぞれプラス5ボルト電圧源及
び差動増幅器311の負入力(ピン2)に結合し
ている。後者の正入力(ピン3)は抵抗281及
びプラス5ボルト電圧源を介してプラス2ボルト
の値に選択的に関連している。RCネツトワーク
313及びダイオード315は増幅器311の負
入力(ピン2)及び出力(ピン1)の間に結合さ
れ、この出力は可変利得増幅器301の制御入力
(ピン5)及びツエナーダイオード317を介し
て12ボルト電圧源に結合される。スイツチ30
7,309はワンシヨツトマルチバイブレータ3
19の時間(タイム)出力及び否時間(ノツトタ
イム)出力(ピン13及び4)にそれぞれ結合し
たインバータによつて制御される。このワンシヨ
ツトバイブレータはRFエンベロープのドロツプ
アウト期間102(第7a図)におおむね一致す
るパルスを発生し、ライン321を通してドラム
回転速度計処理回路装置から受信したドラム回転
速度計信号によつてクロツクされて、再生RFエ
ンベロープ100の期間中はスイツチ307を、
ドロツプアウト期間102(第7a図)中はスイ
ツチ309を交互に閉にする。
各ドロツプアウト期間中、即ち交換ヘツド一回
転毎に、RFエンベロープ振幅は零になる。即ち
エンベロープの変調度は100%になり、この結果、
スイツチ309が閉になるたびに、コンデンサ3
05とアース間にプラス5ボルトの基準値充電が
設定される。RFエンベロープの再生時にスイツ
チ307が閉になつたら、帰還ループ299はプ
ラス2ボルトに関係付けられ、基準値設定帰還ル
ープ299は検波器303の出力でのプラス3ボ
ルトの変化を自動的にサーボ処理し、この結果テ
ープRFレベル、部品特性その他の変化に係わり
なく常に一定の復調利得がエンベロープ検波回路
76から出力する。プラス3ボルトの変化は、エ
ンベロープ検波器76の出力に振幅変調がなく、
未変調RFエンベロープの所望の平均振幅が入力
75にある場合のRFエンベロープの平均振幅に
相当する。エンベロープ検波回路76が使用され
ている記録/再生装置において、RFエンベロー
プは可動部材32にデイザ信号を印加することに
より振幅変調される。ここで使う「平均振幅」及
び「振幅変調がなく」という用語は可動部材32
にデイザ信号を与えた場合以外は振幅が変調され
ないRFエンベロープを表わすのに使つている。
尚、通常の自動利得制御回路と異なり、ここで
示す基準値設定帰還ループ299が基準値をとる
のは入力ビデオ信号自身のドロツプアウト期間1
02からの検波器回路利得制御のためである。
他のビデオ記録/再生方式においては、RFエ
ンベロープはRFエンベロープ100(第7a図)
間にドロツプアウト期間102を有しない場合が
ある。例えば、ある方式においては、変換ヘツド
を2個用い、テープ上の走査間にドロツプアウト
期間を持たない連続RFエンベロープを発生する
かもしれない。このような場合、RFエンベロー
プが100%変調される、即ち振幅が零である、ド
ロツプアウト期間を「人工的に」発生させること
ができる。一例として、第10a図において、想
像線で示すようにダイオードマトリツクス変調器
323をエンベロープ検波回路76に接続するラ
イン75上の連続RFエンベロープ入力に挿入す
ることができる。変調器323はライン321上
のドラム回転速度計信号に応答してドロツプアウ
ト期間を発生し、この結果、これまでに述べてき
たドロツプアウト期間102と同一の人工的なド
ロツプアウト期間を発生する。
エンベロープ検波回路76の出力は、アクテイ
ブな高域フイルタ300に結合し、この能動フイ
ルタは信号路に接続している場合約175Hz以上の
信号を通過させ同期検波器78に与える。一対の
スイツチ302及び304の作動によりこの信号
は必要に応じてフイルタを通過するか又はバイパ
スする。トラツクの最初の獲得時に、この信号中
に約450Hzのデイザ成分よりずつと振幅の大きい
60Hzの成分が存在する場合があり、スイツチ30
4を約1秒間閉じると、所望のトラツキングが行
なわれるまでこの信号からの低周波成分が濾波さ
れ、所望のトラツキングがなされるとスイツチ3
04が開きスイツチ302が閉じフイルタ300
をバイパスする。スイツチ302及び304は、
オペレータが自動ヘツドトラツキング制御回路装
置を起動化する時にライン325に出力されたト
ラツキング遅延信号のレベルと、その信号をスイ
ツチ304の制御入力に与える前にインバータ3
27を介して結合することにより互いに反対の状
態になるよう制御される。
エンベロープ検波器76によつて検出された信
号はスイツチ302又は304のいずれかのスイ
ツチから同期検波器78に与えられ、この同期検
波器の他の入力には、以下に詳しく述べる自動デ
イザ信号基準位相補償手段の整流コームフイルタ
306からライン87を通つて受信した位相補償
デイザ信号が与えられる。フイルタ306は、バ
イモルフ素子30の検知ストリツプ83によつて
発生され、この素子30に関連しかつ前述の電子
的減衰回路71中に含まれる検知回路に接続する
ライン308を介してこのフイルタに結合する信
号のデイザ周波数を分離しかつ位相補償する。検
知回路とその動作は前記のブラウンの米国出願第
677683号に包括的に記載されている。
第12図を参照して説明すると、ヘツドトラツ
キング位置誤差信号はエンベロープ検波器76に
より検出されて同期検波器78に与えられる。同
期検波器78はその制御入力に結合したライン3
08を通して位相補償基準信号を受信する。第1
2図においては、前述した回路部品が同一の場合
は同一の参照番号で示している。位相補償基準信
号は整流くし形(コーム)フイルタ306によつ
て与えられ、このフイルタは、振動性駆動信号を
可動部材32に与えて小さな振動運動を誘起する
ことにより該可動部材32に生じた周波数成分か
ら基本デイザ周波数成分を分離する機能を持つ。
振動性即ちデイザ駆動はデイザ発振器60により
可動部材32に与えられる。この振動性駆動の結
果、可動部材に振動が生じる。この振動のうち基
本周波数成分のみが本発明にとつて重要である。
従つて、くし形フイルタ306を用いてこの基本
周波数成分のみを通し他の該部材によつて生じた
周波数成分は除外する。くし形フイルタ306を
通過した周波数成分は、部材32及び変換ヘツド
30から成るアセンブリの質量その他このアセン
ブリの応答特性を決めるアセンブリ特性の変化に
関係なく、常に正しい位相の基準信号を得るよう
処理される。この処理基準信号を用いて、同期検
波器78はヘツド位置サーボ回路装置90に与え
られたヘツド位置誤差信号を検出する。
可動部材32の検知ストリツプ83は電子式減
衰回路71の入力に結合される。検知ストリツプ
83の出力信号は減衰回路71で緩衝され、その
後ライン308を介してフイルタ306の入力に
与えられる。減衰回路71の第二の出力は前述し
たように加算回路69の一つの入力に結合され、
可動部材駆動増幅器70に正しい位相、振幅の減
衰信号を与えて可動部材に誘起した外部撹乱性振
動を補償する。
発振器60によつて発生したデイザ信号(60Hz
ライン標準機器の場合は普通450Hz、50Hzライン
標準機器の場合は425Hz)は、ライン62を通つ
てフイルタ306の第2の入力端子に与えられ
る。システムクロツク基準信号REF2Hはライン
404を通りフイルタ306の第3の入力端子に
与えられる。フイルタ306の出力端子は同期検
波器78に結合する。第12図に示した装置の残
りの回路装置は第1図に関して上述したものと同
一の態様で機能する。
整流くし形フイルタ306の詳細を第13図の
ブロツク図に示す。デイザ信号をフイルタ306
へ送信するライン62はカウンタ406のクリア
入力端子に結合する。REF2Hクロツク信号をフ
イルタへ送信するライン404はカウンタ406
のクロツク入力端子に結合する。カウンタ406
は二進カウンタで4つの出力端子ライン408を
有し、このラインはワンオプテン(one−of−
ten)復号器410の4つの入力端子に結合して
いる。カウンタ406及び復号器410は第10
a図の破線ブロツク306中に、それぞれ標準業
界表示番号74393及び7445と接続ピン番号を明示
して示してある。
復号器410の出力端子は、エミツタ端子を大
地電位に結合したトランジスタの「開」コレクタ
端子である。又、この復号器中の出力トランジス
タを選ばない時は対応する出力端子に高インピー
ダンスが現われる。
復号器410の出力端子(本実施例では10個を
示す)は各々コンデンサC1乃至C10の第一端に結
合される。コンデンサC1乃至C10の第二端は緩衝
増幅器412の入力端子及び抵抗R10の第一端に
結合される。抵抗R10の第二端はライン308に
結合される。復号器410の各出力端子はカウン
タ406のカウント数の増分に応答して順番にア
ースされる。従つて、コンデンサC1乃至C10
各々ライン308に受信された検知信号の振幅を
サンプリングし、各サンプリングされた振幅は増
幅器412に与えられる。第14c図に示す増幅
器412の出力は低域フイルタ414の入力に与
えられる。
デイザ周波数以外の周波数成分は各サイクル毎
に同一の電荷をコンデンサ(C1乃至C10)に蓄積
することができない。従つて、デイザ周波数以外
の周波数成分によりコンデンサに蓄積された電荷
は時間と共に相殺される。このようにして、整流
くし形フイルタ306はデイザ周波数を中心とし
て1ヘルツ以内の狭帯域を有するように設計され
ており、この帯域以外の周波数成分は抑圧され
る。従つて、増幅器412の出力における信号は
デイザ周波数に等しい周波数成分のみを有するこ
とになる。カウンタ406、復号器410及びコ
ンデンサC1乃至C10の組み合せから成るようなフ
イルタの動作の一般的な説明については、例えば
エレクトロニツク・デザイン誌、1974年8月2日
号、94頁に掲載されたマイク・カウフマンの論文
を参照されたい。
低域フイルタ414は増幅器412からの出力
信号中の増分ステツプを平らにし、このフイルタ
の出力はもう一つの増幅器416の入力に与えら
れる。フイルタ414は信号中に不要の位相遅れ
を生じさせる。従つて、増幅器416の出力はリ
ードネツトワーク418に与えられて信号中のこ
の位相遅れを補償する。
リードネツトワーク418の出力はレベル検出
増幅器420に与えられ、この増幅器の出力は振
幅制限器422に与えられ、その出力端子は同期
検波器78に結合している。レベル検出増幅器4
20及び振幅制限器422は検知ストリツプ83
によつて検知された位相補正及び周波数濾液波信
号を整形し、与えられたデイザ信号に応答して可
動部材32に誘起された機械振動に相当する周波
数及び位相を有する方形波信号に変える。従つ
て、同期検波器78は与えられた振動性デイザ信
号に応答して可動部材に誘起された実際の機械振
動に応答して動作する。従つて、可動部材の機械
的振動の位相に生じる変化がどのように小さいも
のであろうと(例えば同部材が共鳴周波数の異つ
た別の可動部材に変化した場合のように)、この
変化は自動的に確実に相殺され、その後可動部材
32を取替えたり、該部材上の変換ヘツド30を
取替えたりした場合でも同期検波器78の基準信
号の位相をオペレータが調整する必要がなくなる
という利点がある。
以上の回路装置を更に充分に理解するために、
第14a乃至14f図に示した波形を参照して説
明する。ビデオ記録/再生装置がスローモーシヨ
ン又は静止フレームモードで動作している時、可
動部材32の発振運動は第14a図に示した波形
に対応する。波形部分424は単一フイールド静
止モーシヨンモードの場合の60Hz標準テレビジヨ
ン垂直周波数を有し、或るトラツクの走査に続い
て可動部材32を同一トラツクの再走査開始位置
までリセツトする動作を表わす。第14a図の波
形部分426は発振性デイザ信号の印加に応答し
て発生する可動部材32の発振運動を表わす。第
14a図の波形のうち波形部分426だけが複合
波形424によつて表わされる他の発振運動から
くし形フイルタ306によつて濾液される。尚、
デイザ周波数はスペクトルの重なりを避けるため
好ましくは60Hzの標準テレビジヨン垂直周波数の
いずれかの高調波の間で選ばれる。このスペクト
ルの重なりがあると垂直周波数からデイザ周波数
を確実に濾波できなくなる。60Hzライン標準機器
の場合一例として、デイザ周波数を450Hzに選ぶ
ことができ、これは垂直周波数の7番目(420Hz)
及び8番目(480Hz)の高調波の間にある。しか
し、デイザ周波数は必ずしも正確に二つの垂直周
波数高調波の中間にある必要はなく、スペクトル
の重なる恐れがない限り、このような高調波の実
質的に中間にあればよい。このことは第15図の
周波数スペクトル図を参照すれば更によく理解で
きるであろう。
ビデオ記録/再生装置が正常速度で動作してい
る時、可動部材32の発振運動は第14b図に示
した波形に対応する。この波形中の位置428は
くし形フイルタ306に阻止されるべき同一垂直
周波数が周期的に現れる位置を表わす。ここで
も、第14a図の波形の場合と同様に、可動部材
の発振運動のデイザ周波数成分が可動部材32の
他の全ての発振運動周波数成分から濾波される。
尚、第14c乃至14f図に示した波形は実際
より時間の幅を大きくとつているがこれは理解を
容易にするためのものであり、第14a及び14
b図に示した波形の周期関係と混同してはならな
い。第14c図に示した波形は緩衝増幅器412
の出力に現れる信号を表わし、一方第14d図に
示した波形は低域フイルタ414の出力に現れる
信号を表わす。第14d図の波形は第14c図の
波形より位相が遅れていることに注意されたい。
この位相遅れは上述したように低域フイルタ41
4によつて生じたものである。
第14e図に示した波形は増幅器420からの
出力信号を表わし、第14c図に表わされる信号
とぴつたり位相が一致するように示されている。
第14f図に示す波形は振幅制限器422からの
出力信号を表わし、これは整形かつ位相補正され
た基準信号として同期検波器78に与えられる。
同期検波器78の出力はDC誤差信号を与えこ
れは第10a,10b図に示す誤差増幅サーボ補
償ネツトワーク310に与えられる。このDC誤
差信号はライン80上に現れこのラインは前述し
たようにスイツチ120及び122に接続する。
回路310はライン314で制御される不能化ス
イツチ312を含み、このラインは又、補正信号
出力緩衝回路装置329中のもう一つのスイツチ
316を制御するよう結合され、この緩衝回路は
可動部材駆動増幅器70を含む。ライン314は
又、レベル検出器156,157,158及び1
60に関連したスイツチ318に結合する。スイ
ツチ312,316及び318は各々が関連する
回路を不能化するよう作動し、この不能化動作は
自動ヘツドトラツキング回路装置が動作して欲し
くない時に行なわれる。
例えば、テープが非常な高速で往復している時
は、オペレータが往復指令を記録/再生装置に与
えることにより低論理レベルの巻き(WIND)
不能化(DISABLE)信号がライン432に与え
られる。このような動作の際は、自動ヘツドトラ
ツキング回路装置をトラツクに固定(ロツク)す
ることは本質的に不可能である。従つて、自動ヘ
ツドトラツキング回路装置を不能化することが望
ましく、ライン314はオペレータが決定するビ
デオ記録/再生装置の動作条件において第10a
及び10b図に示した論理回路装置を介して制御
される。オペレータがテープの往復運動を終了す
る時は、巻き不能化信号は高論理信号レベルにな
り、上記のスイツチから不能化信号が除去され
る。第10a及び10b図に示した回路装置へ接
続されるライン283,285及び287上の入
力信号も又、上記スイツチに命令を与え自動トラ
ツキング回路装置を不能化させる。ライン283
はオペレータが自動ヘツドトラツキング回路の動
作を開始したかどうかを示す論理レベル状態信号
を受信する。ライン285及び287は各々、記
録/再生装置がキヤプスタン回転速度計位相ロツ
ク動作モードにあるか又はスロー/静止又は加速
動作モードにあるかによつて論理レベル状態信号
を受信する。これらの論理レベル状態信号は第1
1a,11b及び11c図に示したキヤプスタン
サーボ回路装置部分から受信する。
ANDゲート140,142及び144にリセ
ツトパルスを与える回路装置及び以下に更に詳し
く述べるカラーフレーム確認回路装置340はラ
ツチ170,172及び174のクロツク入力、
クロツクフレーム確認回路装置340、及びパル
ス及びクロツク発生回路装置184へ延びるライ
ン182を含む。パルス及びクロツク発生回路装
置184はライン186にリセツトパルスを出力
し、ゲート140,142及び144のいずれか
のゲートに延びかつそれを通過する。これらのゲ
ートは各関連するラツチによつて可能化される。
パルス及びクロツク発生回路装置184は二段フ
リツプフロツプ回路324を含み、このフリツプ
フロツプ回路のクロツク入力はワンシツト回路3
31の否真出力に結合する。ワンシヨツト回路3
31はリセツトパルスの発生を遅らせドロツプア
ウト期間102(第7a図)の発生に一致させ
る。更に詳しく言えば、約0.67ミリ秒のドロツプ
アウト期間が発生する時間(これは前述したよう
に第7図に参照番号108で示したリセツト決定
時間である)前に、ワンシヨツト回路331はそ
のクロツク入力にライン182によつて結合され
た処理済ドラム回転速度計信号を受信する。ワン
シヨツト回路331のタイミング回路はリセツト
分圧計333を調節することによつてその否真出
力に0.67ミリ秒の負パルスを発生する期間を有す
るように設定される。この負パルスの正に移行す
る後縁部はフリツプフロツプ回路324の第一段
のクロツク入力に結合し、これに応答し該第一段
は第二段を条件付けて、局内基準信号発生源から
ライン322を介して次の基準2Hパルスを受け
とるとフリツプフロツプ回路はカウンタ326の
クリア入力、CLR、に与えられた阻止信号を除
去する。更に、フリツプフロツプ回路324はラ
イン186に与えられた互いに逆位相の信号レベ
ルを切換える。そのクリア入力、CLR、から阻
止信号が除去されると、カウンタ326はライン
322を介して受けとる2Hパルスを最終
(terminal)カウントに達するまでカウントする。
最終カウントまでの時間は512マイクロ秒である。
この時点で、同最終カウントによりフリツプフロ
ツプ回路324をクリアする信号が同回路に与え
られ、ライン186上の信号レベルを処理済ドラ
ム回転速度計信号の受信前に存在していた元のレ
ベルに切替えることによりフリツプフロツプ回路
の状態をそれがカウンタに阻止信号を与えた時の
状態に戻す。このようにしてライン186上の信
号レベルを切換えることにより、処理済ドラム回
転速度計信号が発生する度にANDゲート140,
142及び144に結合されたリセツトパルスが
発生される。リセツトパルスはANDゲート一個
を通過せしめられ積分器134に与えられ、その
ANDゲート(又は2トラツク順方向リセツトが
要求される場合は複数のANDゲート)が関連す
るラツチによつて可能化される毎にその出力ライ
ン66上の電圧レベルをリセツトする。
可変基準信号発生器126によつて発生される
レベル検出器158用の3つのしきい基準レベル
は第10a図において、開コレクタゲート328
及び330の動作によつて発生されるものとして
示され、これらのゲートは論理ゲート332から
の制御ライン118a及び118bによつて制御
される。論理ゲートは、そこに与えられたスロ
ー/静止、正常速度の95%の速度及び正常速度動
作モード関連入力信号の状態に従つて開コレクタ
ゲート328及び330を制御する。これらの入
力信号は第10a及び10b図に示すようにモー
ド制御ライン285及び287及びインバータ4
50の出力に現れる。各ゲート328及び330
はその入力に可能化高論理信号レベルを受信した
場合その出力に効果的に低論理信号レベルを与え
るような形式のゲートで、どのゲートが可能化さ
れるかによつて、又は両方のゲートが可能化され
たのかどうかによつて、異なつた値の電圧がレベ
ル検出器158へ延びるライン196に出力され
る。具体的に述べれば、ゲート330がその入力
に高論理信号レベルを受信すると(この信号レベ
ルは速度ランプ及びスロー/静止動作モード時に
モード制御ライン287に与えられたスロー/静
止低論理信号レベルによつて生じる)、ライン1
96は実質的にアースされ(低論理信号レベル)
レベル検出器158用のしきい基準レベルを速度
ランプ及びスロー/静止動作モードにおける逆方
向のヘツド偏向量零に相当する点に設定する。ゲ
ート328がその入力に高論理信号レベル(これ
は正常速度の95%の速度モード時にモード制御ラ
イン285に出力されたAST回転速度計低論理
信号レベル及び完全な正常速度モード時に、即ち
完全なキヤプスタン回転速度計位相固定モード時
にインバータ450の入力に完全な回転速度計信
号が存在しないことによつて発生する)を受信す
ると、その出力は実質的にアースされ、抵抗33
4及び336は中間電圧をライン196に出力す
る分圧器ネツトワークを構成する。こうして、レ
ベル検出器158のしきい基準レベルは正常速度
の95%の速度の動作モードに設定される、即ち隣
接トラツク中心間の距離の半分よりわずかに(約
10%)大きい量だけの逆方向のヘツドの偏向量に
相当する点に設定される。ゲート328及び33
0のいずれのゲートもその入力に高論理信号レベ
ルを受信しない時は(スロー/静止モード及び正
常速度の95%の速度モード以外の動作モード時)、
高電圧(高論理信号レベル)がライン196に現
れる。ライン196上の高電圧は可変基準レベル
検出器158を不能化する。レベル検出器158
が不能化すると、レベル検出器156及び160
に関連した固定しきい基準レベルのみが正常速度
モードにおける可動ヘツドの再位置決めを制御す
る。上記の説明から理解できるように、開コレク
タゲートは固定しきい基準レベルの発生源と共
に、ビデオ記録/再生装置の動作モードに従つて
ヘツド位置決めリセツトパルスを選択的に発生さ
せる働きをする。
積分器134の出力はライン66に現れこのラ
インは監視用レベル検出器156,157,15
8及び160に延び、利得調整スイツチ337、
AC及びDC補正加算回路338を通り、最後に出
力緩衝回路329へ接続され、更に第二の加算回
路69そして最後に可動部材32(第12図)へ
と接続される。加えられたAC誤差補正信号はラ
イン80aに存在する誤差増幅ネツトワーク31
0の出力に由来するものである。誤差増幅ネツト
ワーク310によつて与えられた誤差補正信号は
AC及び低周波数、又はDC成分を含む。ライン8
0aは、前述のラピツツアその他の米国出願第
669047号に記載された装置に用いられたくし形フ
イルタのような帯域選択フイルタ(図示せず)ま
で延び複合誤差信号からAC誤差成分を取り出す。
くし形フイルタによつて与えられたAC誤差信号
は入力ライン80bを介して加算回路338に結
合される。AC及びDCヘツド位置誤差信号は加算
回路338によつて加算され、この加算されたヘ
ツド位置誤差信号はライン66aを介して第一の
加算回路64に結合されデイザ発振器60によつ
て与えられたデイザ信号と一緒になる。第一の加
算回路64の出力は緩衝回路329によつて第二
の加算回路69に延びるライン68に結合され、
この第二の加算回路は電子式減衰回路71(第1
2図)によつて与えられた減衰信号を加えること
により複合ヘツド位置誤差補正信号を形成し駆動
増幅器70を介して可動部材32を駆動する。
第10a図に示されたカラーフレーム確認回路
340は最初のカラーフレーム決定が正確に行な
われたかどうか確認し、もし正しいカラーフレー
ム決定に対して可能ヘツド30が誤つたトラツク
を走査しているならば、正常速度モードでの正常
再生動作を開始する前に確実に正しいトラツクの
位置へ可動ヘツドを偏向させる。完全な正常速度
動作モード時にカラーフレーム確認回路340
は、第11b及び11c図に示した論理回路装置
224が与える100%の(完全な)回転速度計
(TACH)信号によつて同期再生動作の直前に可
能化される。この可能化は搬送サーボの制御がキ
ヤプスタン回転速度計サーボ位相固定モードから
制御トラツクサーボ位相固定モードに切換えられ
る時に生じる。
ANDゲート441の二個の反転入力端子の一
方に与えられる「フイールド不一致(ミスマツ
チ)」と呼ばれる信号はビデオ記録/再生装置の
フイールドマツチ発生器95(第2図)によつて
制御トラツク読み出しヘツドからでなくビデオ変
換ヘツド出力から与えられる。このフイールド不
一致信号はビデオ記録/再生装置によつて再生中
のビデオトラツクとこの装置のユーザーによつて
与えられる基準信号、例えば通常の局内基準信号
との比較の結果与えられるものである。フイール
ド不一致信号を与える典型的な回路装置はヘリカ
ルスキヤンビデオ記録/再生装置、例えば前述の
VPR−1ビデオプロダクシヨンレコーダに見ら
れる。前に説明したように、最初のカラーフレー
ム決定が誤つて行なわれた場合、可動部材32は
正しいカラーフレーム状態に対して誤つた偏向位
置にあることになる。カラーフレーム確認回路が
利用するのは、もし最初のカラーフレーム決定が
誤つていた場合、不正確なモノクロームのフイー
ルドが再生されるという条件である。しかし、簡
単に述べると、モノクロームのフイールドが不一
致かどうかは局内基準垂直信号を第一のフリツプ
フロツプのデータ(D)入力に与え、局内基準水平信
号を同じフリツプフロツプのクロツク(C)入力端子
に与えることにより決定される。同様に、ビデオ
記録/再生装置の変換ヘツド30により再生され
る垂直及び水平信号は別のフリツプフロツプのデ
ータ(D)及びクロツク(C)入力端子に与えられる。こ
れら二つのフリツプフロツプの真(Q)出力端子
は排他的ORゲートの二つの入力端子に結合さ
れ、このゲートの出力は上述のフイールド不一致
信号を構成する。排他的ORゲートの出力はモノ
クロームのフイールド一致と不一致の場合とで反
対の状態になる。本願のビデオ記録/再生装置に
おいて、ANDゲート441の入力における低論
理レベルは、モノクロームのフイールドが不一致
で従つて最初のカラーフレーム決定は誤つていた
ことを表わし、高論理レベルはモノクロームのフ
イールドが一致しており従つて正しいフレーム決
定がなされたことを表わす。
フイールドの不一致が生じると、回路装置34
0は可動部材出力緩衝回路329にリセツトステ
ツプを与えて変換ヘツドを正しいトラツクに移動
させる。又は、公知技術のように、キヤプスタン
ドライブをパルス化してテープ36を動かしヘツ
ド30を正しいトラツクの隣に位置させるやり方
がある。しかし、市販のテープ記録/再生装置に
おいてはドロツプアウト期間内にテープ36を再
生位置決めするのに割当てられた短い時間(約
0.5ミリ秒)でテープを加速、減速するのはほと
んど不可能で、従つて公知のビデオ記録/再生装
置においては、テープを移動(slew)させてフ
イールドの不一致を補正した場合その再生画像に
乱れが生ずることがよくある。
ゲート441の出力端子はフリツプフロツプ4
42のデータ(D)入力端子、及び同じフリツプフロ
ツプの反転クリア(CLR)入力端子に結合され
る。フリツプフロツプ442の真(Q)出力端子
はフリツプフロツプ444のデータ(D)入力端子に
結合される。フリツプフロツプ444の真(Q)
出力端子はANDゲート441に戻りその第二の
反転入力端子に結合されて、ゲート441並びに
フリツプフロツプ442及び444から成るラツ
チを形成する。
ビデオ記録/再生装置が記録動作モードにある
時は低レベルにあり、再生動作モード時には高レ
ベルにある「ビデオ記録」と呼ばれる信号はワン
シヨツト回路446の入力端子に与えられる。フ
リツプフロツプ446の真(Q)出力端子は
NORゲート448の二つの反転入力端子のうち
一方の端子に結合される。キヤプスタン回転速度
計固定モードにおいて完全な正常速度に切換えら
れた時ビデオ記録/再生装置のテープ搬送サーボ
によつて与えられる「100%TACH(回転速度
計)」という名のもう一つの入力信号502(第
16図)はインバータ450の入力端子に結合さ
れる。インバータ450の出力はANDゲート3
32の二つの反転入力端子のうち一方の端子、及
びNORゲート448の第二の反転入力端子に結
合される。
NORゲート448の出力端子はワンシヨツト
回路452の正のトリガー入力端子に結合され
る。ワンシヨツト回路452の出力端子はフリツ
プフロツプ442のクロツク(C)入力端子、及びフ
リツプフロツプ444の反転クリア(CLR)入
力端子に結合される。従つて、100%TACH信号
502の終了時において正へ変換する後縁部50
3a(第16図)はインバータ450及びNORゲ
ート448によつてワンシヨツト回路452をト
リガーすることになる。
ここで説明の便宜上フリツプフロツプ442及
び444がリセツトされており、かつフイールド
の不一致がフイールドマツチ発生器95によつて
検出されたと仮定しよう。この場合、ANDゲー
ト441の出力は高レベルにあり、ワンシヨツト
回路452がトリガーされるとフリツプフロツプ
442はクロツクされてセツト状態となり、イン
バータ454の出力における反転処理済ドラム回
転速度計信号の受信に応答してANDゲート45
6を可能化させる。
処理済ドラム回転速度計信号510(第16
図)はライン182に供給されるものであるが、
これはインバータ454の入力端子に与えられ、
このインバータの出力はフリツプフロツプ444
のクロツク(C)入力端子及びANDゲート456の
二つの反転入力端子の一方に結合される。フリツ
プフロツプ442の否真出力端子はANDゲート
456の第二の反転入力端子に結合される。
ANDゲート456の出力端子は各NANDゲート
458及び460の二つの入力端子の一方に結合
される。上述のように、フリツプフロツプ442
がセツト状態にある時、処理済ドラム回転速度計
信号はインバータ454によつて反転されAND
ゲート456を通りNANDゲート458及び4
60の入力端子に与えられる。この回転速度計信
号の正へ移行する後縁部において、フリツプフロ
ツプ444はセツトされANDゲート456を不
能化する。従つて、フイールド不一致信号の一回
の負変換に応答して唯一個のセツトパルスが
NANDゲート458及び460に与えられる。
レベル検出器157(第10b図)の出力は可
動変換ヘツドの位置を示す(即ち最初のカラーフ
レーム決定が完了した後にヘツドが順方向又は逆
方向のいずれかの方向に隣接トラツク中心間距離
に相当する距離だけ偏向するかどうかを示す)も
のであるが、この出力はライン159に与えられ
る。そしてこのラインはNANDゲート458
(第10a図)の第二の入力端子及びインバータ
462の入力端子に結合される。インバータ46
2の出力端子はNANDゲート460の第二の入
力端子に結合される。NANDゲート458の出
力端子はラツチ170の反転セツト(S)入力端
子に結合する。同様にして、NANDゲート46
0の出力端子はラツチ174の反転セツト(S)
入力端子に結合される。処理済ドラム回転速度計
信号から発生しNANDゲート458又は460
のどちらかがライン159上に現れる信号レベル
によつて可能化されるとそのNANDゲートによ
つて与えられてヘツドを1トラツクだけ変位させ
る上記の一個のセツトパルスの詳細を以下に説明
する。
可動ヘツド30の再位置決めを行うためリセツ
トパルスが発生されると、公知の回転速度計処理
回路装置によつて発生されFIELD REFと呼ばれ
るフイールド基準パルスはライン464に与えら
れラツチ170,172及び174のクリア入力
端子に結合される。このフイールド基準パルスは
ドラム一回転回転速度計パルスに由来するもので
この回転速度計パルスの発生してから約1/120秒
後に発生するよう設定されている。このフイール
ド基準パルスが発生すると、各ラツチはそのクリ
ア状態におかれその結果関連するANDゲート1
40,142及び144から可能化入力が除去さ
れる。更に、第10c及び10d図を参照しなが
ら後程詳しく説明する自動ヘツドトラツキングサ
ーボ回路装置の変形機種においては、このフイー
ルド基準パルスはNTSC、PAL及びSECAM方式
による各カラーフレーム静止モーシヨン動作モー
ドのために設けた他のラツチをもクリアすべく結
合される。
前述の回路装置340の動作を更に充分に理解
するには第16図を参照する必要がある。第16
図はトラツク選択ロジツクの動作を示すタイミン
グ図である。波形500は第9図に示しかつ既に
述べてきたテープ速度対時間の関係を示すグラフ
と同一である。波形502はインバータ450の
入力端子に与えられる100%TACH信号を示す。
波形502のうちの部分503は第11b図に示
された論理回路装置224に含まれるワンシヨツ
ト回路371によつて発生する約0.6秒の「窓」
である。このワンシヨツト回路はキヤプスタンが
完全に正常速度になつた時にそれに応答してトリ
ガされる。
波形504は波形500で示されたような速度
変化の過渡的な期間中の変化するトラツクリセツ
ト状態を示すものである。期間504a,504
b及び504cはそれぞれ第7d,7e及び7f
図で示しかつ既に述べてきた三つの異なつた動作
モードに相当するものである。波形502のうち
の部分503は相当する期間中、トラツクリセツ
ト「窓」はプラス又はマイナス1トラツクリセツ
ト範囲だけ開き、もし最初のカラーフレーム決定
後可動ヘツド30が逆方向(又は順方向)に1ト
ラツク位置だけずれていた場合、自動ヘツドトラ
ツキングサーボ回路装置がこの誤つて位置決めさ
れたヘツド30を補正することによつてレベル検
出器158に与えられたしきいレベルの存在によ
つてこのヘツドは順方向にリセツトされない。
波形506はこの過渡期間中のワンシヨツト回
路452の真(Q)出力端子に現れる信号を表わ
す。波形506のパルス部分の前縁部507は波
形502のパルス部分503の後縁部503aと
同期している。
波形506′は波形506と同一であり理解を
溶易にするため時間の単位を拡大して示したもの
である。波形510はインバータ454の入力端
子に与えられた処理済ドラム回転速度計信号を示
すものである。波形512はモノクロームフイー
ルドが誤つて不一致であること、従つて最初のカ
ラーフレーム決定が誤つていることを表わし、そ
れに続く同じ信号の高レベルはモノクロームフイ
ールドの不一致が是正されたことを表わす。縁部
513はANDゲート441の入力における低レ
ベルの信号状態によつて表わされたモノクローム
フイールドの不一致という誤差を補正した結果得
られるものである。この縁部513は再生信号
(図示せず)の垂直同期信号と一致しており、フ
イールド不一致を補正するために1トラツクヘツ
ド位置決めステツプを開始する処理済ドラム回転
速度計パルス511の縁部511bが発生してか
ら約0.5ミリ秒後に発生するものである。
波形514は、ビデオ記録/再生装置が正常速
度モードに切替えられた時にフイールドの不一致
が存在した場合フリツプフロツプ442の真
(Q)出力端子に現れる信号を表わす。波形51
2が低レベルにあり、波形506が高レベルに変
換した時(即ち前縁部507で)、フリツプフロ
ツプ442は前縁部515でセツトされる。波形
516は上記の信号に応答してANDゲート45
6の出力に現れる信号を表わす。パルス信号51
4の前縁部515に応答して、ANDゲート45
6は可能化されてセツトパルス517を通過させ
この結果ラツチ170又は174が可能化されて
セツト状態となる。どちらのラツチが可能化され
るかは、積分器134の出力におけるラソン66
上の常圧レベルの結果としてレベル検出器157
によつてライン159上に供給される順方向/逆
方向信号の状態によつて決まる。即ち、最初のカ
ラーフレーム決定の終了時に変換ヘツド30の位
置が1トラツク位置だけ逆方向にずれていた場
合、カラーフレーム確認回路装置340のレベル
検出器157は最初のカラーフレーム決定が誤つ
ていることを検出し、可動部材32の1トラツク
順方向フイールド不一致補正リセツト移動を行
う。反対に、もし変換ヘツド30の位置が1トラ
ツク位置だけ順方向にずれていた場合、このずれ
はレベル検出器157によつて検出され、回路装
置340は可動部材32の1トラツク逆方向フイ
ールド不一致補正リセツト移動を行う。従つて、
最初のカラーフレーム決定後もし変換ヘツド30
が誤つたトラツク上にある。即ちフイールド不一
致の状態にあることが検出されたならば、
NANDゲート458及び460のうちいずれか
適当な方がレベル検出器157によつてライン1
59に出力された信号レベルによつて可能化さ
れ、もしセツトパルス517がANDゲート45
6によつて与えられた場合、可能化された
NANDゲートはこのセツトパルス517を通過
させラツチ170又は174のうちいずれか適当
な方のセツト(S)端子に与えられる。ラツチ1
70又は174のいずれか一方をセツトさせるこ
とにより、関連するANDゲート140又は14
4が可能化され、既に述べたようにこの結果リセ
ツトパルスがライン186に出力されこのライン
は積分器134に結合され、正しいカラーフレー
ム一致を得るのに必要な1トラツク順方向又は逆
方向にヘツド30をリセツトする。リセツトの方
向は、セツトパルス517の前縁部517aの発
生時のヘツド30の位置によつて決定される。
もし最初のカラーフレーム決定が正しいもので
あれば、ANDゲート441の入力に与えられる
フイールド不一致信号512は高レベルとなりこ
の結果カラーフレーム確認回路340は不能化さ
れANDゲート456はラツチにセツトパルス5
17を与えない。従つて、ヘツド30は最初のカ
ラーフレーム決定後もフレーム決定の際と同じ位
置にとどまる。
波形506のパルス部分によつて囲まれる時間
フレーム(ワンシヨツト回路452のパルス発生
期間)中に、多くの処理済ドラム回転速度計パル
ス(波形510)が発生する。既に簡単ながら述
べたように、ヘツド30の1トラツク分の位置ず
れが検出される度に、これを補正するのに唯一回
のリセツトステツプを可動部材32に与えるべき
である。この目的のため、上述したように、カラ
ーフレーム補正期間中はフリツプフロツプ444
は余分な処理済ドラム回転速度計パルスをしめだ
す働きをする。波形518はANDゲート441
の入力に与えられるフリツプフロツプ444の真
(Q)出力信号を示す。パルス517は処理済ド
ラム回転速度計パルス511に一致する。処理済
ドラム回転速度計パルス511は説明をわかりや
すくするために時間の単位を拡大して示してい
る。フリツプフロツプ444の出力に与えられる
波形518の前縁部520は回転速度計パルス5
11の後縁部511bに一致する。この一致によ
り、ANDゲート441及びフリツプ442及び
444で構成されるラツチはリセツトされ、その
結果ANDゲート456が不能化され、新しいセ
ツトパルス(波形516)がNANDゲート45
8又は460に与えられるのを阻止する。波形5
18の後縁部521はワンシヨツト回路452の
パルス発生期間が終了した結果発生する波形50
6の後縁部508に一致する。これは約0.25秒の
カラーフレーム補正ヘツドトラツク調整「窓」を
画定し、この期間後はカラーフレーム確認回路3
40から積分回路134へはもはやリセツトパル
スは与えられない。この状態は次のカラーフレー
ム補正が必要になるまで続く。
自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置の帯域
を超えるヘツド対トラツク位置関係誤差における
変化は当然のことながら処理されず、従つて補正
されない。第10a及び10b図によつて示され
た自動ヘツドトラツキングサーボが使用される特
定のビデオ記録/再生装置の動作特性の要求する
ところによればサーボ帯域は30Hzが好ましい。し
かし、ビデオ記録/再生装置の動作状態によつて
は、ヘツド30の位置ずれが大きく、生ずるトラ
ツク位置決め誤差信号は30Hzのサーボ帯域を超え
る周波数になる場合がある。例えば、ビデオ記
録/再生装置が静止フレーム動作モードにある
時、自動ヘツドトラツキングサーボは最初ライン
66(第3図)にヘツド位置決め信号を与え、こ
の結果ヘツド30の位置がずれ、テープ36の走
査開始時に、域るトラツク上で走査を開始したヘ
ツドは隣接トラツク間のガードバンドを横切り隣
りのトラツク上で走査を終了する場合がある。こ
の状態において、ヘツド30がトラツクを横切る
ことにより60Hzの誤差信号が発生し、ヘツドトラ
ツキングサーボは誤差信号に応答してヘツドの位
置ずれを補正することができなくなる。その代り
に、ヘツドトラツキングサーボはあたかもヘツド
30が正しい位置に位置決めされているかのよう
に作用し、その結果、ヘツド30の位置を誤つた
状態のままにしておく出力信号を発する。このよ
うなクロストラツキングの結果、変換ヘツド30
がガードバンドの中心を横切つた時、ヘツド30
によつて再生されるRFエンペロープの振幅は最
小値まで縮む。サーボ回路の帯域がこのように限
られているため、ライン66上のヘツド位置決め
信号中に積分器134によつて過渡的リセツトパ
ルスが発生する。この過渡的リセツトパルスは通
常の場合、その振幅は可動部材32のリセツトを
トリガするだけの大きさはない。従つて、サーボ
機構は、二つの隣接トラツクのうちの最初のトラ
ツクを再走査するために可動部材32の位置をリ
セツトしない結果としてこの二つの隣接トラツク
の走査部分があいまいになつてしまう。このよう
な状態においてヘツド30がテープ36に沿つて
トレースする軌跡105を第6図に想像線によつ
て示してある。
ヘツド位置決めサーボ回路装置又は可動部材の
偏向に乱れが生じるとこれも又、永久的なヘツド
の位置ずれの原因となり得る。もしこの乱れが静
止フレームモード時のヘツド位置の交番リセツト
動作のタイミングと同期していてそのためこのリ
セツト動作が行なわれない場合、ヘツド位置決め
サーボ回路はヘツドに二つの隣接トラツクを連続
して走査させ、それから可動部材32に2トラツ
ク順方向リセツトステツプを発する。この2トラ
ツク順方向リセツトステツプが発生する理由は、
連続して走査された二つのトラツクのうち二番目
のトラツクの走査の後に、積分器134によつて
ライン66上に与えられたヘツド位置決め信号は
レベル検出器158及び156(第3図)の0及
び2トラツク順方向リセツトしきい値の両方の値
を超えるからである。従つて、既に述べたように
2倍振幅リセツトパルスが積分器134に与えら
れる。このような同期乱れが存在する限り、可動
部材32は自動ヘツド位置決めサーボによつて制
御され二つの隣接トラツクを繰返し走査する。二
つのトラツクから再生された二つのビデオフイー
ルドに含まれた映像情報が相対的な動きを含んで
いる場合、水平ジツタが映像表示された信号中に
現れることとなる。このような状態において積分
器134によつて与えられるヘツド位置決め信号
を第7c図に想像線103及び104によつて示
す。
不確定(ambiguous)トラツク固定解除回路装
置342(部分的に第10a及び10b図に示
す)は、ビデオ記録/再生装置が静止フレームモ
ードで動作している時、この装置のサーボ機構が
前述のあいまいな状態で固定されるのを防ぐ。回
路装置342はビデオ記録/再生装置が静止フレ
ーム動作モードで動作している場合、一体のトラ
ツクの走査が終了した時に生ずるリセツトの失敗
を検出するために設けてある。再生制御トラツク
パルス94に由来する入力ライン339上の信号
を受信するように結合された入力端子を有するワ
ンシヨツト回路343は静止フレーム動作モード
時に生ずるようなテープ運動の不存在を検出す
る。ワンシヨツト回路343の出力はNANDゲ
ート345の二つの入力端子のうち一方の端子に
結合し、このNANDゲートの出力端子はラツチ
172のセツト入力端子に結合される。
ラツチ172の否真出力端子はANDゲート1
42の二つの入力端子のうちの一方に結合され
る。このANDゲートの第二の入力端子はパルス
及びクロツク発生回路184中に位置するフリツ
プフロツプ回路324の否真出力端子からライン
186の一方を介してリセツトパルスを受けとる
ように結合されている。静止動作モードにおい
て、ゲート142の出力端子はリセツトパルスを
発生してヘツド一回転毎に可動部材32を歩進
(ステツプ)させる必要がある。更に、ANDゲー
ト142の出力はワンシヨツト回路347の負ト
リガ入力端子に結合され、このワンシヨツト回路
の真出力端子はNANDゲート349の二つの入
力端子のうちの一方に結合される。ワンシヨツト
回路347の正トリガ入力端子はプラス5ボルト
に結合し、ワンシヨツト回路のパルス発生期間は
このワンシヨツト回路のピン14及び15に結合
した関連する抵抗/コンデンサネツトワークの時
定数によつて決定される。ワンシヨツト回路34
7の否真出力端子はもう一つのワンシヨツト回路
351のセツト入力端子に結合される。
第10a及び10b図に示す実施例は、NTSC
標準方式によるテレビジヨン信号を本明細書に記
載された装置によつて記録、再生する場合に、走
査ヘツド30のトラツキング位置を制御できるよ
うな回路構成を用いている。本明細書に記載され
た装置を使つて他のテレビジヨン信号標準方式、
例えばPAL及びSECAM方式、の信号を記録、再
生する際の走査ヘツドトラツキング位置を制御す
る目的で、第10a及び10b図の自動ヘツドト
ラツキングサーボを変形した回路構成例を第10
c及び10d図に示す。NTSC方式テレビジヨン
信号の場合、ワンシヨツト回路347は約25ミリ
秒のタイミングでセツトされ、ワンシヨツト回路
351は160ミリ秒のタイミングでセツトされる。
従つてワンシヨツト回路347によつて与えられ
る25ミリ秒のパルスはANDゲート142に与え
られる連続リセツトパルス期間より長く、二つの
連続リセツトパルス間に必要とされる時間よりは
短い。既に述べたように、リセツトパルスはヘツ
ド30の一回転毎に、従つて60Hzの周波数で、パ
ルス及びクロツク発生回路324によつて与えら
れる。従つて、ANDゲート142の出力にリセ
ツトパルスが与えられないと、ワンシヨツト回路
347のパルス発生期間が経過し、その結果ワン
シヨツト回路351をセツトしかつNANDゲー
ト349を条件付ける。ワンシヨツト回路351
のセツト動作時間は約10個の連続リセツトパルス
発生に必要な時間に対応する。ワンシヨツト回路
351のセツト動作に応答してNANDゲート3
49が条件付けられると、NANDゲート345
が条件付けられてラツチ172を約10リセツトパ
ルス期間だけセツト状態に保持する。その結果、
10の連続リセツトパルスが適当な時間にANDゲ
ート142の出力端子に与えられて、積分器13
4の出力を可動ヘツド30の順方向1トラツク偏
向量に等しい量だけリセツトしかつ前述のあいま
いな状態からサーボ機構を解除する。
第10a及び10b図に示された自動ヘツドト
ラツキングサーボ回路装置を変更して、多数のフ
イールドが複数のトラツクから再生される静止モ
ード動作に対してこの回路装置を条件付け、かつ
NTSC以外の方式の信号についても上記のよう
に、不確定トラツク固定解除回路装置342を条
件付けて適当な動作を行なわしめることのできる
回路構成例を第10c及び10dに示す。この変
更例はPAL及びSECAMテレビジヨン信号の処理
にも適用できる。処理済ドラム回転速度計信号を
送信するライン182は、通常のカスケード接続
法で結合した3つのフリツプフロツプ381,3
82及び383から成る8ビツトの分周器回路3
80のクロツク入力端子に結合する。又、ライン
182はスイツチ384の位置“1”接触端子に
結合される。フリツプフロツプ381,382及
び383の出力端子はスイツチ384の位置2,
3及び4接触端子に結合される。スイツチ384
の操作端子はライン182を介して接合点183
に結合し、このラインは積分器134、フリツプ
フロツプ回路324及びカラーフレーム確認回路
装置340(第10a図)に関連したリセツト可
能化ラツチに延びている。既に述べたように、
「フイールド不一致」信号は、フリツプフロツプ
381,382及び383の反転クリア入力端子
に与えられてフイールド一致状態が存在するよう
になるまで分周器380の動作を阻止する。スイ
ツチ384の可動接点の位置を変えると、ライン
132に接続したANDゲートにリセツトパルス
が与えられる前にライン182を介して受けとる
必要のある。処理済ドラム回転速度計パルスの数
が変わる。この結果、積分器134に与えられる
リセツト信号の周波数を各静止フレームモード毎
に選択的に変えることができる。
スイツチ384はスイツチ386及び387に
結合し、これらのスイツチはその操作端子をプラ
ス5ボルト電圧源に結合している。スイツチ38
4,386及び387の位置1から4までは各々
対応しており、スイツチ384が位置1にある
時、スイツチ386及び387も同じく位置1に
ある。スイツチ386の位置1接点端子は抵抗R
20を介してワンシヨツト回路347のピン15
に結合し、スイツチ387の位置1は抵抗R22
を介してワンシヨツト回路351のピン7に結合
する。抵抗R20及びR22の値は既に述べたも
のと同一でありワンシヨツト回路347のパルス
発生期間を25ミリ秒、ワンシヨツト回路351の
それを160ミリ秒にする。スイツチ386及び3
87の可動接点が位置1にある時、不確定トラツ
ク固定解除回路装置は静止フレームモード、即ち
一個のフイールドが繰返し再生されて静止画像表
示を形成するモードにおける動作を行う構成をと
る。
スイツチ386の三つの接点端子(位置2,3
及び4)は各々、抵抗R24,R26及びR28
を介してワンシヨツト回路347のピン15に結
合する。スイツチ387の位置2,3及び4も同
様に抵抗R30,R32及びR34を介してワン
シヨツト回路351のピン7に結合する。抵抗R
24,R26及びR28の値は各々ワンシヨツト
回路347のパルス発生期間を50ミリ秒、100ミ
リ秒又は200ミリ秒にするような値に選ばれる。
同様に、抵抗R30,R32及びR34の値は
各々ワンシヨツト回路351のパルス発生期間を
320ミリ秒、640ミリ秒、又は1280ミリ秒にするよ
うな値に選ばれる。
スイツチ386及び387の可動接点が各々位
置2,3又は4の一つの位置にある時、不確定ト
ラツク固定解除回路装置342は各静止フレーム
モードのうちの一つ、即ちそれぞれ二個のフイー
ルドシーケンス(モノクロームフレームの場合)、
四個(NTSC又はSECAMカラーフレームの場
合)又は八個(PALカラーフレームの場合)の
フイールドシーケースが繰返し再生されて静止画
像表示を形成するモードでの動作を行う構成をと
る。
上記の実施例において、ワンシヨツト回路34
7のピン15と14及びワンシヨツト回路351
のピン7及び6をブリツジするコンデンサの値は
変化しない。しかしながら、抵抗の値は一定に保
つたままでコンデンサを切替えたり、又コンデン
サと抵抗の両方を同時に変化させて所望の静止フ
レーム動作モードに必要な値にワンシヨツト回路
の時定数を変化させることもできる。
スイツチ384,386及び387が位置2,
3又は4にある時、処理済ドラム回転速度計パル
スは各々2,4又は8で分割される。従つて、変
換ヘツド30の位置はスイツチ384,386及
び387を機械的に結合することにより選択され
る記録情報の二番目、四番目又は八番目の連続フ
イールドを走査した後リセツトされる。然し、こ
のフイールドの選択に相応して、可動部材32に
与えられるリセツト信号の振幅も、関連するラツ
チ及びゲートに関連して動作するしきい値信号発
生回路装置によつて選択される。このしきい値信
号発生回路装置は第10dに示され以下に更に詳
しく説明する。スイツチ384の可動接点はスイ
ツチ386及び387の可動接点と共に動作する
よう連結構成になつているので、所定の静止フレ
ームモードにおいて適当な分周処理済ドラム回転
速度計信号が与えられ、可動部材32に補正ヘツ
ド位置リセツト信号を与える。
従つて、ビデオ記録/再生装置が静止フレーム
モードで動作している時、オペレータはスイツチ
384,386及び387を位置1に切り換える
ことにより変換ヘツド30のリセツト動作間で一
個のフイールドを走査する。もし、しかし、例え
ば完全なモノクロームフレームを得る場合のよう
にヘツドのリセツト動作間で二個の連続フイール
ドを走査したいと思つたなら、オペレータはこれ
らのスイツチを位置2に切換える。これらのスイ
ツチを位置3に切換えた場合、走査ヘツド30は
リセツト動作間で四個の連続フイールドを走査す
ることになり、この場合完全なNTSCカラーフレ
ームか、又はSECAMテレビジヨン信号の場合は
ジツタのないカラーフレームが得られる。これら
のスイツチを位置4に切替えるとビデオ記録/再
生装置は、PALテレビジヨン信号から、もしそ
の信号がテープに記録されているならば、完全な
カラーフレームを形成する。
ライン132(第3図)を介して適当なリセツ
ト電流パルスを積分器134に与えることにより
種々の単一及び複数フイールド静止モード動作に
おいて対応する適当なヘツド位置のリセツト動作
を行なわせる回路の変形例を第10d図に示す。
既に述べたのと同じ方法で、可変しきい基準信号
発生源126はレベル検出器158及び関連する
ANDゲート142のヘツドリセツト決定しきい
電圧レベルを設定し、このゲート142はライン
66のヘツド偏向信号レベルに応答して、適当な
順方向ヘツド位置リセツト電流パルスをライン1
32に出力して正常速度未満の速度における動作
を行なわせる。更に、レベル検出器156及び1
60はそれぞれ1トラツク逆方向及び1トラツク
順方向の固定しきい電圧レベルを受けとり既に述
べたように可動ヘツド30を適当にリセツトす
る。静止モード動作、即ち一個のテレビジヨンフ
イールドをテープ30から繰返し再生するモード
における動作の場合、レベル検出器158は基準
信号発生源126から逆方向の全てのヘツド偏向
量に対応するしきい電圧を受ける。各処理済ドラ
ム回転速度計パルスが発生するたびに、ヘツド3
0を運ぶ可動部材32は、ヘツドによるトラツク
走査終了時における逆方向ヘツド偏向量に対応す
る量だけ偏向する。従つて、レベル検出器158
はラツチ172を可能化し、このラツチはクロツ
クされると関連するANDゲート142の一方の
入力に可能化信号を与え、更にこのANDゲート
はライン186を介して他方の入力に結合したそ
の次のリセツトパルスを通過させる。ライン18
6はパルス及びクロツク発生器184(第3図)
のフリツプフロツプ回路324(第10a図)か
ら延びている。ANDゲート142を通過した一
個のリセツトパルスは、各回転終了時、従つてヘ
ツド30による1トラツク走査終了時に、即ち60
Hz標準フイールド割合の場合は60Hzの周波数及び
50Hz標準フイールド割合の場合は50Hzの周波数
で、抵抗148によつてライン132上の一個の
電流パルスに変換される。その結果1トラツク順
方向にヘツドがリセツトされ、次のヘツド回転時
に同一トラツクを再走査する。ビデオ記録/再生
装置が単一フイールド静止モーシヨンモードにあ
る限り、ヘツド30はANDゲート142及び関
連する抵抗148によつて発生されたリセツト電
流パルスによつて繰返しリセツトされる。その結
果、一個のテレビジヨンフイールドが繰返し走査
されるトラツクから繰返し再生されることにな
る。
モノクロームフレーム(二個の奇数及び偶数の
インターレースされたテレビジヨンフイールドか
ら成る)静止モーシヨン動作モードの場合、レベ
ル検出器156及び158は関連するラツチ17
0及び172、ANDゲート140及び142並
びに電流形成抵抗146及び148と共に、ライ
ン132を介して積分器134に2トラツク順方
向リセツト電流パルスを与える働きをする。これ
に応答して積分器は、可動ヘツド30が二回転す
る毎にこのヘツドを繰返し再生された二個の連続
フイールドのうち最初のフイールドを含むトラツ
クへ再び戻す。この移動は8ビツト分周回路38
0(第10c図)の出力におけるスイツチ384
の可動接点を位置2に切替えることにより達成さ
れる。この位置にスイツチ384が切替ると、8
ビツト分周回路380は、トラツク走査ヘツド3
0が二回目の回転を終了する度に、即ち60Hz標準
フイールド割合の場合は30Hzの周波数で、50Hz標
準フイールド割合の場合は25Hzの周波数で、分周
された処理済みドラム回転速度計パルス及びリセ
ツトパルスをそれぞれライン182及び186に
与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が二回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は、
連続リセツト電流パルス間にヘツドが二回転する
時間継続しかつ隣接トラツク3本分の距離(トラ
ツク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向
に可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラ
ンプ信号を与える。従つて、ライン182上に分
周された処理済ドラム回転速度計パルスが発生す
ると、レベル検出器156と158が両方とも、
前述したようにラツチのために設定されたしきい
レベルを超えるライン66上の信号レベルによつ
て条件付けられて、それぞれライン164及び1
66上に信号を出し、このラインは各々ラツチ1
70及び172のD入力に結合し次の関連する
ANDゲート140及び142を可能化し、この
結果各ゲートはライン186を介して受信した分
周リセツトパルスを通過させる。第3図を参照し
ながら既述したように、ANDゲート140及び
142を通過した二つのリセツトパルスは抵抗1
46及び148によつて対応する電流パルスに変
換され、更に二つのパルスは一緒になつてライン
132上に2トラツク順方向リセツト電流信号を
作る。この2トラツク順方向リセツト信号はライ
ン66上のヘツド偏向信号をリセツトし、その結
果、連続二フイールドの再生が行なわれるたびに
可動部材32を2トラツク分順方向に偏向させ
る。このようにして、ビデオ記録/再生装置を使
つて全てのテレビジヨン信号標準方式の場合にモ
ノクロームフレーム静止画像が得られる。
NTSC方式、及びSECAM方式の信号を使つた
カラーフレーム静止モーシヨン動作モードの場
合、四個の連続テレビジヨンフイールドが順番に
繰返し再生されて静止モーシヨンカラー画像を形
成する。このモードにおいて、レベル検出器55
0は関連するラツチ552、ANDゲート554、
それにこのANDゲート554の出力に接続した
抵抗556と共にライン132を介して積分器1
34にもう一個の2トラツク順方向リセツト電流
パルスを与える働きを有する。抵抗556のイン
ピーダンス値は抵抗146及び148の値(抵抗
146と148の値は等しい)の半分の値が選ば
れており、ANDゲート554を通過せしめられ
た一個のリセツトパルスは2トラツク順方向リセ
ツト電流パルスに変換されライン132上に与え
られる。この静止フレームモードにおいて、
ANDゲート140及び142も又協働して2ト
ラツク順方向リセツト電流パルスをライン132
上に与え、このパルスは上記の新たな2トラツク
順方向リセツト電流パルスに加算されて4トラツ
ク順方向リセツト電流信号を形成し、ヘツド30
が四回転する毎にこれの再位置決めを行う。積分
器134はライン132上の4トラツク順方向リ
セツト電流信号に応答し、可動ヘツド30が四回
転する度に、先に繰り返し再生した連続四個のフ
イールドの最初のフイールドを含むトラツクの位
置へこのヘツドを移動させる。この移動は、8ビ
ツト分周器回路380(第10c図)の出力にお
けるスイツチ384の可動接点を位置3に切換え
ることにより達成される。スイツチ384がこの
位置に切替わると、8ビツト分周回路380は、
トラツク走査ヘツド30が四回目の回転を終了す
る度に、即ち60Hz標準フイールド割合の場合は15
Hzの周波数で、50Hz標準フイールド割合の場合は
12.5Hzの周波数で、分周された処理済ドラム回転
速度計パルス及びリセツトパルスを各々ライン1
82及び186に与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が四回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は連
続リセツト電流パルス間にヘツドが四回転する時
間継続しかつ隣接トラツク4本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向に
可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラン
プ信号を与える。従つて、ライン182上に分周
された処理済ドラム回転速度計パルスが発生する
と、全てのレベル検出器156,158及び55
0が、ラツチのために設定されたしきいレベルを
超えるライン66上の信号レベルによつて条件付
けられて、それぞれラツチ170,172及び5
52のD入力に信号を与え、この信号は次の関連
するANDゲート140,142及び554を可
能化し、この結果各ゲートはライン186を介し
て受信した分周リセツトパルスを通過させる。全
てのカラーフレーム静止モーシヨンモードにおい
て、テレビジヨン信号標準方式の種類に関係な
く、固定ヘツドリセツト決定しきい電圧レベルが
ライン558に与えられこのラインはレベル検出
器550の二つの入力の一方に延びている。この
電圧レベルは隣接トラツク4本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離の逆方向のヘ
ツド偏向量に相当する。
上述したように、ANDゲート140,142
及び554を通過せしめられかつ抵抗146,1
48及び556によつて適当なパルス電流レベル
に変換された三個のリセツトパルスはライン13
2上で一緒になり積分器134の入力に4トラツ
ク順方向リセツト信号を出力する。この4トラツ
ク順方向リセツト電流信号はライン66上のヘツ
ド偏向信号をリセツトし、その結果、連続四フイ
ールドの再生が行なわれるたびに可動部材32を
4トラツク分順方向に偏向させる。このようにし
て、ビデオ記録/再生装置を使つてNTSC方式で
もSECAM方式でも(再生される信号に応じて)
カラー静止モーシヨン画像が得られる。
PAL標準方式によるカラーフレーム(8個の
連続テレビジヨン信号より成る)静止モーシヨン
動作モードの場合、レベル検出器560は関連す
るラツチ562、ANDゲート564それにこの
ANDゲート564の出力に接続した電流形成抵
抗566と共にライン132を介して積分器13
4にもう一個の4トラツク順方向リセツト電流パ
ルスを与える働きを有する。ANDゲート564
を通過せしめられた一個のリセツトパルスからこ
の4トラツク順方向リセツト電流パルスを形成す
るために、電流形成抵抗566のインピーダンス
値は抵抗146及び148の値の四分の一に選ば
れている。この静止フレームモードにおいて、
ANDゲート140,142及び554も又4ト
ラツク順方向リセツト電流パルスをライン132
上に与え、このパルスは上記の新たな4トラツク
順方向リセツト電流パルスに加算されて8トラツ
ク順方向リセツト電流信号を形成し、ヘツド30
が八回転する毎にこれの再位置決めを行う。積分
器134はライン132上の8トラツク順方向リ
セツト電流信号に応答し、可動ヘツド30が八回
転する度に、繰り返し再生した連続8個のPAL
カラーフレームフイールドの最初のフイールドを
含むトラツクの位置へこのヘツドを移動させる。
この移動は8ビツト分周器回路380(第10c
図)の出力におけるスイツチ384の可動接点を
位置4に切換えることにより達成される。スイツ
チ384がこの位置に切替ると、8ビツト分周器
回路380は、トラツク走査ヘツド30が八回目
の回転を終了する度に、即ち50HzのPAL標準フ
イールド割合において6.25Hzの周波数で、分周さ
れた処理済ドラム回転速度計パルス及びリセツト
パルスを各々ライン182及び186に与える。
リセツト電流パルスはヘツド30が八回転する
毎に積分器134に与えられるので、積分器は連
続リセツト電流パルス間にヘツドが八回転する時
間継続しかつ隣接トラツク八本分の距離(トラツ
ク中心線で測つて)に相当する距離だけ逆方向に
可動部材32を偏向させるようなヘツド偏向ラン
プ信号を与える。従つてライン182上に分周さ
れた処理済ドラム回転速度計パルスが発生する
と、全てのレベル検出器156,158,550
及び560がライン66上の信号レベルによつて
条件付けられて、それぞれラツチ170,17
2,552及び562のD入力に信号を与え、こ
の信号は次の関連するANDゲート140,14
2,554及び556を可能化し、この結果各ゲ
ートはライン186を介して受信した分周リセツ
ト電流パルスを通過させる。PALカラーフレー
ム静止モーシヨンモードの場合、固定8トラツク
逆方向基準しきい電圧レベルがライン572を介
してレベル検出器560の一方の入力に与えられ
る。上述したように、ANDゲート140,14
2,554及び564を通過せしめられかつ抵抗
146,148,556及び566によつて適当
な電流パルスレベルに変換された四個のリセツト
パルスはライン132上で一緒になり積分器13
4の入力に8トラツク順方向リセツト信号を出力
する。この8トラツク順方向リセツト信号はライ
ン66上のヘツド偏向信号をリセツトし、その結
果、連続八個のPALカラーフレームフイールド
が再生されるたびに可動部材32を8トラツク分
順方向に偏向させる。このようにして、ビデオ記
録/再生装置を使つてPAL方式によるカラーフ
レーム静止画像が得られる。尚、ビデオ記録/再
生装置を使つて複数フイールド静止モーシヨン画
像を再生しない時は、可変しきい基準信号発生源
126はセツトされ不能化信号をライン558及
び572に与え、このラインはそれぞれレベル検
出器550及び560の一方の入力に延びてい
る。ビデオ記録/再生装置の他の動作モードにお
けるレベル検出器154の機能に関して既に説明
したように、この不能化信号はレベル検出器55
0及び560が各々の関連するANDゲートを可
能化させることを防ぎ、このANDゲートが積分
器134のリセツト動作を制御するライン132
(第3図)にリセツトパルスを通過させないよう
にする。
第10d図に示した自動ヘツドトラツキングサ
ーボ回路装置の変形部分は第10c図に示したサ
ーボ回路装置の変形部分と協働して上記のような
種々の静止フレーム動作モードに要求されるリセ
ツトパルス信号を与えることにより、既に述べた
ようなあいまいな状態にビデオ記録/再生装置の
サーボ機構が固定されないようにする。この点に
関して、ライン574はNANDゲート345
(第10a図)から延びて、前述のリセツトパル
ス10個の期間持続するラツチホールド信号を与え
る。第10a及び10b図に示した変形前のヘツ
ドトラツキングサーボ回路装置の構成によれば、
ラツチホールド信号はラツチ172のセツト端子
のみに与えられる。その理由は、同サーボ回路装
置が単一の繰返し再生されたフイールドから静止
モーシヨン画像を得るように構成されており、こ
のためには1トラツク順方向にヘツド30をリセ
ツトするだけでよいからである。モノクロームフ
レーム静止モーシヨンモードにおいては、二個の
連続フイールドが繰返し再生されるので2トラツ
ク順方向リセツト信号が必要である。10個のリセ
ツトパルス期間中2トラツク順方向リセツト信号
を与えるためには、モノクロームフレーム静止モ
ーシヨンモードで動作している時にスイツチ57
6を閉じて、ラツチ170のセツト端子にもライ
ン574上のラツチホールド信号を与えるように
する。ラツチ170及び172両方共10個のリセ
ツトパルス期間中はセツト状態にあるので、各々
が関連するANDゲート140及び142は同期
間中可能化される。この結果、既述の如く、ライ
ン132を介して積分器134の入力に2トラツ
ク順方向リセツト電流信号が与えられる。
NTSC標準方式又はSECAM標準方式によるカ
ラーフレーム静止モーシヨン動作を行うために
は、4トラツク順方向リセツト電流信号が必要で
ある。なぜなら四個の連続フイールドを繰返し再
生するからである。10個のリセツトパルス期間中
4トラツク順方向リセツト電流信号を与えるため
には、全てのカラーフレーム静止モーシヨンモー
ドで動作している時にスイツチ576及び578
を両方共閉じて、ラツチ170及び552のセツ
ト端子にもライン574上のラツチホールド信号
を与えるようにする。ラツチ170,172及び
552は、10個のリセツトパルス期間中はセツト
状態にあるので各々が関連するANDゲート14
0,142及び554は同期間中可能化され、そ
の結果、既述の如く、ライン132上に4トラツ
ク順方向リセツト電流信号が発生する。
PALカラームフレーム静止モーシヨンモード
においては、10個のリセツトパルス期間中8トラ
ツク順方向リセツト電流信号が必要である。何故
なら八個の連続フイールドが繰返し再生されるか
らである。10個のリセツトパルス期間中8トラツ
ク順方向リセツト電流信号を発生させるために
は、スイツチ580も又閉にしてラツチ562の
セツト端子にもライン574上のラツチホールド
信号を与えるようにする。全てのラツチが、10個
のリセツトパルス期間中セツト状態にあるので、
各々の閉連するANDゲートは同期間中可能化さ
れ、その結果、既述の如く、ライン132上に8
トラツク順方向リセツト電流信号が発生する。
第10a及び10b図にその一例を示した自動
ヘツドトラツキングサーボ回路装置は特定の入力
信号の受信に従つて他の特殊な機能を果す工夫が
施されている。例えば、ヘツド位置決め誤差信号
は正常速度動作モードにおいて普通の場合低周波
誤差信号なので、回転ヘツド30によるトラツク
走査期間の中間でライン80上の同期検波器出力
信号をサンプリングすることが望ましい。この目
的のため、同期検波器78の出力と積分器134
の入力との間のヘツド位置誤差帰還路のライン8
0中に通常は開であるスイツチ122(第10b
図)が挿入されている。正常速度モード時に、入
力ライン283上のAUTO TRK信号はNAND
ゲート429を可能化し入力ライン430上に与
えられたDC GATE信号を通過させる。DC
GATE信号は60Hzドラム回転速度計信号から由
来するもので、連続するドラム回転速度計信号の
間に発生するよう遅延される。DC GATE信号
は約4ミリ秒持続する低レベルパルス信号として
NANDゲート429により通過させられる。第
10a及び10b図に示した自動ヘツドトラツキ
ング回路がONになると、次の低レベルANDゲ
ート431はパルス幅においてDC GATE信号
と対応する高レベルパルスを発生しスイツチ12
2を可能化し低周波のヘツド位置決め誤差信号を
通過させて積分器134に与え、積分器134は
これに応答して、ライン68に与えられたヘツド
位置サーボ補正信号のDCレベルを調節する。ラ
イン68は第二の加算回路69(第12図)に延
びている。
この自動ヘツドトラツキングサーボ回路は、テ
ープガイドドラムアセンブリ20(第4図)のド
ラム部22、従つて可動部材32が回転しない場
合に同回路を不能化する手段も含む。ドラム部2
2が回転しない場合、低論理信号レベルが入力ラ
イン434(第10b図)上に出力され、自動ヘ
ツドトラツキングサーボ回路の論理回路装置11
1により処理され、その結果不能化信号が与えら
れスイツチ312及び316を開にする。
記録テープが、記録時とは異なる記録/再生装
置によつて再生されることが往々にしてある。多
くの場合、記録装置と再生装置とでは幾何学的な
ヘツド対テープのトラツキング軌跡が異なる結果
相互変換(interchange)誤差が生じる。このよ
うな幾何学的変化はランダムな性格を有するの
で、再生動作中に重大なミストラツキング状態が
生ずる可能性がある。可動ヘツド30の制御を容
易にして記録トラツクを正確にトレースするため
に、スイツチ手段433がデイザ発振器60に含
まれている。このデイザ発振器60はオペレータ
の制御により、ライン62を介して可動部材32
に与えられるデイザ信号の振幅を二倍にすること
ができる。オペレータは二倍振幅デイザ信号を選
び、適当な制御装置を用いて高論理レベルの
AST RANGE信号を入力ライン435に与え
る。可動部材32上に与えられた二倍振幅デイザ
信号はヘツドトラツキングサーボ回路のサーボ捕
獲(capture)利得を増やしその結果サーボ捕獲
範囲を伸ばす効果を有する。
既に述べたように、可動部材32の偏向可能な
範囲は限られている。以前に商業用に製造された
ビデオ記録/再生装置においては、この範囲は隣
接トラツク中心間距離の±1.5倍の距離に選ばれ
ていた。前記の延長されたサーボ捕獲範囲でビデ
オ記録/再生装置が動作している時に再生信号中
に不要の撹乱効果を生じさせることなく容易に記
録情報をトラツキングするために、本発明のビデ
オ記録/再生装置は自動テープ変化(slew)駆
動指令信号発生器436を含む。この発生器43
6はライン66a上に存在する合成DC誤差プラ
スヘツド偏向信号に応答して出力ライン437又
は438のうち適当な方に一個以上のトラツク変
化(slew)テープ駆動指令を出力する。これら
のラインはキヤプスタンモータ駆動増幅器220
に延びておりテープ変化(slew)指令を同増幅
器220に結合する。延長されたサーボ捕獲範囲
における動作モードの際に重大なミストラツキン
グ状態が発生すると、可動部材32はそのプラ
ス、マイナスいずれかの限界点まで変位すること
がよくある。このような動作モードにおいて可動
部材をその偏向範囲内に保つておくために、発生
器436は、可動部材32の偏向量が隣接トラツ
ク中心間距離の±15%を超えた場合はいつでも変
化(slew)指令をキヤプスタンモータ駆動増幅
器220に与えるような構成になつている。この
ようにして、可動部材32はその偏向範囲限界内
に保たれる。可動部材32が順方向に偏向して15
%の偏向限界を超えた場合、テープ変化(slew)
逆制御に関連したヘツド偏向しきい基準レベルを
超えることになり、発生器436が出力ライン4
38を介してSLEW REV指令を与え、テープ3
6の搬送速度を緩めるか又は搬送方向を逆転させ
るかのいずれか必要な動作を行なう。可動部材3
2が逆方向に偏向して15%の偏向限界を超えた場
合、発生器436はライン437を介してSLEW
FWD指令を与える。
第11a,11b及び11c図は、第8図のブ
ロツク図で示される搬送サーボの一部分の動作を
行なうのに用いることのできる具体的な回路装置
の一例を示すものである。第8図のブロツク図に
示されているが第11a,11b及び11c図に
は含まれていないテープ搬送サーボ部分は既に述
べた通り、制御トラツク位相比較器270、制御
トラツク誤差「窓」検出器276及びカラーフレ
ーム検出器280であり、これらは典型的なヘリ
カルスキヤンビデオ記録/再生装置に含まれるも
ので、テープ搬送サーボの動作を行なわせる信号
を与える。更に、この搬送サーボはテープ30の
搬送を制御してビデオ記録/再生装置が50Hz及び
60Hzライン標準方式の両方のテレビジヨン信号を
記録、再生できるような構成をとつている。入力
ライン338に与えられた50/60Hz信号レベル
は、搬送サーボを、処理しようとするテレビジヨ
ン信号に必要な動作状態にセツトする。第11
a,11b及び11c図に示した具体的回路装置
の構成は、PAL及びSECAMテレビジヨン信号の
代わりにNTSCテレビジヨン信号を記録又は再生
する時、第11a,11b及び11c図に示した
搬送サーボ回路装置によつて与えられる特定のタ
イミングが好ましくは変化してこれらの信号に関
連するタイミングの相異点を吸収することができ
るように構成されている。どのように変化するか
は以下の搬送サーボの記述から明らかなのでここ
で詳しく説明はしない。
第11a,11b及び11c図で示される搬送
サーボが使用されるビデオ記録/再生装置はオペ
レータの制御動作により選択できる幾つかの動作
モードを有し、各動作モードはこの搬送サーボか
らそれぞれ異つた応答を要求する。スロー/静止
動作モードにおいて、オペレータはスロー/静止
モード指令()を発し、この指令は入力
ライン353(第11a図)に与えられ、結合さ
れて論理回路装置224(第8図)を条件付ける
ことにより搬送サーボはテープ30の搬送の所要
の制御を行う。正常モープ搬送速度の95%以下の
速度において、搬送サーボはテープ30の搬送速
度を制御する。
第11a図において、スロー/静止動作モード
時に正常速度以下にテープ搬送速度を制御する役
目は可変スローモーシヨン制御回路装置240が
果す。この制御回路装置は可変キヤプスタン駆動
信号を発生しキヤプスタンモータ202(第8
図)を非常な低速から最高は正常速度の95%まで
の速度範囲内で駆動させる。この回路装置240
全体の詳細な動作説明は前述のモークの米国出願
第874739号になされている。可変スローモーシヨ
ン制御装置240によつて発生され、正常速度の
約1/5の交叉(クロスオーバー)速度以下の速度
において速度制御サーボ動作モードでキヤプスタ
ンモータ202を駆動する可変パルス幅を持つパ
ルスは入力ライン355を介して受信したパルス
基準信号に応答してライン242に与えられる。
この基準信号は分圧計240′(第8図)の設定
値に対応するレベル及び利得調整信号である。交
叉速度以下のテープ搬送速度では、周波数弁別回
路210の出力を検査するよう結合されている速
度駆動制御回路356が制御ライン230aのう
ちの一本を介して指令を発し、この結果スイツチ
手段226により可変スローモーシヨン制御回路
装置240のパルス駆動出力ライン242をライ
ン218を介してモータ駆動増幅器220(第8
図)に接続し、キヤプスタン及び制御トラツク位
相比較器212及び270をキヤプスタンモータ
駆動回路装置から切離す。この回路状態は第8図
のブロツク図において、スイツチ手段226の可
動接点手段228が位置1にある場合に対応す
る。
回転速度計入力は第11a図の左上のライン2
08上に現れ、回転速度計入力処理回路装置35
2に結合されて処理され、この結果処理されたキ
ヤプスタン回転速度計信号は速度ループ周波数弁
別器210の入力に結合される。速度ループ周波
数弁別器は速度ループ誤差増幅器354及び速度
駆動スイツチ制御回路356に連動してテープ3
6の搬送速度を制御する。可変スローモーシヨン
制御回路装置の分圧計240′(第8図)を調節
することにより、キヤプスタン200(第8図)
を駆動してテープ36を正常速度の約1/6から1/3
までの速度範囲内で搬送すると、速度駆動スイツ
チ制御回路536は周波数弁別器210及び次の
積分回路357によつて与えられた速度関連信号
レベルに応答して制御ライン230aを介して指
令を与え、この指令はトグルスイツチ手段226
の二つの状態を互いに切換える。前記のモークの
米国出願第874739に詳細に説明されているよう
に、トグルスイツチ手段226はライン218を
介してキヤプスタンモータ駆動増幅器220(第
8図)に、可変スローモーシヨン回路装置240
のライン242上に存在するパルス駆動信号又は
ライン217上に存在するアナログ駆動信号を交
互に結合する。後者のアナログ信号は処理済キヤ
プスタン回転速度計信号の形をしたテープ速度関
連信号及び速度基準回路装置250によつて発生
した速度基準信号に応答して周波数弁別器210
及び関連回路装置が発生する。テープ速度が正常
速度の1/3を超えると、スイツチ手段226は、
速度基準回路250と周波数弁別器210の協働
作用によつて発生した駆動信号を結合する状態に
保たれる。これらの比較的高速のスローモーシヨ
ン動作モードにおいて、テープ搬送速度は分圧計
240′(第8図)によつて制御される。この分
圧計は入力ライン363に結合されてスロー速度
制御信号を与える。論理回路装置224によつて
指令ライン252a上に与えられた指令は、スイ
ツチ手段362を可能化することによりスロー速
度制御信号を速度基準回路250の積分回路35
9の入力に結合し分圧計240′の設定値に相当
する電圧レベルを設定する。速度基準回路によつ
て与えられた出力信号は加算増幅器361によつ
て形成された加算接合点の一方の入力に結合し、
そこで周波数弁別器210により発生し加算増幅
器361の他方の入力に結合した速度帰還信号と
の減算処理を行う。これらの信号の差は全てテー
プ速度誤差を表わし、速度誤差信号として速度ル
ープ誤差増幅器354の出力ライン217に結合
され、更にスイツチ手段226及びライン218
を介してキヤプスタンモータ駆動増幅器220
(第8図)に与えられる。
搬送サーボは又、ビデオ記録/再生装置がテー
プ30を加速して正常再生動作モードに入る時も
テープの搬送速度を制御する。正常速度再生動作
モードは制御を起動するオペレータがPLAYモー
ド指令信号をライン364に与えることにより開
始し、この信号により論理回路装置324は指令
ライン252bに指令を与えライン363に電圧
ステツプが発生する。積分回路359はこの電圧
ステツプに応答し、その出力ライン254に固定
された所定の時間幅のランプ信号を発生させこれ
を加算増幅器361に与える。前述のように、加
算増幅器の出力は結合されてキヤプスタンモータ
202を駆動する。そして、加算増幅器361が
積分回路からランプ信号を受信すると、キヤプス
タンモータ202はランプ信号の傾斜に沿つて加
速される。
回転速度計基準信号分周器260も第11a図
に示すが、これは制御ライン262によつて制御
される。ライン262は、テープ30の搬送速度
が正常テープ速度の95%の時は低論理レベルを有
し、100%の時は高論理レベルを有する。ライン
252は第11c図に示す論理回路装置から延び
ている。搬送サーボは、オペレータによつて発生
され入力ライン364に結合されたPLAYモード
指令によつてキヤプスタン回転速度計位相固定モ
ードに移行する。最初は、搬送サーボ論理回路装
置は、もしテープ30がPLAYモード指令を受け
た時停止状態になつていれば、約0.5秒の所定加
速時間の間、もしPLAYモード指令を受けた時テ
ープが既に動いていれば、それに応じて0.5秒よ
り短い時間の間だけ搬送サーボを前述の加速動作
モードに維持する。この加速動作モード期間はサ
ーボが所要の速度制御サーボ固定状態を得るのに
充分な時間を与えるように設定される。ワンシヨ
ツト回路365は搬送サーボの制御がキヤプスタ
ン回転速度計位相比較器212に切換えられてか
ら約0.3秒の整定遅れを与える。この0.3秒の整定
遅れ期間が始まると、論理回路装置は制御ライン
230bの一本を介して指令を発しスイツチ23
2a(第11c図)を閉じて、この結果キヤプス
タン位相比較器212はキヤプスタンドライブに
結合してこれを制御する。更に、論理回路装置は
ライン262に低論理レベルを出力し、その結
果、可変分周器260は入力ライン264上の
64Hクロツクから95%正常速度モードサーボ基準
信号を発生し、この基準信号はライン258によ
つてキヤプスタン回転速度計サーボループ位相比
較器212(第11c図)の入力に結合される。
入力ライン208上に受信したキヤプスタン回転
速度計信号と95%正常速度モードサーボ基準信号
の位相誤差は全て位相比較器212によつて検出
され、この位相比較器は検出誤差に応答して第1
1c図に示した回転速度計固定(ロツク)誤差増
幅器360の入力ライン369上に、誤差に比例
する電圧レベルを与える。回転速度計ループ誤差
増幅器360の出力は閉スイツチ232b(第8
図に示したスイツチ手段232の可動接点手段2
34が位置にある状態に相当する)によつてライ
ン244と結合し、このラインは加算接合点21
4に延び、前述したように、最終的にはライン2
18を介してキヤプスタン駆動増幅器と結合し、
所望のキヤプスタン回転速度計位相固定状態でキ
ヤプスタン200を駆動する。
最初のカラーフレーム決定が完了した時、即ち
正しいカラーフレーム状態を与える一連のフイー
ルドが正しく再生された時、テープ30の搬送サ
ーボ制御は94%正常速度キヤプスタン回転速度計
位相固定モードから100%正常速度キヤプスタン
回転速度計位相固定モードへ切換えられる。そし
て検出された制御トラツク誤差は制御トラツクサ
ーボ基準信号により画定される前述の±10%
「窓」の範囲内にある。従つて、サーボ制御が切
換えられても最初のカラーフレーム状態は失なわ
れないことになる。論理回路部374(第11b
図)は主として再生動作の際の正しいフイールド
の獲得を続括し、搬送サーボ機構をキヤプスタン
回転速度計位相固定モードから制御トラツク位相
固定モードへ切替える際の制御を行う。再生制御
トラツク信号に関して行なわれる最初のカラーフ
レーム動作が完了すると、カラーフレーム検出器
280(第8図)は、ライン284a(第11b
図)上のその出力にCT COLOR FRAMEと名
付けた高論理信号レベルを与える。このライン2
84aは論理回路装置の部分374に含まれる一
対のカスケード接続Dラツチ373に延びてい
る。又、CT REFと名付けた局内基準信号は、
ライン284bによつて第一のカスケード接続D
ラツチ373に結合される。CT REF信号は低
レベルから高レベルに論理信号レベルが変換する
30Hzの論理レベル変化信号であり、その発生タイ
ミングは30Hz局内制御トラツク基準信号の発生よ
り1/60秒に等しい時間だけずれている。この信号
はライン284a上に存在するCT COLOR
FRAME信号のレベルを第二のカスケード接続D
ラツチにクロツクする働きをする。制御トラツク
位相比較器270の出力におけるライン274上
に存在する制御トラツク誤差信号が前述の±10%
誤差「窓」の範囲内にある時は、制御トラツク誤
差「窓」検出器回路276(第8図)は第二のカ
スケード接続ラツチ373のクロツク入力に延び
るライン278上にCT WINDOWと名付けられ
た高論理信号レベルを発生する。もしこれが正し
いカラーフレーム再生状態の確立後に発生したも
のであれば、CT WINDOW信号が低信号レベル
から高信号レベルに変換してDラツチ回路装置3
73の出力に正しい相補(complementary)論
理信号レベルをクロツクする。これらの信号は次
の論理回路装置を条件付けてライン262に高論
理信号レベルを出力し、その結果可変分周器26
0がセツトされて100%正常速度モード制御トラ
ツクサーボ基準信号を発生する。このサーボ基準
信号はライン258に結合し、このラインは更に
キヤプスタン回転速度計サーボループ位相比較器
212の入力に延びている。この時、テープ30
は正常速度の95%に相当する速度で搬送されてい
るので、キヤプスタン回転速度計位相比較器21
2は誤差信号を発生し、これは回転速度計固定
(ロツク)誤差増幅器360によつて処理されて
対応するキヤプスタンモータ駆動信号を与えテー
プ36の搬送速度を正常モーシヨン再生動作の特
徴である正常速度まで加速する。ワンシヨツト回
路371の有効期間決定時定数によつて決定され
る約0.6秒の整定期間経過後、論理回路装置22
4は制御ライン230c(第11c図)を介して
CT SERVO指令を与えスイツチ232bを閉に
すると同時にライン230b上のスイツチ閉指令
を終了させることによりスイツチ232aを開に
する。スイツチ232a及び232bを上記の状
態にすることは第8図に示したスイツチ手段23
2の可動接点手段234が位置3にある状態に相
当する。スイツチ232aを開にするとキヤプス
タン回転速度計位相比較器212がテープ搬送サ
ーボループから除外される。スイツチ232bが
閉じると制御トラツク位相比較器270によつて
ライン274上に発生した制御トラツク誤差信号
が加算接合点214に結合し、前述のように、最
終的にはキヤプスタンモータ駆動増幅器220
(第8図)に結合し駆動信号を所望の制御トラツ
ク位相固定状態でキヤプスタン200に与える。
以上に述べたように、テープ搬送サーボの制御
は第10a及び10b図に示した自動ヘツドトラ
ツキングサーボ回路装置の制御と一体に統括され
ている。この統括は第11b及び11c図に示す
論理回路装置の部分370によつて主に達成され
る。この部分は適当な統括制御信号をライン37
2a,372b,372c及び372dを介して
自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置に結合す
る。ビデオ記録/再生装置がスロー/静止モード
で動作している時、論理回路装置部分370はラ
イン372aに低論理信号レベルを出力し、この
結果自動ヘツドトラツキングサーボ回路装置が可
能化されてスロー/静止動作モード時の可動ヘツ
ドの位置を制御する。ビデオ記録/再生装置が95
%及び100%正常速度モード時にキヤプスタン回
転速度計位相固定モードで動作している時、論理
回路装置部分370は、搬送サーボ制御がキヤプ
スタン回転速度計位相固定モードに切換えられた
後に、ライン372bに低論理信号レベルを出力
する。この信号はAST TACHと名付けられ、ラ
イン372bによつて自動ヘツドトラツキングサ
ーボ回路装置に結合しこれを条件付け、その結果
95%及び100%正常速度動作モード時に生ずるキ
ヤプスタン回転速度計位相固定モード中の可動ヘ
ツドの位置を制御する。搬送サーボが加速指令を
受けテープ36を100%正常速度に相当する速度
まで加速した時、論理回路装置部分370はライ
ン372c上に低論理レベルパルス503(第1
6図)を与える。このパルスのパルス幅は約0.6
秒である。この信号は100%TACHと名付けられ
自動ヘツドトラツキングサーボに結合しこれを条
件付けて、100%正常速度モードの最初のキヤプ
スタン回転速度計位相固定モード部の完了時に可
動ヘツドの位置を制御する。前述の如く、インバ
ータ450(第10a図)の入力に100%TACH
パルス信号が存在すると、可変基準しきいレベル
発生源126の関連する開コレクタゲートを条件
付けてライン196に高電圧レベルを出力するこ
とによつてレベル検出器158を不能化する。従
つて、1TRK REV及び1TRK FWDしきいレベ
ルに関連したレベル検出器のみが可能化されて、
100%正常速度モード時に可動ヘツド30の位置
を制御する。更に、100%TACHパルスの後縁部
503a(第16図)はカラーフレーム確認回路
装置340を可能化させる。この結果、もし搬送
サーボが制御トラツク位相比較器270(第8
図)に切換えられた時にフイールド不一致が検出
された場合、同確認回路340はANDゲート4
41の一方の入力に存在するFIELD
MISMATCH信号に応答し可動ヘツド30を隣
接トラツク中心間距離に相当する距離だけ適当な
方向に移動させその再位置決めを行う。
自動ヘツドトラツキングサーボ状態における記
録信号の同期再生は、もしオペレータが制御スイ
ツチをONにすることにより入力ライン358に
AST AUTOTRK可能化モード指令信号を受信
したならば、100%TACH信号の終了時にライン
372dに出力されたAUTO TRK信号に応答
して開始される。AUTO TRK信号は制御ライ
ン上にCT SERVO信号が発生するのと同時に発
生する。CT SERVO信号は、前述のように、制
御トラツク位相比較器270を搬送サーボに挿入
してテープの搬送を制御する。AUTO TRK信
号は自動ヘツドトラツキングサーボのモード制御
ライン285に結合してこれを条件付けることに
より、前に説明したように、正常速度モード時に
おける可動ヘツドの制御を行う。
第11a,11b及び11cに示した搬送サー
ボの例示的な実施例は特定の入力信号の受信に従
つて他の特殊な機能を果す工夫が施されている。
例えば、論理回路装置224は、特定の動作条件
が満足されないと搬送サーボの連続動作(シーケ
ンス化)を阻止するような手段を含む。ドラム部
22が回転していないと、従つて記録/再生動作
が行なわれていないと、DRUM OFF高論理信号
レベルがビデオ記録/再生装置によつて入力ライ
ン368(第11a図)に与えられこれにより論
理回路装置のシーケンスが阻止される。同様に、
もし再生ビデオが存在しないならば、ビデオ記
録/再生装置は、入力ライン375(第11b
図)から可能化高論理レベルRF PR信号を除去
することにより論理回路装置のシーケンスを阻止
する。もしビデオ信号を再生しているテープが記
録制御トラツク信号を含まない場合(又は制御ト
ラツク信号が瞬間的に失なわれた場合)、入力ラ
イン376(第11b図)から高論理レベルCT
PR信号を除去することにより、論理回路装置の
シーケンスは95%正常速度モード状態で中断し
(又はその状態に戻り)、テープ30の搬送サーボ
制御はキヤプスタン回転速度計位相比較器212
によつて保持される。搬送サーボのシーケンス
は、スイツチ293(第11b図)の可動接点が
AUTO位置に移動した時に自動的に復帰する。
スイツチ293がMAN位置にある場合、搬送サ
ーボのシーケンスの復帰は、モード指令の一つを
搬送サーボへの入力ラインに与えることにより開
始される。
搬送サーボの別の構成例として離れた場所で生
じる事象に関してテープ30の搬送を制御させる
ようにすることもできる。例えば上に示した搬送
サーボによつて制御されたビデオ記録/再生装置
によつて再生されたビデオ信号を遠く離れた場所
にある別のビデオ記録/再生装置で記録するよう
な場合である。プログラム編集はこの一例であ
る。このような動作においては、テープ30の搬
送を遠く離れた場所にあるテープの搬送に関して
注意深く制御し、テープ30からのビデオ信号が
所望の瞬間に再生開始できるようにしなければな
らない。搬送サーボを遠隔制御モードに移行させ
るには、オペレータはTSOモード指令と名付け
られる低論理信号レベルを入力ライン377(第
11b図)に出力する。論理回路装置はTSOモ
ード指令信号に応答し、搬送サーボを速度サーボ
モードに移行させ、テープ速度オーバーライド
(override)回路装置378(第11c図)を可
能化させることにより外部速度基準信号を加算増
幅器361(第11a図)の入力に結合し、それ
と周波数弁別器210によつて発生した速度帰還
信号とを比較する。このようにして、テープ30
はテープ速度オーバーライド回路装置378の入
力ライン379に存在する外部速度基準信号によ
つて決定された速度で搬送される。
逆テープ駆動動作を搬送サーボによつて制御す
るには、オペレータが発生したREV JOG
ENABLE及びREV JOG SWITCHという名の
モード指令信号をそれぞれ入力ライン290及び
291に結合する。この二つの信号を発生させる
には分圧計240′(第8図)を調節して逆速度
駆動を与えればよい。信号処理回路装置は、
PULSE REF及びSLOW SPEED CONTROL信
号処理用装置と同様に、REV JOG ENABLE及
びREV JOG SWITCH信号を発生する。REV
JOG SWITCHモード指令信号はキヤプスタンモ
ータ202に結合してこれを、逆テープ速度が正
常速度の約1/3以下である限り、逆駆動動作状態
に維持する。REV JOG ENABLEモード指令信
号は可変スローモーシヨン制御回路装置240を
条件付けることにより、逆テープモーシヨン速度
制御を行う。その方法は正常テープ速度の約1/3
以下の逆テープ速度における順方向テープモーシ
ヨン速度制御に関して既に述べたものと同一であ
る。
以上に述べたビデオ記録/再生方法及び装置は
特に回転走査型テープレコーダに使用するのに適
しており、このテープレコーダというのは情報の
移動の際テープに関してトラツクを自動的にトレ
ースすることができ、かつ装置の動作モードに応
じて適当なトラツクへ変換ヘツドを移動させるこ
とができるような形式のものである。テープの動
きを制御する搬送サーボ機構及び変換ヘツドの動
きを制御する自動トラツキング回路装置の相互作
用を特別な方法で制御することにより、スロー又
は停止テープ動作モードから正常テープ速度動作
へ移行する時でも、又この二つのモード時におけ
る回路動作に大幅な変化があつても、情報、例え
ばビデオ映像、を常に非破壊的にかつノイズを生
じないように移動させることができる。この結果
得られる利点の最たるものはモード変換時におい
て移動中の情報に撹乱的な効果が生じないという
ことであり、これはテレビジヨン情報を使用した
商業用放送においては重要な要因である。何故な
ら商業用テレビ放送では上記のような問題を極力
避ける必要があるからである。
以上、本発明の好ましい実施例を述べてきた
が、この他にも様々な変形例が可能なことは当業
者であれば理解できるであろう。従つて、本発明
の範囲は以上の実施例によつては限定されず、た
だ特許請求の範囲及びその均等物のみによつて限
定されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はハサウエイその他の関連米国出願に一
般的に開示された記録、再生装置における自動ヘ
ツドトラツキングサーボ制御回路装置の電気的ブ
ロツク図である。第2図は本発明を利用した回路
装置のブロツク図で、点線で囲んだ部分は第1図
において点線で囲んだ部分と取り替えて使用する
ことができる。第3図は第2図に示されかつ本発
明を利用した回路装置のより詳細な電気的ブロツ
ク図である。第4図はオメガ巻形ヘリカルスキヤ
ン記録及び/又は再生装置のヘリカルテープガイ
ド及び走査ヘツドアセンブリ部の透視図で、わか
りやすくするために簡単に描いてあり本発明と一
緒に用いることができる。第5図は第1図に示し
たドラムテープガイド及び走査ヘツドアセンブリ
の側部立面図で一部を取り除き更に一部の断面を
示したものである。第6図はトラツクA〜Gを記
録した磁気テープの拡大部分を示したものであ
る。第7a図は典型的なRFエンベロープの電圧
振幅対時間特性関係を示し時間的に誇張したドロ
ツプアウト区域を有する図であり、これは第4,
5図に示したドラム・ヘツドアセンブリを用い第
6図に示した磁気テープで得られる図である。第
7b図は、装置がスロー/静止モードにありしか
もテープ搬送が停止している時に、第4,5図に
示した再生ヘツドに所望のヘツド偏向を与えるた
めに発生される典型的な電圧波形を示す図であ
る。第7c図は、スロー/静止モーシヨンモード
におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を表わ
す図で、前述のハサウエイその他による米国出願
第677815号に開示した回路装置の動作を説明する
ものである。第7d図は、スローモーシヨン動作
時におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を表
わす図で、スロー/静止モーシヨンモードの場合
に本発明に利用される回路装置の動作を説明する
ものである。第7e図は、スローモーシヨン動作
時におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を表
わす図で、正常速度の95%のモードの場合に本発
明を利用する回路装置の動作を説明するものであ
る。第7f図は、正しいトラツクを得る際そして
その後の正常速度動作におけるヘツド偏向波形の
時間対振幅関係を表わす図で、正常速度モードの
動作の場合の本発明の回路装置の動作を説明する
ものである。第7g図は正常速度の2倍の速度の
動作におけるヘツド偏向波形の時間対振幅関係を
表わす図で、正常速度の2倍のモードの場合に本
発明を利用する回路装置の動作を説明するもので
ある。第8図は本発明のキヤプスタン回転速度計
及び制御トラツクサーボ回路装置部分のブロツク
図である。第9図は第8図に示したキヤプスタン
回転速度計及び制御トラツクサーボ回路装置によ
つて得られるテープ速度対時間関係を説明する図
である。第10図は第10a及び10b図を含む
図面の位置関係を説明する統一図である。第10
a及び10b図は二枚合せて第3図のブロツク図
並びに第1図に示したブロツク図の特定の部分の
動作を行うために用いることのできる回路装置を
説明する詳細な電気的模式図を構成する。第10
c及び10d図は、二以上のテレビジヨンフイー
ルドを再生して静止フレーム表示を作り出すよう
な静止フレームモードを制御するのに用いること
のできる第10a及び10b図に示した回路装置
の変形例を表わす電気模式図を示すものである。
第11図は第11a,11b及び11c図を含む
図面の位置関係を説明する統一図である。第11
a,11b及び11c図は三枚合せて、第8図に
示したブロツク図のキヤプスタン回転速度計サー
ボ回路装置部分の動作を行うために使用できる回
路装置の詳細な模式図を構成する。第12図は本
発明を利用する記録及び/又は再生装置の中の自
動ヘツドトラツキングサーボ制御回路装置を説明
する電気的ブロツク図である。第13図は自動補
償可動ヘツドトラツキングサーボ制御回路装置の
模式ブロツク図である。第14a〜14f図は第
13図に示した自動可動ヘツドトラツキングサー
ボ制御回路装置の動作を説明するタイミング図で
ある。第15図は周波数スペクトルの重なり合い
を避けるために行う(デイザ)周波数の選択を説
明する周波数スペクトル図である。第16図はト
ラツク選択ロジツクの動作を説明するタイミング
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 磁気テープからカラービデオ信号情報を再生
    する間に、かつ複数の近接した離別トラツクに沿
    つて磁気テープを走査するための回転手段を有す
    る形式の装置で正常速度とは異なつた速度でテー
    プを搬送している第一のモードから正常速度でテ
    ープを搬送する第二のモードへの移行の間に、カ
    ラービデオ信号情報の一般的に連続でかつノイズ
    なし転送が与えられる態様で信号記録/再生装置
    を動作する方法に於て、上記回転手段が変換手段
    を支持する少なくとも1つの可動手段を含み、上
    記可動手段は附与されている信号に応じて上記ト
    ラツクの方向に対し一般的に横切る路に沿つて定
    常位置に関し両方向に上記変換手段の移動を行な
    わせるようになつており、上記カラービデオ信号
    は輝度成分、カラー副搬送波成分、水平走査線同
    期成分、垂直フイールド同期成分及びカラーバー
    スト同期成分を有しており、上記方法は、 (イ) 上記装置が上記第一及び第二のモードのいず
    れかでかつ上記第一から第二のモードへの移行
    の間で動作している時に上記変換手段が目的の
    トラツクを正確にトレースするように位置決め
    信号を発生し、この信号を上記可動手段に印加
    すること、 (ロ) 上記テープが上記異なつた速度から、この異
    なつた速度と上記正常速度との間の所定速度ま
    で搬送されている速度を変化すること、 (ハ) 上記テープの速度が上記所定速度に達すると
    基準同期信号に関する信号情報の一時的同期再
    生状態を行なわせるようにヘツド対トラツク位
    置関係を最初に調節し、カラー副搬送波対垂直
    同期位相関係が上記基準同期信号のものに対応
    するように上記ヘツド対トラツク位置関係が維
    持される時に上記同期再生状態が生じるように
    すること、 (ニ) 上記所定速度から上記正常速度へテープ速度
    を変化すること、 (ホ) 上記テープが上記正常搬送速度に達するとテ
    ープ速度を上記正常搬送速度に維持すること、 (ヘ) 同期再生が維持されたかどうかを指示するよ
    うに上記テープが上記正常搬送速度に達する時
    に再生された信号情報を検出すること、 (ト) 上記検出で同期再生が維持されなかつたとい
    うことが指示されるならば信号情報の同期再生
    を行なわせるように上記ヘツド対トラツク位置
    関係を再調節すること、 よりなることを特徴とする上記方法。
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