JPH03137102A - 焙焼デキストリンの加水分解物 - Google Patents

焙焼デキストリンの加水分解物

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JPH03137102A
JPH03137102A JP1274549A JP27454989A JPH03137102A JP H03137102 A JPH03137102 A JP H03137102A JP 1274549 A JP1274549 A JP 1274549A JP 27454989 A JP27454989 A JP 27454989A JP H03137102 A JPH03137102 A JP H03137102A
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永森 政市
Tetsuhiko Suzuki
鈴木 哲彦
Atsuki Okamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、澱粉または澱粉誘導体に糖アルコールを添加
して焙焼することにより得られる焙焼デキストリンまた
はこれを加水分解して得られる焙焼デキストリンの加水
分解物に関する。
以下の説明で、r%」は、特にことわらない限り、rw
t%」を意味する。
〈従来の、技術〉 従来の焙焼デキストリンは、澱粉を鉱酸とともに焙焼し
て得られる白色および黄色デキストリンと、無酸または
アルカリとともに高温焙焼して得られるブリティッシュ
ガムがあり、繊維の仕上げサイジング、紙の表面サイズ
、クレーコーティング、各aitI着剤、水性塗料、染
料、医薬品の希釈剤、培養基室などに利用されている。
また最近、これら焙焼デキストリンは人の消化酵素で分
解され難い難消化性糖を含有しており、食物繊維として
も有用であることが見いだされており、これら焙焼デキ
ストリンの精製、加水分解物が食物繊維性食品として利
用されている。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、これら焙焼デキストリンは、その特徴で
ある、冷水可溶性、低粘性、粘着性、難消化性糖含量な
どを増加させるためには、焙焼の時に、鉱酸の添加量を
多くしたり、焙焼温度を高温にしなければならないため
、着色が大きくなるのが欠点であった。この着色は、最
終製品の仕上色が淡色である飲食物等に添加して焙焼デ
キストリンを使用しようとする場合、障害となり、望ま
しくない。脱色処理をすることも考えられるが、酸化剤
、還元剤等の化学薬品を使用する場合は焙焼デキストリ
ン自体を変性劣化させてしまうおそれがあり、また、活
性炭やイオン交換樹脂による吸着法では十分な脱色効果
を得がたい。
本発明の目的は、着色の少ない焙焼デキストリンまたは
その加水分解物を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、澱粉または澱粉誘導体に糖アルコールを添加
して焙焼することにより得られる焙焼デキストリンまた
はこれを加水分解して得られる焙焼デキストリンの加水
分解物である。
〈手段の詳細な説明〉 (1)本発明で原料として用いられる澱粉または澱粉誘
導体としては、下記澱粉およびそれらの下記話導体を例
示できる。
■澱粉・・・コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ
、馬鈴薯澱粉、せシヨ澱粉、タピオカ澱粉。
■澱粉話、導体・・・酢酸澱粉、りん酸澱粉、硫酸澱粉
(以上、エステル化澱粉)、カルボキシメチル澱粉、ヒ
ドロキシエチル澱粉、ヒドロキシプロピル澱粉(以上、
エーテル化澱粉)、オキシ塩化りん、アジピン酸等によ
る架橋澱粉、酸化澱粉、酸処理澱粉。
(2)これらの澱粉または澱粉誘導体に添加する糖アル
コールとしては、例えば、ソルビトール、マンニトール
、アリトール、タリトール、イジトール(以上、ヘキシ
トール)、キシリトール、アラビニトール、アドニトー
ル(以上、ペンチトール)、エリトリトール(チドリト
ール)等の単糖類還元物の他、マルチトール、水素添加
水飴などオリゴ糖還元物を挙げることができる。
糖アルコールの添加量は、少なすぎると効果が少なく、
また多すぎると焙焼時に固結しやすくなるため、澱粉ま
たは、澱粉誘導体に対して0. 1〜50%が好適であ
る。
糖アルコールを澱粉または澱粉誘導体に添加、混合する
方法としては、糖アルコールの乾燥粉末を混合器中で添
加してもよいが、水溶液を混合器中、フラッシュミキサ
ーなどにより添加、混合しより均一にすることが好まし
い。この混合物は必要であれば水分20%以下に予備乾
燥することが望ましい。
(3)上記の澱粉または澱粉誘導体に糖アルコールを添
加、混合したものの焙焼方法としては、オーブンタイプ
、流動床タイプ、減圧方式などを用い、100〜b 焼することができる。焙焼時に酸、アルカリ、塩類を添
加することもでき、好適なものとしては、例えば、塩化
水素、二酸化硫黄等の気体を水の存在下に用いたり、塩
酸、硫酸等の鉱酸、酢酸、クエン酸などの有機酸等を用
いることができるが、通常は、鉱酸系のものが望ましい
。鉱酸の添加量は、通常、0.1〜5%とする。これら
の焙焼条件は、得ようとするデキストリン、即ち、白色
・黄色デキストリン、ブリティッシュガムに応じて変る
この焙焼工程において、澱粉の分解と同時に縮重合が起
、こり粘性も低下する。そして、冷水可溶性で、粘稠な
溶液を与え、難消化性環を多量に含有するデキストリン
を得ることができる。
ここで、糖アルコールを添加しない従来の焙焼デキスト
リンの場合では、焙焼温度の上昇、または酸の添加量の
増加とともに着色が増大するが、糖アルコールの添加に
より同じ条件での着色が低く抑えられる(後述の実施例
・比較例参照)。
また、グルコース、フラクトース、ガラクトース、キシ
ロース、アラビノースなどの単糖類や、マルトース、ラ
クトース、砂糖、水飴などのオリゴ糖類、グルクロン酸
、ガラクチュロン酸などの酸性糖及そのオリゴ環等や尿
素、りん酸などの薬品を澱粉または澱粉誘導体に添加し
て焙焼することもできるが、この場合にも糖アルコール
の添加により着色を低く抑えることができる。
(4)上記により得られた焙焼デキストリンはそのまま
でもよいが、中和したり、さらに水に溶解して、活性炭
、イオン交換樹脂などにより脱色、脱塩して、精製し、
濃縮して高濃度のシロップとすることもでき、またドラ
ムドライヤー、スプレードライヤー、真空乾燥器などに
より乾燥して粉末とすることもできる。
(5)本発明では、飲食物としてより好適に利用するた
めに、上記により得られた焙焼デキストリンを酵素およ
び/または酸で加水分解したものとすることもできる。
このことにより、不溶物を分解して透明とし、また、粘
性を低下させることがでとる。
■酵素による加水分解の方法は、α−アミラーゼ、β−
アミラーゼ、グルコアミラーゼ、プルラナーゼ、トラン
スグルコシダーゼ等の 澱粉分解酵素を、単独または2
種以上組み合わせて作用させ、不溶物分解して透明とし
、高分子区分の消化性部分を分解し低粘度化することが
できる。
■酸による加水分解の方法は、例えば、上記焙焼物を水
に懸濁し、塩酸、硫酸等の酸を0.001〜5%加え、
オートクレーブやジェットクツカー等によりtoo〜1
80℃、5〜120分間加熱することにより行なわれる
これらの、酸分解と酵素分解は、各々単独または組み合
わせて行なうことができる。
また、上記の焙焼デキストリンまたはその加水分解物中
の難消化性糖を分離して回収することにより難消化性糖
含有量のより高いものとすることができる。
この難消化性糖を分離して回収する方法としては、膜を
用いる限外濾過や、イオン交換樹脂、活性炭等のカラム
に通液し水で溶出するクロマト分離などを用いて難消化
性糖を多く含有する区分を分離し回収することにより行
なうことができる。
上記により得られた焙焼デキストリンの加水分解物は、
活性炭、イオン交換樹脂などにより脱色、脱塩して精製
し、濃縮して高濃度のシロップとすることもでき、また
ドラムドライヤー、スプレードライヤー、真空乾燥器な
どにより乾燥して粉末とすることもできる。
〈発明の効果〉 本発明の焙焼デキストリンまたはその加水分解物は、従
来のものより着色が少なく、繊維の仕上げ、サイジング
、紙の表面サイズ、クレーコーティング、水性塗料、切
手、ガムテープ、壁紙などの各種接着剤、鋳造砂型、練
炭、モルタルなどの粘結剤、染料、医薬品の希釈剤、培
養基買、セメントの硬化遅延剤、感光副責材、浮遊選鉱
などに利用できる。また、本発明の焙焼デキストリンま
たはその加水分解物は、低カロリーで低う触性、ビヒダ
ス菌増殖活性などの生理活性を有する難消化性着を含有
し、食物18Mとして有用であり、種々の飲食物に利用
できる。
〈実施例〉 以下、本発明の効果を確認するために、比較例とともに
行なった実施例について記す、なお、第1表に示す試験
結果は、下記各測定方法により求めたものである。試験
結果から、本発明の方法で得た各実施例は、いずれも、
対応比較例に比して、着色が抑えられ白皮が高く、かつ
、冷水溶解度や難消化性糖分含有量も対応比較例と変ら
ないことが分る。
(り試験項目: ユ1 試料を粉砕して100メツシユの飾を通過させたものを
白度計にて測定する。
遣述JJLス 乾物換算5gの試料を水に分散溶解し100 mlに定
容し25℃で30分間放置し、濾紙(日本工業規格、6
種)で濾過し、濾液20a+J!を蒸発乾固し110℃
、4時間減圧乾燥して恒量を求め以下の式より算出する
冷水溶解度(%)−100X濾液乾燥重量(g)/試料
乾物重量(g) t ヒ 糖の濱1  法 1gの試料を50mj!の011Mリン酸11衝液(p
H6,0)に懸濁させ、0.1mJ!のターマミル溶液
(耐熱性α−アミラーゼ、ノボ社製)を加え、時々振り
混ぜながら100℃に15分間保つ、冷却後、0.3M
リン酸溶液でpHを4.5に調整し、0.3i+1のア
ミログルコシダーゼ液(シグマケミカル社製、A−92
68)を加えて振とうしながら60℃に30分間保つ、
これを濾過し濾液の糖組成をHPLC(カラム:BIO
RAD社、HPX−42A)にて分析し、重合度2以上
の糖を難消化性糖とする。
(2)実施例・比較例の調製= 実施例 1゜ コーンスターチ10kgにソルビトールの50%水溶液
1kgを加えて混合し水分12.5%に予備乾燥し、流
動焙焼器(250mmφX 1200m+o ;以下同
じ)中で塩化水素5gを加え、170℃×15分の条件
で焙焼した。
比較例 1 コーンスターチ(水分12.5%)10.5kgを流動
焙焼器中で塩化水素5gを加え、実施例1と同一条件で
焙焼した。
実施例 2 馬鈴薯澱粉10kgにソルビトールの50%水溶液2k
gを加えて混合し水分15%に予備乾燥し、これを流動
焙焼器中で塩化水素6gを加え、170℃×15分の条
件で焙焼した。
比較例 2゜ 馬鈴薯澱粉(水分15%)l1kgを流動焙焼器中で塩
化水素6gを加え、実施例2と同一条件で焙焼した。
実施例 3゜ アセチル化タピオカスターチ(置換度= 0.02)1
0kgにマルチトールの50%水溶液1kgを加えて混
合し水分8%に予備乾燥し、流動焙焼器中で塩化水素5
gを加え、170℃X20分の条件で焙焼した。
比較例 3 アセチル化タピオカスターチ(置換度=0.02、水分
8%)10.5kgを流動焙焼器中で塩化水素6gを加
え、実施例3と同一条件で焙焼した。
実施例 4゜ コーンスターチ10kgにソルビトールの50%水溶液
0.2kgを加えて混合し、流動焙焼器中で塩化水素1
0gを加え、150℃×30分の条件で焙焼した。
比較例 4゜ コーンスターチ10.25kgを流動焙焼器中で塩化水
素10gを加え、実施例4と同一条件で焙焼した。
実施例 5゜ タピオカスターチ10kgにソルビトールの50%水溶
液6kgを加えて混合し、水分5%に予備乾燥し、これ
を流動焙焼器中で塩化水素15gを加え、128℃X4
0分の条件で焙焼した。
比較例 5゜ タピオカスターチ(水分5%)13kgを流動焙焼器中
で塩化水素15gを加え、実施例5と同一条件で焙焼し
た。
実施例 6 コーンスターチ10kgにラクトースの50%水溶液1
kgおよびソルビトールの50%水溶液1kgを加えて
混合し、水分10%に予備乾燥しこれを流動焙焼器中で
塩化水素5gを加え、160℃×25分の条件で焙焼し
た。
比較例 6 コーンスターチ10.5kgにラクトースの50%水溶
液1kgを加えて混合し、水分10%に予備乾燥し・、
これを流動焙焼器中で塩化水素5gを加え、実施例6と
同一条件で焙焼した。
実施例7゜ コーンスターチ10kgにソルビトールの50%水溶液
0.5kgを加えて混合し、これを流動焙焼器中で、無
酸、210℃x30分の条件で焙焼した。
比較例フ。
コーンスターチ10.25kgを流動焙焼器中で、実施
例7と同一条件で焙焼した。
応用例 1 実施例1で得られた焙焼デキストリンのうち1kgを4
kgの水に懸濁し、25%塩酸2  mj2を加え、オ
ートクレーブ中で120℃、30分間加熱した。これを
冷却しNaOHでpHを5.0に調整し、1gのα−ア
ミラーゼ(タライスターゼT−5)を加え60℃で24
時間作用させた。これに粉末活性炭5gを加え80℃で
30分間攪拌し濾過し濾液Aを得た。
また、比較例1で得られた焙焼物を同様に処理し濾液B
を得た。
この濾液A−Bの着色度(濃度10%、42゜nm、1
cmセル)を測定したところ、濾液Aは0.035、濾
液Bは0.450であった。
次に、濾液Aをイオン交換樹脂により精製し、水分55
%に濃縮し、スプレードライヤーで乾燥して950gの
粉末を得た。
この粉末の難消化性糖含有量を測定したところ64%で
あった。また、この粉末10gに水100ccを加え、
20℃で攪拌したところ完全に溶解し懸濁物は残らなか
った。また、この粉末の65!i量%の水溶液を調整し
、E型粘度計で20℃の粘度を測定したところ540 
cPsであった。−方、加水分解処理前の実施例1で得
られた焙焼デキストリンの同一測定法による粘度は50
00cPSであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は焙焼デキストリンの製造工程図である特 許 出 願 人 日本コーンスターチ株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)澱粉または澱粉誘導体と糖アルコールからなる混
    合物を焙焼して得られる焙焼デキストリン。
  2. (2)糖アルコールを添加、混合して焙焼することを特
    徴とする澱粉または澱粉誘導体の焙焼デキストリンの製
    造方法。
  3. (3)請求項1記載の焙焼デキストリンを加水分解して
    得られる焙焼デキストリンの加水分解物。
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