JPH0313673Y2 - - Google Patents

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JPH0313673Y2
JPH0313673Y2 JP1985142373U JP14237385U JPH0313673Y2 JP H0313673 Y2 JPH0313673 Y2 JP H0313673Y2 JP 1985142373 U JP1985142373 U JP 1985142373U JP 14237385 U JP14237385 U JP 14237385U JP H0313673 Y2 JPH0313673 Y2 JP H0313673Y2
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layer
hose
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fluororesin
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、静電気の帯電を防止した塗装用ホ
ースに係り、特に可撓性に優れ、且つ経済的に製
造することのできる塗装用ホースに関するもので
ある。
〔従来の技術〕
近年、噴霧塗料粒子に静電荷を帯電せしめ、被
塗装物との間に電気的引力をおこさせて、被塗装
物に塗料粒子を付着させる静電塗装は、他の塗装
方法に比べて塗着効率が高く、また、コンベヤー
使用による塗装自動化が可能で、しかも品質一定
のものが得られるため、工業塗装においてはなく
てはならぬものになつている。
かかる塗装方法において、塗装機の先端には高
電圧(DC−60〜−90KV)が印加され、アース
された被塗装物との間に電界を形成させることに
よつて負の電荷を帯電せしめ、これら粒子を静電
吸引力で付着させるものであるから、例えば塗装
機の被塗装物への接近または接触、ホースの汚
れ、湿気など、種々の原因により電気的にリーク
をおこしやすく、そのため安全対策の面から塗装
機の各部分には充分な配慮を講ずる必要がある。
例えば、塗装機に塗料を供給するための塗料ホ
ースでは、メタリツク塗料、水系塗料等の低抵抗
値塗料を使用したときに、荷電があると塗料を通
して電気的にリークしやすく、その場合、作業者
の感電、あるいはホースに絶縁破壊による亀裂を
生じて火災につながるおそれがあるなど、事故の
原因となるため、ホースには充分な絶縁耐力が要
求される。
ところで、前記した塗装方法に用いられるホー
スにおいては、その構造中にリークによる作業者
の感電を防止すると共に、ホース管壁の破壊を惹
起するような局部的な電界の集中を阻止し、ホー
スの全長にわたつて電界分布を均一化せしめるた
めの、金属編組あるいは導電性充填材を含有する
高分子材料からなる導電層が一般に設けられてい
る(例えば、実開昭53−23913号公報、特公昭59
−31927号公報参照)。
また、この種のホースの中でも、例えば塗装機
をレシプロケータに設置し上下往復運動させるこ
とにより、コンベヤーに吊られた被塗装物を塗装
する自動式静電塗装機、あるいは塗装機を手で持
ち、手動操作で塗装を行う手動式静電塗装機に使
われる塗料ホースは、繰返し屈曲を受けたり、あ
るいはあちこちに引き回されるので、可撓性も併
せて要求される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の塗料ホースにおいて
は、絶縁耐力あるいは接続金具との接続個所の信
頼性を保持するため内層チユーブの肉厚を厚くし
なければならず、そのため可撓性に欠けるばかり
か、特に耐薬品性、非粘着性等の面から塗装用ホ
ースの内層チユーブとして最適な弗素樹脂を用い
た場合に、弗素樹脂がポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、ポリアミド等の他の樹脂に比べて高価なも
のであることから、ホースのコストアツプの原因
にもなつている。また、導電層端末部の処理がし
にくいなど、幾つかの問題点を有するものであつ
た。
この考案は、かかる従来技術の問題点を解決
し、絶縁耐力を低下させることなく可撓性を改善
することができ、しかも導電層の端末処理が簡単
で且つ経済的に製造することのできる塗装用ホー
スの提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、そのためにこの考案によれば、弗素
樹脂からなる内層チユーブ、この内層チユーブの
外側に非接合状態で設けられるポリエチレンから
なる中間層、この中間層の外側に非接合状態で設
けられるテープ巻離型層、及びこのテープ巻離型
層の外側に非接合状態で設けられる導電性高分子
材料からなる導電層とを備えてなる塗装用ホース
を構成する。
この構成において、中間層の外側に導電層を被
覆するに当たり、導電層の内周部に離型層を設け
て中間層と導電層との接着を阻止しているから、
ホース端末部の導電層を除去、あるいは導電層に
スリツトを入れる際に作業が簡単になり、しかも
ホースの可撓性向上にも効果がある。
〔作用〕
この考案によれば、上記のごとく、耐薬品性、
耐電圧特性に優れた弗素樹脂で内層チユーブを形
成し、その外側にポリエチレンからなる中間層と
テープ巻離型層と導電性高分子材料からなる導電
層を順次設けてなるものであるから、従来のよう
に弗素樹脂からなる内層チユーブの肉厚を特に厚
くしなくとも、ポリエチレンからなる中間層の存
在により絶縁耐力を保持することができる。この
場合、中間層として用いるポリエチレンは、弗素
樹脂に比べて極めて安価であるから製造コストを
低減させる上で効果があり、しかも耐電圧特性の
面では弗素樹脂と比べて遜色がないので好適であ
る。
さらに、ポリエチレンは弗素樹脂に次いで低摩
擦性に優れたものであるから、ホースを屈曲した
際に内層チユーブと中間層との間で小さな力で滑
りを生じ、そのため、従来のように内層チユーブ
を厚くしたものに比べ可撓性は格段に向上する。
なお、内層チユーブに中間層を被覆する場合、ポ
リエチレンと弗素樹脂とは融点に大きな差がある
と共に、両者は互いに非粘着性を備えたものであ
るから、両者が融着一体化されることはなく都合
がよい。
また、導電層を被覆するに際して、あらかじめ
弗素樹脂テープ等の非粘着性且つ耐熱性のテープ
を中間層の外周に螺旋巻きして離型層を形成して
あるから、導電層は内側の層とは接着することが
ないので、塗装機にホースを接続するとき、ホー
ス端末部の導電層を簡単に除去することができ、
また、導電層にスリツトを入れる場合に内側の層
を傷つけることがないから好都合である。しか
も、屈曲時にホースの各層の間で滑りを生じるた
め、極めて可撓性に優れたものとなる。
〔実施例〕
図はこの考案による塗装用ホース1の一実施例
を示す端部を切り欠いた斜視図で、図示の塗装用
ホース1は、弗素樹脂からなる内層チユーブ2の
外側に、ポリエチレンからなる中間層3を設け、
その外側に弗素樹脂テープ等の非粘着性のテープ
4を巻回してなる離型層5を設け、さらにその外
周を導電層6として例えばカーボンブラツク、金
属微粉末等の導電性充填材をプラスチツクあるい
はゴムに配合して形成される導電性高分子材料で
被覆一体化した構成であつて、かつ各層は互いに
非接合状態となつている。
この場合、内層チユーブ2を形成する材料とし
ては、四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重合
樹脂、テトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルキルビニルエーテル共重合樹脂、エチレン−四
弗化エチレン共重合樹脂等の弗素樹脂が用いられ
る。
また、例えばポリウレタンエラストマー等の熱
可塑性エラストマー、あるいは通常のゴムに上記
の如き導電性充填材を配合して形成される柔軟性
の導電性高分子材料を導電層6として被覆すれ
ば、内層チユーブ2と中間層3との間の滑り効果
と相まつて、極めて可撓性に優れたホースとな
る。
さらに、上記導電層6は、離型層5の存在によ
り中間層3に対して非接着状態で被覆され、屈曲
の際に導電層6は離型層5を介して中間層3との
間で小さな力でも滑りを生じるようになるので、
ホース1の可撓性は大きく向上する。この場合、
離型層5を構成する材料としては、例えば弗素樹
脂テープ、ポリイミドテープ、ポリエステルテー
プ、あるいは紙テープ等の使用が可能で、導電層
6を溶融押出する際の熱で溶けないものを用い
る。
このように、本考案による塗装用ホース1は、
絶縁耐力を低下させることなく製造コストの低減
が可能で、しかも屈曲時に各層間で互いに滑りを
生じる構造となつているから、可撓性に優れたも
のとなる。したがつて、例えば静電塗装用の塗料
ホースとして用いれば、使い勝手がよく且つ信頼
性もあり、その実用上の効果は極めて大である。
なお、このホースは静電塗装以外の他の塗装方法
による塗装機への適用ももちろん可能である。
〔考案の効果〕 以上説明したように、この考案によれば、弗素
樹脂からなる内層チユーブの外側に、ポリエチレ
ンからなる中間層とテープ巻離型層と導電性高分
子材料からなる導電層を順次設けてなるものであ
るから、絶縁耐力を低下させることなく、製造コ
ストの低減を図ることが可能になり、しかも可撓
性も大幅に向上するので、屈曲使用されるような
場所に用いると最適な塗装用ホースとなる。
また、中間層と導電層との間に離型層が設けら
れているから、ホースを塗装機等と接続する際
に、中間層、内層チユーブを傷つけることなく簡
単に導電層の除去、あるいはスリツトを入れるこ
とができるばかりか、屈曲時に離型層を介して導
電層と中間層との間で滑りを生じるので、ホース
の可撓性は一段と向上する。
なお、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、必要に応じて補強層を設けてもよく、
この考案の技術的思想内での種々の変更はもちろ
ん可能である。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案による塗装用ホースの一実施例を
示す端部を切り欠いた斜視図である。 2:内層チユーブ、3:中間層、5:テープ巻
離型層、6:導電層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弗素樹脂からなる内層チユーブ、この内層チユ
    ーブの外側に非接合状態で設けられるポリエチレ
    ンからなる中間層、この中間層の外側に非接合状
    態で設けられるテープ巻離型層、及びこのテープ
    巻離型層の外側に非接合状態で設けられる導電性
    高分子材料からなる導電層とを備えてなる塗装用
    ホース。
JP1985142373U 1985-09-18 1985-09-18 Expired JPH0313673Y2 (ja)

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JPS6250388U JPS6250388U (ja) 1987-03-28
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ID=31051048

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JPS49120221A (ja) * 1973-03-14 1974-11-16

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