JPH068388Y2 - 塗装用管体 - Google Patents

塗装用管体

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JPH068388Y2
JPH068388Y2 JP11111989U JP11111989U JPH068388Y2 JP H068388 Y2 JPH068388 Y2 JP H068388Y2 JP 11111989 U JP11111989 U JP 11111989U JP 11111989 U JP11111989 U JP 11111989U JP H068388 Y2 JPH068388 Y2 JP H068388Y2
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JP
Japan
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tube
inner tube
mixed
conductive filler
pipe
Prior art date
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Application number
JP11111989U
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JPH0349490U (ja
Inventor
晋哉 山田
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Junkosha Co Ltd
Original Assignee
Junkosha Co Ltd
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Publication date
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、帯電防止対策を施した塗装用管体に関す
る。
〔従来の技術〕
フッ素系樹脂は耐薬品性および非粘着性に優れているこ
とから、塗料の輸送管として広く用いられている。この
フッ素系樹脂からなる管体は絶縁性がきわめて高いの
で、油性塗料に適用する場合には、輸送の際の管壁との
間の摩擦によって発生する静電気を逃がすため、例えば
カーボンブラックやグラファイトなどの導電性充填材を
混入した樹脂組成物からなる導電性樹脂層でその外周面
全体を覆うことが行なわれている(実開昭57−177
61号、実開昭56−162382号参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記導電性充填材は黒色であるから、外
側に設けられた導電性樹脂層が黒色となって管の内部が
見えなくなってしまう。このため、塗料の移送状態が外
からはわからず、とくに塗装が詰まったときにその場所
が判明しないという問題が生じる。さらに、フッ素系樹
脂からなる内管が他の樹脂からなるものに比べて可撓性
の面で劣ることに加え、その外側に設けられる導電性樹
脂層が充填材の混入によって硬くなっているので、管全
体としての可撓性が大幅に低下し、屈曲時に座屈(キン
ク)しやすい欠点があった。
この考案は、このような従来技術の課題を解決するため
になされたものであり、帯電しにくく、かつ外から管の
内部が見え、しかも耐座屈性の向上した塗装用管体の提
供をその目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案の塗装用管体では、
少なくとも半透明の熱溶融性フッ素系樹脂からなる管壁
の内部に導電性充填材を長手方向に沿って帯状に混入し
た内管と、この内管を非接着状態で被覆する少なくとも
半透明の柔軟性高分子材料からなる外管を備える構成と
した。
〔作用〕
この考案による塗装用管体では、導電性充填材が内管の
管壁内に長手方向に沿って帯状に混入され、この混入部
以外の部分とこれらを覆う外管が少なくとも半透明であ
るから、管の内部を外から見ることができる。
さらに、金属製の継手金具を管体の導電性充填材混入部
に接触するようにして接続し、その継手金具を接地すれ
ば、発生した静電気は混入部を介して放電され、帯電す
ることがない。
また、導電性充填材は内管の全周には混入されていない
から、内管の可撓性がそれほど低下せず、しかも内管の
外側には柔軟性高分子材料からなる外管が非接着状態で
積層されているので、管体の屈曲時には、内管は外管に
抱持されながら両者の間で滑りが生じ、内管は無理なく
屈曲される。このため座屈することがない。
〔実施例〕
図はこの考案による塗装用管体の一例を示す端面図であ
る。図示の塗装用管体1は、少なくとも半透明の熱溶融
性フッ素系樹脂からなる管壁の内部に、導電性充填材が
その長手方向に沿うように帯状をなして周方向の四個所
に等間隔で混入された内管2と、この内管2の外側に非
接着状態で設けられる少なくとも半透明の柔軟性高分子
材料からなる外管3とから構成されている。
内管2において、導電性充填材の混入部2aは、管全体
の帯電防止効果の点で、その体積固有抵抗が10Ω・
cm以下であるのが好ましく、導電性充填材の種類や混入
部2aの数などによっても異なるが、熱溶融性フッ素系
樹脂に対して一般に5〜20重量%の範囲になるように
導電性充填材が混入される。導電性充填材としては、カ
ーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、金属微粉末
などが挙げられ、これらは一種もしくは二種以上を組み
合わせて用いることができる。なお、混入部2aの形状
は特に限定されるものではなく、実施例のように内管2
の長手方向に平行な縦縞状のほかに、螺施状に混入して
もよい。さらに、混入部2aは必ずしも管壁の四個所に
設ける必要はなく、少なくとも一本あればよい。また、
熱溶融性フッ素系樹脂の単一成分からなる透明部分もし
くは半透明部分の混入部2aに対する割合についても、
外から内部の状況が目視できる程度であれば特に制限さ
れない。
前記熱溶融性フッ素系樹脂としては、溶融押出成形が可
能で、かつ少なくとも半透明程度の光透過性を有するフ
ッ素系樹脂であって、例えばテトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂、テト
ラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合
樹脂などを用いることができる。
このように、導電性充填材の混入部2aが管壁内に埋設
された内管2は、二台の押出機を用い、熱溶融性フッ素
系樹脂と導電性充填材の混合物とを一方の押出機内で溶
融混練して帯状に押出したものを、他方の押出機のダイ
スに集めて熱溶融性フッ素系樹脂と共に管状に押出成形
することによって得られる。
次に、外管3を形成する柔軟性高分子材料としては、内
管2を形成する熱溶融性フッ素系樹脂と同様に少なくと
も半透明程度の光透過性を有し、かつ柔軟性を備えたも
のであって、例えばポリウレタン、軟質塩化ビニル樹脂
などを挙げることができるが、耐溶剤性の面からポリウ
レタンが好ましい。
外管3は、内管2が非粘着性を有するフッ素系樹脂から
なるため、内管2の外周に上記柔軟性高分子材料を溶融
押出被覆するだけで何の手を加えなくとも、内管2の外
周に非接着状態で被せることができる。
このような構成の塗装用管体1を用いて塗装作業を行な
ったところ、塗料が油性のものであっても帯電すること
がなく、また外から内部の状況を確認することができる
ので、きわめて好都合であった。さらに、従来のものに
比べて耐座屈性が大幅に向上していた。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案の塗装用管体は、少なく
とも半透明の熱溶融性フッ素系樹脂からなる管壁の内部
に導電性充填材を長手方向に沿って帯状に混入した内管
の外周に、少なくとも半透明の柔軟性高分子材料からな
る外管を非接着状態で非覆した構成であるから、静電気
の帯電がなく、また外から内部の状況を目視することが
でき、しかも耐座屈性も向上するなどの効果が得られ、
塗装作業の改善に大きく寄与する。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、例えば使用圧力によっては内管と外管との間に内管
を完全に遮蔽しない程度に合成繊維糸の粗い編組層を設
けるなど、この考案の技術思想内での種々の変更はもち
ろん可能である。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の塗装用管体の一例を示す端面図である。 2:内管、2a:混入部、3:外管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも半透明の熱溶融性フッ素系樹脂
    からなる管壁の内部に導電性充填材を長手方向に沿って
    帯状に混入した内管と、この内管を非接着状態で被覆す
    る少なくとも半透明の柔軟性高分子材料からなる外管を
    備える塗装用管体。
JP11111989U 1989-09-22 1989-09-22 塗装用管体 Expired - Lifetime JPH068388Y2 (ja)

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JP11111989U JPH068388Y2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 塗装用管体

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JP11111989U JPH068388Y2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 塗装用管体

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Publication Number Publication Date
JPH0349490U JPH0349490U (ja) 1991-05-14
JPH068388Y2 true JPH068388Y2 (ja) 1994-03-02

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