JPH0313655A

JPH0313655A - パネルの目地構造

Info

Publication number: JPH0313655A
Application number: JP15000489A
Authority: JP
Inventors: Hideki Takiguchi; 滝口　英喜
Original assignee: IG Technical Research Inc
Current assignee: IG Technical Research Inc
Priority date: 1989-06-12
Filing date: 1989-06-12
Publication date: 1991-01-22

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は建築、構築物の外壁、内壁を構成するのに有用
なパネルの目地構造に関するものである。

さらに詳しくは、化粧面幅、パネル厚さを大きくしても
、雄、雌嵌合構造にして躯体より剥落することがなく、
かつ、スクリュービス等の固定具の外部へ露出した頭部
は被覆材によりカバーされている、縦、横張り可能なパ
ネルの目地構造に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、この種パネルの目地部は、■実公昭５２−３０４
７号公報に記載されているように、大型のパネルを雄、
雌型連結部で実結合し、かつ連結部表面からボルトを貫
通し、下地にナツトを介して固定する構造となっていた
。また、■実開昭６３−９６１４１号公報等のパネルが
開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、■では固定具の頭部が外部に完全に露出
し、また、■では外部への固定具の頭部の露出はないも
のの、連結部間の開口より雨水等が浸入し、固定具の発
錆はまぬがれないものであった。さらに、■、■共固定
部分より雨水等が躯体内へ浸入する恐れがあった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明はこのような欠点を除去するため、パネルの固定
を一端で行うと共に、表面材の表面側がらの固定として
も、雄型連結部の固定溝と雌型連結部側の上面により固
定具をカバーする構造として外部への固定具の露出を防
止し、さらにパネルを固定する金属製で発錆の危険があ
る固定具の頭部、または発錆の危険のある表面材を使用
したパネルの固定部分を被覆材によりカバーして発錆、
池水を阻止し、また、パネルの躯体側における連結構造
を本実構造とすることにより耐火性、気密性、防水性、
係合力を強化したパネルの目地構造を提供するものであ
る。

〔実施例〕

以下に図面を用いて本発明に係るパネルの目地構造につ
いて詳細に説明する。第１図は上記パネルの目地構造（
以下、単に目地構造という）の一実施例を示す説明図で
あり、Ａはパネル、Ｂは被覆材、αは躯体、βは固定具
である。さらに詳説すると、パネルＡは第２図に示すよ
うに表面材上、裏面材Ｈ１芯材２０からなるサンドイッ
チ構造のパネルＡである。表面材上、および裏面材Ｈは
金属薄板材、あるいは合成樹脂材等よりなり、例えばＡ
１、Ｆｅｓ　Ｃｕ、ステンレス、アルミ・亜鉛合金メツ
キ鋼板、カラー鋼板、ホーロー鋼板、フッ素樹脂塗装鋼
板、クラツド鋼板、サンドイッチ鋼板等の一種をプレス
成形、押出成形、ロール成形等によって形成したもので
ある。さらに詳説すると、表面材上は第３図に示すよう
に、横長の化粧面部ｌと、雄型連結部亙、雌型連結部用
とから樋杖部１ａを形成したものであり、化粧面部１は
化粧面２ａの長手方向の端縁を内方に任意角度で屈曲し
た側壁３．４と側壁３の下端縁を外方に突出した目地下
地５とから形成したものである。雄型連結部旦は目地下
地５の先端をさらに外方に突出した上縁８と、上縁８の
先端を内方に略コ字状に屈曲した下縁９よりなる差込縁
７と、差込縁７の上縁８に形成した凹状の固定溝１０と
、下縁９の先端を内方にＬ字状に屈曲した補強片１１よ
りなるものである。

差込縁７は第１図に示すように、後記する雌型連結部用
の嵌合溝１５に挿入され躯体αに固定される部分である
と共に、固定溝１０に釘等の固定具βを打設してパネル
Ａを躯体αに固定する固定部として機能する部分である
。また凹状の固定溝１０は、固定具βの頭部の高さ、お
よび幅よりも大きく形成し、固定具βが目地下地５の面
よりも上方に突出しないようにし、パネルＡを係合する
際に、後記する上面１３と目地下地５、上縁８との接触
部分に間隙を形成させず、さらにこの固定溝１０により
空隙を形成して毛細管現象を防止し、防水性を強化する
ものである。さらに補強片１１は表面材上の雄型連結部
ｉ側の補強と、第１図にパネルＡの連結部を示すように
、躯体αにパネルＡを固定する際に、固定溝１０に釘等
の固定具βを打設すると、補強片１１も固定具βにより
固定され、差込縁７が嵌合溝１５に挿入された際に差込
縁７が下面１４により押圧され変形するのを防止し、確
実に固定するのに役立つものである。雌型連結部■は側
壁４の下端縁を内方に屈曲した上面１３と、上面１３の
先端を外方に屈曲した下面１４と、上面１３と下面１４
とから断面略コ字状に形成した嵌合溝１５と、下面１４
の先端を内方に突出した補強片１６とからなるものであ
る。この嵌合溝１５は、雄型連結部旦の差込縁７に係合
され躯体αにパネルＡを固定する部分である。なお、化
粧面２ａに形成した段差２ｂ、２ｃは、化粧目地を階段
状とすることにより、目地部の立体化、明確化を図り、
意匠性を向上するものである。

裏面材Ｕは第４図に示すように、長尺状板材の一端縁を
内方に板材と略平行で「状に屈曲した内片１８と、他端
縁を外方に板材と略平行で「状に屈曲した外片１９とか
ら形成されたものであり、図では内片１８、外片１９の
先端を上方に屈曲して安定片１８ａ１１９ａを形成し、
保合時のガイド面、生産時の型として機能させ、これら
より樋状部１７ａを形成したものである。この裏面材Ｈ
は後記する芯材２０の裏面を覆ってパネルＡをサンドイ
ッチ構造体とし、パネルＡ自体の機械強度を向上すると
共に、不燃シート、防水膜、遮熱シート、吸水シート、
防音シート、バッキング材などの１つの機能として役立
つものであり、その素材としては前記表面材上と同質の
素材、あるいはアスベスト紙、クラフト紙、アスファル
トフェルト、金属９Ｍ　（Ａ　ｌ　、　Ｆｅ。

Ｐｂ、　Ｃｕ）　、合成樹脂シート、ゴムシート、布シ
ート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の
１種、または２種以上をラミネートしたもの、防水処理
、難燃処理されたシートなどからなるものである。その
装着は、後記する芯材２０により一体に形成すると共に
、下縁９、芯材２０、内片１８により断面凹状の保合溝
２１を、下面１４、芯材２０、外片１９により断面凸状
の係合片２２を形成し、第１図に示すように差込縁７と
嵌合溝１５との係合と共に、係合溝２１に係合片２２を
落とし込むように係合し、躯体αにパネルＡを固定する
ためのものである。

また、裏面材Ｈの内片１８、外片１９は連結部において
耐火性、防水性、気密性を大幅に向上するためのもので
あり、特に万が−の火災に対して、裏面まで火災が侵入
するのを防止し、耐火試験に合格し得るパネルＡとする
ためのものである。なお、図では耐火性を、さらに向上
するために、表面材上と裏面材Ｕが接触しないように形
成している。芯材２０は主に合成樹脂発泡体を用い、断
熱材、防水材、防音材、緩衝材、防火材等として機能す
るものであり、例えばポリイソシアヌレートフオーム、
フェノールフオーム、ポリウレアフオーム、ポリイミド
フオーム等の合成樹脂発泡体、およびこれら合成樹脂発
泡体に難燃剤（硼酸塩、珪酸塩、リン酸塩等）、難燃助
剤（石膏スラグ、タルク、シラスバルーン等）　、？材
（パーライト、ガラスピーズ等）、繊維状物（長、短繊
維）等を混入したもの、パーライトの周囲にフェノール
フオーム粉末をコーティングし、これを加温、加圧して
発泡させたもの、石膏ボード、岩綿ボード、グラスウー
ルボード、°ＡＬＣ１インシュレージ日ンボートンボー
ドップボード、グラスウール等で、単一素材、あるいは
複数の素材を組み合わせて形成するものである。また芯
材２０の形成は、図では表面材上と裏面材Ｈの樋状部１
ａ、１７ａに充填すると共に、表面材上と裏面材Ｈとが
連結部においても接触しないようにしており、表面材上
が火災等により加熱されても、その熱が裏面材Ｈへ伝わ
らないようにし、熱橋防止による耐火性、断熱性の向上
を図るものである。被覆材Ｂは第１図に示すように、パ
ネルＡを固定するのに使用した固定具βの頭部をカバー
し、表面材上、固定具βのどちらかが、金属材のように
発錆する材質を使用した場合の発錆防止と、固定具βの
打設によるパネルへの傷のカバー、固定孔から躯体α側
への雨水等の浸入防止を図るためのものであり、その素
材としては、コーキング材、例えばホットメルト系、シ
リコーン系、ポリウレタン系、アクリル系、ＳＢＲ系等
、または化粧テープ（防水テープ）、例えば基材として
ポリエチレンフオーム、エーテルあるいはエステル系ポ
リウレタンフォーム、塩化ビニール、ポリエチレン、テ
トロン不織布、ＥＰＤＭ系からなり、粘着剤としてはブ
チルゴム系、合成ゴム系、アクリル系からなるもの等、
あるいは塗料等からなるものである。また、その形成は
被覆材Ｂの素材により異なるが、固定具βの打設部分の
み、あるいは連続状に形成することができるものであり
、コーキング材よりなる被覆材Ｂを連続状で形成した場
合には、連結部の防水性、気密性をも向上した目地構造
となる。

ここで各部の寸法関係について第２図〜第４図を用いて
簡単に説明すると、パネルへの働き幅、所謂裏面材Ｈの
裏面１７ｂの幅をＷ１パネルＡの全厚さをＴ、保合溝２
１の開口高さをｔＩ、係合片２２の厚さをｔｌ、差込縁
７の先端から側壁３側の固定溝１０の端縁までの長さを
ｌ＋、側壁４の下端から嵌合溝１５の最奥までの長さを
Ｉｌｔ、内片１８、外片１９の長さをｌｓ　％　Ｉｌａ
　、化粧面２ａから差込縁７の上縁８までの高さをｈａ
、化粧面２ａから上面１３までの高さをｈａ、差込縁７
の高さをｈｓ、嵌合溝１５の開口高さをｈ４、化粧面２
ａから補強片１１．１６までの高さをｈｓ　ｓ　ｈ＠、
内片１８、外片１９の高さをｈｔ　、ｈａ　％裏面１７
ｂから安定片１８ａ、１９ａの先端までの高さをｈ・、
ｈｌＯとすると、Ｗ＝３００〜１２００ｍｍ位、Ｔ＝３
０〜１００胴位、１＋＞１宮、ｈ＋＝ｈｔ　　、　　ｈ
ｓ　　　＜ｈａ　　、　　ｈｉ　　　Ｌ：、　ｈ　　−
、ｈｔ　　　各＝；　ｈ　箇　　、ｈ９″、ｈａｏ、ｊ
２＋　≦１ｓ、Ｉｔｓ≧１４の関係である。

次に施工例について簡単に説明する。いま第２図に示す
ようなパネルＡを用いて第１図に示すように施工すると
仮定する。なお、パネルＡとしては、表面材上、裏面材
Ｈとして０．５ａｏｓ厚のカラー鋼ｉを用い、芯材２０
としてはフェノールフオーム原料にパーライト粒、アス
ベスト繊維を混入した原料を吐出し、反応、発泡させ、
次にキュアして一体化したもの、被覆材Ｂとしてはシリ
コーン系のコーキング材を使用したものである。そこで
主柱、間柱、防水シート等、あるいは鉄骨下地からなる
躯体（図では防水シートを使用しない場合の木造の躯体
を示す）αに第ｎ段目のパネルＡ＋の固定溝１０をスク
リュービス等の固定具βを介して固定する。次に、この
固定具βの頭部を前記被覆材Ｂでカバーする。露出して
いる固定部βの頭部をカバーし終わったら、次にｎ＋１
段目、のパネルＡｇの雌型連結部耳の嵌合溝１５を、パ
ネルＡ＋の差込縁７に落とし込むと共に、係合片２２を
係合溝２１に挿入し、第１図のような横目地部を形成す
るものである。また壁体全体を形成するには、上記した
ような工程を土台から桁に向かって行えばよいものであ
る。なお、土台部分にはスタータ（図示せず）、出、入
隅、縦目地、窓廻り等の部分（図示せず）にはコーキン
グ材、役物を用いる必要がある。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明に係るパネルの目地構造によ
れば、■パネルを固定する固定具、固定具によりパネル
に穿設された固定孔が、被覆材によりカバーされるため
、固定具および固定孔部分の発錆を防止することができ
る。■固定部分が被覆材によりカバーされているため、
固定具の締結力を長期に亘って維持できる。■釘、ボル
ト等を外部へ露出させることなく、大型のパネルを躯体
に確実に固定できる。■パネルの上縁の途中を長手方向
に沿って凹状に窪ませ、固定具の頭部の幅、および高さ
以上の固定溝を形成したため、固定具が上縁、目地下地
より突出することがなく、防水性、気密性、施工性を向
上することができる。■パネルの上面の長さを、固定溝
の位置以上に形成したため、固定具が外部へ露出するこ
とがない。

■パネルの裏面材に形成した内片、外片により、火災に
よる火炎、風雨等が躯体側へ浸入することがない。■パ
ネルの表面材と裏面材が連結部においても接触しない構
造であるため、熱橋を防止して耐火性、断熱性を向上す
る。■防水性、気密性、耐震性、断熱性、耐火性、防音
性、施工性を向上したパネルの目地構造となる０等の特
徴、効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るパネルの目地構造の一実施例を示
す説明図、第２図は本発明に係るパネルの目地構造に使
用するパネルの一実施例を示す説明図、第３図は表面材
の一例を示す説明図、第４図は裏面材の一例を示す説明
図である。Ａ・・・パネル、Ｂ・・・被覆材。第１図第図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）長尺状板材の表面材、裏面材間に芯材を充填した
パネルにおいて、前記表面材は横長の化粧面部と、該化
粧面部の長手方向の一側縁を内方に屈曲した側壁と、該
側壁の下端縁を外側方へ突出した上縁と、該上縁の先端
を内方に略コ字状に屈曲した下縁と、前記上縁の途中を
長手方向に沿って凹状に窪ませた固定溝とから形成した
雄型連結部と、他側縁を内方に屈曲した側壁と、該側壁
の下端縁を内方に屈曲すると共に、前記上縁の先端から
固定溝の側壁側の端縁までの長さ以上に形成した上面と
、該上面の先端を外方に屈曲した下面と、上面と下面よ
りなる断面略コ字状の嵌合溝を形成した雌型連結部とか
らなり、前記裏面材は長尺状板材の一端縁を内方に、他
端縁を外方に板材と略平行でΓ状に屈曲して内片、外片
を形成し、前記表面材と裏面材を芯材により一体化する
と共に、表面材の下縁と芯材の側端面と裏面材の内片に
より凹状の係合溝を、表面材の下面と芯材の側端面と裏
面材の外片により凸状の係合片を形成したパネルを用い
、壁下地となる躯体に、前記建築用パネルが雄、雌嵌合
構造と固定溝への固定具の打設により固定されていると
共に、該固定具の外部に露出した頭部、およびその近傍
は被覆材によりカバーされていることを特徴とするパネ
ルの目地構造。