JPH03134524A - 放射温度測定装置 - Google Patents

放射温度測定装置

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JPH03134524A
JPH03134524A JP1270460A JP27046089A JPH03134524A JP H03134524 A JPH03134524 A JP H03134524A JP 1270460 A JP1270460 A JP 1270460A JP 27046089 A JP27046089 A JP 27046089A JP H03134524 A JPH03134524 A JP H03134524A
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JP
Japan
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temperature
switch
array element
memory
scanning
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Pending
Application number
JP1270460A
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Inventor
Jun Azuma
洵 東
Yasuo Kaihara
貝原 保男
Tatsuya Hamada
達也 濱田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、連続鋳造引抜中の鋳片(スラブ)の表面温度
やその表面温度分布の測定、あるいは、熱延プロセスで
の熱間圧延中の鋼板、厚板の表面温度やその表面温度分
布の測定などに用いて好適の放射温度測定装置に関する
[従来の技術] 連続鋳造プロセスにおいて、鋳造中の鋳片の温度分布(
特に矯正前の温度分布)は、品質管理上。
重要な監視項目であり、鋳片の幅方向の温度分布を連続
的に測定し、且つ、その表面状態を観察することが望ま
れている。
一般に、連続鋳造引抜中の鋳片は0.6〜2.0m/分
程度の速度で移動しているため、その鋳片の温度や温度
分布は非接触式で測定される。接触式で測温を行なう手
段としては、埋込式熱電対法。
鋲打ち法などがあるが、測定機器が鋳片に付いて移動し
てしまうため、一定位置での連続測定には向かずまた安
定性も悪く、通常、非接触式の測温手段が用いられる。
非接触式で測温を行なう手段としては、■鋳片からの赤
外線を、t4片に近接させた光ファイバにより近接し、
この光ファイバを通じて単色または2色の放射温度計に
導いて測温するものや、■汎用の放射温度計の前面をエ
アパージして周辺の上記を排除しながら測温するものな
ど種々ある。前述の手段■、■で鋳片の幅方向の温度分
布を検出する際には汎用の放射温度計の視野が5°〜7
°程度と狭いので、機械的に走査するか、鋳片の幅方向
に素子を並べた赤外線感知型の1次元CCD素子で電子
的に走査するなどの手段をとっている。
放射温度計で使われている検出波長としては。
0.9〜1.1.程度がほとんどである。これは、非接
触式の場合、測定対象と測温手段との間にある水蒸気に
よる吸収を比較的受けにくいことと、中温度域での検出
感度が高いこととによる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、放射測温で問題になる測定対象の表面の放射
率の影響を低減するには、できるだけ検出波長を短くす
る方が望ましいことは、周知である。つまり、絶対温度
Tの物体から放射される熱エネルギのうち波長λでの見
かけ上の輝度温度Sは、近似的に次式で表される。
Sミ■7・T ここで、εは物体の放射率、nは測定器で検出する波長
λによって決まる定′数である。例えば、1000”K
付近において、λ= 0.65.n(可視光の赤色)で
nミ25、λ=1.0声(近赤外)でnミニ4となる。
従って、nが大きいほど即ち波長λが短いほど、放射率
が測定値に与える影響は小さくなる。
これを確認するために、可視光の範囲(波長λ;0.4
〜0.7/Jl)に感度を有するカラー用CCD素子を
用いて測温実験を行ない、その結果を第6図に示すにの
第6図に示すように、800〜950℃程度でCCD素
子の出力は飽和してしまうために、高々150〜200
℃程度の測定範囲しか得られない。連続鋳造用としては
、550〜1100℃の測定範囲が必要なところでは、
もう少し長い波長(λ=0.9〜1,0.)が適してい
る。
例えば、中温度域で最もよく使用される波長1.0−付
近での測定例を第7図に示す。この第7図に示すように
、走査用クロック周波数(後述する)fcが250)(
zの場合で670〜900℃程度まで測定でき、測定範
囲が230℃程度に拡大される。CCD素子の出力が3
〜4%以下は測定できないので、クロック周波数f、を
1000Hzに上げても760〜1100℃(測定範囲
330℃程度)が限界である。
このような測定範囲の限界が走査用クロック周波数fc
により生じる原因を、第8,9図により説明する6第8
図に示すように、通常、フォトダイオードアレイやCC
D素子等の光電変換素子1に入射したエネルギは、この
光電変換素子1により電気量に変換され、コンデンサ2
に蓄えられる。
このとき、スイッチ3はオフ(開)状態であり、このス
イッチ3を所定の時間間隔tてオン(閉)状態にするこ
とによって、コンデンサ2に蓄えられた電気量が測温結
果として出力される。アレイ素子においては、このよう
な光電変換素子1が多数並べられ順次一定のタイミング
しで切り換え、スイッチ3のオン/オフ走査によりコン
デンサ2からの電気量を取り出している。このタイミン
グしの逆数17tが走査用クロック周波数fcである。
そして、スイッチ3の後段には増幅器(図示せず)が接
続されているが、光電変換素子1へ入光量が少ない場合
、つまり測温対象(被測温体)の物体温度が低く赤外線
エネルギが小さい時には、コンデンサ2に十分電気量が
蓄えられぬまま、タイミングしでその電気量が出力され
てしまうので、増幅器ではノイズとしか識別できないこ
とがある。そこで、タイミングtを大きく(つまり走査
用クロック周波数fcを小さく)すると、エネルギに対
応した電気量がコンデンサ2に蓄積されるようになり、
増幅器からもノイズと識別可能な測温信号を出力するこ
とができる。しかし、このようにタイミングしを大きく
した場合に、高温物体を眺め大きな入光量があると、コ
ンデンサ2が飽和してしまい、このコンデンサ2からの
出力は、第9図に示すように頭打ちとなってしまい、正
確な測温結果を出力できなくなる。従って、走査用クロ
ック周波数fcを一定にする限り低温度域のみか高温度
域のみしか測定できず、600〜1100℃程度の広範
な測定範囲を対象にして測温することができない。
そこで、第9図に示すような飽和状態になる場合には、
走査用クロック周波数fcを大きく〔タイミングLを小
さく例えばto(<t)にコしてやれば。
コンデンサ2が飽和する以前にスイッチ3がオン状態に
なり、エネルギを開放してしまうので、第10図に示す
ように、飽和状態にはならなくなる。
即ち、走査用クロック周波数fcをエネルギ入力の状況
に応じて切り換えるのである。
しかし、ここで、走査用クロック周波数fcをどのよう
にして切り換えるかが問題になる。最も単純な切換方式
としては、測定信号の大小により走査用クロック周波数
fcを切り換えることである。この切換を定周期的に行
ない、且つ、測定信号の大小判定を行なってどの走査用
クロック周波数を採用するかの判断を行なうようにする
0通常。
CCD素子等のアレイ素子からは、通常、第11図に示
すような出力が得られる。このような出方波形において
、その信号の大きさに応じて走査用クロック周波数fc
を切り換えるとする。例えば、第12図に示すように、
あるしきい値において。
走査用クロック周波数fcを低いもの(f□)と高いも
の(f2)とで切換を行なうものを考える。このような
切換方式では、しきい値を境にして周波数f、、f、の
切換を行なうと、例えば、第12図上段に示すような原
波形については、第12図下段に示すように、1フレー
ム内で頻繁に走査用クロック周波数fcを切り換える必
要が生じてしまう。
1フレーム内で、このような切換を行なうと、出力信号
の同期をとれなくなり、切換に伴うノイズの発生も加わ
り、事実上極めて実現が困難である。
また、出力信号・の処理もがなり複雑になってしまう。
即ち、測定している途中で入光量が大きいことを検出し
ても、その1フレーム内では走査用クロック周波数fc
を切り換え難い。ゆるやかな温度変化であればそのフレ
ーム内にしきい値を超える入力があれば、次のフレーム
で走査用クロック周波数fcを切り換えてもよいが、し
きい値の近辺に温度がある場合には、次のフレームで走
査用クロック周波数fcを切り換えることが妥当である
か否かはわからない。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、
広範囲に亘って安定した測温を確実に行なえるようにし
た放射温度測定装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の放射温度測定装置
(請求項1)は、2以上の異なるアレイ素子の走査用ク
ロック周波数のクロックを発生するクロック発生手段と
、前記2以上の走査用クロック周波数のクロックを一定
周期で順次切り換えて出力する切換手段とをそなえ、該
切換手段から出力された走査用クロック周波数に応じて
前記アレイ素子の走査駆動を行なうことを特徴としてい
る。
また、本発明の放射温度測定装置(請求項2)は、前記
アレイ素子をペルチェ素子により電子冷却することを特
徴としている。
[作   用] 上述した本発明の放射温度測定装置(請求項1)では、
アレイ素子による測温信号に関係なく、即ち測温信号に
対するしきい値判定によることなく、2以上の異なる走
査用クロック周波数のクロックが、一定周期で切り換え
られて出方され、そのクロック周波数にてアレイ素子の
走査駆動が行なわれる。つまり、被測温体の温度の高低
に関係なく、常に種々の走査用クロック周波数で順次測
温か実施されるので、例えば、被測温体の温度が高く、
低いクロック周波数では飽和状態になり測温かできない
場合には、より高いクロック周波数での測温信号を用い
ることで、高温の被測温体の測温を行なうことができる
また、請求項2の装置では、アレイ素子がペルチエ素子
にて電子冷却されるので、熱雑音を低減してS/N比を
向上することができる。
[発明の実施例] 以下1図面により本発明の一実施例としての放射温度測
定装置を図について説明すると、第1図はその原理およ
び基本的動作を説明するためのブロック図、第2図は本
発明を適用された具体的な測温システムの構成を示すブ
ロック図、第3図はその要部構成の例をより詳細に示す
ブロック図、第4図は本実施例におけるシェーディング
補正について説明するための図、第5図(a)〜(c)
は上記シェーディング補正について説明するためのグラ
フである。
本実施例でも、連続鋳造引抜中の鋳片を被測温体とし、
温度測定用検出素子(1次元CCD)としてはMO8型
ダイオードアレイ素子を用い、電子走査にて鋳片の幅方
向の熱放射エネルギを計測し電気信号に変換するものに
ついて説明する。
まず、第1図により本発明の特徴的な部分(M理および
基本的動作)について説明する。第1図において、1o
はCOD素子等の光電変換素子からなるアレイ素子、1
1はこのアレイ素子10からのアナログ出力信号(測温
信号)をディジタル信号に変換するA/D変換器、12
は2つの異なるアレイ素子10の走査用クロック周波数
fL、f。
(〉f□)のクロックを発生するクロック発生回路(ク
ロック発生手段)で、2つの発振器12a。
12bから構成されている。また、13はこのクロック
発生回路12からの2つの走査用クロック周波数f、、
f、のクロックを一定周期Tで順次切り換えてアレイ素
子10へ出力するスイッチ(切換手段)で、このスイッ
チ13から出力された走査用クロック周波数に応じてア
レイ素子10の電子走査駆動が行なわれるようになって
いる。
さらに、14は前記一定周期Tつまり周波数1/T(H
z)の信号を発生してスイッチ13および後述のスイッ
チ15を切り換える切換周波数発生回路、15はこの切
換周波数発生回路14からの信号を受けてスイッチ13
と同期して切り換えられるスイッチ、16.17はそれ
ぞれスイッチ15を介して走査用クロック周波数fi、
f、時のアレイ素子10の出力信号(A/D変換器11
によりディジタル化された信号)を受けて記憶するフレ
ームメモリ、18はフレームメモリ16から低い周波数
f1時の測温信号を受けこの測温信号と所定のしきい値
とを比較することにより飽和状態になっているか否かを
判定する飽和状態判定回路で、この飽和状態判定回路1
8は、測温信号が所定のしきい値を超えていない場合に
は、スイッチ19をオン(閉)状態にスイッチ20をオ
フ(開)状態にしてフレームメモリ16の測温信号を最
終のフレームメモリ21へ出力する一方、測温信号が所
定のしきい値を超えている場合には、スイッチ20をオ
ン(閉)状態にスイッチ19をオフ(開)状態にしてフ
レームメモリ17の測温信号を最終のフレームメモリ2
1へ出力するものである。
上述の構成により、アレイ素子10の走査速度を決定す
るクロックが、クロック発生回路12およびスイッチ1
3によって、一定周期Tで2種の異なる走査用クロック
周波数fユt fzに交互に切り換えられる。クロック
周波数f工またはf2に応じて電子走査駆動されたアレ
イ素子10からの出力信号は、A/D変換器11により
ディジタル信号に変換された後、スイッチ13と同期し
て駆動されるスイッチ15により、フレームメモリ16
もしくは17に振り分けられて記憶される。つまり、低
い周波数f工にてアレイ素子10を走査して得られた測
温信号はフレームメモリ16に格納される一方、高い周
波数f2にてアレイ素子10を走査して得られた測温信
号はフレームメモリ17に格納される。
そして、−旦、フレームメモリ16に蓄えられた信号は
、その1フレーム後に読み出され、その1フレーム中に
1つでも所定のしきい値を超えたデータがあるか否か(
飽和状態に達したか否か)が。
飽和状態判定回路18において判定される。例えば、低
い周波数f1側のフレームメモリ16のデータが、所定
のしきい値を超えていなければ、スイッチ19が閉じら
れて最終のフレームメモリ21へ出力される一方、所定
のしきい値を超えていれば、スイッチ20が閉じられて
、高い周波数f2側のフレームメモリ17のデータが、
最終のフレームメモリ21へ出力される。
フレームメモリ21は、後述するシェーディング補正回
路31等を有する信号処理部に接続され。
フレームメモリ21からの測温信号は、後述するごとく
、リニアライズ、サンプリングホールド。
各画素間のバラツキやレンズ特性の補正処理等を施され
る。
ところで、上述のような基本構成・作用をもつ本実施例
の装置は、具体的には第2図に示すような測温システム
に組み込まれる。第2図において、22は被測温体であ
る鋳片、23は後述するカメラ24,25と鋳片22と
の間に配設されたバージフードで、最適形状フードによ
り、外部からエアを供給されてカメラ24.25のオプ
ティカルパス中の蒸気を確実にパージするものである。
また、24は鋳片22の温度および温度分布を測定する
ための2048画素の1次元CCDカメラで、第1図に
おけるアレイ素子1oに対応するものである。25は2
5万画素の2次元CCDカメラで。
鋳片22の表面状態をIt察するためのものであり。
このカメラ25により撮像された鋳片22の映像は、C
RT26の画面上に表示されるようになっている。なお
、カメラ24.25は、ズーム調整。
ピント調整、光軸調整および首振りの可能な構成になっ
ている。
また、27は1次元CCDカメラ24に所定の走査用ク
ロック周波数のクロックを送出するクロック回路で、第
1図におけるクロック発生回路12およびスイッチ13
を含んで構成される。このクロック回路27や後述する
A/D変換部30等にはパソコン28から制御信号、切
換信号が与えられるようになっており、このパソコン2
8が。
第1図における切換周波数発生回路14の機能を有して
いる。29は1次元CCDカメラ24からの測温信号を
対数関数的に増幅するログアンプ、30はログアンプ2
9からの測温信号のディジタル変換等の処理′を施すA
/D変換部で、本実施例では、このA/D変換部30が
、第1図におけるフレームメモリ16.17,21.ス
イッチ19゜20および飽和状態判定回路18としての
機能も有している。従って、クロック回路27およびA
/D変換部30の機能により、鋳片22の温度や温度分
布が、飽和状態に達することなく測定される。
そして、その測温結果は、後段のシェーディング補正回
路31に入力され、シェーディング補正を施される。こ
のシェーディング補正回路31は、RAM31a、乗算
器31b、加算器31c、シフトレジスタ31dから構
成されている。
ここで、シェーディング補正について、第4゜5図によ
り説明する。カメラ24の瞬時視野をφ(rad :通
常1〜2 n+radっまり1m離れてスポットが直径
1〜2am)とすると、第4図に示すように。
b点では鋳片22を最短距離で撮影できるので、b点で
のスポット径d、は、 dB=L−tanφ となる。ここで、Lはカメラ24のレンズ24aと鋳片
22との最短距離である。そして、a点でのスポット径
dAは。
となり、明らかにd A) d Bとなっている。カメ
ラ24に入射する光のパワーは、距離の2乗に反比例す
るので、a点からの光量は、b点からの光量に対して、
(cosθ)” X (d A/ d a)=cosθ
の割合となり、b点からの光量よりも少なくなる。これ
を第5図(a)に示す。このような光量減少をシェーデ
ィングという、実際の鋳片の温度分布は、第5図(b)
に示すように両端部分で低くなるので、1次元CCDカ
メラ24により測定された信号は、第5図(a)と第5
図(b)との畳込み(convolution)結果で
ある第5図(c)に示すようなものとなっている。そこ
で、本実施例では、シェーディング補正回路31におい
て、第5図(c)に示すような実際の測温信号から、第
5図(a)に示すようなシェーディングによる影響を取
り除いてシェーディング補正を実施し、第5図(b)に
示すような鋳片の実際の温度分布に関する信号を得てい
る。なお、RAM31aに第5図(a)に示すようなシ
ェーディングに関するデータが格納され、このデータに
基づいて乗算器31b、加算器31c、シフトレジスタ
31dにより補正演算が行なわれる。
上述のごとくシェーディング補正を施された測温信号は
、RAM32a、乗算器32bからなる温度変換回路3
2へ入力されて所定の温度データ信号に変換された後1
本システムを統括的に監視制御するパソコン28に入力
される。このパソコン28は、測温結果である最大温度
Tmax、最小温度Ta1n、平均温度Taveなどを
出力するほか。
その測温結果をCRT33上に表示する。
次に、より詳細な要部構成例を第3図にて説明する。第
3図において、24bはカメラ24のフィルタ、34は
クロック制御回路(第2図におけるクロック回路27に
対応)、35はカメラ24からの測温信号を増幅するア
ンプ、36はアンプ35からの信号をホールドするサン
プルホールド回路、37は第2図における符号31に対
応するシェーディング補正回路で、ここではカウンタ3
7a、ROM37bおよびD/A変換器37cから構成
されている。また、38はシェーディング補正後の信号
を対数増幅するログアンプである。
そして、39はカメラ24におけるアレイ素子10を電
子冷却するためのベルチェ素子、4oはアレイ素子10
付近の温度T□、T2に基づいてベルチェ素子39を制
御しアレイ素子39の温度を制御する温度制御回路、4
1はこの温度制御回路40へ電源供給するための電源供
給回路である。
ここでは、特にベルチェ素子39の機能や作用について
説明する。赤外線検出では、信号とノイズとの比をS/
N比で示しこれが大きいほど検出精度が高く好ましい。
ところが、ノイズとしては。
外部雑音(外部からの光等)や内部雑音(@気的雑音)
があり、測温時にかなりの影響を受ける。
般に物質の絶対温度をTとしボルツマン定数をkとする
と、その熱エネルギEはほぼに−Tで表され、これは内
部雑音に変わるほか、E=h・ν=h・(1/λ)のエ
ネルギをもつ光に変わる。ただし、hはブランク定数、
λは光の波長である。つマリ、k−T=h・ν(T;2
7o〜30o°K)ならば、波長λがほぼ数−の赤外線
となって外部に放射されることになる。このような赤外
線は、当然、本実施例の装置にも影響を与え測温時に検
知されてしまうため、外乱となってしまう。
従って、一般に赤外線検出を安定化させるためには、検
出素子つまりアレイ素子10を冷却する。
そこで、本実施例では、ベルチェ素子39をアレイ素子
10の近傍に設け、このベルチェ素子10を温度制御回
路40により制御することでアレイ素子10を適当な温
度に冷却するのである。
ここで、アレイ素子10の冷却用としてベルチェ素子3
9を選択した理由としては、小型であり温度制御が極め
て容易であって、他の手段に比べて極めて有利だからで
ある。
このように1本実施例の装置によれば、測温信号に対す
るしきい値判定によることなく、2つのクロック周波数
f工tflのクロックが、一定周期Tで切り換えられて
出力され、各クロック周波数f工l fZにてアレイ素
子10の走査駆動が行なわれる。従って、v!片22の
温度の高低に関係なく、常に2つの走査用クロック周波
数f工t fzで交互に′#j温が実施されるので、い
ずれか一方のクロック周波数時の測温結果を用いること
で、極めて広範囲に亘って安定した測温が確実に行なわ
れるのである。
また、本実施例では、アレイ素子10がベルチェ素子3
9にて電子冷却されるので、熱雑音が低減されS/N比
が大幅に向上するので、特に低温度側を安定して測定で
きる。
なお、上記実施例では、被測温体が連続鋳造抜中の鋳片
22である場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。また、上記実施例では、走査用
クロック周波数が2種類の場合について説明したが、3
種類以上の異なる走査用クロック周波数のクロックを用
いるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の放射温度測定装置によれ
ば、2以上の異なる走査用クロック周波数を、一定周期
で切り換えて出力し、各クロック周波数にてアレイ素子
の走査駆動を行なうように構成したので、適当なりロッ
ク周波数時の測温結果、を用いることで、極めて広範囲
に亘って安定した測温を確実に行なえる効果がある。
また、ペルチェ素子によりアレイ素子を電子冷却するこ
とにより、熱雑音を低減できS/N比を大幅に向上させ
て、特に低温度側の安定的な測定が可能になる効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本発明の一実施例としての放射温度測定装
置を示すもので、第1図はその原理および基本的動作を
説明するためのブロック図、第2図は本発明を適用され
た具体的な測温システムの構成を示すブロック図、第3
図はその要部構成の例をより詳細に示すブロック図、第
4図は本実施例におけるシェーディング補正について説
明するための図、第5図(a)〜(c)は上記シェーデ
ィング補正について説明するためのグラフであり、第6
図は可視光の範囲に感度を有するカラー用CCD素子に
よる測温実験の結果を示すグラフ、第7図は波長1.O
t!m付近での測温結果例を走査用クロック周波数ごと
に示すグラフ、第8図は一般的な光電変換素子の入力部
回路構成を示す回路図、第9図は測温時の飽和状態を説
明するためのグラフ、第10図は飽和状態を解消するた
めの一手段を説明するためのグラフ、第11図は一般的
なアレイ素子の出力波形を示すグラフ、第12図は飽和
状態を解消すべく行なったしきい値判定処理の結果得ら
れた出力波形を示すグラフである。 図において、10− アレイ素子、11−A/D変換器
、12−クロック発生回路、12a、12b−−一発振
器、13− スイッチ、14−切換周波数発生回路、1
5−スイッチ、16.17− フレームメモリ、18−
飽和状態判定回路、19.20−スイッチ、21−  
フレームメモリ、22−鋳片、23−パージフード、2
4−1次元CCDカメラ、24 a−m−レンズ、24
 b −フィルタ、25−2次元CCDカメラ、26−
CRT、27−クロック回路、28−パソコン、29−
ログアンプ、30−A / D変換部、31−シェーデ
ィング補正回路、31a−−RAM、31b−乗算器、
31cm加算器、31 d −シフトレジスタ、32−
温度変換回路、32a−RAM、32b−乗算器、33
−CRT、34−クロック制御回路、35− アンプ、
36−サンプルホールド回路、37−シェーディング補
正回路、37 a −カウンタ、37b〜ROM、37
cmD/A変換器、38−ログアンプ。 39−ペルチェ素子、4〇−温度制御回路、41−電源
供給回路。 第4図 第5図 (())

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の光電変換素子からなるアレイ素子をそなえ
    、該アレイ素子の各光電変換素子を順次切り換えて前記
    アレイ素子を走査駆動することにより、被測温体の温度
    および温度分布を前記アレイ素子にて非接触で測定する
    放射温度測定装置において、2以上の異なる前記アレイ
    素子の走査用クロック周波数のクロックを発生するクロ
    ック発生手段と、該クロック発生手段からの前記2以上
    の走査用クロック周波数のクロックを一定周期で順次切
    り換えて出力する切換手段とがそなえられ、該切換手段
    から出力された走査用クロック周波数に応じて前記アレ
    イ素子の走査駆動が行なわれることを特徴とする放射温
    度測定装置。
  2. (2)前記アレイ素子をペルチェ素子により電子冷却す
    ることを特徴とする請求項1記載の放射温度測定装置。
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