JP2004282299A - 赤外線カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の赤外線カメラにおいては、製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素に対しては欠陥補正可能であるが、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しては補正の手段が無いという問題があった。
【解決手段】複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に前記検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって前記第1の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、前記第1の温度制御部によって前記第2の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして赤外線カメラを構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に前記検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって前記第1の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、前記第1の温度制御部によって前記第2の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして赤外線カメラを構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は赤外線撮像素子の欠陥画素の補正処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の赤外線カメラにおいては、製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素に対しては欠陥補正可能であるが、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しては補正の手段が無いという問題があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−028710号公報(第1頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能な赤外線カメラを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる赤外線カメラは、複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって第1の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、第1の温度制御部によって第2の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1にかかる赤外線カメラの構成を示すブロック図である。図に示すように、この実施の形態1にかかる赤外線カメラはレンズなどの赤外光学系1、筐体2、赤外光学系1の結像面上に設置された検出器である検出器アレイ3、この検出器アレイ3の温度を測定する素子温度センサ4を有する。ここで、検出器アレイ3は例えば、ボロメータ、SOIダイオード方式等の複数の画素を2次元に配列したものである。赤外光学系1と検出器アレイ3との間にはシャッタ5が設けられる。このシャッタ5は例えば金属など温度が均一になりやすいものが選ばれる。この実施の形態ではこのシャッタ5が欠陥画素を検出する際に検出器アレイ3に対峙する遮蔽部材に該当する。検出器アレイ3には、、その出力を増幅する増幅回路7、A/D変換回路8、オフセット補正メモリ9、欠陥補正メモリ10、表示処理回路11が接続される。さらに、この実施の形態にかかる赤外線カメラには、検出器アレイ3及び素子温度センサ4に接触させて設置された素子温度制御手段12、素子温度検出回路13、基準電圧源14、差動増幅回路15、比較回路16、タイミング発生回路17が設けられる。このタイミング発生回路17と検出器アレイ3との間にはドライバ回路6が設けられる。尚、素子温度制御手段12は例えばペルチェ効果を利用した電子冷却器である。
【0007】
そして、この実施の形態1にかかる赤外線カメラは、上述のように遮蔽部材としてシャッタ5を使用する他、特に以下の構成を有する。すなわち、シャッタ5の温度を測定する温度センサとしてのシャッタ温度センサ18、このシャッタ温度センサ18に接続されると共にタイミング発生回路17にも接続されるシャッタ温度制御回路19、及び、このシャッタ温度制御回路19の出力によって制御され、シャッタ5の温度を制御するシャッタ温度制御手段20である。この実施の形態では、後述する第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に保持可能な第1の温度制御部は、上記シャッタ温度センサ18、シャッタ温度制御回路19、及び、シャッタ温度制御手段20によって構成される。尚、上記シャッタ温度制御手段20は例えばヒータ、ペルチェ素子等が採用される。
【0008】
また、この実施の形態にかかる赤外線カメラは、欠陥検出回路21、欠陥検出用メモリ22を備える。欠陥検出回路21は表示処理回路11、タイミング発生回路17、欠陥補正メモリ10、及び、欠陥検出用メモリ22に接続される。
【0009】
次ぎに動作について説明する。最初に、通常の撮影を行う際の、赤外線カメラの動作について説明する。赤外線カメラでは、基準電圧源14が検出器アレイ3の動作温度の設定値に相当する電圧信号を差動増幅器15に出力する。一方、素子温度検出回路13は素子温度センサ4の温度に応じた電圧信号を差動増幅回路15に出力する。検出器アレイ3は2次元のアレイであり、撮像中は素子温度制御手段12により一定温度に制御される。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を設定値に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さい場合は検出器アレイ3の温度が設定値に達していると判断し、撮像可能状態であること示す信号をタイミング発生回路17に送る。タイミング発生回路17はドライバ回路6を介して検出器アレイ3に駆動クロックを送り、駆動クロックを受けた検出器アレイ3は映像信号の出力を行う。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5に送る。検出器アレイ3はシャッタ5を閉じた状態での各画素を構成する検出器の温度に対応した電圧を出力し、上記信号電圧を増幅回路7で増幅した後、A/D変換回路8でA/D変換し、各画素ごとのデータとしてオフセット補正メモリ9に記憶する。次にシャッタ5を開き、被撮像物が放射する赤外線を赤外光学系1により検出器アレイ3上に結像する。被撮像物の放射量の差により各画素間には微小な電圧差が生じ、検出器アレイ3は各画素の温度に対応した電圧を出力する。上記信号電圧を増幅回路7で増幅した後、A/D変換回路8でA/D変換し、表示処理回路11においてオフセット補正メモリ9に記憶されたデータを各画素ごとに減算し、シャッタ5を閉じた時の信号レベルを基準としたビデオ信号を生成する。次に表示処理回路11において検出器アレイ3の各画素のうち赤外線に対する感度がある範囲を超えている画素を欠陥画素としその座標を予め記憶させさせた欠陥補正メモリ10の座標データと照らし合わせ、欠陥画素座標のデータの場合は、例えば1つ前の画素のデータと同じものを出力する等の欠陥補正処理を行った後ビデオ出力する。
【0010】
尚、従来は上記欠陥補正メモリ10には製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素の記録のみが保存されていた。このため、製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素に対しては欠陥補正可能であるが、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しては補正ができなかった。しかし、この実施の形態にかかる赤外線カメラでは後述のように、この欠陥補正メモリ10が更新可能である。このため、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能となる。
【0011】
続いて、図2を用いてカメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素の検出の手順について説明する。図2は実施の形態1にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。この実施の形態にかかる赤外線カメラは、例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ30)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路21は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ31)。次にシャッタ5を閉じ(ステップ32)、シャッタ温度制御回路19はシャッタ温度センサ18の出力信号をモニタしながらシャッタ温度制御手段20を用いてシャッタ5を第1の設定温度に制御する(ステップ33)。
【0012】
シャッタ温度制御回路19はシャッタ5の温度が第1の設定温度に安定したことを確認しタイミング発生回路17に通知する(ステップ34)。タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19の通知を受け欠陥検出回路21へ画像取り込みの開始を通知する。欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力信号を欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ35)。次にタイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路18へ第1の設定温度と所定の温度差を持たせた第1の設定温度と異なる第2の設定温度をシャッタ温度制御回路19に設定する(ステップ36)。シャッタ温度制御回路19はシャッタ5が第2の設定温度になるよう制御しシャッタ5の温度が第2の設定温度に安定したことを確認しタイミング発生回路17に通知する(ステップ37)。
【0013】
タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する。欠陥検出回路21は、シャッタ温度制御回路19等によって第1の設定温度に保持されたシャッター5に対する各画素の出力と第2の設定温度に保持されたシャッターに対する各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出する。例えば、欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した画像データとの差(あるいは比等)を各画素毎に計算する(ステップ38)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ39)欠陥補正メモリ10を更新し、欠陥画素座標を追加する(ステップ40)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19へ制御を停止する信号を出力し(ステップ41)、その後シャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ42)。
【0014】
次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ43)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ44)。
【0015】
このように、この実施の形態にかかる赤外線カメラは、検出器アレイ3と赤外光学系1との間に配置されたシャッタ5を2つの異なる温度に制御する機能を設け検出器アレイ3の各画素毎の感度を計算し感度不良の画素はその座標を欠陥補正メモリ10に追加する機能を備えることにより赤外線カメラ単体で自動的な欠陥画素補正が可能となる。
【0016】
尚、この実施の形態のように、シャッタ5を遮蔽部材として採用するのが最適な実施例であるが、この発明はこれに限定されるものではなく、シャッタ5とは別対の欠陥画素検出専用の部材であっても良いし、キャップ等でも良い。要するに、欠陥画素を検出する際に検出器アレイ3に対峙するとともに、異なる2以上の温度に制御可能なものであれば何でも良い。
【0017】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、実施の形態1における第1の温度制御部(シャッタ温度センサ18、シャッタ温度制御回路19、シャッタ温度制御手段20:図1参照)の代わりに、第2の温度制御部を備えて構成される。第1の温度制御部がシャッタ5の温度を異なる2種類の温度に制御したのに対し、第2の温度制御部は検出器アレイ3の温度を異なる2種類の温度に制御する。この第2の温度制御部は、これに限定するものではないが、この実施の形態では素子温度センサ4、素子温度検出回路13、素子温度制御手段12、基準電圧源14、差動増幅回路15、比較回路16に加え、基準電圧源制御回路23によって構成される。この基準電圧源制御回路23は、基準電圧源14及びタイミング発生回路17に接続される。
【0018】
次に動作について説明する。図4はこの発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
赤外線カメラは例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ45)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路20は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ46)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5へ出力する(ステップ47)、タイミング発生回路17はシャッタ5が閉じたことを確認した後基準電圧源制御回路23へ検出器アレイ3へ欠陥検出のための温度制御を開始する信号を出力する。基準電圧源制御回路23は予め登録された第1の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ48)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第1の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送る(ステップ49)。温度制御完了を確認した欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データを欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ50)。次にタイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための第2の設定温度制御の開始を通知する。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3が予め登録された第2の設定温度となるような制御を基準電圧源14へ出力する(ステップ51)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第2の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送り、タイミング発生回路17は比較回路16の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する(ステップ52)。欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した画像データとの差を各画素毎に計算する(ステップ53)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ54)欠陥補正メモリ10に欠陥画素座標を追加する(ステップ55)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を完了する通知をし、基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3の温度が通常撮影動作時の温度になるような設定を基準電圧源14に対し行う(ステップ56)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ57)。次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ58)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ59)。
【0019】
このように、従来の赤外線カメラで有する検出器アレイ3の温度制御機能を用い、検出器アレイ3側の温度を変化させ同一温度のシャッタを撮像することで、検出器アレイ3の各画素毎の感度を計算し感度不良の画素はその座標を欠陥補正メモリ10に追加する機能を備えることとにより赤外線カメラ単体で自動的な欠陥画素補正が可能となる。
【0020】
尚、この実施の形態では実施の形態1と同一又は相当する部分についてはその説明を省略し、異なる部分について説明した。
【0021】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。この実施の形態にかかる赤外線カメラは、実施の形態2にかかる赤外線カメラの構成に、シャッタ温度センサ18とシャッタ温度対応テーブル24とを加えたものである。シャッタ温度センサ18はシャッタ5の近傍に配置される。シャッタ温度対応テーブル24は、シャッタ温度センサ18と基準電圧源制御回路23に接続される。また、シャッタ温度対応テーブル24には第1の設定温度と第2の設定温度の組み合わせが複数記憶されている。
【0022】
次に動作について説明する。図6はこの発明の実施の形態3にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
赤外線カメラは例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ60)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路20は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ61)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5へ出力する(ステップ62)、タイミング発生回路17はシャッタ5が閉じたことを確認した後、基準電圧源制御回路23及びシャッタ温度対応テーブル24へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を開始する信号を出力する。
【0023】
シャッタ温度センサ18はシャッタ5の温度を測定し、測定した温度に対応した信号を常に出力する(ステップ63)。シャッタ対応テーブル24はシャッタ温度センサ18の出力を読み取り、予め複数登録された欠陥検出を行う際の検出器アレイ3の第1の設定温度と第2の設定温度の組の中からよりシャッタ5の温度に近い設定値を決定し、決定した第1の設定温度を基準電圧源制御回路23に通知する(ステップ64)。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3がシャッタ対応テーブル24より通知された第1の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ65)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第1の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送る(ステップ66)。温度制御完了を確認した欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データを欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ67)。
【0024】
次にタイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23、シャッタ温度対応テーブル24へ欠陥検出のための第2の設定温度制御の開始を通知する。シャッタ対応テーブル24はシャッタ温度センサ18の出力に対応した検出器アレイ3の第2の設定温度を基準電圧源制御回路23に通知する(ステップ68)。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3がシャッタ対応テーブル24より通知された第2の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ69)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第2の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送り、タイミング発生回路17は比較回路16の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する(ステップ70)。
【0025】
欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した画像データとの差を各画素毎に計算する(ステップ71)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ72)欠陥補正メモリ10に欠陥画素座標を追加する(ステップ73)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を完了する通知をし、基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3の温度が通常撮影動作時の温度になるような設定を基準電圧源14に対し行う(ステップ74)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ75)。次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ76)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ77)。
【0026】
このように、シャッタ5の温度に応じ、欠陥検出のための検出器アレイ3の制御温度を複数パターンの中から選択可能な機能を持たせることで、シャッタ5と検出器アレイ3の温度差を正確に掴むことが可能となり、より正確な欠陥画素補正が可能となる。加えて、カメラ内部の温度とほぼ等しいシャッタ5の温度に近い設定温度で検出器アレイ3の温度制御を行うことで素子温度制御手段12の小型化、定消費電力化が可能となる。
【0027】
尚、この実施の形態では、第1の設定温度と第2の設定温度の組み合わせを複数記憶し、温度センサの出力に基づいて上記組み合わせの中から欠陥画素検索に使用する組み合わせを選択する場合について説明した。しかしこの発明はこれに限定されること無く、第2の温度制御部がシャッタ温度センサ18の出力に基づいて第1の設定温度と第2の設定温度のいずれか一方又は両方を変更可能としても良い。
【0028】
また、この実施の形態では、上記実施の形態と同一又は相当する部分についてはその説明を省略し、異なる部分について説明した。
【発明の効果】
この発明にかかる赤外線カメラは、複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって第1の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、第1の温度制御部によって第2の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして構成されるものであり、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能な赤外線カメラを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる赤外線カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態3にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】1 赤外光学系、2 筐体、3 検出器アレイ、4 素子温度センサ、5 シャッタ、6 ドライバ回路、7 増幅回路、8 A/D変換回路、9 オフセット補正メモリ、10 欠陥補正メモリ、11 表示処理回路、12 素子温度制御手段、13 素子温度検出回路、14 基準電圧源、15 差動増幅回路、16 比較回路、17 タイミング発生回路、18 シャッタ温度センサ、19 シャッタ温度制御回路、20 シャッタ温度制御手段、21 欠陥検出回路、22 欠陥検出用メモリ、23 基準電圧源制御回路、24 シャッタ温度対応テーブル
【発明の属する技術分野】
この発明は赤外線撮像素子の欠陥画素の補正処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の赤外線カメラにおいては、製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素に対しては欠陥補正可能であるが、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しては補正の手段が無いという問題があった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−028710号公報(第1頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能な赤外線カメラを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる赤外線カメラは、複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって第1の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、第1の温度制御部によって第2の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1にかかる赤外線カメラの構成を示すブロック図である。図に示すように、この実施の形態1にかかる赤外線カメラはレンズなどの赤外光学系1、筐体2、赤外光学系1の結像面上に設置された検出器である検出器アレイ3、この検出器アレイ3の温度を測定する素子温度センサ4を有する。ここで、検出器アレイ3は例えば、ボロメータ、SOIダイオード方式等の複数の画素を2次元に配列したものである。赤外光学系1と検出器アレイ3との間にはシャッタ5が設けられる。このシャッタ5は例えば金属など温度が均一になりやすいものが選ばれる。この実施の形態ではこのシャッタ5が欠陥画素を検出する際に検出器アレイ3に対峙する遮蔽部材に該当する。検出器アレイ3には、、その出力を増幅する増幅回路7、A/D変換回路8、オフセット補正メモリ9、欠陥補正メモリ10、表示処理回路11が接続される。さらに、この実施の形態にかかる赤外線カメラには、検出器アレイ3及び素子温度センサ4に接触させて設置された素子温度制御手段12、素子温度検出回路13、基準電圧源14、差動増幅回路15、比較回路16、タイミング発生回路17が設けられる。このタイミング発生回路17と検出器アレイ3との間にはドライバ回路6が設けられる。尚、素子温度制御手段12は例えばペルチェ効果を利用した電子冷却器である。
【0007】
そして、この実施の形態1にかかる赤外線カメラは、上述のように遮蔽部材としてシャッタ5を使用する他、特に以下の構成を有する。すなわち、シャッタ5の温度を測定する温度センサとしてのシャッタ温度センサ18、このシャッタ温度センサ18に接続されると共にタイミング発生回路17にも接続されるシャッタ温度制御回路19、及び、このシャッタ温度制御回路19の出力によって制御され、シャッタ5の温度を制御するシャッタ温度制御手段20である。この実施の形態では、後述する第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に保持可能な第1の温度制御部は、上記シャッタ温度センサ18、シャッタ温度制御回路19、及び、シャッタ温度制御手段20によって構成される。尚、上記シャッタ温度制御手段20は例えばヒータ、ペルチェ素子等が採用される。
【0008】
また、この実施の形態にかかる赤外線カメラは、欠陥検出回路21、欠陥検出用メモリ22を備える。欠陥検出回路21は表示処理回路11、タイミング発生回路17、欠陥補正メモリ10、及び、欠陥検出用メモリ22に接続される。
【0009】
次ぎに動作について説明する。最初に、通常の撮影を行う際の、赤外線カメラの動作について説明する。赤外線カメラでは、基準電圧源14が検出器アレイ3の動作温度の設定値に相当する電圧信号を差動増幅器15に出力する。一方、素子温度検出回路13は素子温度センサ4の温度に応じた電圧信号を差動増幅回路15に出力する。検出器アレイ3は2次元のアレイであり、撮像中は素子温度制御手段12により一定温度に制御される。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を設定値に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さい場合は検出器アレイ3の温度が設定値に達していると判断し、撮像可能状態であること示す信号をタイミング発生回路17に送る。タイミング発生回路17はドライバ回路6を介して検出器アレイ3に駆動クロックを送り、駆動クロックを受けた検出器アレイ3は映像信号の出力を行う。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5に送る。検出器アレイ3はシャッタ5を閉じた状態での各画素を構成する検出器の温度に対応した電圧を出力し、上記信号電圧を増幅回路7で増幅した後、A/D変換回路8でA/D変換し、各画素ごとのデータとしてオフセット補正メモリ9に記憶する。次にシャッタ5を開き、被撮像物が放射する赤外線を赤外光学系1により検出器アレイ3上に結像する。被撮像物の放射量の差により各画素間には微小な電圧差が生じ、検出器アレイ3は各画素の温度に対応した電圧を出力する。上記信号電圧を増幅回路7で増幅した後、A/D変換回路8でA/D変換し、表示処理回路11においてオフセット補正メモリ9に記憶されたデータを各画素ごとに減算し、シャッタ5を閉じた時の信号レベルを基準としたビデオ信号を生成する。次に表示処理回路11において検出器アレイ3の各画素のうち赤外線に対する感度がある範囲を超えている画素を欠陥画素としその座標を予め記憶させさせた欠陥補正メモリ10の座標データと照らし合わせ、欠陥画素座標のデータの場合は、例えば1つ前の画素のデータと同じものを出力する等の欠陥補正処理を行った後ビデオ出力する。
【0010】
尚、従来は上記欠陥補正メモリ10には製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素の記録のみが保存されていた。このため、製品試験時(出荷前)に予め測定した欠陥画素に対しては欠陥補正可能であるが、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しては補正ができなかった。しかし、この実施の形態にかかる赤外線カメラでは後述のように、この欠陥補正メモリ10が更新可能である。このため、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能となる。
【0011】
続いて、図2を用いてカメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素の検出の手順について説明する。図2は実施の形態1にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。この実施の形態にかかる赤外線カメラは、例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ30)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路21は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ31)。次にシャッタ5を閉じ(ステップ32)、シャッタ温度制御回路19はシャッタ温度センサ18の出力信号をモニタしながらシャッタ温度制御手段20を用いてシャッタ5を第1の設定温度に制御する(ステップ33)。
【0012】
シャッタ温度制御回路19はシャッタ5の温度が第1の設定温度に安定したことを確認しタイミング発生回路17に通知する(ステップ34)。タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19の通知を受け欠陥検出回路21へ画像取り込みの開始を通知する。欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力信号を欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ35)。次にタイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路18へ第1の設定温度と所定の温度差を持たせた第1の設定温度と異なる第2の設定温度をシャッタ温度制御回路19に設定する(ステップ36)。シャッタ温度制御回路19はシャッタ5が第2の設定温度になるよう制御しシャッタ5の温度が第2の設定温度に安定したことを確認しタイミング発生回路17に通知する(ステップ37)。
【0013】
タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する。欠陥検出回路21は、シャッタ温度制御回路19等によって第1の設定温度に保持されたシャッター5に対する各画素の出力と第2の設定温度に保持されたシャッターに対する各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出する。例えば、欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御されたシャッタ5を撮像した画像データとの差(あるいは比等)を各画素毎に計算する(ステップ38)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ39)欠陥補正メモリ10を更新し、欠陥画素座標を追加する(ステップ40)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17はシャッタ温度制御回路19へ制御を停止する信号を出力し(ステップ41)、その後シャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ42)。
【0014】
次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ43)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ44)。
【0015】
このように、この実施の形態にかかる赤外線カメラは、検出器アレイ3と赤外光学系1との間に配置されたシャッタ5を2つの異なる温度に制御する機能を設け検出器アレイ3の各画素毎の感度を計算し感度不良の画素はその座標を欠陥補正メモリ10に追加する機能を備えることにより赤外線カメラ単体で自動的な欠陥画素補正が可能となる。
【0016】
尚、この実施の形態のように、シャッタ5を遮蔽部材として採用するのが最適な実施例であるが、この発明はこれに限定されるものではなく、シャッタ5とは別対の欠陥画素検出専用の部材であっても良いし、キャップ等でも良い。要するに、欠陥画素を検出する際に検出器アレイ3に対峙するとともに、異なる2以上の温度に制御可能なものであれば何でも良い。
【0017】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、実施の形態1における第1の温度制御部(シャッタ温度センサ18、シャッタ温度制御回路19、シャッタ温度制御手段20:図1参照)の代わりに、第2の温度制御部を備えて構成される。第1の温度制御部がシャッタ5の温度を異なる2種類の温度に制御したのに対し、第2の温度制御部は検出器アレイ3の温度を異なる2種類の温度に制御する。この第2の温度制御部は、これに限定するものではないが、この実施の形態では素子温度センサ4、素子温度検出回路13、素子温度制御手段12、基準電圧源14、差動増幅回路15、比較回路16に加え、基準電圧源制御回路23によって構成される。この基準電圧源制御回路23は、基準電圧源14及びタイミング発生回路17に接続される。
【0018】
次に動作について説明する。図4はこの発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
赤外線カメラは例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ45)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路20は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ46)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5へ出力する(ステップ47)、タイミング発生回路17はシャッタ5が閉じたことを確認した後基準電圧源制御回路23へ検出器アレイ3へ欠陥検出のための温度制御を開始する信号を出力する。基準電圧源制御回路23は予め登録された第1の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ48)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第1の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送る(ステップ49)。温度制御完了を確認した欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データを欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ50)。次にタイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための第2の設定温度制御の開始を通知する。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3が予め登録された第2の設定温度となるような制御を基準電圧源14へ出力する(ステップ51)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第2の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送り、タイミング発生回路17は比較回路16の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する(ステップ52)。欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した画像データとの差を各画素毎に計算する(ステップ53)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ54)欠陥補正メモリ10に欠陥画素座標を追加する(ステップ55)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を完了する通知をし、基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3の温度が通常撮影動作時の温度になるような設定を基準電圧源14に対し行う(ステップ56)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ57)。次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ58)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ59)。
【0019】
このように、従来の赤外線カメラで有する検出器アレイ3の温度制御機能を用い、検出器アレイ3側の温度を変化させ同一温度のシャッタを撮像することで、検出器アレイ3の各画素毎の感度を計算し感度不良の画素はその座標を欠陥補正メモリ10に追加する機能を備えることとにより赤外線カメラ単体で自動的な欠陥画素補正が可能となる。
【0020】
尚、この実施の形態では実施の形態1と同一又は相当する部分についてはその説明を省略し、異なる部分について説明した。
【0021】
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。この実施の形態にかかる赤外線カメラは、実施の形態2にかかる赤外線カメラの構成に、シャッタ温度センサ18とシャッタ温度対応テーブル24とを加えたものである。シャッタ温度センサ18はシャッタ5の近傍に配置される。シャッタ温度対応テーブル24は、シャッタ温度センサ18と基準電圧源制御回路23に接続される。また、シャッタ温度対応テーブル24には第1の設定温度と第2の設定温度の組み合わせが複数記憶されている。
【0022】
次に動作について説明する。図6はこの発明の実施の形態3にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
赤外線カメラは例えば一定周期又は赤外線カメラ外部からの指令などで欠陥検出処理を開始する(ステップ60)。欠陥検出処理を開始するとまず欠陥検出回路20は表示処理回路11から入力される映像信号ではなく欠陥処理中であることを通知する信号をビデオ信号として出力する(ステップ61)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5を閉じる信号をシャッタ5へ出力する(ステップ62)、タイミング発生回路17はシャッタ5が閉じたことを確認した後、基準電圧源制御回路23及びシャッタ温度対応テーブル24へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を開始する信号を出力する。
【0023】
シャッタ温度センサ18はシャッタ5の温度を測定し、測定した温度に対応した信号を常に出力する(ステップ63)。シャッタ対応テーブル24はシャッタ温度センサ18の出力を読み取り、予め複数登録された欠陥検出を行う際の検出器アレイ3の第1の設定温度と第2の設定温度の組の中からよりシャッタ5の温度に近い設定値を決定し、決定した第1の設定温度を基準電圧源制御回路23に通知する(ステップ64)。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3がシャッタ対応テーブル24より通知された第1の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ65)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第1の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送る(ステップ66)。温度制御完了を確認した欠陥検出回路21は第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路11の出力データを欠陥検出用メモリ22に保存する(ステップ67)。
【0024】
次にタイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23、シャッタ温度対応テーブル24へ欠陥検出のための第2の設定温度制御の開始を通知する。シャッタ対応テーブル24はシャッタ温度センサ18の出力に対応した検出器アレイ3の第2の設定温度を基準電圧源制御回路23に通知する(ステップ68)。基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3がシャッタ対応テーブル24より通知された第2の設定温度となるような制御信号を基準電圧源14へ出力する(ステップ69)。差動増幅回路15は素子温度制御手段12に電流を供給し、素子温度制御手段12は検出器アレイ3及び素子温度センサ4を加熱、冷却し、検出器アレイ3及び素子温度センサ4の温度を第2の設定温度に近づける。比較回路16は素子温度検出回路13と基準電圧源14の出力の差が十分小さくなると検出器アレイ3の温度が設定値に達したと判断し、温度制御が完了したことを示す信号をタイミング発生回路17に送り、タイミング発生回路17は比較回路16の通知を受け欠陥検出回路21へ通知する(ステップ70)。
【0025】
欠陥検出回路21は第2の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した表示処理回路の出力データと欠陥検出用メモリ22に保存した第1の設定温度に制御された検出器アレイ3にてシャッタ5を撮像した画像データとの差を各画素毎に計算する(ステップ71)。計算した結果があらかじめ設定された値の範囲を超えている画素が存在する場合は欠陥画素と判断し(ステップ72)欠陥補正メモリ10に欠陥画素座標を追加する(ステップ73)。欠陥検出回路21は欠陥画素座標の追加が完了したことをタイミング発生回路17へ伝え、タイミング発生回路17は基準電圧源制御回路23へ欠陥検出のための検出器アレイ3の温度制御を完了する通知をし、基準電圧源制御回路23は検出器アレイ3の温度が通常撮影動作時の温度になるような設定を基準電圧源14に対し行う(ステップ74)。次にタイミング発生回路17はシャッタ5へシャッタを開く信号を送る(ステップ75)。次にタイミング発生回路17は欠陥検出回路21へ表示処理回路11の出力信号をビデオ信号として出力するよう通知し(ステップ76)、赤外線カメラは欠陥検出処理を終了する(ステップ77)。
【0026】
このように、シャッタ5の温度に応じ、欠陥検出のための検出器アレイ3の制御温度を複数パターンの中から選択可能な機能を持たせることで、シャッタ5と検出器アレイ3の温度差を正確に掴むことが可能となり、より正確な欠陥画素補正が可能となる。加えて、カメラ内部の温度とほぼ等しいシャッタ5の温度に近い設定温度で検出器アレイ3の温度制御を行うことで素子温度制御手段12の小型化、定消費電力化が可能となる。
【0027】
尚、この実施の形態では、第1の設定温度と第2の設定温度の組み合わせを複数記憶し、温度センサの出力に基づいて上記組み合わせの中から欠陥画素検索に使用する組み合わせを選択する場合について説明した。しかしこの発明はこれに限定されること無く、第2の温度制御部がシャッタ温度センサ18の出力に基づいて第1の設定温度と第2の設定温度のいずれか一方又は両方を変更可能としても良い。
【0028】
また、この実施の形態では、上記実施の形態と同一又は相当する部分についてはその説明を省略し、異なる部分について説明した。
【発明の効果】
この発明にかかる赤外線カメラは、複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって第1の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、第1の温度制御部によって第2の設定温度に制御された遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出するようにして構成されるものであり、カメラ運用中に経年変化等により感度異常となった画素に対しても補正が可能な赤外線カメラを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる赤外線カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態2にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態3の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態3にかかる赤外線カメラの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】1 赤外光学系、2 筐体、3 検出器アレイ、4 素子温度センサ、5 シャッタ、6 ドライバ回路、7 増幅回路、8 A/D変換回路、9 オフセット補正メモリ、10 欠陥補正メモリ、11 表示処理回路、12 素子温度制御手段、13 素子温度検出回路、14 基準電圧源、15 差動増幅回路、16 比較回路、17 タイミング発生回路、18 シャッタ温度センサ、19 シャッタ温度制御回路、20 シャッタ温度制御手段、21 欠陥検出回路、22 欠陥検出用メモリ、23 基準電圧源制御回路、24 シャッタ温度対応テーブル
Claims (5)
- 複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に前記検出器に対峙する遮蔽部材と、この遮蔽部材を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第1の温度制御部とを有し、この第1の温度制御部によって前記第1の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、前記第1の温度制御部によって前記第2の設定温度に制御された前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出することを特徴とする赤外線カメラ。
- 第1の温度制御部は、遮蔽部材の温度を測定する温度センサを備え、この温度センサの検出結果に基づいて前記遮蔽部材の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載の赤外線カメラ。
- 複数の画素を有する検出器と、この検出器の欠陥画素を検出する際に前記検出器に対峙する遮蔽部材と、前記検出器を第1の設定温度並びにこの第1の設定温度と異なる第2の設定温度に制御可能な第2の温度制御部とを有し、この第2の温度制御部によって前記第1の設定温度に保持された前記検出器にて前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力と、前記第2の温度制御部によって前記第2の設定温度に制御された前記検出器にて前記遮蔽部材を撮影した際の各画素の出力とを比較し、この比較結果に基づいて欠陥画素を検出することを特徴とする赤外線カメラ。
- 遮断部材の温度を検出する温度センサを有し、第2の温度制御部はこの温度センサの出力に基づいて第1の設定温度と第2の設定温度のいずれか一方又は両方を変更可能とした事を特徴とする請求項3に記載の赤外線カメラ。
- 第1の設定温度と第2の設定温度の組み合わせを複数記憶し、温度センサの出力に基づいて前記組み合わせの中から欠陥画素の検索に使用する組み合わせを選択することを特徴とする請求項4に記載の赤外線カメラ。
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