JP2007028338A - 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間露光撮影を行なう場合における暗電流による画質劣化を抑制する。
【解決手段】撮像素子の読み出しアンプ701付近の領域1a,1bと他の領域2a,2bの出力差を判定することで暗電流むらを検出し、撮影者に撮影を延期させるよう警告を行う。警告を無視して撮影された場合は、画像の補正を行う。
【選択図】 図7

Description

本発明は、CCDやCMOSイメージセンサ等の撮像素子を用いた撮像装置における撮像素子の発熱による画像劣化を防止する技術に関するものである。
デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置においては、撮像素子としてCCDやCMOSイメージセンサを使用するのが一般的である。近年では撮像素子の大型化も進み、デジタルカメラなどでは35mmフィルムサイズと同等サイズのCCDやCMOSセンサを用いた製品も出現している。
上記撮像素子の特性として、画素部の結晶欠陥による暗電流が固定パターンノイズとして現れ、撮像された画像の画質を低下させる一因となっていることはよく知られている。
この暗電流による画像劣化を補正する方法として、以下の(1)〜(3)の方法が考えられる。
(1)従来例1
暗電流は素子温度や信号蓄積時間に応じて増減するため、実際の撮影動作直後に、撮像素子全体を遮光した状態で実際の撮影と同じ時間だけ蓄積動作を行うことにより、暗電流成分のみの画像を得て、実際の撮影画像信号から減算するようにする。これにより、温度変化分、蓄積時間分を含んだ暗電流による固定パターンノイズによる画質の低下を低減させることができる(実ダーク減算による補正)。
この方法は、暗電流による画像劣化に対して非常に有効な補正方法であるが、暗電流成分のみの画像を得る方法として実際の撮影と同じ時間だけ蓄積動作を行う必要があり、カメラの操作性の上で障害となっていた。
(2)従来例2
特開平1−147973号公報には、あらかじめ所定温度範囲毎に固定パターンノイズを記憶すると共に撮像素子の温度を検出し、検出温度に対応してあらかじめ記憶された固定パターンノイズを読み出し、実際の撮影画像信号から減算することで、固定パターンノイズを補正する技術が開示されている。
この方法は、撮像素子全体の温度が安定して周囲温度と同じ場合は非常に有効であり、実際の撮影と同じ時間だけ蓄積動作を行う必要が無いため、カメラの操作性の問題もかなり解決できる。
(3)従来例3
特開平10−208016号公報では、従来例1の「実ダーク減算による補正」の改善策として、撮像素子全体を遮光した状態で実際の撮影時間より短い時間の蓄積動作を実撮影動作の前後に行い、実蓄積時間との差分を補正しつつ実撮影画像信号から減算するようにしている。
特開平1−147973号公報 特開平10−208016号公報
しかしながら、暗電流は周囲温度ではなく撮像素子の温度に依存する。
例えば、デジタルカメラ等のピント合わせや構図合わせの際は、外部LCD等に被写体を表示するため、撮像素子内部では信号蓄積と信号読み出しが連続して行われており、特に読み出し回路が駆動されることにより撮像素子が発熱し暗電流が増加する。
特に近年の大型撮像素子においては、撮像素子全面積に対して読み出し回路部の面積割合が小さいため、撮像素子の中でも読み出し回路周辺部の温度とそれ以外の部分の温度差が大きくなり、画面内の暗電流むらが発生する。
ここで発生する暗電流むらは、周囲温度や蓄積時間によって発生するのではなく、読み出し動作を継続することにより発生しているものであるから、読み出し動作を継続している間は暗電流むらが増加し、読み出し動作を停止させた状態(蓄積中も含む)では暗電流むらが減少する傾向になる。
このときの撮像素子の動作を図8を用いて説明する。
図8は、ピント合わせや構図合わせを長時間行った直後の長時間露光を説明しており、横方向に時間軸をとっている。
まずピント合わせや構図合わせを行わせるために所謂ビデオスルーモード(電子ビューファインダーともいう)でカメラを動作させる。ビデオスルーモード中は、カメラのシャッタを開いたまま撮像素子の蓄積と読み出しを高速に繰り返し、読み出した画像を液晶などの外部表示装置に表示させている。このとき撮像素子の読み出しアンプ付近は著しく発熱している。
次にシャッタを閉じて再度開き、長時間の蓄積を行うことで長時間露光させている。
図8の動作で撮影された画像は図9のように読み出しアンプ付近(同図左上)で暗電流ノイズが増加して画像が大きく劣化してしまう。
また、同様にピント合わせや構図合わせを長時間行った直後の長時間露光などにおいて、各従来例を適用すると、以下のような問題が発生する。
従来例1では、実際の撮影動作時には暗電流むらが多いが、その後の遮光画像取得時には、既に撮像素子の読み出しアンプ付近が冷却されてきているため、暗電流むらが少なくなってきており、十分な補正効果が得られない。
従来例2では、周囲温度に応じて補正を行っているので、このような暗電流むらに対してはそもそも十分な補正効果が得られない。
従来例3では、従来例1に比べるとある程度の補正効果は期待できるものの、ピント合わせや構図合わせを長時間行った直後の長時間撮影というような動作を想定していないため、上記で説明した暗電流むらそのものを厳密に補正することは難しい。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、長時間露光撮影を行なう場合における暗電流による画質劣化を抑制することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子と、該撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記第1の画像の他の一部である第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算手段と、該演算手段により演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流むらが大きいと判定する判定手段と、該判定手段により暗電流むらが大きいと判定された場合に、暗電流むらが大きいことを警告する警告手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子と、該撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記撮像素子で撮影した第2の画像の一部であり前記第1の領域と等価の領域である第2の領域の出力レベルである第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算手段と、該演算手段により演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流が多いと判定する判定手段と、該判定手段により暗電流が多いと判定された場合に、暗電流が多いことを警告する警告手段と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を撮像する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、前記撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記第1の画像の他の一部である第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算工程と、該演算工程において演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流むらが大きいと判定する判定工程と、該判定工程において暗電流むらが大きいと判定された場合に、暗電流むらが大きいことを警告する警告工程と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わる撮像装置の制御方法は、被写体像を撮像する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、前記撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記撮像素子で撮影した第2の画像の一部であり前記第1の領域と等価の領域である第2の領域の出力レベルである第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算工程と、該演算工程において演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流が多いと判定する判定工程と、該判定工程において暗電流が多いと判定された場合に、暗電流が多いことを警告する警告工程と、を具備することを特徴とする。
また、本発明に係わるプログラムは、上記の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明に係わる記憶媒体は、上記のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする。
本発明によれば、長時間露光撮影を行なう場合における暗電流による画質劣化を抑制することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係わる撮像装置について、図面を参照して詳細に説明する。
図7は、カメラから出力される画像と撮像素子の関係を模式的に表した図であり、(a)は通常の状態での遮光画像、(b)はピント合わせや構図合わせ(所謂ビデオスルーモード(電子ビューファインダーともいう)での動作)を長時間行った直後の遮光画像を示している。なお、ここで遮光画像とは、シャッターを閉じた状態で撮像素子に蓄積される画像で略暗電流成分のみからなる画像である。
図7(a)、(b)において、701は読み出しアンプ、702は遮光画素部(オプティカルブラック:OB)、703は通常の画素部であり、すべて同一半導体基板上に構成されている。また、遮光画素部702、通常画素部703には出力状態を示すためグレーの色付けをしている。なお、図7(a)、(b)は、遮光画像を示しているため、上記の出力とは、画像のノイズ成分(暗電流成分)の出力信号である。
図7(a)は通常状態であるため、遮光画素部702、通常画素部703の画面全体が均一な出力となっている。
図7(b)はピント合わせや構図合わせ(所謂ビデオスルーモードでの動作)を長時間行った直後であるため、読み出しアンプ701が発熱することによる暗電流増加により、読み出しアンプ701付近において画像出力(暗電流成分)が大きくなっている。
ここで、図7(a)においては画面全体が均一な出力であるため、遮光画素部702のうち読み出しアンプ701付近の1a部と読み出しアンプ701から距離をおいた2a部では同一な出力レベルになっている。
一方図7(b)においては、遮光画素部702のうち読み出しアンプ701付近の1b部は大きく出力変動しているが、読み出しアンプ701から距離をおいた2b部では、ほぼ2a部と同一な出力レベルになっている。
このことから、
|1b部出力レベル−2b部出力レベル|>所定値1 …(1)
(所定値1は0より大きい数)
の場合に、読み出しアンプ701の発熱により画面内に暗電流むらが発生していると判断できることがわかる。
上記例では、(1)式のように遮光画素部702を利用して暗電流むらを判定しているが、シャッタを閉じた状態で暗電流画像信号を取得するようにすれば、通常画素部の出力信号を用いて(1)式の判定を行うことも可能である。
また、シャッタを閉じた状態で暗電流画像信号を取得する場合は2b部の出力ではなく、通常画素部703における3b部の出力を利用すれば、読み出しアンプ701からより距離をとれるので、さらに正確な判定が可能である。このときの判定式は、(2)式のようになる。
|1b部出力レベル−3b部出力レベル|>所定値2 …(2)
(所定値2は0より大きい数)
また、図7(a)の画像は通常状態なので、この画像を基準画像として評価対象画像の同一位置の出力レベルを判定することにより、評価対象画像の各部の暗電流が基準画像の暗電流に対して増加したことが判定できる。具体的には、
|1b部出力レベル−1a部出力レベル|>所定値3 …(3)
|2b部出力レベル−2a部出力レベル|>所定値4 …(4)
|3b部出力レベル−3a部出力レベル|>所定値5 …(5)
(所定値3〜5は0より大きい数)
となった場合には、評価対象画像の各部の暗電流が基準画像の暗電流よりも多いと判定できる。
次に、上記内容を利用した実際のカメラの動作について説明する。
図1は、本実施形態のカメラ(撮像装置)の構成を示す図である。
図1において、101は撮影レンズ、103は撮像素子でありCCDまたはCMOSセンサを用いる。102は撮影レンズ101と撮像素子103の間にあり、撮像素子103の露光状態を制限するシャッタ、104は撮像素子103からのアナログ出力信号をデジタル出力信号に変換するA/D変換器、105は撮像素子103やA/D変換器104のタイミングを制御するタイミングジェネレータ(TG)、106は各部の制御を行うとともに画像の補正演算等を行うCPU、107は画像や補正値などを記憶するメモリ、108は画像データなどを外部に取り出すための外部メモリ、109は撮像素子103で撮影した画像や、メッセージなどを表示するための外部表示装置、110は撮影準備動作を開始させるためのスイッチ(SW1)、111は撮影動作を開始させるためのスイッチ(SW2)である。なお、スイッチ110(SW1)は不図示のレリーズボタンの半押しでONとなり、スイッチ111(SW2)は不図示のレリーズボタンの全押しでONとなる。
図6は、本実施形態においてピント合わせや構図合わせを長時間行った直後に長時間露光を行なう場合の撮像素子の動作を示しており、横方向に時間軸をとっている。
まず、シャッタ102を閉じた状態で、所定時間(t1)だけ蓄積を行わせた後信号を読み出し、この画像を通常状態の遮光画像として、Dark画像”0”として記憶する。
その直後に、ピント合わせや構図合わせを行わせるために所謂ビデオスルーモードでカメラを動作させる。ビデオスルーモード中は、カメラのシャッタ102を開いたまま撮像素子103の蓄積と読み出しを高速に繰り返し、読み出した画像を液晶などの外部表示装置109に表示させている。このとき撮像素子103の読み出しアンプ付近は著しく発熱しているので、信号を読み出す毎に上記式(1)、(3)、(4)を計算して、暗電流または暗電流むらが増加していないかを監視し、暗電流または暗電流むらが増加していればその旨を警告する。
次にシャッタ102を閉じて、所定時間(t1)だけ蓄積を行わせた後信号を読み出し、この画像をピント合わせや構図合わせ(所謂ビデオスルーモードでの動作)を長時間行った直後の遮光画像として、Dark画像”1”として記憶する。
ここでも撮像素子103の読み出しアンプ付近は著しく発熱しているので、暗電流または暗電流むらが増加していないかを監視し、暗電流または暗電流むらが増加していればその旨を警告する。この動作を本撮影指示がされるまで、または暗電流が減少するまで継続させるが、Dark画像”1”は、取得毎に更新させて判定を行う。
ここでは、通常状態と読み出しアンプ発熱後の2種類の遮光画像(Dark画像”0”とDark画像”1”)があるので、遮光画像同士で上記式(1)〜(5)を計算すれば暗電流または暗電流むらの程度を判断することができる。
暗電流または暗電流むらを警告するのは、撮影者に対して、そのまま撮影すると劣化した画像が取得されてしまうので、警告が終わるまで撮影を控えさせるためである。
その後、本撮影として長時間撮影の指示がなされると、シャッタを再度開き長時間(t2)の蓄積を行うことで長時間露光させ、シャッタを閉じた後にこの本撮影画像を読み出す。そして、長時間露光の直後に再度シャッタを閉じた状態で、所定時間(t1)だけ蓄積を行わせた後信号を読み出し、この画像を本撮影後の遮光画像として、Dark画像”2”として記憶する。なお、時間t1は時間t2よりも短く設定する。
このような動作を行わせれば撮影者は警告中の本撮影を控えるために、撮影された本撮影画像は、暗電流や暗電流むらの影響の少ないきれいな画像を取得することができる。
また、本撮影直前の遮光画像であるDark画像”1”と本撮影後の遮光画像であるDark画像”2”を取得しているので、それらの画像と蓄積時間の関係から本撮影画像に対して補正を行わせることもできる。このことは、警告中であっても撮影者が本撮影を実行してしまった場合に有効である。
具体的には、
(Dark画像“1”+Dark画像“2”)/2×(t2/t1) …(6)
というような画像同士の演算を行うことで補正画像を作り、本撮影画像から減算すれば良い。
次に、図1に示すカメラにおける撮影動作の詳細について、図2乃至図5のフローチャートを用いて説明する。
図2は、図1に示すカメラの一連の動作を説明する図であり、カメラの電源投入時つまり初期状態において暗電流または暗電流むらが大きいかどうかを示す暗電流フラグDCを“0”とする。この暗電流フラグDCは“0”で暗電流または暗電流むらが小さい、“1”で暗電流または暗電流むらが大きいことを示すものとする。
まずカメラの電源投入直後にステップS201で遮光画像を取得しDark“0”画像としてメモリ107に記憶する。
次にステップS202で撮影条件を決定させる撮影準備動作およびビデオスルー状態を行わせるかどうかのスイッチであるSW1(110)がONしているかどうかを判定し、ONであればステップS203に、OFFであればステップS220へ移行する。
ステップS203では本撮影指示であるSW2(111)がONかどうかを判定し、OFFであればステップS204以降のビデオスルーモードへ、ONであればステップS208以降の本撮影動作に移行する。
ステップS204ではシャッタ102を開き、蓄積と読み出し及び液晶などの外部表示装置109に画像を表示させる動作を繰り返すと共に、図6で説明したように式(1)、(3)、(4)によって、暗電流または暗電流むらを判定する。
ステップS205では、ステップS204での判定の結果、暗電流または暗電流むらが大きいかどうかを判断し、暗電流または暗電流むらが小さいと判断されるとステップS202へ戻り、暗電流または暗電流むらが大きいと判断されると、ステップS206で暗電流フラグDCを“1”にセットした後、ステップS207で撮影者に対して暗電流または暗電流むらが大きいことを警告する。この警告は画像表示中の外部表示装置109に文字で本撮影を延期して欲しい旨を表示させても良い。その後ステップS202へ戻る。
ステップS202でSW1がOFFの場合はステップS220へ移行するが、移行直前にビデオスルー状態であった場合はシャッタ102を閉じると共に、画像の表示を行っていた場合は画像表示をOFFする。ステップS220では暗電流フラグDCが“1”であるかどうかを判断し、“0”であればステップS202へ戻り、“1”であればステップS221で遮光画像Dark“1”を取得しメモリ107に記憶する。
その後ステップS222では、図6で説明したように式(1)〜(5)によって、暗電流または暗電流むらを判定する。ここで暗電流または暗電流むらが大きいと判定されるとステップS225で暗電流フラグDCを“1”にセットした後、ステップS226で撮影者に対して暗電流または暗電流むらが大きいことを警告する。ステップS222で暗電流または暗電流むらが小さいと判定されると、ステップS224で暗電流フラグDCを“0”にセットした後、ステップS224で警告を解除する。
なお、ステップS220〜226までの動作は高速で繰り返すと読み出し動作も同様に高速で繰り返されるため読み出しアンプが発熱してしまう。したがってステップS220〜S226までの動作は一定時間間隔を置いて繰り返すことが望ましい。
ステップS203でSW2(111)がONであった場合は、ステップS208へ移行し外部表示装置109をOFFし、ステップS209では撮影条件が長時間露光かどうかを判定する。ここで長時間露光かどうかの判定をしている理由は、長時間露光のときは暗電流や暗電流むらの影響を大きく受けるが、短時間露光の場合は暗電流や暗電流むらの影響をほとんど受けないので、補正等を必要とせずそのまま撮影が可能なためである。
ステップS209で、長時間露光ではないと判定されると、ステップS210へ移行し本撮影を行い、ステップS211で外部表示装置109に画像を表示すると共に、ステップS212で外部メモリ108に画像を記録する。
ステップS209で、長時間露光であると判定されると、ステップS213で遮光画像Dark“1”を取得しメモリ107に記憶する。その後ステップS214では、図6で説明したように式(1)〜(5)によって、暗電流または暗電流むらを判定する。ここで暗電流または暗電流むらが小さいと判定されると、ステップS210へ移行し通常の本撮影を行うが、暗電流または暗電流むらが大きいと判定されると、ステップS215で暗電流フラグDCを“1”にセットした後、ステップS216で時間t2の蓄積を行う本撮影を行い、ステップS217で遮光画像Dark“2”を取得しメモリ107に記憶する。
ステップS218では、図6で説明したように撮影直前に取得した遮光画像Dark“1”と本撮影直後に取得した遮光画像Dark“2”を基に、式(6)の演算を行わせることで補正画像を作る。その後ステップS219で本撮影画像から補正画像を減算させることで、本撮影画像の暗電流や暗電流むらを補正し、ステップS211へ移行する。
このようにステップS213〜219のような動作を行わせることで、暗電流や暗電流むらが多いことを警告している最中に本撮影されても、補正された画像を取得することができる。
ところで、ここまでの説明で画面内の2箇所のレベルを比較してその差が所定値よりも大きいときに暗電流や暗電流むらを警告しているが、差の量に応じて警告方法を変えることも考えられる。例えば、差が大きいときは警告表示を赤色文字にして、差が小さい場合は黄色表示にするなどしても良い。
図3乃至5は、図2のフローチャート中のサブルーチンを説明する図である。
図3は、図2のステップS201、S213、S217、S221の遮光画像Dark“0”〜Dark“2”の取得動作を共通に説明する図で、ステップS301でシャッタ102を閉じ、ステップS302で撮像素子のリセットと時間t1の蓄積を行い、ステップS303で読み出し、ステップS304で終了する。
図4は、図2のステップS204のビデオスルーモードを説明する図で、ステップS401でシャッタ102を開け、ステップS402で撮像素子のリセットと所定時間の蓄積を行い、ステップS403で読み出し、ステップS404でピント調節のための撮影レンズ101の駆動を行い、ステップS405で読み出した画像出力から本撮影の露出条件を決定し、ステップS406で式(1)、(3)、(4)を用いて暗電流または暗電流むらを判定し、ステップS407で読み出した画像を外部表示装置109に表示し、ステップS408で終了する。
図5は、図2のステップS216の撮影動作を説明する図で、ステップS501でシャッタ102を開け、ステップS502で撮像素子のリセットと所定時間の蓄積を行い、ステップS503で読み出し、ステップS504で終了する。
以上説明したように、上記の実施形態によれば、撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルを第1の出力レベル、撮影した第1の画像の他の一部である第2の領域の出力レベルを第2の出力レベルとし、前記第1の出力レベルと第2の出力レベルの差が所定のレベルを超えている場合は、暗電流むらが大きいことを警告するようにすることで、特に長時間ビデオスルー状態で動作させていた場合に、その後の撮影で画像が劣化することを撮影者に対して警告することができる。
また、前記第1の領域は撮像素子の読み出しアンプに近い領域で、前記第2の領域は前記第1の領域よりも撮像素子の読み出しアンプから遠い領域とすることで、精度良く暗電流むらを警告することができる。
また、遮光状態で撮影した第2の画像の一部である第3の領域の出力レベルを第3の出力レベル、露光状態で撮影した第3の画像の一部であり前記第3の領域と等価の領域である第4の領域の出力レベルを第4の出力レベルとし、前記第3の出力レベルと第4の出力レベルの差が所定のレベルを超えている場合は、暗電流が多いことを警告するようにすることで、より精度の高い暗電流増加を検出することができると共に、ビデオスルー状態を解除後も必要に応じて警告することが可能になる。
また、出力レベル差の量に応じて警告方法を変えるようにすることで、撮影者がどれくらいの時間撮影を控えればよいかの目安にすることが可能となる。
(他の実施形態)
また、各実施形態の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の一実施形態に係わるカメラ(撮像装置)の構成を示す図である。 図1に示すカメラの一連の動作を説明するフローチャートである。 図2のフローチャート中のサブルーチンを説明する図である。 図2のフローチャート中のサブルーチンを説明する図である。 図2のフローチャート中のサブルーチンを説明する図である。 本発明の一実施形態の動作を模式的に説明する図である。 本発明の一実施形態における遮光画像を説明する図である。 従来例の動作を模式的に説明する図である。 従来例における遮光画像を説明する図である。
符号の説明
101 撮影レンズ
102 シャッタ
103 撮像素子
104 A/D変換器
105 TG(タイミングジェネレータ)
106 CPU
107 メモリ
108 外部メモリ
109 外部表示装置
110 スイッチ
111 スイッチ
701 アンプ
702 遮光画素部
703 通常画素部

Claims (13)

  1. 被写体像を撮像する撮像素子と、
    該撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記第1の画像の他の一部である第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算手段と、
    該演算手段により演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流むらが大きいと判定する判定手段と、
    該判定手段により暗電流むらが大きいと判定された場合に、暗電流むらが大きいことを警告する警告手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の領域と前記第2の領域は、前記撮像素子の遮光画素領域であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1の領域は前記撮像素子の遮光領域であり、前記第2の領域は前記撮像素子の非遮光領域であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の領域は前記撮像素子の読み出しアンプに近い領域であり、前記第2の領域は前記第1の領域よりも前記撮像素子の読み出しアンプから遠い領域であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記差分の大きさに応じて、前記警告手段による警告方法を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 被写体像を撮像する撮像素子と、
    該撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記撮像素子で撮影した第2の画像の一部であり前記第1の領域と等価の領域である第2の領域の出力レベルである第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算手段と、
    該演算手段により演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流が多いと判定する判定手段と、
    該判定手段により暗電流が多いと判定された場合に、暗電流が多いことを警告する警告手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  7. 前記第1の領域と前記第2の領域は、前記撮像素子の遮光画素領域であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記差分の大きさに応じて、前記警告手段による警告方法を変更することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の画像と前記第2の画像は、前記撮像素子が遮光された状態で撮影された画像であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  10. 被写体像を撮像する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記第1の画像の他の一部である第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算工程と、
    該演算工程において演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流むらが大きいと判定する判定工程と、
    該判定工程において暗電流むらが大きいと判定された場合に、暗電流むらが大きいことを警告する警告工程と、
    を具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 被写体像を撮像する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記撮像素子で撮影した第1の画像の一部である第1の領域の出力レベルと、前記撮像素子で撮影した第2の画像の一部であり前記第1の領域と等価の領域である第2の領域の出力レベルである第2の領域の出力レベルとの差分を演算する演算工程と、
    該演算工程において演算された前記差分が所定の値を超えている場合に、暗電流が多いと判定する判定工程と、
    該判定工程において暗電流が多いと判定された場合に、暗電流が多いことを警告する警告工程と、
    を具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. 請求項10または11に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶したことを特徴とする記憶媒体。
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