JPH0313360B2 - - Google Patents

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JPH0313360B2
JPH0313360B2 JP56183131A JP18313181A JPH0313360B2 JP H0313360 B2 JPH0313360 B2 JP H0313360B2 JP 56183131 A JP56183131 A JP 56183131A JP 18313181 A JP18313181 A JP 18313181A JP H0313360 B2 JPH0313360 B2 JP H0313360B2
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JP
Japan
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moisture
paper
resin layer
proof
polyethylene resin
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JP56183131A
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JPS5887393A (ja
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Masayuki Ishii
Toshio Nagasawa
Taisuke Suehiro
Hiroaki Mikamo
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Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
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Publication of JPS5887393A publication Critical patent/JPS5887393A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、高度の防湿性と成形加工適性とを具
備する防湿紙に関するものである。 [従来の技術] ポリエチレン樹脂層による防湿性を利用した防
湿紙は、例えば、吸湿を嫌う食品や粉末状の洗剤
等の包装用材として多用されており、従来、低密
度〜中密度ポリエチレン樹脂による樹脂層と紙と
の積層構成からなる防湿紙が利用されている。 [発明が解決しようとする課題] 近年、河川や湖沼の汚染防止対策として、無燐
化合成洗剤が開発され、従来の合成洗剤に比較し
てその吸湿性が高くなつたため、従来の合成洗剤
の包装用材に必要とされていた80g/m2/24hr.
程度の透湿度水準では、前記合成洗剤の吸湿によ
るケーキング現象が避けられなく、また、特に吸
湿し易い食品の包装等においても防湿性の高い防
湿紙が要求されているのが実情である。 しかして、従来の低密度〜中密度ポリエチレン
樹脂を利用した防湿紙においては、樹脂層の肉厚
を厚くすることによつて、前述の高度の防湿性に
対応せざる得なく、このため、前記防湿紙による
包装体や凾体等の成形特性が悪くなるばかりでな
く、前記樹脂層の肉厚の増大が防湿紙の重量の増
大につながり、これが輸送等の取り扱い特性を低
下させる要因となつており、また、使用済みの防
湿紙を焼却する際の燃焼カロリーを高め、焼却に
よる廃棄処理性を悪化させる要因ともなつてい
る。 これに対して、本発明は、樹脂層の厚さが成形
性に悪影響を与えるようなことのない薄肉の樹脂
層、すなわち、20〜40μというような薄肉の樹脂
層を具備するものでありながら、防湿性が遥かに
高度であり、しかも、防湿性層たる樹脂層と紙層
との間の接着力が極めて良好であり、かつ、包装
体等に成形する際には、水系の接着剤の適用が可
能であるという紙の特質と、好適な印刷適性を有
するという紙の特質とを併せ具備する防湿紙を提
供するものである。 [課題を解決するための手段] 本発明の防湿紙は、密度0.941〜0.965(ASTM
−D1248)の高密度ポリエチレン樹脂による厚さ
20〜40μのの押出し樹脂層と、前記押出し樹脂層
の表面に接着剤を介することなく直接積層されて
いる表面紙層と、前記押出し樹脂層の裏面に接着
剤を介することなく直接積層されている裏面紙層
との積層構成からなるものであり、しかも、前記
表面紙層と裏面紙層とは、それぞれの紙層におけ
る高密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層と接す
る面が、コロナ放電処理に付されているものであ
る。 前記構成からなる本発明の防湿紙は、密度
0.941〜0.965(ASTM−D1248)の高密度ポリエ
チレン樹脂を、加熱、溶融押出し機によつて溶
融、押出しする工程と、前記加熱、溶融押出され
た高密度ポリエチレン樹脂層の表、裏両面に、前
記高密度ポリエチレン樹脂の溶融、押出し樹脂層
と接する面をコロナ放電処理に付した2枚の紙を
それぞれ接当し、冷却ロールとニツプロールとの
間で密接、圧着する工程とによつて、容易に得ら
れるものである。 前記構成からなる本発明の防湿紙において使用
される高密度ポリエチレン樹脂は、密度0.941〜
0.965(ASTM−D1248)のものであり、厚さ20〜
40μの押出し樹脂層として形成されているもので
ある。 なお、前記本発明の防湿紙において、ポリエチ
レン樹脂の密度が0.941(ASTM−D1248)未満の
ものになると、厚さ40μ以下というような薄肉の
樹脂層では、防湿性能が十分ではなくなるので、
本発明方法においては、密度0.941〜0.965
(ASTM−D1248)の高密度ポリエチレン樹脂を
使用することが必要である。 また、加熱、溶融して押出された前記高密度ポ
リエチレン樹脂層の表、裏両面にそれぞれ接当、
密接される紙には、一般のクラフト紙や板紙等が
使用される。 なお、前記加熱、溶融して押出された高密度ポ
リエチレン樹脂層に積層される紙に対して施され
るコロナ放電処理工程は、本発明の防湿紙の製造
工程たるラミネート工程中におけるオンラインで
行なつても、あるいは、オフラインで行なつても
良く、通常のコロナ放電処理機によつて行なわれ
るものである。 なおまた、前記加熱、溶融して押出された前記
高密度ポリエチレン樹脂層に接当される紙面に施
されるコロナ放電処理は、その際の処理条件が強
くなる程、得られる防湿紙における紙と高密度ポ
リエチレン樹脂層との間の接着強度が高くなるこ
とが確認されている。 [実施例] 以下、本発明の防湿紙の具体的な構成を、製造
実施例をもつて説明する。 実施例 1 第1図において、符号5で表示される加熱、溶
融、押出し機から、密度0.94(ASTM−D1248)
の高密度ポリエチレン樹脂を、T型ダイス直下の
樹脂温度が315℃となるように設定して、シート
状の押出し樹脂層6として押出し成形し、前記シ
ート状の高密度ポリエチレン樹脂の押出し層6の
表面に、その表面が35.5w.min./m2のコロナ放電
処理に付されているクラフト紙(坪量70g/m2
3を、前記高密度ポリエチレン樹脂層とクラフト
紙3における前記コロナ放電処理面とが接するよ
うにして接当すると共に、前記シート状の高密度
ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層6の裏面に、そ
の表面が35.5w.min./m2のコロナ放電処理に付さ
れている板紙(坪量500g/m2)4を、前記高密
度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層6と板紙4に
おける前記コロナ放電処理面とが接するようにし
て接当し、冷却ロール1とニツプロール2との間
で、密接、圧着することによつて、前記高密度ポ
リエチレン樹脂層の肉厚が20μ、25μ、30μの3種
類の本発明の実施例品たる防湿紙7を得た。 比較例 1 前記実施例1における操作のうち、高密度ポリ
エチレン樹脂の代わりに、密度0.935(ASTM−
D1248)の中密度ポリエチレン樹脂を利用する以
外の手順は、全て、前記実施例1と同一の操作を
行ない、前記中密度ポリエチレン樹脂層の肉厚
が、20μ、25μ、30μの3種類の比較例品たる防湿
紙を得た。 比較例 2 前記実施例1における操作のうち、高密度ポリ
エチレン樹脂の代わりに、密度0.923(ASTM−
D1248)の低密度ポリエチレン樹脂を利用する以
外の手順は、全て、前記実施例1と同一の操作を
行ない、前記低密度ポリエチレン樹脂層の肉厚
が、25μ、30μ、40μの3種類の比較例品たる防湿
紙を得た。 [実験1] 前記実施例1の防湿紙および比較例1〜2の防
湿紙のそれぞれの透湿度(g/m2/24hr.)を第
1表および第3図に示す。 なお、透湿度(g/m2/24hr.)は、JIS Z−
0208に準じて測定したものであり、各種類につい
て、サンプル数3で実験し、48時間後の平均値で
示した。
【表】 実施例 2 前記実施例1における操作の中、クラフト紙お
よび板紙へのコロナ放電処理を、17.8w.min./m2
で行なう以外の手順は、全て、前記実施例1と同
一の操作を行ない、高密度ポリエチレン樹脂層の
肉厚が25μの本発明の実施例品たる防湿紙を得
た。 比較例 3 前記実施例2における操作の中、クラフト紙お
よび板紙へのコロナ放電処理を省略する以外の手
順は、全て、前記実施例2と同一の操作を行な
い、高密度ポリエチレン樹脂層の肉厚が25μの比
較例品たる防湿紙を得た。 比較例 4 前記比較例1における操作のうち、クラフト紙
および板紙へのコロナ放電処理を、17.8w.min./
m2で行なう以外の手順は、全て、前記比較例1と
同一の操作を行ない、中密度ポリエチレン樹脂層
の肉厚が25μの比較例品たる防湿紙を得た。 比較例 5 前記比較例1における操作のうち、クラフト紙
および板紙へのコロナ放電処理を省略する以外の
手順は、全て、前記比較例1と同一の操作を行な
い、中密度ポリエチレン樹脂層の肉厚が25μの比
較例品たる防湿紙を得た。 [実験2] 実施例2の防湿紙、比較例3〜5の防湿紙、お
よび実施例1と比較例1とにおけるポリエチレン
樹脂層の肉厚が25μの各防湿紙について、板紙と
ポリエチレン樹脂層との間の剥離強度(g/25
mm)を第2表に、また、クラフト紙とポリエチレ
ン樹脂層との間の剥離強度(g/25mm)を第3表
に示す。 なお、各防湿紙における紙とポリエチレン樹脂
層との間の剥離強度(g/25mm)は、各防湿紙を
縦方向に幅25mmでサンプリングした試料を用い、
板紙とポリエチレン樹脂層との間の剥離強度
(g/25mm)は、第2図Aに示されるような状態
を作成した上で矢印8,8で表示される方向に、
また、クラフト紙とポリエチレン樹脂層との間の
剥離強度(g/25mm)は、第2図Bに示されるよ
うな状態を作成した上で矢印9,9で表示される
方向に、引つ張り試験機で、それぞれ角度180度
にて、10mm/分でその両端を引つ張り、紙とポリ
エチレン樹脂層とが剥離したときの応力で表示し
た。
【表】
【表】
【表】 [発明の作用、効果] 本発明の防湿紙は、密度0.941〜0.965(ASTM
−D1248)の高密度ポリエチレン樹脂による厚さ
20〜40μのの押出し樹脂層と、前記押出し樹脂層
の表面に接着剤を介することなく直接積層されて
いる表面紙層と、前記押出し樹脂層の裏面に接着
剤を介することなく直接積層されている裏面紙層
とからなるものであり、しかも、前記表面紙層と
裏面紙層とは、それぞれの紙層における高密度ポ
リエチレン樹脂の押出し樹脂層と接する面が、コ
ロナ放電処理に付されているものである。 しかして、前記構成からなる本発明の防湿紙
は、紙層と紙層とによつて挾まれている樹脂層
が、20〜40μというような薄肉の樹脂層で形成さ
れているものでありながら、高度の防湿性を具備
し、しかも、防湿性層たる樹脂層と紙層との間の
接着強度が極めて良好であり、かつ、包装体等に
成形する際には、水系の接着剤の適用が可能であ
るという紙の特質と、好適な印刷適性を有すると
いう紙の特質とを併せ具備するものである。 したがつて、本発明の防湿紙においては、防湿
紙中の樹脂層が薄肉で構成されているので、前記
防湿紙による包装体や凾体等への成形特性が悪化
するようなことがなく、すなわち、良好な成形特
性を具備するものであり、また、前記防湿性層で
ある樹脂層の重量を増大させることによつて防湿
性の向上を計るものではないため、輸送時の取り
扱い特性を低下させるようなことがなく、また、
使用済みの防湿紙を焼却する際の燃焼カロリーを
高めるようなことがないため、焼却による廃棄処
理性を何ら悪化させることなく、しかも、防湿特
性においては、極めて優れた作用を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の防湿紙を得る際に利用される
製造工程を模型的に示す説明図、第2図Aは防湿
紙における板紙とポリエチレン樹脂層との間の剥
離強度の測定方法を説明する断面図、第2図Bは
防湿紙におけるクラフト紙とポリエチレン樹脂層
との間の剥離強度の測定方法を説明する断面図、
第3図は、実施例1、比較例1、比較例2で得ら
れた防湿紙の透湿度と各防湿紙におけるポリエチ
レン樹脂層の肉厚との関係を示すグラフである。 1……冷却ロール、2……ニツプロール、3…
…クラフト紙、4……板紙、5……加熱、溶融、
押出し機、6……高密度ポリエチレン樹脂の溶
融、押出し樹脂層、7……防湿紙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 密度0.941〜0.965(ASTM−D1248)の高密
    度ポリエチレン樹脂による厚さ20〜40μのの押出
    し樹脂層と、前記押出し樹脂層の表面に接着剤を
    介することなく直接積層されている表面紙層と、
    前記押出し樹脂層の裏面に接着剤を介することな
    く直接積層されている裏面紙層とからなり、しか
    も、前記表面紙層と裏面紙層とは、それぞれの紙
    層における高密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂
    層と接する面が、コロナ放電処理に付されている
    ことを特徴とする防湿紙。
JP18313181A 1981-11-17 1981-11-17 防湿紙 Granted JPS5887393A (ja)

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JP18313181A JPS5887393A (ja) 1981-11-17 1981-11-17 防湿紙

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JP18313181A JPS5887393A (ja) 1981-11-17 1981-11-17 防湿紙

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JPS60185890A (ja) * 1984-03-05 1985-09-21 株式会社三洋 積層紙
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