JPH03132003A - 磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘッド - Google Patents

磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘッド

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JPH03132003A
JPH03132003A JP26893589A JP26893589A JPH03132003A JP H03132003 A JPH03132003 A JP H03132003A JP 26893589 A JP26893589 A JP 26893589A JP 26893589 A JP26893589 A JP 26893589A JP H03132003 A JPH03132003 A JP H03132003A
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JP
Japan
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magnetic
film
alloy
coercive force
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JP26893589A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Nakatani
亮一 中谷
Toshio Kobayashi
俊雄 小林
Hitoshi Nakamura
斉 中村
Takayuki Kumasaka
登行 熊坂
Yoshihiro Hamakawa
濱川 佳弘
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は低保磁力、高透磁率、高飽和磁束密度を有する
磁性薄膜に関し、特に磁気ディスク装置などに用いる磁
気ヘッドおよび磁気ヘッドのコア材料に適した磁性薄膜
に関する。
【従来の技術] 近年、磁気記録技術の発展は著しく、記録密度の向上が
迫められている。記録密度を高くするためには高保磁力
の記録媒体を使用する必要があり、また高保磁力の記録
媒体を磁化するためには、高飽和磁束密度を有する磁極
材料が必要となる。
「電子情報通信学会技術研究報告MR89−12(19
89)Jにおいて論じられているように、Fe  (T
i、Zr、Hf)−C系合金は1.6T程度の高い飽和
磁束密度を有し、また比透磁率も3000程度である。
(発明が解決しようとする課題1 しかし、Fe−(Ti、Zr、Hf)−C系合金で上記
のような優れた磁気特性を得るためには、450°C以
上の熱処理が必要であり、薄膜磁気ヘッド等の比較的低
温のプロセスで形成される磁気ヘッドには用いることが
できなかった。
本発明の目的は、上述の熱処理温度に関する問題を解消
し、低保磁力、高透磁率ならびに高飽和磁束密度を有す
る磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘッドを提供するこ
とにある。
【課題を解決するための手段1 本発明者らはFeにCr、Mo、W、V、Nb。
Ta、Ti、Zr、Hfの少なくとも1種、C9B、H
の少なくとも1種、およびCuを添加した合金磁性薄膜
について、鋭意研究を行った結果、Cuを0.1〜10
at%添加することにより、軟磁気特性向上に要する熱
処理温度を下げることができることを明らかにし、本発
明を完成するに至った。
また上記磁性薄膜に他の非磁性の層を挿入することによ
り磁性薄膜を実際の磁気ヘッドの磁極の形状に近い形に
加工したときの軟磁気特性を向上させることができる。
またさらに、本発明の磁性a膜を磁気ヘッドの磁気回路
の少なくとも一部に用いることにより、優れた記録特性
を有する磁気ヘッドを得ることができる。
【作用1 上述のように、FeにCr、MO,W、V。
N b 、 T a 、 T i 、 Z r 、 H
fの少なくとも1種、およびC,B、Nの少なくとも1
種を添加した合金に、Cuを0.1〜10at%添加す
ることにより、軟磁気特性向上に要する熱処理温度を下
げることができる。
また上記磁性薄膜に他の非磁性の層を挿入することによ
り磁性薄膜を実際の磁気ヘッドの磁極の形状に近い形に
加工したときの軟磁気特性を向」ニさせることができる
またさらに、本発明の磁性薄膜を磁気ヘッドの磁気回路
の少なくとも一部に用いることにより、優れた記録特性
を有する磁気ヘッドを得ることができる。
【実施例1 以下に本発明の一実施例を挙げ、図表を参照しながらさ
らに具体的に説明する。
[実施例1コ まず、Fe−7,5at%Hf−8.7at%C合金の
保磁力の熱処理温度依存性に対するCu添加の効果にに
ついて調べた。磁性薄膜の作製には高周波スパッタリン
グ装置を用いた。スパッタリングは以下の条件で行った
イオンガス・・・Ar 装置内Arガス圧力= 5 X 10−3Torrタ一
ゲツト基板間距離・・・45mm 膜厚・・・1μm Fe−7,5at%Hf−8.7at%C合金の保磁力
の熱処理温度依存性に対するCu添加の効果を第1図に
示す。Fe−7,5at%Hf−8.7at%C合金は
スパッタリング直後はほぼ非晶質であった。電子情報通
信学会技術研究報告MR89−12(1989)におい
て論じられているように。
この合金を熱処理すると微結晶が析出し、軟磁気特性が
向上する。同図のCuを添加していないFe−7,5a
t%Hf−8.7at%C合金の保磁力の熱処理温度依
存性11に示すように、10e程度の保磁力とするため
には450℃の熱処理が必要である。
これにCuを0.lat%以上添加すると、曲線12の
ように保磁力低下に必要な温度が低下する。
Cuを5.7at%添加すると、曲線13のように35
0℃の熱処理で10e程度の保磁力が得られるようにな
る。これはCuの添加が合金の微結晶析出を促進するた
めと考えられる。350℃の熱処理を行ったFe−7,
5at%Hf−8.7at%C−5,7at%Cu合金
の比透磁率は2000であった・ 第4図にこの合金の飽和磁束密度のCufi度依存性を
示す。同図のように、Cuを添加していない合金の飽和
磁束密度は1.6Tであった。これにCuを添加すると
飽和磁束密度が減少し、Cuを1oat%添加すると飽
和磁束密度は1.4Tになる。またこれ以上Cuを添加
すると飽和磁束密度は1.4T未満になる。第4図の結
果から、F e −Hf −C系合金に対するCuの添
加量は、0.1〜1Oat%が好ましい。
以上述べたCu添加による微結晶析出温度の低下は、F
eにCr、Mo、W、V、Nb、Ta。
’l”、i、Zr、Hfの少なくとも1種、およびC2
B、Nの少なくとも1種を添加した合金系において同様
に観測された。
[実施例2コ 実施例1と同様の条件でFe−7,5at%Hf−5.
7at%Cu合金にCを添加した合金を形成し、保磁力
のC濃度依存性を調べた。磁性膜は350℃で熱処理し
た。第2図に結果を示す。同図のようにCを添加してい
ない合金の保磁力は8.50eと大きかった。これにC
をlat%以上添加すると保磁力が減少する。さらにC
を添加すると保磁力はさらに減少する。Cを10at%
以上添加すると保磁力は増加し始める。同図のように6
0e以下の保磁力を得るためにはCの添加量を1〜20
at%にする必要がある。
またFe−7,5at%Hf−5.7at%Cu合金に
おけるBあるいはN添加の保磁力に与える効果を調べた
ところ、Cと同様にB、Hの添加量は1〜20at%が
好ましいことがわかった。
[実施例3] 実施例1と同様の条件でFe−8,7at%C−5.7
at%Cu合金にHfを添加した合金を形成し、保磁力
のHf濃度依存性を調べた。磁性膜は350°Cで熱処
理した。第3図に結果を示す。同図のようにI−T f
を添加していない合金の保磁力は9.30eと大きかっ
た。これにHfをlat%以上添加すると保磁力が減少
する。さらにHfを添加すると保磁力はさらに減少する
。Hfを15at%以上添加すると保磁力は増加し始め
る。同図のように60e以下の保磁力を得るためにはI
Ifの添加量をfat%〜15at%にする必要がある
また同様の条件でFe−8,7at%C−5.7at%
Cu合金におけるCr、Mo、W、V、Nb。
Ta、Ti、Zr添加の保磁力に与える効果を調べたと
ころ、Hfと同様にCr + M o r W + V
 +Nb、Ta、T’i、Zrの添加量は1,11%〜
15at%にする必要があることがわかった。
[実施例4] 実施例1と同様の条件で、Fe−6,5at%Ta−1
2.28t%B−4.5at%Cu合金と非磁性中間層
を積層した多層磁性薄膜を形成した。
Fe−6,5at%Ta−12.2at%B−4.5a
t%Cu合金層の1層当りの膜厚は250nm、非磁性
中間層IN当りの膜厚は10nmとした。また合計の膜
厚は約1μmとした。また磁性膜をイオンミリング法で
、幅10μmの帯状の形に加工した。また磁性膜は40
0℃で熱処理した。非磁性中間層の材料と磁性膜の比透
磁率との関係を第[表に示す。
第  1  表 第1表に示すように、非磁性中間層を挿入していない磁
性薄膜の比透磁率は低い。これは磁性薄膜を帯状に加工
すると還流磁区が生じるためである。また非磁性中間層
を挿入することにより比透磁率が増加する。これは非磁
性中間層の挿入により、還バε磁区の面積が減少したか
あるいは還流磁区が消失したためと考えられる。またA
Q203.5in2を用いた場合よりも、C,B、Si
等を用いた場合の方が比透ti率が高い。AQ、03゜
Sin、を用いた場合に比透磁率の向とが不十分なのは
、AQ20.、SiO2が多孔質であるため、その直上
に形成した磁性層に空孔等の欠陥を生じるためと思われ
る。
以上述べた非磁性中間層の挿入による比透磁率の向上は
、FeにCr、Mo、W、V、Nb。
Ta、Ti、Zr、Hfの少なくとも1種、およびC,
B、Nの少なくとも1種を添加した合金系において同様
にw;tiil’Jされた。
[実施例5コ 本発明のFe−8,2at%Zr−12,2at%C−
6,0at%Cu合金と従来のFe−8,2at%Zr
−12,2at%C合金を用いて第5図に示す薄膜磁気
ヘッド51を作成した。
以下、薄膜磁気ヘッド51の作製方法を簡単に説明する
まず、基板52の上に磁性膜53を形成し、フォトリン
グラフィ工程およびイオンミリング法により磁極形状に
パターニングした。この時、磁極先端の幅、すなわちト
ラック幅は10μmとした。
次に膜厚0.3μmのAl1.O,からなるギャップ層
54をスパッタリング法で形成した。次にCuからなる
コイル55を蒸着法とリフトオフ法で形成し、さらにそ
の上にポリイミド系樹脂56を塗布することにより平坦
化し、その上に磁性膜53を形成した。またさらにその
上にAQ20.からなる保護膜を形成し、配線したのち
、スライダーに組み込み、薄膜磁気ヘッド51を完成し
た。なお、上記工程によって磁性膜は最高350℃の熱
処理を受ける。
上記工程により作成した薄膜磁気ヘッドに対し、保磁力
15000 eのCo−Pt系磁気記録媒体を用いて記
録再生特性を測定した。その結果、磁性膜として従来の
Fe−8,2at%Zr−12,2at%C合金を用い
た磁気ヘッドよりも、磁性膜として本発明のFe−8,
2at%Zr−12,2at%C−6,Oat%Cu合
金を用いた磁気ヘッドの方が5dB出力が高かった。こ
れはCuを添加していない磁性膜は上記薄膜磁気ヘッド
の作製工程に含まれる350℃の熱処理では軟磁気特性
が[6ト■二せず、Cuを添加した磁性膜は350℃の
熱処理で軟磁気特性が向上したためと考えられる。
【発明の効果] 以上詳細に説明したごとく、FeにCr、Mo。
W、VI Nb、Ta、 Ti、Zr、Hfの少なくと
も1種、およびC,B、Hの少なくとも1種を添加した
合金に、Cuを01〜1oat%添加することにより、
軟磁気特性向上に要する熱処理温度を下げることができ
る。
また上記磁性薄膜に他の非磁性の層を挿入することによ
り磁性薄膜を実際の磁気ヘットの磁隠の形状に近い形に
加工したときの軟磁気特性を向上させることができる。
またさらに、本発明の磁性薄膜を磁気ヘッドの磁気回路
の少なくとも一部に用いることにより、優れた記録特性
を有する磁気ヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はFe−トIf−C系合金の保磁力の熱処理温度
依存性に与えるCu濃度の効果を示すグラフ、第2図は
Fe−トIf−Cu系合金の保磁力に与えるCJ度の効
果を示すグラフ、第3図はFe−C−Cu系合金の保磁
力に与えるHfa度の効果を示すグラフ、第4図はFe
−Hf−C系合金の飽和磁束密度に与えるCua度の効
果を示すグラフ、第5図は本発明の磁性薄膜を用いた薄
膜磁気ヘッドの断面図である。 符号の説明 11=4’e−Hf7.、−C,、、合金の保磁力の熱
処理温度依存性、 12−Fe−Hf7,5−C8,7−Cuo、□合金の
保磁力の熱処理温度依存性、 13−Fe−Hf7.、−C,、、−CuS、7合金の
保磁力の熱処理温度依存性、 21・・保磁力のC濃度依存性、 31・・・保磁力のHf濃度依存性、 41・・・飽和磁束密度のCulQ度依存性。 51・・・薄膜磁気ヘッド、52・・・ZrO2基板、
53・・磁性膜、54・・・ギャップ層、55・・・コ
イル、56・・・ポリイミド系樹脂。 不 図 第 囲 1 枡チj酩濃麹拵イエ 第 図 CIA護贋(パ幻 31 イカト購ツク1)HtlLtイ芥己t7オエ41
他和チね纒しオ贋力p 図 51  薄Hφ嬶先へ、、、に 5Z↓級 !53 Ji枕族 54    Tらワ・ンフD屑 55  コイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.FeにCr,Mo,W,V,Nb,Ta,Ti,Z
    r,Hfの少なくとも1種を1at%〜15at%、C
    ,B,Nの少なくとも1種を1〜20at%、Cuを0
    .1〜10at%添加したことを特徴とする磁性薄膜。
  2. 2.特許請求の範囲第1項に記載の磁性薄膜に他の非磁
    性の層を挿入したことを特徴とする磁性薄膜。
  3. 3.特許請求の範囲第1項から第2項に記載の磁性薄膜
    を磁気回路の少なくとも一部に用いた磁気ヘッド。
JP26893589A 1989-10-18 1989-10-18 磁性薄膜およびこれを用いた磁気ヘッド Pending JPH03132003A (ja)

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JP (1) JPH03132003A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH043905A (ja) * 1990-04-20 1992-01-08 Nec Corp 磁性体膜とその製造方法
JP2007234205A (ja) * 2006-02-01 2007-09-13 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置および光ディスク装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH043905A (ja) * 1990-04-20 1992-01-08 Nec Corp 磁性体膜とその製造方法
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