JPH03131027A - 急速加熱処理方法及びその装置 - Google Patents

急速加熱処理方法及びその装置

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JPH03131027A
JPH03131027A JP26976189A JP26976189A JPH03131027A JP H03131027 A JPH03131027 A JP H03131027A JP 26976189 A JP26976189 A JP 26976189A JP 26976189 A JP26976189 A JP 26976189A JP H03131027 A JPH03131027 A JP H03131027A
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JP
Japan
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substrate
lamp
heating
light
reactor
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JP26976189A
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English (en)
Inventor
Tomiyuki Arakawa
富行 荒川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は急速加熱処理方法及びその実施に好適な装置
に関するもので、例えば膜厚の極めて薄い絶縁膜を形成
する際等に用いて好適な方法及びその装置に関するもの
である。
(従来の技術) 最先端技術により形成されるシリコン集積回路、特にM
OS(Metal 0xide Sem1conduc
tor)集積回路では膜厚が極めて薄い酸化膜がゲート
絶縁膜に用いられる。とりわけ1.0um以下のゲート
長を有するサブミクロンMOSデバイスでは膜厚が例え
ば100λ以下となる酸化膜が用いられ、このように膜
厚を薄くすることによって利得の向上が図られている。
酸化膜の従来の形成方法の一例としては、例えば文献:
 rMO8LsI製造技術、徳山  醜、橋本 哲−編
著、日経マグロウヒル社、P、64(+985)Jに開
示されるものがあった。
この文献に開示されている方法では、まず、電気炉によ
って800〜1200’Cに加熱した石英管内に、清浄
化した基板を配置する。その後、酸化膜形成のための酸
化ガスを石英管内に導入する。酸化ガスとしては例えば
、乾燥した酸素ガス、或は酸素及び水素の混合ガス、或
は塩酸を霧状にして酸素ガスと混合したガスを用いる。
このような石英管内に基板を一定時間、一定温度で放置
しでおくこと(こよって基板表面に均一な膜厚の酸化膜
が形成される。
またこの文献に開示されている方法により膜厚が100
λ以下の薄い酸化膜を形成する場合には、石英管の加熱
温度を800℃以下にする処M或いは、窒素で酸素を稀
釈して酸化速度の低下を図る処置がとられていた。
しかしながら上述の各方法によって得られた酸化膜は、
シリコン(基板)/シリコン酸化膜の界面状態が悪いた
め、MOS )−ランジスタ特性に懇話Wをもたらすこ
とがしばしばあった。
そこで、最近では、上述の方法の代わりに、急速熱酸化
(Rapid Thermal 0xidation、
以下RTOと称する。)技術が用いられるようになった
。ここでRTO技術とは、乾燥した酸素雰囲気中に被熱
処理物となる半導体基板を置き、この基板をタングステ
ン−ハロゲンランプ等のランプからの赤外光を熱源とし
て数秒間で1000℃以上の温度(こなるまで加熱する
処理を云う。
このRTO技術に用い得る従来の急速加熱処理装置は、
例えば文献(電子材料別冊製造製雪編、工業調査金利、
P、65.(1987))に開示されている。
第5図(A)はこの文献に開示の急速加熱処理装置の一
例を示した要部断面図、第5図(B)は他の例の要部断
面図である。いずれの装置も基本的には、ランプを有す
る加熱部1と、該加熱部10ランプの光を透過する蓋部
材2aを有しかつ内部に被熱処理物3が設置される反応
炉2とを具える。但し、第5図(A)に示した装置は、
反応炉2が石英管で形成されているので反応炉2自体が
ランプの光を透過する蓋部材をも兼ねている例であり、
第5図(B)に示した装置は、反応炉2が石英板から成
る蓋部材2aと、ステンレス等の好適な材料から成る本
体2bとで構成されでいる例である。なお、両図におい
で、4は反応炉2内に設置される被熱処理物の表面温度
を測定し結果的に被熱処理物の温度プロファイルを得る
ためのオプティカルパイロメータを示し、5は当該製雪
の筐体を示す。
第5図(A)または(B)に示したいずれの装置におい
ても、加熱部1は、蓋部材2a(第5図(A)の場合は
反応管自体)によって反応炉2の雰囲気から遮蔽されて
いた。この理由は、加熱部1が酸素雰囲気中にざらされ
るのを防止し加熱部1のランプの寿命を伸ばすためであ
った。また、ランプとしては、アークランプ又はタング
ステン−ハロゲンランプが主に用いられていたが、タン
グステン−ハロゲンランプは比較的安価であるという利
点がある。
このRTO技術によれば、1000°C以上の温度でか
つ乾燥雰囲気中で酸化が行なえるので、得られる酸化膜
のシリコン/シリコン酸化膜界面の整合性が極めて良く
なり酸化膜の膜質向上が図れ、それ故に、電気的特性の
極めて良好なMO3構造を得ることが出来た。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来技術による急速加熱処理では、後述
するような理由から、不純物濃度の異なるシリコン基板
毎での酸化速度が異なってしまうため、不純物濃度が異
なるシリコン基板に所望の膜厚の絶縁膜を形成しようと
した場合はシリコン基板の不純物濃度に応じて温度プロ
ファイル即ち急速加熱処理条件を変更しなければならな
いという問題点が生じていた。換言すれば、不純物濃度
の異なる複数の領域を有するシリコン基板の各領域に均
一な膜厚の絶縁膜を形成しようとしても、従来の方法で
は不可能であった。第6図(A)及び(B)はこのよう
な現象を具体的に示した図である。第6図(A)は、n
+シリコン基板及びnシリコン基板夫々に同一膜厚のシ
リコン酸化膜を従来の技術で形成しようとした場合の温
度プロファイルの違いを、縦軸に温度をとり横軸に時間
をとり示した図、また第6図CB)は、上記2種類のシ
リコン基板を従来方法でかつ同一の温度プロファイルで
処理した場合に得られるシリコン酸化膜の膜厚の違いを
縦軸に酸化膜厚をとり横軸に時間をとり示した図である
このような問題点は、以下に説明する■〜■の理由によ
り生じていた。
■・・・従来の日To技術で使用されている従来の急速
加熱処理装置に備わる蓋部材2a(但し、第5図(A)
の例の場合は石英管が蓋部材に該当しでいる。)は、加
熱部1のランプで発せられる光のうちの波長が0.16
〜5umの領域の光を透過するものであった。第7図は
、この説明に供する図であり、横軸に波長をとり縦軸に
透過率をとり従来の蓋部材2aの分光透過率特性を示し
たものである。
■・・・ざらにまた、加熱部1のランプがタングステン
−ハロゲンランプである場合このランプの発光特性は、
波長が0.2〜10umの赤外領域(こ分布しているも
のであった。第8図中の曲線Iは、この説明に供する図
であり、横軸に波長をとつ縦軸に放射強度をとりタシグ
ステンーハロゲンランプの発光特性を示したものである
■・・・ざらにまた、基板がシリコン基板の場合、ラン
プから発せられた光は、これの波長が0.15〜1.2
μm程度のものがシリコン基板自体によって吸収される
(これを基礎吸収と云う、)が、ランプの発光特性及び
蓋部材3aの分光透過特性のいかんによっては、シリコ
ン基板中の不純物濃度に主に起因するフリーキャリアに
よっても吸収される可能性がある。第8図中の曲線■及
び■はこの説明に供する図であり、曲線■はシリコン(
Si)の基礎吸収特性、曲線■はフリーキャリアによる
吸収特性である。いずれも横軸に波長をとり縦軸に吸収
係数をとり示している。
従って、■で説明したようなブロードな(波長0.2〜
10μmの光を発する)発光特性を有するランプから発
せられた光を、■で説明したような分光透過率特性(波
長0.16〜5umの光を透過する特性)を有する蓋部
材を介して、フリーキャリアを含むシリコン基板に照射
すると、蓋部材を透過した光のうちの波長が2〜5μm
の光はフリーキャリアにより吸収されてシリコン基板の
酸化に寄与することになる。この結果、不純物濃度の違
いによってシリコン酸化膜(絶縁膜)の形成具合に違い
が生じることになる。
この発明はこのような点に鑑みなされたものであり、従
ってこの発明の目的は、急速加熱処理による効果を基板
の不純物濃度に依存することなく得ることが出来る急速
加熱処理方法及びその実施に好適な装Mを提供すること
にある。
(課題を解決するための手段) この目的の達成を図るため、この出願の第一発明によれ
ば、ランプ加熱によに被熱処理物を急速加熱処理する方
法において、 被熱処理物に対し、用いるランプから発せられる光のう
ちの前述の被熱処理物の基礎吸収波長領域の光を選択的
に照射すること を特徴とする。
またこの出願の第二発明によれば、ランプを有する加熱
部と、該加熱部のランプの光を透過するM部材を有しか
つ内部に被熱処理物が設雷される反応炉とを具える急速
加熱処理装置において、前述の蓋部材を前記ランプから
発せられる光のうちの前述の被熱処理物の基礎吸収波長
領域の光を選択的に透過する材料で構成したことを特徴
とする。
(作用) この出願の急速加熱処理方法及びその実施に好適な装置
によれば、被熱処理物に対し、該被熱処理物で基礎吸収
が生じる波長領域の光を選択的に照射出来るので、被熱
処理物において基礎吸収以外の吸収による加熱が起こり
にくくなる。
(実施例) 以下、図面を参照し、この出願の第−及び第二発明の実
施例につき説明する。
尚、図面はこれら発明が理解出来る程度に、各構成成分
の寸法、形状及び配設位Mを概略的に示しているにすぎ
ない、従って各構成成分の寸法、形状及び配M関係は図
示例に限定されるものではない、また、以下の説明では
、特定の材料及び特定の数値的条件を挙げて説明するが
、これら材料及び条件は単なる好適例にすぎず、従って
この発明はこれら材料及び条件に限定されるものではな
い。
の まず、第一発明の急速加熱処理方法の実施に好適な第二
発明の急速加熱処理装置の実施例につき説明する。
第2図は実施例の急速加熱処理装置の主要部(主として
反応炉及び加熱部の構成)を概略的に示す断面図である
。尚、第2図では反応炉内に被熱処理物としての基板を
設置した状態を示す。
また第3図は実施例の急速加熱処理装置の全体構成を概
略的に示す図である。
第3図にも示すように、この急速加熱処理装置は、基板
が設Hされる反応炉10と、反応炉10内の真空排気を
行なうための排気手段12と、ガス供給部14と、赤外
線ランプ16aを有する加熱処理を行なうための加熱部
16とを偏見て成る。以下、この実施例の装置の詳細な
構造の説明を行なう。
第2図にも示すようにこの実施例では、反応炉(チャン
バー)10を例えば本体10a、蓋部材+ob及び昇降
部材10cから構成する。本体10a及び昇降部材10
cの形成材料としては例えば、ステンレスを、また蓋部
材10b及び後述の支持体20の形成材料としては、被
熱処理物である基板の基礎吸収波長領域の光を選択的に
透過する材料を用いる。
この実施例の場合は被熱処理物をシリコン基板としでい
るので、蓋部材10b及び支持体20は、赤外線ランプ
16aから発せられる光のうちの波長がほぼ0.16〜
2umの範囲の光を選択的に透過することが出来る材料
、具体的には信越石英(株)製のULTRASILと称
される石英材を用いた。第4図に、この石英材の分光透
過率特性と、従来の石英蓋材の分光透過率特性(第7図
のもの)とを、縦軸に透過率をとり横軸に波長をとって
示した。
また上述の反応炉10の本体10a及び昇降部材10c
は分離可能に一体となって凹部aを形成するものであり
、昇降部材10cの凹部aの側に基板18を載せるため
の支持体20を設(プで昇降部材10cの昇降によって
支持体20をのせた基板18を反応炉10内へ入れ或は
反応炉10外へ取り出せるようにする0図示例では昇降
部材10c lx例えば機械的に昇降させるための昇降
装M22と連結させている。
また蓋部材10bを着脱自在に本体10aに取り付ける
。本体10aと蓋部材10b及び昇降部材10cとの間
には気と保持部材24例えばパイトンパツキンを設けて
おり、従って反応炉10内の真空引きを行なった際に気
密保持部材24ヲ介し、気密状態が形成できる。
また凹部aの基板近傍位置に基板18の表面温度を測定
するための温度測定手段26例えばオプティカルパイロ
メータを設ける。
さらにこの実施例では加熱部16を赤外線ランプ16a
と、この手段16aを支持するための支持部材+6bと
を以って構成する。赤外線ランプ16aとしではタング
ステンハロゲンランプその他の任意好適なランプを用い
る。好ましくは、複数個の赤外線ランプ16aを反応炉
10内の加熱を均一に行なえるように配置する。赤外線
ランプ16aは、反応炉10外に配置する。
赤外線ランプ16aの支持部材+6bの配設位M%これ
に限定するものではないが、図示例では支持部材+6b
を、支持部材+6bと本体10aとの間に蓋部材10b
及び本体10aの当接部を閉じ込めるように、本体10
aに着脱自在に取り付け、さらに支持部材+6bと本体
10との間に気と保持部材24を設ける。このように支
持部材+6b i設けることによって反応炉10内の真
空気密性の向上が図れる。
尚、第2図において符号28は反応炉10及びガス供給
部14の間に設けたガス供給管、また30は反応炉10
及び排気手段12の間に設けた排気管を示す。
次に第3図を参照してこの実施例の真空排気系及びガス
供給系につき説明する。尚、真空排気系及びガス供給系
を以下に述べる例に限定するものではない。
まず真空排気系につき説明する。この実施例では排気手
段12を例えばクーボ分子ポンプ12aとこのポンプ1
2aと接続されたロータリーポンプ+2bとを以って構
成する。排気手段12ヲ例えば図示のように配設した排
気管30及びバルブを介して反応炉10と連通させて接
続する。
M3図においで32a〜32dは排気管30(こ連通さ
せて設けた真空計(或はイオンゲージ)であり、真空計
32a及び32d !例えば1〜1O−3Torrの範
囲の圧力測定に用いるバラトロン真空計(或いはビラニ
ー真空計)とし、また真空計32b及び32c ’It
例えば10−’ 〜10−”To r rの範囲の圧力
測定に用いるイオンゲージとする。真空計32bと排気
管30との間には真空計32bを保護するための自動開
閉バルブ34を設け、真空計32bの動作時に真空計3
2bに対して1O−3Torr以上の圧力を負荷しない
ようにバルブ34の開閉を自動制御する。36a〜36
fは排気手段12及び反応炉10の間に設けられる自動
開閉バルブであり、これらバルブ36a〜36f tそ
れぞれ任意好適に開閉することによって、反応炉10内
の圧力を任意好適な圧力に制御し反応炉10内に低真空
排気状態及び高真空排気状態を形成する。
ざらに38は圧力調整用のニードルバルブ及び4゜はレ
リーフバルブであり、バルブ40は反応炉1o内の圧力
が大気圧以上例えば780To r r@越えた場合に
自動的【こ開放し、バルブ40の開放【こよってガス供
給部14から反応炉10内へ供給されたガスを排気する
次にガス供給系につき説明する。この実施例ではガス供
給部14ヲパージ用ガス源としての例えば不活性ガス源
14aと、酸化ガス源14bとを以って構成する。この
ガス供給部14を例えば図示のように配設した供給管2
8及びバルブを介して反応炉10と連通させて接続する
ざらに第3図において42はガス供給系、44はバルブ
、46a、46b及び48a、 48bは自動開閉バル
ブ、50a、50bはガス供給部14から反応炉ガスへ
導入されるガスに関する自動ガス流量コントローラであ
る。
バルブ44.48a 、48b 、46a、46b @
それぞれ任意好適に開閉することによって、所望のガス
をガス供給部14から反応炉10へ供給できる。
゛          ・   −6 次に、笥−発明の急速加熱処理方法の実施例につき説明
する。なおこの実施例の説明は、第2図及び第3図を用
いて説明した第二発明の実施例の急速加熱処理袋Nを用
い、リンドープの高濃度シリコン基板(例えば不純物濃
度が1 x 10”cm−’のn1シリコン基板)及び
リンドープの低濃度シリコン基板(例えば不純物濃度が
I X IQ”cl”のnシリコン基板)夫々にシリコ
ン酸化膜(絶縁膜)を形成する例により行なう、なお以
下の説明中、n+及びnシリコン基板を基板18と略称
する。
まず、従来から行なわれている如く、化学薬品及び純水
等を用いて基板18の前洗浄を行なう。
次に反応炉10内で基板18に自然酸化膜が形成される
のを防止するため、反応炉10内にパージ用のガスとし
て例えば窒素ガス或いはアルゴン等のような不活性ガス
を予め導入しておく。
次に反応炉10内に基板+alFr設置する。基板1B
は昇降部材10cの支持体20上に固定する。
次に、バルブ14a、46a、48a、44を閉じ、パ
ージ用ガスの導入を停止する。
次に、排気手段12によって反応炉10内を例えば1x
lO−’Torrの真空度となるようにし、反応炉10
内の壁面ないしは基板18表面に付着している水分を除
去して清浄化する。なお、この真空排気は、バルブ38
.36a 、36e 、36f 、34.48及び46
a @閉じておいてバルブ36b 、36c 、36d
を開きロータリーポンプ+2bを作動させ、反応炉10
内の圧力を真空計32aでモニター(監視)しながら真
空排気を行なう、そして反応炉10内が例えばlXl0
−3丁orrの圧力となった後、バルブ36c 、36
dを閉じてバルブ36e 、34!開き、真空計32b
で反応炉10内の圧力をモニターしながらlXl0−”
TOrrまで反応炉10内を排気することで行なえる。
反応炉10内を上述の如く高真空に排気したら、次にバ
ルブ36a、36b、36d、36e @閉じる。その
後、バルブ44.38b、46bを開は酸素ガス供給源
+4bから酸素ガスを反応炉10内に導入する。このと
き、反応炉10内は減圧状態、大気圧状態、大気圧より
高い正圧状態のいずれとしても良く設計に応じ選択出来
る0反応炉10内を減圧状態に維持することは、酸素ガ
スを反応炉10内に導入しながらバルブ36aを開け、
バルブ38ヲ操作すると共に酸素ガス流量を自動流量コ
ントローラ50bによって調整すること1こよっで行な
える。このようにすれば、反応炉10内を例えば100
〜10−2To r rの低真空の減圧状態に維持する
ことも可能である。
次に、加熱部16による加熱処理によって基板18を加
熱して基板表面に酸化膜を形成する。
この基板18の加熱は赤外線ランプ16aから発せられ
た光を基板18へ照射することで行なう、しかし、この
発明の急速加熱処理方法では赤外線は、波長0.16〜
2umの領域の光を透過し易い分光透過率特性を有する
蓋部材10bを介して基板18に照射されることになる
。この結果、基板18には、シリコンの基礎吸収波長領
域の光が選択的に照射される。なお基板18の加熱処理
においては、基板18の表面温度を温度測定手段26に
よって測定しながら基板18の表面温度が所定の温度例
えば1200℃となった後所定時間例えば約5〜40秒
間のうちの適正な時間この温IMを維持出来るように加
熱部16を制御する。この実施例の説明中で云う酸化時
間とは、この場合、上述のような所定の温度に維持する
時間のことを云っている。このような条件で、基板を加
熱することによって酸化膜を形成する。なお、酸化膜の
膜厚制御は例えば、酸化温度、酸化時間及び酸化ガスの
流jlを調整することによって容易に行なえる。
所望の膜厚の酸化膜を形成したら、次に基板1日の加熱
を停止する。
この加熱の停止と共に或は加熱停止の後に、バルブ46
b、48b V閉じて酸化ガスの供給を停止しバルブ4
6a、48a iFr開いて反応炉10内の酸化ガスを
不活性ガス、例えばアルゴン(Ar)ガスに1換する。
不活性ガスに1換することによって酸化膜が必要以上に
成長するのを阻止する。
次に基板18を室温まで冷却する。基板18が室温、例
えば25℃まで下がったら反応炉10よつ基板18を取
り出す。
第1図(A)及び(B)は、上述の実施例の急速加熱処
理方法による実験結果を示した図である。
特に第1図(A)は、先ず、nシリコン基板を所定の急
速加熱処理条件で加熱しその際の温度プロファイルを測
定し、続いて、nシリコン基板の急速加熱処理条件と同
じ条件で今度はn+シリコン基板を加熱しその際の温度
プロファイルを測定し、両者の温度プロファイルを共に
示した図である0両者の温度プロファイル(こ多少のズ
レが見られるがこれは測定誤差内のズレである。第1図
(A)からも理解出来るように、基礎吸収波長領域の光
を選択的に照射出来るようにしたこの発明の方法によれ
ば、フリーキャリア吸収の杉響は受けないので、基板の
不純物濃度が違った場合でも同一の加熱条件において実
質的に同じ温度プロファイルが得られることが分る。
また、第1図(8)は、第1図(A)に示した温度プロ
ファイルによる加熱処理をn÷シリコン基板及びnシリ
コン基板に夫々実施した結果形成される酸化膜厚と、酸
化時間との関係を示した図である。第1図(A)及びC
B)いずれの図も、従来技術の説明に用いた第6図(A
)及び(B)に対応する。
第1図(A)及び(8)と、第6図(A)及び(B)と
を比較することで明らかなように、この発明の急速加熱
処理方法によれば、不純物濃度の異なる基板に対し同じ
加熱処理条件で加熱をして両基板に実質的に同じ膜厚の
酸化膜を形成出来ることが分る。
以上がこの出願の第−及び第二発明の詳細な説明である
。しかしこれら発明は上述の実施例のみ(ご限定される
ものではなく以下に説明するような種々の変更を加える
ことが出来る。
上述の急速加熱処理方法の実施例は、前洗浄の終了した
基板に対し直に酸化処理を行なう例であった。しかし、
前洗浄が終了した基板を還元性雰囲気にざらした状態で
加熱し基板に形成されでいる自然酸化膜を先ず除去し、
その?&1ここの発明に係る急速加熱処理を行なっても
勿論良い。
また、上述の実施例は絶縁膜としてシリコン酸化膜を形
成する例であった。しかしこの発明の方法は、シリコン
以外の他の酸化膜はもとより、酸化膜以外の窒化膜等の
他の絶縁膜の形成にも、適用して好適である。尚、その
場合には、結締膜形成用のガスを、形成すべき絶縁膜に
適合したガスとすることが必要である。
また、上述の急速加熱処理装置の実施例は、反応炉が蓋
部材と、本体とで構成されている例であった。しかし、
第5図(A)に示すように反応炉が管状になっており反
応管自体が蓋部材を兼ねているような急速加熱処理装置
にもこの発明を適用出来ることは明らかである。この場
合は、反応管自体或いは反応管の赤外線ランプと対向す
る部分を、被熱処理物の基礎吸収波長領域の光を選択的
に透過する材料で構成することになる。
また、実施例の急速加熱処理装置は、蓋部材10b M
信越石英(株)製のULTRASILと称される石英材
で構成した例であった。しかし蓋部材10bの構成材料
は、これに限られるものではなく、被熱処理物(この例
ではシリコン)の基礎吸収波長領域の光を選択的に透過
する材料であれば他の材料でも良い、このような材料と
しては、例えば信越石英(株)製の5tlPRASIL
%HOMOSIL 、HERASIL 。
HERALUX  (いずれも商品名)と称される石英
材を挙げることが出来る。
(発明の効果) 上述した説明からも明らかなように、この出願の急速加
熱処理方法及びその装置によれば、被熱処理物に対し、
該被熱処理物で基礎吸収が生じる波長領域の光を選択的
に照射出来るので、被熱処理物において基礎吸収以外の
吸収による加熱が起こりにくくなる。
従って、例えばシリコン基板中のドーパント種やドーパ
ントのドーピング濃度の違いにかかわらず、シリコン基
板を制御性良く加熱出来る。このため、例えばシリコン
酸化膜から成る絶縁膜を所望の膜厚に制御性良く形成出
来るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)及び(B)は、実施例の急速加熱処理方法
による実験結果の説明に供する図、第2図は、実施例の
急速加熱処理装置の要部を示す断面図、 第3図は、実施例の急速加熱処理装置の全体構成を示す
図、 第4図は、実施例の急速加熱処理装置の蓋部材を構成す
る石英板の分光透過率特性を示す図、第5図(A)及び
(B)は、従来技術の説明に供する図、 第6図(A)及び(8)は、問題点の説明に供する図、 第7図は、従来の石英蓋材の分光透過率特性を示す図、 第8図は、問題点の説明に供する図である。 0・・・反応炉、 Ob・・・蓋部材、 2・・・排気手段、 2b・・・ロータリーポンプ 4・・・ガス供給部、 10a・・・本体 10c・・・昇降部材 12a・・・ターボ分子ポンプ 14a・・・不活性ガス源 +4b・・・酸化ガス源、  16・・・加熱部16a
・・・赤外線ランプ、 +6b・・・支持部材18・・
・基板、      20・・・支持体22・・・昇降
装置、    24・・・気密保持部材26・・・温度
測定手段、  28・・・ガス供給管30・・・排気管
、     32a〜32d・・・真空計34、36a
 〜36f、38.40.44.46a、 46b、 
48a、 48b・・・バルブ42・・・ガス供給系 50a、50b・・・ガス流量コントローラ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ランプ加熱により被熱処理物を急速加熱処理する
    方法において、 被熱処理物に対し、用いるランプから発せられる光のう
    ちの前記被熱処理物の基礎吸収波長領域の光を選択的に
    照射すること を特徴とする急速加熱処理方法。
  2. (2)ランプを有する加熱部と、該加熱部のランプの光
    を透過する蓋部材を有しかつ内部に被熱処理物が設置さ
    れる反応炉とを具える急速加熱処理装置において、 前記蓋部材を前記ランプから発せられる光のうちの前記
    被熱処理物の基礎吸収波長領域の光を選択的に透過する
    材料で構成したこと を特徴とする急速加熱処理装置。
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