JPH03130214A - 不快な味が遮蔽された速放性製剤 - Google Patents

不快な味が遮蔽された速放性製剤

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JPH03130214A
JPH03130214A JP18861790A JP18861790A JPH03130214A JP H03130214 A JPH03130214 A JP H03130214A JP 18861790 A JP18861790 A JP 18861790A JP 18861790 A JP18861790 A JP 18861790A JP H03130214 A JPH03130214 A JP H03130214A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は不快な味が遮蔽された速放性製剤、特に散剤や
顆粒剤の如き粒伏の形蝕をとる医薬製剤に関する。
従来技術と解決課題 薬物の不快な味が遮蔽された製剤としては、マトリック
ス担体中に薬物が分散されたマトリックス製剤とフィル
ムで被覆された被を製剤とが主に知られている。
一般にマトリックス製剤では薬物の一部が製剤の表面に
露出しているため不快な味の強い祭物では所期の効果を
挙げることができないし、また、被覆製剤では不快な味
の遮蔽効果は優れているが、通常は速放性でない。
本発明は不快な味の遮蔽と速攻化という相反する課厘を
同時に解決するものである。
特開昭83−258809には内値粒に水溶性被膜剤を
被覆し、これを更にカルボキシメチルエチルセルロース
の如き@液不溶性(すなわち腸溶性)の膜剤で被覆して
なる細粒剤が開示され、また、特開昭f33−1880
21にはポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
トの如き胃溶性高分子化合物による被膜を形成させてな
る矯味経口製剤が紀αされている。しかし、このような
腸溶性や胃溶性の被膜の溶解度はp Hに依存し、胃液
や腸液のI) Hの変動にともなって薬物の溶出も変動
することが知られている。
そこで、エチルセルロースの如きその溶解性がp H非
依存性の水不溶性造膜性高分子物質による製剤の被覆が
種々の目的で行われる。
例えば、特開昭62−30709には薬物と十分な量の
膨潤剤とを含む核をエチルセルロースで被覆してなる持
続性製剤が開示されており、エチルセルロース層の厚み
を変化させることにより持続の時間(ラグタイム)を調
節できるとしている。しかし、ここにおける製剤は持続
性製剤であり、速放性製剤ではない。しかも、この持続
性製剤は不快な味を遮蔽することを目的として開発され
たものではない。エチルセルロース層の厚みを薄くする
ことにより持続時間(ラグタイム)を短かくすることが
できても、不快な味を遮蔽することはできない。
このことは、後記比較例6〜8に示すとおりである。更
に、この持続性製剤のひとつひとつの粒子におけるエチ
ルセルロース層の厚みは均一でなければ持続時間の制御
はできない、と考えられる。
従って、ここでは、均一なエチルセルロース被膜の形成
が可能な核、すなわち、核の形状は球に近いものであっ
て、ひずみがなく、ある程度人さい粒子でなければなら
ない、と推測される。ちなみに、ここではノンバレルの
如き真球に近い物質を核の中心に用いており、最終製剤
の粒径は0.5〜20mmとされている。後述するよう
に本発明の速放性製剤は、ひずみのある細かい散剤も包
含するものであり、明らかにこの製剤とは異なる。
また、特開昭57−58631にはエチルセルロースの
如き胃液および腸液に不溶性の高分子被使剤と水溶性高
分子被覆剤とを含有してなる被覆用組成物が開示されて
おり、この組成物で被覆された製剤、例えば顆粒は苦味
が遮蔽され、かつ、i!!放性であるとされている。し
かし、この製剤は不快な味が弱い薬物に限って適用され
るものであり、不快な味が強いエノキサシンの如き薬物
にこの方法をΔ用しても所期の目的は達成できない(後
記、比較例1および2参照)。
そこで、本発明者らは種々検討した結果、特定の製剤化
成分を特定の割合で用いることにより、薬物の不快な味
の強さの程度とは無関係に不快な味を遮蔽し、同時に速
攻化を図った製剤の開発に成功し、本発明を完成した。
本発明の構成 本発明は、咳と核を被覆する膜層から構成され、該核中
には不快な味の薬物および水膨潤性物質が少なくとも含
有され、 !i!F12B中にはエチルセルロスおよび
水溶性物質が少な(とも含イfされてなる製剤であって
、該薬物の含有量が約40重量%(最終製剤に対する重
ffi%を意味し、以下、特にことわらない限り単に%
という)以下であり、該水膨潤性物質の含有量が約35
〜約70%であり、該エチルセルロースの含有量が約3
〜約11%であり、該水溶性物質の含有量が該エチルセ
ルロース含有量の約0.1〜約0.8倍である薬物の不
快な味が遮蔽された速放性製剤に関する。
ここにおいて、核中には、少なくとも不快な味の薬物と
水膨潤性物質を含み、更にそのほかの製剤化成分を含有
していてもよい、不快な味とは苦味、収斂味、刺激性な
どの不愉快な味覚を意味する。本発明は不快な味の程度
や種類とは関係なくいずれの薬物にも適用できる点にお
いて、前出の特開昭57−58031の発明とは異なる
本発明における薬物としては、不快の程度が最も強いと
される5−アミノ−1−シクロプロピル6.8−ジフル
オロ−7−(3,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリ/−3−カルボン
酸、エノキサシ7、ピペミド酸、シプロフロキサシ/、
オフロキサシン、ペフロキサシ7などのピリド7カルボ
7酸系tit菌剤をはじめゾニサミドの如き抗てんかん
剤、エリスロマイシンの如きマクロライド系抗生物質、
べ二ンリン誘導体やセファロスポリン誘導体の如きβ−
ラクタム系抗生物質、クロルプロマジンの如き向精神剤
、ジギトキシンの如き強心剤、スルピリンの如き解熱剤
、シメチジンの如き抗潰瘍剤などが挙げられる。本発明
の製剤は、不快な味の遮蔽効果が優れていることから、
不快な味の程度が最も強いとされるピリドンカルボン酸
系抗菌剤にf1利に適用できる。不快な味の薬物の含有
量は最終製剤の約40%以下、好ましくは5〜35%、
特に好ましくは10〜30%の範囲から選択される。
前記の薬物とともに、本発明の製剤における核を構成す
る水膨潤性物質としては、水と接触したとき膨潤するも
のであればいずれでもよく、好ましくは低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、カルボキシメチルセルロースまたはその塩、
内部架橋されたカルボキシメチルセルロース、ポリビニ
ルポリピロリド7などが挙げられ、特に低置換度ヒドロ
キシプロピルセルロースが好ましく用いられる。
水膨潤性物質の使用量は膜を破裂せしめるに足る量であ
り、そのwIW1機能の強さの程度やエチルセルロース
層の厚みによって変動するが、最終製剤の約35〜約7
0%、好ましくは40〜60%、特に好ましくは45〜
55%の範囲内から選ばれる。水膨潤性物質の使用量が
約35%以下の場合は最終製剤の速放性が保持されない
。なお、本発明で使用される水膨潤性物質は、従来、崩
壊剤として知られたものであるが、崩壊剤としての使用
量は、せいぜい約2〜20%であり、本発明における使
用量とは大きくかけ離れている。
核には、造粒性を改善し、製剤収率を向上させる約3%
以上の乳糖、結合剤たる約3〜約10%のヒドロキンプ
ロピルメチルセルロースやヒドロキシプロピルセルロー
スなどが更に含まれていてもよい。
核は通常の細粒剤を調製する方法により製造される。例
えば核は、高速撹拌造粒機;バーチカルミキサー(バウ
レフク社)に全核成分を仕込ろ、撹(↑しながらエタ/
−ルついで所望により水を注加し、練合し造粒し乾燥す
ることにより製造され、更に例えば、ツインローターな
どで整粒してもよい。かくして咳は薬物および水膨潤性
物質、必要に応じて更に他の製剤化成分がほぼ均質に分
散されたものである。核は最終製剤の約75〜約95%
、好ましくは80〜93%、特に好ましくは85〜90
%を占めるのが任利である。核は、真球に近いものから
、いびつにゆがんだものまでいずれの形伏でもよ<、マ
た、その大きさは特に限定されない。例えば、核は粒径
が約0.5mm以上の粒子含有量が約5%以下の散剤の
形に化上げるのが好ましいが、粒径が約1.4mm以上
の粒子含有量が約5%以下のTfl jMの形に(1上
げることもできる。
次に核は、エチルセルロースおよび水溶性物質を少なく
とも含み、そのほかの製剤化成分を更に含CT Lでい
てもよい被覆剤で被覆される。
エチルセルロースは最終製剤の約3〜約!I%、好まし
くは4〜8%、特に好ましくは4.2〜6%を占める。
約3%以下では不快な味の遮蔽が十分でなく、約11%
以上では最終製剤からの薬物の放出が遅れる。エチルセ
ルロースは当分野で使用されるものがいずれも使用でき
るが、日本薬局万邦医薬品成分規格に従うもの、すなわ
ちエトキシル含有量が46.5〜51%であり、5%エ
チルセルロース/トルエン−エタノール溶液(25℃)
における粘度が約7〜約+00 c p sのもの、具
体的にはダウケミカル社の各種のエトセルが好ましく用
いられる。
膜層のもうひとつの成分である水溶性物質としては、水
にあるflff、 ljr ts解するものであればい
ずれでもよいが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、
ポリビニルピロリドンの如き水溶性の造膜性高分子物質
、特にヒドロキシプロピルメチルセルロースやヒドロキ
シプロピルセルロースが好ましく用いられる。水溶性物
質の使用量は、エチルセルロースの使用量の増減に応じ
て変動し、エチルセルロース重量の約0.1〜約0.8
、好ましくは0.2〜0.7、特に好ましくは0.3〜
0.5倍の範囲から選択される。
膜層中には、このほかに最終製剤の凝集や付着を防止す
る約1〜約5%の酸化チタン、凝集や付着の防止のみな
らず不快な味の遮蔽ならびに速放性を更に向上せしめる
約0.5〜約2%のシラ糖脂肪酸エステルなどの製剤化
成分を更に含有せしめることができる。ショ糖脂肪酸エ
ステルとしては、脂肪酸部分がステアリン酸であるエス
テルが好ましく用いられる。
咳の被覆は上記の膜成分をジクロルメタンの如き有a1
8煤に分散せしめた被覆用懸濁液を、例えばコーチイブ
装置ニスバイラフロー(70インド産業)で噴霧すると
同時に有機溶媒を除去することにより有利に実施される
。被覆用懸濁液中の膜成分含有量は5fltffi%前
後である。膜層は最終製剤の約5〜約25%、好ましく
は7〜20%を占める。
膜層中にシーI糖脂肪酸エステルを含むときは被覆され
た製剤を60〜75℃で10〜20時間加熱処理をすれ
ば、凝集や付着の防止のみならず不快な味の遮蔽ならび
に速放性が更に改善される。
膜層の厚さは、不均一であってもよいし、均一であって
もよい。均一な厚さが要求される前出の特開昭02−3
0709の持続性製剤とはこの点において異なる。
か(して得られる本発明の製剤は、散剤や顆粒剤の如き
粒状剤の形Gをとるのが適当である。その平均粒子径は
約0.5mm以下であるのが一般的であり、好ましくは
0.1〜0.4mm5特に好ましくは0.2〜0.3m
mである。本発明では、不快な味が比較的弱い薬物(例
えばゾニサミド)は勿論のこと強い薬物、例えばピリド
ンカルボン酸系抗菌剤を生薬とする場合にもその不快な
味が遮蔽され、同時に製剤からの薬物の放出が速やかに
行われる。本発明の製剤は、経口投与されたとき、製剤
が口の中に存在するであろう時間薬物の不快な味が遮蔽
されており、製剤が飲み込まれて冑に達すると速やかに
薬物を放出するのである。ちなみに後述する方法に従っ
て測定された不快な味の遮蔽時間は少なくとも約20秒
以上、好ましくは約20〜60秒であり、後に定義する
30分後の放出率は少なくとも約80%以上、好ましく
は約83〜約98%である。このような本発明の製剤は
、不快な味の遮蔽に主として関係するエチルセルロース
の使用mや薬物の放出性に関与すると考えられる核中の
水膨潤性物質と膜層中の水溶性物質の使用量をそれぞれ
上記した範囲から適宜選択することにより製造できる。
具体例 次に実施例ならびに比較例を挙げて本発明を更に詳細に
説明する。
以下では薬物として次のものを使用した。
薬物A(エノキサシン:抗菌剤) !−エチルー6−フルオロー1.4−ジヒドロ−4−オ
キソ−7−(1−ピペラジニル)−1,8−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸3/2水和物薬物B(抗菌剤) 5−アミ/−1−シクロプロピル−6,8−ジフルオロ
−7−(シス−3,5−ジメチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 IA物C(ゾニサミド;抗てんかん剤)1.2−ベンツ
インキサシ−ルー3−メタンスルホンアミド また、以下の実施例ならびに比較例では次の製剤化成分
を用いた。
エチルセルロース;ダウケミカル社のエトセル(10c
Ps)を使用但し、実施例15は!00 c p sの
ものを使用したL−HPC;低置1ffヒドロキシプロ
ピルセルロース(信越化学工業■のL−HPCLH31
を使用した))IPMC;ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース(核成分の場合は信越化学工業■のTC−5R
を、膜成分の場合は同社のTC−5Eをそれぞれ使用し
た)HPMCP;ヒドロキンプロピルメチルセルロース
フタレート(信越化学工業四のHP −55を用いた)
SSエステル;ショfiステアリ7mエステル(三菱化
成食品−のリコートーシストエスnε−7′70を使用
した)MC;メチルセルロース (信越化学工業四のメトローズSM−15を使用した)
pvp ;ポリビニルピロリドン (ガフ社のPVP  K2Oを使用した)PVI’P;
ポリビニルポリピロリドン(ガフ社のポリプラストンX
Lを使用した)HPC;ヒドロキシプロピルセルロース
(viおよび膜とも日本曹達−のNPC−Lを用いた)
CMS−Na;カルボキシメチルスターチナトリウム(
アベベ社のブリモジエルを使用した)CMC−CaHカ
ルボキシメチルセルロースカルシウム(二チリ/化学工
業■のECG505を使用した)架14cMc;内部架
橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(m化成工業
■のAc−Di−3olを使用した)酸化チタ/;石原
産i■のタイベーク酸化チタンA−100を使用乳糖;
8M3社の乳糖を使用 以下の実施例ならびに比較例では、次の方法により、い
ずれも散剤(平均粒子径0.2〜0.3 mm)を製造
した。
核の製造 総ての核成分3kgを高速撹拌造粒機:バーチカルミキ
サー(パウレック社)に仕込み、1分間混合し、750
〜1200m lのエタノールを注加(薬物がB以外で
あって、結合剤がIIPMcであるときは更に210〜
450 m lの水を注加)シ、練合造粒する。これを
乾燥後、整粒機ツインローター(スクリーン;32メツ
シユ、畑鉄工所)にかけて整粒(粒径0.5mm以上の
粒子含有量は5%以下)する。
被覆 総ての膜成分をジクロルメタンに5重量%になるように
分散して被覆用懸濁液を調製する。コーチイブ装置;ス
バイラフロ−(フロイント産業)に0.5 k gの核
を仕込み、被覆用懸濁液を噴霧し、乾燥する。実施例2
1および23については、更に70℃で15時間加熱処
理をする。
得られた散剤について、次の簡易溶出試験、官Ill試
験および溶出試験を行った。
簡易溶出試験(D 305ec) 薬物量として50m g相当量の散剤をIOm g容の
注射筒にとり、水10m lを加えて30秒間にわたっ
て注射筒を上下IO回回転転る。その後、直ちにメンブ
ランフィルタ−(孔径0.45μm)で濾過し、ill
液中の薬物io度(D 305ec)を測定する。不快
な味の発現閾値(D30sec;μg/mIりは、薬物
Aでは2Sug/ml、HA物Bでは90μg/mlで
あり、薬物Cでは250 a g /mlであるとした
。以下の実施例ならびに比較例では、D 30 sac
値が、薬物Aでは11mg/m(1以下、薬物Bでは6
0μg/m1以下、薬物Cでは200μg/m1以下の
場合を不快な味が遮蔽されたものと評価した。
官能試験(不快な味の遮蔽時間) 薬物量として50m g相当量の散剤を口に含むとき不
快な味を感知するまでの時間(すなわち遮蔽時間)を測
定した。以下の実施例ならびに比較例では少くとも約2
0秒間にわたって不快な味を感知しない場合を不快な味
が遮蔽されたと評価した。
溶出試験CD 10 sin %D30 sin )日
本薬局方(11版)記αのパドル法(溶媒;1.8 r
xの塩化ナトリウムを溶解する900 m lの水、凹
転数; 50 r p m %温度;37°C1散剤量
;薬物50m g相当ff1)に準じて行った。10分
後の溶出率(D 10譜in )が50%以上であり、
30分後の溶出率(D30■in )が80%以上の場
合を速放性マあると評価した。
実施例 1〜5 薬物AまたはBについて、薬物含有量ならびに水W潤性
物質含a量を種々変化させた散剤を調製し、次表の結果
を得た。
(以下、余白) 重要に示すように、薬物の含有量が5〜40%で水膨潤
性物質(すなわち、L−HPC)の含有量が35〜70
%の散剤は、いずれも不快な味が遮蔽されていて、かつ
、速放性であった。
実施例 6〜10 薬物Aについて、エチルセルロース含量を種々変化させ
た散剤を調製し、次表の結果を得た。
量が0.4〜8%である実施例6〜10の散剤は、不快
な味の遮蔽ならびに速放性のいずれにおいても連合する
ものであった。
実施例 !1〜14 種々の水膨潤性物質を用いた散剤を調製し、次表の結果
を得た。
(以下余白) 重要に示すように、エチルセルロースが4〜lO%であ
り、a1!J中の水溶性物質たるHP M C含存れた
、また、同量のPVPPを水膨潤性物質として用いても
同程度の結果を得た。
実施例 15〜20 種々の水溶性物質を用いた散剤を調製し、次表の結果を
得た。
(以下余白) 前表に示すように、いずれの水膨潤性物質(ずなわち、
L−IIPClCMS−NaSCMC−Ca、内部架橋
CMC)を用いても望ましい製剤特性を有する散剤が得
らワチ、IIPMc%MC,IIPC,P’/P)を用
いても望ましい散剤が得られた。
実施例 21〜24 KMやシ3糖脂肪酸エステル(SSエステル)の存在ま
たは不存在、シ1糖脂肪酸エステル(SSエステル)の
存在の場合には最後の加熱工程の実施または不実施のと
き、どのような散剤となるかをみるために、次表の散剤
を調製した。なお、次表には、比較のために実施例16
の場合ら併記した。
(以下、余白) 実施例15についてのみ粘度がl00cpsのエチルセ
ルロースを用いた。
前表に示すように、 いずれの水溶性物質 (すな 優れていた。
比較例 1〜4 次表の散剤をI製し、その製剤特性を調べた。
なお、次表には比較のために実施例11の場合も併記し
た。
前表に示すように、いずれの散剤も不快な味の遮蔽なら
びに速放性において適合するものであった。シフ糖脂肪
酸エステル(33エステル)存在系で、加熱処理工程を
施した実施例21および23の散剤は不快な味の遮蔽効
果ならびに速攻性が最も前表に示すように比較例1およ
び2は水膨潤性物質たるL−HPCを含まない点および
エチルセルロース含有量が同一である点が共通しており
、そして比較例1は膜層中の水溶性物質(IIPMC)
含*mが比較例2の173以下である点において異なる
。水膨潤性物質を含まない比較例1の散剤はg物A(エ
ノキサシン)の強い不快な味を遮蔽するが速放性を欠(
、膜層中の水溶性物質含量を比較例1の場合よりも増量
した比較例2の散剤は、放出性が不十分ながらも改善さ
れたが、逆に不快な味の遮蔽が達成できなかった。
また、比較例3勿よび4は核中の水膨潤性物質(L−)
(PC)含有量が20%にすぎない散剤である。比較例
3の散剤では朶物A(エノキサシン)の不快な味は遮蔽
されているが、放出性を欠き、水6性物質(HPMC)
の含14′量を比較例3の場合よりも増加した比較例4
の散剤では放出性がやや改善されるが、不快な味の11
!!蔽がなされていない。
比較例 5〜8 次表の比較散剤を調製し、その製剤特性を調べた。なお
、次表には比較のために実施例11の場合も併コ己した
(以下余F:3) の散剤は、そのエチルセルロース含有量が少ないときは
速放性であるが不快な味の遮蔽が全くなされず、エチル
セルロース含有量が増加するにつれて不快な味は遮蔽さ
れるが、その反面、徐放性になる。このことから不快な
味が遮蔽され、かつ、速放性であるようなエチルセルロ
ース含有量の設定は困難と考えられる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)核と核を被覆する膜層から構成され、該核中には
    不快な味の薬物および水膨潤性物質が少なくとも含有さ
    れ、該膜層中にはエチルセルロースおよび水溶性物質が
    少なくとも含有されてなる製剤であって、該薬物の含有
    量が約40重量%(最終製剤に対する重量%を意味し、
    以下、単に%という)以下であり、該水膨潤性物質の含
    有量が約35〜約70%であり、該エチルセルロースの
    含有量が約3〜約11%であり、該水溶性物質の含有量
    が該エチルセルロース含有量の約0.1〜約0.8倍で
    ある薬物の不快な味が遮蔽された速攻性製剤。
  2. (2)薬物の含有量が5〜35%である請求項1の不快
    な味が遮蔽された速攻性製剤。
  3. (3)水膨潤性物質の含有量が40〜60%である請求
    項1の不快な味が遮蔽された速攻性製剤。
  4. (4)エチルセルロースの含有量が4〜8%である請求
    項1の不快な味が遮蔽された速攻性製剤。
  5. (5)水溶性物質の含有量がエチルセルロース含有量の
    0.2〜0.7倍である請求項1の不快な味が遮蔽され
    た速攻性製剤。
  6. (6)不快な味の薬物がピリドンカルボン酸系抗菌剤で
    あり、水膨潤性物質が低置換度ヒドロキシプロピルセル
    ロース、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルボ
    キシメチルセルロースまたはその塩、内部架橋されたカ
    ルボキシメチルセルロースまたはポリビニルポリピロリ
    ドンであり、水溶性物質がヒドロキシプロピルメチルセ
    ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセル
    ロースまたはポリビニルピロリドンである請求項1の不
    快な味が遮蔽された速放性製剤。
  7. (7)核中に約3%以上の乳糖が、膜層中に約0.5〜
    約2%のショ糖脂肪酸エステルを更に含有する請求項1
    〜6の内のいずれか一項の不快な味が遮蔽された速攻性
    製剤。
  8. (8)平均粒径が約0.5mm以下の粒状剤の形態をと
    る請求項1〜7の内のいずれか一項の不快な味が遮蔽さ
    れた速放性製剤。
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