JPH03130055A - 原藻の形状を保持した海苔加工食品の製造方法 - Google Patents

原藻の形状を保持した海苔加工食品の製造方法

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JPH03130055A
JPH03130055A JP1269728A JP26972889A JPH03130055A JP H03130055 A JPH03130055 A JP H03130055A JP 1269728 A JP1269728 A JP 1269728A JP 26972889 A JP26972889 A JP 26972889A JP H03130055 A JPH03130055 A JP H03130055A
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seawater
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、原藻の形状を保持した海苔加工食品の製造方
法に関する。
【従来技術】
食用に供されている海苔(浅草のり)は、古くから賞味
されている水産食品である。この海苔は紅藻類の一種で
、原藻は採取してから2時間程度放置しておくと死んで
しまう。また、海水タンクで保存したとしても6時間程
度である。このため採取した海苔を保存するには何らか
の加工が必要である。 従来、海苔の保存方法としては、素干しにし、乾海苔と
して保存する方法及びどろどろになるまで炊きつめて佃
煮にして保存する方法がある。 ところで昨今は自然食品指向の傾向にあり、海苔につい
ても例外ではない。しかし、既に説明したように海苔原
藻は保存が極めて困難でかつ変色し易いため、乾燥海苔
や佃煮以外の保存方法は困難とされていた。従って調理
の手段も自ら限定されていた。 この課題を解決するものとして、特開昭59−211i
571号及び特公昭83−3582号公報には、海苔葉
体を凍結乾燥するものが開示しである。この方法によれ
ば海苔葉体の形状を保持したままで保存できるので上記
課題点は一応解決できる。
【従来技術の課題点】
しかし、上記方法によれば凍結乾燥の際に海水中の塩分
が海苔葉体表面に結晶し、見た目には黴が生えたように
見え、商品としての価値が低下する課題がある。また、
香りにも乏しい。
【発明の目的】
本発明は、上記課題点を解決すると共に、できるだけ海
苔原藻の形状を保った状態で保存可能とし、食する際に
ほぼ原藻の状態に戻すことが出来る様にすることによっ
て調理の範囲を拡大でき、吸い物の具、酢の均等各種の
調理に利用出来るようにした新規な海苔加工食品の製造
方法を提供することにある。
【発明の構成】
上記目的を達成するために講じた本発明の構成は次の通
りである。 第1の発明にあっては、 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次いでオ
ゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで海苔
原藻をほぐしながら全体に食塩をまぶして水密性容器に
密封し、次いで加熱殺菌し、次いで前記海苔原藻を0℃
以下に急速冷却する海苔加工食品の製造方法である。 第2の発明にあっては、 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で二回以上に分けて攪拌
洗浄した後脱水し、次いで真空包装した後加熱殺菌し、
次いで前記海苔原藻を0℃以下に急速冷却する海苔加工
食品の製造方法である。 第3の発明にあっては、 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次いでオ
ゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで真空
包装した後加熱殺菌し、次いで前記原藻を0℃以下に急
速冷却し、次いで凍結乾燥した海苔加工食品の製造方法
である。 第4の発明にあっては、 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次いでオ
ゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで海苔
原藻の塊をほぐしてオゾン空気を吹きつけ、次いで凍結
乾燥し、その後焙焼した海苔加工食品の製造方法である
。 採取した海苔原藻にはヘドロやゴミが付着している。こ
のため40〜60分間ぐらい洗浄しなければならない。 この洗浄に淡水を使用すると海苔原藻が赤くなって死ん
でしまうため、採取した海苔原藻は、まず海水で洗浄す
る。 第1.3.4の発明にあっては、海水で洗浄した後淡水
で洗浄するようにしている。これは海水で洗浄したまま
で加熱殺菌すると海水中の塩分が海苔原藻中に浸透して
塩味が付いてしまい、その後は淡水で洗浄しても塩味が
抜けず、調理方法に限度を生じるからである。従って調
理方法によっては第2の発明のように淡水での洗浄を必
要としない場合も生じる。なお、第1の発明にあっては
加熱殺菌前に全体に食塩をまぶすが、純度99%以上の
食塩の場合は、海水とは異なり塩分が海苔原藻中に浸透
しにくい。 淡水での洗浄は、10〜15分間程度である。 なお、洗浄は何れもオゾンを噴射している水中で行なわ
れている。これは海苔原藻に付着している細菌を殺滅す
ると共に、製品の旨味と香りが良くなるからである。こ
の理由については明らかではないが、細菌の殺滅が何ら
かの影響を与えているものと考えられる。 洗浄後の脱水は、布袋に入れ、高速脱水機で脱水する。 オゾンによって海苔原藻の細菌は一応は殺滅されるが、
移し替える場合に空気中の雑菌が付着するので加熱殺菌
を行なう。加熱殺菌は、水密性容器や袋に入れて行なう
。これは海苔原藻の旨味や養分が海苔原藻から逃げない
ようにする為である。水密性容器や袋の素材としては、
例えば食品用の耐熱性を有する合成樹脂シートが使用さ
れる。加熱殺菌は通常沸騰中の渇の中に海苔原藻を密封
した袋を没入して行なわれ、80〜100℃程度で約1
0〜15分間である。加熱すると海苔原藻は黒色から緑
色に変化する。これを氷を浮かべた0℃以下の冷水中に
浸漬して急冷する。これによって海苔原藻の色は緑色か
ら黒色に急変すると共に葉肉が締まって歯触りが良好に
なる。 第1の発明にあっては、水密性容器に密封する前に布袋
から取出し、できるだけ均一に食塩をまぶす。食塩(9
9,9%塩化ナトリュウム)は海苔原藻1!量部に対し
て1.5〜2.Og量部であり、海苔原藻の品′JIt
、(一番摘み、二番摘み等)によって脱水率が異なるの
でその量を異にする。 例えば、一番摘みの場合は脱水率が低いので食塩の量を
多くし、四番摘みの場合は脱水率も高いので食塩の量は
少なくてよい。凍結乾燥は通常方法によって行なわれる
。前記した凍結乾燥による海苔加工食品は、調理する際
に湯または水に浸漬することによってほぼ原藻の状態に
戻すことが出来る。
【実施例】
実施例1 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で60分攪拌洗浄した後
、−旦水切りする0次いでオゾン噴出中の淡水で15分
間攪拌洗浄した後適宜量袋に詰めて高速脱水機で水分含
有率が70%程度まで脱水する(現在の高速脱水機では
この程度が限度である)。脱水後、袋から海苔原藻を取
出し、はぐしながら表面を乾燥させると共に全体に食塩
をまぶす。海苔原藻と食塩の比は重量比で略1:1.5
である。これを水密性袋に密封し、次いで95℃の湯に
浸漬して加熱殺菌する。次いで前記海苔原藻を0℃以下
に急速冷却して原藻の形状を保持した海苔加工食品を得
る。本実施例に係る海苔加工食品は常温で保存が可能で
あり、調理に際しては水洗して食塩を除いて使用する。 なお、真空密封しないのは海苔の味や香りが落ちるのを
防ぐ為である。 実施例2 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で50分攪拌洗浄した後
、−旦水切りする。次いでオゾン噴出中の海水で20分
間攪拌洗浄した後、適宜量袋に詰めて高速脱水機で水分
含有率が70%程度まで脱水する。脱水後、袋から海苔
原藻を取出し、これを水密性袋に真空包装して密封し、
次いで100℃で沸騰している湯に浸漬して15分間加
熱殺菌する。次いで前記海苔原藻を0℃以下に急速冷却
して原藻の形状を保持した海苔加工食品を得る。 本実施例に係る海苔加工食品は冷蔵保存が必要である。 調理に際しては直ちに開封せずに一旦煮沸した後開封す
ると、香りと旨味が向上するようである。 実施例3 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で45分攪拌洗浄した後
、−旦水切りする。次いでオゾン噴出中の淡水で10分
間攪拌洗浄した後適宜量袋に詰めて高速脱水機で水分含
有率が70%程度まで脱水する。脱水後、袋から海苔原
藻を取出し、これを水密性袋に真空包装して密封し、次
いで80℃の渇に15分間浸漬して加熱殺菌する。次い
で前記海苔原藻を0℃以下に急速冷却した後、通常方法
で凍結乾燥して原藻の形状を保持した海苔加工食品を得
る。 本実施例に係る海苔加工食品は常温で保存が可能であり
、調理に際しては水気を有するスープや吸い物に入れる
と水分を吸って原藻の状態に復帰し、原藻のおいしさを
得ることができる。 実施例4 海苔原藻をオゾン噴出中の海水で40分攪拌洗浄した後
、−旦水切りする。次いでオゾン噴出中の淡水で10分
間攪拌洗浄した後適宜量袋に詰めて高速脱水機で水分含
有率が70%程度まで脱水する。脱水後、袋から海苔原
藻を取出し、海苔原藻の塊をほぐしながらオゾン空気を
当てた後急速冷凍し、通常方法で凍結乾燥した後、遠赤
外線焙焼機で焙焼して原藻の形状を保持した海苔加工食
品を得る。 本実施例は係る海苔加工食品は、常温で保存が可能であ
り、香り測定器(株式会社ビーアンドエイチ製 商品名
アラバスタ−型式EKW8603)で測定したところ、
第1図及び第2図に示すように常温でもまた、水に浸漬
しても従来の乾燥海苔を焙焼した焼海苔と比較して海苔
原藻の香りが強く発散する。
【発明の効果】
本発明によれば次の効果を奏する。 (1)海苔原藻の形状を採取時の状態から殆ど変えるこ
となく保った状態で保存可能となり、しかも食する際に
は、はぼ原藻の状態に戻すことが出来る。このため調理
の範囲を拡大でき、吸い物の具、酢の均等各種の調理に
利用出来る海苔加工食品が提供出来る。 (2)凍結乾燥するものにあっては、淡水で洗浄してい
るため凍結乾燥の際に海水中の塩分が海苔葉体表面に結
晶せず見栄えが良く、商品としての価値が上がる。 (3)加熱殺菌の際には、水密性容器に密封しであるの
で海苔原藻の旨味と養分が逃げない。 (4)従来の乾燥海苔や焼海苔つと比較して香りがよい
海苔加工品が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明によって得られた海苔加工品と従来の乾
燥海苔を焙焼したものとの比較を示すもので、第1図は
乾燥状態での比較を示す図であり、第2図は常温水に浸
漬した状態での比較を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次い
    でオゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで
    海苔原藻をほぐしながら全体に食塩をまぶして水密性容
    器に密封し、次いで加熱殺菌し、次いで前記海苔原藻を
    0℃以下に急速冷却することを特徴とする原藻の形状を
    保持した海苔加工食品の製造方法。 2、海苔原藻をオゾン噴出中の海水で二回以上に分けて
    攪拌洗浄した後脱水し、次いで真空包装した後加熱殺菌
    し、次いで前記海苔原藻を0℃以下に急速冷却すること
    を特徴とする原藻の形状を保持した海苔加工食品の製造
    方法。 3、海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次い
    でオゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで
    真空包装した後加熱殺菌し、次いで前記原藻を0℃以下
    に急速冷却し、次いで凍結乾燥したことを特徴とする原
    藻の形状を保持した海苔加工食品の製造方法。 4、海苔原藻をオゾン噴出中の海水で攪拌洗浄し、次い
    でオゾン噴出中の淡水で攪拌洗浄した後脱水し、次いで
    海苔原藻の塊をほぐしてオゾン空気を吹きつけ、次いで
    凍結乾燥し、その後焙焼したことを特徴とする原藻の形
    状を保持した海苔加工食品の製造方法。
JP1269728A 1989-10-16 1989-10-16 原藻の形状を保持した海苔加工食品の製造方法 Expired - Lifetime JPH0697976B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100951928B1 (ko) * 2009-07-21 2010-04-09 (주)피노 크리에이티브 형상기억합금을 이용한 절수형 소변기 밸브
KR101959373B1 (ko) * 2018-10-17 2019-03-18 김종돈 장기간 우수한 품질을 유지할 수 있는 물김 생엽상체의 보관방법

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