JPH03128864A - 糸の巻取方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、糸の巻取方法６二関する。

［従来の技術１ 一般に、紡糸工程において使用される紡糸機（？ｉ１紡
機）は、紡糸された糸を順次パッケージに巻き取るよう
に＃ｌ威されている。

第３図に示すように、従来この種の紡糸機は、ドラフト
部１、ノズル２及びツイスタ３等によって形成された紡
糸装Ｗ４に、スライバ５を供給することで、所望の精紡
糸Ｙを形成し、これをデリベリローラ６によって送り出
すようになっている。そしてこの糸Ｙは、回転ドラム７
の、接触によって回転駆動される巻取パッケージ８に順
次巻き取られるようになっている。

このときのデリベリローラ６による送り出し速度ｖｂは
、ドラフト部１の所定紡糸速度Ｖａよりもやや遅く一定
に調節され、一方回転ドラム７による巻取速度Ｖｃは、
この送り出し速度ｖｂより若干遅くなっている。即ちＶ
　ｃ　／　Ｖ　ｂで表される巻取率（Ｔａｋｅ　Ｕｐ率
）ｒは、０．９６〜０．９８程度、にされて、適当な一
定の張力で巻き取りを行うようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、このように一定の張力で巻き取る場合、巻き
始めの巻径の小さい部分においては相対的に堅さが不足
して、所定の巻幅に保つことが出来ず、キク巻き等が発
生してしまう。

このため従来にあっては、第３図に示したように、所定
の接圧Ｐを得るためのウェイト９を有したクレードルア
ーム１０に、スプリング１１を設けるようにしていた。

このスプリング１１は、巻径が小さいうちはその付勢力
をウェイト９に付加し、クレードルアーム１０が巻径の
増大で軸線１を越えて傾動したときに、ウェイト９と反
対側にｉ＝１勢して、通常の接圧Ｐになるようにしてい
た。即ち、巻き始めにおいて接圧Ｐを大きくすることで
、堅く巻き取って、菊巻きを防止するようにしていた。

しかしながら、この接圧Ｐを適宜調節することが難しか
った。即ちこの方法では、堅く巻き取ることが必要な巻
径の小さい部分だけでなく、それ以降、巻径が太くなっ
ても接圧Ｐを直ちに通常の値まで下げることが出来ず、
所定の軟らかい良質なパッケージを形成することができ
ないという問題があった。

そこで本発明は、上記事情に鑑み、菊巻き等が発生せず
、しかも過度に堅いパッケージとならない糸の巻き取り
方法を提供すべく創案されたものである。

［課題を解決するための手段及び作用］本発明は、紡糸
されて送り出された糸をパッケージに巻き取るに際して
、巻取の初期に糸の張力を通常の巻取張力よりも高めて
巻き取るものである。

この方法によって、巻き始めを堅くすると共に、その後
通常の軟らかさに巻き取ることができる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明する。

第１図は、本発明に係わる糸の巻取方法の一実施例を示
したものである。

この巻取方法は、巻径の小さな部分、即ち巻取の初期に
、巻取率ｒを通常の所定巻取率ｒ０よりもわずかに高め
て（ｒｏ＋Δｒ）巻き取るようにしたものである。即ち
、巻取率ｒを高めることによって、巻き始めの糸の張力
を通常の巻取張力よりも高めるようにしている。

本実語例にあっては、通常巻取率ｒ０を０．９８とし、
Δｒを０．０２として、巻き始めの最初の巻取率を０．
９８＋０．０２＝　１．００とし、以降、巻径中の初期
範囲Ａで急速に巻取率を落として、通常巻取率ｒ０に滑
らかに移行させるようにしている。即ち、巻取開始点ｍ
の巻取速度を送り出し速度ｖｂと等しい値まで高めてお
いて、巻き始めてからは徐々に速度を減じ、初期範囲終
点ｎにおいて通常速度Ｖｃまで落とすようにしている。

従って、この方法を実施することで、初期範囲Ａにおい
ては、糸Ｙの張力が高められて堅く巻き取られ、それ以
降は通常の張力になって軟らかく巻き取られることにな
る。

次に上記実施例を行うための装置を第２図によって説明
する。同図において従来と同様の構成には同一符号を付
し、その説明を省略する。

この巻取装置は、従来同様の紡糸機に備えられていると
共に、各錘毎に独自に作動させるための駆動手段２１が
設けられている。

この駆動手段２１は、回転ドラム７を回転させるための
駆動モータ２２と、この駆動モータ２２の回転数を調節
するためのコントローラ２３とにより構成されている。

そしてこのコントローラ２３に、第１図に示した巻取率
ｒの変化（巻取速度）となる運転プログラムが予め入力
されている。

そして紡糸装置４の作動を確認しつつ駆動モータ２２の
回転数を変化させることで、巻取率ｒの制御を行うよう
になっている。

このように、プログラム入力されたコントローラ２３に
よって、巻径中の範囲の巻取率ｒを高め、その後通常巻
取率ｒ０に円滑に移行させるようにしたので、巻き始め
においてのみ、堅く巻き取ることができると共に、それ
以降の巻き取りを直ちに通常の張力に戻して巻き取るこ
とができる。即ち、菊巻きや堅すぎのない良質のパッケ
ージが形成できるものである。

また、本発明を実施するための装置としては、第２図の
ほかに、自動ワインダ等に使用されているテンサ装置を
応用することが考えられる。この場合、デリベリローラ
と巻取装置との間にテンサ装置を設け、これを第１図と
同様に、糸の張力をコントロールさせるように構成すれ
ばよい。

なお、第１図に示した初期範囲Ａは、菊巻きの生じるお
それのある範囲でよく、糸種によって適宜選択されるも
のである。

［発明の効果］ 以上要するに本発明によれは、次のような優れた効果を
発揮する。

紡糸されて送り出された糸をパッケージに巻き取るに際
して、巻取の初期に糸の張力を通常の巻取張力よりも高
めて巻き取るようにしたので、菊巻き等が発生せずしか
も過度に堅くならない良質なパッケージを生産できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる糸の巻取方法の一実施例を説明
するための巻径と巻取率との関係図、第２図は本発明を
実施するための巻取装置を示した構成図、第３図は従来
の糸の巻取方法を説明するための紡糸機の構成図である
。 図中、８は巻取パッケージ、Ｙは糸、ｖｂ及びＶｃは糸
の張力に係わる送り出し速度及び巻取速度である。 ｑコ　） ４コ　　０ 、−′＞）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、紡糸されて送り出された糸をパッケージに巻き取る
   に際して、巻取の初期に上記糸の張力を通常の巻取張力
   よりも高めて巻き取ることを特徴とする糸の巻取方法。