JPH03128059A - 生体用セメント - Google Patents

生体用セメント

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JPH03128059A
JPH03128059A JP1266969A JP26696989A JPH03128059A JP H03128059 A JPH03128059 A JP H03128059A JP 1266969 A JP1266969 A JP 1266969A JP 26696989 A JP26696989 A JP 26696989A JP H03128059 A JPH03128059 A JP H03128059A
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JP
Japan
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glass powder
phosphate
living body
hardening
cement
Prior art date
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Pending
Application number
JP1266969A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kokubo
正 小久保
Takao Yamamuro
山室 隆夫
Satoshi Yoshihara
聡 吉原
Masataka Takagi
雅隆 高木
Takehiro Shibuya
武宏 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は医科あるいは歯科の分野で用いられる人工骨や
人工歯根等の人工生体材料の接着材として、また骨、歯
の欠損部への充填材として使用する生体用セメントに関
するものである。
[従来の技術] 整形外科分野において骨折や骨腫瘍などによって骨の一
部を欠損したりあるいは切除した場合、また歯科分野に
おいて抜歯や歯槽膿漏などによって顎骨に欠損を生じた
場合、このような部所を修復するために金属、セラミッ
ク、結晶化ガラス等からなる人工生体材料が使用されて
いる。
このような人工生体材料は、修復部に早期に適合性良く
埋入固定されることが望ましく、そのためには、修復部
の形状を人工生体材料の形状に合わせて切削するか、あ
るいは人工生体材料の形状を修復部の形状に合わせて加
工する必要があるが、このような研削や加工を正確に施
すことは非常に困難である。
このため一般に人工生体材料を使用する場合、それと生
体骨の両者を接着固定するために生体用セメントが使用
されており、例えば、整形外科分野では広< PMMA
 (ポリメチルメタクリレート)セメントが使用され、
歯科分野ではリン酸亜鉛セメントやカルボキシレートセ
メントが使用されている。またアパタイトやアルミナセ
ラミックの顆粒を直接修復部に充填することにより形状
の適合を図っている。
[発明が解決しようとする問題点コ しかしながら上記の各種生体用セメントは人工生体材料
とは強固に接着するが、生体骨とは化学的に結合しない
ため、長期間使用すると生体骨と生体用セメントの間に
ゆるみが生じる恐れがある。
またアパタイトやアルミナセラミック顆粒は顆粒どうし
結合することがないため上記の生体用セメントなどで固
定する必要がある。
近年、上記事情に鑑み骨と化学的に結合する生体用セメ
ントが種々報告されている。この種のセメントは粉末と
してリン酸カルシウム等の結晶を単体あるいは混合体と
して用い、硬化液との反応によって水酸アパタイト等の
結晶を析出させるものであり、硬化液の種類によって2
つのタイプに分けることができる。ひとつはクエン酸、
リンゴ酸等の有機酸水溶液を硬化液として用いるタイプ
であり、もうひとつは水を硬化液として用いるタイプで
ある。しかしながら、前者のタイプのセメントは、硬化
時間が短くさらに初期強度が高いため、早期に且つ強固
に人工生体材料を接着固定することができるが、有機酸
水溶液を用いるため生体組織に対して炎症反応を引き起
こす可能性があると共に、崩壊率が高いため生保内で劣
化しやすいという問題を有する。また後者のタイプのセ
メントは酸を使用しないため、生体組織に対する炎症反
応はないものの硬化反応が遅いため初期強度が低く、実
用上必要な早期固定性は得られない。
本発明は生体組織に対して炎症反応を誘起することなく
早期に自己凝結硬化し人工生体材料を接着固定させるこ
とができ、さらに生体骨と化学結合し長期にわたって安
定な生体活性セメントを提供することを目的とするもの
である。
[問題点を解決するための手段] 本発明の生体用セメントはCaを構成成分とする結晶化
ガラス粉末とリン酸塩を主成分とする水溶液とからなる
ことを特徴とする。更に本発明は必要に応じてCaを構
成成分とするガラス粉末を添加することを特徴とする。
結晶化ガラス粉末は、ガラス粉末を焼成することによっ
てその内部に結晶を析出させたものであり、本発明にお
いてこれを必須の構成材料としている理由はガラス粉末
単独では高い圧縮強度が得られ難<、シかも硬化液への
イオンの溶出が速くなりすぎて早期に硬化し、その結果
操作性が悪くなりやすいためである。
結晶化ガラス粉末及びガラス粉末の好ましい組成は重量
%でCa020〜11i0.S10゜20”50.P2
O,O〜30、MgOO〜20.CaF20〜5であり
、結晶化ガラス粉末の場合はその内部にウオラストナイ
ト結晶やアパタイト結晶が析出する。粉末の粒径は小さ
いほど高強度のセメントが得られるので好ましく、具体
的には44μm以下の粒径が好ましい。
またリン酸塩を主成分とする水溶液は、硬化液として用
いられるものであり、硬化物の強度を上げるためには含
有されるリン酸イオン濃度は高いほど望ましいが、正リ
ン酸の使用は液性を酸性にするため望ましくない。そこ
で、硬化液のリン酸源としてリン酸二水素アンモニウム
、リン酸水素ニアンモニウム、リン酸二水素ナトリウム
、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リ
ン酸水素二カリウム等を用いることによりその液性を中
性にし、生体組織に対して炎症反応を誘起させることを
防ぐ。
[作用コ 本発明では、Caを構成成分とする結晶化ガラス粉末に
リン酸塩を主成分とする水溶液が混合されるため粉末の
表面あるいはその周辺に溶出するCa2+(カルシウム
)イオンとリン酸塩を主成分とする硬化液中の■PO4
”−(リン酸)イオンが反応し、例えば非晶質リン酸カ
ルシウム物や第2リン酸水素カルシウム2水塩(CaH
PO4・2■20)、第2リン酸アンモニウムカルシウ
ム(CaNH4PO4・2H20) 等の前駆体を経て
水酸アパタイトが生成することにより硬化する。水酸ア
パタイトは生体骨との化学結合性に優れ、生体内で安定
な物質となり得る。
また結晶化ガラス粉末及びガラス粉末は、Ca2+イオ
ンの溶出速度が異なり、ガラス粉末の方が結晶化ガラス
粉末よりも溶出速度が大きい。硬化液中のHPO4”−
イオン濃度との組合せに・より硬化時間も異なるが、使
用の必要に応じて適当なCa2+イオン溶出速度を有す
るように結晶化ガラス粉末とガラス粉末の混合割合を選
択する。
[実施例コ 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
次表は本発明の生体用セメントの実施例(試料Nrh 
1〜5)及び比較例(試料Nu 6〜8)を示すもので
ある。
以下余白 表中の結晶化ガラス粉末及びガラス粉末は以下のように
2種類作製した。
まず、重量%でCa047.0.5in23G、01P
20517.0の組成を有するガラスになるように調合
した原料を1500°Cで2時間溶融し、ガラス化した
後、ロール成形し、次いでボールミルで粉砕し、ふるい
で330メツシユ以下のガラス粉末Aを得た。また上記
溶融ガラスをロール成形し、この成形体を1050°C
で4時間焼成することによって結晶化させた後、ボール
ミルを用いて330メツシユ以下の結晶化ガラス粉末A
を得た。また、重量%でCaO41゜0、S10゜37
.5、MgO5,0、P20!S 1[1i、0、Ca
F20.5の組成を有するガラスになるように調合した
原料から先記と同様の方法によって結晶化ガラス粉末B
を得た。
硬化液はリン酸水素二アンモニウムとリン酸水素ニアン
モニウム、リン酸水素二ナトリウムとリン酸二水素ナト
リウムあるいはリン酸水素二カリウムとリン酸二水素カ
リウムを適量水に溶解し、PHを7.4(20℃)に調
節したものである。
表中の粉液比は各粉末と硬化液の割合であり、圧縮強度
が最大となる値を選んだ。
セメントの特性評価は、固定性を得るための圧縮強度と
生体骨あるいは組織との係わりを検討した。
圧縮強度はJIS T GEi02(歯科用リン酸亜鉛
セメントに関する規格)に準じて測定した。Nα1〜7
の試料は、粉末と硬化液を十分に練和後、所定の型に流
し込んで1時間放置して硬化させ、次いで型から取り出
し、擬似体液中に24時間浸漬した後、濡れ圧縮強度を
測定した。
またラットの頚骨顕部に4■φの穴をあけ、ここに練和
後の各試料を適用し、4週間後に層殺し、セメントの周
囲組織を摘出して炎症反応の有無と周囲骨との結合性を
観察した。
その結果、本発明の実施例であるNa 1〜5の試料は
、50MPa以上の圧縮強度を有しており、また周囲組
織との炎症反応も無く、さらに周囲骨との結合力を有し
ていた。
それに対しガラス粉末Aを単独で使用した比較例のN[
L 8の試料は炎症反応が無く、生体骨との結合が認め
られ、圧縮強度も50MPaと良好な値を示したが、同
じ組成からなる結晶化ガラスAを使用したNl14の試
料と比較した場合、圧縮強度が低かった。また硬化液と
して水を使用したNa 7の試料も炎症反応は無く、生
体骨との結合も認められたが、圧縮強度が10MPaと
低かった。さらに、PMMAセメントのNl18の試料
は圧縮強度が80MPaと高い値を示したが、周囲組織
と炎症反応を起こし、且つ周囲骨との結合は認められな
かった。
尚、本発明の実施例の各試料の強度は擬似体液中に置か
れる時間と共に増大し、例えばN[L Lの試料を擬似
体液中に7日間浸漬した後の圧縮強度は80MPaであ
った。
[発明の効果コ 以上のように本発明の生体用セメントは、生体組織に対
して炎症反応を誘起することなく、早期に且つ強固に生
体骨と人工生体材料を接着することができる。また生体
骨と化学結合するため長期間使用しても生体骨との緩み
が生じることはない。
さらにそれ自身を各種の形状にして骨や歯の欠損部の充
填材として用いることが可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Caを構成成分とする結晶化ガラス粉末とリン酸
    塩を主成分とする水溶液とからなることを特徴とする生
    体用セメント。
  2. (2)Caを構成成分とするガラス粉末が添加されてな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の生体用
    セメント。
JP1266969A 1989-10-13 1989-10-13 生体用セメント Pending JPH03128059A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57109705A (en) * 1980-12-27 1982-07-08 Mitsubishi Mining & Cement Co Ltd Dental inorganic adhesive
JPS57126407A (en) * 1981-01-27 1982-08-06 G C Dental Ind Corp Cement composition for dental use
JPH03157310A (ja) * 1989-08-29 1991-07-05 Univ Kyoto 生体活性セメント

Patent Citations (3)

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