JPH03125324A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03125324A
JPH03125324A JP26303289A JP26303289A JPH03125324A JP H03125324 A JPH03125324 A JP H03125324A JP 26303289 A JP26303289 A JP 26303289A JP 26303289 A JP26303289 A JP 26303289A JP H03125324 A JPH03125324 A JP H03125324A
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JP
Japan
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magnetic
metal powder
magnetic recording
recording medium
ferromagnetic metal
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JP26303289A
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Hiroyuki Omoto
大本 浩之
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Maxell Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば磁気ディスクカートリッジ、磁気テー
プあるいは磁気カードなどに用られる磁気記録媒体に係
り、特に強磁性金属粉を主体とし、少なくとも非磁性の
バインダならびに潤滑剤を含有する磁性層の構成に関す
るものである。
[従来の技術〕 磁気記録媒体の記録密度を高めるために、近年。
例えば鉄、コバルト−ニッケル、コバルト−リンなどの
強磁性金属からなる微粒子を含有した磁性層が用いられ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで従来のこの種の磁気記録媒体を記録再生装置に
装着して使用すると、磁気ヘッドとの摺接によって強磁
性金属粉が磁性層から脱落して、磁気記録媒体の走行性
が低下するという問題がある。特に薄くてフレキシブル
な磁気ディスクを使用した磁気ディスクカートリッジは
、通常、回転している磁気ディスクの両面を磁気ヘッド
が所定の圧力で挟持する関係上、磁気ディスクの耐久性
が高く要求されるため、磁気ディスクの耐摩耗性は非常
に重要な問題である。
本発明者らは、この磁気記録媒体の耐摩耗性低下の問題
について種々検討した結果、磁気記録媒体に使用されて
いる強磁性金属粉のBET表面積が大きく影響している
ことを解明した。
すなわち、従来の磁気記録媒体では、磁気記録媒体のS
/N値を高めるために保磁力(Hc)の高いα−Fe金
属粉、すなわち平均BET表面積の大きいα−Fe金属
粉が使用されていた0例えば保磁力を1500(Os)
程度にするために。
平均BET表面積が50〜55m”/g程度の微粒子状
のα−Fe金属粉が使用されていた。
このようにα−Fe金属粉の平均BET表面積が大きい
ということは、磁性粒子1個当りの表面積が小さいとい
うことであり、そのため強磁性金属粉に対するバインダ
の被覆面積、換言するならば強磁性金属粉とバインダと
の結合面積(結合力)が小さく、さらにバインダとの親
和力が小さいことから、バインダの優れた特性を十分に
発揮することができない、このようなことから磁性層に
対して磁気ヘッドが摺接している間に、強磁性金属が磁
性層から脱落して、磁気記録媒体の走行性が悪くなって
いることを解明した。
磁性層の耐久性を上げるため、磁性層中に例えば酸化ア
ルミニウムなどの研磨剤からなる補強粉が添加されてい
る。しかし、優れた耐久性を得るために補強粉の含有率
を増すと、それに応じて磁性層表面に露呈する補強粉の
量が多くなる。そのために磁気ディスクカートリッジに
あっては、カートリッジケースの内面に配置されている
クリーニングシートが、磁気ディスク、の回転にともな
って顕著番;摩耗し、それによって発生した摩耗粉がデ
ィスク表面に付着して、ドロップアウトの原因になる。
さらに、前述のように粒径の小さい強磁性金属粉は極め
て活性で、化学的に不安定である。そのため、保存時な
らびに運搬時などに空気(水分、酸素)と直接接触する
と化学的に変化して所期の磁気的特性が得られないから
、空気との接触を断った、所謂、絶乾状態にして取扱っ
ていた。
しかしこの絶乾状態にした強磁性金属粉を使用すると、
磁性塗料中における強磁性金属粉の分散性が悪く、その
ために十分な磁気特性が得られない、しかもこのように
、強磁性金属粉を絶乾状態にして取扱わなければならな
いため1作業効率が悪いという問題もあった。
さらにまた、従来、磁性層中に存在せしめるバインダや
固形添加物などの改良により、磁性層の膜強度を向上さ
せたり、潤滑剤の改良により潤滑性能を向上させたりす
るなど種々の検討がなされている。特に潤滑剤に関して
はその効果が比較的大きく、高級脂肪酸、高級脂肪酸エ
ステル、流動パラフィン、スクアランあるいはフッ素系
樹脂など様々な潤滑剤が検討されている。
しかし、前述の潤滑剤の中には0℃程度の低温下で白濁
して半固化状態になる潤滑剤が多い。このような潤滑剤
を用いた磁気ディスクカートリッジを低温下で使用する
と、カートリッジケース内に貼着されているクリーニン
グシートの摩耗粉が半固化状態になっている潤滑剤の影
響で磁気ディスクの表面に付着し、そのためにドロップ
アウトの原因になっていた。
また、粘度の低い潤滑剤では、苛酷な条件下での磁気記
録媒体の耐久性を向上する効果がほとんど期待できない
などの技術的な間層を有している。
本発明の目的は、このような従来技術が有していた欠点
を解消し、もって耐久性ならびに磁気特性に優れた信頼
性の高い磁気記録媒体を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の目的を達成るため1本発明は、非磁性体からなる
基体上に、強磁性金属粉を主体とし、少なくとも非磁性
のバインダと潤滑剤とを含有する磁性層を設けた磁気記
録媒体を対象とするものである。
そして前記強磁性金属粉がα−Feからなり。
その平均BET表面積が48m”/g以下で。
かつ、その強磁性金属粉100g当りの水分保持量が0
.2〜1gの範囲に規制されていることを特徴とするも
のである。
〔作用〕
本発明は前述したように、α−Fe金属粉の平均BET
表面積が48m”/g以下であると、粒子径が大きいた
め粒子側々の耐衝撃性が高い。しかも、粒子1個当りの
表面積が従来使用していたものよりも大きくなり、従っ
てバインダとの結合面積ならびに親和力が大である。そ
のためバインダの優れた特性が十分に発揮されて強磁性
金属粉の固着強度が強く、磁気ヘッドが所定の荷重で接
触しても強磁性金属粉の脱落がほとんどなく、優れた走
行性を発揮する。
しかも前述のように、粒子1個当りの表面積が大きいこ
とから、空気中の水分や酸素に対しても比較的安定して
いる。そのため強磁性金属粉の水分保持量を多くするこ
とが可能で1強磁性金属粉の分散性が改善されて、磁気
特性の向上が図れる。
〔発明の実施例〕
第1図ないし第6図は本発明の実施例に係る磁気ディス
クカートリッジを説明するためのもので。
第1図はそのディスクカートリッジの分解斜視図、第2
図は上ケースにクリーニングシートを貼着した状態を示
す底面図、第3図は下ケースにクリーニングシートを貼
着した状態を示す平面図、第4図はこの磁気ディスクカ
ートリッジの使用状態を示す磁気ヘッド挿入口付近の拡
大断面図、第5図はこの磁気ディスクカートリッジの弾
性片付近の拡大断面図、第6図はクリーニングシートの
拡大断面図である。
磁気ディスクカートリッジは、カートリッジケース1と
、その中に回転自在に収納された磁気ディスク2と、カ
ートリッジケース1に摺動可能に支持されたシャッタ3
とから主に構成されている。
カートリッジケースlは上ケース1aと下ケース1bと
から構成され、これらは例えばABS樹脂などの硬質合
成樹脂で射出成形されている。
下ケース1bのほぼ中央には回転駆動軸挿入用の開口4
が形成され、それの近くに長方形のヘッド挿入口5が設
けられ、上ケース1aにも同様にヘッド挿入口5が設け
られている。上ケースlaならびに下ケース1bの前面
付近には、第1図に示すように、前記シャッタ3の摺動
範囲を規制するために若干低くなった凹部6がそれぞれ
形成され、この凹部6の中間位置に前記磁気ヘッド挿入
口5が開設されている。
第3図に示すように、上ケース1aの内面でかつ磁気ヘ
ッド挿入口5の左右両側には、座ぐり状の凹部7,7が
それぞれ形成されている。この凹部7の縦幅W1は磁気
ヘッド挿入口5の長平方向の幅(縦幅)W2とほぼ等し
く、凹部7の横幅W3は磁気ヘッド挿入口5の長平方向
と直交する方向の幅(横幅)W4の0.3倍以上、好ま
しくは0.5倍ないし1.5倍の範囲に規制されている
上ケースlaにおける磁気ヘッド挿入口5のディスク回
転方向上流側には、多数本の直線上に延びた突起8が設
けられ、そのうち両側2本はその内側の突起8よりも若
干高くなっている。
上ケースlaの内面には磁気ディスク2の収納位置を規
制する弧状の規制リブ9が突設され、それの一部は前記
凹部7の端部を通り、規制リブ9が凹部7周辺の補強体
としても役立っている。
この規制リブ9の内側には、はぼC字形のクリニングシ
ート10が挿入される。クリーニングシート10の磁気
ヘッド挿入口5と対応する位置に設けられた開口11の
横幅W5は、磁気ヘッド挿入口5の横幅W4よりも若干
大きく設計されている。クリーニングシート10を上ケ
ース1aの内面に載置することにより、前記凹部7なら
びに突起8も覆われ、クリーニングシート10の周辺部
が上ケース1aに超音波溶着される。前述のように上ケ
ース1aの凹部7は十分な広さを有しているから、第4
図に示す如くクリーニングシート10における開口11
の端縁が凹部7内において超音波溶着12することがで
きる。
第3図ならびに第5図に示すように、下ケース1bの内
面でかつ上ケース1aの突起8とほぼ対向する位置に突
条の支え部13と、張り付き防止用の凸条14が設けら
れている。第3図ならびに第5図に示すように、プラス
チックシートを折り曲げて形成した弾性片15の基部1
6が下ケース1bの内面でかつ支え部13の近傍に接着
あるいは熱融着などの適宜な手段で固着される。弾性片
15の自由端17は、支え部13に支えられてそれの傾
斜状態が保持される。
下ケース1bの内面にも規制リブ9が突設され、それの
内側にクリーニングシート10が配置される。このクリ
ーニングシート1oの磁気ヘッド挿入口5と対応する位
置に設けられた開口11の横幅W5は、磁気ヘッド挿入
口5の横幅w4よりも若干大きく設計されている。第3
図に示すようにクリーニングシート10を下ケース1b
の内側に載置することにより、前記弾性片15が覆われ
、クリーニングシート10の周辺部が下ケース1bに超
音波溶着12されるが、弾性片15の付近は超音波溶着
12が省略されている。
上ケース1aと下ケース1bとを組み合わせて磁気ディ
スクカートリッジを組み立てた場合、第5図に示すよう
に弾性片15によって下ケース1bからクリーニングシ
ート1oが部分的に持ち上げられるとともに、上ケース
laに設けられた突起8によってその持ち上げが若干押
し下げられて。
磁気ディスク2が上、下のクリーニングシート10.1
0によって弾性的に挟持される。そして磁気ディスク2
の回転にともない、クリーニングシート10によりディ
スク表面が清掃される。
第4図は磁気ディスクカートリッジの使用状態を示す図
で、図中の18は磁気ヘッドである。
前記クリーニングシート10は、第6図に示すように3
層構造になっている。すなわち、磁気ディスク2と対向
するディスク側不織布層19と、カートリッジケースl
と対向するケース側不織布層20と、そのディスク側不
織布M19とケース側不織布層20とを連結するための
中間不織布層21を備えている。
前記ディスク側不織布層19ならびにケース側不織布層
20は、ともにレイヨン繊維単独で構成されており、表
、裏の区別がないようにできている。レイヨン繊維とし
ては、ビスコースレイヨン、銅アンモニアレイヨンなら
びにアセテートレイヨンなどが用いられる。レイヨン繊
維(ステーブル)の引張強さは約2.5〜3.1g/D
、伸び率は約16〜22%、伸長弾性率(3%伸長時)
は約55〜80%、比重は約1.50〜1.52である
前記中間不織布層21はレイヨン繊維とポリアミド繊維
の混合繊維層から構成されている。レイヨン繊維とポリ
アミド繊維の混合比率(レイヨン/ポリアミド)は約1
/9〜9/1の範囲において適宜に選択され、特に3/
7〜7/3の範囲が好適である。
ポリアミド繊維は、アジピン酸とへキサメチレンジアミ
ンとの重縮合物を原料モノマーとした繊維である。ポリ
アミド繊維の引張強さは約4.5〜7.5.伸び率は約
25〜60%、伸長弾性率(3%伸長時)は約95〜1
00%、比重は約1.14である。
クリーニングシート10はレイヨン繊維単独で構成する
こともできるが、本実施例のように前記ディスク側不織
布層19とケース側不織布層20との間に熱可塑性繊維
を含む不織布からなる中間不織布層21を設けることに
より、カートリッジケース1と良好に熱融着することが
できる。
前記中間不織布層21は、前述のようにレイヨン繊維と
ポリアミド繊維の混合物の他に9例えばポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂など各種の熱可
塑性繊維が好適に使用し得る。特に前述のようにディス
ク側不織布層19とケース側不織布層20にレイヨン繊
維を用いていることから、これら両層19.20とのな
じみを考慮して、中間不織布層21をレイヨン繊維を含
有した混合繊維層で構成すると良いにのクリーニングシ
ート10の目付量は、特には限定されるものではないが
約20〜50g/rrrが適当である。なおここでいう
目付量とは、50X50cmの試料5枚の重量をそれぞ
れ測定し、それらの平均値をとった値である。
クリーニングシート10の厚さは、150〜300μm
が適当である。実施例に係るクリーニングシート10の
具体的な物性を示せば次の通りである。
表  1 前述のようにクリーニングシート10を3層構造にした
が、実際にこのクリーニングシート10を用いて磁気デ
ィスクカートリッジを組み立てると、磁気ディスク2と
摺接する繊維の全部がレイヨン繊維でない場合があり、
中間不織布層21中の熱可塑性繊維(ポリアミド繊維)
の極く一部分が繊維どうしの絡み合いによってクリーニ
ングシートIOの表面側に出て磁気ディスク2と接触す
ることがある。しかし、そのような場合においても熱可
塑性繊維が磁気ディスク2と摺接する割合は約10%以
下であり、実質的には磁気ディスク2と接触する繊維の
ほぼ100%がレイヨン繊維である。
次に磁性層の組成について説明する。磁性層は。
強磁性金属粉、バインダ、潤滑剤、補強粉などから構成
されている。
前記強磁性金属粉としては、実質的にα−Feからなる
金属鉄粉が用いられる。ここで実質的にα−Feからな
る金属鉄粉と定義したのは、Feの他に例えばNi、C
r、Mn、S i+ W、MopCoなどの金属元素が
少量溶けて固溶体になってるものも含むことを意味して
いる。本実施例で使用するα−Fe金属粉の物性は、次
の表2の通りである。
前記バインダとしては、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニ
ルアルコール共重体、ポリウレタン樹脂、ポリイソシア
ネート化合物などが用いられる。
前記潤滑剤としては、磁気ディスクカートリッジなどの
磁気記録媒体の使用温度範囲の下限である0℃において
液状態、すなわち融点が0℃以下で、20℃における粘
度が30c P以上の脂肪酸エステルで、下記の一般構
造式を有しているものが好適である。
一般構造式 式中のR1ならびにR2は、各々炭素数が1〜15の直
鎖または分岐を有する飽和アルキル基。
R3は、炭素数が17の直鎖または分岐を有する飽和ま
たは不飽和アルキル基である。
この脂肪酸エステルの具体例を示せば、例えば2−ヘプ
チルウンデシルオレート、2−オクチルドデシルオレー
ト、2−メチルヘキサデシルステアレート、2−ヘキシ
ルドデシルステアレート、2−オクチルデシルステアレ
ート、2−エチルヘキサデシルオレート、2−ヘキシル
ドデシルオレートなどがある。この脂肪酸エステルのな
かでも特に前記一般構造式中のR1が炭素数7〜8゜R
zが炭素数9〜10の直鎖または分岐アルキル基を有す
る、例えば2−ヘプチルウンデシルオレート(Rxの炭
素数が7で、R2の炭素数が9)、あるいは2−オクチ
ルドデシルオレート(Rxの炭素数が8で、R2の炭素
数が10)が好適である。脂肪酸エステルは1種のもの
を用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい、
また必要に応じて他の潤滑剤と併用することも可能であ
る。
潤滑剤(脂肪酸エステル)は、予め磁性塗料に添加して
磁性層を形成するか、あるいはトルエン、n−ヘキサン
などの適当な有機溶剤に溶解させて、これを磁性層上に
塗布して磁性層中に含浸させる方法により、磁性層中に
適量の潤滑剤を添加させることができる。
いずれの方法にせよ潤滑剤の添加率は1強磁性金属粉に
対して5〜25重量%が適当である。添加率が前記下限
値よりも少ないと潤滑剤の効果が発揮されず、磁気記録
媒体の耐久性が十分に改善されない、一方、前記上限値
よりも多いと磁性層表面がべとついて、ゴミ類が付着し
やすくなったり、磁気ヘッドの平面に磁気記録媒体が貼
り付き、起動トルクが高くなり回転ムラが生じたりする
また補強粉としては例えば酸化アルミニウム、クロム、
炭化ケイ素、窒化ケイ素などが使用され、本実施例では
酸化アルミニウムを用いた例を示している。補強粉の粒
径は、0.4〜0.5μmが適当である。
本発明は後述のように、従来のものよりも平均BET表
面積の小さい(すなわち、バインダとの結合力の大きい
)強磁性金属粉を使用するため、この補強粉の含有率は
1強磁性金属粉に対して−5〜25重量%の範囲に規制
するとよい。補強粉の含有率が5重量%よりも少ないと
、BET表面積の小さい強磁性金属粉を使用しても磁性
層の耐久性は十分に得られない。一方、25重量%を超
えることはクリーニングシートなどの摩耗を招来してド
ロップアウトなどの弊害を生じるため、補強粉の含有率
は前記の範囲に規制する方がよい。
ベースフィルム上に塗布する磁性塗料の好適な組成比を
示せば次の表3の通りである。
表3 りである。
表4 この組成物を十分に混線分散した後、厚さ75μmのポ
リエチレンテレフタレートからなるベースフィルムの両
面に厚みが2.5μmになるように塗布して磁性層を形
成する。ついでこれを直径86mmのディスク状に打ち
抜いて磁気ディスクとした。
この磁気ディスクの磁気特性は、次の表4の適法に使用
する強磁性金属粉(α−Fe)の平均BET表面積と耐
摩耗性との関係について説明する。
次の表5は、各種の平均BET表面積を有するα−Fe
金属粉を用いて磁気ディスクカートリッジを組立て、こ
れを通常の記録再生装置に装着し、磁気ディスクを36
Orpmの速度で回転する。
そして0℃から50℃までの温度サイクルを緑返しなが
ら、磁気ディスクの表面に対して、20gの荷重で摺接
面がほぼ四角形の磁気ヘッドを摺接して、磁気ディスク
表面に走行傷が発生するまで(肉眼で確認)の回転数(
パス回数)をカウントして耐久性として評価した。なお
、各試料の磁性層の組成は、表3のものと同一としてた
この表から明らかなように、従来のように平均BET表
面積が50〜55m”/gのa −F e金属粉を使用
した磁気ディスクは前述のよう苛酷な走行テストにおい
ては走行傷が発生するまでのパス回数が少なく、耐久性
が十分であるとはいえない。これに対して本発明のよう
に、α−Fe金属粉の平均BET表面積が48m”/g
以下のものは、その強磁性金属粉とバインダとの親和力
、結着力が非常に強く、その結果において苛酷な走行テ
ストにおいても実用に供せる十分なパス回数(400万
回以上)が得られ、磁気ディスクの耐摩耗性が優れてい
ることが分かる。
前述のように強磁性金属粉の平均BET表面積を48m
”/g以下にすることにより、バインダとの結着力を格
段に高めることができるが、平均BET表面積が30m
”/g未満になると、媒体ノイズが大きくなり、C/N
値が低下するため好ましくない。従って強磁性金属粉の
平均BET表面積は、30〜48m”/Hの範囲に規制
する方が好ましい。
次に平均BET表面積が41m”/gの強磁性金属粉(
α−Fe粉)を使用して、その強磁性金属粉の水分保持
量を次の表6に示すような各値にコントロールした磁気
記録媒体を作り、それぞれの耐久性と磁気特性を測定し
て、その結果を表6に示す、なお1強磁性金属粉の水分
保持量は、それの乾燥状態あるいは湿潤状態を調整する
ことにより、所望の値に保持することができる。
表中の耐久性は、磁気ディスクを通常の!2録再主装置
に装着して360rpmの速度で回転し、0℃から50
℃までの温度サイクルを繰り返しながら、磁気ディスク
の表面に対して、20gの荷重で磁気ヘッドを圧接し、
磁気ディスク表面に走行傷が発生するまでの回転数(パ
ス回数)をカウントして耐久性として評価した。
磁気特性は、VSMで測定した保磁力(He)の値で示
した。
この表から明らかなように、強磁性金属100g当りの
水分保持量が0.2g未満では、磁性塗料中での強磁性
金属粉の分散性が悪く、そのために十分な磁気特性が得
られない、一方、水分保持量が1gを超えると、強磁性
金属粉の表面付近での水分が過剰となり、そのためにB
ET表面積を規制してもその効果が半減してしまい、十
分な耐久性が得られない。
これらに対して本発明のように、強磁性金属粉100g
当りの水分保持量を0.2〜1gの範囲に規制したもの
は、良好な磁気特性を有しているとともに、強磁性金属
粉のBET表面積を規制した効果が十分に発揮されて優
れた耐久性を備えている。
次に磁性層に使用する潤滑剤の具体例について説明する
0本発明で用いられる具体例の2−ヘプチルウンデシル
オレート(HpUO)、2−オクチルドデシルオレート
(ODoO)ならびに比較例の2−エチルへシルオレー
ト(EHO)、オレイルオレート(○O)の分子構造式
、酸素比率、融点、表面張力ならびに加熱減量の各特性
を次の第7図に、各温度における粘度特性を第8図に。
それぞれ示す。
この第7図ならびに第8図から明らかなように。
潤滑剤00は低温(0〜5℃付近)で白濁して顕著な粘
着性を示す半面化状となり、しかも摩耗粉の出やすい熱
可塑性繊維製のクリーニングシートを使用しているため
、磁気ディスク表面に摩耗粉の付着があり、エラーの原
因になり信頼性の点で問題がある。また、潤滑剤EH○
の融点は一10℃以下であるが、各温度における粘度が
低いために磁気ディスクの耐久性が良くない。
さらに磁気ディスクの表面粗さとクリーニングシートの
摩耗との関係について説明する。
クリーニングシートの摩耗を可及的に少なくするために
は、磁気ディスクの表面粗さも考慮する必要がある。従
来の磁気ディスクのように表面粗さ(Ra)が、例えば
0.020〜0.025 μmのように比較的粗い場合
には、必然的にクリーニングシートの摩耗が起き易い。
これに対して磁気ディスクの表面粗さRaを0.01μ
m以下、好ましくはo、oosμm以下にすることによ
り、クリーニングシートの摩耗を長期間にわたって可及
的に少なくすることが分かった。
なお、磁性層の表面粗さRaはスタイラス径2μm、触
針荷重25 m g、カットオフ0.08mm前記実施
例では磁気ディスクカートリッジの場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の例
えば磁気テープや磁気カードなどにも適用することがで
きる。
〔発明の効果〕
本発明は前述したような構成になっているため、高い磁
気特性を維持しながら、耐久性に優れた信頼性の高い磁
気記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図はすべて本発明の実施例に係る磁気ディスクカートリ
ッジを説明するためのもので。 第1図は、その磁気ディスクカートリッジの分解斜視図
、 第2図は、上ケースにクリーニングシートを貼着した状
態を示す底面図。 第3図は、下ケースにクリーニングシートを貼着した状
態を示す平面図、 第4図は、この磁気ディスクカートリッジの使用状態を
示す磁気ヘッド挿入口付近の拡大断面図、第5図は、こ
の磁気ディスクカートリッジの弾性片付近の拡大断面図
、 第6図は、クリーニングシートの拡大断面図、第7図は
、各潤滑剤の分子構造式と各種の特性を示す図、 第8図は、各潤滑剤の粘度特性図である61・・・・・
・カートリッジケース、 1a・・・・・・上ケース、   1b・・・・・・下
ケース、2・・・・・・磁気ディスク。 0・・・・・・クリーニングシート、 第2図 第3 第4 図 B 第6図 0 1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、非磁性体からなる基体上に、強磁性金属粉を主
    体として、少くとも非磁性のバインダならびに潤滑剤を
    含有する磁性層を設けた磁気記録媒体において、 前記強磁性金属粉がα−Feからなり、その平均BET
    表面積が48m^2/g以下で、かつ、その強磁性金属
    粉100g当りの水分保持量が0.2〜1gの範囲に規
    制されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. (2)、請求項(1)記載において、前記強磁性金属粉
    の平均BET表面積の下限値が30m^2/gであるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  3. (3)、請求項(1)記載において、前記強磁性金属粉
    に対する補強粉の含有率が5〜25重量%の範囲に規制
    されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  4. (4)、請求項(1)記載において、前記潤滑剤が下記
    の一般構造式を有する脂肪酸エステルであることを特徴
    とする磁気記録媒体。 一般構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中のR_1、R_2は、各々炭素数1〜15の直鎖ま
    たは分岐を有する飽和アルキル基。 R_3は炭素数17の直鎖または分岐を有する飽和ある
    いは不飽和アルキル基。
  5. (5)、請求項(4)記載において、前記一般構造式中
    のR_1が炭素数7〜8で、R_2が炭素数9〜10の
    直鎖または分岐アルキル基よりなることを特徴とする磁
    気記録媒体。
  6. (6)、請求項(4)記載において、前記脂肪酸エステ
    ルが、2−オクチルドデシルヤレート、2−ヘプチルウ
    ンデシルオレート、2−エチルヘキサデシルステアレー
    ト、2−ヘキシルドデシルステアレート、2−オクチル
    デシルステアレート、2−エチルヘキサデシルオレート
    、2−ヘキシルドデシルオレート、2−オクチルデシル
    オレートのグループから選択された少なくとも1種の脂
    肪酸エステルであることを特徴とする磁気記録媒体。
  7. (7)、請求項(1)ないし請求項(6)のいずれかの
    記載において、前記潤滑剤の添加率が強磁性金属粉に対
    して5〜25重量%の範囲に規制されていることを特徴
    とする磁気記録媒体。
  8. (8)、請求項(1)ないし請求項(7)のいずれかの
    記載において、前記磁気記録媒体がフレキシブルな磁気
    ディスクであり、内面にクリーニングシートを貼着した
    カートリッジケース内に前記磁気ディスクが回転可能に
    収納されていることを特徴とする磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0963039A (ja) * 1995-08-23 1997-03-07 Kao Corp 磁気記録媒体
CN100404619C (zh) * 2005-04-08 2008-07-23 厚生股份有限公司 织物染料移行阻隔性热塑性聚氨酯膜片的组成物

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