JP2524167B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2524167B2 JP2524167B2 JP19601687A JP19601687A JP2524167B2 JP 2524167 B2 JP2524167 B2 JP 2524167B2 JP 19601687 A JP19601687 A JP 19601687A JP 19601687 A JP19601687 A JP 19601687A JP 2524167 B2 JP2524167 B2 JP 2524167B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- isoamyl
- parts
- magnetic recording
- recording medium
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- Lubricants (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気記録媒体に係わり、特に優れた走行性
能および耐久性を有する磁気記録媒体に関する。
能および耐久性を有する磁気記録媒体に関する。
非磁性支持対上に強磁性微粉末を樹脂バインダー中に
分散させた磁性塗膜を塗布してなる磁気デイスク、磁気
テープなどの磁気記録媒体において、磁性塗膜表面と磁
気ヘツドとの摺接による摩擦力を減少させ、さらに耐久
性を高めるために、シリコンオイル、高級アルコール、
高級脂肪酸、脂肪酸エステル(特開昭56−98716号)な
どの潤滑剤が用いられてきた。しかし近年磁気記録媒体
のうち、フロツピーデイスクの分野において、大容量、
高記録密度化が進み、さらに高度な耐久性が要求され、
これまでの潤滑剤では十分な耐久性が得られていない。
分子量の大きな潤滑剤においては、潤滑剤そのものの粘
度は大きく、また低温で固体になりやすく、摺接による
摩擦力は増大し、十分な耐久性を得ることができない。
分散させた磁性塗膜を塗布してなる磁気デイスク、磁気
テープなどの磁気記録媒体において、磁性塗膜表面と磁
気ヘツドとの摺接による摩擦力を減少させ、さらに耐久
性を高めるために、シリコンオイル、高級アルコール、
高級脂肪酸、脂肪酸エステル(特開昭56−98716号)な
どの潤滑剤が用いられてきた。しかし近年磁気記録媒体
のうち、フロツピーデイスクの分野において、大容量、
高記録密度化が進み、さらに高度な耐久性が要求され、
これまでの潤滑剤では十分な耐久性が得られていない。
分子量の大きな潤滑剤においては、潤滑剤そのものの粘
度は大きく、また低温で固体になりやすく、摺接による
摩擦力は増大し、十分な耐久性を得ることができない。
一方、分子量の小さな潤滑剤では、磁性層の塗布、乾
燥中および加熱架橋中に、潤滑剤が揮発し、磁性層中の
潤滑剤が減少してしまい、十分な流体潤滑効果を得るこ
とができず、やはり耐久性が低下してしまう。
燥中および加熱架橋中に、潤滑剤が揮発し、磁性層中の
潤滑剤が減少してしまい、十分な流体潤滑効果を得るこ
とができず、やはり耐久性が低下してしまう。
本発明は、磁性層表面の潤滑性能を改善し、耐久性に
優れた磁気記録媒体を提供することを目的とする。
優れた磁気記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、飽和脂肪酸と分枝した脂肪族アルコールと
のエステルであるイソアミルステアレートとイソアミル
パルミテートを磁性中に添加することによって、その優
れた潤滑性能により、大幅に向上した耐久性を有する磁
気記録媒体を得たものである。
のエステルであるイソアミルステアレートとイソアミル
パルミテートを磁性中に添加することによって、その優
れた潤滑性能により、大幅に向上した耐久性を有する磁
気記録媒体を得たものである。
本発明に使用するイソアミルステアレートとイソアミ
ルパルミテートの添加量は、合計量で樹脂バインダーに
対して重量で20:80〜50:50含有させれば良く、少なけれ
ば所期の効果が得られにくく、多すぎると磁性塗膜の機
械的強度が低下し、耐久性が劣化する。
ルパルミテートの添加量は、合計量で樹脂バインダーに
対して重量で20:80〜50:50含有させれば良く、少なけれ
ば所期の効果が得られにくく、多すぎると磁性塗膜の機
械的強度が低下し、耐久性が劣化する。
イソアミルステアレートとイソアミルパルミテートと
の相互の割合は、重量比で100:1〜60:40とするのが望ま
しい。
の相互の割合は、重量比で100:1〜60:40とするのが望ま
しい。
もしイソアミルパルミテートの割合が1よりも小さけ
れば、十分な流体潤滑効果は得られない。
れば、十分な流体潤滑効果は得られない。
またイソアミルパルミテートの割合が40より大きけれ
ば、フロツピーデイスクの使用環境が、高温の場合、潤
滑剤が揮発しやすく、所期の効果を得ることができず、
また、フロツピーデイスクを長時間室温放置しても同様
に潤滑剤が揮発してしまい、所期の効果を得ることがで
きない。
ば、フロツピーデイスクの使用環境が、高温の場合、潤
滑剤が揮発しやすく、所期の効果を得ることができず、
また、フロツピーデイスクを長時間室温放置しても同様
に潤滑剤が揮発してしまい、所期の効果を得ることがで
きない。
このさい添加する研摩剤としてはCr2O3、Al2O3等があ
るがCr2O3粉は粒子径分布を狭くすることが難かしく、
このため粒子径の大きなものが混入し、ヘツド摩耗を大
きくする。これに対しAl2O3は粒子径分布の狭いものが
得られることにより、テープの走行性改善に効果を有
し、しかもヘツド摩耗を少なくすることができる。
るがCr2O3粉は粒子径分布を狭くすることが難かしく、
このため粒子径の大きなものが混入し、ヘツド摩耗を大
きくする。これに対しAl2O3は粒子径分布の狭いものが
得られることにより、テープの走行性改善に効果を有
し、しかもヘツド摩耗を少なくすることができる。
粒子径が小さすぎると走行性改善の効果がなく、一
方、大きすぎるとヘツド摩耗が大きくなるという欠点が
生ずる。このためAl2O3粉末は平均粒子径が0.1〜2.0μ
mのものが望ましい。
方、大きすぎるとヘツド摩耗が大きくなるという欠点が
生ずる。このためAl2O3粉末は平均粒子径が0.1〜2.0μ
mのものが望ましい。
この発明において使用する磁性粉としては、γ−Fe2O
3、Fe3O4、Co含有γ−Fe2O3、CrO2などの金属酸化物、F
e、Ni、Co、Crなどの磁性金属、磁性合金などがあげら
れる 結合剤としては、ポリ塩化ビニル系共重合体、繊維素
系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
エステル系樹脂、イソシアネート化合物など、従来公知
のものを広く使用できる。
3、Fe3O4、Co含有γ−Fe2O3、CrO2などの金属酸化物、F
e、Ni、Co、Crなどの磁性金属、磁性合金などがあげら
れる 結合剤としては、ポリ塩化ビニル系共重合体、繊維素
系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリ
エステル系樹脂、イソシアネート化合物など、従来公知
のものを広く使用できる。
また、磁性塗膜中には、各種の添加剤、たとえば研摩
剤、界面活性剤、帯電防止剤などを添加できることは言
うまでもない。
剤、界面活性剤、帯電防止剤などを添加できることは言
うまでもない。
実施例1 磁性金属鉄粉末(SBET 50m2/g、He:1530Oe、σs:125emu
/g) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(VAGH) 11部 ポリウレタン樹脂 7部 α−Al2O3粉末(粒子径0.5μm) 10部 イソアミルステアレート 10部 イソアミルパルミテート 1部 トルエン 150部 シクロヘキサノン 150部 上記組成物をボールミル中で72時間混練分散させ、次
いでイソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間
混練することにより磁性塗料を調製した。
/g) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体
(VAGH) 11部 ポリウレタン樹脂 7部 α−Al2O3粉末(粒子径0.5μm) 10部 イソアミルステアレート 10部 イソアミルパルミテート 1部 トルエン 150部 シクロヘキサノン 150部 上記組成物をボールミル中で72時間混練分散させ、次
いでイソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間
混練することにより磁性塗料を調製した。
この磁性塗料を厚さ32μmのポリエチレンテレフタレ
ートフイルムからなる非磁性支持体の両面にグラビアコ
ータで、乾燥後の厚みが表裏それぞれ4.0μmとなるよ
うに塗布乾燥後、カレンダリング処理を施し、さらに直
径47mmの円板状に打抜き加工処理して磁気デイスクを得
た。
ートフイルムからなる非磁性支持体の両面にグラビアコ
ータで、乾燥後の厚みが表裏それぞれ4.0μmとなるよ
うに塗布乾燥後、カレンダリング処理を施し、さらに直
径47mmの円板状に打抜き加工処理して磁気デイスクを得
た。
実施例2 磁性金属鉄粉末 100 部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 11 部 ポリウレタン樹脂 7 部 α−Al2O3粉末(粒子径0.7μm) 10 部 イソアミルステアレート 2.7部 イソアミルパルミテート 1.8部 トルエン 150 部 シクロヘキサノン 150 部 の組成物をボールミル中で72時間混練分散させ、次いで
イソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間混練
して磁性塗料を調製した。これ以後は実施例1と同様に
して磁気ディスクを得た。
イソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間混練
して磁性塗料を調製した。これ以後は実施例1と同様に
して磁気ディスクを得た。
実施例3 磁性金属鉄粉末 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 11部 ポリウレタン樹脂 7部 α−Al2O3粉末(粒子径0.2μm) 10部 イソアミルステアレート 16部 イソアミルパルミテート 2部 トルエン 150部 シクロヘキサノン 150部 の組成物をボールミル中で72時間混練分散させ、次いで
イソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間混練
して磁気塗料を調製した。これ以後は、実施例1と同様
にして磁気ディスクを得た。
イソシアネート化合物を4部加えて、さらに1時間混練
して磁気塗料を調製した。これ以後は、実施例1と同様
にして磁気ディスクを得た。
比較例1〜5 実施例1におけるイソアミルステアレートとイソアミ
ルパルミテートの代わりに下記表に示す潤滑剤物質およ
び重量部の配合に変えた以外は、すべて実施例1と同様
にして磁気デイスクを得た。
ルパルミテートの代わりに下記表に示す潤滑剤物質およ
び重量部の配合に変えた以外は、すべて実施例1と同様
にして磁気デイスクを得た。
実施例および比較例で得られた各試料デイスクを80
℃、60%RHのもとで16時間放置したのち、3600rpmの回
転速度でMn−Znフエライトヘツドと24時間摺接させた後
のヘツド汚れ、デイスク傷、出力レベルの低下、モータ
の負荷トルクを観察および測定した。
℃、60%RHのもとで16時間放置したのち、3600rpmの回
転速度でMn−Znフエライトヘツドと24時間摺接させた後
のヘツド汚れ、デイスク傷、出力レベルの低下、モータ
の負荷トルクを観察および測定した。
ここにヘツド汚れ、デイスク傷が全くなかったものを
◎、少しあったが無視できる程度のものであったものを
○、多少あったものを△、かなり見られたものを×と表
示した。
◎、少しあったが無視できる程度のものであったものを
○、多少あったものを△、かなり見られたものを×と表
示した。
以上説明したように、本発明では、磁性塗膜中に、イ
ソアミルステアレートとイソアミルパルミテートを含有
させることにより、耐久性に優れた磁気記録媒体を得る
ことができた。
ソアミルステアレートとイソアミルパルミテートを含有
させることにより、耐久性に優れた磁気記録媒体を得る
ことができた。
Claims (3)
- 【請求項1】非磁性支持体上に強磁性微粉末を樹脂バイ
ンダー中に分散せしめた磁性層を設けた磁気記録媒体に
おいて、前記磁性層中にイソアミルステアレートとイソ
アミルパルミテートが含まれ、なおかつ、イソアミルス
テアレートとイソアミルパルミテートの配合割合が重量
比で100:1〜60:40であることを特徴とする磁気記録媒
体。 - 【請求項2】イソアミルステアレートとイソアミルパル
ミテートの合計含有比が樹脂バインダーに対し、重量で
20:80〜50:50含有することを特徴とする特許請求の範囲
第(1)項記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】磁性層中に研摩剤として粒子径0.1〜2.0μ
mのアルミナ粉末を含有することを特徴とする特許請求
の範囲第(1)項記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19601687A JP2524167B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19601687A JP2524167B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6439626A JPS6439626A (en) | 1989-02-09 |
JP2524167B2 true JP2524167B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=16350827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19601687A Expired - Lifetime JP2524167B2 (ja) | 1987-08-05 | 1987-08-05 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524167B2 (ja) |
-
1987
- 1987-08-05 JP JP19601687A patent/JP2524167B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6439626A (en) | 1989-02-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080531 |