JPH03124991A - 回転式圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は冷蔵庫やショーケース等に使用される回転式圧
縮機に関する。

（ロ）従来の技術 一般に、この種の内部高圧式の回転式圧縮機は、底部に
オイルを貯溜した密閉ケース内の上部に電動機を下部に
回転圧縮機部を収納してなり、前記回転圧縮機部から吐
出されたガスを、電動機のエアーギャップを介して密閉
ケースの上部に設けた吐出管から吐出する構造である。

したがって、圧縮機はガスを吐出する際、ガスと共にガ
ス中に混入するオイルをも外部へ吐出してしまい、外部
冷凍機器内にオイルが侵入して機器の機能を低下させる
だけでなく、圧縮機内のオイル量が減少することから、
各摺動部への給油不足による摩耗劣；化、或いはシリン
ダ内への給油不足による圧縮能力の低下を招来するもの
であった。

そこで、従来では電動機のロータの上部に油分離装置を
設けたり（実公昭６ｉ−１３７５１号公報参照）、吐出
管の密閉ケース内の開口を屈曲形成したり（実公昭６１
−１３７５７号公報参照）してオイル吐出量の低減を図
っていた。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかし、これらの構成でも上述したオイル吐出は確実に
防止できるものではなく、加えて、圧縮機の起動時等、
フォーミング現象が生じた場合には、密閉ケース内の空
間にオイルを混入した冷媒が巻き上がり、これが、上述
したオイル吐出量の増加を助長してしまう一方、圧縮機
が安定運転に入ってオイルレベルが下がっても電動機と
回転圧縮機部の間、すなわち下部コイルエンドの内部空
間にあるオイルを含んだガスは取り残こされてしまい、
このガス中のオイルが引き続き巻き上げられてオイル吐
出量を増加させると共に、ロータ回転の負荷となって圧
縮機の入力を増加させるという問題があった。

本発明は断る点に鑑みなされたもので、部品点数を増加
することなく、圧縮機の起動時をはじめ通常運転時に移
行した際にもオイル吐出量の増加を確実に防止すること
ができ、各摺動部の給油特性が良好で入力の増加も防止
できる回転式圧縮機を提供することを目的とする。

（幻課題を解決するための手段 本発明は、底部に潤滑油を貯溜した密閉ケースの上部に
電動機を下部に回転圧縮機部を収納すると共に、この圧
縮機部を前記密閉ケースに固着された支持板に固定して
なり、この圧縮機部から吐出きれたガスを、電動機のエ
アーギャップを介して密閉ケースの上部に設けた吐出管
から吐出するようにしたものにおいて、前記支持板に、
電動機の下部コイルエンドと回転圧縮機部との間を遮蔽
する遮蔽板を一体形成したものである。

（ホ）作用 本発明の回転式圧縮機は上記の構成により、電動機の下
部コイルエンドとロータ下面で囲まれる空間を支持板に
一体形成された遮蔽板で室ぐことができ、密閉ケース内
のオイル貯溜部と電動機のロータを隔絶できる。この結
果、圧縮機の起動時にフォーミング現象が起こりロータ
の回転でオイルを含んだガスが密閉ケース内の空間に巻
き上がっても、オイルを含んだガスが電動機のエアギャ
ップや下部コイルエンド内の空間に多量に入り込むよう
なことはなく、フォーミング現象が終わり圧縮機が安定
運転に入っても、上記コイルエンド内の空間にオイルを
含んだガスが残溜するようなことをなくすことができ、
オイル吐出量の増加を確実に防止して各摺動部での給油
特性を向上できると共に圧縮機の入力も低減できる。ま
た、遮蔽板は既存の構成部品である支持板に一体形成さ
れるため、部品点数を増加させることもない。

（へ）実施例 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

１は底部にオイルを貯溜した密閉ケース２内の」二部に
電動機３を、下部に回転圧縮機部４を収納してなる回転
式圧縮機である。電動機３は上下コイルエンド５，６を
有し密閉ケース２内に焼嵌めされたステーク７と、回転
軸８に圧入されステータ７内を回転するロータ９とから
構成される。回転圧縮機部４は密閉ケース２に溶接され
たドーナツ円板形の支持板２２にボルト固定されたシリ
ンダブロック１０と、回転軸８の偏心部１１に嵌挿され
てシリンダブロック１０のシリンダ１２内を偏心回転す
るローラ１３と、このローラに常時その先端を圧接して
シリンダ１２内を高圧側と低圧側とに区分するベーン１
４と、前記シリンダ１０の開口を閉本すると共に、回転
軸８の軸受部１５．１６を有する上部枠体１７及び下部
枠体１８とから構成される。２３は密閉ケース２の上部
に固着された吐出管である。

而して、前記支持板２２は第２図及び第３図に示すよう
に、密閉ケース２への固着用の外側リブ１９と、下部コ
イルエンド６と上部枠体１７の間の隙間を遮蔽する内側
リブ２０と、シリンダブロック固定用のボルト穴２４と
、オイル落り孔２５とを一体形成している。そしてこの
支持板２２は、前記内側リブ２０によって下部コイルエ
ンド６とロータ９と上部枠体１７で囲まれる空間を、密
閉ケース２の内部空間から隔離している。

斯る構成の回転式圧縮機は、シリンダ１０内にて圧縮さ
れたガスを、上部枠体１７の吐出孔２７から吐出し、こ
の後、下部コイルエンド６内の空間から電動機３のエア
ーギャップ２６を介して吐出管２３から機外へ吐出して
いる。

このように構成された回転式圧縮機において、下部コイ
ルエンド６とロータ９と上部枠体１７で囲まれる空間は
支持板２２の内側リブ２０によって密閉ケース２内の空
間から隔雛きれるため、圧＃ｉ機の起動時にフォーミン
グ現象が起こり、ロータ９の回転でオイルを含んだガス
が密閉ケース２の内部空間に巻き上っても、オイルを含
んだガスが電動機３のエアーギャップ２６や下部コイル
エンド６内の空間に多量に入り込むのを防止できる。ま
た、フォーミング現象が終わり圧縮機が安定運転に入っ
ても、上記コイルエンド６内の空間にオイルを含んだガ
スが残留するようなことはなく、この結果、オイル吐出
量の増加を防止して軸受摺動部での給油特性を向上でき
ると共に圧縮機の入力を低減できる。また、内側リブは
既存の圧縮機構成部品である支持板に絞り加工によって
一体形成されたものであるため、部品点数を増加させる
こともない。更に、コイルエンドの内側空間は内側リブ
によって密閉ケース内の空間から遮蔽されるため、上枠
枠体に設けた吐出弁の開閉音等を機外に伝え難くするこ
とができ、特にカップマフラーを装若しなくても圧縮機
の騒音を低減できる。

（ト）発明の効果 以上のように本発明によれば、特に別部品を必要とする
ことなく既存の部材を利用して圧縮機の起動時をはじめ
通常運転時に移行した際にもオイル吐出量の増加を防止
することができ、各摺動部の給油特性が良好で入力の少
ない回転式圧縮機を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す回転式圧縮機の縦断面図
、第２図は支持板の横断面図、第３図は支持板の縦断面
図である。 ２・・・密閉ケース、　　３・・・電動機、　　４・・
・回転圧縮機部、　　６・・・下部コイルエンド、　　
２０・・・内イ１１１ノブ、　　２２・・・支持板、　
２３・・・吐出管、　　２６・・・エアーギャップ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）底部に潤滑油を貯溜した密閉ケースの上部に電動
   機を下部に回転圧縮機部を収納すると共に、この圧縮機
   部を前記密閉ケースに固着された支持板に固定してなり
   、この圧縮機部から吐出されたガスを、電動機のエアー
   ギャップを介して密閉ケースの上部に設けた吐出管から
   吐出するようにしたものにおいて、前記支持板に、電動
   機の下部コイルエンドと回転圧縮機部との間を遮蔽する
   遮蔽板を一体形成したことを特徴とする回転式圧縮機。