JPH03124346A

JPH03124346A - 引上げ連続鋳造用冷却鋳型

Info

Publication number: JPH03124346A
Application number: JP26274089A
Authority: JP
Inventors: Koji Tsuchida; 土田　公司; Masao Furuta; 古田　正夫; Fuji Kuroda; 黒田　富士
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1989-10-06
Filing date: 1989-10-06
Publication date: 1991-05-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、引上げ連続鋳造用の冷却鋳型に関するもので
ある。

（従来の技術）引上げ連続鋳造に使用する従来の冷却鋳型（１）は、第
２図に示す如く、筒状モールド（３）を環状の冷却ジャ
ケット（４）にて包囲し、該ジャケット（４）の外周を
耐火物層（５）で保護すると共に、モールド（３）に耐
熱性に優れた筒状ライナー（２）を嵌合しており、該ラ
イナー（２）の内面が、製造すべき管体の外径に対応す
る型孔を構成している。

上記冷却鋳型（１）を、上部は場面から臨出させ、下部
を溶湯（７）中に浸けてライナー（２）内に溶湯（７）
を浸入させる。

ライナー（２）を包囲する冷却ジャケット（４）内の冷
却水によって、溶湯（７）を型孔に沿って冷却凝固させ
つつ、凝固層をピンチローラ等による引上げ装置（６）
にて逐次引上げて、管体を連続鋳造するものである。

（発明が解決しようとする課題）上記冷却鋳型のライナー（２）は、常に高温溶湯（７）
に接しているため腐食し易く、腐食が進行すれば交換す
る必要がある。そのため、ライナー（２）をモールド（
３）に圧入することはできず、ライナー（２）はモール
ド（３）に対し挿脱可能に嵌合している。しかしながら
、実際上はモールド　　１− ２− （３）及びライナー（２）の真円度、及びライナー（２
）とモールド（３）の嵌合クリアランスの不均一がある
ため、ライナー（２）外周の全面をモールド（３）に接
触させることは事実上不可能であり、第３図に示す如く
、モールド（３）とライナー（２）の嵌合部は、両者が
軸方向に接している部分（８）と、軸方向に隙間の生じ
ている部分、即ちエアーギャップ（９）の部分が生じる
。

上記の如く、ライナー（２）の外周に軸心と直交する面
内にて不均一にエアーギャップが生じると、エアーギャ
ップ幅の大きい部分は、ギャップ幅の小さい部分に比べ
て熱伝導率が悪くなるため、溶湯凝固層の厚みがバラツ
キ、鋳造管体（６１）に偏肉が生じ、肉厚の均一度の高
い管体を製造出来ない問題があった。

本発明は、ライナーをモールドに螺合して、上記エアー
ギャップを解消し、肉厚の均一度の高い管体を鋳造でき
る引上げ連続鋳造用鋳型を明らかにするものである。

（課題を解決する手段）本発明の引上げ鋳造用冷却鋳型（１）は、筒状のモール
ド（３）を冷却ジャケット（４）にて包囲すると共に該
ジャケット（４）を耐火物層（５）で保護し、モールド
（３）の内面に耐熱性のライナー（２）を嵌合して構成
した引上げ連続鋳造用冷却鋳型に於て、ライナー（２）
に外ネジ（２３）、モールド（３）に内ネジ（３２）を
形成して、ライナー（２）をモールド（３）に螺合した
ことを特徴とする。

（作用及び効果）ライナー（２）をモールド（３）に螺合することにより
、両者の軸心が自動的に一致し、前記エアーギャップの
問題が解消され、肉厚の均一度の高い鋳造管体を形成で
きる。

ライナーとモールドがストレートネジ係合の場合、ネジ
係合のためのクリアランが必要で、該クリアランによっ
て隙間が形成されるが、この隙間は、ライナーの外側に
螺旋状に生じるので、溶湯凝固層の層厚さに変化を生じ
る程度までライナー内面の熱伝達率が不均一になること
　３− はない。

（実施例）第１図は本発明の冷却鋳型（１）を示しており、該冷却
鋳型は、銅製の筒状モールド（３）を環状の冷却ジャケ
ット（４）で包囲し、該ジャケットの外周及び底面を耐
火物層（５）で保護している。

冷却ジャケット（４）内部には冷却水が充満する氷室（
４１）が形成されている。

モールド（３）の内面には、上端がら下端部の近傍に達
する内ネジ（３２）が形成されている。

上記モールド（３）に筒状ライナー（２）が螺合されて
いる。

ライナー（２）は、窒化ホウ素等の、熱伝導性及び耐熱
性の優れた材料にて形成され、上端にフランジ（２１）
、下端部にネジ部の存在しない筒部（３２）を有し、該
筒部（３２）とフランジ（２１）との間に前記モールド
（３）の内ネジに螺合する外ネジ（２３）を形成してい
る。

然して、冷却鋳型（１）を、上部は場面がら臨出させ、
下部を溶湯（７）中に浸けてライナー（２）　４− 内に溶湯（７）を浸入させる。

ライナー（２）を包囲する冷却ジャケット（４）内の冷
却水によって、溶湯（７）を型孔に沿って冷却凝固させ
つつ、凝固層をピンチローラ等による引上げ装置（６）
にて逐次引上げて、管体を連続鋳造する。

ライナー（２）はモールド（３）に螺合され、両者の軸
心が自動的に一致しているため、従来のエアーギャップ
の問題は解消され、肉厚の均一度の高い鋳造管体を形成
できる。

実験例溶湯の成分（重量％）ＣＱ、５　　Ｃｒ２５　　ＮＬ３５　　Ｆｅ残部ライナ
ーの内径０ｍｍ溶湯凝固層の引上げ速度４００　ｍｍ／ｍｉｎ上記条件（溶湯の温度、冷却条件等の他条件は同じとす
る）の下での本発明鋳型と従来鋳型　５− 　− によって製造した鋳造管体を比較する。

成して螺合することもできる等、特許請求の範囲に記載
の範囲で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の冷却鋳型の一例を示す断面図、第２図
は従来例の冷却鋳型の断面図、第３図は第２図■−■線
に沿う断面図である。（１）・・・冷却鋳型　　（２）・・・モールド（２３
）・・・外ネジ　　　（３）・・・ライナー（３２）・
・・内ネジ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）筒状のモールド（３）を冷却ジャケット（４）に
て包囲すると共に該ジャケット（４）を耐火物層（５）
で保護し、モールド（３）の内面に耐熱性のライナー（
２）を嵌合して構成した引上げ連続鋳造用冷却鋳型に於
て、ライナー（２）に外ネジ（２３）、モールド（３）
に内ネジ（３２）を形成して、ライナー（２）をモール
ド（３）に螺合したことを特徴とする引上げ連続鋳造用
鋳型。