JPH03123192A - 静止画像伝送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フレーム間輝度・クロマ信号分離によって得
られる輝度信号およびクロマ信号を伝送するための静止
画像伝送装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、静止画像伝送装置では映像信号を輝度信号とクロ
マ信号（色信号）に分離する方法として、（イ）トラッ
プ−バンドパス方式と（ロ）クシ形フィルタ方式とが存
在していた。（イ）トラップバンドパス方式は、３．８
５ＭＨｚのトラップとバンドパスフィルタを用い、映像
信号から色信号が特に集中している色副搬送波周波数付
近の信号のみを取り出す。これに対して（ロ）＜シ形フ
ィルタ方式は、１ライン型または２ライン型のくし形フ
ィルタを用いて、クロック信号の歯の形のスペクトルの
映像から輝度信号とクロマ信号の分離を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

このうちトラップ−バンドパス方式では、輝度信号の帯
域が３ＭＨｚ程度のためにエツジの切れが悪い画像とな
るという問題があった。これに対してくし形フィルタ方
式を用いると、斜めの高域成分が劣化した画像になると
いう問題があった。

そこで本発明の目的は、映像信号を輝度信号とクロマ信
号に分離する際の画像の劣化を低減させることのできる
静止画像伝送装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明では、（ｉ）ディジタルコンポジット信号を１フ
レーム分遅延させる遅延手段と、（ｉｉ）この遅延手段
に入力されるディジタルコンポジット信号とこれから出
力されるディジタルコンポジット信号とを加算して輝度
信号を出力する加算器と、（ｉｉｉ　）遅延手段に人力
されるディジタルコンポジット信号とこれから遅延して
出力されるディジタルコンポジット信号とを減算してク
ロマ信号を出力する引算器と、（ｉｖ）これら輝度信号
とクロマ信号をそれぞれ圧縮符号化して伝送する静止画
像伝送部とを静止画像伝送装置に具備させる。ここで、
遅延手段としては例えばディジタルコンポジット信号を
１フレーム分蓄えるフレームメモリを使用すればよい。

すなわち本発明では、１フレーム時間だけ異なったディ
ジタルコンポジット信号を互いに加算または減算し、こ
れによって輝度信号またはクロマ信号を求めて画像の劣
化の低減を図ることにしている。

〔実施例〕

以下、実施例につき本発明の詳細な説明する。

第１図は本実施例の静止画像伝送装置を表わしたもので
ある。この静止画像伝送装置は、ディジタルコンポジッ
ト信号１１を入力するフレームメモリ部１２と、このフ
レームメモリ部１２から出力されるディジタルコンポジ
ット信号１３と入力側のディジタルコンポジット信号１
１を加算する加算器１４と、フレームメモリ部１２から
出力されるディジタルコンポジット信号１３から入力側
のディジタルコンポジット信号１１を引算する弓算器１
５とを備えている。加算器１４からは輝度信号１６が、
また引算器１５からはクロマ信号１７がそれぞれ出力さ
れ、静止画像伝送部１８に供給され、ここから図示しな
いモデム（変復調装置）に送られることになる。

このような構成の静止画像伝送装置に入力されるディジ
タルコンポジット信号１１は、ＮＴＳＣ（Ｎａｔｉｏｎ
ａｌ　Ｔｅ１ｅｖｉｓｉｏｎ　Ｓｙｓｔｅｍ　Ｃｏｍｍ
１ｔｔｅｅ）方式のアナログコンポジット信号を図示し
ないＡ／Ｄ変換器でディジタル信号に変換したものであ
る。

ディジタルコンポジット信号１１は、フレームメモリ部
１２に書き込まれる。フレームメモリ部１２は１フレー
ム分のディジタルコンポジット信号１１を格納するメモ
リである。したがって、フレームメモリ部１２に入力さ
れるディジタルコンポジット信号１１と出力されるディ
ジタルコンポジット信号１３とは、データとして画面上
の位置は同じで、１フレーム時間、すなわち３３．３ｍ
５（ミリ秒）だけ離れた関係となる。すなわち、２つの
ディジタルコンポジット信号１１．１３は、同じ輝度成
分を持ち、クロマ成分の絶対値は同じでその符号だけが
違う。

これを式で表わすと、例えば入力側のディジタルコンポ
ジット信号１１がＹ＋Ｃであれば、出力側のディジクル
コンポジット信号１３がＹ−Ｃとなる。ただし、ここで
符号Ｙは輝度信号を表わし、符号Ｃはクロマ信号を表わ
している。

そこで、加算器１４において両ディジタルコンポジット
信号１１．１３を加算すると、（Ｙ＋ｃ）＋（ｙ−ｃ）
となって輝度成分のみが取り出され、輝度信号１６が得
られることになる。また、引算器１５において両ディジ
クルコンポジット信号１１．１３を引算すると、（Ｙ＋
Ｃ）−（ＹＣ）となってクロマ成分のみが取り出され、
クロマ信号１７が得られる。これら輝度信号１６および
クロマ信号１７は、画像の空間方向のフィルタ分離によ
って得られたものではないため、エンコードされる前の
輝度信号やクロマ信号と同等の帯域を持ち、劣化がない
。

以上のようにして分離された輝度信号１６とクロマ信号
１７は、静止画像伝送部１８に入力される。静止画像伝
送部１８では、これらの輝度信号１６とクロマ信号１７
をそれぞれ独立して圧縮符号化し、これを後段のモデム
を介して伝送する。

伝送された画像は、これを受信したデコード側でＲＧＢ
モニタ等に劣化の少ない画像として表示されることにな
る。

〔発明の効果〕

このように本発明によれば、フレームメモリ等の遅延手
段に入力する前の信号とこの遅延手段から出力される信
号を用いてディジタルコンポジット信号を輝度信号とク
ロマ信号に分離することにしたので、画像の劣化があま
り生じない静止画像の伝送を行うことができるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における静止画像伝送装置の
回路構成の概要を示すブロック図である。 １１・・・・・・ディジタルコンポジット信号、１２・
・・・・・フレームメモリ部、 １４・・・・・・加算器、１５・・・・・・引算器、１
６・・・・・・輝度信号、１７・・・・・・クロマ信号
、８・・・・・・静止画像伝送部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ディジタルコンポジット信号を１フレーム分遅延さ
   せる遅延手段と、 この遅延手段に入力されるディジタルコンポジット信号
   とこれから出力されるディジタルコンポジット信号とを
   加算して輝度信号を出力する加算器と、 前記遅延手段に入力されるディジタルコンポジット信号
   とこれから出力されるディジタルコンポジット信号とを
   減算してクロマ信号を出力する引算器と、 これら輝度信号とクロマ信号をそれぞれ圧縮符号化して
   伝送する静止画像伝送部 とを具備することを特徴とする静止画像伝送装置。 ２、遅延手段はディジタルコンポジット信号を１フレー
   ム分蓄えるフレームメモリであることを特徴とする請求
   項１記載の静止画像伝送装置。