JPH03121267A - ディーゼルエンジンの始動装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの始動装置

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Publication number
JPH03121267A
JPH03121267A JP25854589A JP25854589A JPH03121267A JP H03121267 A JPH03121267 A JP H03121267A JP 25854589 A JP25854589 A JP 25854589A JP 25854589 A JP25854589 A JP 25854589A JP H03121267 A JPH03121267 A JP H03121267A
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JP
Japan
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glow plug
intake air
valve
diaphragm
starting
Prior art date
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Pending
Application number
JP25854589A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ozaki
康博 尾崎
Kazuhiko Takaichi
高市 一彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP25854589A priority Critical patent/JPH03121267A/ja
Publication of JPH03121267A publication Critical patent/JPH03121267A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はディーゼルエンジンの始動装置に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来のディーゼルエンジンにおいては、一般には吸気通
路にバルブを設けておらず、吸気量を絞ることは行われ
ていなかった。
なお、アイドル時の騒音低減のためあるいは始動時の着
火性改善のために吸気量を絞ることか提案されているが
、エンジン始動時に始動トルクを効果的に軽減できる程
度に吸気量を絞ることは従来全く行われていなかった。
(発明が解決しようとする課題) 従来は始動時に吸気量を絞らないので、始動トルクが大
きく、ローブ等を手で引張る手動式の始動では強い力を
要し、またスタータモータを用いる電気式の始動では容
量の大きなスタータモータを要する。
すなわち従来は、始動トルクを効果的に軽減できる程度
に吸気量を絞ると、圧縮行程における燃焼室内の空気の
最高温度が低下して着火しないと考えられていた。した
がって始動時の着火性改善のために吸気量を絞る従来の
提案においては、吸気量を絞ることにより吸気に仕事を
与えて圧縮時の最高温度を上昇させるために、エンジン
の充填効率を数%低下させる程度に吸気量を絞っており
、始動トルクを効果的に軽減できる程度に吸気量を絞る
という発想は全く見られない。またアイドル時の騒音低
減のために吸気量を絞る従来の提案においては、アイド
ル運転を確実に継続できるように吸気量を相当絞ってい
るが、この従来方式のものはアイドリング時のみに適用
するものであって、始動時に始動トルクを軽減するもの
ではない。
しかしながら本発明の発明者らの実験によると、始動ト
ルクを効果的に軽減できる程度に吸気量を絞っても、吸
気量を全(絞らない場合と比較して圧縮時の最高温度は
低下しないことが判明した。
そしてこの事実に着目して、本出願の出願人により始動
時に吸気量を絞る提案が既になされているが(例えば特
願昭83−330695)、この場合は自己着火限界以
下にまで吸気量を絞ることができなかったので、始動ト
ルクの軽減に限界があった。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、本発明のディーゼルエンジン
の始動装置は、ディーゼルエンジンの吸気経路に配置さ
れて吸入空気量を制限する吸気量制限手段と、燃焼室に
臨むグロープラグとを設け、エンジン始動時に、前記吸
気量制限手段により吸気量を絞ってエンジン始動トルク
を軽減し、かつ前記グロープラグにより強制着火させる
構成としたものである。
(作用) 吸気量制限手段により第1回目の吸気行程で吸気量を絞
ると、燃焼室の空気量が少ないので、次の圧縮行程にお
いてピストンを上昇させるのに必要な力は小さい。しか
もグロープラグにより強制着火させるので、吸気量を自
己着火限界以下に絞ることができ、始動トルクは大幅に
軽減される。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第5図に基づいて説
明する。
第1図は本発明の一実施例におけるディーゼルエンジン
の始動装置の概略構成図、第2図は同始動装置を備えた
ディーゼルエンジンの側面図で、1はシリンダヘッドで
あり、このシリンダヘッド1には吸気経路としての吸気
通路2が形成されている。吸気通路2の上流側の端部は
エアクリーナー3を介して大気に開放されており、吸気
通路2の下流側の端部には吸気弁4が配置されている。
シリンダヘッド1の上にはボンネット5が固定されてお
り、このボンネット5には弁腕室6が形成されている。
シリンダヘッド1にはシリンダブロック7の燃焼室8に
臨む燃料噴射ノズル9およびグロープラグ10が装管さ
れている。ボンネット5には自動解除式(例えばオート
リターン式)の排気デコンブレバ−(以下「デコンプレ
バー」と称す)11の軸12が回動自在に支持されてお
り、軸12の周囲にはリターンばね(図示せず)か設置
されている。デコンブレパー11には、はぼ半円形の突
起11aが一体に突設されていると共に、軸12の付近
にロッド14の一端部がピン結合されており、ロッド1
4の他端は空気圧式ポンプ装置の一例としてのダイヤフ
ラム式ポンプ装置15のダイヤフラム16に連結されて
いる。ダイヤフラム式ポンプ装置15のダイヤフラム室
17には、ダイヤフラム16をロッド14側に付勢する
コイルばね18が設置されている。ダイヤフラム式ポン
プ装置15のダイヤフラム室17は連通管20を介して
空気圧式アクチュエータの一例としてのダイヤフラム式
アクチュエータ21のダイヤフラム室22に連通してお
り、ダイヤフラム式アクチュエータ21のダイヤフラム
23にはロッド24の一端が連結されている。ダイヤフ
ラム式アクチュエータ21のダイヤフラム室22には、
ダイヤフラム23をロッド24側に付勢するコイルばね
25が設置されている。ロッド24の他端部はレバー2
6の一端部にビン結合されており、レバー26の他端部
は吸気通路2に回動自在に設置された弁の一例としての
スロットル弁27の軸28の外周に嵌合固定されている
。スロットル弁27には、閉弁時の吸気量を適切に維持
するための孔27aが形成されている。連通管20から
は分岐管29が分岐しており、分岐管29の先端はエア
フィルター30を介して大気に開放されている。分岐管
2つには弁装置31が介装されており、弁装置31は互
いに並列に接続された逆止弁32と絞り流路33とによ
り構成されている。逆止弁32は連通管20側からエア
フィルター30側へのみ空気の通過を許容する。デコン
プレパー11の近傍にはデコンブレパー11の突起11
aにより開閉されるスイッチ手段としてのリミットスイ
ッチ35が配置されており、このリミットスイッチ35
はボンネット5に固定されたブラケット36に取付けら
れている。リミットスイッチ35はタイマーリレー等を
内蔵したコントローラ37に電気的に接続されており、
コントローラ37はグロープラグ10と予熱ブザー38
とバッテリー39とに電気的に接続されている。コント
ローラ37は、リミットスイッチ35からの検出信号に
基いて、グロープラグ10および予熱ブザー38にバッ
テリー39からの駆動電流を供給する。予熱ブザー38
は、グロープラグ10のす熱開始から予熱時間に相当す
る時間の開作動する。なお、スロットル弁27は、スロ
ットル弁27を駆動するダイヤフラム式ポンプ装置15
やダイヤフラム式アクチュエータ21等と共に、始動時
に吸気量を絞る吸気量制限手段40を構成している。ま
た図面には現れていないが、周知のように弁腕室6はク
ランクケースの内部に連通しており、また周知のように
、デコンブレパー11を第1図に実線で示す状態から仮
想線で示す状態まで右回りに回動させることにより排気
弁が下方へ押し下げられて開弁する。さらに周知のよう
に、手動式の始動では、始動用のロープを引張ることに
よりピストンが上下動し、排気行程において、排気弁が
さらに下方に押し下げられて全開状態になり、デコンプ
レパー11はリターンばねの付勢力により左回りに回動
して実線で示す姿勢に戻る。
次に動作を説明する。まず始動用のロープを軽く引張り
、圧縮位置を捜す。ピストンが圧縮位置になればロープ
を引張る抵抗が大きくなるのですぐにわかる。圧縮位置
がみつかれば、その時点で始動用のロープを引張る作業
を中断し、デコンプレパー11を第1図の仮想線のよう
に右側に倒して排気デコンブ状態にセットする。これに
よりデコンプレパー11の突起11aがリミットスイッ
チ35の検出ロッドを押圧するので、リミットスイッチ
35が閉成し、コントローラ37に検出信号が供給され
る。これによりコントローラ37は、グロープラグ10
にバッテリー39からの電源を供給して発熱させると同
時に、グロープラグ10の予熱時間に相当する時間の間
、予熱ブザー38に駆動電流を供給して吹鳴させる。一
方、デコンブレパー11のセットにより、排気弁が開弁
じて排気デコンブ状態になると共に、ロッド14が右側
に押されて、ダイヤフラム式ポンプ装置15のダイヤフ
ラム16がコイルばね18の付勢力に抗して変形し、ダ
イヤフラム室17の空気が連通管20に押出されるが、
これにより弁装置31の逆IL弁32が開弁するので、
空気は逆II−弁32を通って大気に放出される。した
がってダイヤフラム式アクチュエータ21のダイヤフラ
ム室22の圧力は上昇せず、スロットル弁27は全開の
ままである。そしてグロープラグ10の予熱が完了する
と、予熱ブザー38の吹鳴が停止するので、この時点で
始動用のロープを本格的に引張る。これによりピストン
が上下動し、第1回目の排気行程に入った途端に排気弁
が排気デコンブ状態よりもさらに大きく開弁され、デコ
ンプレパー11はリターンばねの付勢力により左回りに
回動して第1図の実線の状態にリターンする。これによ
りリミットスイッチ35は開成するが、この後もコント
ロ−ラ37は所定時間の間グロープラグ10への通電を
継続させる。一方、デコンプレパー11のリターンによ
りロッド14が左側に引張られてダイヤフラム式ポンプ
装置15のダイヤフラム16が変形し、連通管20を介
して互いに連通しているダイヤフラム式ポンプ装置15
のダイヤフラム室17とダイヤフラム式アクチュエータ
21のダイヤフラム室22とが共に負圧になる。このと
き、逆止弁32は負正により閉弁するので、逆止弁32
を通って大気が侵入することはない。ダイヤフラム式ア
クチュエータ21のダイヤフラム室22が負圧になると
、ダイヤフラム23がコイルばね18の付勢力に抗して
変形し、ロッド24が上側に引張られ、レバー26か左
回りに回動して、スロットル弁27が第1図の仮想線の
ように全閉する。この後、ダイヤフラム式アクチュエー
タ21のダイヤフラム室22の圧力は、弁装置31の絞
り流路33から僅かずつ流入する空気により徐々に大気
圧に近付く。そしてダイヤフラム式アクチュエータ21
のダイヤフラム室22の負圧がコイルばね25により設
定されたセット荷重と平衡する圧力まで上昇すると、ス
ロットル弁27が開き始め、ついには全開する。すなわ
ち、弁装置31の絞り流路33の断面積を適切な大きさ
に設定することにより、スロットル弁27の開き始め時
点を第1回目の吸気行程の完了時以降の適当な時期にす
ることができる。
以上の動作のタイミングを第3図に示す。第3図(a)
はデコンプレパー11の動作タイミング、同図(b)は
予熱ブザー38の動作タイミング、同図(C)はグロー
プラグ10への通電のタイミング、同図(d)はピスト
ン位置、同図(e)はダイヤフラム式アクチュエータ2
1のダイヤフラム室22の圧力、同図(f)はスロット
ル弁27の弁開度をそれぞれ示している。なお第3図(
e)のPlは、コイルばね25により設定されたセット
荷重と平衡する圧力まで上昇した時点におけるダイヤフ
ラム式アクチュエータ21のダイヤフラム室22の圧力
であり、この時点からスロットル弁27が開き始める。
ところで、第1回目の爆発行程の直前に第1回目の燃料
噴射が行われるが、このときは排気デコンプ状態である
ので着火しても有効な仕事はしない。また第1回目の吸
気行程で吸気弁4が開弁じ、ピストンが下降すると、ス
ロットル弁27の孔27aを介して空気が燃焼室8に供
給される。このときスロットル弁27の孔27aは流路
断面積が吸気通路2と比較して非常に小いので、燃焼室
8に供給される空気の量はスロットル弁27が開弁して
いる時と比較して少なく、吸気量が絞られたことになる
。本実施例では自己着火限界以下(例えば圧縮圧)月5
kg / c4 )にまで吸気−を絞っている。第2回
目の圧縮行程においては、デコンブレパー11はリター
ンしており、排気デコンプ状態が解除されて排気弁が閉
弁しているが、第1回目の吸気行程における吸気量が少
ないので、ピストンを上昇させるのに大きな力は不要で
ある。特に本実施例では自己着火限界以下に吸気量を絞
っているので、吸気量が非常に少ないことから、小さな
力で始動用のロープを引張ることができる。そして第2
回目の爆発行程の直前で燃料噴射か行われ、着火する。
このとき、吸気量は自己着火限界以下に絞られているが
、グロープラグ10により強制着火させるので、良好に
着火する。以後、スロットル弁27が開弁を開始する頃
まで、グロープラグ10による強制着火が繰返される。
スロットル弁27が開弁すると、吸気行程において吸気
量か絞られることはなく、エンジン回転数が従来のエン
ジンと同様に上昇し、所定の回転数に達する。
ここで、始動時にスロットル弁27を開弁させたままで
吸気量を絞らない場合、始動用のロープを引張るための
力(以下「ロープ引き力」という)Fは第4図(a)の
ようになり、エンジン回転数nは第4図(b)のように
なる。また始動時にスロットル弁27を閉弁させて吸気
量を絞った場合、ロープ引き力Fは第5図(a)のよう
になり、エンジン回転数nは第5図(b)のようになる
。すなわち、吸気量を絞らない場合、吸気量が多いので
爆発により得られるエンジン回転数の差Δn■が大きく
、エンジン回転数nの上昇率は大きい。
しかしフライホイールの慣性力GD2のみで圧縮を乗越
えられる下限のエンジン回転数NOか大きく、したがっ
てロープ引き力Fの山の頂点F11゜F12が大きくな
る。これに対し始動時に吸気量を絞った場合、フライホ
イールの慣性力GD”のみで圧縮を乗越えられる下限の
エンジン回転数N1がNOよりも小さくなり、したがっ
てロープ引き力Fの山の頂点F21.  F22がFl
l、  F12よりも小さくなる。ところが吸気量が少
ないので爆発により得られるエンジン回転数の差Δn2
が小さい。
すなわちエンジンの始動時におけるエンジン回転数の上
昇率が小さいのであるが、このような状況下では、ある
回転数以下でスロットル弁27を急激に開弁した場合、
エンジン回転数がNlを越えていても圧縮乗越しができ
ず、エンジンが停止したり、あるいは逆転することがあ
る。そこで本実施例では、弁装置31の絞り流路33(
第1図)の流路断面積を適切に設定することにより、エ
ンジン回転数がNoを越えるまでスロットル弁27が全
開にならないようにしている。なお第4図および第5図
において横軸は時間であり、矢印のTは圧縮トップのタ
イミングを示している。
このように、エンジンの始動時にスロットル弁27によ
り吸気量を絞るので、圧縮行程におけるピストンの上昇
に必要なトルクを効果的に軽減できる。しかもグロープ
ラグ10を設けて強制着火できるようにしたので、吸気
量を自己着火限界以下にまで絞ることができる。したか
って手動始動式のディーゼルエンジンの場合、始動に要
する力を効果的に軽減でき、力の弱い者でも始動作業を
楽に行える。また電気始動式のディーゼルエンジンの場
合、クランキング力を効果的に軽減できるので、スター
タモータの容量を小さくでき、軽量コンパクト化および
低コスト化を図ることができる。また自己着火限界以下
にまで吸気量を絞らない場合でも、グロープラグ10に
より着火が確実になり、始動の失敗を良好に防止できる
。また本実施例のように、デコンブレパー11の操作に
よりグロープラグ10に通電するためのりミツトスイッ
チ35か作動するように構成すれば、グロープラグ10
に通電するための特別な操作が不要であり、エンジンの
始動作業を容易かつ迅速に行える。また本実施例のよう
に、弁装置31によりスロットル弁27の開弁時期を調
整して、エンジン回転数がNOに達するまで吸気絞りを
継続するように構成すれば、エンジンの停止や逆転を良
好に防止できる。また本実施例のように、自動復帰式の
デコンブレパー11を用い、デコンブレパー11のリタ
ーンによりスロットル弁27が閉弁するように構成すれ
ば、スロットル弁27の閉弁操作を別途行う必要がなく
、始動作業を容易かつ迅速に行える。また本実施例のよ
うに、スロットル弁27を駆動するための空圧回路を、
弁装置31を介して大気に連通しているだけでその他の
部分は完全に密閉されている構成にすれば、空圧回路内
に潤滑面等がミストの状態で侵入する恐れがなく、した
がって長期間使用しても弁装置31の絞り流路33が油
等で閉塞してしまうというような事故がないことから、
信頼性および耐久性に優れている。また本実施例の構成
では、リンク機構等のメカニカルな部分がほとんどない
ので、摩耗等に起因する誤動作や故障がなく、このこと
からも信頼性および耐久性に優れていると同時に、上記
のような優れた利点を有するにもかかわらず全体の構造
が比較的簡単であり、安価に製作できる。
(別の実施例) 第6図は別の実施例におけるディーゼルエンジンの始動
装置の概略構成図で、第1図のデコンプレパー11の代
わりに、リコイルスタータ43を利用して、スロットル
弁27の閉弁およびグロープラグ10への通電のタイミ
ングを取るように(^1成したものである。リコイルス
タータ43は周知のように、リコイルケース44と、リ
コイルケース44内に回動自在に配置されて始動用のロ
ープであるリコイルロープ45が巻回されたりコイルド
ラム46と、グリップ47をつかむ等してリコイルロー
プ45を少し引張ることによりリコイルドラム46から
突出する出退風48と、フライホイール(図示せず)に
直接取付けられたりコイルプーリ49とにより構成され
ており、リコイルローブ45を引張ることによりリコイ
ルドラム46が回動し、出退型48がリコイルプーリ4
9に係合した状態でリコイルドラム46と一体に回動す
るので、フライホイールが回動してエンジンが始動する
。リコイルケース44はコントローラ37に電気的に接
続されている。リコイルケース44にはブラケット51
を介して空気圧式ポンプ装置の一例としてのダイヤプラ
ム式ポンプ装置52が取付けられており、ダイヤフラム
式ポンプ装置52のダイヤフラム53にはロッド54の
一端が固定されている。ロッド54の他端部には孔54
aが形成されており、リコイルローブ45は孔54を貫
通している。ダイヤフラム53はコイルばね55により
ダイヤフラム室56側に付勢されており、ダイヤフラム
室56は連通路20を介してダイヤフラム式アクチュエ
ータ21のダイヤフラム室22に連通している。クラン
ク軸58はコンロッド59を介してピストン60に連結
されている。
導電性材料からなるリコイルケース44はエンジン本体
に対して電気的に絶縁されており、導電性祠料からなる
出退型48はリコイルケース44に対して電気的に導通
状態にあり、導電性材料からなるリコイルプーリ49は
エンジン本体に対して電気的に導通状態にある。したが
って出退型48がリコイルプーリ49に係合することに
よりリコイルケース44がエンジン本体に電気的に接続
されて接地される。すなわちリコイルスタータ43はス
イッチ手段61を構成している。またダイヤフラム式ポ
ンプ装置52のダイヤフラム室56が負圧になると連通
路20を介してダイヤフラム式アクチュエータ21のダ
イヤフラム室22が負圧になり、スロットル弁27が閉
弁する。すなわちダイヤフラム式ポンプ装置52は吸気
量制限手段62の一部を構成している。なおこの実施例
ではデコンプレバーは設けられていないが、周知のデコ
ンプ機構(図示せず)は設置されている。
第7図はこの実施例における始動装置の電気結線図であ
り、バッテリー39の陽極はリレーXGの常開接点XG
Iの一端とコントローラ37の電源スィッチSWOの一
端とに接続されており、リレーXGの常開接点XGIの
他端はグロープラグ10を介して接地されている。電源
スィッチSWOの他端は、リレーXOのコイルを介して
スイッチ手段61の一端に接続されていると共に、リレ
ーXOのトランスファー接点XO1の共通端子とタイマ
ーリレーT2の常閉接点T21の一端とタイマーリレー
T3の常閉接点T31の一端とに接続されている。リレ
ーXOのトランスファー接点XOIの常閉側端子はリレ
ーX2の常開接点X21の一端に接続されており、リレ
ーX2の常開接点X21の他端はタイマーリレーT3の
コイルを介して接地されている。タイマーリレーT2の
常閉接点T21およびタイマーリレーT3の常閉接点T
31の他端はリレーXiの常開接点Xllの一端に接続
されており、リレーXOのトランスファー接点XO1の
常開側端子はリレーX1の常開接点Xllの他端とリレ
ーXG 、Xi 、X2およびタイマーリレーTl。
T2のコイルの一端とタイマーリレーT1の常閉接点T
llの一端とに接続されている。タイマーリレーT1の
常閉接点Titの他端は予熱ブザー38を介して接地さ
れており、バッテリー3つの陰極とスイッチ手段61の
他端とリレーXG、XI。
X2およびタイマーリレーTI 、T2のコイルの他端
とは接地されている。
したがってエンジンの始動時に、オペレータがコントロ
ーラ37の電源スィッチSWOをオンにして、圧縮位置
を捜すためにリコイルローブ45を軽く引張ると、出退
型48がリコイルプーリ49に接触してスイッチ手段6
1が閉成したことになるので、リレーXOのコイルに通
電されてトランスファー接点X01が切換わり、リレー
XG、X1、X2およびタイマーリレーTl、T2のコ
イルに通電されると共に、予熱ブザー38に通電されて
予熱ブザー38が吹鳴する。リレーXGのコイルへの通
電により常開接点XGIが閉成し、グロープラグ10に
通電されると共に、リレーX1のコイルへの通電により
常開接点Xllが閉成し、リレーXlが自己保持される
。タイマーリレーTIはグロープラグ10の予熱時間に
相当する遅延時間Ll(例えば8秒)に設定されており
、コイルへの通電が開始されてから8秒経過後に常閉接
点Tllが開成して予熱ブザー38が吹鳴を停止する。
これでグロープラグ10の予熱が完了したことがわかる
から、オペレータはりコイルローブ45を本格的に引張
る。これによりダイヤフラム式ポンプ装置52のロッド
54がリコイルローブ45によって引き下げられ、ダイ
ヤフラム53がコイルばね55の付勢力に抗して変形す
るので、ダイヤフラム室56が負圧になり、ダイヤフラ
ム室56と連通性20を介して連通しているダイヤフラ
ム式アクチュエータ21のダイヤフラム室22も負圧に
なる。これによりスロットル弁27が閉弁し、以後第1
図の実施例と同様の動作によりエンジンが始動する。
以上の動作における電気系統の動作タイミングを第8図
に示す。第8図において、(a)はスイッチ手段61の
動作タイミング、(b)はリレーXOの動作タイミング
、(C)はリレーXIの動作タイミング、(d)はリレ
ーX2の動作タイミング、(e)はタイマーリレーTI
の動作タイミング、(f)はタイマーリレーT2の動作
タイミング、(g)はタイマーリレーT3の動作タイミ
ング、(h)は予熱ブザー38の動作タイミング、(i
)はリレーXGの動作タイミング、(j)はグロープラ
グ10の動作タイミングであり、tlはタイマーリレー
TIの設定遅延時間、tzはタイマーリレーT2の設定
遅延時間、t3はタイマーリレーT3の設定遅延時間で
ある。ここで、オペレータが圧縮位置を捜すためにリコ
イルローブ45を軽く引張って出退風48とリコイルプ
ーリ49とが接触した後に、リフィルローブ45から手
を離した場合について説明する。この場合、(a)の仮
想線のようにスイッチ手段61が一旦閉成した後に開成
し、(b)の仮想線のようにリレーXOのコイルに通電
されなくなるが、リレーX1が自己保持されているので
、グロープラグ10等への通電は継続される。またオペ
レータがリコイルローブ45から手を離した後、時間t
3が経過すればタイマーリレーT3がタイムアツプして
常閉接点T31が開成するが(図示せず)、このときは
まだタイマーリレーT2がタイムアツプしていないので
常閉接点T21が閉成しており、リレーXtの自己保持
が継続される。しかしタイマーリレーT2の設定遅延時
間【2は例えば10秒であるので、予熱ブザー38の吹
鳴が停止してからtz−tiの時間すなわち2秒以内に
オペレータがリコイルローブ45を本格的に引張る動作
を開始しないと、常閉接点T21が開成し、リレーX1
の自己保持が解除されて、グロープラグ10への通電は
遮断される。
なおエンジンの始動が完了してオペレータがリコイルロ
ーブ45から手を離せば、t3時間後にタイマーリレー
T3がタイムアツプして常閉接点T31が開成し、リレ
ーX1の自己保持が解除されてグロープラグ10への通
電は遮断される。
このように、この実施例によれば、デコンプレバーを設
けていないディーゼルエンジンにも本発明を適用できる
第9図はさらに別の実施例におけるディーゼルエンジン
の始動装置の概略構成図で、第6図のダイヤフラム式ポ
ンプ装置52の代わりに、ソレノイド63によりダイヤ
フラム式アクチュエータ21を駆動するようにしたもの
である。ソレノイド63のプランジャ64は、一端がダ
イヤフラム式アクチュエータ21のダイヤフラム23に
連結され、他端がリンク装置64aを介してスロットル
弁27のレバー26に連結されている。ソレノイド63
はグロープラグ10と並列に接続されており、したがっ
てグロープラグ10への通電と同じタイミングで通電さ
れてプランジャ64を引上げ、スロットル弁27を閉弁
させると共にダイヤフラム室22を負圧にする。その他
の動作は第6図の実施例と同様である。なお第9図にお
いては、スロットル弁27の閉弁状態を実線で示し、開
弁状態を仮想線で示している。
第10図は第9図の実施例における始動装置の各部の動
作タイミングを示しており、(a)はスイッチ手段61
の動作タイミング、(b)は予熱ブザー38の動作タイ
ミング、(C)はグロープラグ10への通電のタイミン
グ、(d)はソレノイド63への通電のタイミング、(
e)はダイヤフラム式アクチュエータ21のダイヤフラ
ム室22の圧力、(f)はスロットル弁27の動作タイ
ミング、(g)は排気デコンブ機構の動作タイミング、
(h)はエンジン回転数である。
この実施例におけるコントローラ37は、第6図の実施
例とほとんど同じ構成であり、第7図の回路において、
グロープラグ10と並列にソレノイド63を接続したも
のである。したがって電気的な動作もほとんど同じであ
り、第8図の動作タイミングにおいて、グロープラグ1
0の動作タイミングと全く同様のソレノイド63の動作
タイミングを付加したものである。
この実施例によれば、ソレノイド63により電気的にダ
イヤフラム式アクチュエータ21を駆動するので、連通
管20(第1図、第6図)の長さによるダイヤプラム式
アクチュエータ21の動作不良等を考慮する必要がなく
、設計の自由度が大きいと同時に信頼性の向上を図るこ
とができる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、エンジンの始動時
に吸気量制限手段により吸気量を絞るので、圧縮行程に
おけるピストンの」二昇に必要なトルクを効果的に軽減
できる。しかもグロープラグを設けて強制着火できるよ
うにしたので、吸気量を自己着火限界以下にまで絞るこ
とができる。したがって手動始動式のディーゼルエンジ
ンの場合、始動に要する力を大幅に軽減でき、力の弱い
者でも始動作業を容易かつ迅速に行える。また電気始動
式のディーゼルエンジンの場合、クランキング力を大幅
に軽減できるので、スタータモータの容量を極力小さく
でき、軽量コンパクト化および低コスト化を図ることが
できる。また自己着火限界以下にまで吸気量を絞らない
場合でも、グロープラグにより着火が確実になり、始動
の失敗を良好に防止できる。
また、排気デコンプレバーに連動するスイッチ手段から
の信号に基いて、排気デコンプレバーのセットによりグ
ロープラグへの通電が開始される構成とすることにより
、グロープラグに通電するための特別な操作が不要であ
り、エンジンの始動作業を容易かつ迅速に行える。
また、リコイルスタータに連動するスイッチ手段からの
信号に基いて、リコイルスタータの操作によりグロープ
ラグへの通電が開始される構成とすることにより、グロ
ープラグに通電するための特別な操作が不要でエンジン
の始動作業を容易かつ迅速に行えると同時に、排気デコ
ンプレバーを備えていないエンジンにも適用できる。
また、リコイルスタータに連動するスイッチ手段からの
信号に基いて、リコイルスタータの操作によりグロープ
ラグへの通電が開始され、さらに吸気量制限手段に、吸
気経路に配置された弁と、リコイルスタータに連動して
弁を駆動する空気圧式ポンプ装置とを設けて、リコイル
スタータの操作により弁が閉弁する構成とすることによ
り、閉弁あるいはグロープラグへの通電のための特別な
操作が不要でエンジンの始動作業を容易かつ迅速に行え
ると同時に、排気デコンプレバーを備えていないエンジ
ンにも適用でキル。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるデイ−セルエンジン
の始動装置の概略構成図、第2図は同始動装置を備えた
ディーゼルエンジンの側面図、第3図はエンジン始動時
における各部動作タイミングの説明図、第4図は吸気量
を絞らない場合におけるエンジン始動時のロープ引き力
およびエンジン回転数の説明図、第5図は吸気量を絞っ
た場合におけるエンジン始動時のロープ引き力およびエ
ンジン回転数の説明図、第6図は本発明の別の実施例に
おけるディーゼルエンジンの始動装置の概略構成図、第
7図は同始動装置の電気結線図、第8図はエンジン始動
時における電気系統の動作タイミングの説明図、第9図
は本発明のさらに別の実施例におけるディーゼルエンジ
ンの始動装置の概略構成図、第10図はエンジン始動時
における各部動作タイミングの説明図である。 2・・・吸気通路(吸気経路)、8・・・燃焼室、10
・・・グロープラグ、11・・・デコンプレバー、27
・・・スロットル弁(弁)、35・・・リミットスイッ
チ(スイッチ手段) 、40,62.65・・・吸気量
制限手段、43・・・リコイルスタータ、52・・・ダ
イヤフラム式ポンプ装置(空気圧式ポンプ装置)、61
・・・スイッチ手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ディーゼルエンジンの吸気経路に配置されて吸入空
    気量を制限する吸気量制限手段と、燃焼室に臨むグロー
    プラグとを設け、エンジン始動時に、前記吸気量制限手
    段により吸気量を絞ってエンジン始動トルクを軽減し、
    かつ前記グロープラグにより強制着火させる構成とした
    ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動装置。 2、グロープラグは、排気デコンプレバーに連動するス
    イッチ手段からの信号に基いて、前記排気デコンプレバ
    ーのセットにより通電を開始される構成としたことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のディーゼルエン
    ジンの始動装置。 3、グロープラグは、リコイルスタータに連動するスイ
    ッチ手段からの信号に基いて、前記リコイルスタータの
    操作により通電を開始される構成としたことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載のディーゼルエンジンの
    始動装置。 4、吸気量制限手段は、吸気経路に配置された弁と、リ
    コイルスタータに連動して前記弁を駆動する空気圧式ポ
    ンプ装置とを有し、前記リコイルスタータの操作により
    前記弁が閉弁する構成としたことを特徴とする特許請求
    の範囲第3項に記載のディーゼルエンジンの始動装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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