JPH03121005A - プラスチック製ボタン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、傾斜することのできるボタンヘッドプレー
トと、釘で留めることのできる、回転対称体の形をした
ボタン下部部品とを有するプラスチック製ボタンに関す
るものである。

〈従来の技術〉 このようなプラスチック製ボタンは、例えば明細書ＥＰ
Ｏ２９１０４７Ａ２によって周知されたものがある。

このボタンの場合には、ボタンヘッドプレートは比較的
薄い閉じられた壁によって中空の胴部と結合される。そ
して、この部分は広いボタンヘッドプレートリングから
内側に向って伸び、次にゆるやかな曲線でボタン下部部
品のシリンダ状の外壁と接している。この壁はその全長
にわたってフレキシブルに作られている。これによって
ボタンヘッドプレートは手の指で押すことによっていず
れの方向にも傾斜させることができる。ボタンヘッドプ
レートのボタン下部部品のところにおけるこのような薄
肉の壁によるフレキシブルな状態は、ボタンヘッドプレ
ートがボタン孔の中に、より容易に挿入することができ
るという長所を持っている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、ボタンを繰り返して使用する場合には、
この薄肉の壁が損傷したり破損したりする危険を生ずる
のである。この場合、ボタンを掛けたり外したりするよ
うな通常の使用条件の他に“遊び半分“にボタンを操作
することがあることも考慮に入れるべきである。

従って、この発明の目的は、このような種類のプラスチ
ック製ボタンが、ボタンのヘッドプレートとボタン下部
部品との間に良好な傾斜可能性を保持しながら十分な耐
久性を持って接合されるような構造を作ることである。

く課題を解決するための手段〉 この目的を達成するために、プラスチック製ボタンは、 傾斜することのできるボタンヘッドプレートと、釘で留
めることの出来る回転対称体の形をしたボタン下部部品
とを有するプラスチック製ボタンであって、 前記ボタンヘッドプレート（１）には中空の胴部（２）
が形成され、この胴部はその下端に内側に向って突出す
るリング形状のフランジ（８）を持ち、前記ボタンヘッ
ドプレートから分離された前記ボタン下部部品（３）は
、その上端に、円錐形をしていて漸次その直径が小さく
なる首部（１０）を備えており、この首部（１０）は前
記リング形状フランジ（８）が弾性的に拡がることによ
って前記中空の胴体（２）の中に押し込んで嵌めること
ができ、この押し込んで嵌められた状態において、前記
首部の肩（ＩＩ）によって前記リング形状フランジ（８
）とかみ合ってこれを支える ことを特徴とする。

〈発明の作用効果〉 この発明の一つの実施例によれば、ボタンヘッドプレー
ト（１）は中空胴部（２）を持ち、そしてボタン下部部
品（３）と互いに切り離して型に注入形成されて、次い
で押し込んではめ込まれる。

この押し込んではめる作業を容易に行うことができるよ
うに、この発明の特にすぐれた実施例によれば、ボタン
下部部品（３）の首の上端の縁（１２）がその周囲に均
等に配置された三つの引きちぎることのできるブリッジ
部分（１３）を介してボタンヘッドプレート（１）の中
空胴部（２）と一体に接合することができる。これによ
って二つの部品はただ一つの注入型の中で製造すること
ができるのみでなく、又同時に押し込んではめ込む場合
に、互いに正しい位置を取ることができ、このことは、
押し込んではめ込む作業を著しく簡単にすることができ
る。

請求項第３項によるボタンの構造の場合に、次のことが
達成できる。すなわち、円錐形をした首部（ｌＯ）をリ
ング形状フランジ（８）の中に′押し込む場合に、空洞
（１４）があるために首部（１０）は内側に向って弾性
的に変形することができる。

請求項第４項によるボタンの構造の場合に、次のような
利点がある。すなわち、リング形状フランジ（８）は押
し込んではめられた後に、首部（１０）の肩部（１１）
の幅全体を支持面として利用することができ、すべての
側に向って自由に傾斜することができる。また、ベース
プレート（４）は釘で留めた場合に次のことが可能にな
る。すなわち、ボタン下部部品（３）は、ベースプレー
ト（４）の上に支えられているボタンヘッドプレート（
１）の胴部（２）によってヘッドプレートを確実に保持
する。これによって、美学的な理由から必要とされる金
属被覆プレートは、釘で下部部品を留める前にボタンヘ
ッドプレート（１）の上に取り付けることができる。

〈実施例〉 この発明の特に優れた実施例は、添付される図面に示さ
れている９次に、これについてより詳細に説明する。

図に示されたプラスチック製ボタンは、中空の胴部（２
）を有するボタンヘッドプレート（１）と、回転対称体
の形状をしたボタン下部部品（３）とからなる。

この下部部品（３）はベースプレート（４）を備えてい
る。このベースプレート（４）は、釘（６）によって布
地のような支持材料（５）の上にボタンを取り付けるた
めに使用される。この釘（６）は支持材料（５）の裏側
からボタン下部部品（３）の中に予め作られた針孔（７
）の中に打ち込まれる。

中空の胴部（２）は、その下端に内側に向って突出する
リング形状のフランジ（８）を有する。その中央にボタ
ン下部部品（３）を収容するために、それと対応した大
きな孔（９）を備えている。

ボタン下部部品（３）は、その上端の胴部（２）と向い
合った端に、円錐形をしていて漸次直径が小さくなる首
部（ｌＯ）を有する。この首部（１０）の肩部（１１）
によって押し込んではめ込まれた状態において、リング
形状フランジ（８）とかみ合ってこのフランジ（８）を
支える（第３図及び第４図参照）。

上側の首部の縁（１２）はその外径“Ｋ、”がリング形
状フランジの孔（９）の直径“Ｒ”よりも若干小さくな
っていて、首部の上縁（１２）は、三つの引きちぎるこ
とのできるブリッジ部分（１３）を介してフランジの孔
（９）と単一体となるように接合されている。この三つ
のブリッジ部分（１３）は第２図に示す如く、リング形
状フランジ（８）のまわりに均等に分布されている。

円錐形をした首部（１０）は、その肩部（ＩＩ）のとこ
ろで外径“Ｋ、”がフランジ孔の直径“Ｒ”よりも若干
大きくなっているので、この首部（１０）はリング形状
フランジ（８）が弾性的に拡大された状態でフランジ孔
（９）の中に押し込むことができる。

この首部（ｌＯ）をフランジ孔（９）の中に押し込むの
を容易にするために、ボタン下部部品（３）の首部（１
０）の部分の中に、針孔（７）に較べて直径の大きなく
り抜き空洞（１４）を備えている。これによって首部（
１０）はフランジ孔（９）の中に押し込む場合に若干内
側に向って変形して圧縮される。

ボタン下部部品（３）の上でボタンヘッドプレート（１
）及び胴部（２）が傾斜運動を行うのを容易にするため
に、肩部（１１）の下側に置かれたボタン下部部品（３
）の外壁（１５）はベースプレート（４）に達するまで
円錐形で漸次直径が小さくなるような形状に作られてい
る。

ボタンヘッドプレート（１）は、同様なボタンで通常行
なわれている如く、装飾的な金属製の被】プレート（１
６）を有し、この被覆プレート（１６）はその縁（１７
）のところでボタンヘッドプレート（１）の裏側に曲げ
られてこれとかみ合せる。

ボタンは押し込んではめ込む前に予め被覆プレート（１
６）をヘッドプレート（１）に取り付けた状態で供給さ
れ、第３図に示す如く、布地のような支持材料（５）の
上に容易に釘で打ちつけることができる。その際に、裏
側から釘（６）を打ち込んでいる間、胴部（２）はリン
グ形状フランジ（８）によってベースプレート（４）の
上に支えられている。

【図面の簡単な説明】

図は一実施例を示し、 第・１図は、単一体に型に注入して作られたプラスチッ
ク製ボタンの断面図であって、押し込んではめ込む前の
状態における断面図、 第２図は、ボタンヘッドプレートの平面図、第３図は、
布地の上に取り付ける場合に押し込んではめ込まれたボ
タンの断面図、 第４図は、取り付けられたボタンが傾斜した位置にある
状態の断面図である。 １・・・ボタンヘッドプレート、 ２・・・中空の胴部、 ３・・・ボタン下部部品、 ８・・・リング形状フランジ部、 １０・・・首部、 １１・・・肩部。 特　　許　　出　　願　　人 ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、４

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）傾斜することのできるボタンヘッドプレートと、
   釘で留めることの出来る回転対称体の形をしたボタン下
   部部品とを有するプラスチック製ボタンであって、 前記ボタンヘッドプレートには中空の胴部が形成され、
   この胴部はその下端に内側に向つて突出するリング形状
   のフランジを持ち、 前記ボタンヘッドプレートから分離された前記ボタン下
   部部品は、その上端に、円錐形をしていて漸次その直径
   が小さくなる首部を備えており、この首部は前記リング
   形状フランジが弾性的に拡がることによつて前記中空の
   胴体の中に押し込んで嵌めることができ、この押し込ん
   で嵌められた状態において、前記首部の肩によつて前記
   リング形状フランジとかみ合つてこれを支える ことを特徴とするプラスチック製ボタン。
2. （２）前記首部の上端の縁は、引きちぎることのできる
   ブリッジ部分を介して、前記リング形状フランジと単一
   体に接合されることを特徴とする請求項第１項に記載の
   プラスチック製ボタン。
3. （３）前記ボタン下部部品は、円錐形状の前記首部の中
   に、針孔に比較して、より直径の大きなくり抜き空洞を
   備えていることを特徴とする請求項第１項又は第２項に
   記載のプラスチック製ボタン。
4. （４）前記ボタン下部部品の外壁は、前記肩部の下側で
   円錐形状をしており、その直径が漸次小さくなつている
   ことを特徴とする請求項第１項ないし第３項のいずれか
   に記載のプラスチック製ボタン。
5. （５）前記ボタン下部部品はベースプレートを有し、こ
   のベースプレートの直径は、前記中空の胴部の外径に対
   応していることを特徴とする請求項第１項ないし第４項
   のいずれかに記載のプラスチック製ボタン。