JPH03120033A - ラジアルタイヤの更生方法 - Google Patents

ラジアルタイヤの更生方法

Info

Publication number
JPH03120033A
JPH03120033A JP1257722A JP25772289A JPH03120033A JP H03120033 A JPH03120033 A JP H03120033A JP 1257722 A JP1257722 A JP 1257722A JP 25772289 A JP25772289 A JP 25772289A JP H03120033 A JPH03120033 A JP H03120033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
belt ply
tire
ply layer
tread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1257722A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Okamoto
慶三 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP1257722A priority Critical patent/JPH03120033A/ja
Publication of JPH03120033A publication Critical patent/JPH03120033A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラジアルタイヤの更生方法に関する。
更に詳しくは低温加硫条件下にスチールベルトと良好な
接着力が得られるラジアルタイヤの更生方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、タイヤの磨耗したトレッドゴムを更新して更生タ
イヤを製造する方法としては2つの方法が行なわれてい
る。その第1は例えば特公昭57−26945号公報に
開示されているように、損傷したタイヤのスチールベル
ト層を剥離したのち、残存スチールベルト層上に未加硫
ゴムと組成物よりなる接着シートを貼着し、次いで未硫
化ゴム引きの補充用スチールベルト層を重ね、その上に
未加硫のトレッドゴムを張りつけて、加硫金型中で加圧
しつつ加熱して、加硫一体出する方法である。
これをホットプロセス又はリモールド方式と呼んでいる
一方、特公昭55−39456号公報に示されているよ
うに、磨耗したタイヤのトレッドゴムのみを除去したの
ち、その上に予め所要のトレッド模様に予備加硫成形し
た帯状のトレッドゴムを未加硫ゴムよりなる接若剤を介
して貼若し、モールドなしに低温加硫して更生タイヤを
得る方法が行なわれている。これをコールドプロセス又
はプレキュア方式と呼んでいる。
前者の更新するスチールベルト層とトレッドゴムを一体
にモールド加硫する方法は、トレ・ソド幅、及び直径の
多様化したオリジナルタイヤの品種毎に別々の更新用の
加硫金型を用意する必要があり、高価な金型の稼動率が
低くなり、コストが嵩むという欠点があった。又高温、
高圧の加硫釜を必要とし、大工場でなければ実施が困難
という問題もあった。
これに対して、コールドプロセスは次のような長所を持
つため、米国ではすでに一般的であり、欧州でも主流に
なりつつある。
即ち低温加硫であるため、更生加硫時の熱履歴が少ない
ため、タイヤケースの耐久性が優れている。またモール
ドが不要であるので、今後増々多様化するタイヤサイズ
にフレキシブルに対応できる。また設備投資が少なく、
作業に熟練が不要なため、小作業所など多拠点で製造で
き、ユーザ密青のサービスができる。
コールドプロセスにおいて、台タイヤのベルトに損傷が
ない場合は、前記したように、予めプレキュアしたトレ
ッドを貼り合わせるだけで十分であるが、走行過多やカ
ット受傷やセパレーション等によって、ベルトに損傷が
ある場合は、リベルトと称して、jJA (IJしたベ
ルトを取り除き、新たにベルトを貼り合わせた上に、更
にプレキュアしたトレッドを貼り合わせる必要が出てく
る。
例えば特開昭61−290041号公報等に開示されて
いる。
また、このタイヤの加熱、加硫時に環状の保護リングを
タイヤ内周に接して配置する特開昭62−116131
号公報も開示されている。
コールドプロセスにおいては、新たに追加されたベルト
において、スチールコードとコーティングゴムとを強力
に接着する必要がある。従来、新たに追加されるベルト
はスチールコードを未加硫のゴムで被覆したものが使用
されていたが、このベルトが介在する個所はトレッドと
ケーシングの境界部分であり、最も加硫がおくれる部分
である。
そこでスチールコードをゴムで被覆し、これを加硫した
後、表面をパフし、糊の塗布被覆を設けたベルト(ブレ
ーカ−)の準備材料も特開昭54−138201号公報
で開示されてん)る。
しかしながら、新たに追加されるベルトのスチールコー
ドとゴムとの接着ばかりでなく、損傷ベルトを除去する
ときに刃先をコード面に沿わせながら送り込み、不良ス
チールコード層を剥ぎ取るが、この時スチールコードが
露出した状態になったり、スチールコード、特に表面の
銅合金メツキ層、を一部間つけることが起る。このよう
な時はトレッド接着時にリベルト用クツションゴム又は
リベルト用スペースゴムと、このスチールコードとを加
硫接着する必要がある。
また、この新規ベルトプライ層と台タイヤ中のベルトブ
ライ層の接骨においても、間にリベルト用クツションゴ
ムを使用する場合と新規ベルトプライ層のゴムで接着さ
せる場合があるが、この接骨と、新規ベルトプライ層と
りベルト用スペースゴムとの接骨、更に新規ベルトプラ
イ層とプレキュア済トレッドゴムとの接着、この場合プ
レキュアトレッド用クッションシートを介在させること
が多いが、これらの接着を強力に行う必要がある。
金属とゴムを接骨するには、接若剤を使用する方法及び
加硫剤を含む未加硫ゴムと金属とを圧首し、加硫と同時
に接着する方法がある。このような接着剤又は加硫用ゴ
ムシートにナフテン酸コバルトやステアリン酸コバルト
のようなコバルト有機酸塩を配合することが従来より知
られている。
例えば特開昭55−137947号公報が開示されてい
る。
これらのコバルト有機酸塩を配合したゴム組成物は、通
常のタイヤ加硫温度(一般に大型車両用のタイヤでは1
45℃以上)では十分な接着力が得られるが、更生タイ
ヤのコールドプロセス(−般に大型用両用タイヤで加硫
温度135℃以下)では、通常加硫時間で十分な接着力
が得られないという問題があった。また十分な接着力を
得るには、極めて長時間の加硫時間が必要で生産性が低
く、実生産には適しない。
また本出願人は特公昭56−19820号公報において
、ゴム100重量部に対して、コバルトのアセチルアセ
トナートをコバルトの重量にして0.01〜1重量部配
合した金属との接着が良好なゴム組成物を開示している
。しかしながら、この場合も、実施例で明らかなように
145℃、30分という、高温タイヤ加硫温度における
ものであった。
ナフテン酸コバルト等のコバルトの有機酸塩におけると
同様に加硫温度135℃以下というコールドプロセスで
は十分な接着力が得られないのではないかと考えられて
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、スチールコードとゴムとの接着を強固
に行うゴム組成物、又、新規ベルトプライ層と台タイヤ
のベルトプライ層、或いはプレキュア済トレッドゴムと
の接着を強力に行うクッションシート等のゴム組成物に
特定のゴム組成物を使用することによって、加硫温度が
135℃以下の温度のコールドプロセスにおいて、トレ
ッドとケーシングとの境界部分で、最も加硫がおくれる
部分においても、通常の作業時間内に強力な接着を完了
させるラジアルタイヤの更生方法を提供することである
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、新規ベルトプライ層のゴム組成物、リベル
ト用りッヨンシート、リベルト用スペースゴム、プレキ
ュアトレッド用クッションシート等のゴム組成物にアセ
チルアセトンコバルト類を配合して、コールドプロセス
による低温加硫を行ってみたところ、ナフテン酸コバル
ト等コバルトの有機酸塩では考えられなかった強力な接
着が可能であることを見い出し、更に保存貯蔵中の酸化
劣化も少ないことを知見し本発明を完成した。
すなわち本発明は少なくとも1層のベルトプライ層を残
して、波山ベルトプライ層を除去した台タイヤに少なく
とも1層以上の新規ベルトプライ層を貼設し、しかる後
、該新規ベルトプライ層の上側にプレキュアしたトレッ
ドゴムを積層し、加熱加硫一体出するラジアルタイヤの
更生方法において、 該新規ベルトプライ層として、天然ゴム、ポリイソプレ
ンゴム、ポリブタジェンゴム及びスチレン−ブタジェン
共車合ゴムよりなる群より選ばれた少なくとも1種のゴ
ム成分100重量部に対して、少なくともアセチルアセ
トンコバルト類をコバルト金属分として0.01〜1.
0重量部、硫黄を2〜10重量部を配合してなるゴム組
成物によりスチールコードを被覆してなるベルトプライ
層を1層以上貼設し、該トレッドゴムを積層した後、1
35℃を越えない加硫温度にて加熱加硫することを特徴
とするラジアルタイヤの更生方法である。
またリベルト用クッションシート、リベルト用スペース
ゴム、トレッド用クッションシートよりなる群から選ん
だ少なくとも1つにも、アセチルアセトンコバルト類と
硫黄を配合した該ゴム組成物を使用する前記のラジアル
タイヤの更生方法である。アセチルアセトンコバルト類
とは、アセチルアセトンコバルト、アミノアセチルアセ
トンコバルト等の、アセチルアセトンコバルト及びその
誘導体を表わす。
更生タイヤニ場では、通常第1次選別と第2次選別が行
なわれている。受は入れた古タイヤを外部観察して、更
新しても使用できないタイヤを摘出して、残りを更新工
場へ送る。
第2次選別では、第1次選別のタイヤをパフ機に掛けて
トレッドゴムを除去し、外部観察では発見できなかった
タイヤの内部状態を観察して、トレッドのみの更新でよ
いかどうかの適否を決める。
トレッドのみの更新でよいタイヤについては、表面を研
削して、均整に調整した後、天然生ゴムに硫黄を添加し
、加硫促進剤等のゴム配合剤を添加した通常の加硫接若
用のゴム組成物よりなるトレッド用クッションシートを
介して、その上にトレッド模様を付して予備加硫したト
レッドゴムを貼り合わせて、加硫接骨すればよい。トレ
ッドゴムは予めl・レッド模様を形成して、予備加硫し
た長いイ1)状のトレッドゴムをタイヤの周長に合わせ
て必要な長さに適宜切断して用いる。このトレッド用ク
ッションシートに本発明の方法で用いるゴム組成物を用
いても差し支えない。特に台タイヤのベルトプライ層の
スチールコードの一部が露出しているような場合は必ず
使用する必要がある。
前記の選別において、台タイヤとして、トレッドゴムの
みの更新には不適格と判断される古タイヤの約70%は
、スチールコード層のセバレーンヨンとスチールコード
層まで釘や石等が貫通した穴から水が浸入してスチール
コードが著しく錆びているものとである。
このようにスチールコード層に故障があれば、疲労した
又は損傷した不良スチールコード層の下面の一端に切込
みを入れ、両刃の刃先を持った切断具を差込み、再びタ
イヤを回転して、切断具を順次反対側へ向って、刃先を
コード面に沿わせながら送り込み、不良スチールコード
層を剥ぎ取り、その剥離面をグラインダーで均整にする
可塑性製品においては、実際問題として、スチール補強
層の偏心、または生産現場におけるパフ機へのタイヤの
装着の精度等、色々な要因によって実際には周方向に偏
ってパフされ、スチールコドのゴムとの接希をよくする
ために施された真鍮メツキが剥ぎ取られるところが必ず
生起されるものである。
グラインダーで均整にされたスチールコードの露出した
面は、埋設ゴムとスチールコードとが交互に条列を作っ
て、露出しており、ここに有機溶剤系の接着剤を塗布し
ても、溶剤のぬれの悪いスチールコードへは接着剤が付
着しに<<、ぬれの良いゴムへ集中して併行して、接若
力のバラツキを大きくしていたものであった。
本発明はこのように、少なくとも1層のベルトプライ層
を残して、被傷ベルトプライ層を除去した台タイヤに少
なくとも1層以上の新規ベルトプライ層を貼設し、しか
る後、新規ベルトプライ層の上側にプレキュアしたトレ
ッドを積層して、加熱加硫一体出するラジアルタイヤの
更生方法に関する。このプレキュアとは半加硫又は加硫
済いずれてあってもよい。
図面について、更に説明する。第1図は旧ベルトプライ
層2層を残して、被傷ベルトプライ層を除去した台タイ
ヤに新規ベルトプライ層2層を貼設し、トレッド用クツ
ションゴムを介してトレッドを積層し、加熱加硫一体出
した更生タイヤの完成品の断面図を示す。第2図は第1
図の更生タイヤを作る過程の各部分品を示した分解断面
図である。第2図について説明すると、1は台タイヤ、
2は台タイヤ中に残存した健全なベルトプライ層である
。このベルトプライ層の表面を均整に調整し、その上に
新規ベルトプライ層5を必要枚数貼着するが、この時新
規ベルトブライ層5の被覆ゴムの厚さ、リベルト用スペ
ースゴム6のゲージによっては省略してもよいが、リベ
ルト用クッションシート4を介在させることが好ましい
。リベルト用スペースゴム6は新規ベルトプライ層を貼
設後にその表面を均整にするために設けるものである。
この新規ベルトプライ層5とりベルト用スペースゴムの
表面にプレキュアトレッド用クッションシート7を介在
させてプレキュアトレッドゴムを積層させて加熱加硫圧
若する。このプレキュアトレッド用クッションシート7
はトレッドベルト間のセパレーション防止のため、トレ
ッドゴム3と新規ベルトブライ層5間に介在させた方か
好ましい。
この新規ベルトプライ層5用のゴム組成物としては、前
を己したよう1こアセチルアセトンコバルト類、加硫剤
としての硫黄を必須成分として添加するが、この他に目
的に応じて各種配合剤が添加される。
加硫促進剤は各種のものが用いられるが、中でもスルフ
ェンアミド系のものが好んで用いられる。
スルフェンアミド系の促進剤の中でも、比較的加硫速度
が速い促進剤CZ(N−シクロヘキシル2−ベンゾチア
ジルスルフェンアミド)や促進剤NS(N−ターシャリ
ー−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
が、加硫速度とスチルコードとの接着速度とのバランス
が取り易く好ましい。必要に応じCZやNSと他の促進
剤、例えばDM(ジベンゾチアジルジスルフィド)等の
チアゾール系促進剤、あるいは促進剤TT(テトラメチ
ルチウラムジスルフィド)やTS(テトラメチルチウラ
ムモノスルフィド)等のチウラム系促進剤と併用するこ
とにより、接着速度の調整が取れる。
加硫速度の遅い促進剤DZ (N,N’  −ジシクロ
へキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)を
用いる時は、促進剤DM又は促進剤TTやTS等と併用
して、加硫速度を速くすることが望ましい。
本発明では新規ベルトプライ層5のゴムとスチールコー
ドとの接着力を強化するゴムの必須成分としてのアセチ
ルアセトンコバルト類をゴム100重量部に対し、コバ
ルトの重量にして0、01〜1、0重量部品合するが、
この量は0、01重量部未満ではその効果が小さすぎ、
又1、0重量部超では老化後のゴム物性の低Fを来たす
ので良くない。
又、加硫の必須成分としてゴム100重量部に対し、硫
黄を2〜10重量部を配合するが、2重量部未満では、
十分なCUXS−SX −ゴム結合を生成できず接着が
悪い、又10重量部超では老化後のゴム物性の低下を来
たすので良くない。
その他のゴム配合剤として、例えば、有機過酸化物;亜
鉛華やステアリン酸などの加硫促進助剤;加硫遅延剤;
老化防止剤;カーボンブラック、ホワイトカーボン、樹
脂などの補強剤;シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、クレーのような充填剤:VE物曲、動物油など
の軟化剤;可塑剤粘若付与剤;ペプタイザー:着色剤な
どがあり、目的に応じて適宜配合される。
新規ベルトプライ層は原則としてhtiゴムは未加硫で
あることが好ましいが、作業性をよくするために接着に
影響が出ない程度にベルト表面を電子線等により半加硫
にしておいてもよい。
プレキュアトレッド用クッションシート7やリベルト用
クッションシート4は通常の加硫接着用のゴム組成物よ
りなるシートを用いてよいが、新規ベルトプライ層の披
mゴムと同じゴム組成物である未加硫ゴムシートを用い
てもよい。
このように台タイヤのベルトプライ層の上に新規ベルト
プライ層とプレキュア済トレッドゴムを積層した後、タ
イヤ内腔に空気圧を充填し、弾性エンベロープて被フし
たタイヤ全体を、この圧力より若干低い圧力に保持して
、積層した層を圧着させながら、加硫?M度135℃以
下で加熱加硫して一体化する。このように135℃以下
、通常120〜125℃の低い温度で、しかも60〜8
0分間という短い作業時間内で、強力な粘着力を発現さ
せることができることが、本発明の最も特徴とするとこ
ろである。これは専らアセチルアセトンコバルト類の配
合によるもので、ナフテン酸コバルトでは、同一時間で
は接着力が著しく低く、同一接着力を発現させるには極
めて長時間を必要とする。更にコバルト有機酸塩を配合
したゴム組成物は特に未加硫状態での酸化老化が著しい
のに対し、アセチルアセトンコバルト類はゴム質の酸化
老化を常温ではほとんど促進しないため、配合後加硫ま
での所要時間に制約がなく、長時間貯蔵にも耐えるため
、生産性及び資源節減面からも極めて優れている。
この加硫温度が、更生加硫時135℃超ではホットプロ
セスと同様になって、タイヤケースに対する熱履歴が大
きくなり、ケースの耐久性、例えばブライエンドセパレ
ーンヨン性のようなビード耐久性、ベルトエンドセパレ
ーション性のようなベルト耐久性を損なうので好ましく
ない。
〔作 用〕
スチールコードは通常ゴムとの接着力を向上させるため
真鍮(プラス)メツキされている。この時、金属とゴム
との接骨はCuxS−5x  −ゴムのようにゴムとC
uxSの間に硫黄架橋が形成されることによって接着す
ると言われている。コバルトはCuxS中の格子欠陥に
入りこのCuxS膜の生成速度をコントロールし、より
強固な膜を形成することにより接着力を高めると推定さ
れる。
145℃のような高温加硫条件下では、コバルト有機酸
塩は容易にゴム中に溶解し、又容易に有機酸とコバルト
に解離するが、本件のような125℃程度の低温加硫条
件下では、容易に解離し難いため、十分な接着力が得ら
れない。
一方、アセチルアセトンコバルト類即ちアセチルアセト
ンコバルト或いはアミノアセチルアセトンコバルト等は 7\ φ (アミノアセチルアセトンコバルト) 低温でも解離が速いため、十分な接着力が得られると考
えられる。これに加えて、加硫促進剤として、スルフェ
ンアミド系促進剤の中では、比較的加硫の速いCZ、N
Sを適用するとか、もっと加硫速度の速いチアゾール系
促進剤(例えばDM)、あるいはこれらの併用系を用い
るとよいことが分かった。
〔実施例〕
以下に実施例によって、本発明を更に具体的に説明する
が、本発明は、この実施例によって同等限定されるもの
ではない。
(実施例1,2,3、比較例1,2.3)ベルトゴム組
成物は第2表に示す配合内容のものを準備し、加硫条件
は第1表に示す条件で行った。ドラムテストと接着力テ
ストによって更生タイヤの評価を行った。
スチールコードとしてはプラスメツキスチールコードを
使用し、第2表のゴム組成物で被覆圧延した。しかる後
、角度72°に裁断し、3ベルト用としてIII 1.
55 m+w、4ベルト用としてIll 75 mr*
のトリートをl(Hし、リベルト材とした。
リベルト用クッションシートも第2表に示すゴム組成物
をゲージ1n+++、中175mmにシーテイングした
。リベルト用スペースゴムも同様に第2表に示すゴム組
成物を所要のコンタ−に押し出した。
台タイヤは、同一ユーザーでほぼ走行履歴の等しい走行
済タイヤ(サイズ1000R20,14PR1路線トラ
ツク、良路約10万廟走行品)を集め、第1、第2ベル
トを残して、同一形状にバフして得た。
プレキュアしたトレッド、プレキュアトレッド用クッシ
ョンシートはすべて同一のものを準備した。
これらの部材を第2図に示すように順次成型はり合わせ
た後、コールド加硫用、加硫缶に入れ、第1表の缶内温
度、加硫時間で加硫して、更生タイヤを得た。
タイヤNo1〜6のものをドラムテスト用及び接着力テ
スト用に各々2木製作した。
この更生タイヤより第3図に示すように、接むカテスト
用サンプルを切り出し、第3ベルト接打力をテストし、
接管破壊状態を観察した。
接着力は、剥離角度180″、剥離速度50mm/分で
、スチールコードを:#utlするに要する力をδかl
定した。
ドラムテストは、750V20のリムに組み、内圧7.
 25kg/c+&に充填後、径3mのドラムにJIS
150%荷重で押しつけ、速度60km/11rてタイ
ヤ故障まて連続走行させた。
(第2表) ((Q 考) A A C:  アセチルアセトンコバ
ルトナフテン酸CO:ナフテン酸コバルト タイヤk1.23.4では、接着力も高く、破壊状態も
10096ゴムの凝集破壊であり、スチールコードとゴ
ムが強力に接着しているのが分る。
ゴム組成物■を用いたタイヤN015では、接着力は極
めて低く、ゴムの凝集破壊は10%でスチールコードと
ゴム界面が露14j した。■のゴム組成物を用いて、
加硫時間を2倍に延長したが(タイヤNo、6 )完全
な接着を得ることは、できなかった。
ドラムテストについて、加硫温度か低く、1Lつ組成物
■又は■を用いたタイヤ(タイヤNo、1.2゜3)で
は、故障までの走行距離が長く良好であったが、加硫温
度が[高くなると(タイヤNO,4)、加硫時熱履歴が
大きくなり、ベルトゴムの耐久性が低下してくるため、
故障までの走行距離が短くなった。
組成物■を用いたタイヤ(タイヤNo、5.6)は、た
とえ加硫温度が低くても、ゴム−コード接着力が不足し
ており、ドラム走行中に接着不良による3ベルト711
#を起こしたため、やはりドラムライフ自身は短くなっ
た。
〔発明の効果〕
本発明は、アセチルアセトンコバルト類が、135℃以
下という低温加硫においても、金属とゴムとの接百力を
強化するという知見にもとづき、新規ベルトプライ層に
硫黄と共に所定量配合したので、コールドプロセスにお
いても、短い加硫時間でスチールコードとゴムとの強力
な接着力を発揮させることができるので生産性が極めて
優れている。
コールドプロセスの有する設備投資が少なく、作業に熟
練が不要なため、小作業所など多拠点で製造ができ、ユ
ーザー密着のサービスができる利点、タイヤケースに対
する熱履歴を小さくできるという利点と相まって、優れ
たタイヤ更生方法である。
コバルト有機酸塩を配合したゴム組成物は、特に未加硫
状態での酸化劣化が著しいのに対し、アセチルアセトン
コバルト類はゴム質の酸化劣化を常温では殆ど促進しな
いため、配合後、加硫までの所要時間に制約がなく、長
期貯蔵にも耐えるため、生産性、資源節減の而からも極
めて優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図は旧ベルトブライ層2層を残して、波間ベルトブ
ライ層を除去した台タイヤに新規ベルトプライ層を貼設
し、トレッドゴムを積層し、加熱加硫一体出した更生タ
イヤの完成品の断面図である。 第2図は第1図の更生タイヤを作る過程の各部分品を示
した分解断面図である。 第3図は第1図の新規ベルトプライ層より接着力テスト
用サンプル切り出し部を示した断面説明図である。 1・・・台タイヤ、2・・・台タイヤ中のベルトプライ
層、3・・・プレキュア済トレッドゴム、4・・・リベ
ルト用クツションゴム、5・・・新規ベルトプライ層、
6・・・リベルト用スペースゴム、7・・・プレキュア
トレッド用クッションシート、8・・・リム、9・・・
第1ベルト、10・・・第2ベルト、11・・・第3ベ
ルト、12・・・第4ベルト、13・・・プライコード
、14・・・接着力テスト用サンプル切り出し部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1層のベルトプライ層を残して、被傷
    ベルトプライ層を除去した台タイヤに少なくとも1層以
    上の新規ベルトプライ層を貼設し、しかる後、該新規ベ
    ルトプライ層の上側にプレキュアしたトレッドゴムを積
    層し、加熱加硫一体化するラジアルタイヤの更生方法に
    おいて、該新規ベルトプライ層として、天然ゴム、ポリ
    イソプレンゴム、ポリブタジエンゴム及びスチレン−ブ
    タジエン共重合ゴムよりなる群より選ばれた少なくとも
    1種のゴム成分100重量部に対して、少なくともアセ
    チルアセトンコバルト類をコバルト金属分として0.0
    1〜1.0重量部、硫黄を2〜10重量部を配合してな
    るゴム組成物によりスチールコードを被覆してなるベル
    トプライ層を1層以上貼設し、該トレッドゴムを積層し
    た後、135℃を越えない加硫温度にて加熱加硫するこ
    とを特徴とするラジアルタイヤの更生方法。
  2. (2)リベルト用クッションシート、リベルト用スペー
    スゴム、トレッド用クッションシートよりなる群から選
    んだ少なくとも1つにも、アセチルアセトンコバルト類
    と硫黄を配合した該ゴム組成物を使用する請求項1記載
    のラジアルタイヤの更生方法。
JP1257722A 1989-10-04 1989-10-04 ラジアルタイヤの更生方法 Pending JPH03120033A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1257722A JPH03120033A (ja) 1989-10-04 1989-10-04 ラジアルタイヤの更生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1257722A JPH03120033A (ja) 1989-10-04 1989-10-04 ラジアルタイヤの更生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03120033A true JPH03120033A (ja) 1991-05-22

Family

ID=17310196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1257722A Pending JPH03120033A (ja) 1989-10-04 1989-10-04 ラジアルタイヤの更生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03120033A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100967843B1 (ko) * 2007-12-31 2010-07-05 전북대학교산학협력단 공평성 보장을 위한 동적 확률 패킷 마킹 방법
JP2011207165A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Bridgestone Corp タイヤの製造方法及びタイヤ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100967843B1 (ko) * 2007-12-31 2010-07-05 전북대학교산학협력단 공평성 보장을 위한 동적 확률 패킷 마킹 방법
JP2011207165A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Bridgestone Corp タイヤの製造方法及びタイヤ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3240208B2 (ja) 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤを提供する方法
EP1579985B1 (en) Method of retreading a tire having a detectable carcass cushion layer
US8636044B2 (en) Reduced weight precured tread band for retreaded tire
US8776849B2 (en) Retreaded tire
JPH02155811A (ja) 装飾サイドウォールを備えたタイヤ
JP2012531348A (ja) ベーストレッドに整合したトレッドバンドを有するリトレッドタイヤ
CA2245295A1 (en) Tire tread compounds comprising partially crosslinked natural rubber
EP0713896A1 (en) Methods for achieving improved bond strength between unvulcanized and vulcanized rubbers
JP5379313B2 (ja) 台タイヤの製造方法及びタイヤの製造方法
JPH0765031B2 (ja) 内部に穴または欠陥を有するエラストマー製品の周囲温度における修理
JPWO2012057357A1 (ja) 台タイヤ及びタイヤの製造方法
CN103534104B (zh) 充气轮胎
JP2014159524A (ja) ゴム組成物、それを用いたタイヤの製造方法、並びに、該ゴム組成物を用いたタイヤ用ゴム部材
JP5385466B2 (ja) 台タイヤ及びタイヤの製造方法
JPH03120033A (ja) ラジアルタイヤの更生方法
JP3533008B2 (ja) ソリッドタイヤの製造方法
JP2004224278A (ja) 更生タイヤ用トレッド及び更生タイヤ
US2090256A (en) Tire retreading method and product
JP2014177071A (ja) タイヤの製造方法
JPH05154941A (ja) リキャプタイヤの製造方法及びリキャプタイヤ
JP2004188610A (ja) 更生タイヤの製造方法
CN101396873A (zh) 强化复新子午线轮胎的方法
JP3084207B2 (ja) ソリッドタイヤの製造方法
JP5068875B1 (ja) 空気入りタイヤの製造方法
JP5466288B1 (ja) 空気入りタイヤ