JPH03119730A - 半導体装置及び同装置を用いた記憶素子 - Google Patents

半導体装置及び同装置を用いた記憶素子

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JPH03119730A JP25546989A JP25546989A JPH03119730A JP H03119730 A JPH03119730 A JP H03119730A JP 25546989 A JP25546989 A JP 25546989A JP 25546989 A JP25546989 A JP 25546989A JP H03119730 A JPH03119730 A JP H03119730A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、トンネル効果による負性抵抗特性と増幅作
用を兼備する半導体装置及び、同装置を備えたフリップ
フロップに関する。
(従来の技術) 二電極間に負性抵抗特性を有する半導体装置としては、
例えば、トンネルダイオードや共鳴トンネルダイオード
がある。これらの素子を用いれば、通常のMOSFET
 (MO3構造電界効果型トランジスタ)などを用いる
場合よりも、少数の構成素子により、フリップフロップ
を実現できる。
しかしながら、トンネルダイオード、共鳴トンネルダイ
オード共に増幅特性を備えていないので、これらの素子
を用いたフリップフロップを高集積化するためには、次
の問題を解決する必要がある。
まず、フリップフロップにデータを保持するために必要
な保持電流は、トンネルダイオードの電圧電流特性と負
荷抵抗により決定されるので、消費電力を増加させずに
高集積化するためには、この保持電流を小さく抑える必
要がある。また、フリップフロップの保持データを外部
へ出力するためには、出力信号線の浮遊容量等の容量成
分を充電したり、逆に放電したりする必要がある。この
ための電流はトンネルダイオードに流れる電流で規定さ
れるので、保持データを高速に読み出すためには、トン
ネルダイオードの電流は大きい方がよい。
このような問題点を解決するためには、負性抵抗特性を
有し、さらに、増幅特性をも備えた半導体装置が必要と
なる。
このような特性をもつ素子としては、例えば、共鳴トン
ネリングトランジスタが従来から知られている。この素
子はベース・エミッタに超格子層からなる共鳴トンネル
ダイオードが形成されている。しかしながら、このよう
な素子は、GaAsなどの化合物半導体基板を用いて、
MBE(分子線エピタキシー法)などの方法により製造
しなければならない。このため、高集積化、量産化には
不向であった。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、負性抵抗特性と増幅特性をともに備え
、高集積化、量産化に優れているシリコン基板を用いて
製造できる半導体装置は、従来にあっては存在しなかっ
た。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは、負性抵抗特性と増幅特性を
兼備して、高集積化、量産化に優れた半導体装置及び、
この半導体装置を備えたフリップフロップを提供するこ
とにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、第1導電型のコレクタ領域
と、不純物が高濃度に導入された第1導電型のエミッタ
領域と、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域に挟まれ
て、前記コレクタ領域と前記エミッタ領域間を流れる電
流を制御する第2導電型のベース領域とからなる半導体
装置において、この発明の一態様は、前記ベース領域に
おける前記エミッタ領域に接する一部ベース領域が、他
のベース領域に比して不純物が高濃度に導入され、前記
一部ベース領域と前記エミッタ領域との間で縮退状態と
なる接合を形成してなる。
一方、この発明の他の態様は、前記半導体装置と、前記
半導体装置におけるベース領域に双安定状態をとるベー
ス電位の何れか一方を選択的に供給する手段とからなる
(作用) 上記一方の構成において、この発明の一態様は、一部ベ
ース領域とエミッタ領域との接合においてトンネルダイ
オードを形成し、他のベース領域及びコレクタ領域とエ
ミッタ領域とでバイポーラトランジスタを形成するよう
にしている。
一方、上記他方の構成において、この発明の他の態様は
、上記一方の構成におけるベース領域に双安定状態をと
るベース電位の何れか一方を選択的に与え、安定状態の
ベース電位の違いをコレクタ電流の違いとして外部に読
出すようにしている。
(実施例) 以下、図面を用いてこの発明の詳細な説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係わる半導体装置の構造
を示す断面図である。
第1図において、P型化されたシリコンの半導体基板1
上には、n型の不純物領域からなるコレクタ領域2が形
成されており、このコレクタ領域2と基板1との間には
、n+型の不純物領域からなる埋込みコレクタ領域3が
、コレクタ領域2と基板1の間に埋込まれるようにして
形成されている。
コレクタ領域2中には、その表層部に例えば10 ”c
m−’以上の高濃度にP型の不純物が導入されたP+型
の不純物領域からなる高濃度ベース領域4と、比較的濃
度の低いP型の不純物領域からなるベース領域5とが互
いに隣接して形成されている。また、コレクタ領域2に
は、表面から埋込みコレクタ領域3に達するn+型の不
純物領域からなり、埋込みコレクタ領域3とコレクタ電
極(図示せず)を接続するコレクタコンタクト領域6が
形成されている。
高濃度ベース領域4及びベース領域5中には、その表層
部の両頭域に含まれるように、例えば1、020cm−
3以上の高濃度にn型の不純物が導入されたn1型の不
純物領域からなるエミッタ領域7が形成されている。
このような構造において、高濃度ベース領域4とエミッ
タ領域7とでは、102102O’以上の不純物濃度か
らなるPN接合を形成している。これにより、高濃度ベ
ース領域4とエミッタ領域7とで、トンネル特性(負性
抵抗特性)を呈するトンネルダイオードが形成されるこ
とになる。
一方、エミッタ領域7とベース領域5とでPN接合が形
成され、通常のダイオードとして動作するが、同時にエ
ミツタ領域7/高濃度ベース領域4、ベース領域5/コ
レクタ領域2で増幅特性を有するNPN型のバイポーラ
トランジスタとして動作することになる。
ここで、ベース領域として、高濃度ベース領域4だけで
なく比較的低濃度のベース領域5があるために、上述し
たバイポーラトランジスタを動作させた場合に、十分な
増幅利得を得ることが可能となる。また、エミッタ領域
7をトンネルダイオードの一方の接合とするために、1
02°Cfl+−3以上の高濃度に不純物を導入してい
るが、通常のバイポーラトランジスタのエミッタ領域で
あってもこの程度の不純物濃度を有しているので、上述
したバイポーラトランジスタの特性に影響を与えること
なく、トンネルダイオードを形成することが可能となる
以上述べたように、第1図に示した構造にあっては、通
常のバイポーラトランジスタの構造に比べて、ベース領
域の一部の不純物濃度を高濃度にすることにより、第2
図の等価回路に示すように、負性抵抗特性を有するトン
ネルダイオード8と増幅作用を有するバイポーラトラン
ジスタ9からなる半導体装置を実現することができる。
ここで、通常のトンネルダイオードと通常のバイポーラ
トランジスタを半導体基板上に別々に形成し、ダイオー
ドのアノードとトランジスタのベースおよびダイオード
のカソードとトランジスタのエミッタを電気的に接続す
れば同様の特性を持つ素子を製造することができる。し
かしながら、素子の小形化、微細化の観点からは、上述
した構造から明らかなように、この発明の方が優れてい
る。
次に、上記した構造の半導体装置の一製造方法を、第3
図に示す製造工程断面図を用いて説明する。
まず、通常用いられているバイポーラトランジスタと同
様の工程により、p型シリコン基板1上に、不純物濃度
を1016cm−3程度とするコレクタ領域2、不純物
濃度をIQ20cm−’程度とする埋込みコレクタ領域
3及び、コレクタコンタクト領域6を形成する(第3図
(a))。
次に、第1のレジスト10を全面に塗布した後パターニ
ングし、パターニングされた第1のレジスト10をマス
クとして、n型の不純物として例えばひ素をドーズfi
t I X 1016cm−2程度、注入エネルギ−3
0keV程度でイオン注入する。その後、例えば温度9
00℃で60分間の熱処理を行なう。これにより、10
20cm−3以上の高濃度のエミッタ領域7を形成する
(第3図(b))。
次に、第1のレジスト10を除去した後、第2のレジス
ト11を全面に塗布した後パターニングし、パターニン
グされた第2のレジスト11をマスクとして、p型の不
純物として例えばボロンをドースm5×1013CIT
l−2程度、注入工* /l/ キー 40keV程度
でイオン注入する(第3図(C))。
次に、第2のレジスト11を除去した後、第3のレジス
ト12を全面に塗布した後パターニングし、パターニン
グされた第3のレジストをマスクとして、p型の不純物
として例えばボロンをドーズjlEt 5 X 10 
”crn−’程度、注入エネルギー30にeV程度でイ
オン注入する。その後、例えば温度900℃で30分間
の熱処理を行う。これにより、エミッタ領域7の周囲を
囲むように、1020clTl−3以上の濃度の高濃度
ベース領域4と、比較的低濃度のベース領域5を隣接し
てコレクタ領域2中に形成する(第3図(d))。
次に、第3のレジスタ12を除去して、第1図に示した
構造が得られる。
次に、このようにして得られる半導体装置を用いたフリ
ップフロップについて説明する。
第4図は第1図に示した半導体装置を用いたフリップフ
ロップの原理を説明するための回路図である。
第4図に示すように、このフリップフロップは、半導体
装置13のベース端子に負荷抵抗素子14を挟んで定電
圧電源から定電圧vOを供給するように構成されている
。このような構成にあっては、負荷抵抗素子14を適切
に選択することによって、第5図に示すように二つの安
定点ASBをベース電位に持たせることができる。ベー
ス端子と負荷抵抗素子14の接続点15にvA程度のパ
ルス電圧を印加すると、現在の安定点に依存せず接続点
15は第5図に示すA点で安定する。同様に、接続点1
5にVB程度のパルス電圧を印加するとB点で安定する
。これらの動作はフリップフロップへのデータの書き込
み動作に相当する。
次に、データの読み出しはコレクタ電流を用いて行なわ
れる。安定点のA点とB点は、第5図に示すようにベー
ス・エミッタ間電圧が異なり、ベース電流はA点の方が
B点より大きい。これはベース・エミッタ間のpゝn+
接合のトンネルダイオードの特性によるものであり、ベ
ース電流の内、pn+接合による成分を比べると、B点
の方がA点より大きい。また、ベース・エミッタ間のp
+n+接合に流れる電流は、トランジスタ動作にほとん
ど影響を与えないので、npn)ランジスタのコレクタ
電流はB点で安定している場合の方が大きい。
一方、npn )ランジスタの電流増幅作用により、安
定点におけるコレクタ電流の差(I。
Ic)は、ベース電流の差(■^−Is)より非常に大
きい。このため、このコレクタ電流の大きな差により、
A点かB点のどちらで安定しているかということがわか
り、これがデータの読み出しに相当する。
ここで、コレクタ電流がベースに与える影響は少ないの
で、データ読み出し時に書き込まれていたデータを書き
替えてしまうことはなく、SRAM(Static  
Random  AccessMemory)のメモリ
セルとして好適である。
このように、通常のトランジスタを用いてフリップフロ
ップを構成する場合に比べて、少ない数の素子で実現で
き、フリップフロップの小型化を図ることができる。
次に、データを外部に読み出すためには、浮遊容量など
の出力信号線上の容量を充電または放電する必要がある
が、この充放電はコレクタ電流により行なわれる。コレ
クタ電流はベース電流に比べると極めて大きいため、単
なるトンネルダイオードによりフリップフロップを構成
した場合に比べて高速な読み出し動作が可能となる。
また、データ保持に必要な消費電力はベース電流IAと
IBで決まり、読み出しに必要な時間はコレクタ電流I
Oで決まる。このため、読み出し動作を高速にしたまま
ベース電流■いとI8を小さくすることができるので、
低消費電力を達成することができる。
ここでは、定電圧電源と定抵抗素子14を負荷として用
いた構成について説明したが、第6図に示すように、定
電圧電源とトンネルダイオード16を用いると、第7図
のような双安定点を持たせることができる。また、第8
図に示すように定電流電源を用いると、第9図のような
双安定点を持たせることができる。したがって、このよ
うな構成を用いてフリップフロップを構成することもて
きる。
第10図は上述したフリップフロップの具体的な回路構
成を示す回路図である。
第10図において、フリップフロップは、上記実施例で
説明した半導体装置13の負荷素子として、この半導体
装置のベース端子とコレクタ端子を接続してトンネルダ
イオード18として機能させるようにしたものを用いて
いる。このトンネルダイオード18は、定電圧電源とベ
ース端子19との間に接続されている。
半導体装置13は、そのベース端子19が、書込みワー
ド線20にゲート端子が接続されている書込み用のスイ
ッチング素子21を介して書込み信号線22に接続され
ている。また、半導体装置13は、そのコレクタ端子2
3が、読出しワード線24にゲート端子が接続されてい
る読出し用のスイッチング素子25を介して読出し信号
線26に接続されている。ここで、定電圧電源の電源レ
ベルVoを適切に選択することにより、第7図に示した
ように、ベース電位は双安定状1@ (ASB)をとる
ことになる。
このような構成において、書き込みワード線20の電位
がロウレベル状態の場合は、書き込み用のスイッチング
素子21はオフ状態であり、ベース端子19は第7図の
A点かB点に相当するいずれかの安定点にある。このよ
うな状態にあって、書き込みワード線20にパルス信号
を印加すると、書き込み用のスイッチング素子21はオ
ン状態となった後オフ状態に戻る。この時に、書き込み
信号線22の電位に応じて、ベース端子19の安定点が
決定され、データの書込みが行なわれる。
次にデータを読み出す場合は、まず、読み出し信号線2
6に所定の電圧を印加して、読み出し信号線26の浮遊
容量27を充電する。この後、読み出しワード線24の
電位をハイレベル状態にして、読み出し用のスイッチン
グ素子25をオン状態にする。
これにより、コレクタ電流が流れるが、ベース端子19
の安定点に応じてコレクタ電流が異なるので、読み出し
信号線26の電位の時間変化はベース端子19の安定点
に応じて異なる。即ち、読み出し用のスイッチング素子
25をオン状態として、所定時間が経過した後の読み出
し信号線26の電位が所定値以上であれば、ベース端子
19は第7図のA点に相当する安定点にあることがわか
る。
逆に、所定値以下であれば、ベース端子19はB点に相
当する安定点にあることがわかる。読み出しが終了した
後は、読み出しワード線26の電位をロウレベル状態に
して読み出し用のスイッチング素子25をオフ状態とす
る。この読み出しの間、ベース端子19の安定点が変化
することはない。
このように、ベース電位の双安定状態として書込まれた
データが、読出し信号線26の電位の違いとして読出さ
れる。
このようなフリップフロップを2次元配列することによ
り、半導体記憶装置における記憶部を従来に比して少な
い占有面積で構成することが可能となる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の一方によれば、ベース
領域の一部とエミッタ領域との接合によりトンネルダイ
オードを形成し、ベース領域の他の領域とエミッタ領域
及びコレクタ領域とてバイポーラトランジスタを形成す
るようにしたので、負性抵抗特性と増幅機能を兼備し、
高集積化、量産性に優れた半導体装置を提供することが
できる。
一方、この発明の他方によれば、上記した負性抵抗特性
と増幅機能を兼備した半導体装置におけるベース領域に
、外部から双安定状態をとるベース電位を選択的に与え
るようにしたので、ベース電位として与えられた双安定
状態をコレクタ電流の違いとして区別して読出すことが
可能となり、これにより、高集積化、量産性に優れたフ
リップフロップを提供することができる。
また、このフリップフロップをメモリセルとして使用す
ることによって、半導体記憶装置の小型大容量化を実現
することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係わる半導体装置の構造
を示す断面図、第2図は第1図に示す装置の等節回路を
示す図、第3図は第1図に示す装置の製造方法を示す工
程断面図、第4図は第1図に示す装置を用いたフリップ
フロップの原理を説明するための回路図、第5図はフリ
ップフロップの動作説明図、第6図及び第8図はフリッ
プフロップの他の構成を示す回路図、第7図及び第9図
はそれぞれ第6図及び第8図に対応したフリップフロッ
プの特性図、第10図はフリップフロップの具体的な構
成を示す回路図である。 1・・・半導体基板、  2・・・コレクタ領域、3・
・・埋込みコレクタ領域、 4・・・高濃度ベース領域、  5・・・ベース領域、
6・・・コンタクトコレクタ領域、 7・・・エミッタ領域、 8・・・トンネルダイオード、 9・・・バイポーラトランジスタ、 10.11.12・・・レジスト、 13・・・半導体装置、   14・・・定抵抗素子、
16・・・トンネルダイオード、 17・・・定電流電源、 20・・・書込みワード線、 21・・・書込み用のスイッチング素子、22・・・書
込み信号線、 24・・・読出しワード線、 25・・・読出し用のスイッチング素子、26・・・読
出し信号線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1導電型のコレクタ領域と、 不純物が高濃度に導入された第1導電型のエミッタ領域
    と、 前記コレクタ領域と前記エミッタ領域に挟まれて、前記
    コレクタ領域と前記エミッタ領域間を流れる電流を制御
    する第2導電型のベース領域と、からなる半導体装置に
    おいて、 前記ベース領域における前記エミッタ領域に接する一部
    ベース領域は、他のベース領域に比して不純物が高濃度
    に導入され、前記一部ベース領域と前記エミッタ領域と
    の間で縮退状態となる接合を形成してなることを特徴と
    する半導体装置。
  2. (2)前記半導体装置と、 前記半導体装置におけるベース領域に双安定状態をとる
    ベース電位の何れか一方を選択的に供給する手段とを有
    することを特徴とするフリップフロップ。
  3. (3)前記フリップフロップは、半導体記憶装置におけ
    る記憶セルとして用いることを特徴とする請求項2記載
    のフリップフロップ。
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