JPH03117300A - 複合形直接放射スピーカー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、外部に直接音響放射を行う主スピーカーと
この主スピーカーの動作を補助する補助スピーカーとを
一体形の構造とし、この一体形のスピーカーを密閉形キ
ャビネット内に装着した複合形直接放射スピーカー装置
に関する。

〔従来の技術〕

従来、小さなスピーカーキャビネットで、十分な低音再
生を行える装置として、複合形直接放射スピーカー装置
が提案されている。

第３図は実公昭５０−１２３６６号公報に開示された従
来の複合形直接放射スピーカー装置を示す断面図である
０図において、（１）は密閉形のキャビネット、（Ｉａ
）は仕切板、（２）は主スピーカ−（３）　は主スピー
カーの振動板、（４）は補助スピーカー　（５）は補助
スピーカーの振動板、（６）は第１の空気室、（７）は
振動板（５）とキャビネット（１）とで区切られた第２
の空気室である。

上記のように構成された従来の複合形直接放射スピーカ
ー装置においては、主スピーカ−（２）に音響放射を行
わせる場合、補助スピーカー（４）を主スピーカ−（２
）と同位相で駆動する。この時、補助スピーカー（４）
と第２の空気室（７）とで決まる共振周波数を、主スピ
ーカ−（２）自身の最低共振周波数と一致するように設
定すると、第１の空気室（６）内の圧力変化は発生せず
、主スピーカ−（２）をキャビネット（１）へ取り付け
ても、キャビネット（１）の影晋を受けずに奇習放射を
行わせることが可能となる。したがって、主スピーカ−
（２）を小さなキャビネットに装着しても、十分な低音
再生を行うことが可能となる。

ところで、第３図の複合形直接放射スピーカー装置にお
いては、主スピーカ−（２）と補助スピーカー（４）と
を別々に構成しているため大形となるので、小形化を図
るため、２つのスピーカーの磁気回路およびフレームを
共用化した一体構造の複合形直接放射スピーカー装置が
提案されている。

第４図は特願昭６３−１４２８９７号公報に開示された
一体構造の複合形直接放射スピーカー装置の４１１造断
面図を示したもので、第３図と同一構成部分には同一符
号を付して説明を省略する０図において、（２０ａ）　
、　（２０ｂ）は第１．第２のフレーム、（２１ａ）　
、　（２１ｂ）は第１．第２のスパイダ、（２２ａ）　
、　（２２ｂ）は第１．第２のボイスコイル、（２３ａ
）　、　（２３ｂ）は第１．第２のプレート、（２５）
はマグネット、（２６）はポールピース、（２７）は第
１のプレート（２３ａ）の支持部材である。この従来例
は、主スピーカ−（２）と補助スピーカー（４）の磁気
回路部およびフレーム部を共用化し、内部に主スピーカ
−（２）の振動板（３）および補助スピーカー（４）の
振動板（５）を個々に内蔵している。したがって、この
一体構造の複合形直接放射スピーカー装置の動作は、第
３図に示した従来の複合形直接放射スピーカー装置と同
一であり、小さなキャビネットで十分な低音再生を行う
ことが可能である。

また、一体構造とすることにより複合形直接放射スピー
カー装置の一層の小形化を図ることができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように構成された従来の複合形直接放射スピーカ
ー装置は、一般的には密閉形のキャビネット、あるいは
ポートと呼ばれる音響管を設けたバスレフ形のキャビネ
ットに装着して使用され、密閉形のキャビネットに装着
して使用する場合はバスレフ再生用のポートを設ける必
要がないので、キャビネットの構造が単純で小形化が図
れる反面、バスレフボートが無い分、バスレフ形のキャ
ビネットに装着して使用する場合に比べて低音域での再
生音圧レベルの上昇が少なくなるという問題点があった
。

この発明は、上記の問題点を改善するためになされたも
ので、従来の密閉形のキャビネットに装着してもバスレ
フ形のキャビネットに装着して使用する場合と同等以上
の低音再生を行うことができる複合形直接放射スピーカ
ー装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る複合形直接放射スピーカー装置は、主ス
ピーカーと補助スピーカーとを、磁気回路部およびフレ
ーム部を共用化して一体構造形とした複合形直接放射ス
ピーカー装置のポールピースに、バスレフボートとして
作用する透穴を設けた点を特徴とする。

〔作用〕

この発明に係る透穴は、バスレフボートとして作用し、
スピーカーの背部を密閉した密閉キャビネットとのバス
レフ動作を行なうので低音域での再生音圧レベルが上昇
する。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例について説明する。

第１図はこの実施例の断面図で、第４図と同一構成部分
には、同一符号を付して説明を省略する。

図において、（８）はポールピース（２６）に同軸に設
けられた透穴である。

つぎに、この実施例の動作を説明する。ポールピース（
２６）に設けられた透穴（８）は、一方が外部空間に開
口し、他方が密閉形キャビネットの第２の空気室（７）
に開口している。したがって、透穴（８）は外部空間と
第２の空気室（７）との間でバスレフボートとして動作
し、このポートから、外部空間に向かって奇習放射が行
なわれ、低音域での再生音圧レベルが上昇する。また、
透穴（８）の一方は主スピーカーの振動板（３）で区切
られた外部空間に開いているので、振動板（３）が一種
のホーンとして作用し、その効果が一層強化される。

第２図はこの発明の他の実施例を示す断面図である。図
において、（９ａ）　、　（９ｂ）はポールピース（２
６）に設けた透穴（８）の長さを調整するための第１、
第２の調整ボートであって、この調整ボート（９ａ）　
、　（９ｂ）を設けることによって、第２の空気室（７
）との間で決まる共振周波数を任意に設定でき、低音域
での出力音圧特性を制御することができる。

なお、この実施例では、調整ボート（９ａ）　、　（９
ｂ）の内径を空気穴（８）の内径と同径としたが、任意
の内径に設定しても良く、また、調整ボート（９ａ）　
、　（９ｂ）の内径をホーンのように徐々に変えてもよ
い。

〔発明の効果〕

この発明によるポールピースに同軸に設けた透穴は、ス
ピーカーの背部を密閉した密閉キャビネットに装着した
場合にバスレフボートとして動作するので、キャビネッ
トの構造の単純化と小形化が図れると同時に、低音域で
の再生音圧レベルを上昇させることができる効果がある
。

４、図面の′ＰＪＪＩＬな説明 第１図はこの発明の一実施例の断面図、第２図はこの発
明の他の実施例の断面図、第３図は従来の複合形直接放
射スピーカー装置の断面図、第４図は従来の一体形構造
の複合形直接放射スピーカー装置の断面図である。

（１）・・・密閉形のキャビネット、（２）・・・主ス
ピーカ−（３）・・・主スピーカーの振動板、（４）・
・・補助スピーカー　（５）・・・補助スピーカーの振
動板、（６）・・・第１の空気室、（７）・・・第２の
空気室、（８）・・・透孔、（９ａ）　、　（９ｂ）　
・”調整ボート、（２０ａ）。

（２０ｂ）−・・第１．第２のフレーム、（２１ａ）、
（２１ｂ）　・・・第１．第２のスパイダ、（２２ａ）
　、　（２２ｂ）−・・第１．第２のボイスコイル、（
２３ａ）　、　（２３ｂ）　・”第１．第２のプレート
、（２５）・・・マグネット、（２６）・・・ポールピ
ース、（２７）・・・第１プレートの支持部材。

なお、 図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）密閉キヤビネツトと、このキヤビネツトに装着さ
   れた外部に直接音響放射を行う主スピーカーとこの主ス
   ピーカーの動作を補助する補助スピーカーとを磁気回路
   部を共用化して一体構造とした複合形直接放射スピーカ
   ーとで構成されたスピーカー装置において、上記磁気回
   路部のポールピースに、一方が上記主スピーカーの振動
   板で区切られた外部空間に開口し、他方が上記補助スピ
   ーカーの振動板で区切られた上記密閉形キヤビネツトの
   第２の空気室に開口してバスレフポートとして作用する
   透孔を備えたことを特徴とする複合形直接放射スピーカ
   ー装置。