JPH03115355A - ポリシアノアリールエーテル樹脂組成物 - Google Patents

ポリシアノアリールエーテル樹脂組成物

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JPH03115355A
JPH03115355A JP1251789A JP25178989A JPH03115355A JP H03115355 A JPH03115355 A JP H03115355A JP 1251789 A JP1251789 A JP 1251789A JP 25178989 A JP25178989 A JP 25178989A JP H03115355 A JPH03115355 A JP H03115355A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリシアノアリールエーテル樹脂組成物に関
し、詳しくは耐熱性及び剛性等に優れるとともに線膨張
係数の異方性が小さく、成形加工性が良好であり、例え
ば、電気・電子部品、自動車部品、機械部品、宇宙航空
部品等の各種成形品の素材として有用なポリシアノアリ
ールエーテル樹脂組成物に関する。
〔従来の技術〕
ポリシアノアリールエーテル樹脂は、耐熱性、機械的性
質、電気的性質、難燃性、耐薬品性等に優れたエンジニ
アリング樹脂として知られている(特開昭62−223
226号公報)。しかしながら、このポリシアノアリー
ルエーテルも、樹脂単独では、耐熱性がなお不十分であ
り、線膨張係数が大きいとともに剛性も低く、特に高温
化下の使用に際しては用途に制限があるなどの問題点が
ある。
これらの問題点の解決を意図して、従来いくつかの提案
がなされている。
例えば、特開昭61−144917号公報には繊維強化
材の添加により耐熱性及び剛性が改良されることが開示
されている。しかしながら、この従来の樹脂組成物も、
成形時に樹脂の流れに沿って繊維が配向するため、樹脂
の流れ方向と横方向の線膨張係数の違い、すなわち線膨
張係数の異方性が大きく、その結果高温下で使用した場
合、ゆがみやそりが発生するなどの問題点がある。
また、特開平1−178552号公報にはポリシアノア
リールエーテルに対しAlzO:+や5i02を5重量
%の割合で配合した耐熱性樹脂組成物が開示されている
が、この程度の配合割合では曲げ弾性率は40.000
kg/CIi程度であり、熱変形温度(HDT)も16
0°C程度でいずれも十分ではない。
更に、特開昭63−10661号公報には、耐熱性、強
度に優れ、しかも線膨張係数の異方性が極めて小さいポ
リフェニレンスルフィド樹脂組成物が開示されているが
、マトリックス樹脂の耐熱性が比較的低いため、高温下
での剛性は必ずしも満足のいくものではない。
すなわち、従来の樹脂組成物には上記のそれぞれの問題
点があり、耐熱性及び剛性に優れ、特に高温下でも十分
な剛性を保持し、しかも線膨張係数の異方性が小さく、
その上樹脂本来の優れた成形加工性を備えた樹脂組成物
の開発が望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものである。
本発明の目的は、前記問題点を解決し、耐熱性及び剛性
等に優れ、特に高温下でも高い剛性を維持し、しかも線
膨張係数の異方性が小さく、その上成形加工性が良好で
あるなどの利点を有するポリシアノアリールエーテル樹
脂組成物を提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段] 本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた
結果、特定構造の繰り返し単位を有し、しかも特定の還
元粘度以上のポリシアノアリールエーテルをマトリック
ス樹脂とし、これと特定の無機充填材を特定の割合で配
合してなる樹脂組成物が前記目的を満足することを見出
し、また該ポリシアノアリールエーテルと該無機充填材
と繊維強化材を特定の割合で配合してなる樹脂組成物が
前記問題点を満足する上に、更に強度等の機械的性質に
優れた樹脂組成物であることを見出し、これらの知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の一般式 で表される繰り返し単位を主たる構成成分とし、p−ク
ロロフェノールを溶媒とする濃度0.2g/dの溶液の
60°Cにおける還元粘度〔ηsp/C〕が0.3〜2
.Oa/gのポリシアノアリールエーテルと、窒化ケイ
素、炭化ケイ素、シリカ、アルミナ、ジルコニア及び窒
化ホウ素から選ばれた少なくとも1種の無機充填材を、
前記ポリシアノアリールエーテルが85〜15重量%、
前記無機充填材が15〜85重量%となる割合で配合し
てなることを特徴とするポリシアノアリールエーテル樹
脂組酸物を提供するものである。
また、本発明は、前記樹脂組成物の構成成分であるポリ
シアノアリールエーテルと無機充填材に更に特定の成分
(繊維強化材)を特定の割合で配合し、強度等の機械的
特性などを更に一層改善した樹脂組成物に関するもので
あり、ポリシアノアリールエーテルと無機充填材と繊維
強化材を、前記ポリシアノアリールエーテルが85〜1
5重景%、重量無機充填材が10〜80重量%、前記繊
維強化材が5〜30m!1%でかつ該無機充填材と該繊
維強化材の合計が15〜85重量%となる割合で配合し
てなることを特徴とするポリシアノアリールエーテル樹
脂組成物を提供するものである。
本発明に用いられるポリシアノアリールエーテルは、式
(1)で表される繰り返し単位を主たる構成成分とする
ものであればよく、その具体的な割合は種類等により異
なり、必ずしも一義的に定めることはできないが、−船
釣には上記式(I)の繰り返し単位を、90重量%以上
含んでいるものが好ましく、特に該繰り返し単位からな
るホモポリマーが好ましい。また、少量、好ましくは1
0重量%未満であれば、−数式 %式% で表される繰り返し単位あるいは式 〔式中、^r′は@so□@−@ΣCOO等を示す、〕 で表される繰り返し単位を含んでいてもよい。
しかし、これら−数式(II)、(III)の繰り返し
単位が10重量%以上含まれると、該ポリシアノアリー
ルエーテルの特性が損なわれるおそれがあり好ましくな
い。
上記のポリシアノアリールエーテルは、例えば−数式 で表されるジハロゲノベンゾニトリルとレゾルシンとを
ほぼ等モル量の割合で、アルカリ金属炭酸塩の存在下、
非プロトン極性溶媒中にて不活性ガス雰囲気下に反応さ
せることにより製造される。
ここで、アルカリ金属炭酸塩としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウム、
炭酸ルビジウム等の炭酸塩及びこれらに対応する炭酸水
素塩を使用することができる。これらのアルカリ金属炭
酸塩の使用量は、状況に応じて適宜選択すればよく、一
般にはレゾルシンに対して1.0〜1.3倍当量、特に
やや過剰量とするのが好ましい。
また、使用しうる非プロトン極性溶媒としては、N−メ
チルピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、
ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等を挙げることができ、その使用量は一
般式(IV)の化合物及びレゾルシンを溶解するのに十
分な量であればよい。
更に、重合反応前あるいはその途中に、鎖延長剤や末端
停止剤、例えばフルオロベンゾニトリルを適宜添加する
ことができる。
その他の反応条件は、各種状況により異なり、一義的に
は決定できないが、反応温度は、通常、200℃以上、
好ましくは200〜21o″cであり、反応時間は2〜
6時間である。
このようにして得られるポリシアノアリールエーテルは
、様々なものがあり、これらは一種単独で、あるいは二
種以上を混合物等として併用することができるが、本発
明においては、これらのうち、P−クロロフェノールを
溶媒とする濃度0.2g/aの溶液の60°Cにおける
還元粘度〔η8./C〕が0.3〜2.0dl/g、好
ましくは0.5〜1.5a/gのものを使用する。
この還元粘度〔ηsr/C)が上記の測定条件で0゜3
d1/g未満であると、組成物の強度や耐熱性等の特性
が不十分となり、一方、2.(1/gを超えると溶融粘
度が高くなりすぎて前記無機充填材の添加量を前記所定
の割合まで十分に高くすることが事実上困難となり、ど
ちらの場合も本発明の目的を達成することができない。
本発明の樹脂組成物は、前記ポリシアノアリールエーテ
ルと少なくとも前記無機充填材すなわち、窒化ケイ素、
炭化ケイ素、シリカ、アルミナ、ジルコニア及び窒化ホ
ウ素から選ばれた少なくとも1種の無機充填材を配合し
てなるものである。
また、本発明の樹脂組成物のポリシアノアリールエーテ
ルと前記無機充填材との組成物に前記繊維強化材を配合
すると更に機械的強度が向上する。
前記炭化ケイ素としては、各種の組成のものが使用可能
であるが、通常は5iJaで表されるものが好適に使用
される。
前記窒化ケイ素としては、各種の組成のものが使用可能
であるが、通常はSiCで表されるものが好適に使用さ
れる。
前記シリカとしては、例えば、シリカゲル、溶融シリカ
、石英、などのSiO□もしくはこれを主成分とする各
種のものを挙げることができる。これらのうち、特に溶
融シリカなどが好ましい。
前記アルミナとしては、例えば、γ−アルミナ、α−ア
ルミナなどAt、0.もしくはこれを主成分とする各種
のものを挙げることができる。これらのうち、特にα−
アルミナなどが好ましい。
前記ジルコニアとしては、ZrO□若しくはこれを主成
分とする安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニアなど
を挙げることができる。これらの中でも、特に部分安定
化ジルコニアなどが好適に使用される。
前記窒化ホウ素としては、各種の組成のものが使用可能
であるが、通常はBNで表されるものが好適に使用され
る。
これら各種の無機充填材の中でも、特にSi3N、、A
LzOs 、SiCなどが好ましい。
なお、前記各種の無機充填材は、1種単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよく、その際、2種以上の
混合物や複合物等として使用することもできる0例えば
、シリカとアルミナを併用する場合、シリカ−アルミナ
等としても使用することができ、他の場合も同様に複合
化合物や複合組成物等として使用することもできる。
配合する前記無機充填材の形状としては、特に制限はな
いが、通常は粒子状のものが好ましい。
その粒径としては、特に制限はないが、−船釣には0.
1〜200 p m、好ましくは0.5〜50μmのも
のが好適に使用される。
また、前記無機充填材には、必要に応じて適宜、マトリ
ックス樹脂となる前記ポリシアノアリールエーテルとの
親和性等を向上させるために、例えば、シランカップリ
ング剤、チタネートカップリング剤等による表面処理を
施して使用してもよい。
前記繊維強化材としては、公知のものなど各種のものが
使用可能であり、無機系のもの、有機系のもの、金属系
のもの、あるいはこれらの複合系のものなどいずれのも
のも使用することができるが、通常は、樹脂組成物中で
長さしと直径りの比すなわちアスペクト比(L/D)が
5以上となる形で使用可能なものが好適に使用される。
前記繊維強化材の具体例としては、例えば、ガラス繊維
、炭素繊維、アラミド繊維、チタン酸カリウム繊維、ア
ルミナ繊維、窒化ケイ素繊維、ステンレス繊維などを挙
げることができる。
これらの中でも、特にガラス繊維、炭素繊維及びアラミ
ド繊維が好ましい。
添加配合に供するガラス繊維の形状としては、通常直径
が5〜20μmでアスペクト比が20以上のものが好適
に使用することができる。
前記炭素繊維は、アクリロニトリル系、ピッチ系、セル
ロース系など様々なものがあるが、いずれのものでもよ
い。
前記炭素繊維の市販品の具体例としては、例えば、トレ
カT−300(東し社製)、ベスファイ)HTA、ベス
ファイト1000 (東邦レーヨン社製)、クレカM、
クレカC(呉羽化学工業社製)などを挙げることができ
る。
添加配合に供する炭素繊維は、その繊維径が5〜20μ
mで、繊維長が0.1〜10−程度のものが好ましいが
、通常は一般に樹脂充填用として使用されている31m
1程度の長さのチョツプドファイバーやロービングなど
が好適に使用される。
前記アラミド繊維としては、通常、全芳香族ポリアミド
繊維が好適に使用される。
前記アラミド繊維の市販品の具体例としては、例えば、
ケブラー49、PRD49及びノーメックス(米国デュ
ポン社製)、コーネックス(奇人社製)などを挙げるこ
とができる。
その繊維径としては、−船釣には、5〜40μm1好ま
しくは7〜15μm程度のものが好適に使用される。そ
の繊維長は、0.5〜10am程度のものが好ましいが
、通常は一般に樹脂充填用として用いられている3ml
程度の長さを有するチョツプドファイバーが好適に使用
される。
前記チタン酸カリウム繊維は、各種のものが使用可能で
あるが、通常は平均繊維長5〜100μm、平均繊維径
0.05〜2μmのもの、好ましくは平均繊維長20〜
50um、平均繊維径0.1〜0.5μmのものが好適
に使用される。
ここで、チタン酸カリウム繊維としては、市販のものを
充当すればよく、具体的には例えば、大塚化学社製ティ
スモDIOL (モース硬度4.0、平均繊維長20μ
m、平均繊維径0.1μm)、久保田鉄工社製Bタイプ
(モース硬度4.0、平均繊維長45pm、平均繊維径
0.5μm)などが好適に使用される。
前記ガラス繊維、炭素繊維等の各種の繊維強化材は、無
処理でも使用しうるが、その表面を種々の処理剤で処理
したもの、例えば、酸処理、塩基処理、部分酸化処理や
金属化処理、あるいはマトリックス樹脂となるポリシア
ノアリールエーテルとの親和性を向上するためにその表
面をシランカップリング剤、チタネートカップリング剤
等で処理したものなども使用することができる。
なお、上記の各種の繊維強化材は1種単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物(以下、樹脂組成物lと呼ぶことが
ある。)は、前記ポリシアノアリールエーテルC以下、
(A)成分と呼ぶことがある。〕と前記無機充填材〔以
下、(B)成分と呼ぶことがある。〕を、(A)成分と
(B)成分の合計重量を基準(100重量%)として、
該CB)成分が15〜85重量%(すなわち、(A)成
分が85〜15重景%〕重量ましくは20〜80重量%
〔すなわち、(A)成分が80〜20重量%〕となる割
合で配合することにより得ることができる。
ここで、前記(B)成分の割合が、15重量%未満では
耐熱性及び剛性の向上が不十分であり、一方、85重量
%を超えると成形が困難となり、どちらの場合も本発明
の目的を達成することができない。
また、本発明の繊維強化材を配合した樹脂組成物(以下
、樹脂組成物2と呼ぶことがある。)は、前記(A)成
分と前記(B)成分と前記繊維強化材[以下、(C)成
分と呼ぶことがある。〕を、(A)成分と(B)成分と
(C)成分の合計重量を基準(100重量%)として、
(B)成分が10〜80重量%、(C)成分が5〜30
重量%でかつ(B)成分と(C)成分の合計が15〜8
5重量%〔すなわち、(A)成分が85〜15重景%)
重量る割合、好ましくは(B)成分が20〜70重量%
、(C)成分が10〜20重量%でかつ(B)成分と(
C)成分の合計が30〜80重量%〔すなわち、(A)
成分が70〜20重景%)重量る割合で配合することに
より得ることができる。
この樹脂組成物2においては、前記(C)成分の割合が
5重量%未満では、補強効果が少なく、一方、30重量
%を超えると線膨張係数の異方性が生じる。また、前記
(B)成分の割合が10重量%未満では、耐熱性及び剛
性の向上が不十分となり、一方、80重量%を超えると
成形が困難となる。
さらに、(B)成分と(C)成分の合計が85重量%を
超えると成形が困難となる上、ポリシアノアリールエー
テルのマトリックス樹脂としての特性を十分に生かすこ
とができず本発明の目的を達成することができない。
本発明の樹脂組成物(樹脂組成物1及び樹脂組酸物2)
には、必要に応じて本発明の目的に支障のない範囲内で
、上記以外の他の成分、例えば、各種可塑剤、着色剤、
熱安定化剤、耐候性安定化剤、滑剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、耐電防止剤、マイカ、タルク等地の無機充填
材、非粘着性付与材、離型剤等の各種の添加剤や他のポ
リマー成分などを適宜添加してもよい。
本発明の樹脂組成物(樹脂組成物1及び樹脂組成物2)
は、前記所定の各成分を前記所定の割合で配合する限り
においては、その製造方法としては特に制限はなく、公
知の方法等の各種の方法により製造することができる。
例えば、各成分をトライブレンドしただけでもよく、あ
るいは溶融混合若しくは溶融混練によってもよい。
通常は、例えば、上記所定の各成分(場合によっては更
に他の添加成分)を前記所定の割合で乾式混合したのち
、−軸又は二軸の押出機等を用いて溶融混合することに
より好適に得ることができる。その際の溶融温度は、通
常340〜420°C1好ましくは350〜380°C
程度の範囲内に設定するのが適当である。混練時間は、
通常1〜10分間、好ましくは2〜5分間程度とすれば
よい。
このようにして得られた樹脂組成物は、必要に応じて、
ベレット等の各種の成形物に成形され、更には所望の形
状の部分や部材等の各種の成形品に成形加工される。
この成形加工には、−船釣には射出成形法等が好適に使
用されるが、他の成形法、例えば、トランスファー成形
法、カレンダー成形法、押出成形法、圧縮成形法等のい
ずれも採用することができる。
以上のようにして得られた本発明の樹脂組成物は、耐熱
性、機械的強度等のポリシアノアリールエーテル樹脂本
来の優れた緒特性が十分にいかされているとともに、耐
熱性及び剛性等が十分に向上しており、特に高温下でも
高い剛性を維持するなどの優れ特性を有しており、しか
も線膨張係数の異方性が小さいので成形品にそりやゆが
みが生じにくく、その上成形加工性が良好であるなどの
利点を有している。また、本発明の樹脂組成物2は、上
記の優れ特性及び利点を有する上に、更に強度等の機械
的性質が改善されている。
以上のように、本発明のポリシアノアリールエーテル樹
脂組成物は、実用上著しく優れた樹脂組成物であり、例
えば、電気・電子部品、自動車部品、機械部品、宇宙航
空部品等の各種成形品の素材として広範囲の分野に好適
に利用される。
〔実施例〕
実施例1〜16及び比較例1〜4 次式、 の繰り返し単位からなり、かつ、p−クロロフェノール
を溶媒とする0、2g/aet度の溶液の60℃におけ
る還元粘度〔マsr/c)が0.7d1/gであるポリ
シアノアリールエーテルと第1表に示すそれぞれの無機
充填材(粒子状)を表示の割合で乾式混合し、各組成の
混合物を得た。得られた混合物、あるいはこれと第1表
に示す繊維強化材(炭素繊維、ガラス繊維又はケブラー
繊維)を連続混練押出機〔■ケイ・シー・ケイ社製KC
K70−22VEX (6))により、シリンダー温度
350°Cの条件で溶融混練し、各種の樹脂組成物のベ
レットを得た。但し、炭素繊維、ガラス繊維及びケブラ
ー繊維は、サイドフィードにより供給した。
得られた各々のベレットを射出成形機(東芝製l5−4
5P)を用いて、シリンダー温度350℃、金型温度2
00°Cの条件で射出成形し、曲げ強度測定用試験片(
輻10閣、厚さ41m、長さ8511I11)、熱変形
温度測定用試験片(幅6.bさ12.7 m、長さ12
7難)及び平板(幅及び長さ各80+os、厚さ3.2
 tm )を作製した。更に、上記の平板から、線膨張
係数測定用試験片(3,2mmx 10mx 10II
11)を切削加工により作製した。
上記の各試験片について、下記の試験方法により、曲げ
弾性率、熱変形温度(HDT)及び線膨張係数の測定を
行った。
(i)曲げ弾性率及び曲げ強度:ASTM  D−79
0に準拠。
(11)熱変形温度(HDT):ASTM  D−64
8に準拠。
(ij)線膨張係数:ASTM  D−696に準拠し
、30〜50°Cでの線膨張係数を求めた。
また、各樹脂組成物の成形加工性は、射出圧力を1.5
00kg/cn!として溶融物を350°Cで支障なく
射出、成形できるものを良とし、溶融物が充填されず成
形できないものを不良とした。
結果を第2表に示す。
比較例5 ポリシアノアリールエーテルに代えてポリフェニレンス
ルフィド(PPS)を用い、第1表に示す各成分を表示
の割合で用い、連続混練押出機のシリンダー温度を31
0°C1射出時のシリンダー温度を290 ”C1金型
温度を140 ’Cとした以外は実施例1と同様にして
行った。
結果を第2表に示す。
〔発明の効果〕
本発明によると、特定のポリシアノアリールエーテルに
特定の成分すなわち無機充填材を特定の割合で配合して
いるので、耐熱性及び剛性等に優れ、特に高温下でも高
い剛性を維持し、しかも線膨張係数の異方性が小さく、
その上成形加工性が良好であるなどの利点を有する樹脂
組成物を提供することができる。
また、上記のポリシアノアリールエーテルと無機充填材
に更に維持強化材を特定の組成となる割合で配合したも
のは、上記の優れた特性及び利点を有する上に、更に一
層強度等の機械的性質が改善された樹脂組成物を提供す
ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表される繰り返し単位を主たる構成成分とし、p−ク
    ロロフェノールを溶媒とする濃度0.2g/dlの溶液
    の60℃における還元粘度〔η_S_P/C〕が0.3
    〜2.0dl/gのポリシアノアリールエーテルと、窒
    化ケイ素、炭化ケイ素、シリカ、アルミナ、ジルコニア
    及び窒化ホウ素から選ばれた少なくとも1種の無機充填
    材を、前記ポリシアノアリールエーテルが85〜15重
    量%、前記無機充填材が15〜85重量%となる割合で
    配合してなることを特徴とするポリアリールエーテル樹
    脂組成物。 2、請求項1に記載のポリシアノアリールエーテルと請
    求項1に記載の無機充填材と繊維強化材を、前記ポリシ
    アノアリールエーテルが85〜15重量%、前記無機充
    填材が10〜80重量%、前記繊維強化材が5〜30重
    量%で且つ該無機充填材と該繊維強化材の合計が15〜
    85重量%となる割合で配合してなることを特徴とする
    ポリシアノアリールエーテル樹脂組成物。 3、繊維強化材が、ガラス繊維、炭素繊維又はアラミド
    繊維から選ばれた少なくとも1種の繊維からなる請求項
    2記載のポリシアノアリールエーテル樹脂組成物。
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