JPH03113717A - 酸化物塗布型磁気記録媒体 - Google Patents

酸化物塗布型磁気記録媒体

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JPH03113717A
JPH03113717A JP2002086A JP208690A JPH03113717A JP H03113717 A JPH03113717 A JP H03113717A JP 2002086 A JP2002086 A JP 2002086A JP 208690 A JP208690 A JP 208690A JP H03113717 A JPH03113717 A JP H03113717A
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彰二 中島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は酸化物塗布型磁気記録媒体に関するものである
[従来の技術] 酸化物塗布型磁気記録媒体としては、ポリエステルフィ
ルムに酸化物塗布型磁性層を設けてなる磁気記録媒体が
知られている(たとえば特開昭61−26933号公報
)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の酸化物塗布型磁気記録媒体で
は、ダビングしてソフトテープ等を製造する工程等の工
程速度の増大に伴い、接触するロールやガイドでフィル
ム表面に傷がつくという欠点があった。また、従来のも
のでは、上記ダビング時の画質低下のために、画質すな
わちS/N(シグナル/ノイズ比)も不十分という欠点
があった。
本発明はかかる課題を解決し、特に高速工程でテープに
傷がつきに(((以下耐スクラッチ性に優れるという)
、シかもダビング時の画質低下の少ない(以下耐ダビン
グ性に優れるという)酸化物塗布型磁気記録媒体を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、(1)基材フィルムの少なくとも片面に酸化
物塗布型磁性層を設けてなる酸化物塗布型磁気記録媒体
であって、該基材フィルムが熱可塑性樹脂Aよりなる層
(A層)の少なくとも片面に不活性粒子を含有する熱可
塑性樹脂Bよりなる層(B層)を積層してなる二軸配向
フィルムであり、B層に含有される不活性粒子の平均粒
径dBが30〜11000nm、該粒子のB層における
含有量が1.5〜40重量%、B層の厚さtllと平均
粒径dBの比t B層 d aが0. 1〜3の範囲で
あることを特徴とする酸化物塗布型磁気記録媒体、(2
)基材フィルムの少なくとも一方のB層側に酸化物塗布
型磁性層が設けられており、該磁性層側のB層に含有さ
れる不活性粒子の平均粒径dBが30〜600nmであ
ることを特徴とする上記(1)記載の酸化物塗布型磁気
記録媒体、(3)基材フィルムがA層の片面にのみB層
を積層してなる二軸配向フィルムであり、A層側にのみ
酸化物塗布型磁性層が設けられており、該B層に含有さ
れる不活性粒子の平均粒径dBが80〜1100Onで
あることを特徴とする上記(1)記載の酸化物塗布型磁
気記録媒体、(4)基材フィルムが、熱可塑性樹脂Aよ
りなる層(A層)の一方の面に不活性粒子を含有する熱
可塑性樹脂Bよりなる層(B層)を、他面に不活性粒子
を含有する熱可塑性樹脂Cよりなる層(C層)を積層し
てなる二軸配向フィルムであって、該基材フィルムのB
層側にのみ酸化物塗布型磁性層が設けられており、該B
層に含有される不活性粒子の平均粒径dBが30〜60
0nm、該粒子のB層における含有量が1.5〜40重
量%、B層の厚さtBと平均粒径dBの比ta/diが
0.1〜3、該0層に含有される不活性粒子の平均粒径
dCが80〜11000nm、該粒子の0層における含
有量が1.5〜40重量%、0層の厚さTBと平均粒径
dCの比TC/dCが0. 1〜3であることを特徴と
する酸化物塗布型磁気記録媒体に関するものである。
本発明の基材フィルムを構成する熱可塑性樹脂A、B、
Cは同じでも、異なる種類のものでも良く、ポリエステ
ル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリフ二二しンスル
フィドなど特に限定されることはないが、特に、ポリエ
ステル、中でも、エチレンテレフタレート、エチレンα
、β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−44′−
ジカルボキシレート、エチレン2.6−ナフタレート単
位から選ばれた少なくとも一種の構造単位を主要構成成
分とする場合に耐スクラッチ性がより一層良好となるの
で望ましい。
また、本発明を構成する熱可塑性樹脂Bおよび/または
Cは結晶性である場合に耐スクラッチ性がより一層良好
となるのできわめて望ましい。ここでいう結晶性とはい
わゆる非晶質ではないことを示すものであり、定量的に
は結晶化パラメータにおける冷結晶化温度Tccが検出
され、かつ結晶化パラメータΔTcgが150℃以下の
ものである。さらに、示差走査熱量計で測定された融解
熱(融解エンタルピー変化)が7.5cal/g以上の
結晶性を示す場合に耐スクラッチ性がより一層良好とな
るのできわめて望ましい。また、エチレンテレフタレー
トを主要構成成分きするポリエステルの場合に耐スクラ
ッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。
なお、本発明を阻害しない範囲内で、熱可塑性樹脂A、
B、Cから選ばれる少なくとも一種に他種の熱可塑性樹
脂を混合してもよいし共重合ポリマを用いても良い。ま
た、本発明の目的を阻害しない範囲内で、熱可塑性樹脂
A、B、Cがら選ばれる少なくとも一種に酸化防止剤、
熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機添加剤が通常
添加される程度添加されていてもよい。
本発明を構成する基材フィルムのB層中の不活性粒子の
平均粒径diは耐スクラッチ性、耐ダビング性の点から
30〜11000nである必要があり、さらにB層側に
磁性層が設けられる場合には30〜600nm、磁性層
が設けられない場合には80〜11000nが好ましい
。また本発明の基材フィルム8層中の不活性粒子の含有
量は1゜5〜40重量%、好ましくは2〜30重量%、
さらに好ましくは3〜20重量%であることが必要であ
る。含有量が上記の範囲より多いと耐ダビング性が満足
できず、少ないと耐スクラッチ性が不良となり好ましく
ない。さらに本発明の基材フィルム8層の厚さtBと該
B層中に含有する不活性粒子の平均粒径dBの比、us
/daは0. 1〜3、好ましくは0.2〜2.01さ
らに好ましくは0. 3〜1.5の範囲であることが必
要である。
t a / d nが上記の範囲より小さいと耐スクラ
ッチ性が不良となり、逆に大きいと耐ダビング性が不良
となるので好ましくない。
また本発明を構成する基材フィルムのC層中の不活性粒
子の平均粒径dBは、良好な耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性を得るために80〜11000nが必要である。さ
らに、基材フィルムC層中に含有する不活性粒子の含有
量は、良好な耐スクラッチ性、耐ダビング性を有する磁
気記録媒体とするために1.5〜40重量%、好ましく
は2〜15重量%であることが必要である。またこの0
層の厚さTCと、含有する不活性粒子の平均粒径dBの
比TC/dCは0. 1〜3の範囲である場合に耐スク
ラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので望ま
しい。
さらに、基材フィルムA層中に不活性粒子を含有してい
る必要は特にないが、平均粒径が5〜11000nm、
特に30〜600nmの不活性粒子がo、ooi〜0.
15重量%、特に0.005〜0.05重量%含有され
ていると耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好
となるので望ましい。 本発明に使用する不活性粒子は
、粒径比(粒子の長径/短径)が1.0〜1.3の粒子
、特に、球形状の粒子の場合に耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性がより一層良好となるので望ましい。
本発明に使用する不活性粒子は基材フィルム中での単一
粒子指数が0.7以上、好ましくは0. 9以上である
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好と
なるので特に望ましい。本発明に使用する不活性粒子は
粒径の相対標準偏差が0゜6以下、好ましくは0.5以
下の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良
好となるので望ましい。
本発明に使用する不活性粒子の種類は特に限定されない
が、コロイダルシリカに起因する実質的に球形のシリカ
粒子、架橋高分子による粒子(たとえば架橋ポリスチレ
ン)等があるが、特に10重量%減量時温度(窒素中で
熱重量分析装置島津TG−30Mを用いて測定。昇温速
度20℃/分)が380℃以上になるまで架橋度を高く
した架橋高分子粒子の場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となるので特に望ましい。なお、コ
ロイダルシリカに起因する球形シリカの場合にはアルコ
キシド法で製造された、ナトリウム含有量が少ない、実
質的に球形のシリカの場合に耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性がより一層良好となるので特に望ましい。しかしな
がら、その他の粒子、例えば炭酸カルシウム、二酸化チ
タン、アルミナ等他の粒子でも熱可塑性樹脂B層の厚さ
TBと平均粒径dBの比の適切なコントロールにより十
分使いこなせるものである。
本発明を構成する基材フィルムは上記組成物からなる積
層フィルムを二軸配向せしめたフィルムであって、−軸
あるいは無配向フィルムでは耐スクラッチ性が不良とな
るので好ましくない。この配向の程度は特に限定されな
いが、高分子の分子配向の程度の目安であるヤング率が
長手方向、幅方向ともに350kg/mm2以上である
場合に耐ダビング性、耐スクラッチ性がより一層良好と
なるのできわめて望ましい。分子配向の程度の目安であ
るヤング率の上限は特に限定されないが、通常、150
0 k g/mm2程度が製造上の限界である。
本発明を構成する基材フィルムの該B層表面の全反射ラ
マン結晶化指数は、20cm−”以下の場合に耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望
ましい。
また、本発明を構成する基材フィルムの該C層表面の全
反射ラマン結晶化指数は、20cm”−”以下の場合に
耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるの
で特に望ましい。
本発明は上記の二軸配向フィルムの少なくとも片面に酸
化物塗布型磁性層を設けてなる磁気記録媒体である。用
いられる磁性粉末は特に限定されないが強磁性粉末、な
かでもγ−Fe2O3、CO含有7  F e2 o3
 、F e304 、Co含有Fe 304 、Cr 
02等が好ましく用いられる。
磁性粉は各種バインダーを用いて磁性塗料とすることが
できるが、一般には熱硬化性樹脂系バインダーおよび放
射線硬化系バインダーが好ましくその他添加剤として分
散剤、潤滑剤、帯電防止剤を常法に従って用いてもよい
。例えば塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共
重合体、ポリウレタンプレポリマおよびポリイソシアネ
ートよりなるバインダーなどを用いることができる。
酸化物塗布型磁性層の厚さtMは特に限定されないが、
磁性層側のB層の厚さtB (−層)との比、t s 
/ i Mが0.002〜10、特に0.01〜10、
さらに好ましくは0.01〜5の範囲である場合に耐ダ
ビング性、耐スクラッチ性がより一層良好となるので望
ましい。またtMの値としては0.5〜6μmの範囲と
しておくことが耐ダビング性、耐スクラッチ性がより一
層良好となるので望ましい。
本発明を構成する基材フィルムの該B層の幅方向厚さ斑
は25%以下、さらに好ましくは20%以下である場合
に耐ダビング性、耐スクラッチ性がより一層良好となる
ので特に望ましい。
本発明を構成する基材フィルムの該B層の厚さは0.0
1〜3μm、好ましくは0.02〜1μmの場合に耐ス
クラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特
に望ましい。
本発明を構成する基材フィルムの該B層表面の中心線平
均粗さRaと最大高さRtの比、Rt/Raは9.0以
下、特に8.5以下の場合に耐ダビング性、耐スクラッ
チ性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明を構成する基材フィルムの該B層表面の2次イオ
ンマススペクトルによって測定される表層粒子濃度比は
特に限定されないが、表層粒子濃度比が1/10以下、
特に1150以下である場合に耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性がより一層良好となるので特に望ましい。
次に本発明の磁気記録媒体の製造方法について説明する
まず、熱可塑性樹脂Bに不活性粒子を含有せしめる方法
としては、不活性粒子をエチレングリコールのスラリー
とし、ベント方式の2軸混練押出機を用いて熱可塑性樹
脂に練り込む方法が、延伸破れなく、本発明範囲の厚さ
と平均粒径の関係、含有量の基材フィルムを得るのにき
わめて有効である。
粒子の含有量を調節する方法としては、上記方法で高濃
度マスターを作っておき、それを製膜時に不活性粒子を
実質的に含有しない熱可塑性樹脂で希釈して粒子の含有
量を調節する方法が有効である。
次に、熱可塑性樹脂A1不活性粒子を所定量含有する熱
可塑性樹脂Bのペレットを必要に応じて乾燥したのち、
公知の溶融積層用押出装置に供給し、スリット状のダイ
からシート状に押出し、キャスティングロール上で冷却
固化せしめて未延伸フィルムを作る。すなわち、2また
は3台の押出し機、2または3層のマニホールドまたは
合流ブロックを用いて、熱可塑性樹脂A、Bを積層し、
口金から2または3層のシートを押し出し、キャスティ
ングロールで冷却して未延伸フィルムを作る。この場合
、熱可塑性樹脂Bのポリマ流路に、スタティックミキサ
ー、ギヤポンプを設置する方法は延伸破れなく、本発明
範囲の厚さと平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の
表層粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。また
、合流ブロックとして矩形のフィードブロックを用いる
のが本発明範囲の厚さと平均粒径の関係を得るのにきわ
めて有効である。また、熱可塑性樹脂B側の押し出し機
の溶融温度を、熱可塑性樹脂A側より、10〜40℃高
くすることが、延伸破れなく、本発明範囲の厚さと平均
粒径の関係、含有量、望ましい範囲の積層厚さ斑、表層
粒子濃度比、全反射ラマン結晶化指数のフィルムを得る
のに有効である。上記の説明は構成として、A/B、B
/A/Bについて述べたが、B/A/Cの構成の場合は
3台の押出機を用いて同様に、3層のマニホールドまた
は合流ブロックを用いて、熱可塑性樹脂B1A、Cを積
層し、口金から3層のシートを押し出し、キャスティン
グロールで冷却して未延伸フィルムを作る。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸
延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方向
、次に幅方向の延伸を行なう逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を3段階以上に分けて、総縦延伸倍率を3
.0〜6.5倍で行なう方法は、本発明範囲の厚さと平
均粒径の関係、含有量のフィルムを得るのに有効である
長手方向延伸温度は熱可塑性樹脂の種類によって異なり
一概には言えないが、通常、その1段目を50〜130
℃とし、2段目以降はそれより高くすることが本発明範
囲の厚さと平均粒径の関係、本発明の望ましい範囲の表
層粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。長手方
向延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が好適
である。
幅方向の延伸方法としてはステンタを用いる方法が一般
的である。延伸倍率は、3.0〜5.0倍、延伸速度は
、1000〜20000%/分、温度は80〜160℃
の範囲が好適である。次にこの延伸フィルムを熱処理す
る。この場合の熱処理温度は170〜200℃、特に1
70〜190℃、時間は0.5〜60秒の範囲が好適で
ある。
次に、このフィルムに所定の磁性層を塗布する。
磁性層を塗布する方法は公知の方法で行なうことができ
るが、グラビヤロールで塗布する方法が本発明範囲の厚
さと平均粒径の関係、本発明の望ましい範囲の表層粒子
濃度比のフィルムを得るのに有効である。塗布後の乾燥
工程は、温度を90〜120℃とするのが好ましい。
また、カレンダー工程は、ポリアミドまたはポリエステ
ルを弾性ロールに用い、25〜90℃、特に40〜70
℃の温度範囲で行なうのが本発明範囲の厚さと平均粒径
の関係、本発明の望ましい範囲の表層粒子濃度比のフィ
ルムを得るのに有効である。さらに、このフィルムの磁
性層をキュアした後、その原反(広幅)をスリットして
本発明の酸化物塗布型磁気記録媒体を得る。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法コ本発明の特
性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである
(1)粒子の平均粒径 フィルムから熱可塑性樹脂をプラズマ低温灰化処理法で
除去し粒子を露出させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰
化されるが粒子はダメージを受けない条件を選択する。
これを走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、粒子の画
像をイメージアナライザーで処理する。観察箇所を変え
て粒子数5゜000個以上で次の数値処理を行ない、そ
れによって求めた数平均径りを平均粒径とする。
D=ΣD、/N ここで、D、は粒子の円相当径、Nは粒子数である。
(2)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の(長径の平均値
)/(短径の平均値)の比である。すなわち、下式で求
められる。
長径=ΣDi、/N 短径=ΣD2./N Dl、1D2.はそれぞれ個々の粒子の長径(最大径)
、短径(最短径)、Nは粒子数である。
(3)粒径の相対標準偏差 上記(1)の方法で測定された個々の粒径D1、平均径
D1粒子数Nから計算される標準偏差σ(=(Σ(D、
−D) 2/N) ”’ )を平均径りで割った値(σ
/D)で表わした。
(4)単一粒子指数 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で写真観
察し、粒子を検知する。観察倍率を10万倍程度にすれ
ば、それ以上分けることができない1個の粒子が観察で
きる。粒子の占める全面積をA1そのうち2個以上の粒
子が凝集している凝集体の占める面積をBとした時、(
A−B)/Aをもって、単一粒子指数とする。TEM条
件は下記のとおりであり1視野面積:2μm2の測定を
場所を変えて、500視野測定する。
・観察倍率:10万倍 ・加速電圧:100kV ・切片厚さ:約1,0OOA (5)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択し
、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子の全体重量
に対する比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
(6)結晶化パラメータΔTcg、融解熱示差走査熱量
計(D S C)を用いて測定した。
DSCの測定条件は次の通りである。すなわち、試料1
0mgをDSC装置にセットし、300℃の温度で5分
間溶融した後、液体窒素中に急冷する。
この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラス転移点Tg
を検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態からの結晶
化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tccとした。
さらに昇温を続け、融解ピークから融解熱を求めた。こ
こでTccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化パラメ
ータΔTcgと定義する。
(7)ヤング率 J I 5−Z−1702に規定された方法にしたかっ
て、インストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、2
5℃、65%RHにて測定した。
(8)全反射ラマン結晶化指数 全反射ラマンスペクトルを測定し、カルボニル基の伸縮
振動である1 730 cm”の半価幅をもって表面の
全反射ラマン結晶化指数とした。測定条件は次の通りで
ある。但し測定深さは、表面から500〜1000人程
度とした。
■光源 アルゴンイオンレーザ−(5,145A)■試料のセツ
ティング レーザー偏光方向(S偏光)とフィルム長手方向が平行
となるようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着させ
、レーザーのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向と
の角度)は60’とした。
■検出器 PM : RCA31034/Photon Coun
ting System(HamamatBu C12
30)  (supply 1,600V)■測定条件 5LI7         1,000  μ11LA
SER100mW GATE TIME!       1.0secSC
AN 5PEED      12cm””/minS
AMPLING  INTERVAL 0.2cm −
1REPEAT TIME      6(9)固有粘
度[η] (単位はdl/g)オルトクロロフェノール
中、25℃で測定した溶液粘度から下記式で計算される
値を用いる。すなわち、 ηSP/C=  [ηコ +K [η] 2 ・にこで
 η5P=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶媒10
0m1あたりの溶解ポリマ重量(g/10Qml、通常
1.2)、Kはハギンス定数(C,343とする)。ま
た、溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用いて
測定した。
(10)表層粒子濃度比 2次イオンマススペクトル(SIMS)を用いて、フィ
ルム中の粒子に起因する元素のうち最も高濃度の元素と
熱可塑性樹脂の炭素元素の濃度比を粒子濃度とし、厚さ
方向の分析を行なう。SIMSによって測定される最表
層粒子濃度(深さ0の点)における粒子濃度Aとさらに
深さ方向の分析を続けて得られる最高濃度Bの比、A/
Bを表層粒子濃度比と定義した。測定装置、条件は下記
のとおりである。
1次イオン種=02 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm口 分  析  領  域:ゲート30% 測定真空度: 6. OX 10−9TortE  −
G  U  Neo、5kV−3,0A(11)表面粗
さパラメータRa (中心線平均粗さ)、Rt(最大高
さ) 表面粗さ計を用いて測定した。条件は下記のとおりであ
り、20回の測定の平均値をもって値とした。
・触針先端半径二〇、5μm ・触針荷重:5mg ・測 定 長:1mm ・カットオフ値:0.08mm (12)耐ダビング性 家庭用VTRを用いてテレビ試験波形発生器により10
0%クロマ信号を記録し、その再生信号からカラービデ
オノイズ測定器でクロマS/Nを測定しAとした。また
上記と同じ信号を記録したテープのパンケーキを磁界転
写方式のビデオソフト高速プリントシステムを用いて同
じ種類のテープ(未記録)のパンケーキへダビングした
後のテープのクロマS/Nを上記と同様にして測定しB
とした。このダビングによるクロマS/Nの低下(A−
B)が4.0dB未満の場合は耐ダビング性良好、4,
043以上の場合は耐ダビング性不良と判定した。
(13)耐スクラッチ性 20℃相対湿度60%の雰囲気下で、外径6mmφの固
定軸(表面粗度0.2S)に1/2インチ幅のテープ非
磁性面を角度θ=60°で接触させ、入テンション65
gで速度500m/min  (= 833 cm/s
)で10回走行させた後のテープ非磁性面をアルミ蒸着
して、スクラッチ傷の本数、幅の大きさ及び白粉の発生
状態を微分干渉顕微鏡で観察した。全くスクラッチ傷が
見られずかつ白粉の発生のないものを耐スクラッチ性:
優、スクラッチ傷が3本/cm未満でかつ白粉の発生が
ほとんどないものを耐スクラッチ性:良、それ以外を耐
スクラッチ性:不良と判定した。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1.2.5、及び比較例2.3 平均粒径の異なる架橋ポリスチレン粒子、コロイダルシ
リカに起因するシリカ粒子を含有するエチレングリコー
ルスラリーを調製し、このエチレングリコールスラリー
を190℃で1.5時間熱処理した後、テレフタル酸ジ
メチルとエステル交換反応させ、重縮合し、該粒子を0
.1〜10重量%含有するポリエチレンテレフタレート
(以下PETと略す)のペレットを作った。この時、重
縮合時間を調節し固有粘度を0.70とした(熱可塑性
樹脂B)。また、常法によって、固有粘度0.62のP
ETを製造し、熱可塑性樹脂Aとした。
これらのポリマをそれぞれ180℃で6時間減圧乾燥(
3Torr) した後、熱可塑性樹脂Bを押出機1に供
給し290℃で溶融し、さらに、熱可塑性樹脂Aを押出
機2に供給し、280℃で溶融し、これらのポリマを合
流ブロックで合流積層し、静電印加キャスト法を用いて
表面温度30℃のキャスティングドラムに巻きつけて冷
却固化し、積層未延伸フィルムを作った。この時、それ
ぞれの押出機の吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂B
層の厚さを調節した。
この未延伸フィルムを温度80℃にて長手方向に4.5
倍延伸した。この延伸は2組ずつのロールの周速差で、
4段階で行なった。この−軸延伸フィルムをステンタを
用いて延伸速度2.000%7分で100℃で幅方向に
4.0倍延伸し、定長下で、190°Cにて5秒間熱処
理し、総厚さ15μmの二軸配向積層フィルムを得た。
このフィルムに磁性塗料をグラビヤロールを用いて塗布
する。磁性塗料は次のようにして調製した。
°7−Fe203       100部平均粒子サイ
ズ 長さ 二0.3μm 針状比:10/1 抗磁力        :5000e ・ポリウレタン樹脂        15部・塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体  5部・ニトロセルロース樹
脂       5部・酸化アルミ粉末       
   3部(平均粒径:0.3μm) ・カーボンブラック         1部・レシチン
             2部・メチルエチルケトン
      100部・メチルイソブチルケトン   
 100部・トルエン           100部
・ステアリン酸           2部上記組成物
をボールミルで48時間混合分散した後、硬化剤6部を
添加して得られた混練物をフィルターでろ過して磁性塗
布液を準備し、上記フィルム上に塗布、磁場配向させ、
110℃で乾燥し、さらに小型テストカレンダー装置(
スチールロール/ナイロンロール、5段)で、温度70
’C1線圧200 kg/cmでカレンダー処理した後
、70℃、48時間でキユアリングし磁性層厚さ5μm
の酸化物塗布型磁気記録媒体を得た。
実施例3.4、及び比較例1.4 上記の実施例と同様にして、実施例3では3台の押出機
を用いて3層積層の積層未延伸フィルムを、実施例4で
はさらにA層両面に異なるポリマを積層した3層積層の
積層未延伸フィルムを、また比較例1は通常の単層フィ
ルムを、比較例4では3台の押出機を用いて3層積層の
積層未延伸フィルムを得た。
これらの未延伸フィルムを温度80℃にて長手方向に4
.2倍延伸した。この−軸延伸フィルムをステンタを用
いて延伸速度2,000%/分で105℃で幅方向に4
.5倍延伸し、定長下で、190℃にて5秒間熱処理し
、二軸配向フィルムを得た。
このフィルムに磁性塗料をグラビヤロールを用いて塗布
する。磁性塗料は上記実施例と同様のものを用意した。
その磁性塗料をボールミルで48時間混合分散した後、
硬化剤6部を添加して得られた混線物をフィルターでろ
過して磁性塗布液を準備し、塗布、磁場配向させ、10
0℃で乾燥し、さらに小型テストカレンダー装置(スチ
ールロール/ナイロンロール、5段)で、温度70℃、
線圧200 kg/cmでカレンダー処理した後、70
’C。
48時間でキユアリングし磁性層厚さ4μmの酸化物塗
布型磁気記録媒体を得た。
これらの特性は第1表に示したとおりであり、本発明の
酸化物塗布型磁気記録媒体は耐スクラッチ性、耐ダビン
グ性は優または良であったが、そうでない場合は耐スク
ラッチ性、耐ダビング性を満足する酸化物塗布型磁気記
録媒体は得られなかった。
[発明の効果コ 本発明は、製法の工夫により、不活性粒子を含有する熱
可塑性樹脂を用いて、粒子の大きさとフィルム厚さの関
係、含有量を特定範囲としたので、耐スクラッチ性、耐
ダビング性に優れた磁気記録媒体が得られたものであり
、各用途でのフィルム加工速度の増大に対応できるもの
である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材フィルムの少なくとも片面に酸化物塗布型磁
    性層を設けてなる酸化物塗布型磁気記録媒体であって、
    該基材フィルムが熱可塑性樹脂Aよりなる層(A層)の
    少なくとも片面に不活性粒子を含有する熱可塑性樹脂B
    よりなる層(B層)を積層してなる二軸配向フィルムで
    あり、B層に含有される不活性粒子の平均粒径d_Bが
    30〜1000nm、該粒子のB層における含有量が1
    .5〜40重量%、B層の厚さT_Bと平均粒径d_B
    の比t_B/d_Bが0.1〜3の範囲であることを特
    徴とする酸化物塗布型磁気記録媒体。
  2. (2)基材フィルムの少なくとも一方のB層側に酸化物
    塗布型磁性層が設けられており、該磁性層側のB層に含
    有される不活性粒子の平均粒径d_Bが30〜600n
    mであることを特徴とする請求項(1)記載の酸化物塗
    布型磁気記録媒体。
  3. (3)基材フィルムがA層の片面にのみB層を積層して
    なる二軸配向フィルムであり、A層側にのみ酸化物塗布
    型磁性層が設けられており、該B層に含有される不活性
    粒子の平均粒径d_Bが80〜1000nmであること
    を特徴とする請求項(1)記載の酸化物塗布型磁気記録
    媒体。
  4. (4)基材フィルムが、熱可塑性樹脂Aよりなる層(A
    層)の一方の面に不活性粒子を含有する熱可塑性樹脂B
    よりなる層(B層)を、他面に不活性粒子を含有する熱
    可塑性樹脂Cよりなる層(C層)を積層してなる二軸配
    向フィルムであって、該基材フィルムのB層側にのみ酸
    化物塗布型磁性層が設けられており、該B層に含有され
    る不活性粒子の平均粒径d_Bが30〜600nm、該
    粒子のB層における含有量が1.5〜40重量%、B層
    の厚さt_Bと平均粒径d_Bの比T_B/d_Bが0
    .1〜3、該C層に含有される不活性粒子の平均粒径d
    _Cが80〜1000nm、該粒子のC層における含有
    量が1.5〜40重量%、C層の厚さT_Cと平均粒径
    d_Cの比T_C/d_Cが0.1〜3であることを特
    徴とする酸化物塗布型磁気記録媒体。
  5. (5)熱可塑性樹脂Cが結晶性ポリエステルであり、か
    つ、C層表面の全反射ラマン結晶化指数が20cm^−
    ^1以下であることを特徴とする請求項(4)に記載の
    酸化物塗布型磁気記録媒体。
  6. (6)熱可塑性樹脂Bが結晶性ポリエステルであり、か
    つ、B層表面の全反射ラマン結晶化指数が20cm^−
    ^1以下であることを特徴とする請求項(1)〜(5)
    のいずれかに記載の酸化物塗布型磁気記録媒体。
  7. (7)磁性層側のB層の厚さt_Bと該磁性層の厚さt
    _Mの比、t_B/t_Mが0.002〜10の範囲で
    あることを特徴とする請求項(1)〜(6)のいずれか
    に記載の酸化物塗布型磁気記録媒体。
JP2002086A 1989-06-06 1990-01-08 酸化物塗布型磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2803274B2 (ja)

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JP14386489 1989-06-06

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04341841A (ja) * 1991-05-20 1992-11-27 Toray Ind Inc 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム

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