JPH03113084A - 耐腐食疲労性に優れた高強力スチールコード及びその製造方法 - Google Patents

耐腐食疲労性に優れた高強力スチールコード及びその製造方法

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JPH03113084A
JPH03113084A JP1245250A JP24525089A JPH03113084A JP H03113084 A JPH03113084 A JP H03113084A JP 1245250 A JP1245250 A JP 1245250A JP 24525089 A JP24525089 A JP 24525089A JP H03113084 A JPH03113084 A JP H03113084A
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    • D07B1/066Reinforcing cords for rubber or plastic articles the wires being made from special alloy or special steel composition

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  • Tires In General (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ゴムなどの補強に用いられる鋼線、詳しくは
鋼線で補強されたゴム製品が多湿下または水中にさらさ
れる環境下で繰り返し変動入力を受けた時の腐食疲労性
を改善した高強力スチールコードおよびその製造方法に
関する。
(従来の技術) ゴム補強に用いられる鋼線は、製品の軽量化及び製造コ
スト低減の為特に高強力化の要求が強いが、鋼線を高強
力化すると鋼線の耐久性、特に耐腐食疲労性が低下する
現象がある。すなわち鋼線を高強力化すると鋼線で補強
されたゴム製品が腐食環境下にて変動応力を受けた場合
、製品の寿命が低下するという問題点があり従来から改
善がなされて来た。例えば特開昭57−149578号
公報では、金属ワイヤの表面の残留応力を圧縮にするこ
とで機械的疲労特性に優れた金属ケーブルが得られるこ
とを開示している。また特開昭60−183202号公
報にはスチールコードの素線におけるセメンタイトラメ
ラ−間隔の平均値300〜500人であるパーライトa
織とパーライト結晶粒の微細化によって耐腐食疲労性が
改善されることが開示されている。
特開昭62−203615号公報にはtrjImにプラ
スめっきを施す代わりに鋼線に鉄または鉄−ニッケルめ
っきをした上にプラスめっきを施すことにより腐食疲労
特性を改善する方法が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) 前記特開昭57−149578号公報において開示され
ている金属ケーブルでは機械的疲労特性が改善されるこ
とが記載されているが、腐食疲労特性についてはふれて
おらず本発明とは目的を異にしており、また実施例にお
けるようにワイヤの抗張力が330 kg/mm2未満
であり330kg / arm ”以上の抗張力のワイ
ヤにおいて表面の残留応力を圧縮にすることのみでは所
望の腐食疲労特性が得られないという欠点があった。次
に特開昭60−183202号公報では、実施例におけ
るように、素線の引っ張り強度は300kg/wn”に
満たないものであり、タイヤの安全率を確保するために
はスチールコードを多量に必要としタイヤの軽量化の目
的にはそぐわない欠点と330 kg / mm ”以
上の抗張力のワイヤにおいてパーライト組織とパーライ
ト結晶粒の改善のみでは所望の腐食疲労特性が得られな
いという欠点を有していた。更に、特開昭57−149
578号公報には鋼線に鉄または鉄−ニッケルめっきを
した上にプラスめっきをして腐食に対する防護層をもう
けることにより腐食疲労性が改善されることが開示され
ているが、良好な被覆性を有す防護層を得るには10μ
以上の厚みの鉄または鉄−ニッケルめっきを必要とし製
品の抗張力の低下および生産性の低下という欠点と、ま
たタイヤでは鋼線を撚り合わせたスチールコードとして
使用することが多いために、タイヤ使用中にスチールコ
ードの素線同士のフレッチングによりプラスめっき、防
護めっきが摩滅し腐食環境からの防護作用が失われてし
まう欠点があった。
上述のように高強力でかつ腐食疲労性に優れた鋼線に対
する要求は強いものの安価で容易に製造することは困難
であった。
(課題を解決するための手段ン 本発明者らは鋼材としてはJISG 3506に規定さ
れた5WRI(82Aまたはそれに準するものを用い、
鋭意検討の結果、鋼線材を特殊な組成とすることなしに
高強度でかつ腐食疲労性に優れたスチールコードを得る
に到った。即ち、本発明の第1発明は素線の表面から素
線直径の10分の1の厚みを有する表面層の炭素含有量
と素線内部の炭素含有量との差が0.05重量%以下で
あり、かつ120〜190人のラメラ−間隔を有し、か
つ表面から深さ方向に素線直径の4分の1までの領域の
残留応力が−70〜−20amの範囲の圧縮応力を有す
る破断強度が330〜390)cg/llll12であ
ることを特徴とする耐腐食疲労性を改善した鋼線を2本
以上撚り合ったスチールコードである。
また本発明の第2発明は上述の耐腐食疲労性を改善した
スチールコードの製造方法に関することであり、該製造
方法は以下の通りである。次の工程での伸線加工性を改
善するための熱処理において素線の表面から素線直径の
1o分の1の厚みを有する表面層の炭素含有量と素線内
部の炭素含有量との差を0.05重量%以下にする為、
中間の熱処理回数を極力少なくするか、また熱処理にお
いて好ましくは鋼材の最高温度が880〜970’Cに
なるように加熱炉の温度と鋼材の炉内滞在時間を設定し
かつ炉雰囲気を0〜260%の還元雰囲気にし、がつ熱
処理を施す前に予め鋼材に表面洗浄処理を行い、脱炭に
よる表面層の炭素含有量の減少を抑制し、つづいて鋼材
のラメラ−間隔が1000〜1400人となるように毎
秒140°C以上の速度で630″C以上で660°C
を超えない温度まで急冷した後、前述の温度に約12秒
以上保持し、次いで通常の方法で酸洗い、めっき処理を
した後、次の工程で所望の強力と120〜190人のラ
メラ−間隔が得られるように減面加工率97%以上で常
法にて伸線加工を行った後、鋼線の表面から深さ方向に
素線直径の4分の1までの領域が圧縮残留応力になるよ
うにするために前述の伸線加工された鋼線に10kg/
1mrr”以上、好ましくは70〜170 kg l 
m ”の引張り入力を付加した状態で千鳥足状に配置し
たロールを通過させて素線表面での曲げ歪みが1%以上
になるような曲げ加工処理を繰り返して施す。
(作 用) スチールコードの線材は高強度とするためにJIS G
3506硬鋼線材の種類記号で5WRH82^と示され
る炭素含有10.79〜0.86重量%、シリコン含有
量0.15〜0.35重量%、マンガン含有量0.30
〜0.60重量%、燐含有量0.030!i量%、硫黄
含有量0.030重量%以下のものを使用する。また伸
線、撚線加工での断線を改善するために非金属介在物、
特に非延性介在物の量は少ないほどよい。スチールコー
ドを高強度とするには炭素含有量は多い方が望ましいが
加工性に優れたパーライト組織が得られずスチールコー
ドを製造する工程で断線が増加して生産性の低下をきた
すし、線材組成を変更すると線材の価格上昇をまねくた
め上記の線材を使用する。
最終段階での熱処理において、パテンティング温度を6
30°C以上で660°C未満にした理由はラメラ−間
隔を1000人から1400人にする為である。即ち上
記の熱処理された鋼材を伸線した鋼線は120人から1
90人のラメラ−間隔を有し、該鋼線は第1図に示すと
おり通常の600°Cパテンティングされた80人から
120人のラメラ−間隔を有する鋼線と比較して腐食疲
労特性における表面から深さ方向に素線直径の4分の1
までの領域での亀裂伝播速度を低減させることが出来、
破断寿命約20%を改善することができる。亀裂伝播過
程での伝播速度が低減するのは鋼線のラメラ−間隔を増
加させることで亀裂先端の応力を緩和出来るからと推定
される。また上記の熱処理をすることでセメンタイトの
形状を滑らかにできかつラメラ−間隔を広(することで
従来法の熱処理に比べ鋼材の機械加工性が向上し次の伸
線工程での伸線加工性を改善でき、また最終熱処理での
鋼材の直径を太き(することが出来るため、最終熱処理
工程以前の伸線工程にて伸線加工減面率を低減すること
ができ生産性が向上し工業上有利である。最終熱処理で
のラメラ−間隔を1000人未満にすると伸線後の製品
の所望の耐腐食疲労性が得られず、また機械加工性が低
下する。1400人を超えると引っ張り強度が所望値に
達せずまた長いパテンティング時間を必要とし生産性が
低下する。溶体化処理後を毎秒140°Cの速度で冷却
した理由はパーライト変態開始前に所望の温度にするこ
とで均一なラメラ−組織を得るためと冷却速度を低くし
た時に起こる機械的特性の劣る鋼材表面層のフェライト
の析出を抑制するためである。パテンティング保持時間
を12秒以上とした理由は均一なラメラ−組織を得るた
め所望の温度でパーライト変態を終了させるためである
。伸線加工性を改善するための熱処理において鋼材の表
面から鋼材直径の10分の1の厚みを有する表面層の炭
素含有量と鋼材内部の炭素含有量との差が0.05重量
%以下にする理由は、表面層の脱炭層が厚くなると製品
素線の表面層の機械的強度の低下、及び機械的疲労性と
耐腐食疲労特性の劣化が起こるからであり、脱炭層が厚
くなるのを抑制する方法として、脱炭が起こる機会を減
らすこと即ち中間の熱処理回数は極力少なくすることが
望ましい。また、綱の熱処理においては温度、時間、雰
囲気を適正にすることで脱炭を抑制する方法は一般に知
られているが、(例:鋼の熱処理改訂5版 日本鉄鋼協
会編 昭和44年発行 28頁〜39頁「1.4炉内雰
囲気」に記載)本発明の最終段階での熱処理において、
鋼材の最高温度が880〜970°Cになるように加熱
炉の温度と鋼材の炉内滞在時間を設定した理由は880
”C未満では充分な溶体化が行われず970℃を越すと
脱炭反応が促進されるからであり、また炉雰囲気を還元
雰囲気にした理由は酸化反応を抑制するためであり、上
述の範囲に温度、雰囲気、時間を適正にすることで脱炭
反応の抑制と脱炭反応を抑制させるためのスケール賞お
よびスケール量を生成させることができ脱炭が起きない
条件にて溶体化処理することができるからであり、湯洗
浄処理をすることで、鋼材表面に付着している脱炭を促
進する最終熱処理工程以前の伸線工程にて用いられてい
る潤滑材等の化合物を除去することができ所望の脱炭が
抑制された表面層を得ることができる。最終処理を行っ
た線材の伸線加工にて加工減面率を97%以上とした理
由は所望値以上の引張り強度を得るためである。所定の
直径に伸線した線材に70kg/+が以上、好ましくは
70〜ITOkg / am ”の引張り入力を付加し
た状態で、第2図に示すような千鳥足状に配置したロー
ル1を通過させて鋼線表面の曲げ歪みが1%以上になる
ように曲げ加工を付加する理由は第3図に示すように引
張り応力を付加することにより表面層の残留応力をより
圧縮にでき、かつ表面から深さ方向に素線直径の4分の
1以上までの領域の残留応力を圧縮にすることができる
からである。線材の表面から内部まで一定の圧縮残留応
力を付与にすることで、第1図に示すように、表面から
深さ方向素線直径の4分の1までの領域での亀裂伝播を
低減さることができ破断寿命を約25%改善することが
できる。亀裂伝播速度が低減するのは亀裂先端の入力が
緩和するためと推測される。引張り入力を170kg/
mm”以上にすると曲げ歪付加時の断線が増加しまた線
材表面の傷が増加するため機械的疲労特性が低下するの
で望ましくない。残留応力を−701以上好ましくは一
70mm〜−20Mにした理由は一70mm以下にする
には曲げ及び引張りの入力を大きくしなければならず鋼
線表面の損傷が増加し機械的及び腐食疲労特性が低下す
るので望ましくない。
(実施例) 以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明する。
1〜2    1〜6    1〜2 第2表に示す化学組成を有するステルモア処理を施した
5、5閣直径の5WRH82Aを通常の乾式伸線にて用
いられるボラックス処理を施した後、常法の伸線により
1.57mn+直径としたのち、最終熱処理工程におい
て予め90°Cの温水に2秒浸漬して洗浄処理した後鋼
材の最高温度が910℃になるように平均炉温1020
″Cで保持時間30秒でo、scoχの還元雰囲気中で
溶体化処理を行い続いて毎秒140°Cの速度で650
°Cまで冷却した後12秒間保持しパーライト変態を終
了させた。比較として第1表に示す化学組成を有する5
、5 tm直径の5WRH82A 、及びS畦1172
Aは3.0 m直径に伸線し、通常のパテンティングを
施した後、5WRH82Aを1.32m直径に、5WR
H72Aを1.00閣直径に伸線したのち、最終熱処理
工程において溶体化時間は34秒でパテンティングは温
度600℃保持時間12秒にて通常の熱処理を行った。
最終熱処理を施された上述の本発明実施例及び比較例の
鋼材は通常の方法で酸洗い、めっき処理を施した後、0
.19am直径まで常法にて伸線した。該伸線された鋼
線を3.7 kgの引張り張力を付加しながら所定の曲
げ歪を付加するために第2図に示したような直径11+
maのローラ1をdl=13am、 d2−5鵬で千鳥
足状に配置されたローラと続いて鋼線の曲げ方向が互い
に90°異なるように前述と同様に配置されたローラを
連続して通過させた。比較として1.5 kg、2.5
 kg、4.5 kgの引張り張力を付加して上記ロー
ラを通過させた。なお鋼線の抗張力は140°Cにて4
0分間加熱時硬処理を施した後測定した。最終熱処理を
施された鋼材のラメラ−間隔とセメンタイト形状の観察
は1%ナイタール溶液を用いて鋼材をエツチングしたの
ち走査型電子顕微鏡にて行い、伸線された鋼線のラメラ
−間隔は該鋼線を電解研摩して薄膜を作成し透過型電子
顕微鏡を用いて観察測定した。伸線された鋼線の残留応
力の測定は100 m長さの鋼線を該鋼線の外周円の半
分が鋼線長さ方向に連続して被覆されるように耐食性樹
脂を塗布した後5o%濃度の硝酸溶液に浸漬して鋼線の
円周方向半分の面を表面からの深さ方向に所定の厚みを
溶解させた時の鋼線の曲がり変位を測定することで行な
った。ここで鋼材の耐腐食疲労性の評価は鋼線を少量の
塩素イオン、硝酸イオン、硫酸イオンを含む中性の溶液
に浸漬し毎分1000回転の速度で30kgf/nun
”の繰り返し曲げ応力を与え破断に到るまでの回転数を
測定して求めた耐腐食疲労指数と、腐食疲労における鋼
材の水素脆化特性を評価するため、鋼線を1%濃度で硫
酸溶液に浸漬し、O,O1mA/dm”の電流密度にて
陰極電解しながら毎分1000回転の速度で40kgf
/s”の繰り返し曲げ応力を与え破断に到るまでの回転
数を測定して求めた耐水素脆化指数とをもって評価した
。第2表に従来例、比較例及び本発明例の区分ごとに熱
処理方法、金属組織、曲げ歪付加処理方法、残留応力値
及び腐食疲労性等の試験結果を示す。第2表の従来例1
と従来例2の比較から鋼線を25%高強力化させると通
常の方法では耐腐食疲労性が20〜30%低下するが比
較例1に示されるようにラメラ−間隔を増加させること
で耐腐食疲労性を10〜20%改善でき、また比較例4
から比較例6で示されるように残留応力を−20〜−6
0mmに低下させることで耐腐食疲労性を15〜20%
改善できる。ここで比較例4は最終熱処理後の鋼材のラ
メラ−間隔を1400Å以上にすると伸線加工後の線材
において所望の抗張力が得られないことを示した例であ
り比較例5は表面層の炭素含有量が低下すると耐腐食疲
労性が低下することを示した例である。実施例1および
実施例2は脱炭を抑制しラメラ−間隔を1200人にし
残留応力を一60閣にすることが鋼線の耐腐食疲労性を
低下させることなく鋼線の抗張力を25%まで増加させ
ることができることを示している。
第1表  鋼の化学組成(重量%) (発明の効果) 以上述べたように本発明はスチールコードの素鋼線にお
いて、鋼線表面の脱炭層の厚みを極力減少させ、かつパ
ーライト組織のラメラ−間隔を増加させ、かつ表面から
深さ方向に素線直径の4分の1までの領域で圧縮残留応
力にすることで、安価かつ容易にスチールコードの耐腐
食疲労性を低下させることなく鋼線の抗張力を25%ま
で増加させることができ、鋼線で補強されたゴム製品を
その耐久性を損なうことなく軽量化及び製造コスト低減
ができ工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1表での実施例1(イ)、比較例4(ロ)、
比較例1(ハ)、及び従来例2(ニ)の鋼線に関し、腐
食疲労処理の繰り返し曲げ回数と腐食疲労処理によって
生成した亀裂深さの関係を各鋼線について示したグラフ
、 第2図は実施例において用いた鋼線に所定の曲げ歪を与
える装置のローラの配置図、 第3図は鋼線に引張り応力が大きい場合(イ)と引張り
応力が小さい場合(ロ)での曲げ歪加工処理を行なった
後の鋼材の内部の応力の状態を計算によって求めた線図
である。 1・・・ローラ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、素線の抗張力が330〜390kg/mm^2であ
    って、素線の表面から素線直径の10分の1の厚みを有
    する表面層の炭素含有量と素線内部の炭素含有量との差
    が0.05重量%以下であり、かつ金属組織のセメンタ
    イトラメラー間隔が120〜190Åであり、かつ表面
    から深さ方向に素線直径の4分の1までの領域の残留応
    力が−70mm以上の圧縮応力であることを特徴とする
    耐腐食疲労性に優れた高強力スチールコード。 2、素線表面層の脱炭を抑制するため熱処理の処理回数
    を少なくするかまたは熱処理においては温度、雰囲気お
    よび時間を設定し、鋼材表面処理を施して脱炭が起きな
    い条件にて溶体化処理を行い、かつ製品素線のラメラー
    間隔が120〜190Åになるように最終熱処理工程に
    て630℃以上で660℃未満の温度にてパーライト変
    態処理を施し、かつ上記熱処理された素線を所定の引張
    り強度を得るために97%以上の減面率で伸線加工した
    後該線材の一定の表面層の残留応力が一定以上の圧縮に
    なるように70kg/mm^2以上の引張り入力を付加
    した状態で線材表面の曲げ歪が1%になるような曲げ加
    工を付加することを特徴とする耐腐食疲労性に優れた高
    張力スチールコードの製造方法。
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