JPH03112790A - 車両の車体前部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の車体前部構造、特にステアリングシステ
ム等を支持する強度の高い車両の車体前部構造に関する
ものである。

〔従来技術〕

従来の車両の車体前部構造は、−例として実開昭６４−
４７４８３号公報に示されるように、車両のエンジンル
ーム内において、フロアパネルの下面に接合されたフロ
アフレームをダッシュパネル下部にに沿って上方に延長
させ、該フロアフレームの延長部をダッシュパネルに接
合して閉断面を形成し、後端がダッシュパネルに接合さ
れて車体前後方向に延びるフロントフレームと、上記フ
ロアフレームの延長部とに車幅方向両端が接合され、ダ
ッシュパネルに接合されて閉断面を形成する補強部材を
設け、該補強部材にステアリングギヤボックスを固定す
るものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、フロントエンジン・フロントドライブ（
ＦＦ）車、特に横置エンジンの車両においては、エンジ
ン、ミッション等がフロントアクスルの前方に配置され
ているために、大きな荷重がフロントアクスルより前に
かかることになり、前輪の荷重負担が大きくなるととも
に回頭性が低下し、ブレーキの効きが悪化する等の問題
があった。

この問題を解決する手段として、エンジン、ミツシラン
等をフロントアクスル上に設けられたデフの後方に配置
するフロントミツドシップ（ＦＭＳ）車が提案されてい
る。

ところが、このようなＦＭＳ車においては、フロントア
クスルの位置が、上記ＦＦ車に較べて、ダッシュパネル
から離れた状態になり、その結果サスタワーとダッシュ
パネルの間の距離が大きくなって、フロントフレームや
ヒンジピラー等の強固な部材の結合部からの距離が大き
くなり、前輪の動きから生ずる力が入力されるサスタワ
ーの支持剛性が低下するという問題があった。

また、ダッシュパネルとエンジン、ミッションとの距離
が小さくなるために上述の如くダッシュパネル下部にス
テアリングギヤボックスを配置する空間を確保すること
が困難であるという問題があった。

本発明の目的は、上記問題点を解決し、サスタワーの支
持剛性を確保するとともに、ステアリング機構の設置場
所を確保するとともに、ステアリング機構支持部の強度
を向上させ、車体の捩じれ剛性を向上させることのでき
る車両の車体前部構造を提供することである。

（課題を解決するための手段〕 上記目的を達成するために本発明の車両の車体前部構造
は、ステアリング機構をダッシュパネル前面側に支持す
るものであって、エンジンルームの上縁に、ホイールエ
プロンの外側に沿って車体前後方向に設置されたホイー
ルエプロンレインフォースメントと、エンジンルーム下
部の車体両側に車体前後方向に延びて設置されたフロン
トサイドフレームとの間をブラケットで結合し、該ブラ
ケットに上記ステアリング機構を支持させたものである
。

〔作用〕

上記のように構成された本発明の車両の車体前部構造に
おいては、強固な部材であるフロントサイドフレームと
、ホイールエプロンを補強するホイールエプロンレイン
フォースメントとをブラケットで結合することにより、
サスタワーに伝達される種々の力に対する強度を確保す
るとともに、上記ブラケットにセンターティクオフタイ
プのステアリング機構を支持させることにより、ステア
リング機構の設置空間を確保するとともに、十分な支持
剛性を得ることができるものである。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図において、車体両側に前後方向に延び
る一対のフロントサイドフレーム１．１が配置されてお
り、フロントサイドフレームｌ。

１の先端は車幅方向に延びるクロスビーム２で結合され
ている。

一対のサスペンションフレーム３．：ｌ（略車体前後方
向に延び、後方に向けて次第に間隔が広がる所謂末広が
りに設置されており、該サスペンションフレーム３．３
の先端３１．３１はクロスビーム２に固定されている。

フロントサイドフレーム１．１の外側に車体前後方向に
設置されたサイドシル４，４の先端部とフロントサイド
フレーム１．１とがトルクボックス６．６で結合され、
該トルクボックス６．６に上記サスペンションフレーム
３．３の後端３２．３２が連結固定される。

サスペンションフレーム３，３の後端部付近ｈ＜支持フ
レーム７で互いに結合され、支持フレーム７の後方にダ
ッシュパネル８が配置されて、エンジンルームと車室と
が区分されている。

支持フレーム７上に設けられたエンジンマウント９及び
他のエンジンマウント（図示せず）により、フロントア
クスルの後上方にエンジン１０が支持され、ミッション
１１、四輪駆動トランスファー１３が配置されており（
フロントミツドシップレイアウト）、また、フロントホ
イールＷのフロントアクスル上にフロントデフ１２が配
置されている。

さらに、エンジン１０の前方のエンジンルーム内に冷却
ファン１４及びラジェータ類１５が設置されており、エ
ンジンルーム上方はフード１６で覆われている。なお、
１７はフロントガラスである。

また、ステアリング機構として、センターティクオフタ
イプのステアリングギヤボックス１８がダッシュパネル
８の直前に配置されている。

第３図において、ホイールハウス１９とサスタヮ−２０
とに連続して設けられたホイールエプロン２１の外側縁
に、後端がヒンジピラー５に連結されて車体長手方向に
延びる補強材としてホイールエプロンレインフォースメ
ント２２が設けられており、該ホイールエプロンレイン
フォースメント２２とフロントサイドフレーム１とがブ
ラケット２３により連結固定されている。

ブラケット２３は、第４図に示されるように、フロント
サイドフレーム１とホイールエプロンレインフォースメ
ント２２とを連結する棒状に形成された連結部２３１と
、段差をもって連続するダッシュパネル８に略平行に延
びる平板状の取付部２３２とから成り、連結部２３１と
取付部２３２との接合部に開口２３ａが穿設されている
。

連結部２３１の上端にはホイールエプロンレインフォー
スメント２２への取付フランジ２３１ａが設けられ、下
端にはフロントサイドフレーム１への取付フランジ２３
１ｂが設けられており、それぞれホイールエプロンレイ
ンフォースメント２２並びにフロントサイドフレームｌ
に溶接等の適宜の固定手段で固定されて、フロントサイ
ドフレームｌとホイールエプロンレインフォースメント
２２トヲ連結固定する。

また、取付部２３２の周縁には取付フランジ２３２ａが
設けられており、ダッシュパネル８に適宜の固定手段で
固定される。

このＩ成により、フロントサイドフレーム１とサイドシ
ル４及びヒンジピラー５の結合部とサスタワー２０との
間の距離が大きいＦＭＳ車での場合における剛性、特に
捩じれ剛性を十分に確保することができるものである。

第５図に示されるように、ブラケット２３の取付部２３
２の面上に、センターティクオフタイプのステアリング
ギヤボックス１８が支持ブラケット１８１により取付支
持されるとともに、ブレーキシステムのマスターバッグ
２４が取り付けられる。

上述の構成によると、センターティクオフタイプのステ
アリングギヤボックス１８並びにマスターバッグ２４の
取付支持部の剛性を確保することができ、ダッシュパネ
ル８の前面においてステアリングギヤボックス１８並び
にマスターバッグ２４を強固に支持することができるも
のである。

〔発明の効果〕

本発明は上述のとおり構成されているので、以下に記載
する効果を奏する。

強固な部材であるフロントサイドフレームと、ホイール
エプロンを補強するホイールエプロンレインフォースメ
ントとをブラケットで結合することにより、サスタワー
に伝達される種々の力に対する強度を確保することがで
きるものである。

また、ステアリング機構の設置空間を確保し難いＦＭＳ
車においても、上記ブラケットにセンターティクオフタ
イプのステアリング機構を支持させることにより、ステ
アリング機構の設置空間を確保するとともに、十分な支
持剛性を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用する車両の側面透視図、第２図は
平面図、第３図は本発明の実施例を示す要部斜視図、第
４図は要部拡大図、第５図は取付状態を示す要部拡大図
である。 １・・・フロントサイドフレーム、 ２・・・クロスビーム、 ３・・・サスペンションフレーム、 ４・・・サイドシル、 ５・・・ヒンジピラー ８・・・ダッシュパネル、 １８・・・ステアリングギヤボックス、２０・・・サス
タワー ２２・・・ホイールエプロンレインフォースメント、２
３・・・ブラケット、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ステアリング機構をダッシュパネル前面側に支持
   するものであって、エンジンルーム上縁を延びるホイー
   ルエプロンレインフォースメントとエンジンルーム下部
   を前後方向に延びるフロントサイドフレームとの間をブ
   ラケットで結合し、該ブラケットに上記ステアリング機
   構を支持させたことを特徴とする車両の車体前部構造。