JPH0310762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、人体の所望部位に振動マツサージを
与えるマツサージ器に係り、特に人体の所望部位
に振動マツサージを与えるのに際して、手で保持
し続けることなくマツサージ作用を発揮すること
ができ、極めて効率的に筋肉のこりをほぐし、血
行促進を図ることのできるマツサージ器に関す
る。

［従来の技術］ 従来のマツサージ器としては、小型な形態から
なり、その胴部を手で把持し、先端に配設された
振動発生部を人体の肩、腰、脚、腕等の所望の疾
患部に当接して用いるハンディタイプのものが存
在する。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、前述した従来のマツサージ器
は、その振動発生部を常に人体に当接させ続けな
ければならぬため、マツサージ器を把持する手、
腕等に疲労を加えるものであつた。特に、肩、背
中等の手、腕を回し難き部位、或いは手、腕を回
すことが可能であつても無理な姿勢を強いる部位
のマツサージにあつては、長時間連続して行うこ
とができず、止むなく他人の手を煩わす必要も生
じていた。また主婦等が炊事作業をしながら、あ
るいは受験生等が受験勉強しながら、これらの作
業あるいは学習に支障となることなくマツサージ
をすることのできるマツサージ器は皆無であつ
た。

本考案は、叙上した問題点に鑑みて案出されたも
のであり、手の届かないあるいは届きにくい人体
の所望部位にも容易に当接できるとともに、人体
に当接したままとすることも可能とすることであ
ることから、長時間のマツサージにあつても手・
腕等が疲労することなく且つ所要の各種作業ある
いは学習に何ら支障となることなくマツサージ効
果を享受し得るマツサージ器を提供することを目
的とするものである。

［問題点を解決するための手段］ 前述した問題点は、可撓性を有する長尺の筒体
表面を合成樹脂材からなる弾性材にて被覆してな
る筒状の長尺体内には、振動発生部材を内設して
なることを特徴とするマツサージ器によつて解決
される。

［実施例］ 以下、図面に基づいて本考案の実施例を詳述す
る。

第１図は本考案のマツサージ器を示す一部切欠
正面図であり、第２図は本考案のマツサージ器を
示す断面図である。

図中１は本考案のマツサージ器１であり、２は
軟質塩化ビニル等の軟質合成樹脂材からなる可撓
性を有する長尺の筒体２ａの表面を発泡ポリエチ
レン、発泡ポリウレタン等の合成樹脂発泡材から
なる弾性材７にて被覆してなる可撓性を有する長
尺体、３は筒状の長尺体２内にほぼ中央に配設さ
れてなる偏心ウエイト６が軸着されたモーター５
の回転による振動或いは電磁コイル利用の振動等
を利用した振動発生部材である。この長尺体２の
表面を弾性材７にて被覆するので、人体にマツサ
ージ器１を当接する際にソフトな感触を付与する
ことができる。また、４は長尺体２の両端に設け
られた握り部であり、長尺体２自身の端部を握り
部４，４としたり、或いは長尺体２と別体に設け
てもよい。

本考案のマツサージ器１は、第５図に示す如
く、人体の胴部や腰部１４に巻回して使用した
り、或いは第６図に示す如く、腕や脚１５に巻回
して使用する場合に、手等で押さえ続けることな
く巻回状態を維持することを可能とすれば使用上
極めて便利である。その手段としては、第３図に
示す如く、アルミニウムからなる塑性変形線材８
を筒体２ａと一体に長尺体２内に配設したり（或
いは中空部２ｂ内に遊離収納しても良いが）、或
いは図示しないが長尺体２若しくは握り部４に紐
等を設け、この紐を用いて長尺体２の両端若しく
は双方の握り部４，４を繋着したり、或いは鉤掛
具、引掛具、マジツクフアスナー等の係合具の雌
雄部材を長尺体２若しくは握り部４にそれぞれ設
けたりすることによつて、長尺体２の両端若しく
は双方の握り部４，４を係脱自在に連結する手段
が挙げられる。

尚、本考案の他の実施例としては、図示しない
が、筒体２ａを蛇腹材として、その表面を合成樹
脂発泡材からなる弾性材７にて被覆する形態であ
る。この実施例によれば、マツサージ器１はさら
に一段と優れた可撓性を得ることができ、人体に
好適な状態にてフイツトすることができる。更に
他の実施例としては、第４図に示すごとく、長尺
体２における振動発生部材３を内設した部分及び
握り部４，４を除く部分を蛇腹材のみで構成する
もので、これによりマツサージ器１がより優れた
可撓性を有するとともに伸縮自在となり、人体へ
の当接使用に際し、あるいは使用後の保管等に際
し一層便利なものとなる。また、振動発生部材３
近傍の長尺体２外周には、マツサージ効果を更に
発揮すべく突起１３等を突設してもよい。

そして、振動発生部３の駆動電源としては、蓋
部１２から挿脱される電池９から配線１１を介し
て供給されても良いし、或いは商用電源等から供
給されても良い。スイツチ１０は、振動発生部の
駆動、停止を制御するものであり、握り部４若し
くはその近辺等に適宜に設けられる。

［考案の作用及び効果］ 以上詳述した如く、本考案のマツサージ器は、
全体が長尺状で可撓性を有することから、従来に
於いては手・腕を回すことが困難な肩・背中等の
部位に対して、容易に振動マツサージを作用させ
ることができると共に、マツサージを長時間に亘
つて行つても従来のマツサージ器の如く、手・腕
等に疲労を与えることなく、当接部位の筋肉のこ
りをほぐし、血行を促進し、新陳代謝を向上する
等の諸々のマツサージ効果を発揮できるものであ
る。特に、本考案のマツサージ器は、人体の所望
部位に巻回状態にして保持できることから、家庭
内にあつては主婦が炊事等の作業をしながら、或
いは受験生・学生等は勉強しながら頭部、肩部、
腰部等をマツサージでき、その他家庭の内・外を
問わず、何らの作業に従事状態であつてもその作
業に支障を与えることなく使用することが可能と
なる。

そして、本考案のマツサージ器に於いては、振
動発生部材により生じたマツサージ振動は、当然
に長尺体の一部若しくは全部に伝達されるもので
あることから、人体に巻回当接時には極めて広範
囲に且つ効率良くマツサージ効果を与えることが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す一部切欠正面
図、第２図は本考案に係るマツサージ器の一実施
例を示す断面図、第３図は本考案に係るマツサー
ジ器の他の実施例を示す断面図、第４図は本考案
の他の実施例を示す正面図、第５図及び第６図は
本考案のマツサージ器の使用状態を示す概略斜視
図である。 １……マツサージ器、２長尺体、３……振動発
生部、４……握り部、７……弾性材、８……塑性
変形線材、１０……スイツチ、１３……突起。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 可撓性を有する長尺の筒体表面を合成樹脂材
   からなる弾性材にて被覆してなる筒状の長尺体
   内には、振動発生部材を内設してなることを特
   徴とするマツサージ器。 (2) 長尺体の両端に握り部を設けたことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載のマツ
   サージ器。 (3) 長尺体内に塑性変形線材が配設されたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項又は
   第２項記載のマツサージ器。 (4) 塑性変形線材がアルミニウムからなることを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第３項記載
   のマツサージ器。 (5) 長尺体若しくは握り部には、長尺体の両端若
   しくは握り部を係脱自在に連結する連結手段が
   設けられたことを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１、２、３又は４項記載のマツサージ
   器。 (6) 筒状の長尺体が蛇腹材からなることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１、２、３、４
   又は５項記載のマツサージ器。