JPH03106A - 洗滌式濾過機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は洗滌式濾過機に関し、詳しくは、ディーゼル機
関等の燃料あるいは潤滑油を濾過するエレメントに付着
したスラッジを除去・排出するようにした洗滌式濾過機
に関する。

〈従来の技術〉 従来、この種の洗滌式濾過機としては、濾過エレメント
の内部を６〜１０に分割してロークリ式切換弁で順次そ
のうちの１箇所ずつを逆洗したり、濾過エレメント自身
を回転させたりする単式逆濾過機や、濾過エレメントを
２個装備して一方のエレメントの逆洗中に他方のエレメ
ントで濾過作用を続けるようにした複式濾過機が知られ
ている。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、前者の単式逆洗濾過機は、構造が複雑になる
うえ、常時逆洗が作動しているので廃油量が多くなり、
その処理方法が問題になるという欠点がある。また、後
者の複式濾過機は、エレメントを２個装備すること、流
体通路の切換装置が必要なことから、構造が極めて複雑
となり、高価になるという欠点がある。さらに、上記い
ずれの逆洗濾過機でも、エレメントの濾過穴の内部およ
び近傍のスラッジは除去できるが、エレメント全面に層
状に付着したスラッジの除去が難かしいという欠点があ
る。

そこで、本発明の目的は、このエレメントを１個装備す
るだけの単式として構造の簡素化およびコストの低減を
図り、かつ、エレメントを必要なときだけ短時間洗滌し
て廃油量を低減するとともに、エレメントの濾過穴のス
ラッジおよびエレメント表面に層状に付着したスラッジ
も確実に除去できる洗滌式濾過機を提供することにある
。

〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明の洗滌式濾過機は、ケ
ース内に設けられた多孔質材料からなる円筒状の濾過エ
レメントと、この濾過エレメントで区切られるケース内
の内側室および外側室に連通ずるように上記ケースに夫
々設けられた液体入口および液体出口と、上記濾過エレ
メントの中心に延在するように上記ケースに回転自在に
取り付けられた回転軸と、上記回転軸に設けたガイド部
に移動自在に設けられ、押し付け部材により上記濾過エ
レメントの内周面に押し付けられると共に、濾過エレメ
ントとの間に逆洗用の空間を形成するスクレーパと、上
記回転軸に取り付けられ、上記濾過エレメントに先端が
対向して、上記ガイド部。

スクレーパおよび濾過エレメントと共に第１スラッジ収
納空間を形成する第１セパレータと、上記回転軸に突設
され、上記内側室の下方に第２スラッジ収納空間を形成
する略扇形の第２セパレータと、上記第２セパレータの
切り欠き部により形成され、上記第１スラッジ収納空間
と上記第２スラッジ収納空間とを連通ずる第１通路と、
上記逆洗用の空間と外部とを連通ずる第２通路を備えた
ことを特徴としている。

〈作用〉 上記液体入口からケース内の内側室に流入した燃料油等
の加圧液体は、多孔質材料からなる円筒状の濾過エレメ
ントで濾過され、清浄になって外側室へ抜け、ケースの
液体出口から流出する。−方、上記濾過エレメントの内
周面は、加圧液体中に含まれていたスラッジの付着で目
、詰まりを生じる。このとき、濾過エレメントの中心に
延在するよう上記ケースに回転自在に取り付けられた回
転軸を回転させる。すると、この回転軸に設けたガイド
部が一体に旋回し、それと共に、上記ガイド部に移動自
在に設けられたスクレーバは、押し付け部材により上記
濾過エレメントの内周面に押し付けられた状態で、旋回
する。そして、このスクレーバは、濾過エレメントの内
周面全面に層状に付着したスラッジを確実に掻き落とす
。掻き落とされたスラッジは、上記ガイド部、スクレー
パおよび濾過エレメントと上記第１セパレータにより形
成される第１スラッジ収納空間に収納され、この第１ス
ラッジ収納空間以外の内側室への分散が防がれる。そし
て、この第１スラッジ収納空間に収納され、不要な分散
が防がれたスラッジは、回転軸に突設された略扇形の第
２セパレータによって上記内側室の下方に形成される第
２スラツノ収納空間へ、上記第２セパレータの切り欠き
部により形成された第１通路を通って、導かれる。そし
て、この第２スラッジ収納空間に溜められる。この第２
スラッジ収納空間に溜められたスラッジは、この第２ス
ラッジ収納空間を大気圧に開放することにより生じる流
体入口から内側室、第２スラツノ収納空間を経て外部に
向かう流れによって、たとえば定期的に、強制的に外部
に排出される。回転軸の回転と同時に第２スラッジ収納
空間を外側室より一定圧だけ低くして、これにより第１
スラッジ収納空間から第２スラッジ収納空間に向かう流
れを生じさせれば、上記スクレーバにより掻き落とされ
、第１スラッジ収納空間に収納されたスラッジを強制的
に下方の第２スラッジ収納空間に導くことができる。

上記回転軸を回転させると同時に、上記スクレーバが濾
過エレメントとの間に形成する逆洗用の空間と外部とを
連通ずる第２通路を、大気圧に開放する。すると、外側
室から濾過エレメントの濾過穴を通って上記逆洗用の空
間内に流入し、さらにこの逆洗用の空間から上記第２通
路を経て外部に向かう流れが生じて、上記濾過エレメン
トの濾過穴の内部及び濾過穴近傍のスラッジを逆洗用の
空間内に洗い出す。この濾過エレメントの逆洗位置は、
回転軸の回転と共に、内周全面をカバーするよう周方向
に順次移動する。このようにして逆洗用の空間内に洗い
出されたスラッジは、逆洗室がスクレーバと濾過エレメ
ントにより囲まれているため、この逆洗用の空間からこ
の逆洗用の空間以外の内側室への分散が防がれる。そし
て、この逆洗用の空間内に洗い出されたスラッジは、さ
らに、この逆洗用の空間から第２通路を経て外部に向か
う流れに導かれて外部に排出される。

このような、スクレーバによる濾過エレメントの洗滌を
適宜行ない、スラッジを確実に除去しながら濾過を行う
。

〈実施例〉 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。

第１図は本発明の一実施例の洗滌式濾過機の回転軸の軸
心で断面した縦断面図、第２図は第１図の■−■線断面
図である。

第１図において、１は上部を上Ｍ２で密閉した円筒状の
ケースであり、このケースｌは、その内周の上部にリン
グ状の支持部３を、また、その内周の下部に、中心に嵌
合凹部４ａ及び中心穴４ｂを有する隔壁４を夫々有して
いる。このケースＩには、円筒状の濾過エレメント５を
、その濾過エレメント５の上端のっぽ状部５ａと上記支
持部３とを、また下端のっぽ状部５ｂと上記隔壁４の嵌
合凹部４ａとを夫々嵌合して、ケースｌと同軸に固定し
ている（第２図参照）。そして、上記濾過エレメント５
の下端のっぽ状部５ｂと嵌合凹部４ａとの間は、つば状
部５ｂの外周に設けた周方向溝に嵌装したソールリング
１９により、また、上端のっば状部５ａと上記支持部３
との間は、上端のっぽ状部５ａの外周に設けた周方向溝
に嵌装したソールリング２２によりシールしている。

上記濾過エレメント５は、そのつば状部５ａ　５ｂを除
く軸方向の円筒部分が、第３図に示すように、フォトエ
ツチング法によって内径か０．０１〜０．０３ｍｍ程度
の外側に「ハ」の字状に拡がる無数のテーバ穴３２．３
２．・・・が設けられた薄い金属円筒で構成されており
、この濾過エレメント５は、極めて滑らかな内周面５ａ
を有している。この濾過エレメント５の円筒部分は、図
示しない上記テーバ穴３２よりも大径の無数の穴を有し
て濾過エレメント５の濾過を妨げない補強部材によって
真円筒を保つよう外周側から支持されている。この濾過
エレメント５により、第１図に示すように、上記ケース
ｌは、その内部が内側室１０と外側室１１に分割される
。この内側室！Ｏはケースｌの上端側部に設けた流体人
ロアに連通ずる。一方、外側室１１は上記ケースｌの側
部に設けた液体出口９に連通ずる。

上記ケース１の隔壁４の中心穴４ｂには、下方より、後
述するスラッジを外部に導くためのペイプ２３が密に接
続されており、このパイプ２３のケース１の外部に位置
する端部には電動ボールバルブ２８が取り付けられてい
る。また、上記ケースｌの隔壁４の所定の位置に設けた
貫通穴４ｃにも、１７字状のペイプ２４の端部が密に接
続されている。そして、このパイプのケース側面より外
部に位置する端部には、第２図に示すように、バルブ２
９が取り付けられている。

上記上蓋２および隔壁４は、上記濾過エレメント５の中
心に延在するように回転軸１３を支持している。この回
転軸１３は、その下端の小径部１３ａを上記隔壁４の中
心穴４ｂに、また、上端の小径部１３ｂを上記上Ｍ２の
中央穴２ａに回転可能に嵌合することにより、上記ケー
ス目こ対して回転自在に、かつ、濾過エレメント５の中
心に延在するよう支持されている。この回転軸１３は略
円柱状をしており、その外周の濾過エレメント５に対応
する部分は、軸心に平行な平面１３ｃに形成されている
（第２図参照）。この回転軸１３の内部には、上記平面
１３ｃに上下方向に一定間隔に設けた複数の開口部１８
ａ、　１８ａ、・・・と上記回転軸Ｉ３の下端面の中心
に設けた開口部１８ｂとを連通ずる通路１８が設けられ
ている。

上記回転軸１３は、その上記平面１３ｃに、第３図に示
すように、回転軸１３の軸心に平行な直方体状で、径方
向に延びるガイド部１４を、上記濾過エレメント５の内
周面５ａとの間に一定の間隙上を保って突設している。

このガイド部！４は、濾過エレメント５にほぼ等しい軸
方向長さを有すると共に（第【図参照）、所定の厚みＬ
を有している。そして、その濾過エレメント５に対向す
る端面の厚みｔ方向の略中央には、断面矩形で所定の深
さを有する幅Ｗのガイド溝１５が、回転軸！３の軸方向
に貫通して設けられている。このガイド溝１５の底面１
５ａの上記回転軸１３に設けた通路１８の各開口部１８
ａ、　１８ａ、・・・に対応する軸方向位置には夫々、
役人１６が径方向に貫通して設けである（第１図参照）
。この役人１６，１６．・・・を介して上記ガイド溝１
５と回転軸１３に設けた通路１８とは連通ずる。各役人
１６の大径部１６ａ内には夫々、後述するスクレーパを
濾過エレメント５に押し付けるための押し付け部材とし
てのコイルばね１７が配置されている（第１図参照）。

このコイルばね１７は、役人１６の小径部にほぼ等しい
内径を有するため、矢印Ｃで示す流れを妨げない。

上記ガイド部１４のガイド溝１５には、断面路「コ」の
字の棒状で、軸方向に延び、濾過エレメント５側に軸方
向に貫通する断面略矩形のｆＩ２０　ａを有するテフロ
ン樹脂製のスクレーパ２０か径方向に摺動可能に嵌装さ
れており、このスクレーパ２０は、このスクレーパ２０
と上記ガイド部１４の各段穴１６の段部端面との間に縮
装された上記コイルばねＩ　７．１７．・・・により付
勢されて（第３図中矢印ａ方向参照）、濾過エレメント
５の内周面５ａに押し付けられ、その溝２０ａの両側に
位置する２つの端面２０ｂ、２０ｃにて上記内周面５ａ
に密接している。そして、このスクレーパ２０は、回転
軸１３回りの旋回（矢印Ａ参照）に際し、濾過エレメン
ト５の内周面５ａ全体に付着したスラッジ（第３図中す
参照）を確実に掻き落とす。上記溝２０ａにより、スク
レーパ２０と濾過エレメント５の間に、逆洗用の空間と
しての逆洗室２Ｉが形成される。

このスクレーパ２０の溝２０ａの底面のガイド部１４の
各役人１６に対応する軸方向位置にも夫々、貫通穴２０
ｄが設けである。そして、このスクレーパ２０の貫通穴
２０ｄ、　２０ｄ、・・・、上記ガイド溝１５、役人１
６，１６．・・・、通路１８および第１図に示すバイブ
２３の中心穴により、上記逆洗室２！と外部Ｏを連通ず
る第２通路２５が形成される。

上記スクレーパ２０の回転方向Ａ側の側面には深さｄ、
の凹部通路２６が上下方向に所定の間隔をあけて複数個
設けられ、この凹部通路２６．２６．・・を通って、ス
クレーパ２０により掻き落とされたスラッジは、矢印り
で示す如く、上記第２通路２５に導かれる。

上記ガイド部１４の回転方向Ａ側の而１４ａには、矩形
板を「＜」の字状に曲げたような形状の第１セパレータ
３５が、図示の如く、ガイド部１４と所定の角度をなし
て、取り付けられている。この第１セパレータ３５の先
端３５ａは濾過エレメント５と一定の間隙ｄ、を保って
対向している。この第１セパレータ３５は上記ガイド部
１４と等しい軸方向の長さを有する。この第１セパレー
タ３５と、上記ガイド部１４．スクレーパ２０および濾
過エレメント５とにより、軸方向に延びる扇形の柱状の
第１スラッジ収納空間３７が形成される。

一方、第１図に示すように、上記回転軸１３の下方の濾
過エレメント５の下端のっぽ状部５ｂにほぼ対応する軸
方向位置には、回転軸１３の軸心に直角に第２セパレー
タ３６が突設しである。この第２セパレータ３６は、ガ
イド部１４の下端面に固定されている。そして、濾過エ
レメントとの間に僅かな間隙ｄ、を保っている。この第
２セパレータ３６により、内側室ＩＯの下方に第２スラ
ッジ収納空間３８が形成される。この第２セパレータ３
６は、第２図に示すように、上記ガイド部１４およびス
クレーパ２０と第１セパレータ３５との間に対応する位
置に上記ガイド部１４およびスクレーバ２０と第１セパ
レータ３５との間に形成される扇形に一致する切り欠き
部３６ａを有して、略扇形をしている。この切り欠き部
３６ａにより、第１スラヅジ収納空間３７と第２スラッ
ジ収納空間３８を連通ずる第１通路４０は形成される。

つまり、この第１通路４０により、上記第１スラッジ収
納空間３７は第２スラッジ収納空間３８に連通ずる。な
お、この第２セパレータ３６は、第１図に示すように、
上記ガイド部１４のガイド溝１５の下端を閉じる役目も
する。これに対して、上記ガイド溝１５の上端は、ガイ
ド部１４の上端面に固定した蓋部材４１により、スクレ
ーバ２０の溝２０ａと共に、閉じられる。そして、上記
第１スラッジ収納空間３７の上端部も同時にこの蓋部材
４１により閉じられる。上記スクレーバ２０は、このＭ
部材４１と上記第２セパレータ３６によりガイド部！４
に軸方向に支持される。

上記回転軸１３は、第１図に示すように、その上端部１
３ｂと上蓋２の中心穴２ａとの間が、上端部１３ｂの外
周に設けた周方向溝に嵌装したシールパツキン４２によ
りシールされている。この回転軸１３の」二端部１３ｂ
は、カップリング４３を介して、上蓋２に支持されたモ
ータ４４の出力軸に接続している。そして、この回転軸
１３は、上記モータ４４により、必要に応じて、このカ
ブプリング４３を介して、図中矢印Ａで示す方向に回転
駆動される。なお、第１図における４５は、ケース！外
周の濾過エレメント５に対応する軸方向位置を取り巻く
ように設けられた流路であり、この流路４５には、濾過
流体を加熱してその粘性を低め、濾過流体の濾過を容易
ならしめるために、たとえばスチームか通される。

上記構成の洗滌式濾過機は以下のように動作する。

通常の濾過動作時には、回転軸１３は静止しており、加
圧された濾過液体としての燃料油は、第１図中矢印ｄで
示すように、ケース１の液体入ロアから内側室ＩＯに流
入し、濾過エレメント５を第３図中の破線矢印ｅの如く
外方へ通過する際にテーバ穴３２で濾過されて清浄にな
る。清浄になった濾過後の燃料油は外側室Ｉ！を経て液
体出口９から流出する。一方、上記濾過エレメント５の
内周面５ａおよびテーバ穴３２内には、燃料油中に含ま
れていたスラッジか付着し、目詰まりが生じる。

このように目詰まりか生じると、モータ４４により回転
軸１３を所定の回転数回転駆動する。すると、ガイド部
１４．このガイド部１４に上記の如く移動自在に設けら
れ、バネ！７により濾過エレメント５の内周面５ａに押
し付けられるスクレーバ２０．第１セパレータ３５゜第
２セパレータ３６および蓋部材４１がこの回転軸１３と
共回りする。

そして、矢印Ａの如く旋回するスクレーバ２０は、濾過
エレメント５の内周面５ａに付着したスラッジを確実に
掻き落としてゆく。上記回転軸ｔ３の回転と同時に電動
ボールバルブ２８を開いて、上記第２通路２５を大気圧
に開放し、図中矢印Ｃで示すように、外部Ｏに向か・う
流れを生じさせる。

すると、上記スクレーバ２０の前面の箇所Ｃで掻き落と
されたスラッジの大部分は、直ちに、上記第２通路２５
を大気圧に開放することにより生ずる、上記スクレーバ
２０の面部の箇所Ｃと上記ガイド１１５の内面とスクレ
ーバ２０とに囲まれて形成され、第２通路２５の一部を
なす空間Ｂとを連通ずる上記凹部通路２６，２６．・・
・を図中矢印りの如く通る流れにより、強制的に、第２
通路２５内に導かれる。そしてこの第２通路２５を通っ
て外部Ｏに排出される。一方、上記スクレーバ２０の前
面の箇所Ｃにて掻き落とされたスラッジのうち上記凹部
通路２６．２Ｂ、・・・を通って第２通路２５内に導か
れなかった残りのスラッジは、第１セパレータ３５．ガ
イド部１４．スクレーバ２０および濾過エレメント５に
囲まれて形成され、上方が蓋部材４１により閉じられた
上記第１スラツノ収納空間３７に収納されて、この第１
スラツノ収納空間３７以外の内側室１０への分散が防が
れる。

そして、この第１スラッジ収納空間３７に収納され不要
な分散が防止されたスラッジは、この第１スラヅジ収納
空間３７と第２スラッジ収納空間３８とを連通ずる上記
第２セパレータ３６の切り欠き３６ａにより形成される
第１通路４０を通って、第２スラッジ収納空間３８に導
かれ、この第２スラツン収納空間３８に溜められる。−
旦この第２スラッジ収納空間３８に溜められたスラッジ
は、第２セパレータ３６により内側室ｌＯへ拡散するの
が防止される。

上記の如く電動ボールバルブ２８を開いて、上記第２通
路２５を大気圧に開放すると、上記矢印Ｃで示す流れと
同時に、第３図中矢印Ｆで示すように、外側室１１から
濾過エレメント５のテーバ穴３２を通って、スクレーバ
２０と濾過エレメント５の間に形成される上記逆洗室２
１へ流入する逆流が生じる。したがって、濾過エレメン
ト５のテーパ穴３２内に付着したスラッジは、この矢印
Ｆで示す逆流により逆洗されて、上記逆洗室２Ｉへ確実
に洗い出され、上記スクレーバ２０により掻き落とされ
、上記凹部通路２６．２６．・・を経て第２通路２５に
導かれたスラッジと共に、この第２通路２５を経て外部
Ｏ！、：排出される。−旦逆洗室２１に導かれたスラッ
ジは、スクレーバ２０がその周方向両側において濾過エ
レメント５に密接し、かつ逆洗室２１の上方は蓋部材４
１により閉じられる−ため、内側室ＩＯに入ることは無
く、それゆえ、濾過館の燃料油を再汚染したり、上記濾
過エレメント５に再付着したりすることがない。

なお、万が−にも掻き落とされずに濾過エレメント５の
内周部５ａに付着しているスラッジがあれば、スクレー
バ２０の逆洗室２Ｉよりも回転方向Ａの後方側にて密接
している部分（第３図中ｇ参照）が逆洗室２１に掻き落
とす。このようにして、濾過エレメント５の目詰まりは
、スクレーバ２０の強力な洗滌作用によって、スクレー
バ２０を所定回数旋回させるだけで短時間に確実に解消
される。

目詰まりか解消されると、電動ボールバルブ２８を閉じ
、再び濾過エレメント５により燃料油の濾過を行う。以
上のような洗滌を目詰まりの都度適宜行ない、スラッジ
を外部に排出する。

なお、上記第２スラッジ収納空間３８に溜まったスラッ
ジは、この第２スラッジ収納空間３８と外部とを連通ず
るバイブ２４に設けた上記バルブ２９を開いて、この第
２スラッジ収納空間３８を大気圧に開放することにより
生じるこの第２スラッジ収納空間３８から外部に向かう
流れによって、定期的に、強制的に外部Ｏに排出する。

また、濾過エレメント５が非粘着性、沈澱性のスラッジ
で目詰まりする場合は、電動ボールバルブ２８は閉じた
ままで回転軸１３を回転さけて、濾過エレメント５に付
着したスラッジをスクレーバ２０で掻き落とし、第１セ
パレータ３５で内側室ＩＯへの分散を防止しつつ１、第
１スラッジ収納空間３７から第２スラッジ収納空間３８
へ導く。この場合スラッジの掻き落とし効果が大きいた
め、逆洗廃油無しで濾過エレメント５の目づまりか解消
でき、運転経費が著しく節減できる。

上記実施例では、回転軸１３に、その軸心に平行な方向
に延びる直方体状のガイド部１４を設け、このガイド部
１４に設けた断面矩杉の軸方向に延びるガイド溝１５に
、断面「コ」の字の棒状の一体のスクレーバ２０を半径
方向に移動自在に嵌装すると共に、このスクレーバ２０
に設けた溝２０ａにより逆洗室２１、つまり逆洗用の空
間を形成するようにしたが、ガイド部およびガイド部に
移動自在に設けるスクレーバは、上記実施例のように一
体で構成するものに限らず、たとえば、第４図に示すよ
うに、２つで構成するものあってらよい。

すなわち、第４図において、５０は回転軸１３に互いに
平行をなして突設した２つの板状の部材５０ａ５０ａに
より構成されるガイド部である。そして、上記部材５０
ａ、５０ａの濾過エレメント５に一定の間隙ｄ、を保っ
て対向する端面に設けたガイド溝５０ｂ、５０ｃには、
軸方向に延びる板状のスクレーバ片部５１ａ、５１ｂが
夫々、移動自在に設けられている。そして、この２つの
スクレーバ片部５１ａ、５１ｂによりスクレーバ５１は
構成される。

この２つのスクレーバ片部５１ａ、５１ｂと濾過エレメ
ント５とにより囲まれる部分により逆洗用の空間２【は
形成される。そして、この逆洗用の空間２１は、ガイド
部５０の部材５０ａ、５０ａ間に形成される通路５２と
回転軸１３に設けた通路１８とで構成される第２通路２
５により外部に連通する。もちろん、各スクレーバ片部
５１ａ、５　ｌｂは、各ガイド溝５０ｂ、５０ｃ内に装
着した押し付け部材５４により、濾過エレメント５に押
し付けられる。作用、効果は上記実施例と同じである。

また、上記実施例では、スクレーバ２０は、摩擦係数が
低（、かつ耐摩耗性に優れたテフロン樹脂製であったが
、スクレーバはテフロン樹脂製に限らないのは言うまで
もない。

また、上記実施例において、モータ４４にタイマーを設
けて定期的に回転させると共に、所定時間の経過後自動
停止するようにし、上記モータ４４が動作している間電
動ボールバルブ２８を開くようにすれば、自動で洗滌を
行なうことが可能である。

また、上記実施例において、濾過液体は燃料油に限らな
いのは言うまでもない。

〈発明の効果〉 以上より明らかなように、この発明の洗滌式濾過機は、
ケース内を液体入口に連なる内側室と液体出口に連なる
外側室とに区切る多孔質材料からなる円筒状の濾過エレ
メントの中心に回転自在に延在して設けた回転軸と、上
記回転軸に設けたガイド部に移動自在に設けられ、押付
部材により」二記濾過エレメントの内周面に常に安定し
て押し付けられるスクレーバとを備えているので、上記
回転軸を旋回させることにより、上記濾過エレメントの
内周面に付着したスラッジを確実に掻き落とすことがで
きる。

また、この発明の洗滌式濾過機は、上記回転軸。

ガイド部およびスクレーバに加えて、回転軸に取り付け
られ、上記濾過エレメントに先端が対向して、上記ガイ
ド部、スクレーバおよび濾過エレメントと共に第１スラ
ッジ収納空間を形成する第１セパレータと、上記回転軸
に突設され、上記内側室の下方に第２スラッジ収納空間
を形成する略扇形の第２セパレータと、上記第２セパレ
ータの切り欠き部により形成され、上記第１スラッジ収
納空間と上記第２スラッジ収納空間とを連通する第１通
路とを備えているので、上記スクレーバが旋回と共に掻
き落とすスラッジを、内側室に分散させることなく、第
２スラッジ収納空間に導いて収納することができる。そ
して、上記第２セパレータにより、この第２スラッジ収
納空間に収納したスラッジか内側室に分散するのを防止
することができる。

また、この発明の洗滌式濾過機は、上記ガイド部に移動
自在に設けられ、押し付け部材により上記濾過エレメン
トの内周面に常に安定して押し付けられる上記スクレー
バが濾過エレメントとの間に逆洗用の空間を形成し、こ
の逆洗用の空間と外部とを連通ずる第２通路を備えてい
るので、第２通路を大気圧に開放することにより生ずる
外側室から濾過エレメントの濾過穴を通って上記逆洗用
の空間に向い、さらに外部に向かう流れにより、濾過エ
レメントの濾過穴に付着したスラッジを逆洗用の空間に
洗い出し、濾過穴に付着したスラッジを確実に除去でき
ると共に、この濾過穴より洗い出したスラッジを、内側
室に分散させることなく、上記第２通路を経て迅速、か
つ確実に外部に排出、つまり回収することができる。

また、この発明の洗滌式濾過機によれば、濾過エレメン
トを１個装備するだけであるので、従来の複式濾過機に
比べて構造の簡素化を図ることができ、コストの低減を
図ることができる。そして、濾過エレメントを必要なと
きだけ短時間洗滌して、濾過エレメントの内周面に付着
したスラッジおよび濾過穴に付着したスラッジを迅速、
かつ確実に除去できる。掻き落としたり逆洗により洗い
出したスラッジか内側室に分散して濾過エレメントの内
周面に再付着したりすることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の洗滌式濾過機の一実施例の縦断面図
、第２図は第１図の■−■線横線膜階段断面図３図は第
２図の要部の詳細図、第４図は変形例の図である。 １・・・ケース、　　５・・・濾過エレメント、５ａ・
・・内周面、　７・・・液体入口、９・・・液体出口、
１０・・・内側室、２・・・外側室、１３・・・回転軸
、 ４．５０・・・ガイド部、 ７．５４・・・押し付け部材、 ０．５１・・・スクレーパ、２１・・・逆洗室、５・・
・第２通路、３５・・・第１セパレータ、５ａ・・・先
端、　　３６・・・第２セパレータ、６ａ・・・切り欠
き、 ７・・・第１スラッジ収納空間、 ８・・・第２スラッジ収納空間、 ０・・・第１通路、Ｏ・・・外部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ケース内に設けられた多孔質材料からなる円筒状
   の濾過エレメントと、この濾過エレメントで区切られる
   ケース内の内側室および外側室に連通するように上記ケ
   ースに夫々設けられた液体入口および液体出口と、上記
   濾過エレメントの中心に延在するように上記ケースに回
   転自在に取り付けられた回転軸と、上記回転軸に設けた
   ガイド部に移動自在に設けられ、押し付け部材により上
   記濾過エレメントの内周面に押し付けられると共に、濾
   過エレメントとの間に逆洗用の空間を形成するスクレー
   バと、上記回転軸に取り付けられ、上記濾過エレメント
   に先端が対向して、上記ガイド部、スクレーバおよび濾
   過エレメントと共に第１スラッジ収納空間を形成する第
   １セパレータと、上記回転軸に突設され、上記内側室の
   下方に第２スラッジ収納空間を形成する略扇形の第２セ
   パレータと、上記第２セパレータの切り欠き部により形
   成され、上記第１スラッジ収納空間と上記第２スラッジ
   収納空間とを連通する第１通路と、上記逆洗用の空間と
   外部とを連通する第２通路を備えたことを特徴とする洗
   滌式濾過機。