JPH0310528B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0310528B2
JPH0310528B2 JP60129640A JP12964085A JPH0310528B2 JP H0310528 B2 JPH0310528 B2 JP H0310528B2 JP 60129640 A JP60129640 A JP 60129640A JP 12964085 A JP12964085 A JP 12964085A JP H0310528 B2 JPH0310528 B2 JP H0310528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
slider
link
elevating mechanism
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60129640A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61287817A (ja
Inventor
Mitsuo Shinada
Yukio Sakata
Makoto Nagayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP12964085A priority Critical patent/JPS61287817A/ja
Publication of JPS61287817A publication Critical patent/JPS61287817A/ja
Publication of JPH0310528B2 publication Critical patent/JPH0310528B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車のルーフに設けられた窓部が、
2分割されたサンルーフパネルによつて開閉され
るようになつたサンルーフの開閉装置に関する。
従来の技術 この種の自動車用サンルーフの開閉装置は、サ
ンルーフ窓部の車両前方部を開閉するリツドと、
車両後方部を開閉するリツドとでサンルーフパネ
ルが構成され、前方のリツドは車両後方部が昇降
回動されることにより開閉され、かつ後方のリツ
ドは車両前後方向にスライドすることにより開閉
されるようになつている。たとえば、このサンル
ーフの開閉装置は本出願人等によつて特願昭59−
194336号として概に出願されたものがあり、前記
前方のリツドおよび後方のリツドの一連の開閉作
動が1本のワイヤ駆動によつて行なわれるように
なつている。即ち、前、後方のリツドは、その閉
状態からワイヤを引張り駆動することにより、ま
ず、前方のリツドの後端部が上昇回動されて開か
れ、次に後方のリツドの後端部が下降されると共
に、車両後方にスライドされてルーフパネル内に
収納されることにより開かれるようになつてい
る。
ところで、前記後方のリツドの昇降は第23図
に示すようなリヤ昇降機構1によつて行なわれる
ようになつている。即ち、このリヤ昇降機構1
は、窓部2の車両左右方向両側に装着されるガイ
ドレール3上を移動するリヤスライダー4に取付
けられ、ピン5を介して回動可能に逆V字状に連
結される車両前方の第1リンク6と車両後方の第
2リンク7を備えている。そして、これら第1、
第2リンク6,7の下端部には前記ガイドレール
3の溝部3aを転動する第1、第2ローラ6a,
7aが設けられ、これら第1、第2ローラ6a,
7aのピン6b,7bが前記リヤスライダー4に
形成された第1、第2長孔4a,4bに挿通され
るようになつている。
前記第23図はリヤ昇降機構1が下降され、後
方のリツド8の後端が下方回動された状態にあ
り、この状態で前記リツド8がルーフパネル9内
に収納される態勢がとられる。また、この状態は
前記リツド8を閉じようとして該リツド8がルー
フパネル9から引き出された状態をも示す。ま
た、第24図はリヤ昇降機構1が上昇されている
状態にあり、前記後方のリツド8の完全な閉じ状
態である。
ところで、前記リヤ昇降機構1は第23図の下
降位置から第24図の上昇位置に移行する動作
は、図外のワイヤ駆動によつてリヤスライダー4
が前方(図中左方)移動すると、第1ローラ6a
はガイドレール3に設けたストツパー3bで移動
規制されており、かつ第2リンク7の下端部に形
成された延設部7c先端が前記リヤスライダー4
のブラケツトガイド4cで押されるため、第1、
第2リンク6,7間の開度は小さくなつてリヤ昇
降機構1は上昇される。ところで、この上昇時に
は第1リンク6は反時計方向に回動されるが、該
第1リンク6から規制部材としての規制ローラ6
cが突設される一方、前記ガイドレール3には補
助ストツパー3cが取付けられ、リヤ昇降機構1
の上昇時に前記規制ローラ6cが補助ストツパー
3cに当接され、この補助ストツパー3cと前記
ストツパー3bとでリヤ昇降機構1の上昇位置が
保持されるようになつている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、かかる従来の自動車用サンルー
フの開閉装置にあつては、リヤ昇降機構1の上昇
時、規制ローラ6cは補助ストツパー3cの前方
(図中左方)端面に当接されるようになつている
ため、前記規制ローラ6cは第24図に示す状態
から更に上方への移動が可能となる。従つて、走
行時の路面振動等により、リツド8に上方への荷
重が作用した場合、前記規制ローラ6cが上方移
動してリツド8後端部はルーフパネル9より上方
に持上げられてしまう。すると、リツド8とルー
フパネル9間のシール性が悪化し、雨水等が車室
内に進入すると共に、前記リツド8が振動により
上下揺動されてバタ付き音が発生し、車室内の静
粛性が悪化してしまうという問題点があつた。
そこで、本発明はリヤ昇降機構が上昇位置にあ
るとき、規制ローラが上方に移動されるのを防止
することにより、リツドが持ち上げられるのを阻
止するようにすると共に、リヤ昇降機構の下降を
安定よく行うようにした自動車用サンルーフの開
閉装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するために本発明は、自動車
のルーフに形成された窓部の車両前方部に、フロ
ント昇降機構を介して開閉されるチルトリツドが
設けられると共に、前記窓部の車両後方部に、該
窓部の車両左右方向側に装着されたメインガイド
レールにワイヤ駆動されるリヤスライダーを介し
て移動可能に取付けられ、このスライダー移動に
よつて開閉されるスライドリツドが設けられ、か
つこのスライドリツドと前記リヤスライダーとの
間に、前記リヤスライダーの移動に連動してスラ
イドリツド後方部を昇降させるリヤ昇降機構が設
けられると共に、前記リヤスライダーを駆動する
ワイヤと前記フロント昇降機構との間に、該フロ
ント昇降機構の上昇動作完了後に離脱し、かつ該
フロント昇降機構の下降開始時に連結される着脱
機構が設けられ、前記チルドリツドおよびスライ
ドリツドの一連の開閉作動が前記駆動ワイヤによ
つて行なわれるようになつた自動車用サンルーフ
の開閉装置において、前記リヤ昇降機構を、回動
可能に逆V字状に連結され前記リヤスライダーの
移動に伴つて両者間の開度が変化されることによ
り、前記連結部が昇降される第1、第2リンクで
構成し、これら第1、第2リンクのいずれか一方
から規制部材を突設すると共に、前記リヤ昇降機
構の上昇時に前記規制部材を嵌合して案内する規
制溝を前記メインガイドレール側に設け、該規制
溝上部にリヤ昇降機構の上昇完了位置で前記規制
部材が当接する天井部75を設けると共に、前記
規制溝後方側の内側には、前記第1リンクの前方
に設けたローラ65を中心とする円弧状に形成さ
れた規制溝73を設けることにより構成してあ
る。
作 用 以上の構成により本発明の自動車用サンルーフ
の開閉装置にあつては、リヤ昇降機構が上昇位置
にあるスライドリツドの閉時には、規制部材は規
制溝に嵌合されると共に、該規制溝の天井部に当
接される。従つて、前記規制部材は天井部に邪魔
されてそれ以上の上方移動は完全に防止され、リ
ヤ昇降機構の更なる上昇は阻止される。このた
め、走行時の振動等によりスライドリツドに持ち
上がり方向の荷重が作用しても、該スライドリツ
ドの上下方向揺動が防止されると共に、下降に際
しては、規制部材は前記規制溝後方側の内側に形
成された規制溝73に沿つて移動するので安定よ
く下降することになる。
実施例 以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。
即ち、第1図から第22図は本発明の自動車用
サンルーフの開閉装置10を示し、第1図に示す
ようにルーフパネル11にはサンルールフとして
の窓部12が形成され、この窓部12の車両前方
部にはチルトリツド13、該窓部12の車両後方
部にはスライドリツド14が配置され、これらチ
ルトリツド13、スライドリツド14によりサン
ルーフパネルが構成されている。前記窓部12の
車両左右方向(図中紙面垂直方向)両側には、車
両前後方向(図中左右方向)を指向するメインガ
イドレール15が図外のフレームブラケツトを介
して夫々装着されている。このメインガイドレー
ル15にはワイヤ16駆動されるリヤスライダー
17が摺動可能に取付けられ、このリヤスライダ
ー17には前記スライドリツド14の後端部がリ
ヤ昇降機構18を介して取付けられている。尚、
スライドリツド14の前端部は、メインガイドレ
ール15に摺動可能に取付けられるスライドブラ
ケツト19に支持されている。
更に、前記メインガイドレール15の前方には
フロント昇降機構20が設けられ、このフロント
昇降機構20に前記チルトリツド13の後端部が
装着されるようになつている。尚、該チルトリツ
ド13の前端部はルーフ側に装着される回動軸2
1に装着され、この回動軸21を中心にチルトリ
ツド13は回動できるようになつている。また、
前記フロント昇降機構20は着脱機構22を介し
て前記ワイヤ16に連動されている。
第2図から第6図は前記フロント昇降機構20
の詳細を示し、図外のルーフ側に取付けられるサ
ブガイドレール30と、このサブガイドレール3
0に摺動可能なフロントスライダー31と、この
フロントスライダー31と前記チルトリツド13
との間に夫々回動可能に取付けられるフロントリ
ンク32とを備えている。前記サブガイドレール
30は第5図に示すように両側端部が内方に折曲
される上開きのチヤンネル状に形成され、このサ
ブガイドレール30に前記フロントスライダー3
1が嵌合されている。前記フロントリンク32の
下端部は、前記フロントスライダー31から突設
される第1取付部33に回動可能にピン34結合
されると共に、前記フロントリンク32の上端部
は、チルトリツド13に固設されるブラケツト3
5に回動可能にピン36結合されている。また、
前記フロントスライダー31からは第2取付部3
7が突設され、この第2取付部37には前記着脱
機構22に接続される連結杆38が回動可能にピ
ン39結合されている。従つて、該連結杆38が
前後移動されることによりフロントスライダー3
1はサブガイドレール30上を摺動し、第1リン
ク32の下方回動点(ピン34)が移動するよう
になつている。この下方回動点34が前方に移動
されることによつてフロントリンク32は倒伏
し、かつ前記下方回動点34が後方に移動される
ことによつてフロントリンク32は起立されるよ
うになつている。ところで、該フロントリンク3
2の中間部にはガイド部材としてのローラ40が
ピン41を介して回転可能に取付けられると共
に、前記サブガイドレール30側にはフロントリ
ンク32の起立、倒伏時における前記ローラ40
の移動軌跡に沿つたガイド溝42が設けられ、こ
のガイド溝42内に前記ローラ40が略密接して
嵌合されるようになつている。前記ガイド溝42
はサブガイドレール30とは別体に形成されたブ
ロツク体43に形成され、このブロツク体43が
第6図に示すようにサブガイドレール30から一
体に突設されるブラケツト44にビス45止めさ
れるようになつている。尚、前記ガイド溝42は
フロントリンク32の倒伏状態でローラ40を嵌
合するようになつている。
第7図から第14図は前記リヤスライダー17
および前記リヤ昇降機構18の詳細を示す。リヤ
スライダー17は第10図および第13図に示す
ようにメインガイドレール15に摺動可能に嵌合
される摺動板50と、この摺動板50にかしめ固
定されるスライダー本体51とによつて構成され
ている。ところで、前記メインガイドレール15
は上開きのチヤンネル状に形成され、該メインガ
イドレール15の両側対向部には1対の溝部5
2,53が形成されると共に、メインガイドレー
ル15の底部片側には前記ワイヤ16の挿通溝5
4が形成され、この挿通溝54内をワイヤ16が
摺動されるようになつている。そして、前記リヤ
スライダー17の摺動板50は前記メインガイド
レール15の底部55と前記溝部52,53間の
空間部に嵌合されるようになつている。
前記リヤスライダー17のスライダー本体51
には前後方向に延びる2つの第1、第2長孔5
6,57が形成され、この第1、第2長孔56,
57内にリヤ昇降機構18が設けられるようにな
つている。該リヤ昇降機構18は逆V字状に配さ
れる車両前方の第1リンク60と、車両後方の第
2リンク61を有し、これら第1、第2リンク6
0,61の頂部はスライドリツド14取付用のブ
ラケツト62と共に回動可能にピン63結合され
ている。前記第1リンク60は第11図に示すよ
うに断面凵字状に折曲されてスライダ本体51外
側に嵌合され、該第1リンク60下端部に前記第
1長孔56を貫通するピン64が取付けられ、こ
のピン64の両端部には、メインガイドレール1
5の溝部52,53内に嵌合されて転動する1対
の第1ローラ65,66が取付けられている。ま
た、第2リンク61は前記スライダ本体51の両
側に配置されるプレートを接合して形成され、そ
の下端部に前記第2長孔57を貫通するピン67
が取付けられ、このピン67の両端部には前記第
1リンク60のピン64と同様に溝部52,53
内に嵌合されて転動する1対の第2ローラ68,
69が取付けられている。一方、前記第1リンク
60の片側から片方の溝部52内に嵌合可能な規
制部材としての第1規制ローラ70を突設すると
共に、前記第2リンク61の前記ピン67取付部
分から更に延設した先端部には第12図に示した
ように第2長孔57内に挿入される第2規制ロー
ラ71が取付けられている。ところで、前記メイ
ンガイドレール15の溝部52,53内には、ス
ライドリツド14の閉止位置で前記第1リンク6
0の第1ローラ65,66に当接するストツパー
72が固設されている。また、該ストツパー72
に前記第1ローラ65,66が当接された状態
で、前記第1規制ローラ70が位置する溝部52
上側を切欠き、この切欠き部上側には前記第1規
制ローラ70を嵌合する第1規制溝73が形成さ
れた規制片74が固設されている。該第1規制溝
73の後方側(図中右方側)内側は、前記第1ロ
ーラ65,66を中心とする円弧状に形成され、
かつ、該第1規制溝73の上方部には、リヤ昇降
機構18が上昇し終つた時点で前記第1規制ロー
ラ70が当接される天井部75が設けられてい
る。更に、前記第1ローラ65,66がストツパ
ー72に当接された状態にあるとき、前記第2規
制ローラ71の上側にはスライダ本体51を上方
に突設させて該第2規制ローラ71が嵌合可能な
第2規制溝76が形成されている。該第2規制溝
76の後方側内側は、第1ローラ65,66がス
トツパー72に当接された状態にあつて、リヤ昇
降機構18が昇降される時の第2規制ローラ76
軌跡に沿つて形成されている。即ち、前記リヤ昇
降機構18は第7図に示す上昇位置から第8図に
示す下降位置に作動される際、第1リンク60は
第1ローラ65,66を中心に時計回り方向に回
動すると共に、第2リンク61を後方移動させつ
つ反時計回り方向に回動させる。従つて、前記第
2規制ローラ76は第2リンク61に伴つて後方
移動される第2ローラ68,69を中心に反時計
方向に回動されることになる。ところで、前記リ
ヤスライダー17は第15図にも示すように摺動
板50に前記駆動ワイヤ16が取付けられるよう
になつている。該駆動ワイヤ16は鋼鉄線等で形
成されたプツシユプルタイプのもので、その駆動
力受部には螺線状に鉄線16aが巻回されてい
る。そして、該駆動ワイヤ16の一般部は合成樹
脂チユーブ80が被覆され、この合成樹脂チユー
ブ80の外周がメインガイドレール15のワイヤ
の挿通溝54内と摺動されるようになつている。
尚、前記ワイ16の駆動力受部には、図外のモー
タ等で回転される図外のピニオンギヤが、螺線状
鉄線16aに噛合され、ピニキオンギヤ回転によ
りワイヤ16が移動されるようになつている。そ
して、前記駆動ワイヤ16を前記摺動板50に取
付けるにあたつて、該摺動板50の前記挿通溝5
4嵌合部分に形成された挿通孔50a内に、合成
樹脂チユーブ80を取り外した前記駆動ワイヤ1
6を挿通し、この駆動ワイヤ16を前記挿通孔5
0aの両端部で金属管81を介してかしめるよう
になつている。従つて、このようにリヤスライダ
ー17は駆動ワイヤ16と連結されることによ
り、該ワイヤ16駆動によりリヤスライダー17
がメインガイドレール15内を摺動されるように
なつている。ところで、前記リヤスライダー17
の第1、第2長孔56,57とリヤ昇降機構18
との位置関係は、第1図に示したようにチルトリ
ツド13およびスライドリツド14が閉じられた
状態、つまりワイヤ16が最前端に移動されてい
る状態にあつては、第14図に示したように第1
リンク60のピン64と第1長孔56前端との
間、および第2リンク61のピン67と第2長孔
57前端との間には夫々空走距離l1,l2が設けら
れている。後者の第2長孔57の空走距離l2は、
前記フロント昇降機構20を上昇させるに必要な
フロントスライダー31の移動距離以上に設定
し、かつ、前者の第1長孔56内の空走距離l1
は、リヤ昇降機構18の第1、第2リンク60,
61が上昇位置から下降位置に開かれる際に増大
されるピン64,67間の増大距離に、前記第2
長孔57の空走距離l1を加算した距離以上に設定
されている。
第16図から第19図は前記着脱機構22の詳
細を示し、この着脱機構22は、前記フロントス
ライダー31を作動する連結杆38の他端(図中
右方)に連結され、メインガイドレール15内を
移動可能なサブスライダ90と、このサブスライ
ダ90の取付部91にピン92を介して回動可能
に取付けられ、かつスプリング93により上方に
付勢されるレバー94と、このレバー94の自由
端に装着される係止ピン95と前記ワイヤ16に
装着され前記係止ピン95と着脱されるワイヤブ
ラケツト96と、このワイヤブラケツト96から
係止ピン95が離脱されている時に該係止ピン9
5を嵌合するストツパー溝97とを備えている。
前記レバー94は前記取付部91の両側に配置さ
れる1対のプレート94a,94bが略平行配置
されることによつて構成され、これらプレート9
4a,94b間に前記係止ピン95が固定される
ようになつている。該係止ピン95は一方のプレ
ート94aから更に延設され、この延設部95a
がメインガイドレール15の一方の溝部52に嵌
合されるようになつている。この溝部52の上側
は、フロント昇降機構20が上昇位置にあるとき
に前記延設部95aが位置する部分を切欠き、こ
の切欠き部上方に前記ストツパー溝97を形成し
たストツパー片98が固定されている。該ストツ
パー溝97の後方側内側は前記レバー94の支持
ピン92を中心とする円弧状に形成され、かつこ
の円弧部分は前記メインガイドレール15の溝部
52内まで延長され、前記係止ピン95の延設部
95aが前記ストツパー溝97より車両後方(図
中右方)に移行されないようになつている。前記
ワイヤブラケツト96は下端部に、前記リヤスラ
イダー17の摺動板50と同様に前記メインガイ
ドレール15の底部55と溝部52間に摺動可能
に嵌合される摺動部99が形成され、この摺動部
99上側から前記レバー94の1対のプレート9
4a,94b間に進入可能な幅を有する突起部1
00が形成されている。この突起部100には前
記係止ピン95をストツパー溝97の上端からメ
インガイドレール15の溝部52まで案内する傾
斜溝101が形成されている。この傾斜溝101
は前方が高位置となつて開放されている。尚、前
記ワイヤブラケツト96とワイヤ16との結合
は、前記リヤスライダー17とワイヤ16とを結
合したと同様に、金属管102をかしめるように
なつている。
ところで、スライドリツド14の前端部を支持
するスライドブラケツト19は第19図に示すよ
うにメインガイドレール15の他方の溝部53に
嵌合されるローラ110がピン111を介して取
付けられ、スライドリツド14に伴つて前後移動
されるようになつている。
以上の構成により、本実施例の自動車用サンル
ーフの開閉装置10にあつては、第1図に示した
ようにチルトリツド13およびスライドリツド1
4が閉じられた状態にあつては、フロント昇降機
構20は第2図に示したようにフロントリンク3
2が倒伏した下降位置にあり、かつリヤ昇降機構
18は第7図に示したように上昇位置にある。こ
のとき、フロントスライダー31およびリヤスラ
イダー17は最前方位置にある。また、この状態
では着脱機構22の係止ピン95は第16図に示
すようにワイヤブラケツト96の傾斜溝101下
端に位置してメインガイドレール15の溝部52
内に嵌合され、謂わゆる着状態になつている。そ
して、窓部12を開放すべくワイヤ16を車両後
方に移動させると、ワイヤブラケツト96は後方
移動し着状態にある着脱機構22を介して連結杆
38を引張り、フロントスライダー31を後方移
動する。すると、フロントリンク32は上端部が
チルトリツド13に取付けられているため、該フ
ロントリンク32は第3図に示したように起立し
てフロント昇降機構20を上昇させる。従つて、
チルトリツド13は回動軸21を中心に後端部が
上方回動されて開かれ、第20図の状態となる。
このとき、チルトリツド13は運転席の上方部に
位置しており、特に運転者近傍の換気が行なわれ
る。尚、前記チルトリツド13が開かれたときに
は、リヤスライダ17も第2長孔57の空走距離
l2分だけ移動され、第13図に示すように第2リ
ンク61のピン67が第2長孔57の前端に当接
された状態となる。また、着脱機構22の係止ピ
ン95は、第16図のようにストツパー溝97の
溝部52内下端部に当接された状態となる。
そして、かかるチルトリツド13の開き状態か
ら更にワイヤ16を後方移動すると、着脱機構2
2はワイヤブラケツト96が後方移動されるた
め、係止ピン95はスプリング93の付勢力によ
り傾斜溝101に沿つてストツパー溝97内を上
方に移動する。すると、第17図に示したように
係止ピン95はストツパー溝97の上端に係止さ
れると共に、前記傾斜溝101から外れ、謂わゆ
る脱状態となる。すると、フロント昇降機構20
は係止ピン95がストツパー溝97に係止される
ことによつて上昇位置が保持され、以後はワイヤ
ブラケツト96のみが後方移動されて行く。一
方、該ワイヤブラケツト96の後方移動と共にリ
ヤスライダー17は前記第13図の状態から更に
後方移動され、第2長孔57の前端で第2リンク
61のピン67を押して第1、第2リンク60,
61間の角度を開いていく。このとき、第1リン
ク60は第7図に示すように第1規制ローラ70
が第1規制溝73内に嵌合されて後方移動が阻止
されているが、第1、第2リンク60,61間の
開動に伴つて前記第1規制ローラ70は下方移動
される。更に、この第1、第2リンク60,61
の開動によつて第2規制ローラ71は第2規制溝
76内に嵌合されていき、第8図に示したように
前記第1規制ローラ70が第1規制溝73から外
れたときには、第2規制ローラ71は第2規制溝
76の天井部76aに当接されるようになつてお
り、この状態でリヤ昇降機構18は下降位置とな
る。すると、第21図に示したようにスライドリ
ツド14の後端部は、前端部のスライドブラケツ
ト19を支点として下方回動され、ルーフパネル
11への収納体勢が完了される。そして、この状
態から更にワイヤ16が後方移動されることによ
り、前記スライドリツド14はリヤスライダー1
7に伴つてメインガイドレール15上を後方移動
され、第22図に示すようにルーフパネル11下
部に収納されていく。そして、図示は省略したが
前記スライドリツド14がルーフパネル11内に
収納完了された時点で窓部12は全開状態とな
る。
次に、かかる全開状態からスライドリツド14
およびチルトリツド13を閉止するには、前述し
た開動操作とは逆に作動させるようになつてい
る。即ち、ワイヤ16を前方移動させることによ
つてリヤスライダー17は前方移動し、該リヤス
ライダー17の第2規制溝57にリヤ昇降機構1
8の第2規制ローラ71が嵌合されていることに
より、前記リヤスライダー17に伴つてスライド
リツド14も前方移動され、ルーフパネル11か
ら該スライドリツド14が引き出され第21図の
状態となる。そして、この状態ではリヤ昇降機構
18の第1ローラ65,66がストツパー72に
当接され、更なるリヤスライダー17の前方移動
によつて第1、第2リンク60,61間の開度は
小さくなり、リヤ昇降機構18は前記第20図に
示したように上昇される。以後は第1、第2リン
ク60,61のピン64,67が第1、第2長孔
56,57内を空走しつつワイヤブラケツト19
が前進し、該ワイヤブラケツト19の傾斜溝10
1に係止ピン95が位置する。以後は該係止ピン
95が前記傾斜溝101に沿つて下方移動され、
該係止ピン95の延設部95aがメインガイドレ
ール15の溝部52に嵌合可能となり、着脱機構
22は着状態となる。すると、更なるワイヤ16
移動によつてフロントスライダー31は連結杆3
8を介して前進され、第1図に示したようにフロ
ントリンク32は倒伏してチルトリツド13は閉
じられ、ここに窓部12は全閉状態となる。
ところで、本実施例にあつてはリヤ昇降機構1
8の第1リンク60に第1規制ローラ70を設
け、かつメインガイドレール15に前記第1規制
ローラ70を嵌合する第1規制溝73を設け、こ
の第1規制溝73の上部に前記リヤ昇降機構18
の上昇位置で前記第1規制ローラ70が当接され
る天井部75を設けたので、第7図に示すリヤ昇
降機構18の上昇位置から前記第1規制ローラ7
0は天井部75に阻止されて上方移動されること
はない。従つて、走行時の路面振動等によつてス
ライドリツド14に上方向の荷重が作用した場
合、この荷重は第1リンク60を反時計方向に回
動して前記第1規制ローラ70を上方移動させよ
うとするが、前述したように該第1規制ローラ7
0の上方移動は天井部75によつて阻止される。
従つて、前記上方荷重に対してスライドリツド1
4は上方移動されず該スライドリツド14の揺動
が防止される。このため、スライドリツド14周
縁のシール性は確保され、雨水等が車室内に進入
するのが防止されると共に、スライドリツド14
が揺動してバタ付き音が発生するようなことはな
い。更にスライドリツド14の下降に際しては、
第1規制ローラ70は第1規制溝73に沿つて移
動するので、第1リンク60はローラ65を回動
の中心として、ローラ65と第1規制ローラ70
間の長さを有する腕によつて回動されることにな
るので、スライドリツド14の下降はきわめて安
定よくなされる。
発明の効果 以上説明したように本発明の自動車用サンルー
フの開閉装置にあつては、2分割されたチルトリ
ツドとスライドリツドの開閉作動が、共通のワイ
ヤ駆動によつて行なわれるようになつたものにあ
つて、前記スライドリツドの後端部を昇降させる
リヤ昇降機構の上昇位置、つまりスライドリツド
の閉止位置を保持するにあたつて、リヤ昇降機構
の第1リンクから設けた規制部材を、メインガイ
ドレールに設けた規制溝に嵌合させ、かつ、該規
制溝の上方に前記規制部材と当接する天井部を設
けると共に、前記規制溝後方側の内側には前記第
1リンクの前方に設けたローラを中心とする円弧
状に形成された規制溝を設けたので、規制部材は
該天井部に阻止されてリヤ昇降機構の上昇位置か
ら更に上方に移動されるのが防止される。従つ
て、走行時の路面振動等によつてスライドリツド
に上方への荷重が作用したとしても、該スライド
リツドの上方移動は阻止される。このため、スラ
イドリツド周縁のシール性は確保され、雨水等が
車室内に進入するのが防止されると共に、スライ
ドリツドの揺動が阻止されることによりバタ付き
音発生が防止でき、車室内静粛性の向上を図るこ
とができると共に、スライドリツドの下降はきわ
めて安定よくなされるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す自動車用サン
ルーフの開閉装置の全体図、第2図は本発明に用
いられるフロント昇降機構の拡大側面図、第3図
は第2図に示すフロント昇降機構の作動状態を示
す側面図、第4図は第2図に示すフロント昇降機
構の平面図、第5図は第4図中−線からの拡
大断面図、第6図は第4図中−線からの拡大
断面図、第7図は本発明に用いられるリヤ昇降機
構およびリヤスライダーの拡大側面図、第8図は
第7図に示すリヤ昇降機構の作動状態を示す側面
図、第9図は第7図に示すリヤ昇降機構およびリ
ヤスライダーの拡大平面図、第10図は第9図中
−線からの平面図、第11図は第9図中XI−
XI線からの断面図、第12図は第9図中XII−XII線
からの断面図、第13図は第9図中−線
からの断面図、第14図は第13図に示すリヤス
ライダーの移動状態を示す断面図、第15図は本
発明に用いられるワイヤの側面図、第16図は本
発明に用いられる着脱機構の拡大側面図、第17
図は第16図に示す着脱機構の作動状態を示す側
面図、第18図は第16図に示す着脱機構の平面
図、第19図は第18図中XI−XI線からの断
面図、第20図、第21図、第22図は本発明の
自動車用サンルーフの開閉装置の作動状態を夫々
示す全体図、第23図は従来の自動車用サンルー
フの開閉装置に用いられるリヤ昇降機構の側面
図、第24図は従来のリヤ昇降機構の作動状態を
示す側面図である。 10……サンルーフの開閉装置、11……ルー
フパネル、12……窓部、13……チルトリツ
ド、14……スライドリツド、15……メインガ
イドレール、16……ワイヤ、17……リヤスラ
イダー、18……リヤ昇降機構、20……フロン
ト昇降機構、22……着脱機構、60……第1リ
ンク、61……第2リンク、70……第1規制ロ
ーラ(規制部材)、75……天井部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 自動車のルーフに形成された窓部の車両前方
    部に、フロント昇降機構を介して開閉されるチル
    トリツドが設けられると共に、前記窓部の車両後
    方部に、該窓部の車両左右方向側に装着されたメ
    インガイドレールにワイヤ駆動されるリヤスライ
    ダーを介して移動可能に取付けられ、このスライ
    ダー移動によつて開閉されるスライドリツドが設
    けられ、かつこのスライドリツドと前記リヤスラ
    イダーとの間に、前記リヤスライダーの移動に連
    動してスライドリツド後方部を昇降させるリヤ昇
    降機構が設けられると共に、前記リヤスライダー
    を駆動するワイヤと前記フロント昇降機構との間
    に、該フロント昇降機構の上昇動作完了後に離脱
    し、かつ該フロント昇降機構の下降開始時に連結
    される着脱機構が設けられ、前記チルドリツドお
    よびスライドリツドの一連の開閉作動が前記駆動
    ワイヤによつて行なわれるようになつた自動車用
    サンルーフの開閉装置において、前記リヤ昇降機
    構を、回動可能に逆V字状に連結され前記リヤス
    ライダーの移動に伴つて両者間の開度が変化され
    ることにより、前記連結部が昇降される車両前方
    の第1リンクと車両後方の第2リンクとで構成
    し、前記第1リンクから規制部材を突設すると共
    に、前記リヤ昇降機構の上昇時に前記規制部材を
    嵌合して案内する規制溝を前記メインガイドレー
    ル側に設け、該規制溝上部にリヤ昇降機構の上昇
    完了位置で前記規制部材が当接する天井部を設け
    ると共に、前記規制溝後方側の内側には、前記第
    1リンクの前方に設けたローラを中心とする円弧
    状に形成された規制溝が設けられたことを特徴と
    する自動車用サンルーフの開閉装置。
JP12964085A 1985-06-14 1985-06-14 自動車用サンル−フの開閉装置 Granted JPS61287817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964085A JPS61287817A (ja) 1985-06-14 1985-06-14 自動車用サンル−フの開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12964085A JPS61287817A (ja) 1985-06-14 1985-06-14 自動車用サンル−フの開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61287817A JPS61287817A (ja) 1986-12-18
JPH0310528B2 true JPH0310528B2 (ja) 1991-02-13

Family

ID=15014502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12964085A Granted JPS61287817A (ja) 1985-06-14 1985-06-14 自動車用サンル−フの開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61287817A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63185724U (ja) * 1987-05-25 1988-11-29

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157619A (en) * 1980-05-09 1981-12-04 Nissan Motor Co Ltd Device for preventing rise of lid in slidable roof for automobile

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56157619A (en) * 1980-05-09 1981-12-04 Nissan Motor Co Ltd Device for preventing rise of lid in slidable roof for automobile

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61287817A (ja) 1986-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4658546A (en) Windowpane lifting mechanism for vehicle door
JPH06104418B2 (ja) 自動車のキャンバストップ
JP2918440B2 (ja) 車両用サンルーフ装置
JPH0137289Y2 (ja)
JPH0120087B2 (ja)
JPS5823248B2 (ja) 自動車のスライデイングル−フにおけるガイドレ−ル構造
JPH04124514U (ja) サンルーフ装置のフレーム構造
JPH0310528B2 (ja)
JP2597087Y2 (ja) 車両用サンルーフ装置のディフレクタ取付構造
JPH0373487B2 (ja)
JPH0310529B2 (ja)
JP4210375B2 (ja) 車両用サンルーフ装置のカバー取付構造
US3006681A (en) Vehicle window stabilizer
JPH0538225Y2 (ja)
JPH0343355Y2 (ja)
JPH022668Y2 (ja)
JPH0335621Y2 (ja)
JPH0426254Y2 (ja)
JPS5938126A (ja) 自動車のスライドル−フ開閉装置
JP3153291B2 (ja) 自動車のサンルーフ構造
JPH0425375Y2 (ja)
JPS5937421Y2 (ja) スライドドアを有する車体のステツプ構造
JPH035446Y2 (ja)
JP2604924Y2 (ja) 車両用サンルーフ装置
JPS63242720A (ja) 自動車用大型サンル−フ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees