JPH0310475B2 - - Google Patents

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JPH0310475B2
JPH0310475B2 JP58060420A JP6042083A JPH0310475B2 JP H0310475 B2 JPH0310475 B2 JP H0310475B2 JP 58060420 A JP58060420 A JP 58060420A JP 6042083 A JP6042083 A JP 6042083A JP H0310475 B2 JPH0310475 B2 JP H0310475B2
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JP
Japan
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joint
attached
drive
transmission shaft
wrist
Prior art date
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JP58060420A
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English (en)
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JPS59187492A (ja
Inventor
Takahide Nagahama
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Priority to US06/511,236 priority patent/US4624621A/en
Priority to DE19833325973 priority patent/DE3325973A1/de
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Publication of JPH0310475B2 publication Critical patent/JPH0310475B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はロボツト、マニプレータ等の手首部、
アーム部分等の関節部に用いることの出来る自由
度の大きい関節機構に関し、特に高精度のもとに
駆動側関節要素に対して従動側関節要素を任意の
方向に揺動させることの出来る新規な関節機構に
関するものである。
第1図及び第2図に示したのは従来の溶接用ロ
ボツトの一例を示す側面図で第1図に示したロボ
ツトの場合、ロボツト本体1は機台2に対してθ1
の方向に旋回自在に取り付けられ、該ロボツト本
体1には第1アーム3がθ2の方向に揺動自在に取
り付けられている。
第1アーム3の先端にθ3の方向に揺動自在に取
り付けられた第2アーム4の先端には、θ4の方向
に捩り(旋回)の自由度を持つフレキシブルな手
首機構5が取り付けられており、この手首機構5
は4つの手首要素5a,5b,5c,5dを平行
な3本の連結軸6a,6b,6cで揺動可能に連
結して構成されており、各手首要素間の揺動角度
θ51,θ52,θ53を合成した角度θ5が手首機構5の
全体的曲げ自由度を示す。
手首要素5dの先端には該手首要素5dの軸芯
方向に溶接トーチ7が取り付けられている。θ5が
0の時の溶接トーチ7の位置を7aとし、θ51,
θ52,θ53を60度程度にした場合のトーチ7は、7
aに対して180度反対の方向を指向する7bの位
置まで回動される。
従つてこの場合、θ4とθ5の組合せによつてトー
チ7に溶接作業に必要なあらゆる姿勢を与えるこ
とが可能である。
溶接トーチ7とその制御装置8とはパワーケー
ブル、コンジツトケーブル、ガスホース等を一束
にしたケーブル9によつて連結されている。
又第2図に示したのは架台10によつて支承さ
れる水平方向のレール11に沿つてロボツト本体
12が紙面に垂直の方向に走行し、このロボツト
本体12に第1アーム3、第2アーム4、手首機
構5が取り付けられ、これらのアーム3,4、及
び手首機構5等よりなるロボツト全体がレール1
1に懸架された懸架型のロボツトを示している。
第1図に示したロボツトでは第2アーム4は通
常略水平方向を向いて使用され、第2図に示した
ロボツトでは第2アーム4は略鉛直になるように
して使用される。
そしてこれらのロボツトの場合、上記したよう
に手首機構がθ4とθ5の方向の旋回の自由度を有し
ているので、理論的にはあらゆる方向に溶接トー
チ7を傾けることが可能である。しかしながらθ4
の方向の自由度に関して見ると、手首要素5aが
第2アーム4に対して旋回しうる角度には制限が
あり、必ずしも連続的に任意の方向の姿勢を取り
うるものとはなつていない。
これは手首要素5aが第2アーム4に対してθ4
の方向に旋回した場合、その旋回角度を検出する
為の位置検出装置に用いる原点検出機構がこの関
節部分に組み込まれており、この原点検出機構を
作動させる為のストツパーによつて手首要素5a
の回転が制限されていること、及び上記のような
溶接ロボツトや塗装用ロボツトの場合、溶接トー
チ等に連結されたケーブル9が手首部分を旋回さ
せることによりこの手首部分に巻き付く為であ
る。
その為例えば第3図に示すような円筒体13を
基盤14に隅肉溶接する場合、この溶接線15に
沿つて溶接トーチを旋回させる為に、手首要素5
aの溶接開始位置に於ける第2アーム4に対する
角度を、θ4が最小の位置から始める必要があり、
溶接対象物のセツト位置、姿勢が制限されるとい
う問題がある。
又このようにして溶接対象物を最適の状態にセ
ツトした場合でも、溶接線15に沿つて全周隅肉
溶接を連続的に行うと、ケーブル9が手首機構5
に巻き付き、結局溶接途中で作業を一度中断し、
手首を捻り直した後再度溶接作業を再開するよう
に教示しなければならず、美しい溶接肉盛りを得
ることが出来ず、又作業時間が延びて溶接作業の
能率が低下する。
このような欠点は塗装用ロボツト等においても
同様に生じる。
上記のような欠点が生じる理由は、上記した手
首機構5がある一平面内での旋回運動(θ5の方向
の揺動)を有するのみで、これを補う為に第2ア
ーム4の軸芯周りの旋回自由度θ4を与えているこ
とに起因し、かかるθ4の方向の旋回の自由度の代
わりに手首機構5をθ5の旋回面に直角の面内にお
いて屈折しうるようにすれば解消されるものと考
えられる。
しかしながらこのような直交する2つの面内で
自由に旋回しうるようになした従来の関節機構の
場合、通常複雑なリンクやレバーの組合せによつ
て手首に屈折運動を与えている為ガタや遊びが多
く、溶接用ロボツトのような高精度の作業を行う
ロボツト、マニプレータや塗装用ロボツト等のよ
うにびびりを嫌うロボツト、マニプレータには不
適当であつた。
従つて本発明は手首が連続して任意の方向に屈
折することにより、手首にあらゆる姿勢を与える
ことが可能で、ケーブル類が手首等に巻き付かな
いように配慮され、しかもガタや遊びを積極的に
解消し剛性及び位置決め精度を著しく向上させた
関節機構を提供せんとするものであり、その要旨
とする処は、駆動源側に取り付けられた駆動側関
節要素と、上記駆動側関節要素の軸芯に対して直
角に取り付けた同軸状の第1及び第2の駆動軸
と、上記駆動側関節要素に取り付けられた第1の
減速機を介して第1及び第2の駆動軸の周りに旋
回可能に取り付けた関節部材と、上記第2の駆動
軸に第2の回転伝達部材を介して直角に連結され
た第2の伝達軸と、上記関節部材に取り付けられ
た第2の減速機を介して上記第2の伝達軸の周り
に旋回可能に取り付けられ、上記第1及び第2の
駆動軸の軸芯と上記第2の伝達軸の軸芯との交点
を中心として擂粉木状に揺動可能な従動側関節要
素とを有してなる点である。
続いて第4図以下の添付図面を参照して本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解
に供する。ここに第4図a及びbは一つのサーボ
系によつて一つの関節部を駆動するようになした
本発明の一実施例である関節機構の側面図及び平
面図、第5図は第4図aにおけるB−B矢視断面
図、第6図は一つのサーボ系によつて2以上の関
節部を駆動する為の本発明の第2の実施例にかか
る関節機構に関するもので、同図aはその関節機
構が屈折していない状態を示す側面図、同図bは
屈折した状態を示す側面図、第7図aは同関節機
構の屈折していない状態を示す平面図、同図bは
屈折した状態を示す平面図、第8図は第6図bに
示した関節機構が屈折した状態の関節機構の中央
側断面図、第9図は第7図bに示した関節機構の
屈折した状態を示す中央平断面図、第10図は第
6図aに於けるA−A矢視断面図、第11図は手
首先端部の屈折状態を示すもので第6図に於ける
D矢視図である。
まず第4図及び第5図を参照して一つのサーボ
系で一つの関節機構を駆動する場合について説明
する。
第4図a及びbに示すようにこの関節機構20
は、アーム21の先端に取り付けられ、アーム2
1の先端は駆動側関節要素の一種である二叉状部
21a及び21bとして分岐しており、この二叉
状部21a及び21bの間に軸芯22を中心とし
て旋回可能の関節部材23が取り付けられてお
り、且つこの関節部材23を挾んで軸芯24の周
りに回動可能の従動側関節要素25が取り付けら
れ、上記軸芯22及び軸芯24の周りの回動によ
つて、従動側関節要素25は軸芯22と軸芯24
の交点である揺動中心26を中心として擂粉木状
に任意の方向へ揺動する。
従つて、アーム21に対して従動側関節要素2
5を3次元空間内において任意の方向へ向わせ得
る機構を、アーム21の軸芯方向に関して極めて
コンパクトな構造にて実現することができる。
この例の場合、従動側関節要素25は、手首の
先端の部材を表し、例えば溶接用ロボツトの手首
部分に用いる場合には、溶接トーチ等の工具を取
り付ける為の工具取り付け軸26′を有している。
そして第4図bにα1で示した方向に関する軸
芯22の周りの従動側関節要素25の揺動は、ア
ーム21に取り付けたモータM1の回転がチエー
ンスプロケツト27a、チエーン28、チエーン
スプロケツト27a′を経て伝達されることにより
行われ、第4図aにα2で示した方向に関する軸
芯24の周りの従動側関節要素25の揺動は、ア
ーム21に取り付けた前記モータM1とは反対側
に取り付けたモータM2の回転がチエーンスプロ
ケツト27b、チエーン29、チエーンスプロケ
ツト27b′を経て伝達されることにより行われ
る。
このような従動側関節要素25がある一点を中
心に駆動側関節要素であるアーム21の軸芯に対
して任意の角度を保持しながら旋回する擂粉木運
動を起こさせる為の関節機構20について第5図
を参照して更に詳しく説明する。
第5図に於いて、前記アーム21の先端部をな
す駆動側関節要素の一種である二叉状部21a及
び21bには、軸受30,31によつて軸芯22
の周りに回動可能の前記関節部材23が取り付け
られており、上記二叉状部21aとこの関節部材
23とに取り付けた軸受32,33によつて前記
アーム21(第4図a参照)の軸芯に直角の第1
の駆動軸34が回転可能に支承されている。この
第1の駆動軸34の先端には、前記チエーンスプ
ロケツト27a′が固着されている。
又、二叉状部21bには、軸受35を介して前
記第1の駆動軸34と同軸の第2の駆動軸36が
回転可能に支承されており、この第2の駆動軸3
6の先端には前記したチエーンスプロケツト27
b′が固着されている。
従つて前記関節部材23は、同軸の前記第1及
び第2の駆動軸34及び36を介してこれらの駆
動軸と同軸で、且つこれらの駆動軸34及び36
を中心として旋回可能に二叉状部21a及び21
bによつて軸支されている。
前記第2の駆動軸36は、その末端部に第2の
回転伝達部材の一種である傘歯車37を有し、こ
の傘歯車37と直角に噛み合う傘歯車38を端部
に有する第2の伝達軸39は、前記第1及び第2
の駆動軸34及び36に対して直角で、且つ前記
関節部材23に取り付けた軸受40と、関節部材
23に軸受41を介して第1及び第2の駆動軸3
4及び36に直角に設けた従動側関節要素25に
取り付けた軸受41とによつて回転可能に支承さ
れている。
前記第1の駆動軸34と関節部材23との間に
はハーモニツクドライブ減速機(ハーモニツクド
ライブシステムズ社製商標)等よりなる第1の減
速機42が介在しており、この第1の減速機42
の駆動円板42aは、第1の駆動軸34に固着さ
れ、且つフレクスプライン42bを介して二叉状
部21aに固着された外歯車42c及び関節部材
23に固着された外歯車42dと連結され、第1
の駆動軸34の回転がこの減速機42を経て関節
部材23に減速された状態で伝達される。
又第2の伝達軸39と、前記従動側関節要素2
5との間には、前記第1の減速機42と同様の第
2の減速機43が取り付けられ、この第2の減速
機43の駆動円板43aは、この第2の伝達軸3
9に固着され、フレクスプライン43bを介して
関節部材23に固着した固定側の外歯車43c及
び従動側関節要素25に固着された従動側外歯車
43dに連結されている。
従つて第2の伝達軸39が回転すると、その回
転は第2の減速機43によつて減速機された状態
で従動側関節要素25に伝達される。
即ち、第4図a,b及び第5図に示した如く、
モータM1を回転させてチエーン28を走行さ
せ、チエーンスプロケツト27aを高速で回転さ
せると、これにより第1の駆動軸34が高速で回
転し、この回転は第1の減速機42を介して減速
された状態で関節部材23に伝達され、関節部材
23、及びこれに軸受41を介して取り付けられ
た従動側関節要素25が軸芯22の周りに揺動運
動する。
又、モータM2を回転させてチエーン29を走
行させ、チエーンスプロケツト27b′及びこれと
一体に高速回転する第2の駆動軸36を回転させ
ると、この回転は第2の回転伝達部材の一種であ
る傘歯車37,38経て、第2の伝達軸39に伝
えられ、この第2の伝達軸39の回転は第2の減
速機43によつて減速されて従動側関節要素25
に伝達され、従動側関節要素25が軸芯24の周
りに揺動運動する。
従つてモータM1及びモータM2を同じ周波数
で同期して三角関数状に正転、逆転を繰り換えさ
せると、従動側関節要素25は前記揺動中心26
(第4図a及びb参照)を中心とした擂粉木運動
をすると共に、このようなモータM1とM2の回
転角度を任意に選ぶことにより、従動側関節要素
25及び、これに取り付けた工具取り付け軸2
6′に任意の姿勢をとらせることが出来る。
以上述べた実施例では、モータM1及びM2に
よつて従動側関節要素25に直交する二つの面内
に於ける揺動運動を同時に与えることの出来る関
節機構を示したが、このような関節機構を第6図
及び第7図に示したように連結部材44によつて
二つ以上連結し、更にそれらの関節機構間に於け
る回転力を伝達する機構を付加した場合には、上
記モータM1及びM2によつて同時に二つ以上の
関節に屈折運動を与えることが可能となる。
第6図及び第7図に示した実施例では、先端側
の関節機構20aと駆動源側の関節機構20bと
を連結部材44によつて連結した二関節型の関節
機構を示したもので、関節機構20aは前記第5
図に示した関節機構20と同一の関節機構であり
(従つて関節機構20aの説明には関節機構20
に用いたものと同様の符号を使用する)、関節機
構20bは第5図に示した関節機構20に、第1
0図に示す如く、関節機構20aに回転力を伝達
する為の機構が付加されたもので、関節機構20
a側から見れば、連結部材44は二叉状部21a
及び21bに相当し、関節機構20b側からみれ
ば連結部材44は第4図に示した従動側関節要素
25に相当するものである。
即ち、関節機構20bの断面を示す第10図に
於いて121a及び121bは第6図及び第7図
に示したアーム121の先端の二叉状部で、両二
叉状部121a及び121bの間に軸受45及び
46によつて軸芯124の周りに旋回可能に取り
付けられた関節部材123が支承されている。
この関節部材123はハーモニツクドライブ減
速機等よりなる第2の減速機143を介して軸芯
122を中心として回転可能の第2の伝達軸13
9と連結されており、この第2の伝達軸139は
第2の回転伝達部材である傘歯車137及び13
8を介して、軸芯124を中心として回転可能に
二叉状部121aに支承された第2の駆動軸13
6と直角に連結されている。
又関節部材123に軸受141によつて軸芯1
22を中心として揺動可能に取り付けられた連結
部材44は、前記第2の減速機143を介して前
記第2の伝達軸139に連結されている。
更に、他方の二叉状部121bに軸受132に
よつて軸芯124を中心として回転可能に支承さ
れた第1の駆動軸134は、二叉状部121bに
取り付けられた第1の減速機142を介して前記
関節部材123と連結されている。
このように関節機構20bは第5図に示した関
節機構20,20aと略同一の構成を成している
が、関節機構20,20aと異なる点は、前記第
1の駆動軸134の末端に第1の回転伝達部材の
一例である傘歯車47が固着され、この傘歯車4
7と直角に噛み合う傘歯車48を末端に有する第
1の伝達軸49が、前記第2の伝達軸139を取
り付けた側の連結部材44とは反対側の連結部材
44に軸受50を介して垂直軸122を中心とし
て回転可能に取り付けられている点である。
続いて第6図及び第7図を参照して上記二つの
関節機構を連結した手首装置の全体について説明
する。この場合モータM1及びM2を取り付けた
アーム121の先端部には第10図に示した上記
手首機構20bが取り付けられ、これと手首先端
の第5図に示した手首機構20aとが連結部44
を介して連結されている。
従つて関節機構20b側の第2の伝達軸139
及び第1の伝達軸49は、関節機構20a側の第
1駆動軸34及び第2の駆動軸36に対して上記
連結部44によつて平行に連結され、関節機構2
0b側の第2の伝達軸の端部に取り付けたチエー
ンスプロケツト51と、関節機構20a側の第1
駆動軸34に取り付けたチエーンスプロケツト2
7a′とは、チエーン52によつて連結され、且つ
関節機構20b側の第1の伝達軸49の端部に取
り付けたチエーンスプロケツト53と、関節機構
20a側の第2駆動軸36に取り付けたチエーン
スプロケツト27b′とは、チエーン54によつて
連結されている。
又アーム121に取り付けたモータM1と、第
1の関節機構20b側の第1の駆動軸134と
は、該第1の駆動134に取り付けたチエーンス
プロケツト55と、モータM1に取り付けたチエ
ーンスプロケツト27aとの間に架け渡されたチ
エーン28によつて連結され、アーム121に取
り付けたモータM2と、第1の関節機構20b側
の第2の駆動軸136とは、該第2の駆動軸13
6の端部に取り付けたチエーンスプロケツト56
と、モータM2に取り付けたチエーンスプロケツ
ト27bとの間に架け渡されたチエーン29によ
つて連結されている。
以下の説明においては関節機構20bを第1の
関節機構と称し、又関節機構20aを第2の関節
機構と称する。
次にモータM1又はM2を回転させた場合の各
関節機構の動きについて説明する。
まずモータM2を回転させてチエーン29を介
して第2の駆動軸136を高速回転させると、こ
の回転は第10図に示す第2の回転伝達部材であ
る傘歯車137,138を介して第2の伝達軸1
39に伝えられ、第2の伝達軸139は高速回転
する。そしてこの回転は同時にチエーンスプロケ
ツト51、チエーン52、チエーンスプロケツト
27a′を介して第2の関節機構20a側の第1の
駆動軸34に伝達される。
上記のように第1の関節機構20b側の第2の
伝達軸139が高速回転すると、この回転は第2
の減速機143を経てこの第2の減速機134に
連結された連結部材44に伝達され、伝達部材4
4を軸芯122の周りに第7図bに示す如くα1
1の方向に揺動する。又第5図に示した第2の関
節機構20a側の第1の駆動軸34の回転は第1
の減速機42を経て減速された状態で関節部材2
3に伝達され、この関節部材23及び関節部材2
3に取り付けた従動側関節要素25を軸芯22の
周りに第7図bに示す如くα12の方向に揺動さ
せる。従つて従動側関節要素25は、モータM2
の回転によつて角度α11とα12とが合算され
たα1の角度分だけ揺動すると共に、この揺動は
2個の関節機構20b及び20aの各揺動角度α
11とα12とを合算したものであるから、非常
に滑らかな揺動運動が得られる。
またモータM1を回転させるとその回転は、チ
エーン28を経て第1の関節機構20b側の第1
の駆動軸134に伝達され、この回転は第1の回
転伝達部材である傘歯車47及び48を経て第1
の伝達軸49に伝えられ、更にチエーンスプロケ
ツト53、チエーン54、チエーンスプロケツト
27b′を経て第5図に示す第2の関節機構20a
側の第2の駆動軸36に伝達され、更に第2の関
節機構20a側の第2の回転伝達機構である傘歯
車37及び38を経て第2の伝達軸39に伝達さ
れる。こうして第1の関節機構20b側の第1の
駆動軸134と、第2の関節機構20a側の第2
の伝達軸39とが高速回転する。
このようにして第10図に示す第1の関節機構
20b側の第1の駆動軸134が高速回転する
と、その回転は二叉状部121bに取り付けられ
た第1の減速機142を介して関節部材123に
伝達され、関節部材123が軸芯124の周りに
回動する。この関節部材123には、第1の関節
機構20bにとつては従動側関節要素の一種であ
る連結部材44が軸受141を介して取り付けら
れており、上記関節部材123の回動によつて上
記連結部材44が軸芯124の周りに第6図bに
示すα21の方向に揺動される。
又第5図に示す第2の関節機構20a側の第2
の伝達軸39の高速回転は、第2の減速機43を
介して手首先端の従動側関節要素25に伝達さ
れ、この従動側関節要素25が軸芯124に平行
の軸芯24を中心として第6図bに示すα22の
方向に揺動し、上記第1及び第2の関節機構20
b及び20aの揺動角度α21及びα22によつ
て両者が合算された角度α2の分だけ第2の従動
側関節要素25がアーム121の中心線に対して
揺動する。
上記の説明によつてモータM1又はM2を同時
に又は別個に駆動することにより、上記した関節
機構を1または2以上連結した手首機構の先端の
従動側関節要素25をアーム121の中心線に対
して任意の方向に揺動させて任意の姿勢をとらせ
ることの可能であることが理解される。このよう
な状態を手首の前方から、即ち第6図及び第7図
に示した矢印Dの方向から見たものが第11図で
ある。
而もこの際先端の従動側関節要素25はその軸
芯25a(第6図、第7図及び第4図参照)の周
りに旋回させる必要が全く無いので、従動側関節
要素25に接続したケーブル、ホース等が手首部
分に巻き付く心配が全く無い。
また、本発明の場合各関節機構が屈折する際に
関節機構まで伝達される回転は高速で、関節機構
部分で減速機によつて減速された回転数によつて
関節機構が屈折する為、関節機構以前に生じる回
転斑や、チエーン、歯車、軸の撓みその他による
ガタや遊び等による誤差が減速機の減速比に対応
して縮小されて伝達される。従つて、関節機構自
身の最終的な屈折角度は極めて高精度のものが得
られ、手首等の先端部の位置決め精度が著しく向
上する。
上記第4図に示した実施例では、関節機構を一
つ用いた場合を示し、又第6図及び第7図に示し
た実施例では、関節機構を二つ連結した場合につ
いて説明したが、このような関節機構は、前記第
1の関節機構20bに相当する関節機構を更に1
以上付加連結していくことにより3関節以上を連
結した滑らかな手首機構等を得ることが可能であ
る。
そして上記何れの実施例においてもアーム12
1の先端に取り付けた手首機構に本発明に係る関
節機構を適用した場合について説明したが、この
ような関節機構は手首部分のみでなくアームその
ものの関節部材に適用することも当然可能であ
り、その際上記した機構をそのまま使用すること
が可能である。
本発明は以上述べたように駆動源側に取り付け
られた駆動側関節要素と、上記駆動側関節要素の
軸芯に対して直角に取り付けた同軸状の第1及び
第2の駆動軸と、上記駆動側関節要素に取り付け
られた第1の減速機を介して第1及び第2の駆動
軸の周りに旋回可能に取り付けた関節部材と、上
記第2の駆動軸に第2の回転伝達部材を介して直
角に連結された第2の伝達軸と、上記関節部材に
取り付けられた第2の減速機を介して上記第2の
伝達軸の周りに旋回可能に取り付けられ、上記第
1及び第2の駆動軸の軸芯と上記第2の伝達軸の
軸芯との交点を中心として擂粉木状に揺動可能な
従動側関節要素とを有してなることを特徴とする
関節機構であるから、関節機構にまで伝達された
高速回転が関節機構の出力軸の直前に設けられた
減速機によつて減速される為、関節機構以前に生
じた回転斑やガタ等の誤差が縮小されて伝達され
る。従つて、関節機構の屈折角度の精度が向上
し、従来のリンクやロツド等を組合せた多節型の
関節機構と比べて位置決め精度が著しく向上し、
又関節部をその軸芯の周りに旋回させることなく
揺動運動によつて手首等の先端に設けた工具等の
位置、姿勢の制御を行うので、あらゆる方向に連
続的に姿勢の制御を行うことが出来、手首部分等
に沿つて取り付けたケーブル、ホース等が手首部
分等に巻き付く虞れが全く無く、適用率及び作業
能率の非常に良い関節機構を提供し得たものであ
る。
更に、本発明に係る関節機構では、駆動側関節
要素に対して従動側関節要素を3次元空間内にお
いて任意の方向へ向わせ得る機構を、特に駆動側
関節要素の軸芯方向に関して極めてコンパクトな
構造にて実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々従来の溶接用ロボツト
を示す側面図、第3図は円筒状の作業対象物に対
する溶接状態を示す斜視図、第4図a及びbは一
つのサーボ系によつて一つの関節部を駆動するよ
うになした本発明の一実施例である関節機構の側
面図及び平面図、第5図は第4図aにおけるB−
B矢視断面図、第6図は一つのサーボ系によつて
2以上の関節部を駆動する為の本発明の第2の実
施例にかかる関節機構に関するもので、同図aは
その関節機構が屈折していない状態を示す側面
図、同図bは屈折した状態を示す側面図、第7図
aは同関節機構の屈折していない状態を示す平面
図、同図bは屈折した状態を示す平面図、第8図
は第6図bに示した関節機構が屈折した状態の関
節機構の中央側断面図、第9図は第7図bに示し
た関節機構の屈折した状態を示す中央平断面図、
第10図は第6図aに於けるA−A矢視断面図、
第11図は手首先端部の屈折状態を示すもので第
6図に於けるD矢視図である。 符号の説明、20,20a,20b…関節機
構、21,121…アーム、21a,21b…二
叉状部、23,123…関節部材、25…従動側
関節要素、34,134…第1の駆動軸、36,
136…第2の駆動軸、39…第2の伝達軸、4
9…第1の伝達軸、42,142…第1の減速
機、43,143…第2の減速機、44…連結部
材、37,38,137,138…第2の回転伝
達部材(傘歯車)、47,48…第1の回転伝達
部材(傘歯車)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の(1)〜(5)の構成要素を有してなることを
    特徴とする関節機構。 (1) 駆動源側に取り付けられた駆動側関節要素。 (2) 上記駆動側関節要素の軸芯に対して直角に取
    り付けた同軸状の第1及び第2の駆動軸。 (3) 上記駆動側関節要素に取り付けられた第1の
    減速機を介して第1及び第2の駆動軸の周りに
    旋回可能に取り付けた関節部材。 (4) 上記第2の駆動軸に第2の回転伝達部材を介
    して直角に連結された第2の伝達軸。 (5) 上記関節部材に取り付けられた第2の減速機
    を介して上記第2の伝達軸の周りに旋回可能に
    取り付けられ、上記第1及び第2の駆動軸の軸
    芯と上記第2の伝達軸の軸芯との交点を中心と
    して擂粉木状に揺動可能な従動側関節要素。 2 下記の(1)〜(6)の構成要素を有してなることを
    特徴とする関節機構。 (1) 駆動源側に取り付けられた駆動側関節要素。 (2) 上記駆動側関節要素の軸芯に対して直角に取
    り付けた同軸状の第1及び第2の駆動軸。 (3) 上記第1の駆動軸に第1の回転伝達部材を介
    して直角に連結された第1の伝達軸。 (4) 上記駆動側関節要素に取り付けられた第1の
    減速機を介して第1及び第2の駆動軸の周りに
    旋回可能に取り付けた関節部材。 (5) 上記第2の駆動軸に第2の回転伝達部材を介
    して直角に連結された第2の伝達軸。 (6) 上記関節部材に取り付けられた第2の減速機
    を介して上記第2の伝達軸の周りに旋回可能に
    取り付けられ、上記第1及び第2の駆動軸の軸
    芯と上記第2の伝達軸の軸芯との交点を中心と
    して擂粉木状に揺動可能な従動側関節要素。
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DE19833325973 DE3325973A1 (de) 1982-10-21 1983-07-19 Gelenkmechanismus fuer industrieroboter u.ae.

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JPS6226245A (ja) * 1985-07-25 1987-02-04 Toagosei Chem Ind Co Ltd アクリル酸またはメタクリル酸の製造方法
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JPS5028706A (ja) * 1973-07-13 1975-03-24
JPS5856791A (ja) * 1981-09-15 1983-04-04 レジ−・ナシヨナル・デ・ユジ−ヌ・ルノ− 産業用ロボツトのための3つの回動軸心を有する方向決め自在なハンドル

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