JPH0310431Y2 - - Google Patents

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JPH0310431Y2
JPH0310431Y2 JP1915985U JP1915985U JPH0310431Y2 JP H0310431 Y2 JPH0310431 Y2 JP H0310431Y2 JP 1915985 U JP1915985 U JP 1915985U JP 1915985 U JP1915985 U JP 1915985U JP H0310431 Y2 JPH0310431 Y2 JP H0310431Y2
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hysteresis
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flywheel
cone spring
flywheel damper
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用エンジンの出力系に設けら
れるフライホイールダンパの構造に関し、とくに
2分割構造のフライホイールダンパにおいて駆動
側部材と従動側部材間のヒステリシスを可変可能
とした可変ヒステリシス付フライホイールダンパ
に関する。
[従来の技術] 従来から、エンジンの出力系に設けられるフラ
イホイールダンパとして、相対回転可能な駆動側
部材と従動側部材との2分割構造に構成し、両部
材間を弾性部材、とくに低ねじり剛性のバネで連
結して、エンジンのトルク変動を低減するように
したものが知られている。
このようなフライホイールダンパにおいては、
第5図にエンジン回転数とフライホイール回転変
動との関係を示すように、従来の単なる一枚の円
板型フライホイールの特性Aに比べて、極低速時
には両フライホイール間(駆動側部材と従動側部
材間)で共振が発生し、却つて回転変動が大きく
なるといつた問題がある(特性B)。
このため従来から、第6図にモデル的に示すよ
うに、両フライホイール31,32間に連結用バ
ネ33とともにヒステリシスHをもたせ、共振ピ
ークを下げる工夫がなされている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のように高ヒステリシスを
もたせると、第5図に示すように、(特性C)低
ヒステリシスの場合の特性Bに比べ、低速域での
回転変動は抑えられるものの、高速域での2分割
フライホイールダンパの効果が目減りして、トル
ク変動吸収に対し効果不足になるという問題が生
じる。
そこで本考案は、上記のような問題を解消する
ために、エンジン回転数に応じてヒステリシスを
制御可能とし、2分割フライホイールダンパの高
速域におけるトルク変動低減効果の向上と低速域
における共振ピークレベルの低減を両立させるこ
とを目的とする。そして、さらに望ましくは、他
の運転条件にも応じてヒステリシスを可変可能と
し、2分割フライホイールの性能を運転条件に合
せて最適化制御することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するために、本考案の可変ヒス
テリシス付フライホイールダンパにおいては、駆
動側部材と従動側部材を弾性部材で連結し、両部
材間に摩擦係合によりヒステリシスを発生させる
付勢手段を設けた2分割構造のフライホイールダ
ンパのヒステリシス発生機構部に、付勢手段を加
振可能なセラミツクアクチユエータが設けられて
いる。
たとえば、付勢手段が駆動側部材と従動側部材
との間に介装されたコーンスプリングから成り、
この部分にコーンスプリングを加振可能なセラミ
ツクアクチユエータが設けられる。
[作用] このようなフライホイールダンパにおいては、
セラミツクアクチユエータに所定周波数の交流電
圧を印加することによりセラミツクアクチユエー
タは伸縮し、その伸縮動作に伴ない付勢手段が加
振される。この付勢手段の振動自体でも、付勢手
段と駆動側部材および従動側部材との摩擦力は低
下し、ヒステリシスは低下されるが、付勢手段の
駆動側部材および従動側部材への動きを適当な手
段(たとえばストツパ)により規制すれば、付勢
手段の振動に伴なう押しつけ力増減の振幅のうち
押しつけ力増側だけがある値以下に抑えられ、押
しつけ力の平均値が小に抑えられて、結局ヒステ
リシスは低下される。
このセラミツクアクチユエータへの通電を、運
転条件に応じて制御すれば、加振されない付勢手
段による高ヒステリシスの性能と、加振した場合
の低ヒステリシスの性能とに可変することが可能
となる。したがつて、第5図に示したようなエン
ジン回転数との関係では、低速域では高ヒステリ
シスに高速域では低ヒステリシスにすることが可
能となり、共振ピークレベルを低下させつつエン
ジン回転数全域にわたつてフライホイールの回転
変動が低減される。また、他の運転条件に対して
も、同様に条件に応じたヒステリシスへの制御が
可能になる。
[実施例] 以下に本考案の可変ヒステリシス付フライホイ
ールダンパの望ましい実施例を図面を参照して説
明する。
第1図および第2図は本考案の一実施例を示し
ている。図中、1はエンジンのクランク軸を示し
ている。クランク軸1の後端には、駆動側部材と
してのドライブプレート2、アウタリング3と、
従動側部材としてのドリブンデイスク4、フライ
ホイール5から成る2分割構造のフライホイール
ダンパが、ボルト6によつて取付けられている。
駆動側部材と従動側部材は、ベアリング7を介し
て互に相対回転可能に支持されており、アウタリ
ング3とドリブンデイスク4とは、フライホイー
ル円周方向に適当配設された弾性部材としての低
ねじり剛性のコンプレツシヨンスプリング8によ
つて連結されている。
駆動側部材と従動側部材の間、本実施例ではド
ライブプレート2とドリブンデイスク4との間に
は、付勢手段としてのコーンスプリング9と、ス
ラストプレート10、スラストライニング11が
介装されており、これらの部材はドライブプレー
ト2とドリブンデイスク4とともにクランク軸1
にボルト6によつて共締めされている。コーンス
プリング9は、一方がドライブプレート2に、他
方がスラストプレート10に摩擦係合されてお
り、そのばね力によつて、スラストプレート1
0、スラストライニング11を従動側に押しつ
け、又駆動側部材としてのドライブプレート2自
体に直接押しつけられている。この押しつけ力に
よつて、駆動側部材と従動側部材間にヒステリシ
スが発生する。
このヒステリシス発生機構部に、付勢手段とし
てのコーンスプリング9を加振可能なセラミツク
アクチユエータ12が設けられている。本実施例
ではセラミツクアクチユエータ12はスラストラ
イニング11とドリブンデイスク4との間に介装
されているが、駆動側に設けられてもよい。
第2図にこの部分を拡大して示すように、コー
ンスプリング9の駆動側、従動側両面には、スト
ツパ13が設けられている。ドライブプレート2
とスラストプレート9のコーンスプリング9側に
もストツパ14が設けられており、ストツパ13
とストツパ14とは、コーンスプリング9が図の
矢印イ方向に動作した場合互に当接し、矢印ロ方
向に動作した場合互に離れるようになつている。
セラミツクアクチユエータ12には、リード線
15,16を通して電圧が印加され、その電圧
は、第3図に示す外部交流電源17から、スリツ
プリング等適当な手段を介して供給される。外部
交流電源17からの電圧は、CPU18からの指
令に基いて制御され、CPU18には、エンジン
回転数の信号19が入力される。
このように構成された可変ヒステリシス付フラ
イホイールダンパの作用について以下に説明す
る。
外部交流電源17からセラミツクアクチユエー
タ12に交流電圧が印加されると、セラミツクア
クチユエータ12は電圧の極性(+,−)によつ
て伸縮する。セラミツクアクチユエータ12が所
定周波数で伸縮すると、それにスラストライニン
グ11、スラストプレート10を介して一端が係
合しているコーンスプリング9が加振される。こ
れによつてコーンスプリング9は共振する。ここ
で、第2図において、コーンスプリング9がイ方
向に振動すると、コーンスプリング9の反力が増
しドライブプレート2およびスラストプレート1
0への押しつけ力が増加する。さらにイ方向に回
転すると、ドライブプレート2およびスラストプ
レート10に設けたストツパ14とコーンスプリ
ング9に設けたストツパ13とが当たり、押しつ
け力Fの増加はなくなる。逆に、コーンスプリン
グ9がロ方向に振動すると、押しつけ力Fは低下
する。振幅が大きい場合、コーンスプリング9は
ドライブプレート2およびスラストプレート10
から離れ、押しつけ力Fがゼロになることもあ
る。
このようなコーンスプリング9の振動に伴なう
押しつけ力の変化特性を図示すると、第4図に示
す実線のようになる。すなわち、押しつけ力は
は、ストツパ13,14によつて増加方向には一
定値に規制され、ストツパ13,14のない場合
の特性(破線)Sに比べ、特性Pのようになる。
そして、特性Sの平均値F0は、コーンスプリ
ング9に振動が発生していないときの押しつけ力
とほぼ同等と考えられる。したがつて、静荷重
F0と振動時の特性Pの平均値F1との間には、F0
>F1という関係が成立する。押しつけ力が低減
されると、コーンスプリング9とドライブプレー
ト2との間およびスラストプレート10との間の
駆動側従動側相対回転時の摩擦力が低下し、ヒス
テリシスHは小さくなる。
なお、コーンスプリング9が単に振動されるだ
けでも、コーンスプリング9と相手側部材との密
着度が弱まり、ヒステリシスHは低下される。
上記ヒステリシスHを小さくするセラミツクア
クチユエータ12への電圧印加は、CPU18か
らの信号に基いて外部交流電源17から行われ
る。そして、この通電条件を、エンジン回転数信
号19に基き、高回転数域のみで通電するように
すれば、高回転数域では低ヒステリシスとなり、
低回転域ではコーンスプリング9の押しつけ力
(静荷重)によつて高ヒステリシスに保たれる。
したがつて、第5図のDのような特性、すなわ
ち、低回転数域では共振ピークレベルが下げら
れ、高回転数域でも低レベルに保たれ、全回転数
域でフライホイール回転変動の少ないフライホイ
ールダンパの特性が得られる。
なお、上記説明では、通電条件をエンジン回転
数としたが、他の条件、たとえばエンジン負荷、
フライホイールの回転変動等の信号を検出するこ
とにより決めるようにしてもよい。
たとえば、トルク変動をあまり問題としない車
両の走行状態では、通電せずにヒステリシスを大
きくすることにより、コンプレツシヨンスプリン
グ8のねじれ角を小さくすることができ、スプリ
ング耐久性を向上することができる。また、フラ
イホイールダンパの共振時でも、その振幅はあま
り大きくならない。
また、トルク変動を検出し、そのトルク変動が
大きくなつた状態(たとえば高負荷時)でセラミ
ツクアクチユエータ12に通電するようにしても
よい。
[考案の効果] したがつて、本考案の可変ヒステリシス付フラ
イホイールダンパにおいては、ヒステリシス発生
機構部にセラミツクアクチユエータを設け、付勢
手段を加振することによりヒステリシスを可変で
きるようにしたので、エンジンの運転条件に応じ
てヒステリシスの大小を制御しフライホイールダ
ンパの特性を制御することが可能となり、低回転
数域での共振レベルの低減と高回転数域でのトル
ク変動低減効果の向上の両方を達成することがで
きるとともに、セラミツクアクチユエータへの通
電条件を適当に選択することにより、エンジンの
運転状態に応じてフライホイールダンパの特性を
可変することが可能になるという効果が得られ
る。
また、ヒステリシスを可変し運転条件に応じて
最適な特性に制御することが可能となるので、2
分割フライホイールダンパの連結用弾性部材に低
ねじり剛性のバネを用いた場合の良好なトルク変
動吸収効果を活かしつつ、低ねじり剛性のバネに
よつて生じる低速時の駆動系のシヤクリや車両の
発進、加速性能の悪化等のおそれを、最適なヒス
テリシス特性にすることによつて除去することが
できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る可変ヒステリ
シス付フライホイールダンパの部分断面図、第2
図は第1図の装置の部分拡大断面図、第3図は第
1図の装置のセラミツクアクチユエータへの通電
制御ブロツク図、第4図は第1図の装置のコーン
スプリングの押しつけ力の特性図、第5図はエン
ジンン回転数とフライホイール回転変動との関係
図、第6図は連結用弾性部材とヒステリシスとを
有する一般的な2分割フライホイールダンパの概
念図、である。 1……クランク軸、2……駆動側部材としての
ドライブプレート、3……駆動側部材としてのア
ウタリング、4……従動側部材としてのドリブン
デイスク、5……従動側部材としてのフライホイ
ール、8……弾性部材、9……付勢手段としての
コーンスプリング、10……スラストプレート、
11……スラストライニング、12……セラミツ
クアクチユエータ、13,14……ストツパ、1
7……外部交流電源、18……CPU。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 相対回転可能な駆動側部材と従動側部材との
    2分割構成とし、両部材間を弾性部材で連結す
    るとともに両部材に摩擦係合して両部材間にヒ
    ステリシスを発生させる付勢手段を設けたフラ
    イホイールダンパにおいて、前記付勢手段を設
    けたヒステリシス発生機構部に、付勢手段を加
    振可能なセラミツクアクチユエータを設けたこ
    とを特徴とする可変ヒステリシス付フライホイ
    ールダンパ。 (2) 前記付勢手段がコーンスプリングから成る実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の可変ヒステ
    リシス付フライホイールダンパ。
JP1915985U 1985-02-15 1985-02-15 Expired JPH0310431Y2 (ja)

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JP1915985U JPH0310431Y2 (ja) 1985-02-15 1985-02-15

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JPS61137146U JPS61137146U (ja) 1986-08-26
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