JPH0133874Y2 - - Google Patents

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JPH0133874Y2
JPH0133874Y2 JP1369885U JP1369885U JPH0133874Y2 JP H0133874 Y2 JPH0133874 Y2 JP H0133874Y2 JP 1369885 U JP1369885 U JP 1369885U JP 1369885 U JP1369885 U JP 1369885U JP H0133874 Y2 JPH0133874 Y2 JP H0133874Y2
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flywheel
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torque
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、駆動力入力側と駆動力出力側との間
にトルクリミツタを組込んだフライホイールに関
し、とくにトルクリミツタの動摩擦力を静摩擦力
に比べ大幅に減少させるようにした可変型トルク
リミツタ組込みフライホイールの機構に関する。
〔従来の技術〕
従来から、駆動系のトルク変動を吸収するため
のフライホイールには、過大伝達トルクが加わつ
た場合の不都合を回避するためにトルクリミツタ
が組込まれる。
たとえば、第5図にエンジンの駆動系ねじり振
動を吸収するためのフライホイールの一例を示す
ように、フライホイールが駆動力入力側フライホ
イール1と駆動力出力側フライホイール2とに2
分割され、この間が低ねじり剛性のバネ3で連結
されて、トルク変動を吸収するためのフライホイ
ールダンパに構成されるが、バネ3に許容レベル
以上の高トルクが加わつた場合のバネ3の折損を
防止するために、トルクリミツタ4が内蔵されて
いる。
このトルクリミツタ4は、通常ライニング部材
5に、付勢手段6により相手部材7が押しつけら
れ、あるレベル以上の高トルクになつた場合、部
材7とライニング部材5との間ですべりを生じさ
せバネ3を保護するようになつている。すなわ
ち、第6図にモデル的に示すうに、クランク軸8
からのトルク変動がある許容値を越えると、トル
クリミツタ4が作動し、駆動力入力側と出力側と
の間ですべりを生じるようになつている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところが、トルクリミツタ4の作動は、バネ3
等の保護の面から必要であるものの、トルクリミ
ツタ4が作動すると、スリツプによる損失トルク
が増し、エンジンの出力トルクを減少させること
になる。そのため、エンジンの回転数を低下させ
たり、始動性悪化を招いたりする問題があり、と
くに作動の頻度が高いと燃費の悪化を招くという
問題がある。
また、スリツプ時には摩擦による発熱を生じる
ので、高温になりすぎると、トルクリミツタ機構
部の劣化を生じるという問題もある。
そこで本考案は、上記のような問題を改善する
ために、トルクリミツタのすべり時の動摩擦力を
大幅に減少させ、摩擦による損失トルクの増加を
小に抑えるとともに、スリツプ時の摩擦熱の発生
を小に抑えることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本考案の可変トル
クリミツタ組込みフライホイールにおいては、エ
ンジン等の駆動伝達系に設けられるトルク変動吸
収用のフライホイールであつて、駆動力入力側と
駆動力出力側との間に、ライニング部材、付勢手
段、付勢手段によりライニング部材に押しつけら
れる部材とを有し、高トルク発生時にライニング
部材部ですべりを生じさせて駆動力入力側と駆動
力出力側との間の連結部材に過負荷がかからない
ようにしたトルクリミツタを組込んだフライホイ
ールにおいて、トルクリミツタ部に、付勢手段を
トルクリミツタ作動時に加振可能なセラミツクア
クチユエータが組込まれている。
〔作用〕
このような可変トルクリミツタ組込みフライホ
イールにおいては、トルクリミツタ作動時、すな
わちライニング部材と相手部材とがすべりを生じ
た場合に、セラミツクアクチユエータに通電さ
れ、セラミツクアクチユエータによつて付勢手段
が加振される。付勢手段の加振により、ライニン
グ部材への相手部材の押しつけ力が低下するとと
もに、その間の動摩擦力が急激に低下し、トルク
リミツタ作動時の損失トルクが小に抑えられると
ともに摩擦による発熱が小に抑えられる。
〔実施例〕
以下に本考案の望ましい実施例を図面を参照し
て説明する。
第1図は、本考案の第1実施例に係る可変トル
クリミツタ組込みフライホイールを示しており、
エンジンの駆動伝達系に組込まれた例を示してい
る。図中、11はエンジンのクランク軸出力端を
示しており、この部分に取付けられたフライホイ
ールは、駆動力入力側フライホイールとしてのド
ライブプレート12と、駆動力出力側のフライホ
イール13との2分割型フライホイールに構成さ
れている。そして、ドライブプレート12と、フ
ライホイール13にボルト16によつて取付けら
れたドリブンプレート14との間は、低ねじり剛
性のバネ15で連結されており、この間で一定範
囲内の相対回転を許容して伝達されるトルクの変
動が吸収されるようになつている。
フライホイール13とバネ15との間には、ト
ルクリミツタ17が組込まれており、トルクリミ
ツタ17は、一定のある高トルク以上のトルクが
加わつた場合作動し、バネ15からクランク軸1
1側の駆動力入力側と、ドリブンプリート14以
降の駆動力出力側との間にすべりを生じさせるよ
うになつている。このトルクリミツタ17は、本
実施例では、ドリブンプレート14側に設けられ
たライニング部材18a、フライホイール13側
に設けられたライニング部材18bと、ライニン
グ部材18a,18bに押しつけられるバネ15
側の部材としての二又状のドリブンデイスク19
と、二又状のドリブンデイスク19間に介装され
ドリブンデイスク19をライニング部材18a,
18b方向に付勢する付勢手段としてのダイヤフ
ラムスプリング20と、から成つている。
上記トルクリミツタ17部に、ダイヤフラムス
プリング20を加振可能なセラミツクアクチユエ
ータ21が組込まれている。本実施例では、セラ
ミツクアクチユエータ21は、ドリブンプレート
14とフライホイール13との間に組込まれ、セ
ラミツクアクチユエータ21のボルト16軸方向
の伸縮によつてドリブンプレート14が加振さ
れ、さらにライニング部材18、ドリブンデイス
ク19を介して間接的にダイヤフラムスプリング
20が加振されるようになつている。
このセラミツクアクチユエータ21は、たとえ
ば圧電セラミツク素子を積層した積層型セラミツ
クアクチユエータから成つており、一般に、ある
電圧区間においては電圧に比例してほぼリニアに
伸縮することが知られている。セラミツクアクチ
ユエータ21には、リード線22を通して外部電
源から交流電圧が加えられる。
交流電圧は、たとえば第2図に示すように加え
られる。2分割型フライホイールの駆動力入力側
と駆動力出力側との相対ねじれ角がたとえばポテ
ンシヨメータ(図示略)等によつて検出され、そ
の検出信号に基づきCPU23でトルクリミツタ
17が作動したことを判断し、CPU23からの
信号に基づき外部交流電源24からセラミツクア
クチユエータ21に所定周波数の交流電圧がかけ
られる。この加振周波数としての交流電圧の周波
数は、ダイヤフラムスプリング20の固有振動数
に合わせることが望ましい。
なお、セラミツクアクチユエータ21は、ボル
ト16の中心と同心状の円環形状であつても、
又、クランク軸11の中心と同心状の円環形状で
あつてもよい。
このように構成された可変トルクリミツタ組込
みフライホイールにおいては、トルクリミツタ1
7の作動により、高トルク発生時のバネ15が負
担する荷重を軽減して、バネ15の折損等が防止
されるが、ドリブンデイスク19と、ドリブンプ
レート14側又はフライホイール13側のライニ
ング部材18a,18bとの間にすべりが始まる
と、外部電源24から交流電圧がセラミツクアク
チユエータ21に加えられ、セラミツクアクチユ
エータ21が所定の周波数で伸縮してダイヤフラ
ムスプリング20がスラスト方向に加振される。
とくに、電圧周波数がダイヤフラムスプリング2
0の固有振動数に合わされていると、ダイヤフラ
ムスプリング20は共振する。この加振により、
ダイヤフラムスプリング20によるドリブンデイ
スク19の押しつけ力が低下し、かつ振動によつ
てドリブンデイスク19とライニング部材18
a,18bとの間の動摩擦力が大幅に低下し、ト
ルクリミツタ17作動時のすべりによる損失トル
クおよび摩擦発熱が小に抑えられる。
なお、上記実施例では、セラミツクアクチユエ
ータ21をドリブンプレート14とフライホイー
ル13との間に介装したが、第3図に第2実施例
を示すように、フライホイール13aとライニン
グ部材18cとの間にセラミツクアクチユエータ
21aを介装し、ライニング部材18c、ドリブ
ンデイスク19aを介して付勢手段としてのダイ
ヤフラムスプリング20を過信するようにして
も、第1実施例と同様の機能が得られる。この場
合、セラミツクアクチユエータ21aは、ライニ
ング部材18cやフライホイール13aとすべら
ないよう接着しておく必要がある。
また、第4図に第3実施例を示すように、ドリ
ブンプレート14aとライニング部材18dとの
間にセラミツクアクチユエータ21bを介装し、
ライニグ部材18d、ドリブンデイスク19bを
介し付勢手段としてのダイヤフラムスプリング2
0bを加振するようにしても、第1実施例と同様
の機能が得られる。
〔考案の効果〕
したがつて、本考案によるときは、トルクリミ
ツタ部にセラミツクアクチユエータを組込み、ト
ルクリミツタ作動時に通電してセラミツクアクチ
ユエータにより付勢手段を加振するようにしたの
で、トルクリミツタ作動時のみ付勢手段の押しつ
け力とライニング部材部における動摩擦力を大幅
に低下させることができ、摩擦による損失トルク
の増大を抑えるとともに摩擦熱の発生を小に抑え
ることが可能になるという効果が得られる。した
がつて、発熱を抑えることによりトルクリミツタ
部の劣化を防止することができ、エンジン駆動系
のフライホイールに本考案を適用すれば、エンジ
ン回転数の低下や始動性悪化の防止が可能になる
とともに燃費の改善をはかることができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係る可変トルク
リミツタ組込みフライホイールの部分断面図、第
2図は第1図のセラミツクアクチユエータへの給
電制御を示すブロツク図、第3図は本考案の第2
実施例に係る可変トルクリミツタ組込みフライホ
イールの部分拡大断面図、第4図は本考案の第3
実施例に係る可変トルクリミツタ組込みフライホ
イールの部分拡大断面図、第5図は従来のフライ
ホイールの部分断面図、第6図は第5図の装置の
トルク伝達状態をモデル化して示した概念図、で
ある。 11……クランク軸、12……駆動力入力側フ
ライホイールとしのてドライブプレート、13,
13a……駆動力出力側のフライホイール、1
4,14a……ドリブンプレート、15……バ
ネ、16……ボルト、17……トルクリミツタ、
18a,18b,18c,18d……ライニング
部材、19,19a,19b……ドリブンデイス
ク、20,20a,20b……付勢手段としての
ダイヤフラムスプリング、21,21a,21b
……セラミツクアクチユエータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 駆動伝達系に設けられ、駆動力入力側と駆動力
    出力側との間に、ライニング部材と該ライニング
    部材に付勢手段により押しつけられる部材とを有
    し高トルクが加わつた場合ライニング部材部です
    べりを生じさせることにより駆動力入力側と駆動
    力出力側との間にすべりを生じさせるトルクリミ
    ツタを組込んだフライホイールにおいて、前記ト
    ルクリミツタ部に、トルクリミツタ作動時に前記
    付勢手段を加振可能なセラミツクアクチユエータ
    を組込んだことを特徴とする可変トルクリミツタ
    組込みフライホイール。
JP1369885U 1985-02-04 1985-02-04 Expired JPH0133874Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1369885U JPH0133874Y2 (ja) 1985-02-04 1985-02-04

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JP1369885U JPH0133874Y2 (ja) 1985-02-04 1985-02-04

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JPS61131548U JPS61131548U (ja) 1986-08-16
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JP2008280033A (ja) * 2008-06-16 2008-11-20 Aisin Seiki Co Ltd ハイブリッド駆動装置用ダンパ
JP2012210937A (ja) * 2012-06-14 2012-11-01 Aisin Seiki Co Ltd ハイブリッド駆動装置用ダンパ

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