JPH0310334B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は背もたれに支持リンクを用いて背もた
れ長手方向に移動可能なヘツドレストが支持さ
れ、このヘツドレストがヘツドレストケースに配
置された調整装置を用いて水平横軸を中心に種々
な傾斜位置に調整可能にされ、これらの位置に拘
束可能にされしかも移動操作可能な釈放部品を用
いて再び釈放可能にされた歯科用治療椅子に関す
る。

互にばね力で噛み合いかつ押しボタンで外され
る２つの歯付き連結体があり、一方の連結体がヘ
ツドレストケースに接続され、他方の連結体が背
もたれないし支持リンクに接続されているような
歯科用治療椅子のヘツドレストは西ドイツ特許出
願公開第2047720号公報で知られている。

かかる構造の場合、ヘツドレストが負荷された
場合、即ち患者が椅子に乗つて頭がヘツドレスト
に載せられている場合、この装置の釈放が非常に
難しいという欠点がある。即ちこの装置の釈放は
ヘツドレストを無負荷にすることによつてのみ容
易にできる。別の欠点は、ヘツドレストが２回の
操作を必要とし、即ち一方の手で釈放装置を動作
し、他方の手でヘツドレストを後方に倒れないよ
うに支持しなければならないということにある。
別の欠点として噛み合い歯によるためにヘツドレ
ストの調整は段階的にしかできず、無段階の調整
はできない。

本発明の目的は、負荷状態においても片手操作
で作業員が大きな力を必要とせずに無段階に調整
できるようなヘツドレスト調整装置を持つた治療
椅子を作ることにある。

本発明によれば、この目的は、調整装置が釈放
部品を用いてスイツチオンおよびスイツチオフさ
れる電動モータと、ヘツドレストケースの長手方
向に配置された、前記電動モータによつて駆動さ
れるスピンドルと、このスピンドルと係合する送
りナツトとを有し、その際この送りナツトにヘツ
ドレストケースの長手方向に対して直角に配置さ
れた揺動レバーが噛み合い、この揺動レバーはヘ
ツドレストケースのスピンドルとは反対側にある
軸受で揺動可能に支持され、一方では前記軸受の
近くの揺動レバーに他方では支持リンクの突起に
ヒンジ接続された引張り・押圧棒が備えられ、そ
の際前記突起において、水平横軸からレバーアー
ムを形成する距離で引張り・押圧棒がヒンジ接続
されていることによつて達成される。

特に調整装置として、ヘツドレストケースの中
に配置されたスピンドルを駆動する電動モータを
設け、このスピンドルにレバーを介して引張りお
よび押圧棒に接続されている送りナツトを置くこ
とが有利である。

本発明の別の有利な実施形態は特許請求の範囲
の実施態様項に挙げてある。

以下図面を参照して本発明の一実施例について
詳細に説明する。

第１図は歯科用治療椅子を示し、この治療椅子
の背もたれ１にはヘツドレスト２が支持リンク３
によつて出し入れ可能に、即ち矢印４の方向に調
整可能に支持されている。このため支持リンク３
は周知のようにして適当な縦方向ガイドによつて
背もたれ１に支持されている。

第２図はクツシヨンカバーが取り除かれている
ヘツドレスト２の正面図を示し、この図面からヘ
ツドレスト２を第１図における矢印５の方向に
種々な角度位置に調整する調整装置の内部構造が
わかる。

ヘツドレスト２のケース６の中、詳しくは左の
長手側にはスピンドル７が回転可能に支持され、
このスピンドル７はケース６のほぼ中央に取り付
けられた電動モータ９によつてベルト８を介して
駆動される。スピンドル７には送りナツト１０が
有り、この送りナツト１０は第３図からわかるよ
うに溝／ばねガイド装置１１を介して回り止めさ
れている。送りナツト１０には揺動レバー１２が
有り、この揺動レバー１２はヘツドレスト２の他
方の長手側に軸受１３によつて揺動可能に支持さ
れている。軸受１３のすぐ近くには引張りおよび
押圧棒１５が別の軸受１４によつて支持され、こ
の引張りおよび押圧棒１５は支持リンク３の突起
１６にヒンジ接続されている。

第４図において、前記突起１６におけれ引張り
および押圧棒１５の軸受ピン１７が、ヘツドレス
トケース６を支持リンク３にヒンジ接続する軸受
ピン１８に対しレバーアームａを形成しているこ
とがわかる。

ヘツドレスト２の適当な場所に配置されたスイ
ツチ２０によつて電動モータ９が一方向あるいは
逆方向に回転されると、送りナツト１０がスピン
ドル７に沿つて移動される。送りナツト１０が第
２図に関して上方に移動されると仮定すると、揺
動レバー１２が強制的に軸受１３を中心として上
方に揺動される。同様に引張りおよび押圧棒１５
が上方に移動され、それによつてヘツドレスト２
がレバーアームａに関して前方に移動される。逆
に送りナツト１０が下方に移動されると、レバー
１２を介して引張りおよび押圧棒１５は下方に押
し下げられ、それによつてヘツドレスト２は後方
に傾斜される。終端位置は送りナツト１０に配置
されたストツパ２３よつて動作されるリミツトス
イツチ２１，２２によつて制限される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による歯科用治療椅子の側面
図、第２図はクツシヨンカバーを取り除いた状態
のヘツドレストの正面図、第３図、第４図および
第５図はそれぞれ第２図における−線、−
線および−線に沿う断面図である。 １……背もたれ、２……ヘツドレスト、３……
支持リンク、６……ヘツドレストケース、７……
スピンドル、８……ベルト、９……電動モータ、
１０……送りナツト、１１……溝／ばねガイド装
置、１２……レバー、１３……軸受、１５……引
張りおよび押圧棒、１８……軸ピン、２０……ス
イツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 背もたれ１に支持リンク３を用いて背もたれ
   長手方向に移動可能なヘツドレスト２が支持さ
   れ、このヘツドレスト２がヘツドレストケース６
   に配置された調整装置を用いて水平横軸１８を中
   心に種々な傾斜位置に調整可能にされ、これらの
   位置に拘束可能にされしかも移動操作可能な釈放
   部品２０を用いて再び釈放可能にされた歯科用治
   療椅子において、調整装置が解放部品を用いてス
   イツチオンおよびスイツチオフされる電動モータ
   ９と、ヘツドレストケース６の長手方向に配置さ
   れた、前記電動モータ９によつて駆動されるスピ
   ンドル７と、このスピンドルと係合する送りナツ
   ト１０とを有し、その際この送りナツトにヘツド
   レストケース６の長手方向に対して直角に配置さ
   れた揺動レバー１２が噛み合い、この揺動レバー
   １２はヘツドレストケース６のスピンドル７とは
   反対側にある軸受１３で揺動可能に支持され、一
   方では前記軸受１３の近くの揺動レバー１２に他
   方では支持リンク３の突起１６にヒンジ接続され
   た引張り・押圧棒１５が備えられ、その際前記突
   起１６において水平横軸１８からレバーアームを
   形成する距離ａで引張り・押圧棒１５がヒンジ接
   続されていることを特徴とする歯科用治療椅子。 ２ 電動モータ９がヘツドレストケース９のほぼ
   中央に配置され、スピンドル７がベルト８を介し
   て駆動されることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の治療椅子。 ３ 送りナツト１０に噛み合う揺動レバー１２が
   ただ後方に向かうヘツドレストの傾斜運動に相応
   した調整方向においてだけストツパに当接し、こ
   れに対し反対の調整方向には自由に移動可能にさ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の治療椅子。 ４ 送りナツト１０が溝／ばねガイド装置１１を
   用いてスピンドル７に沿つてヘツドレストケース
   ６に回り止めされて案内されていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載の治療椅子。