JPH03103297A - 洗濯機の駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗濯機の駆動装置に係り、特にコイルスプリン
グをクラッチに使用するものに関する。

〔従来の技術〕

従来の駆動装置は、特願昭６２　−　２７３０３６号に
記載のように，洗濯動作と脱水動作を切換えるクラッチ
バネ（１）と洗濯兼脱水槽の回動を防止するブレーキ機
構への動力伝達を切換えるクラッチバネ（２）を有し、
このクラッチバネ（１）とクラッチバネ（２）の切換え
動作をクラッチバネ（１），クラッチバネ（２）の外周
部に設けたバネカラーにバネの端部を係止させ、このバ
ネカラーをそのバネカラーの外周部に設けた操作バンド
を小形マグネット等で係止，解放させることにより、バ
ネカラーの動きを係止，解放させて行う機構をとってい
た６〔発明が解決しようとする課題〕 この方式では、洗濯時，クラッチバネ（１）を緩ませか
つ、クラッチバネ（２）を締めつけた状態を保持する必
要があり、自然の状態ではクラッチバネ（１）は締まろ
うとし，クラッチバネ（２）は緩もうとするが、操作バ
ンドとバンドカラーの摩擦力により、この合力に打ち勝
っている。

しかし、洗濯時，洗濯容量，布質，布片寄り等によって
は、攪拌翼の回転力が洗濯物を介して洗濯兼説水槽に伝
わり洗濯兼脱水槽の回動トルクがブレーキトルクに勝り
、洗濯兼脱水槽が若干右側（上から見て）に回動する場
合がある。

この時、クラッチバネ（１）は受動側から回転力を受け
、さらに緩ませられることとなり、復元エネルギーが蓄
積される。そして，このまま右回動が起きた場合には、
クラッチバネ（１），（２）の蓄積エネルギーが操作バ
ンドとバネカラーの摩擦力が勝り，バネカラーが回動し
てしまい、クラッチバネ（２）が緩み、ブレーキ機構へ
動力が伝達されない場合があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的は、ブレーキ機構への動力の伝達を確実に
行うことにある． 上記目的を達或するために、クラッチバネ（１）の緩み
によるエネルギーの蓄積を防止したものである。

〔作用〕

クラッチバネ（１）の外径とクラッチバネ（１）の外周
部に位置したバネカラーの内径との隙間を小さくしクラ
ッチバネ（１）の開がりをバネカラーの内径部にクラッ
チバネ（１）の背面を係止することにより必要以上に大
きくしないこととし、バネエネルギーの蓄積を防止し、
バネカラーのスリップを防止し，クラッチバネ（２）の
緩みを防止する。

本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第２図にお
いて、鋼板製でかつ箱形の外枠１内には、吊り捧２及び
防振ばね３によって合成樹脂製の外槽４を防振支持する
。外槽４の側壁には、吊り棒２及び防振ばね３を取り付
けるリブ４ａを形成する。外槽４内には、横断面形状が
ほぼ円形でかつ合或樹脂製の洗濯兼脱水槽５を設ける。

洗濯兼脱水槽５の上端には、合成樹脂製のバランスリン
グ６を摩擦溶着により取り付ける。洗濯兼脱水槽５内の
側壁には，多数の縦溝５ａを等間隔に設ける。

縦溝５ａには，多数の脱水孔５ｂを設ける。洗濯兼脱水
槽５の内底中央には、後述する大形の回転翼７を装着す
る凹部５ｃを形成する．洗濯兼脱水槽５の外側壁及び外
底部トこは、多数の補強リブ５ｄを形戒する。

外槽４の上端には、外槽４と洗濯兼脱水槽５との間に洗
濯物が落下するのを防止するために、合成樹脂製の槽カ
バー８を固定する。外槽４の外底部には、排水装置９と
，回転翼７及び洗濯兼脱水槽５を回転させるための駆動
装置１０とを、鋼板製の支持金具１１を介して取り付け
る。支持金具１１は、第２図に示すように、ほぼ箱形状
になっており、ねじ等によって外槽４の外底部に固定す
る。

排水装置９は、外槽４の内底部に連結した徘水弁１２と
、この排水弁１２に連結した排水ホースｌ３とを備えて
いる。排水弁１２の開閉は、小形同期モータ１２ａによ
って作動するレバー１２ｂにより行われる。徘水弁１２
は、第２図に示すように，ねじ１２ｃによって支持金具
１１に取り付ける．排水ホース１３は，外枠１の側壁下
部あるいは，ＰＰベース３０１に設けて穴１４を通して
外枠１外に延在させる。

駆動装霞１０は，第１図に示すように、洗濯機用モータ
ー１５と、クラッチ機構１６と、洗濯機用モーターｌ５
の回転をクラッチ機構１６に伝える伝達機４ＩＩ１７と
、洗濯兼脱水槽５の回転を止めるブレーキ装ｉ！１８と
、洗濯機用モーター■５の回転を減速して回転翼７に伝
える減速機構１９とを備えている。洗濯機用モーター１
５は、第２図に示すように、ねじ１５ａによって支持金
具１１に固定する． 伝達機構１７は、洗濯機用モーター１５の回転軸に固定
した第１プーリー１７ａと，クラッチ機構１６の下方に
配置した第２プーリー１７ｂと、第１プーリー１７ａ及
び第２プーリー１７ｂに巻き付けたベルト１７ｃとを備
えている。第エプーリー１７ａには、洗濯機用モーター
１５を冷却するファン１５ｂを一体的に形成する。

クラッチ，ブレーキ関係の詳細は，第１図〜第５図を用
いて説明する。ウエケース１０１はウ工ベアリング１０
２を介して、洗濯槽シャフト１０３を軸支している。バ
ネカケピン１０４は、加締等の手段によりウエケース１
０１に固定されている。

コイルスプリング１０５は洗濯時の洗濯兼脱水槽５の回
動を係止するものであり、洗濯兼脱水槽５を衣類投入口
２０ａ側から見た場合、左回転に対してはしまり側、右
回転に対してはゆるみ側となるように洗濯槽シャフト１
０３に巻き付いている。

コイルスプリング１０５はアーム部１０６，ピン係止部
１０７を有し、ピン係止部は第４図に示す如く構威され
ている。即ちコイルスプリング１．０５の一端はフック
部１０８を有している。このフック部１０８の内径φｄ
ｌはコイルスプリング１０５の線径の２倍以上とする。

アティタＡ１０９，アテイタＢ１ｌＯはそれぞれ溝部Ａ
ｌ　１　１，溝部Ｂ１１２を有し、この溝幅ｄｌｌ３は
、コイルスプリング１０５の線径に対して若干小さく更
にフック部１０８の形状に沿うように形成されている。

ブレーキ板１１４は、外周の両面にコルクシ一ト製のラ
イニング１１５を接着等により一体的に有している．ブ
レーキ板１１４は、ボス（１）１　１　６と遊合部１１
７で遊合している。ブレーキ板１１４はブレーキアテイ
タエ４８，ブレーキオシバネ１１９，バネ用ボルト１２
０にて、ブレーキアテイタ１１８及びシタケース１２１
に圧接されている。ライニング１１５の表面は油含浸さ
れ、さらに二硫化モリブテン入りグリースを塗布されて
いる。これはライニング１１５の摺動時、安定したブレ
ーキトルクを発生させると共に、鳴き音等の異音を防止
する働きがある。

ブレーキアテイタ１１８より一体的に延設されている下
アーム部１２２には、ソレノイド１２３が係止されてい
る。ボス（２）１２４は、シタシャフト１２５とスプラ
イン部１２６で係合している。

ボス（２）１２４は、逆Ｕ字状のバネ係合部１２７を有
し、この係合部１２７にはクラッチバネ（２）１２９の
折曲げ部１３１が係合している。ボス（ｌ．）１１６，
ボス（２）１２４の外周にはクラッチバネ（２）１２９
が係合している。このクラッチバネ（２）１２９はボス
（１）１１６，’ボス（２）１２４に対しては，締め代
のない状態で係合している。

バネカラー１３０は、クラッチバネ（２）１２９の外周
に設けられ、外周部に操作バンド１３７を巻着している
。操作バンド１３７の表面は静電植毛等により、合成繊
維等を付着させ、操作バンド１３７とバネカラー１３０
の摺動トルクを安定させる。バネカラー１３０の下部に
はバネ係合溝（１）１３３がありクラッチバネ（１）１
２８の係合部（１）１３５と係合し、バネカラー１３０
の上部には複数個のバネ係合溝（２）１３４を有してい
る。

これはバネカラー１３０を組込む時、クラッチバネ（１
）１２８の係合部（１）１３５とクラッチバネ（２）の
係合部（２）１３６の立上りを位置決めする必要がない
よう、１５゜間隔でバネ係合溝（２）１３４を設けクラ
ッチバネ（２）の係合部（２）１３６と当接する溝１３
４と係合させ作業性を向」二さす。

クラッチバネ（１）１２８はボス（２）１２４とブーリ
ボス１３８に若干の締め代を有しながら係合し、その上
端は軸方向に立上げボス（２）１２４の穴１３９に係合
されクラッチバネ（１）１２８のスリップを防止する。

次に動作について説明する。洗濯時、まず第２プーリー
１７ｂがＱ方向に回転する場合にはクラッチバネ（１）
１２８はゆるみ方向となるため動力は伝達されず、第２
プーリー１７ｂの回転はギヤシャフト１４１，減速ギャ
１４２，バネシャフト１４３を通して攪拌翼７に伝達さ
れる。この時、洗濯兼脱水槽５も慣性により回転しよう
とするが、洗濯兼脱水槽５は底部のフランジ１４４を通
して洗濯槽シャフト１０３にトメネジ１４５により固定
されているため、コイルスプリング１０５の締め付け方
向となり、回動を防止する。

第２プーリー１７ｂがＲ方向に回転した場合には，クラ
ッチバネ（１）１２８は締まり方向となるが、ソレノイ
ド１２３のプランジャー１２３ａと操作バンド１３７の
立上り部１３７ａが係合し、バネカラー１３０を係止さ
せる。この時，クラッチバネ（１）１２８の係合部１３
５は、バネカラー１３０のバネ係合溝（１）１　３　３
の端部１３０ａに係止され、バネはゆるみ同様に攪拌翼
７に伝達される。この時コイルスプリング１０５はゆる
み方向となるため動作しないが、洗濯槽シャフト１０３
と一体的に結合されたシタシャフト１２５、さらにスプ
ライン部１２６を介してボス（２）１２４に洗濯兼脱水
槽５の回転力は伝達される。この時クラッチバネ（２）
１２９の折曲げ部１３１とボス（２）１２４のバネ係合
部１２７が係合し、クラッチバネ（２）１２９の係合部
（２）１３６とバネカラー１３０のバネ係合溝（２）１
３４が係合し，バネカラー１３０は外周部の操作バンド
１３７により係止されているため、クラッチバネ（２）
１２９はボス（２）１２４，ボス（１）１１６の外周に
巻きつき、ボス（１）１　１　６の遊合部１１７を介し
てブレーキ板１１４に伝達されライニング１１５の摺動
抵杭により回動を防止する。

この時、ライニング１１５の摺動抵抗すなわちブレーキ
トルクは、洗濯時の洗濯兼脱水槽５の右回動（上から見
て）防止と、次に述べる脱水時ブレーキをかけて洗濯兼
脱水槽５の回転を止める役目を負う．ブレーキトルクは
洗濯時の洗濯兼脱水槽５を止めるためには高い程良いが
，脱水ブレーキ動作時には高すぎた場合、衝撃的にブレ
ーキが動作するためブレーキ板１１４等を取付けた外槽
４が慣性で外枠１に当たる不具合いが生じる。このため
、ブレーキトルクは１００〜１４０ｋｇａ＊が適当とな
る。コルクシ一ト製のライニング１１５は油含浸及び表
面に二硫化モリブデン入りグリースを塗布しており、さ
らにブレーキ板１１４の両面にライニング１１５を設け
ることにより静トルクと動トルクの差が小さく安定して
１００〜１４０ｋｇａｍのブレーキトルクを発生させる
。またライニング１１５の肉厚をブレーキ板１１４の肉
厚より薄くすることにより、常時ブレーキアテイタ１１
ｇ及びシタケース１２１に圧接されても圧縮永久ひずみ
による肉厚の低減を少なくすることが可能であり，トル
クを安定化させる。

一方ブレーキトルクは一定でも洗濯時の洗濯兼脱水槽５
の回動トルクは洗濯容量によって、上下し，定格定量ま
た、パスタオル等の布質によっては洗濯兼脱水槽５が若
干回動する場合もある。

この時、クラッチバネ（１）１２８は洗濯兼脱水槽５と
一体的に回転するボス（２）１２４の穴１３９と係合さ
れているため，強制的にますます緩める方向となり、も
どろうとしてエネルギーが蓄積される。一方クラッチバ
ネ（２）１２９はボス（１）工１６，ボス（２）１２４
に巻付いた状態となっているが，自然体は締め代のない
状態であり、もとにもどることをバネカラー１３０の外
周部に設けた操作バンド１３７の摩擦力がバネカラー１
３０を保持することで防止している。しかし、クラッチ
バネ（１）１２８の蓄積されたエネルギーはバネカラー
１３０を操作バンド１３７の摩擦力に逆い、クラッチバ
ネ（２）１２９をもとにもどそうとする。

そこでクラッチバネ（１）１２８の外径φｄｌとバネカ
ラー１３０の内径ψｄ２の差φｄ２−φｄｚをクラッチ
バネ（１）１２８の外径φｄｌの１０％以下に押えるこ
とにより、クラッチバネ（１）１２８のそれ以上の広が
りを防止し、バネカラー１３０と操作バンド１３７との
スリップを防止し，クラッチバネ（２）のゆるみにより
ブレーキ板１１４へ動力が伝達されず、ブレーキがきか
なくなることを防止できる． 次に脱水時には、まずソレノイド１２３に通電され、プ
ランジャー１２３ａを吸引し、操作バンド１３７の係合
を解除し、バネカラー１３０をフリー状態とする。この
時第２プーリー１７ｂをＲ方向に回転さすことにより、
クラッチバネ（１）１２８はしまり方向となり、プーリ
ボス１３８，ボス（２）を介してシタシャフト１２５，
洗濯槽シャフト１０３に回転は伝達され、洗濯兼脱水槽
５を高速回転させる。

この時、クラッチバネ（２）１２９はバネカラー１３０
と一体的に回転するが、締め代がない状態で係合してい
るためボス（１）１　１　６には巻きつかずブレーキは
動作しない。また，コイルスプリング１０５は緩み方向
となり、洗濯槽シャフト１０３の回転を防止しない。

ブレーキ動作時は、まずソレノイド１２３の通電を停止
さすことにより、プランジャー１２３ａが突出し、高速
回転している操作バンド１３７の立上り部１３７ａを係
止さす。この時、操作バンド１３７とバネカラー１３０
との間にすベリが発生し、バネカラー１３０の回転は直
ちに停止しない。しかし、操作バンド１３７とバネカラ
ー１３０の摺動抵杭により、クラッチバネ（２）１２９
が巻きつき、ブレーキが動作する。この時ライニング１
１５をコルクシ一ト製にすることにより、摺動音を低減
できる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、バネカラーの内面とクラッチバネ（１
）の背面を係止することにより、クラッチバネ（１）の
広がりを必要以上に大きくしないことができ，バネカラ
ーのスリップを防止し、クラッチバネ（２〉の緩みを防
止し、ブレーキ動作を確実に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のクラッチの縦断面図、第２
図は洗濯機の縦断面図、第３図は第２図の下平面図、第
４図はクラッチの分解図、第５図は第１図のＡＡ断面図
である。 １１４・・・ブレーキ板、１１５・・・ライニング、１
２８・・・クラッチバネ（１）、１２９・・・クラッチ
バネ（２）、茶 ！ 會 孕 ３ Ｃ 奉 ４ 日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、底部に回転翼を有する洗濯兼脱水槽と、前記洗濯兼
   脱水槽を回転自在に内包する外槽と、前記外槽を外枠よ
   り防振支持する支持装置と、駆動装置より成る脱水洗濯
   機において、前記駆動装置は、洗濯動作と脱水動作を切
   換えるクラッチバネ（１）と前記洗濯兼脱水槽の回動を
   防止するブレーキ機構への動力伝達を切換えるクラッチ
   バネ（２）を有し、前記クラッチバネ（１）、クラッチ
   バネ（２）の切換え動作を前記クラッチバネ（１）、ク
   ラッチバネ（２）の外周部に設けたバネカラーの係止、
   解放により行うものにおいて、前記クラッチバネ（１）
   の外径と前記バネカラーの内径の差を前記クラッチバネ
   （１）の外径の１０％以下にすることを特徴とする洗濯
   機の駆動装置。